みんなの議会

美唄市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日

(1)鳥獣保護管理行政について/(2)地域包括ケア推進について/(3)手話施策推進法の施行について/(4)文化行政について

2025年9月9日、美唄市議会の一般質問で、江川いつみ議員が「鳥獣保護管理行政について」「地域包括ケア推進について」「手話施策推進法の施行について」「文化行政について」について質問し、市長 桜井恒、教育長 石塚信彦が答弁しました。

質問者
江川いつみ 議員
答弁者
市長 桜井恒、教育長 石塚信彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 江川いつみ

令和7年第3回定例会において、大綱4点について市長並びに教育長にお伺いいたします。大綱の1点目は、鳥獣保護管理行政についてということで、先般、危険鳥獣に指定されたヒグマ出没への対応強化について伺います。道内におけるヒグマ被害が増加し、農作物の被害はもちろん、人命に及ぶものもあり、新聞等でヒグマ被害や対策の文字を見ない日はありません。空知管内におけるヒグマの出没数も増加しており、美唄市内でも、茶志内、東美唄、南美唄などで、複数の出没が確認されており、ヒグマに襲われてけがをする事例も発生し、住民の不安はますます高まっております。また、9月1日より改正鳥獣保護管理法が施行し、市町村判断で緊急銃猟が可能となりました。北海道猟友会は「誤射等の責任の所在が不明なままでは発砲を断ることもある」としています。また、美唄警察署も来年には岩見沢警察署に統合されると伺っています。こうした状況を踏まえ、市長の見解や市の対応方針を伺います。まず、令和6年度、7年度におけるヒグマの出没件数と傾向について、市としてどのように把握、分析しているのか。また、市街地近接地域への出没については、どの程度の危機感を持っているのかを伺います。二つ目に、出没時の通報・初動対応体制について、警察・猟友会・空知総合振興局などとの連携状況を伺います。また、猟友会の高齢化や人材不足など、対応体制の課題についての市の認識と改善方針を伺います。三つ目に、住民への状況情報提供について、現在はどのようになっているのか。また、即応性の高い手段の導入について、市の見解を伺います。四つ目に、市街地周辺の緑地や河川敷がヒグマ出没のルートとなっている事例が多く見られますが、これらの管理体制について、現状と課題を伺うとともに、草刈りや視認性の向上など、予防的対策について検討されているかどうかを伺います。五つ目に、空知管内では複数の自治体でヒグマの出没が確認されており、広域的な対応が求められる状態であります。空知総合振興局や近隣市町村との技術交流や連携体制について伺います。最後六つ目に、ヒグマ対策に関する予算措置や制度的支援について、国や道に対してどのような要望を行っているのか。また、予算編成において市独自の対策強化を検討しているのかを伺います。大綱2点目の、地域包括ケアについて伺います。地域包括ケアの定義は、「高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体に提供される体制」となり、それを持続させるために、介護サービス事業者の存在はとても大きいものです。今年2年ぶりに介護や障がいサービスの事業所20か所あまりにアンケート調査をお願いして、私なりに事業所の実情を伺ってまいりましたので、その声を伝えながら質問させていただきたいと思います。最初に、介護職不足に対する支援及び物価高騰に対する支援について伺います。一つは、介護人材不足を補い、生産性を上げるために、介護ロボットやICTを導入しているところが増えてきています。しかし、導入費用が高額であることや、有効性が不明なため、導入にちゅうちょしているところもあります。美唄市高齢者保健福祉計画によると、市としては、介護ロボットの導入やICTの活用についても前向きのようですが、美唄市内における介護ロボットの普及状態と有効性、補助金、導入費用などへの支援はあるのかどうか、また検討されているのかを伺います。二つ目は、地域包括ケアの推進には、外国人介護人材も貴重な資源となっておりますが、事業者に課題を伺うと、やはり人材紹介会社へ支払う費用が大きいこと、日本語の習得やコミュニケーション力が問題になっているようです。市が把握している外国人介護人材の状況と外国人介護人材の雇用に対して、市が行っている財政支援を含む支援について伺います。三つ目は、地域包括ケアシステムの維持には、介護事業所の安定的な運営が不可欠であると考えます。食糧費や光熱費などの物価高騰のあおりは、介護報酬の低さと相まって、経営状況を悪化させているようです。市では、重点支援地方交付金の使途として、介護サービス事業所への支援が行われていないと伺っております。