美瑛町議会 平成29年第2回定例会 2017年3月16日
(1)国の施策への認識について/(2)就学援助制度の入学準備金について/(3)貧困層の実態調査について
2017年3月16日、美瑛町議会の一般質問で、杉山勝雄議員が「国の施策への認識について」「就学援助制度の入学準備金について」「貧困層の実態調査について」について質問し、町長 浜田哲、教育長 千葉茂美が答弁しました。
- 質問者
- 杉山勝雄 議員
- 答弁者
- 町長 浜田哲、教育長 千葉茂美
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 13番 杉山勝雄
13番杉山です。回数制限方式で質問をいたします。まず1点目ですが、国の施策への認識について町長に伺いたいと思います。まず、国内情勢ですが、安倍内閣が看板にしてきた経済政策にしても、好循環の道筋はいまだに実現されておりません。1億総活躍社会とか地方創生とか、期待を抱かせてくれましたが、実際にはそうなっておりません。それどころか、地方にしろ、また働く者にしろ、貧困と格差はますます広がっているのが現実であります。2017年度の政府の予算を見ても、暮らしに直結する予算が削られております。医療や介護などの社会保障費の「自然増」部分は1400億円も削減。そのために国民負担を増やす計画が次々と予定されております。また、農林水産業、中小企業の予算も軒並み削られており、中小企業関係費は史上最低となっております。貧困や格差拡大が深刻さを増す中で、子育てや教育に関する予算の拡充はますます必要であります。その一方で、軍事費は過去最大に膨れ上がっております。これでは将来の安心は得られません。そこで、地方から安倍内閣に対して、所得の再配分機能を正しく働かせるように迫っていく考え方について、町長に伺いたいと思います。2つめに、就学援助制度の入学準備金について、教育長に伺います。安倍内閣の予算案にも、要保護世帯に対する就学援助のうち新入学児童生徒に対する入学準備費用の補助単価が、小学生では2万470円から4万600円に、中学生では2万3550円から4万7400円に、それぞれ2倍ほど引き上げる予算を計上し、これまで強く要望してきた関係者は大変喜んでおられます。これまでの支給額と実勢価格がいかにかけ離れていたかを、国自身も認めたことに他なりません。しかし、生活保護世帯に準ずる「準要保護世帯」に対しては、過去に就学援助の国庫補助金を廃止し一般財源化したことで、入学準備費用の補助単価の引き上げは、要保護世帯のみの実施となっております。しかし、これまで美瑛町で実施してまいりました「要保護及び準要保護児童援助事業」からいっても、「要保護」と「準要保護」に差をつけることにはならないと思います。国に対して「準要保護世帯」にも支給を求めていくことと、美瑛町としてはこれまでどおり、「準要保護世帯」に対しても要保護世帯同様に入学準備費用の単価引き上げを実施していくことはできないか、伺いたいと思います。もう一つは、実際に支給する期日の問題です。ランドセルや制服などは入学に多額の準備が必要ですが、それに対して支給される準備金の支給が入学前に間に合っておりません。これを前倒しして、12月くらいに支給すれば、この施策の趣旨が生かされると思うのですが、教育長の考えを伺いたいと思います。3つめに、貧困層の実態調査について、町長に伺います。2012年に政府は「子どもの貧困対策の推進に関する法律」を制定しました。その時点で子どもの貧困率、括弧の中は省略いたしますが、子どもの貧困率は16.3%、約6人に1人となっております。年々増加しております。収入の少ない家族のもとで暮らす子どもの数が増えていることは、社会的にも大きな損失と言われています。なぜ子どもの貧困が増えているのか、その原因と考えられるのは、厚生労働省の調査の中央値と貧困線が下がり始める1998年前後の状況を考えてみますと、1996年に労働者派遣法の改悪によって、派遣労働の対象業務を16種から26種に拡大いたしました。1999年には原則自由化され、非正規労働者が急増してまいりました。1995年時には正規労働者が約3800万人、非正規は1000万人でしたが、2015年には正規労働者は約3300万人に減り、非正規の労働者は約2000万人と倍増となっております。厚労省の賃金統計調査2015年によれば、男女合計の平均賃金は正規で321万円、非正規で205万円であります。女性だけを見れば、正規で259万円、非正規で181万円となっています。