みんなの議会

美深町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月18日

増加する空き家、まちの住環境をどう守るか

2025年6月18日、美深町議会の一般質問で、藤原芳幸議員が「増加する空き家、まちの住環境をどう守るか」について質問し、町長 草野孝治が答弁しました。

質問者
藤原芳幸 議員
答弁者
町長 草野孝治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 8番 藤原芳幸

それでは一般質問を始めさせていただきます。私が丁度、議員になった年というのが2011年の5月でありますが、当初の美深町の人口は町広報の5月号によりますと5,024人だったのです。この年というものは、第5次総合計画がスタートした年でもありました。まちの人口減少が進む中で、施設やライフラインの維持、暮らしをどう守っていくかなど、人口減少下でのまちづくりをどう進めるのかということを私なりに伺ってきた、そういうようなことを思い出しながら、また、今回また、質問させていただくわけですけれども、美深町は人口が減少に転じてすでに60年以上経過する中で、様々な課題に取り組んでまちづくりを進めてきた経緯があると思います。その中の1つ、住宅の問題ということで今回は質問させていただくわけですけれども、これは今問題になっております米のように、短期間に状況が大きく変化したというわけではないのかなと思っておりますが、少しずつ発生してきていたものだとは思いますけれども、状況を見ますと、今後は大きく問題化するのではないかと危惧するところであります。町長に対しましては、これからそういうものも踏まえて、人口減少下でこれから進めるまちづくりについての考え方について、今回はお伺いしたいと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。まず1項目、行政で増加する空き家、まちの住環境をどう守るのかということで、まず質問させていただきます。質問の要旨を読み上げます。我が国は急速な少子高齢化の進行により14年連続で総人口が減少しており、これらに伴い全国的に空き家問題が深刻な社会問題になると言われて来ております。空き家は居住者の高齢化と所有者の管理、活用上の問題で発生するとされており、本町ではすでに65歳以上の人口割合が42%を超え、人口減少も続いている状況で、多くの空き家が発生してきております。一部では活用されてはいるものの、放置されている住宅も多く、今後もさらに居住者がいない住宅が増えることは本町のまちづくりにとっても対策が必要であり、町長が目指す安心・安全なまちづくりをどのように進めるのか町長の考えを伺います。1、空き住宅の所有者は周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう適切に管理しなければならない責任がありますが、放置住宅ではこの冬も屋根の雪の落下など管理不足による周辺への弊害も出ている状況であります。町は速やかに安全を確保し、所有者に連絡をとり住民に周知していることは承知しておりますが、状況が改善しない、なかなか改善されないことに付近の住民は不安を感じているところもございます。危険物件により強い指導や対応を図ることができないか、まず1点目であります。2点目、今後の住宅状況を鑑みると、管理の負担や解体費用の高騰で放置住宅がさらに増えることが想定されます。住宅の処分や再活用に繋がるよう町民に対し、住宅解体時の補助金の増額や中古住宅取得時の支援強化などを行い、放置される住宅の発生を抑制する対策が必要であると考えますが、合わせて町長に伺うものであります。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 草野孝治