財政的・制度的支援の拡充について、市としてどのような方針を持っておられるのかを伺います。次に、介護事業者の持続可能性と地域包括ケアの深化についてでありますが、団塊ジュニア世代が65歳になり、高齢者がピークに達すると言われている2040年問題、そのとき、国は高齢化率を35%としていますが、美唄市はもう既に現在でも44%を超えております。国より先読みした施策を打たなければ手遅れとなります。地域包括ケア条例を道内でどこのまちよりも先に策定した美唄としては、意気込みとプライドを持って施策を展開していただきたいと思っております。そこで一つ目は、市として介護サービス事業の将来予測と市の認識について伺います。二つ目は、国が将来像としてうたっている地域完結型ケアのために必要な地域包括ケアの深化や、多機能サービスへの転換についての見解を伺います。大綱三つ目になりますが、「手話施策推進法」について、これは美唄市手話言語条例と密接に関わりますので、伺いたいと思います。本年6月に手話に関する施策の推進に関する法律が制定され、手話が言語であることが明確に位置付けられるとともに、地方自治体に対しても、施策の策定や実施の責務が示されました。これは、聴覚障がい者の言語的権利を保障し、誰もが安心して暮らせる地域社会の実現に向けた大きな一歩であります。美唄市は、11年前となる、平成26年に市議会が国会に対し、「手話言語法の早期制定を求める意見書」を提出し、令和2年に美唄市手話言語条例を制定、翌年、令和3年には全国手話言語市区長会に市長が加盟するなど、法律の施行に先駆けて施策を打ち出し、取り組んでまいりました。しかし、条例制定後に活発な活動を行っている他市町に比べて積極的とは言えません。そこで、伺います。一つ目は、美唄市手話言語条例には、手話に関する市の責務や市民及び事業者の役割が明記されていますが、どのように周知されているのでしょうか。また、美唄市手話言語推進委員会委員の役割や活動はどのようなものであるのか伺います。二つ目は、手話による情報発信と言いながら、市が主催するイベント等に手話通訳者が配置されることがほぼ行われていないように思います。そのことに対する市長の見解を伺います。また、この法律が施行され、美唄市の施策に新たに加えようとしているもの、活発化させようとしているものがあれば伺います。次に、教育長に伺います。この法律の施策推進法の13条には、児童・生徒に等に対する手話学習の機会の提供とあります。美唄市教育委員会としては、この点に関して、どのように対応されるのかを伺います。最後の大綱4点目になりますが、文化行政ということで、先般、所管事務調査の対象となった市指定文化財でもある公民館「桜井邸分館」について伺います。美唄市には、地域の歴史と文化を今に伝える貴重な文化財が数多く存在します。その中でも、桜井邸分館(旧桜井家住宅)は、近代美唄の歴史を象徴する建物です。現在、この施設は老朽化が激しく、2階や奥座敷など、利用が制限されている状況にあります。市民が文化に親しみ、地域のアイデンティティを育む場として、再び活用されるためには、保存と活用の両面からの方策が求められます。そこで伺います。一つ目に、市として、桜井邸分館の現状と課題をどのように認識されているかを伺います。二つ目に、教育行政執行方針の文化財等保護において、旧桜井家住宅については、適正な維持・保全に努め、次世代への継承に努めるとなっております。隅々まで内部を見学したり、公民館として再び利用ができるまでに修理・保全する計画があるのかどうか、また検討されているのか伺います。三つ目に、市民が親しまれる場としての活用方針についてですが、以前は地域文化体験の場として、落語会やお茶会などの和の文化体験の場として、そして、古くは百万凧まつりの連凧づくりの会場として、そして郷土史研究会の例会場として活用されていたこともありました。できるだけ多くの方に利用してもらうことは、維持管理にとっても重要なことであると思いますが、例えば、歴史見学の場として、学校教育の中に取り入れるとか、市民が気軽に立ち寄れる市民交流スペースとして整備活用する構想があるのか伺います。四つ目に、市民参画と財源確保の工夫についてでありますが、東明にある4110系式十輪連結タンク機関車2号やアルテピアッツァ美唄として活用されている旧栄小学校校舎のように、他の指定有形文化財で取り入れられたクラウドファンディング型ふるさと納税による保全修理の仕組みの導入は検討されているでしょうか。また、東明の機関車においては、東明駅舎保存会の皆様がボランティアで周辺の管理や機関車の歴史などの説明を行っています。桜井邸分館においても市民の参画や法人企業などとの連携による管理体制の構築は可能であるのか、検討されているのかを伺います。当初の質問は以上でございます。

