美唄市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月8日
水道事業会計について
2024年3月8日、美唄市議会の一般質問で、森明人議員が「水道事業会計について」質問し、市長 桜井恒が答弁しました。
- 質問者
- 森明人 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 森明人
令和6年第1回定例会において、大綱1点、水道事業会計についてお伺いいたします。全国の自治体において、水道料金の値上げが人口減少エリアにおいて急速に増えております。老朽化した水道管、浄水設備更新時期が近づいていることと、送水に必要な電気代等の高騰も追い打ちとなり、水道料金の値上げとなっていることが背景にあります。そのため、水道事業を維持するためにやむを得ず水道料金の値上げに踏み切る自治体が急速に増えているのが現状であります。水道事業というものは、市民生活に必要不可欠なライフラインであり、将来にわたって持続していかなければならない独立採算事業でもあります。ホームページにより、令和3年度の経営比較分析表の総括を見たところ、令和3年度においては、料金回収率が100%を下回っており、給水にかかる費用が給水収益以外の収益で賄われている状況であるため、流動比率は類似団体と比較してもかなり低い状況で、事業経営が厳しいことを表しております。人口減少に伴い、料金収入は年々減っており、近いうちに料金改定が必要になる。また、老朽管路の更新は計画的に進めているが、財源を全て企業債に依存しており、それ以外の施設等については、更新が進んでいないのが現状であります。今後、料金収入は減収すると見込まれることから、経営の効率化による経費削減を徹底するとともに、料金の見直しについても検討を重ね、安全で安心な水の安定供給に努めていくと書かれてあります。このようなことから3点、市長にご質問させていただきたいと思います。本市の水道事業会計の状況についてお伺いいたします。次に、一般会計からの繰出し状況、水道会計の貯蓄など、どのような状況になっているのか、お伺いいたします。次に、令和元年10月28日に第1回美唄市上下水道事業市民検討委員会が開催されております。上下水道事業の経営分析についても議論されていると思いますが、検討内容をお伺いいたします。
答弁 市長 桜井恒
現在の水道事業会計の状況についてでありますが、直近の令和4年度の決算状況で申し上げますと、約6,300万円の純損失が発生し、資金剰余は約3,900万円となりました。令和5年度決算見込みでは、一般会計から収支不足分を繰入れたため、約1,400 万円の純利益 となり、 資金剰 余は 約6,500万円となっているところであります。しかしながら、資金剰余金は、建設改良費等の財源とするため、企業内に留保している利益であり、少なくとも給水収益の5割程度の2億5,000万円程度は保有しなければならないものと考えておりますことから、現在の水道事業の経営状況は極めて厳しい状況にあると認識しております。次に、一般会計からの繰入金についてでありますが、令和4年度で申し上げますと、「美唄市公営企業会計補助金交付要綱」で定められている補助金及び水道料金減免分に伴う補助金で約1億700万円繰入れしており、収支不足分としては補助金は繰入れを行っておりません。令和5年度決算見込みで申し上げますと、同じく要綱で定められている補助金及び水道料金減免分に伴う補助金が約6,000万円、収支不足分としての繰入金は約8,500万円となっております。また、令和6年度予算では収支不足分の繰入金として、約1億400万円を計上したところであります。次に、美唄市上下水道事業市民検討委員会についてでありますが、前回の水道料金の改定は平成27年10月に行い、料金算定期間を5年としていたことから、令和2年に上下水道料金の見直しを行うため、令和元年10月に市民検討委員会を設立いたしました。委員会では上下水道事業は独立採算であるため、基本的には税金の投入はなく、このまま水道料金を値上げしなければ、今後、施設の更新や維持管理などを十分に行えないという説明をさせていただきました。当初、検討委員の皆様から、市民の大切なライフラインを維持していくためには、料金の値上げはやむを得ないという意見をいただき、その後、改定時期及び改定率についての検討を進めていくところでした。しかしながら、新型コロナウイルスが蔓延し、さらに長引くコロナ禍により原油価格・物価高騰など市民生活や事業運営に影響が出てきたことから、検討委員会での協議の結果、令和4年9月に提出されました提言書は、「料金収入の減少や施設の更新費用や維持管理費で水道事業会計を逼迫していることは明確で、水道料金の値上げはやむを得ないものと理解はするが、水道料金だけに頼ることは大幅な値上げが想定され、物価高騰の影響を受けている中、追い打ちをかけるように水道料金の値上げをすることは、市民生活や事業運営に大きな影響を与えることから、当分の間、料金改定は見送っていただき、収入の不足分を一般会計から繰入れしていただきたい。」との内容であります。そのため、令和5年度及び令和6年度には収支不足分として一般会計からの繰入金を計上したところであります。