藤原議員から増加する空き家、まちの住環境をどう守るかについてご質問をいただきました。ご答弁申し上げます。1点目の空き住宅に対する町として指導や対応についてに関してのご質問ですが、空き住宅、ちょっと私の答弁の中で空き家ということ答弁するかもしれませんけれども、よろしくお願いします。空き家などについては所有者の責任において適切に管理していただいておりますが、一部では議員がおっしゃるとおり、老朽化や雪の重みなどで屋根や外壁が損壊、破損し、風の影響で飛散したり、冬期間においては屋根の雪が落ちて道路や通学路の通行の障害となっている状況が見られております。町としましても季節を問わず危険な建物の把握に努めております。特に冬期間はこのような建物は町内パトロールや町民の皆様からの貴重な情報提供いただくなか、安全対策などの対応に当たって来ているところでございます。周囲に危険を及ぼす恐れのある危険な空き家等については、居住している家屋に直接伺ったり、訪問したり、居住していない住宅等については管理者への連絡、そして管理者が町外にいる場合は空き家等の状態を撮影した写真を含め電話や文書による連絡、雪下ろし事業者の紹介などを行い、随時それぞれ個別に対策にあたってきております。住宅の管理を怠り、危険家屋となった空き家等について歩行者や車両等破損させた場合は所有者の責任に発展することから、町としましても状況が悪化する前に、これまで同様対応を進めて参りたいと考えております。また空き家等に伴う危険家屋対策につきましては、所有者の情報把握や空き家バンクの状況、固定資産の状況、除排雪による申し込み、住宅解体補助の情報提供、離農された土地や建物の状況など、複数の担当セクション、役場内の課が関係している状況でもあることから、今後においても各課連携した取り組みを行う中で、空き家対策の強化を推進して参りたいと考えてございますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。次、2点目の空き家などの抑制対策について答弁申し上げます。今後の住宅事業を見据えますと管理の負担や解体費用の高騰により、空き家等が一層増加することが懸念されております。これらの課題に対しましては町としても真剣に取り組む必要があると認識しております。まず現行の美深町快適な住まいづくりと商工業振興補助制度についてでございますが、令和5年度に移住者に対する新築、中古住宅の取得、店舗の整備を新設するなど内容を拡充し、4年間の時限条例として解体工事費、解体工事なども含めた支援策を講じているところでございます。しかしながら、ご指摘いただいたように物価高騰や解体費用の増加、最近はアスベスト等の処理も発生するというように伺ってございます。解体費用の増加に伴う経済的な負担は一層大きくなり、補助金増額のご意見や要望も寄せられているのも事実でございます。こうした声に応えるべく、担当部署では実態把握等に努めて参りました。空き家対策は一様には解決できない多様な課題がありますが、安全・安心なまちづくりを推進していくためにも、引き続き調査・協議を重ねつつ、空き家住宅・危険家屋の抑制に重点をおいた施策を検討して参りたいと考えております。最後になりますが、この問題は住民生活に関わる重要な課題ですので、ご意見・ご要望を真摯に受け止めながら、公平かつ効果的な施策展開に努めて参る決意でございます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。以上答弁と致します。

質問 8番 藤原芳幸

只今、町長の方からまず空き家等で色々問題が発生したもの等についてご答弁をいただいたところでありますが、私もその辺に至っては、若干関りもあったものですから十分承知はしているわけでございますが、その中でさらに何点か伺いたいと思います。空き家に関して先ほどの町長の答弁の中でも色々対策は打っている訳でありますが、住む人がいなくなった空き家、あるいは所有権が移った空き家、これは全て継承した人が当然責任も継承しているということになるわけでございますけれども、私が感じる部分におきましては、本町においては周辺にあまりそういった迷惑をかけるわけにはいかない、そういう意識を持っている住民が本当に多いのかなという風には思っています。ただ、なかなかすべてがそういう中で判断ができない部分もあって色々放置されている住宅もありますけれども、そういう状況になった時の早期の対応というものが有効ではないのかなと感じるわけでありますけれども、問題が発生してから所有者にこうです、ああですという話ではなくて、そういうその所有権が移った時、あるいは家族内で相続とか色々な形で所有者が変わった時などが、そういう空き住宅、放置住宅にならないようなそういうことを一度話し合う時間があれば凄く良いのではないのかなと思う訳ですけれども、そういうことに関して長側から何かそういう情報を掴んでお話をもっていくという問いかけするようなことはあるのかないのか、ちょっとその辺に関してはどのような状況でしょうか。

答弁 町長 草野孝治

全体の事ではなくて、転出だとか亡くなったりとかしてお子さんたちが相続したりとか、または第三者の方に転売といいますか、譲った場合のそのまま空き家になった場合の早期対応ということだと思うのですけれども、きたいっしょ推進協議会、移住対策の協議会の部分では転居される時に、その住宅の扱い等について、そういう空き家バンクに登録しませんかというようなそういったご紹介というかそういった対応はしてございます。ご承知のとおり国の方で2015年ですか、空き家対策特別措置法を制定しながらそれぞれ空き家問題について対応してございます。国においても空き家の適切な管理が不可欠ですよということで、空き家になった場合については、壁、窓、屋根の点検をすることですとか、傷まないように喚起や通気をすることですとか、排水設備の点検をするとか雪下ろしをすることですとか、敷地内の清掃、庭木の剪定といったそういった部分について、こういうようなチラシ等もつくって国レベルでは対応されています。そういった部分について今後、美深町においてそういう空き家に対する全体の指針というのですかね、ガイドライン的なものは持っていません。それぞれのセクションで対応されているというような状況ですので、今後そういったものも含めて周知なりを図っていく必要が一層あるのかなと思っている所でございます。