答弁 市長 桜井恒

江川議員の質問にお答えします。クマの出没状況と市の認識についてでありますが、ヒグマのフン等の痕跡を含む目撃情報は、令和6年度では18件、令和7年度は9月1日現在で16件であり、出没の傾向としては山間部が多く、一部、茶志内地区や中村地区の農村地域でも目撃されておりますが、道道美唄富良野線の開通に伴い、目撃通報の件数が増えたものと分析しております。また、ヒグマの市街地近接地域出没での危機感については、人命や財産に重大かつ深刻な事態を招くと認識しており、市民には、情報の迅速な提供と適切な避難誘導を行い、美唄警察署・北海道猟友会美唄支部・北海道空知総合振興局と連携し、情報収集と情報共有の徹底、万一の事態に備えた体制整備の強化に努めてまいります。次に、現行対応と課題についてでありますが、関係機関・団体と緊密に連携し、通報受信、情報共有、現場確認や出動要請など、一体的な対応に努めております。また、課題としましては、猟友会美唄支部の高齢化や担い手不足が大きな課題であると認識しており、鳥獣被害防止総合対策交付金に上乗せする形で、市独自に助成し、ハンターの育成や魅力向上を図っており、今後におきましても、北海道や猟友会美唄支部と連携し、会員確保・育成について、検討してまいります。次に、情報発信と住民啓発についてでありますが、市のホームページやフェイスブックを活用した情報発信のほか、看板設置や個別訪問による注意喚起を行っております。また、より即応性の高い手段として、今後、市の公式LINEにおいて、野生鳥獣に関する目撃情報の発信に努めてまいります。次に、緑地・やぶ地の管理と予防策についてでありますが、市街地に隣接する河川敷地等の草刈りは、効果的であると思われますが、草刈範囲が広範囲に及ぶため、全ての区域で十分な管理体制は難しい状況にあると考えており、ヒグマの出没情報の迅速な情報共有や啓発活動の強化を進めているところであります。次に、広域連携と技術交流についてでありますが、隣接する三笠市とは「三笠・美唄広域有害鳥獣被害防止対策協議会」を設置しているほか、奈井江町や空知総合振興局とも出没情報の共有を行っており、今後につきましても、同様に連携を図ってまいります。次に、財源措置と制度的支援についてでありますが、本年9月3日、北海道、北海道市長会、北海道町村会、3者の連名により、環境省並びに北海道選出国会議員に対して「ヒグマ被害緊急対策に関する要望書」を提出しており、要望書には、ヒグマ対策に関する財政支援措置などについて記載されていることから、今後、国の状況を見定めながら、市としての対策強化を検討してまいります。次に、介護職不足に対する支援及び物価高騰に対する支援についてでありますが、初めに、介護ロボットの普及支援につきましては、国において、介護従事者の負担軽減と介護業務の効率化を図るとともに、介護サービスの質の向上を図ることを目的として、「介護ロボット導入支援事業」により補助金を交付しているところであり、本市においては、平成28年度に1事業者が当該補助金を活用しているところであります。介護ロボットの効果に不安を感じている事業者に対しましては、開発企業から試用貸出しを受けることで、機能や性能の有効性及び安全性の確認を事前に行うこともでき、介護ロボット等の相談窓口も設置されております。市といたしましても、引き続き各事業所へ国等の補助金の活用について周知してまいります。次に、外国人介護従事者の現状と支援についてでありますが、本年6月現在、各事業所において24人の外国人の方が、市内の入所系の施設に従事していると承知しております。市といたしましては、介護事業者に対する個別の財政支援は行っていないところですが、外国人従事者の方を対象に「認知症の理解を深める研修会」を開催し、認知症についての正しい理解と知識を深めていただくとともに、慣れない環境での悩みや、日頃の思いなどを伝え合い、コミュニケーションを図る場の提供を行っているところであります。