ここにひとり親家庭も入っているわけです。非正規の増加が貧困の拡大を招いているのは明らかです。賃金という生活収入の土台のところが深刻になっているんです。これらは全国の平均値ですから、地方である北海道、美瑛町ではもっと深刻な数値になるかもしれません。そうした子どもの貧困と言われる実態が、美瑛町ではどうなっているのか、残念ながらつかめておりません。政府自身がいつまでにどこまで解決するかという数値目標を持っていないことが最大の問題です。これでは、地方自治体に「子どもの貧困対策についての検討の場」を設けよとか、「計画」を策定せよといっても、せいぜい課題の羅列止まりであります。そこで、まだ多くの市町村では実施されてないのが実態なのですが、美瑛町からいち早く、子どもの貧困がどうなっているのか実態の調査に乗り出し、必要な補助金をとってくるくらいの積極展開をすべきではないでしょうか。町長に伺います。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
13番杉山議員よりの一般質問、答弁をさせていただきます。間に教育長の答弁が入りますが、私は1と3を答弁を一括して先に答弁をさせていただきますんで、よろしくお願いいたします。1、国の施策への認識について。安倍内閣は、「成長と分配の好循環」を実施することで、地方を含め日本経済全体の持続的拡大を目指すとの目標を掲げました。しかしながら、デフレ脱却を目指したいわゆるアベノミクスにおいては、株価の上昇等一定の成果を示したものの、物価の安定や消費活動の活発化などにはつながっていないのではないかという懸念と、格差社会の進行について、多くの国民が不安を抱いているところだと考えております。議員ご質問のとおり、所得の再配分を正しく機能させることは、国民生活の安定を図るため、例えば、生活保護制度においては、税を財源にした「所得のより多い人」から「所得の少ない人」への再分配が行われます。また、公的年金制度は保険料を主要財源にした、現役世代から高齢世代への世代間の所得の再分配とみることができ、現金の給付のみならず、医療や介護サービス、保育などの現物給付による方法もあり、所得の多寡にかかわらず、国民の生活を支える基本的な社会サービスに誰もが平等にアクセスできるよう、社会保障の制度設計がなされております。所得の再分配につきましては、貧富の差を緩和させ社会の硬直化を抑制し、国民の社会的な公平と活力をもたらすための政策の一つであることから、その効果は、社会的な公平性と貧困対策のみならず、基礎的自治体の活力を維持する見地からも重要であるものと考えております。国の施策への認識につきましては、人口減少、少子高齢化、東京一極集中に伴う地域格差の拡大など、我が国が抱える構造的な課題に対して対症療法的な施策を進めることなく、地方の内発的な発展を促す抜本的な対策を講じるよう国に対し働きかけを行い、税の再配分につきましては、「地方創生の実現」とその基盤となる町民生活の「安全安心の確保」を基調とし、人口減少と少子高齢化が同時進行する中にあっても活力を保ち、将来への希望を持てる地域づくりに取り組める施策の展開について、国に対して意見を述べてまいりたいと考えているところであります。続きまして、質問事項とびまして質問事項の3、貧困層の実態調査をということで答弁をさせていただきます。経済規模で世界第3位の日本。物質的には豊かで平等な社会と言われてきましたが、国民の多くが「中流家庭」と自認していたのは一昔以上前の話で、今や所得格差の拡大やワーキングプアの出現などを背景に、世界的に見ても日本の「貧困率」が高くなっております。厚生労働省がまとめた「国民生活基礎調査」によると、質問の要旨にもあります子ども貧困率は16.3%となり、日本人の6人に1人が相対的な貧困層に分類されており、こうした世帯で育つ子どもたちは、医療や食事、学習、進学などの面において極めて不利な状況に置かれています。貧困率が悪化の一途をたどる要因につきましては、長引くデフレ経済下において、子育て世帯の所得が減少したことや、母子世帯が増加する中で働く母親の多くが給与水準の低い非正規雇用であることも影響しており、地方独自の取り組みだけでは限界があることから、非正規雇用の規制や最低賃金の引き上げなど、国の率先した政策の展開が必要であると考えております。