美唄市議会 令和7年第1回定例会 2025年3月7日
女性が活躍し正しく評価されるまちづくりについて
2025年3月7日、美唄市議会の一般質問で、江川いつみ議員が「女性が活躍し正しく評価されるまちづくりについて」質問し、市長 桜井恒が答弁しました。
- 質問者
- 江川いつみ 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 江川いつみ
令和7年第1回定例会において、大綱1点について、市長に質問させていただきます。明日、3月8日は国際女性デーです。女性が活躍し、正しく評価されるまちづくりということでお伺いいたします。厚生労働省は先月、出生数が9年連続過去最少であることを発表し、異次元と言われる少子化対策はあまり成果を上げていないと言われています。政府は今、若者や女性に選ばれる地方を打ち出しています。なぜ、女性が地方を離れてしまうのか、課題の分析と対策は重要です。昨日の道新にも「ジェンダーをみつめて、格差ない職場を求めて道外へ」として、北海道の転出者が転入者を大きく上回り、女性が男性の2倍以上も首都圏に転出しているという現状が報じられておりました。人口減少、人材不足の近年、子どもを産んでも産まなくても、女性の存在は地方創生の鍵と言えます。地方の女性の流出については、テレビなどでも度々特集が組まれ、興味深い結果が出ております。番組内で女性たちは「もっと私たちの声を聞いてください」と訴え、登場した女性の声としては、「地方には選択できるほど仕事がない」「資格が必要な介護職や看護師、保育士くらいで、賃金は安い」「女性は結婚して子どもを産むものだ」「親を介護するものだ」という無意識の偏見があり、暮らしにくい様々な価値観が認められず、自由がないと。ある町長は、降雪期を考慮して、屋内遊戯施設を作り、子育て支援は他に引けをとらないと自負してきたが、若年女性の流出は止まらないと答えていました。このことから、出産・子育てへの支援は必要なことではありますが、その前段階で女性に選ばれるまちになるために、施策の視点を変える必要があるのではないかと考えます。そこで、いくつか質問いたします。一つ目として、美唄市は、1990年の美唄市女性会議、1993年の美唄市女性の自立プラン、2002年の美唄市男女共同参画計画、そして2010年の美唄市男女共同参画条例の制定と、男女がお互いに人権を尊重し、責任を分かち合い、性別に関わりなくその個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現を目指しております。計画策定から20年、条例制定から10年が経ちましたが、その間にどのような変化や成果があったか、計画の進捗状況についてお伺いいたします。二つ目として、2016年施行された女性活躍推進法は、就業意欲がある全ての女性がいきいきと働き続けられるように、積極的な採用と登用、そのための環境整備を促すという目的で施行されています。事業主は、女性活躍に関する行動計画を策定し、情報公表することが義務付けられています。「美唄市における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画」を策定しておりますので、計画の進捗状況についてお伺いします。また、義務付けられている女性の活躍に関する情報公表の内容について、お伺いいたします。三つ目として、地方創生を考える上で、女性当事者の声を聞くことは必須だと考えますが、市長との対話などから、20代30代女性の考え方などを聞く機会はあったでしょうか。もし、そこから考えられた施策などありましたらお伺いします。四つ目として、会計年度任用職員について。公募によらない採用や基本号俸、上限号俸については、以前に質問させていただき、国公に準拠という答弁をいただきました。しかし、昨年12月27日の総務省の通達「会計年度任用職員制度の適正な運用等について」の通知に添付されていた「令和6年度会計年度任用職員制度の施行状況等に関する調査」の実施結果を見ますと、事務補助職員、図書館職員、保育所保育士、消費生活相談員の賃金が比較されていたのですが、1時間900円台というものから1,500円以上とかなりの差があり、同じ職種でも自治体ごとに随分と違っておりました。なぜなのでしょうか。非正規雇用で低く抑えられた賃金は、老齢年金になるとさらに低くなり、安心して老いる道を閉ざします。働けなくなった後の将来が不安でならないという声を耳にします。若者や女性に選ばれる地方になるには、男女の賃金格差をなくすことが重要です。会計年度任用職員の76%は女性です。基本号俸が市町村の裁量によって決められものであるならば、美唄市も会計年度任用職員の基本号俸の見直しを考えていただけないものでしょうか、市長のご所見を伺います。