また、本年7月には、美唄市に居住する外国人が安全かつ安心に暮らせる環境整備を目的に、美唄市多文化共生推進協議会を設立し、8月に消防や警察への通報訓練の体験会を開催したところです。本市の介護現場においても、欠かすことのできない外国人従事者の方がやる気を持って働き、安全安心で充実した日々を過ごしてもらうとともに、美唄で長く働きたいと思えるよう、引き続き支援してまいります。次に、物価高騰対策のための財政支援についてでありますが、現時点において、各事業所からの具体的な支援要望等はないものの、ご指摘のとおり、昨今の物価高騰により、介護事業所を含む民間事業者の経営環境は厳しさを増していると認識しております。本市としましても、介護を担う介護事業所の重要性は認識しており、今後も経営状況等について注視してまいります。次に、地方創生臨時交付金(重点支援地方交付金)の活用についてでありますが、この交付金は、国の交付要綱に基づき、地域全体に波及効果のある公共性の高い事業に使用することが求められており、個別の民間事業者の経営損失を直接補填することは、趣旨にそぐわないものと考えております。いずれにいたしましても、介護事業所との対話の中で、業界全体に共通する課題を把握し、解決に向けた施策の推進に努めてまいります。次に、介護サービス事業者の持続可能性と地域包括ケアの深化についてでありますが、初めに、介護サービス需要の将来予測と市の認識についてでありますが、第9期高齢者保健福祉計画及び介護保険事業計画から、令和5年度の要支援・要介護認定者数は2,011人、令和8年度は2,046人、令和12年度は2,002人と推計しており、サービス利用者についても大きな増減はないと認識しているところであります。一方で、長期的には、高齢者数は減少することが見込まれ、これに伴いサービス需要も減少することが推測されるところであります。次に、地域包括ケアの深化と多機能型サービスへの転換についてでありますが、当該計画における介護ニーズの見込みとして、本人、家族の体調不良等で一時的に手厚い支援が必要な高齢者に対し、重点的にサービスを提供する小規模多機能型サービスの需要が高まると推測しており、市内におけるサービス提供体制の構築を進めてまいります。いずれにいたしましても、多様化する介護ニーズに合ったサービスの提供ができるよう取り組んでまいります。次に、美唄市手話言語条例の周知と美唄市手話言語推進委員会委員の役割についてでありますが、本市は、令和2年に美唄市手話言語条例を制定し、全ての人々が安心して、その人らしく、いきいきと日常生活を営み、社会参加ができる地域共生社会を目指し、取組を行っております。手話が言語であると認識していただくための取組として、市が作成したパンフレット「みんなの手話」による普及啓発や、福祉に関する行事に手話通訳者を配置するなど、手話に触れる機会や知る機会を設け、市民への周知と理解促進に努めております。また、美唄市手話言語条例推進委員会では、手話の普及啓発や環境整備に関する内容の検討を行い、市への提言や施策の内容等について検討を行うなど重要な役割と活動を担っていただいております。次に、施策の推進についてでありますが、聴覚に障がいがある方をはじめ、誰もが参加しやすい環境を整えることは重要であると認識しており、現状においては、市が主催する福祉関連の一部の行事で手話通訳者を配置しております。今後は、音声認識機能を有した機器の活用で文字によるコミュニケーションを図るなど、後天性の聴覚障がい者への支援対策を含め、手話施策推進法の理念に基づき、手話言語条例推進委員会などを通じ、新たな施策について検討してまいります。以上でございます。