美瑛町における貧困層の実態調査につきましては、今ある課税情報等を基にした統計資料のみでの貧困層の把握は困難であることから、乳幼児健診や保健師による乳児訪問、小中学校における要保護及び準要保護児童生徒援助事業、ケースワーカーや民生委員児童委員による家庭訪問など、さまざまな行政サービスを行う中で、気になる家庭や子どもの発見、相談機会の充実を図り、関係部署や関係機関との連携のもと、子どもの虐待や貧困の早期発見・早期対応に努めてまいります。また、子育て環境の整備につきましては、貧困家庭やその子どもたちだけに限定した施策を展開するのではなく、町内の対象はあくまで「全ての子どもたち」とし、全ての子どもたちの発達と未来を保障する中で、生まれた家庭環境によって子どもの将来が左右されることがないよう、国や北海道の施策とも連携した中でこれまで同様、福祉、教育、医療等における子育て支援施策や生活支援施策に取り組んでまいりたいと考えております。以上であります。(「はい」の声)
答弁 教育長 千葉茂美(教育長は2022年9月まで)
質問事項2の就学援助制度の入学準備金についてご答弁を申し上げます。家庭の経済状況にかかわらず、全ての子どもが質の高い教育を受け、能力や可能性を最大限伸ばして、それぞれの夢に挑戦できるようにするための環境を整備するなど、教育の機会均等を保障するため、教育費負担の軽減を図る施策として就学援助制度があります。本町では、子どもは地域で育てるという観点から、入学時には、入学に係る準備費用に加え、子どもの健やかな成長を願う本町独自の取り組みであります「丘のまちびえいすくすくサポート事業」で、小学1年生には学用品セットを、中学1年生には制服とジャージをお祝いの品として贈呈するなど、子どもの成長過程ごとに切れ目のない子育て支援施策に取り組んでおります。議員ご指摘のとおり、要保護世帯に対する就学援助では、新入学児童に対する入学準備費用の増額が見込まれているところです。このことから、本町ならではの支援と合わせて、児童生徒が安心して教育を受けることができるよう十分に配慮するとともに、財源の確保に努めながら、要保護世帯と同様に、準要保護世帯に対する新入学児童生徒学用品費の基準額の引き上げを行ってまいりたいと考えております。また、支給につきましては、より実態に即した家庭状況の把握と収入状況の確定などの手続きのため、現在は5月に審査を行い、6月以降の支給としておりますが、この制度の趣旨を踏まえ、援助の必要な児童生徒の保護者に対し、漏れることなく実施されるよう周知するとともに、早期支給に向けた検討を進めてまいりたいと考えます。以上であります。(「はい」の声)
再質問 13番 杉山勝雄
13番、再質問いたします。まず、国の施策への認識についてでありますが、先日の町長の執行方針よりさらに踏み込んで述べられました。そのことに改めて意義を感じたところでありますけれども、この間政府は、新自由主義路線といわれる、そういった政策を展開してまいりました。もうかれこれ20年前後になるんでしょうか。そういう中で、今の質問で最初に述べましたような状況が繰り返されてきております。これは決して放っておけば、ますます貧富の格差が広がるという状況であるだけに、放っておけないということが大事なところではないかなというふうに、私は思っているところであります。このような自由競争に対して国家が市場経済に介入して矛盾を和らげる仕組みをとってまいりました。それが、これまでの歴史の中で作られてきたさまざまな社会保障等々の制度だと認識しております。所得の大きいところからはより多くの税負担をしてもらい、それを社会保障給付などの形で、所得の低い人にも生活ができるようにしていく。町長言われているように、地方の活性化にも大きく作用するものと考えます。消費の拡大、経済の活性化、景気回復にも効果が及んでまいります。しかし、安倍内閣が地方創生の名で行っていることは、全くこれと矛盾したやり方が行われているわけであります。地方創生の名で行っている今年の政府の予算を見ましても、医療、介護、子育てなどの社会保障や生活に欠かせないインフラ、行政サービスを大幅に削減しております。そして、それをまた市場に投げ与えて成長戦略に結び付けようという、そういった政策が安倍内閣のもとでとられているのかなというふうに推察いたします。地方に循環すべき利益を、一層大企業の本社がある東京圏などに吸い上げられております。ですから、私は、こうした国のとっている政策に対して、決して放ってはおけない、放ってはならないというふうに思っております。私も声を上げますし、選挙でも闘う。町長も機会あるごとに、住民の暮らしを守る立場から、国に対する声を上げていっていただきたい。これは再確認ということになりますが、今一度、町長のお考えを伺いたいと思います。(「はい」の声)
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
国の施策等の認識ということでご質問をいただきました。現在、安倍首相が内閣を組閣して国を運営してるという状況であります。世論調査等をみても、一定の支持率を持ってるということであります。私も、議員さんから言われるまでもなくですね、最近もテレビなどを見てますと、お金を儲けた人間が勝ちみたいな、お金が尺度みたいな、この人の所得は何千万ある、何百万ある、何千万あるで、それでなんかテレビの番組を作られるようなやつが本当に多くなってきています。お金が多く稼いでるといったらみんなが驚いて憧れの人のような見方をする。これはやっぱり今の日本の国情の部分をひとつ表してるんだというふうに思っています。ここの部分をですね、個人的な部分で非難をしたりしてもですね、国政というのはやはり国民の選挙で選ばれて判断をされていきますので、そういった部分からは、国民のより一層の国という部分に対しての考え方にいろんなこう、多様性の部分を我々も訴えていかなきゃならんというふうには思っているところであります。しかし、都市を中心にですね、確実に今のような流れは進行していまして、特に株価の上昇といった部分、アベノミクスによってつくられましたので、そこで非労働、労働しないでも所得が得られるというような状況も生まれて非常にこう格差も広がっていく、つまりお金の国の中での再配分がそういったところにコントロールされて、本当に働いている人には回ってくる部分が実は少なくなってきているというような部分が、今の国の実情だというふうに思っています。いろいろとこう思想的な部分、そしてまた、論理的な部分でこれからもいろんな論議があるというふうに思っていますけども、私はやはり、中間所得といいますか、中間層というような部分をいかに多く持てる国になるかということを、やはり国が1番大きな課題として国づくりでやっていける、そのための税の改正ですとか、そういったものを進めていく、当然企業ですとかそういったものの活動で、他国へのもうどんどんどんどん税で吸い上げれば企業いなくなってしまうという心配等ありますけども、しかしそこで得た個人の所得などは税でも捕捉できるわけでありますから、そういった国の仕組みというのがつくられるような国政を国民が選択していくことを願いながら、私としてはこれからも、議員言われるような貧困層ですとかそういった部分の格差等を和らげるような、そういう施策に向けての意見、また考え方を述べていきたいなというふうに思ってるところであります。(「はい」の声)
再質問 13番 杉山勝雄
ありがとうございます。質問を次に移したいと思いますけれども、2点目の就学援助制度の入学準備金についてであります。教育長の答弁もおおむね、質問の趣旨を受けとめていただきました。おそらく、この3月、全国で開かれている議会で、全国の自治体でも、入学準備金の引き上げや支給日の早期支給が広まっていくだろうというふうに予測されます。しかし、それでもまだ多くの自治体ではそこまで踏み込んだ取り組みをすることにはなっていないのが実情でもあります。改めて美瑛町の取り組みに敬意を表したいと思います。その上で、いくつか具体的な事例で質問いたしますけれども、この就学援助についてですが、本来受けられる人が申請できていない、申請にまでつながっていないということがないかどうか、このことが懸念されます。例えば、挙げますと、条件の中に、民生児童委員を通じて申請する。これが、申請する保護者の思いをとどまらせる、言ってみれば、ハードルみたいなものになっていないか。順番としてまず申請を受け付け、そして、民生委員の意見が必要であるならば、そのあとで民生委員へその書類を回していく。こうした手続上の変更で改善できるのではないかと思いますが、まずその点について1点お伺いいたします。2つめには、全ての父兄に申請用紙、説明の用紙が渡されているでしょうか。そしてそれがわかりやすい説明になっているでしょうか。例えば収入の基準ですとか、自分がその対象になるんだとすぐに判断できるような、そういうわかりやすい説明になっているでしょうか。この点が2つめであります。そして3つめに、申請の期日でありますが、随時申請ができるようになっているでしょうか。つまり年度途中でも、収入の大きな変化っていうことが起きるわけでありますから、そういったことにも対応できるような申請の仕方になっているのでしょうか。この点が3点です。4つめに、世帯の収入を判定する際に、保護者がその両親と同居している場合ですけれども、その両親の年金収入などがあれば、申請から外されるというようなものになっているのでしょうか。この4点についてお伺いしたいと思います。(「はい」の声)