質問 10番 森明人
本市の上下水道の管路の延長でありますが、何キロメートルか。また、耐用年数40年を超えた管路延長は何%に当たるか。また、それに対し年間の更新実績はどれくらいかお伺いしたいと思います。また、現行の料金収入では、健全な事業運営ができないと私は判断しています。本市の現状は、問題を先送りしていると私は考えております。水道料金値上げについて、今一度、考えていただきたいと思いますが、市長の考えをお伺いしたいと思います。
答弁 市長 桜井恒
水道管路の延長についてでありますが、令和4年度末で申し上げますと、導水管、送水管、配水管全ての延長は約420キロメートルとなっており、40年を超えた割合は平均で13.6%となっております。また、更新実績につきましては、毎年約2キロメートル前後の更新工事を行っているところであります。次に、水道料金の値上げについてでありますが、水道は市民生活にとって大切なライフラインであり、インフラ整備が充実していないと日常生活に支障を来すどころか、普通の生活ができない状況に陥ってしまいます。このまま赤字運営を続け、一般会計からの繰入れを続けることは、独立採算である水道事業としては好ましくなく、さらに一般会計の事業にも大きく影響があると承知していますことから、市民の皆様に安全で安心な水の安定供給をしていくためにも適正な料金設定をし、健全な経営の維持に努めてまいります。また、令和6年度におきましては、水道事業における経営戦略の改定を予定しておりますことから、早い段階で適正な水道料金の把握に努めたいと考えております。さらに、今後の市民生活に大きく影響することがないよう、市民の暮らしを守ることを念頭に置きながら、ライフラインを維持していくために、適正な水道料金の設定に向け、財政部局とも議論を重ねてまいりたいと考えております。
質問 10番 森明人
耐用年数40年を超えた割合は平均で13.6%、毎年約2キロメートルの更新となると、13.6%の管路の更新だけでも、単純に28年間続くと計算されます。その間に耐用年数を迎える管路がプラスされていくわけであります。この先ずっと管路更新が続いていくわけであります。次世代のためにも、早期の水道料金の改定を考えるときが来ております。先ほど市長は、「このまま赤字運営を続け、一般会計からの繰入金を続けることは独立採算制である水道事業としては好ましくなく、さらに一般会計の事業も大きく影響がある」とおっしゃっておりました。一番問題なのは、現状を市民が知らないことなのであります。このような状況が続くことは、今後の一般会計の予算編成にも大きく影響いたしますことから、市民の理解を得るための取組、料金算定期間の短縮、今までは5年でありましたが、私独自に調べたところ、各自治体においては、そのスパンがだんだん、3年、4年と短くなってきております。時代の流れも速いです。こういったコロナ禍になった場合も考えて、料金算定期間の短縮、さらに経費削減の取組はもちろん、現段階の料金の値上げの実施を考えていただき、市民生活に大きく影響することがないよう、ライフラインを維持し、適正な水道料金の検討ではなく、設定に向け取り組んでいただきたいと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。
答弁 市長 桜井恒
市長就任以前より、上水、下水、工業用水事業の立て直しにつきましては、市政における喫緊の課題であるとの認識をしており、森議員のご指摘のとおり、解決への第一歩は現状を市民の皆さんに知っていただくことだと考えております。既に関係部署に対し、来年度において、市民の皆様に丁寧な説明をする場を設けるよう指示を出しております。一方で、各水道事業への民間投資の呼び込み等により、将来的な値上げ幅を縮小する、極論を言ってしまえば、値上げをしないで済むよう尽力してまいることも私の責務であると考えております。今後それらの状況を踏まえ最適な料金設定の検討を進めてまいりますので、市議会議員の皆様におかれましても、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。