質問 8番 藤原芳幸

色々町が取り組みを行っていることの中に、空き家バンクの話もちょっとあったのですけれども、空き家バンク、ちょっと今日の時点ではちょっとわからないのですけれども、ちょっと私が以前確認したところ、4件ほど登録があったのかなと思いますが、全ての空き家バンクというわけではなくて、中にはそういうものに頼らずというか、それ以前に処理というか、売買が済んでいる場合もありますので、全てが空き家バンクというわけではないですが、その辺、町長もPRということもちょっと言いましたけれども、そういう制度を使って、なるべく空き家になってからどうするというわけではなくて、その事前の段階でそういうものを検討できるような、そういうPRも有効ではないのかなと考えるものであります。また、本町の状況でいくと色々町もそういう政策等を行ってはいるけれども、これ直接何をどうするという具体的なものがなかなか組めない政策の中で、色々な啓発や指導ということで物事を進めていっても、残念ながら今はそういうことで、ものが解決する時代ではなくなっているということをちょっと心配はしているのですよね。そうしないと町民の間の公平感であるとか、社会秩序というのが何となく保てないような、そういう時代になってきているというのがちょっと個人的には心配しているのです。それで、これはどういうことが出来るのかわかりませんけれども、やはり指導などでもなかなか解決しない時には町条例などでその罰則等の強化ということを盛り込みながら対応していただくというようなことも、今後は必要になることもあるのではないのかなと思うのですけれども、そういったものに関してちょっと町長自身はどのような考えをお持ちか伺いたいと思います。

答弁 町長 草野孝治

今、議員からは空き住宅というような部分のご質問かと思いますけれども、ちょっと町の方で心配しているのは空き住宅だけではなくて、空き店舗さらに空き事務所ですとか倉庫の農業用の施設等含めた段階での老朽化または亡くなって上手く引き継がれていないで放置されている部分、そういった全体の部分を含めたどちらかというと安全・安心なまちづくり含めた環境対策というのですかね。そういった部分でちょっと強化していく事ができないかということで、この後の議会が終わった後、政策会議もありますし、また総合計画のローリングの事業のヒヤリング等もございますので、そういった中で先ほどご答弁申し上げたとおり真剣に考えていかなければならないのかなと思っております。条例の制定のお話もございましたけれども、ちょっと各課横断しているもので、まちとしての空き家等の対策指針というのですかね、方針、計画というのですかね、そういったものを見据えながら検討して、その後に将来的に要綱になるのか条例になるのか、そういった部分に繋がっていくのかなと思っています。今、色々場合によっては危険物件として措置法に基づく措置、代執行なりそういった部分も想定せざるを得ないことも今後考えられますので、そういった部分も視野に空き家だけではなくて空き家になる前のことも大切ですけれども、その将来のことを見据えた安心・安全なまちづくり、環境対策含めた中で一層ちょっとどういった具体的な施策が打てるか含めて検討していきたいなと考えております。

質問 8番 藤原芳幸

今、町長の方からもあったように空き家、空き家って言っても色々な分野での空き家、空き店舗という話もありましたけれども、本当に状況は幅広く存在しているのかなと感じております。そして空き家にならない、放置されないような対策ということもちょっと当然あるわけでありますけれども、1つの例として、私、今、第5自治会に住んでおりますが、第5自治会というのが現在戸数としては約350戸、500人が暮らしている自治会なのですよ。第5自治会は公営住宅、職員住宅、独身寮、教員住宅、また高齢者住宅等があって、特養もあり介護保険施設もあるということで、戸数の割には戸建て住宅というのが僕もちょっとびっくりしたのですけれども、割と少なくて、個人の戸建て住宅のようなところに住んでいる世帯というのは100世帯ぐらいなのですよね。350戸の内100世帯ぐらい。現状でいくと10戸ほどが住んでいたうちが今住んでいない状況になっているということなのです。そして今後のことを見ますと、後期高齢者が暮らして、それ以外が、家族が住んでいないという住宅は、現状で20戸に迫るぐらいの状況なのです。割合でいくと約2割近い住宅がそういう状況になっていると。これを市街地単位で見ますと結構な数になるのではないのかな。今後、数年で空き家がどんどん増えていく状況になっていくというのが本当になんとなく見て取れるわけなのですけれど、これを実際こういう状況もあるということを考えた場合に、このまちの中を見た場合に、町長は今の状況、第5自治会の例ですけれども話をさせていただきましたが、ちょっと今の数字を見て町長どう思われるかちょっとお伺いしたいと思います。