答弁 教育長 千葉茂美(教育長は2022年9月まで)
4点についてご答弁を申し上げます。今、杉山議員から手続きの仕方ということでご質問かと思いますが、申請書を民生委員、それから学校長の意見まであるんですけれども、それじゃなくて先に教育委員会に申請してそのあとに民生委員ということにはならないか、また、申請をしたいんだけど民生委員にいろいろお話をしなきゃならないので、躊躇している方がいるんじゃないかっていう話が1点目かと思いますが、手続上の流れとしては今議員がおっしゃったとおり、保護者の方が準要保護世帯に当たるのではないかということで学校から申請書をもらって、民生児童委員の方の意見を付した中で申請するという流れになっているのが実態でございます。認定会議の中でもそれぞれ、いろんな所得の状況、収入状況、家庭の状況などを勘案しながら、民生児童委員の方々の意見を聞いて認定するかしないかというような判断をしているのが今実態でございまして、これについてはどのような方法で、そういう民生児童委員の意見をもらうのが少し厳しいという方がいて躊躇されているのかどうか、そういった中身については詳しくわかりませんけど、今の流れとしてはこの流れでやっておりますので、29年度については、それぞれ学校を通じて申請書の提出を求めているところでございますので、今後、これについてはそういう意見だとか学校等で意見などがありましたらまた検討する材料の一つかなという考えでおりますが、今のところは民生児童委員の方のいろんな家庭の状況を把握していただいて申請していただくというようなことを考えているとこでございます。また全ての保護者にということでございますが、学校を通じてそれぞれ入学前の就学時健診等々に合わせて、教育委員会のほうで郵送しておりますので、新しく入る子どもたちについては、そういうふうな方法をとっておりますし、また入学後についても今までは進級する子どもについては、特に学校にこういう制度がありますよということでお話をして申し込むという形でございましたが、これらについても少し、もう少し丁寧にというお話でございますので、今後につきましては1月に1回とか、また新しく入って来た子ども、転校してきた子ども、それぞれおりますので、もう少し丁寧に周知等する機会を増やしていきたいなっていうふうに考えているところでございます。また、3つめの随時申請ということで、当然、収入状況は喫緊の状況で収入状況、家庭の状況が変わったという場合もあります。これについては随時申請受け付けておりますので、それについては学校を通じて、こういう制度の趣旨をさらに周知しながら随時も受け付けますよって話をしながら、認定するかしないかという、そんな判断をさせていただきたいと思ってます。また、所得の、収入のとり方の問題ですけども、これはなかなか難しいところありますが、同居、世帯分離しているかどうかっていう話もありますし、同じ家に住んでても別ですよといろいろなとり方がありますが、極力家庭の状況を、この辺は民生委員さん、それから申請者の方のお話も聞かなければならないんですけども、生活、生計実態がどうなのかということをやっぱり十分に把握しないと、世帯分離してるかと言いながらも全部、例えば、親からの面倒みてもらっていると、いろんなケースがありますので、その辺につきましては学校も含め、よく地域のことをわかっている民生児童委員さん方の意見も聞きながら、認定会議において意見をいただきながら進めていきたいと、そういうふうに考えているところでございます。以上でございます。(「はい」の声)
再質問 13番 杉山勝雄
ありがとうございます。まず、民生委員を通して、また民生委員の意見、学校長の意見も必要ということがわかりましたけれども、やはりこの就学援助の問題については、我々のような市町村の議会だけでなくてね、道議会ですとか国会などでも取り上げられて、国やそれから道の教育委員会等々でも随分と年々変化が進んできているのかなというふうに見ているところですけれども、やはりそこの土台にしなければならないのは、必要な方がやはりスムーズに申請にたどり着くということを、どうつくってあげるかではないかなというふうに思うんですね。やはりあの地域の民生委員を訪ねるっていうこと自体が、若い保護者にとってどれだけのハードルになってるかっていうことに、まず思いをいたしていただければいいかなというふうに思うんですけれども、その手続き上の順番を少し変えるだけでね、学校の側からあるいは教育委員会の側から民生委員にその書類を送ってあげれば、民生委員の判断もできるわけです。ですけども、保護者たちにそのことをまずやりなさいというふうになりますと、どこに民生委員というのがいるのかっていうところから始まっていかなければなりません。そして、このあと貧困問題で議論するんですけれども、やはりそういった比較的収入の低い方にとっては、そうした時間を生み出すこと自体がね、非常に大変な実態で暮らしておられるということにも、思いを寄せていかなければならないのじゃないかなというふうに思うんですね。ですから、やっぱり時代の流れに伴って、新しい時代には新しい時代に即応した手続き、取り組みが求められるのではないかなっていうふうに思います。お知らせにしてもそうです。やはり当初、該当しなかった人でも、こういうご時世ですから、子どもが成長していく過程でいつ何どき、この該当する状況の収入に変わっていくっていうことが起こるとも限りません。ですから、入学時に全員に配布された資料でもやはり毎年毎年、全ての父兄にこういう制度があるんですよと、あなたは該当しませんかっていうことが知らされるということが非常に大事な、せっかくある制度ですから、やっぱり該当すれば、やっぱり使っていただけるという発想から、この制度を取り扱っていただければいいかなというふうに思うわけです。最後に、世帯の収入の問題で、世帯を分離されているっていうのが一つの条件にもなっているのかなと思いますが、教育長の答弁の中でも、やはり民生委員の意見も入れて、生活の実態でやっぱり捉えていかなければならないということも言われましたので、その点も、ぜひ検討の課題としていただければというふうに思います。以上です。(「はい」の声)
答弁 教育長 千葉茂美(教育長は2022年9月まで)
杉山議員さん言われることも理解できる部分が多くあります。私のほう、時代の流れとともに、子どもの貧困問題等を含めた中でいろいろ学用品等も困っている方もいるんだろうなというふうには考えるところでございます。しかしながら、生活保護からいろんなケースワーカーの方の調査の中で生活保護が外れて今度準要保護の申請になって、また逆の場合で、生活困窮して準要保護世帯が生活保護になったとか、いろんなケースがあると思いますし、民生委員さんという立場も私としてはそういう生活実態、それから地域のいろんなことをわかってくれている方だということで、こういう認定には欠かせない方であるし、欠かせない組織だというふうに私は理解しているところで、手続上の順番等について今後改善できるところがあれば、またいろんな周知方法、それから、学校で配慮して子どもたちにいろんな申請書等の配布、その辺の問題、それから直接保護者に配布する問題等々含めて、配慮しなければならない部分が多々あるというふうに私も理解しておりますので、その辺を全体含めまして、今後いろんなことを検討させていただきたいと思います。以上でございます。(「はい」の声)
再質問 13番 杉山勝雄
はい。質問を次に移します。3番目の貧困層の実態調査についてでありますが、町長の答弁では、関係部局、関係機関との連携のもとで貧困等の発見、対応に努めていくと、極めて重要な視点で答弁をいただきました。というのは私は、これは縦割りではなく、横の連携でこの問題を捉えていきたい、そういうことを述べてくれているんだなっていうふうに受けとめました。我々議員も議員の中で研究会を立ち上げて、この問題での勉強を進めているところであります。しかし何よりも、実態の把握が困難というところにまずぶつかっております。まさに見えない貧困と言われている現実が横たわっているわけです。縦割りの仕事では、こうした社会現象に適切な対応ができないという問題があります。例えばでありますが、保険料に滞納が生じて、役所のほうも相談に乗ろうとしてその方を呼び出します。しかし、なかなかそれに応じてくれない、応じられない。結局、ひとり親の生活の状況がそこにはあるわけですね。結局、忙しくて時間をとれないという生活状況に追い込まれているわけです。しかし、担当課としては、収納率を上げるという、そういう責任を仕事として持っておりますから、結局、その方は通帳を差し押えられるという事態に進んでいったわけであります。これは一つの縦割りの行政の弊害ではないかなというふうに思って、挙げてみたんですけれども、役場の職員も貧困という問題に向き合うには、やはり実態の認識を共有することが大前提の問題としてあるのではないかなというふうに思います。