答弁 教育長 石塚信彦

江川議員の質問にお答えします。学校教育における手話学習機会の提供についてでありますが、「手話に関する施策の推進に関する法律」第13条に「児童・生徒等に対する手話の学習機会の提供」が明記されており、学校教育を通じて手話に関する理解と関心を深めることが求められております。教育委員会といたしましても、美唄市手話言語条例の理念を踏まえ、手話が言語であるとの認識の下、児童・生徒が手話に親しみ、共生社会の一員として、多様なコミュニケーション手段を理解することは重要であると考えております。今後におきましては、先進事例などの情報提供を行いながら、総合的な学習の時間、各教科、行事などで手話を学習する機会を取り入れ、児童・生徒が手話に関する理解と関心を深められるよう指導・支援するとともに、児童・生徒が手話を通じて、多様な価値観に触れ、互いの個性を認め合い、尊重し合い、支え合う教育環境の醸成に努めてまいります。次に、桜井邸分館についてでありますが、初めに、現状と課題につきましては、大正7年建築の当分館は、初代市長の桜井氏のご遺族から寄贈され、40年以上が経過し、老朽化が著しく、現在は美唄市指定文化財として施設の適切な維持管理や必要な修繕に努めているところでありますが、これまでの年月と豪雪等の影響により、建物に傾きが生じるなど、維持管理は非常に難しく、公民館機能を休止しているところであります。次に、次世代への継承につきましては、指定文化財等を後世に語り継ぐための一つの方策といたしまして、令和7年度事業において、施設の内部・外部の情報をデータとして計測・保存することで、今後、VRなどの映像記録としての閲覧も可能となるなど、文化財保護手段の一つとして活用していきたいと考えております。次に、市民が親しめる場としての活用方針につきましては、検討していないところではありますが、美唄市公共施設等個別施設計画に基づき、利用状況を勘案しながら見直しを検討するとともに、文化財としての保全と維持管理に努めてまいります。次に、市民参画と財源確保の工夫につきましては、市民参画については現在、指定管理者には、開館時の受付と清掃業務を委託し、利用者から事前の説明依頼があった場合は、生涯学習課で対応しておりますが、新たな連携は可能であると考えることから、企業や団体等からの相談に応じて、新たな連携も検討してまいります。また、施設整備が必要になった場合の財源確保については、国や道などの交付金やクラウドファンディング型のふるさと納税など、財源確保に向け、市長部局と検討してまいります。以上でございます。

再質問 3番 江川いつみ

それぞれに再質問させていただきます。まず、ヒグマ出没への対応強化についてでありますが、道道美唄富良野線の開通がヒグマの目撃数を増やしているのではないかという分析であったかと思います。周辺開発や観光事業に大きく関わりますので、知床のヒグマ対策同様、ヒグマを人間慣れさせることなく、カメラを構えるのではなく警笛を鳴らすことを喚起するなどということが必要になるのではないかと思いました。質問ですが、答弁の中に、三笠市と三笠美唄広域有害鳥獣被害防止対策協議会というものを設置し、連携しているとありましたが、三笠市では、熟練者による指導の下、GPSなどを活用し、若手ハンターを育成しながら、春季管理捕獲(春熊撃ち)というものを行っていると伺っております。また、北海道では「ひぐまっぷ」というICTツールが導入されており、美唄市も参加していると伺いました。美唄市も三笠市のような春期管理捕獲を検討されているのか。また、ひぐまっぷはどのように活用されているのか伺います。二つ目には、美唄市には農業科があり、度々生命学の中村桂子先生のお話を伺う機会を作っておられます。美唄市として、人間と野生鳥獣の共存というのは、まず相手を知ることと、住み分けの境界線が大事な視点だと思います。住民がやるべきこと、知っておくべき知識、クマの習性、出会ったときに命を守る方法などを学ぶ機会を是非とも早急に作っていただきたいと考えます。市長のお考えをお伺いいたします。最後に、この問題の最後ですけれども、緊急銃猟に関わることですが、令和5年に上美唄にヒグマが出没し、発砲となったことがあります。その当時のオープンディスカッションでもこの質問が出まして、市長のお答えの中に、対応や発砲までに時間がかかったのは、警察とのやり取り、警察の判断待ちであったからであり、今後、早急に対応マニュアルを作成して市民にお知らせするというふうに話されたことを記憶しております。その後マニュアルはどうなったのか、今回の法改正を受けて、緊急銃猟の際、美唄市長としての判断基準、そしてまた、美唄の猟友会の皆さんの対応はどうなるのかをお伺いしたいと思います。次に、地域包括ケアについて、再質問させていただきます。介護事業者への支援ですが、財政支援については、現状では大変難しいのだろうということが分かりました。しかし、それ以上に事業者や福祉現場で働く人々は苦しいという実情を分かっていただきたいと思います。一昨日の石破首相の退任会見の中でも、この間の課題として、物価高騰、米価高騰などとともに、早期に解決が必要なものの一つとして、医療・介護・福祉従事者の報酬の低さを挙げていらっしゃいました。それぞれの事業所では、人材の確保のために賃金を上げ、定年年齢を上げ、年齢に応じた業務配置をし、お金をかけて外国人人材を採用し、時間をかけて、コミュニケーションや生活支援をしておられ、何とか工面されています。市が地域包括ケアの全体を把握し、事業者の実情を知り、連携することが非常に大切です。重点支援地方交付金については、国から物価高騰対策として、介護事業者への支援が該当すると通知されておりながら、美唄市がそぐわないと判断されたことは非常に残念なことでした。美唄市は、高齢になっても住み慣れた地域で、いつまでも安心して暮らせるまちを目指しています。先ほども申し上げましたが、美唄市は、国の言うところの2040年問題や人口の4人に1人が75歳になるという、2050年問題の状態に既に到達しております。国の施策の先を行かなければ持続できません。そこで、質問させていただきます。市長は持続可能なまちづくりというのを掲げられて、今最も力を入れているものの施策にDXの推進というものがあります。是非、福祉分野でも、福祉DX、介護DXとして取り入れていただきたいと思います。事業所が行政に期待するものの中に、介護職のイメージアップというものがありました。3Kと言われ、敬遠されがちな福祉サービス現場の働き方やサービスの質そのものを変革し、最新のものを取り入れ、介護の生産を上げ、地域包括ケアの持続、可能性を高めていただきたいと思います。そのための事業者支援や財政支援を含めて、進めていただきたいと思っています。市長のお考えを伺います。次に、手話施策推進法の成立について、再質問させていただきます。先ほども申しましたが、この法律の制定は、美唄市民の念願でした。手話は言語であるということ、そして手話言語は多文化やマイノリティーを理解する機会を作り出します。そして言語であるが故に、使う機会、学ぶ機会、考える機会が少なくなると、忘れさられて消えてしまいます。市長が全国手話言語市区長会の会員であるからこそ、伺いたいと思っているのですが、この法律の13条、国民の理解と関心の増進、14条の手話の日、15条の人材の確保、特に適切な処遇の確保においては、市町村が行うべきことであり、手話言語条例のある美唄市にとって、欠かせない専門職が会計年度任用職員という身分であるため、施策の推進に支障を来していたのではないかとも考えます。美唄市はこれまで700人規模のいくつかの全道的なろうあ者大会の誘致や長年の手話サークルの活動を支援してきました。それに応えるように、協力を得ながら手話通訳者の派遣、要請、設置など、空知管内では一早く施策として行ってきた実績があります。これまでの歴史、美唄市手話言語条例の名に恥じないように、市全体で手話言語施策を推進していただきたいと思います。例えば、市長ご自身が挨拶等でワンフレーズでもいいので、手話を使ってくださると市民に市長が手話言語を大切に思い、手話の普及に努められようとしていることが伝わります。9月23日は手話言語国際デーですが、世界各国でブルーライト、手話言語が人権であることを認め合います。是非美唄市でも、主要な建物をブルーライトアップすることで、世界的な取組に参加していただきたいと思います。市民の意識が変わります。そして今後、もし専任手話通訳者が必要であると判断される場合には、是非、正規職員で採用することをご検討願いたいと思います。まだまだ小さなまちでもできることは多数あると思います。市長のお考えをお伺いします。学校における手話学習の機会の提供については、是非ともこれからを期待したいと思っております。桜井邸分館については、指定有形文化財としては、実際に見学できるスペースが狭まり、公民館分館として使用禁止で、機能を果たされず、市民もどうにかならないものかと思いつつ、老朽化した文化財の修理が難しいと伺い、ただただ時間が経過しているように思えます。しかし、昨日の同僚議員の観光行政における炭鉄港の質問の際に、市長部局からも指定有形文化財について前向きなご意見、ご答弁が伺えたと思っております。建物は人の出入りがなければ、ますます傷んでしまうというのは常識であります。是非、教育委員会と市長部局が協力して、地域に愛着を持ち、シビックプライドの一つとして、市内外に発信でき、人を招いている文化的な施設となるように期待しておりますが、これについての再質問はいたしません。再質問は以上でございます。