答弁 市長 桜井恒
男女共同参画の進捗についてでありますが、本市では「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」の実現を目指し、平成30年3月に第3次男女共同参画計画を策定したところです。本計画では、男女共同参画社会を実現していくための目標として「男女共同参画社会の実現に向けた意識づくり」「誰もがあらゆる分野で活躍できる環境づくり」「安心して暮らせる社会づくり」の三つを掲げ、目標達成に向け各種施策に取り組んできたところであります。次に、本計画の進捗状況につきましては、令和5年度の実施予定項目数99に対し、実施項目数は93で、実施率93.9%となっているところであります。また、基本方針に関する目標値の状況として、固定的性別役割分担意識を持たない市民の割合は、計画策定時の59.9%に対し、令和5年度では69.6%となり、性別による固定概念を持たない市民が増えてきているものと考えているところであります。次に、女性活躍推進法に係る施策についてでありますが、初めに「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づき策定する「美唄市における女性職員の活躍の推進に関する特定事業主行動計画」につきましては、女性職員の活躍を推進するため、女性職員の職業生活における活躍に関する状況を把握し、改善すべき事情について分析を行った結果、最も大きな課題から四つの数値目標を設定して、その目標達成のための取組を実施するものであります。次に、計画の目標につきましては、一つ目は、「女性職員のキャリアアップ支援」として、令和7年度までに管理的地位にある女性の割合を令和3年度の実績である15.9%より4.1%引上げ、20%以上にする。二つ目は、「育児休業等を取得しやすい環境の整備」として、制度が利用可能な男性職員の配偶者出産休暇、育児参加のための休暇等の取得を促進すること。三つ目は、「年次休暇の取得の促進」として、令和7年度までに、職員の年次休暇の平均消化率を令和3年の実績である29.6%から33%以上にする。四つ目は、「時間外勤務の縮減」として、令和7年度までに時間外勤務の年間平均時間を令和3年度対比で90%以内となるようにすることの四つの目標を掲げているところであります。次に、計画の達成状況につきましては、計画の期間を令和3年4月1日から令和8年3月31日までの5年間とし、最終年度である令和7年度において、取組の実施状況や数値目標の達成状況などについて、点検評価を行うこととしております。次に、女性の活躍に関する情報公表につきましては、厚生労働省令により、「女性労働者に対する職業生活に関する機会の提供に関する実績」「男女の賃金の差異」「職業生活と家庭生活の両立に資する雇用環境の整備に関する実績」について、事業所ごとに公表することとされているところであります。次に、市民との対話の機会についてでありますが、本市の広聴活動においては、広く市民の意見を伺うよう取り組んでいることから、参加者に対し性別や年齢などの制限を設けてはいないところでありますが、今年度の広聴活動において、子育て世帯の方から申込みがあり、意見を伺う機会があったところであります。ご意見の内容といたしましては、子どもの発達相談の機会創出や学校施設の改善など、子育てや教育に関するものがあり、市としましては、今年度、保健センターで実施する「のびのび教室」において、発達相談に対する機会の提供や言葉の発達に関する講話を実施したところであり、学校施設の改善としましては、来年度予算で中央小学校の屋内運動場の改修工事を予定しているところであります。