答弁 町長 草野孝治

数字どうのこうのという部分は私も市街地動いて、これはちょっと環境的によろしくないな、近所にも迷惑かかっているなというのもあるし、空き家になって段々危険家屋になってくると、その相続人の方が美深にいない場合、町内に親戚だとかいますよね。そういった方にもやはり迷惑というか、かかるのかなと思います。実際、私も両親それぞれ空き家を持っていますし、空き家になる見込みの住宅もございます。やはりこれは何といったらいですかね。終活といったらいですかね。そういった中で、やはり相続されていく子どもに迷惑かけないようなことをやはりしっかり考えてもらわないと、ずっとこの課題は続くのかなという風に思っております。数字について一概にどうこうというようなコメントはございませんけれども、皆さんの、我々もそうですけれども自分たちの子どもたちに荷物になるようなことのないような生涯学習とまでは言い過ぎかもしれませんけれども、そういった意識を持っていただくことが大切なのかなと思ってございます。

質問 8番 藤原芳幸

私も同じような状況もよく理解していて、恐らく本当に先ほども申し上げましたけれども、今の美深の今住んでいる住民の方というのは本当に地域にも、ましてや家族の中にも問題をかけたくないという思いで暮らしている方が本当に多いのではないのかなとは思います。ただその内に今住んでいる家を何とかすれというのは、これは無理な話なので、今後そういうものが発生しないように、それこそ先ほどいったように早期に色々な情報を出すだとか町の方針を伝えるというのは凄く重要なことではないのかなと思うのですけれども、実際、空き家、放置住宅となった場合というのは現状では多くの制約があって、まちができることというのは町民が思うほどそこまで多くないのかなと思っております。ただ、そのまま町も一緒になって放置していくということにはいかないのでなかなか難しい問題なのかなと思っておりますけれども、これらの問題を解決していくということを考えますと、これまでの手法だけではやはりなかなか物は進んでいかないと。新たな仕組みや発想というものが求められると思います。先ほど町長も今後のことに対して、どういったものができるのか考えなければならないという話もありましたけれども、これは従来の視点や発想にとらわれなく、新しい考えのもとで何か今までと違う手法というものを考えていかないとならないのかなと思います。職員というのは、本町の職員は、そういった課題解決に立ち向かう能力というのは、私は持っていると思います。そこで、その能力をしっかり発揮していただくために、従来の視点、発想にとらわれないで能力を発揮していただけるような、そういった取り組みも町長を中心になって進めていただければ有難いと思うのですけれど、ちょっとそこら辺の今後の課題解決に対する取り組み方、町長の思う姿勢についてちょっとお伺いしたいと思います。

答弁 町長 草野孝治

先ほど答弁申し上げましたとおり、重点施策を検討していくということで、これまでも安心・安全なまちづくりの一環として、今年度は総務課の中に防災の選任の元消防署長を配置する中、対応してきていますし、役職定年者を広域ごみ処理施設の移行に伴う主業務、専任的、そういった特命担当職員といってもいいのかもしれないですけれども、そういった部分も今後視野に検討していかなければならないかなという事も考えているところでございます。一歩進めた形で対応していかなければならないというのも私はわかっていますし、住民が迷惑かけているのに町は黙って見ているのか、町長はそれで良いのかというような声もございます。その中でやはりぶち当たるのが、公平かつ効率的な展開ができるかと。こういった部分もございますので、町民の理解、議会の理解、財源等もかかってくるのかなと思っていますので、そういった部分も含めながら、まずは直近の環境整備のために解体したいのだけれども費用が莫大に上がっている。そういった部分もできるところから見直していく、検討していく改善していくというようなことを今考えてございます。引き続き色々様々なアイディア、先進地視察等での情報があれば提供いただければなと思います。以上です。

質問 8番 藤原芳幸

空き家住宅の点につきましては、町長がいっているように、今すぐ取り組まなければならない即効性のあるものと、長期的に色々住民の要望等も聞きながら、駄目なものは整理してくと、使えるものは使っていくというそういうようなことで今までとは違う視点を持ちながら対応を検討していきたいというようなことでお話だったと思っておりますので、是非とも少しでも事態が好転し、町内の環境が良くなり、空き家の抑制等に繋がるような施策ができてくることを期待したいところでございます。

出典:美深町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月18日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる