美唄市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月11日
環境行政について
2023年9月11日、美唄市議会の一般質問で、海鉾則秀議員が「環境行政について」質問し、市長 桜井恒が答弁しました。
- 質問者
- 海鉾則秀 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 海鋒則秀
第3回定例会において大綱1点目、環境行政について市長にお伺いいたします。宮島沼についてでありますが、地元住民の方から、平成に入った頃と現在を比べると、沼の環境は明らかに悪化しているとの声を聞くことがあります。現在、宮島沼から流れてくる排水は、近くの大沼揚水機場から、水張面積276ヘクタールの用水として美唄市及び岩見沢市の農業者が利用しています。このような状況の中、農作物に対する安全安心は保証されるのか、地元住民はもとより、用水を利用している農業者は懸念しているところであります。また、宮島沼では、昔採れていたカラス貝や魚、川エビなどはいなくなってしまったと聞いております。地球温暖化を一因とした自然、環境の変化は理解しているものの、少しでも昔に近い環境づくりを今からでも始めないと、動植物の生態系も変わり、マガンも寄り付かない沼になるのではないかと危惧しております。春と秋のマガンの時期には、マガンによる地域農業への影響が大きく、農作物への食害や見物客の農地への立ち入りなど、地域に負担をかけていることは認識されていることと思います。私といたしましては、先人から引き継がれてきました、宮島沼を守り、次世代の人達に託していくためにも、今まで以上の対策はないのか、地域の方との対話を更に持っていただきたいと考えているところでございます。そこで1点目ですが、沼の水質の変化です。マガンが増えはじめた頃から、現在までの水質変化の傾向及び現在の水質の状況、また、宮島沼からの排水が地域農業に与える影響について、安全安心上の観点から、問題があるのかないのか、市長の見解を伺います。2点目として、宮島沼の生き物の生態系について、生き物の変化と、今後どのように守っていこうとしているのかお伺いします。3点目として、昨年開催されたラムサール条約登録20周年記念イベントについて、イベントの開催趣旨及び内容を伺います。
答弁 市長 桜井恒
初めに、宮島沼についてでありますが、宮島沼の水質の変化につきましては、1990年代から急速に悪化しており、水質の支障となる全窒素は、1985年に1.2㎎/L、1995年に2.16㎎/L、2007年に7.0㎎/L、2022年には8.7㎎/Lと推移しており、全リンは、1985年に0.056㎎/L、1995年に0.282㎎/L、2007年に0.74㎎/L、2022年には、1.14㎎/Lと推移しております。それぞれ湖沼の環境基準となる全窒素1.0㎎/L、全リン0.1㎎/Lを大幅に上回っているところであります。水質悪化の要因につきましては、1990年代に宮島沼の自浄能力が失われたことがあげられており、現在では専門家のもと、湖沼の水質を安定させる沈水植物群落を再生する取組を進めていくとともに、窒素やリンなどの要素を蓄え、水質の悪化をもたらしている宮島沼の堆積物をしゅんせつする方法を検討しているところであります。なお、専門家による調査では、環境基準を超える重金属等は検出されていないことから、農作物や利用者の健康への影響はないものと考えておりますが、今後につきましては、調査を継続する方向で、調査主体や調査方法等について検討してまいりたいと考えております。次に、宮島沼の生き物の生態系につきまして、マガンなどの水鳥に目立った変化は見られていませんが、水質の悪化に伴い、一部の魚類や水生昆虫、水生植物などが確認されなくなっているところであります。かつて豊富に生息していた川エビも現在では確認されておりません。生き物の生態系につきましては、宮島沼の水質と密接な関係があることから、水質の改善に向けた取組に合わせて、かつての生態系を再生する方策を検討しているところであります。最後に、ラムサール条約登録20周年記念イベントにつきまして、開催主旨といたしましては、宮島沼ラムサール条約登録20周年を機に、宮島沼の歴史と現状を整理し、望むべき将来像を検討するとともに、宮島沼の魅力と課題について広く周知することとしておりました。また、開催内容につきましては、令和4年11月20日に、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄アートスペースにおいて、NPO法人日本国際湿地保全連合会相談役の名執氏による基調講演、ラムサール条約の基本理念である「湿地の保全」と「賢明な利用」を多くの人に伝える活動を全国各地で展開している「劇団シンデレラ」よるミュージカル公演、市内の子ども達がメンバーとなり、宮島沼での自然体験活動を行っている「マガレンジャー」によるメッセージ発表等を実施し、約120人の参加をいただき、開催したところであります。
再質問 4番 海鋒則秀
ラムサール条約のことについて、再質問させていただきます。ラムサール条約登録20周年記念イベントについてですが、地元関係者からは、本来ならば、お世話いただいている地元の「宮島沼水鳥・湿地センター」で開催するべきではないか等、記念イベント開催について多くの意見をいただいております。そこで、なぜ記念イベントを安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄で開催したのか、その理由をお伺いします。また、次期記念イベント開催時には、是非とも地元の方々を交えて、「宮島沼水鳥・湿地センター」を基本に開催していただきたいと考えますが、市長の考えをお伺いします。
答弁 市長 桜井恒
ラムサール条約登録20周年記念イベントについてでありますが、安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄で開催した理由につきましては、この度のイベントの開催に当たって、一定の広さや高さのある会場が必要だったこと、また、市内外の方に気軽にお越しいただくため、市民バスなどの公共交通機関が接続している会場であることなど、総合的に勘案して決定したところであります。次に、次期のイベントの際には、事前に宮島沼周辺の地域住民の方々のご意見もお聞きしながら、会場等の検討を行ってまいりたいと考えております。