次に、会計年度任用職員の給与等についてでありますが、初めに、総務省は12月27日付け通知「会計年度任用職員制度の適正な運用等について」の給与等調査の結果に地域間の差異があり、対応が十分でない団体に対しては、必要な適正化を求めるとともに、会計年度任用職員の給与等については、常勤職員の給与の改定に係る取扱いに準じて改定することを基本とし、適切に対処することを総括しているところであります。また、国は、会計年度任用職員制度の導入により、地方自治体における会計年度任用職員の身分保障や勤務条件、給与等の処遇格差が解消されることで、モチベーションや生産性が向上し、市民サービスの安定的な提供につながるものとしていることから、地方自治体に給与等の処遇面における裁量権の全てを付与しているものではないところであります。次に、上限号俸につきましては、総務省が示した会計年度任用職員制度の導入等に向けた事務処理マニュアルにより、「会計年度任用職員は、非常勤の職を占め、任期が1会計年度内に限られるものであることから、その職務の内容や責任の程度は正規職員とは異なる設定とすべきものであり、職務の内容や責任等を踏まえつつ、給料の水準に一定の上限を設けることが適当である」とされており、本市においても、職務の内容や責任等を踏まえつつ、給料の水準に一定の上限を設定したものであります。なお、会計年度任用職員の基準号俸の額は、正規職員の給与の改定に合わせて改定されるものであります。いずれにいたしましても、令和5年度からは、法令や事務処理マニュアルの改正により、人事院勧告に基づいて、増額改定した会計年度任用職員の給与等について、正規職員と同様に遡及適用しているほか、これまで支給しないものとされてきた会計年度任用職員の勤勉手当について、支給しているところであり、会計年度任用職員の給与等については、今後につきましても、国公に準拠して、対応してまいりたいと考えております。
質問 3番 江川いつみ
現在、高校への進学率は男女とも95%以上、大学への進学率は短大も含めますと、男女とも60%とほぼ同じ数字です。男女平等、女性の希望も男性と同じように自立と自己実現であり、それが叶えられたことの対等な結婚であり、出産なのではないかと思っております。移住・定住によるⅠターンにかける期待は大きいです。二拠点生活という言葉もはやりだしています。しかし、女性が大学等を卒業し、夢を叶えるために、ふるさとにUターンしたくなるような、持続可能なまちづくりを是非ともお願いしたいという思いで、再質問させていただきます。一つ目の男女共同参画については、令和5年度美唄市男女共同参画実施状況の数字を私なりに分析しますと、教育や学習においての啓蒙はほぼ目標値を達成していますが、広報紙などでの啓発は目標値の半分ほどにとどまっており、審議会等への女性の登用や働く場における女性の活躍は目標の3分の2程度にとどまっていることが分かります。審議会等で女性の声が少なければ、女性の活躍や女性への評価は進まないものと考えます。男女共同参画推進協議会「デュオの会」の活動は、昨年度末で20年間の活動に幕を下ろしました。長い間、オピニオンリーダーとしての務めを果たされたと感謝しております。審議会等の女性委員を増やすなど、今後どのように女性の意見を市政に生かすかは大事なところだと考えます。また、男女共同参画計画は、市長の任期中には第4次の策定年を迎えます。それらを踏まえて、市長のご所見を伺います。二つ目の女性活躍推進法については、法律の狙いは、はっきりしていました。女性に選ばれる職場になるために、企業や自治体などの事業主が現状を把握し、分析し、行動計画を策定し、その結果を公表するということで、企業や自治体にとっては、選ばれるための指針ができ、女性にとっては、職場を通しての自己実現や子育てしながら働きやすい職場を選ぶことができるというものです。行動計画のポイントは、女性職員の登用と昇進、育児休業後の職場復帰支援、性別による賃金格差の解消などとなっております。この法律は時限立法となっていて、来年度末で終わる予定になっておりましたが、昨年12月に厚労省が「未だこの法律が役割を終えた状況にはない」として、2036年3月まで延ばすことになるようです。是非、市役所が率先して、課題を分析して、施策に生かし、分かりやすい形で情報を公表していただきたいと考えます。また、市役所内だけで終わらせることなく、公務員に男女の差はないという言葉で終わらせることなく、商工会議所等を通して、市内の企業にも浸透させていただき、是非、えるぼし認定を目指していただきたいと思いますが、これに対しての市長のご所見を伺います。三つ目の、20代30代の女性との対話については、本市においては、美唄国設スキー場整備基本構想に係るアンケート調査や屋内遊戯施設アンケート調査など、ターゲットを絞った調査が実施されております。若年女性の流出を防ぎ、地域創生を図るためには、対象となる女性の生の声を聞くことが肝心です。冒頭に登場した女性たちのように、流出の原因は多岐にわたっています。アンコンシャス・バイアスの存在や就職キャリア形成、出産後も働ける環境等の整備もあると思います。しかし、もし既に流出してしまい、意見聴取が難しいという場合には、都会と地方を行き来する地域おこし協力隊員などの協力を仰ぎ、対象とすることで、参考になる意見を収集できる可能性も考えられます。市民との対話を重要視し、「ときめく未来を語るまち美唄」をビジョンとし、「未来に持続可能なまちづくり」をミッションとするとおっしゃる市長におかれましては、課題解決に向けた取組が可能であると考えております。改めて、若年女性からの課題の聴取について、市長のご所見をお伺いいたします。四つ目の会計年度任用職員の基本号俸の見直しについてでありますが、自治体の裁量権は限られているが、以前に比べると常勤職員との格差は狭まっている。いずれにしても、制度は変わったばかりであり、国公準拠するというご答弁であったかと思います。私としては、国公準拠だけでは、他自治体との差別化は図れないと思っておりますが、この先を見守っていきたいと思っております。
答弁 市長 桜井恒
次期美唄市男女共同参画計画の策定についてでありますが、男女共同参画社会の実現に向け、これまでも計画に掲げる三つの目標の達成に向け、取り組んできたところであります。今後におきましても、男女共同参画社会の実現に向け、取組を進めていく必要があるものと認識しているところでありますが、現在は性的マイノリティの方々も含めた権利保障も男女共同参画の一環として重視されており、次期計画策定においては、今後の社会情勢を踏まえ、検討を進めてまいります。次に、女性の活躍推進についてでありますが、特定事業主行動計画につきましては、女性活躍推進法が延長の見込みとされていることを視野に入れながら、計画の最終年である令和7年度において取組の実施状況や数値目標の達成状況などについて点検評価を行い、次期の計画策定や施策の立案につなげてまいりたいと考えております。また、女性の活躍に関する情報の公表につきましては、厚生労働省令により、令和5年度からの公表が求められているところですが、単に目標や数値を公表するにとどまらず、女性活躍の状況把握と課題分析を行い、職場における女性に関する状況について、求職者に正しく理解してもらえるよう、さらには、市内企業等にも波及するよう必要な項目について、特定事業主行動計画の点検評価と併せて、分かりやすく公表してまいります。いずれにいたしましても、人口減少や少子高齢化が加速する中、美唄のまちが若者や女性に選ばれるまちとなるためには、教育環境の充実、雇用の創出、子育て環境の整備が不可欠であり、こうした様々な取組を通じて地域の魅力を高め、美唄に希望を持って住み続けられるまちづくりを進めていかなければならないものと考えております。次に、若年女性からの意見収集についてでありますが、20代30代の未婚女性については、全国的に見ても首都圏に転出する傾向にあり、本市における当該年齢層の既婚未婚の女性は、令和7年2月末現在で1,146人、全人口の6.2%となっております。本市が若者や女性に選ばれるまちになるためには、教育環境の充実、雇用の創出、子育て環境の整備が不可欠であると考えていることから、今後におきましては、地域おこし協力隊員や本市職員との対話による意見集約のほか、令和7年度より新たに実施する「結婚・新生活等支援事業」の参加者からの意見などを踏まえ、「美唄に住みたい、住み続けたい」と思える環境づくりを目指し、これからの課題解決に向け検討を行ってまいりたいと考えております。