そこで、この見えない貧困の実態をどう把握するのかということですが、答弁の中にもありますように、乳幼児健診や保健師による訪問、小中学校における要保護及び準要保護への援助事業、ケースワーカーや民生児童委員による家庭訪問などなど挙げられております。こういったさまざまな行政サービスを行う中で、いち早く気づくことが必要と言われております。全く私もそのとおりだと思います。つけ加えてもらうならば、乳幼児期へのアプローチでは、出生から3歳になるまでの幼児へのケアや教育が重要であるという分析が言われています。ここでは保育所や保健師の役割が重要になってまいります。これは脳や身体機能が爆発的な発達を遂げる時期でもありますし、それがその子にとって長期的な影響を持つため、栄養やヘルスケア、気持ちを理解してくれる大人の存在、遊びの機会など、幼い子どものいわば権利ですね、この権利を保障することが重要になってまいります。こうした現場から貧困の状況をきちんと拾い上げてもらう、貧困の調査にはこうした視点が各行政の担当部門の中に、まさに横割りで仕事をしてもらうことが必要なのではないかなと、この問題を調べていく中で痛切に感じました。学校の現場では何が見えてくるでしょうか。子どもたちには歯科健診の機会があると思いますが、経済格差は子どもたちの口の中にあらわれているという指摘がありました。美瑛は医療費は無料でありますから、医療費が払えないということは、そういうことで歯医者に行かないということは考えられないわけでありますけれども、しかし、歯医者に連れて行く時間がない、子どもの口腔崩壊、虫歯ですね、が見られる家庭の多くは保護者の働き方にあるというふうに思われます。一つのパートでは食べていけない、要するにパートをかけ持ちして収入を得なければならない、そのために子どもにかかわる時間が取れないという背景があるんだと思います。あるいは保護者自身が経済的困難を抱えた家庭に育ち、口腔衛生という認識を持っていないということも考えられるわけです。中学生であれば、家に自分の机があるか、自分だけが使える音楽プレイヤーを持っているか、参考書を自由に買えるか。小学生であれば、誰と何時に食事しているか、おかずは何品か。こういったところまで、現場が子どもの貧困を意識的に集めるというシステムがつくられなければ、調査は進まないかなというふうに思います。そういう意味でもう一度伺いたいと思います。答弁では、貧困の早期発見、早期対応に努めますというふうに言われました。このことは、今私がいくつか例を挙げましたけれども、こういったことを含んで実態の調査に当たっていくということでしょうか。この点が1つ。また、子どもの貧困という見えない貧困を現場から把握したその実態データを共有することで、現状の施策の中でも、各課の対応でできることがもっとあるのではないかというふうにも、私は思っています。この点について、進められた調査の中から得られた情報をどう、先ほど言っていますように、縦割りじゃなく横割りで各課が情報を共有していくか。もちろん、現状の施策止まりでいいとは思いません。国もこのことについて施策を打ってきておりますから、そうした国が打ち出す事業も駆使して、この問題でさらに前に進むことを望みたいと思います。町長の考えを伺いたいと思います。(「はい」の声)
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
政策としての貧困、子どもの貧困にどう対応するのかということであります。いろいろと今ご意見いただきましたこと、貧困が全ての原因だということでもないんだろうというふうには思います。いろんなこう社会のシステム、また個人の考え方、個人の生き方、そういった部分もいろいろこうあって、子どものいろんな課題が生まれてるというふうに理解をしていかないと、貧困が解消すれば全て解決するというふうなことにはならないんだろうなというふうに思いながら伺っておりました。先ほど議員さんのほうで貧困の家庭の美瑛町の状況を調査したい、また確認したいということですけども、これはちょっとどういうお考えなのか私ちょっと驚いてるんですけども、貧困の問題に対応するということはですね、個々の家庭や個々の人間と対応することであります。何か一覧表で見て政策を論議するということではありません。我々も先ほど述べさせていただきましたけども、乳幼児の関係ですとか小学校の要保護世帯、準要保護世帯、こういった部分等、民生委員、本当にネットワークをもってですね、いろんな情報を兼ね合わせて、子どもの貧困なり家庭のいろんな課題に対して対応するということで取り組んできていますので、何か紙1枚でですね、基準をつくって、これに基づけば子どもの貧困がわかるみたいな部分の、そういう論議をするということは非常に危険だというふうに、ご理解をいただきたいというふうに思っています。ですから議員さんも、こういった部分の問題に対応するならば個々の方々とどう対応するのか、行政にただ貧困の調査をしてその結果を出せというんじゃなくて、議員さんが一体どういう考え方で貧困に向かうのかということをしっかりと考えながら取り組んでいく必要があるんではないかというふうに思っています。町といたしましても、これまでもいろいろ取り組みをやってきました。今あの、今後介護保険等の関係でもですね、町の相談機能の充実を図りたいというふうに思ってます。先ほども述べましたとおり、課税状況だけで何かつかまえるとかそういった問題ではありません。その家庭家庭のいろんな家庭環境を総合して、そして状況を把握していくということになりますんで、個々の家庭とのいろんな情報交換やそういった部分をできるような相談機能の充実等を図りながら、今後も対応していきたいというふうに考えているところであります。(「はい」の声)
再質問 13番 杉山勝雄
短くやりますが、私は何もこれで調査をしてもらって、貧困問題を解決できるなどとは露にも思っておりません。貧困問題というのはもっともっと根の深いものであり、また全国的に展開されるといいますか、広がっている、社会現象でもあるというふうに思っております。ただ、その実態をわからないで、我々行政が仕事をしているのか。しかし、実態をつかんで、それがどのぐらいの割合でどういった状況として、どういった傾向にあるのかということを知らないで、対応はできないんだろうというふうに思います。詳しいデータを持っておりませんけれども、この問題が子どもの貧困がつくり出す社会的損失っていうものを、金額にしたデータもあるようですけれども、非常に大きな損失を持っております。ですから国も動いて、不十分ではあるわけですけれども、いろいろ子どもの貧困対策に関する大綱ですとか、それに伴ったいろいろな事業を打ち出してきているのではないですか。それは多分自治体にも届いているんだと思いますけれども、しかしまだまだ国の施策として本格的な姿勢が見えていないから、当然都道府県もあるいは市町村の段階でも、有効な対応ができていないのが実態なんだと私は思っております。せめて、現場から把握できるものについては、そういった集積をする、データを集積する、そういうことで、実態をわかった上で次何ができるのかというところに進んでいくべきではないのかっていうふうに思っております。以上です。(「はい」の声)
答弁 町長 浜田哲(町長は2019年3月まで)
非常に再質問で、ちょっとこれは、というふうな思いをしていますけども、先ほどから申し上げましたとおり、小学校やそれから保健師による健診、また民生児童委員の皆さん方やらケースワーカーの方々、家庭訪問したりですね、いろんな形で情報をとりながら我々としても政策の中に織り込んできています。国はそういう政策を国全体の情報としてとって国の政策を打っていくところがあり得るというふうに思います。しかし、それをですね、我々が盾にとって、それをしてるしてない、それをしてるから政策を打ってるとか打ってないとかっていうことでなくて、地方自治体というのは、そういう情報をとって現場で本当に困ってる人やら、それから、これから救う子どもたちをどうやって健全に育てるかということをやる現場でありますから、そのデータをうちでまとめたからといって、何か物事が起こるということはありません。まとめてはいるんですけど、それを皆さんに公表したからといって何か起こるものでもありません。そこはですね、やっぱり皆さん方に理解をしていただいただいて、町としてもこういう形で一生懸命やってますよと、そして、貧困という部分についての対応もしてますと、それは議員さん議員さんでまた地域の、家庭の方々といろいろ話してこういう状況があるぞということであればあれですけど、町の持ってるデータを、持ってなかったら貧困対策できないじゃないかということには我々も、こういう今までの取り組みの中でデータを抱えながら取り組みをしてるということで、これを情報をなにかオープンにして、一律貧困であるとか貧困でないかというような線引きをして出せるものではありませんので、ここは理解をしていただきたいというふうに思います。