答弁 市長 桜井恒

江川議員の質問にお答えします。春期管理捕獲についてでありますが、生態系への影響やヒグマの痕跡を追うなど、ハンターの負担や危険が伴う捕獲となることから、現在のところ実施する予定はありません。また、「ひぐまっぷ」につきましては、市のホームページとは別に、ヒグマが目撃された位置情報を公開しておりますが、今後、市のホームページとリンクして位置情報を確認できるよう検討してまいります。次に、人間と野生動物の棲み分けについてでありますが、ヒグマの個体数を適切に管理するとともに、誘引の原因となる生ごみの管理の徹底、空き地や空き家周辺の草刈りを行うなど、市街地へ寄せ付けない行動や人命を守る方法の周知も重要であることから、今後も情報発信に努めてまいります。次に、緊急銃猟の判断基準についてでありますが、今年7月に環境省から発出された緊急銃猟ガイドラインに示されている四つの条件を全て満たす場合に実施できるとされており、一つ目として、危険鳥獣が人の日常生活圏へ侵入していること、二つ目として、人の生命又は身体に対する危害を防止する措置が緊急に必要であること、三つ目として、銃猟以外の方法では、的確かつ迅速に捕獲をすることが困難であること、四つ目として、避難等によって、地域住民に弾丸が到達する恐れがないこととされているため、今後、市の対応マニュアルを策定し、広報紙などで周知するとともに、公園や住宅街に出没した場合には、警察官職務執行法による対応となることも考えられることから、美唄警察署と連携を図り、協議・検討してまいります。また、緊急銃猟等に対するご理解と捕獲業務へご協力いただくため、猟友会美唄支部と定期的な連絡調整を行いながら、連携を強固なものとし、対応を行ってまいりたいと考えております。次に、福祉・介護分野でのDXについてでありますが、2040年に向けたサービス提供体制の在り方として、本年7月に厚生労働省から示された資料の中では、テクノロジー導入により、専門職の業務の効率化を行うことで、生み出された時間を直接的な介護ケアに充てることが理想とされています。本市といたしましては、市民及び民間企業などと協働し、デジタルを活用したまちづくりに既に取り組んでいることから、その取組を生かし、福祉・介護分野においてもDXを推進してまいりたいと考えております。次に、手話に関する今後の施策についてでありますが、本市では美唄市手話言語条例の制定後に、パンフレット「みんなの手話」を作成し、各家庭に配布したほか、市内にある市の施設や医療機関、金融機関などへ配置するなど、啓発活動や理解促進に努めてまいりました。なお、令和5年に手話通訳を担っていた職員の退職もありましたが、北海道や北海道空知総合振興局をはじめ、各関係団体などから支援や助言を受け、大きな影響はなく対応することができました。いずれにいたしましても、各関係団体や手話言語条例推進委員会委員のご意見をいただきながら、引き続き、手話に対する施策を推進してまいります。以上でございます。

出典:美唄市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる