美唄市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月11日
(1)人事行政について/(2)教育行政について
2023年9月11日、美唄市議会の一般質問で、永森峰生議員が「人事行政について」「教育行政について」について質問し、市長 桜井恒、教育長 石塚信彦が答弁しました。
- 質問者
- 永森峰生 議員
- 答弁者
- 市長 桜井恒、教育長 石塚信彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 永森峰生
第3回市議会定例会、一般質問、大綱2点について質問させていただきます。一つ目につきまして、人事行政についてであります。一つに、職員給与の改善についてであります。本市の職員の給与については、基本的に国家公務員に準じて決定しているものと認識していますが、8月7日に人事院は、2023年度の給与の引き上げを内閣と国会に勧告いたしました。内容は、行政職で月額平均1.1%引き上げ、期末・勤勉手当で0.1か月増の4.5か月分など、物価高で民間給与が上昇しており、水準を合わせるものであります。また、公務員志向の減少を食い止めるため、初任給を高卒で1万2,000円、大卒で1万1,000円を引き上げると報道されております。今後、国家公務員法の改正が行われるものと推察されますが、市長は、国に準じ、給与条例の改正を行うか伺います。次に、二つ目に、会計年度任用職員の給与の改善についてであります。会計年度任用職員制度については、令和2年度から導入され、「会計年度任用職員制度の導入に向けた事務処理マニュアル」や「令和3年度助言通知」等により運用されてきたものと考えておりますが、会計年度任用職員の給与水準の決定については、当該会計年度任用職員の職務と類似する職務に従事する常勤職員の属する職務の級の初号給の給料月額を基礎として、地域の実情を踏まえ、決定してきたものと考えております。本市においては、全ての部門・職種の初任給などを基礎に決定されているものと考えておりますが、今回の人事院の勧告を受けて、国家公務員法の改正が行われた場合に、高卒や大卒の初任給が、1万1,000円から1万2,000円の積み増しとなれば、その月額給を基礎として、月額給、日額給、時間給が改善されるべきもの、遡及適用されるべきものと考えますが、市長の考えを伺います。また、地方自治法の改正により、令和6年度からは、勤勉手当の支給ができることが決定していますが、市長の考えを伺います。大綱2点目、教育行政についてであります。一つ目に、教員の長時間労働の実態についてであります。教員の長時間労働について、文科省は、2022年度の教員勤務実態調査の結果を4月28日に公表しておりますが、残業時間の上限の月45時間を超える教諭は、小学校で64.5%、中学校で77.1%となり、また、過労死ラインとされる月80時間を超える教諭は小学校で14.2%、中学校で36.6%となっております。本市での実態はどうなっているのかを伺います。また、結果を踏まえ、どのように分析し、対策を講じてきたかを伺います。二つ目に、不登校の児童・生徒の実態についてであります。文科省が公表した、問題行動、不登校調査では、全国の小中学校で2021年度に30日以上欠席した児童・生徒は、前年度から24.9%の増の24万4,940人で、小学校では28.6%増の8万1,498人、中学校が23.1%増の16万3,442人で、いずれも増加率は過去最高で、特に中学校が急増しており、20人に1人が不登校だったとし、10年前と比較して、小学校で3.6倍、中学校で1.7倍としています。原因はコロナ禍での通学制限や活動制限が続いて、交友関係が築けないことで登校意欲が低下していることが急増につながったとしていますが、本市の実態はどのようになっているのか。また、これまでどのように分析し、児童・生徒、保護者に対し、どのようなケアをしてきているのかを伺います。次に、普通教室への冷房の設置についてでありますが、これは同僚議員からも質問が出ておりましたが、私なりに再度質問させていただきたいと思います。今年の北海道の夏は、異常なまでに暑く、連日、真夏日が続き、猛暑日を記録し、伊達市で小学2年生女児が亡くなる事故が起きている中で、児童・生徒の命や健康を守れる環境にないと、危機感を口にする教諭の話も聞いております。新聞報道では、空知管内での設置率は64.3%で、空知10市においては、赤平市、三笠市、砂川市、歌志内市で100%、岩見沢市1.2%、深川市28.4%、夕張市、美唄市、芦別市、滝川市で0%と掲載されておりました。今後のエアコンの設置について、滝川市では前向きに検討、芦別市では来年度に予算要求を検討していくというコメントがありました。本市ではどのような対応をしていくのか伺います。
答弁 市長 桜井恒
職員給与の改善についてでありますが、初めに、本年8月に示された人事院勧告につきましては、社会経済情勢や国際情勢が激変する中、初任給をはじめ、若年層に重点を置いた月例給の引上げ、期末手当及び勤勉手当の支給月数の引上げ等を主な内容としております。現在、国においては勧告を踏まえ、法律改正等の必要な手続を進めているところでありますが、市としましては、これまで地方公務員法に規定される「情勢適応の原則」及び「給与、勤務時間その他の勤務条件の根本基準」に基づき、国家公務員の給与改定に準拠することを原則としていることから、今回の勧告についても、国会の審議を見ながら、職員団体と協議し、条例改正案を議会に提案してまいりたいと考えております。次に、会計年度任用職員の給与の改善についてでありますが、会計年度任用職員の給与につきましては、地方自治法、地方公務員法のほか、美唄市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例に基づき、美唄市給与条例に規定する給料表を準用していることから、人事院勧告により常勤職員の給与等が改定された場合には、同様に改定されるものであります。このため、このたびの勧告に基づき、常勤職員の給与が改定された場合には、会計年度任用職員の初任給のほか、月額給、日額給、時間給のいずれも改善されるものであります。また、会計年度任用職員の給与の遡及適用につきましては、これまで実施していないところでありますが、総務省通知により、人事院勧告に基づき、増額改定した場合には、常勤職員と同様に遡及することとされていることから、実施に向け、必要な手続きを進めてまいります。次に、会計年度任用職員の勤勉手当につきましては、これまで支給しないものとされてきましたが、地方自治法の改正により、令和6年度から支給できることとされたことから、支給に向け必要な手続を進め、対応してまいりたいと考えております。
答弁 教育長 石塚信彦
初めに、教員の長時間労働の実態についてでありますが、美唄市立学校管理規則では、教員の時間外労働時間の上限を1か月45時間、1年間360時間と定めており、令和4年度では、平均で月45時間を超える教員は小学校で9.0%、中学校で31.1%となっております。また、厚生労働省が示す、過労死との関連性が強いとされる時間外労働時間は、1か月当たり100時間以上、もしくは2か月から6か月の平均が80時間以上とされておりますが、本市の教員の中にも、月100時間以上、又は連続して80時間以上の時間外労働の実態があるところです。長時間労働の主な要因につきましては、部活動での指導や教材研究・授業準備に加え、事務処理などとなっておりますが、校務支援システムの運用により、教員の授業準備や児童生徒の管理、職員会議にかかる時間の縮減が図られたほか、令和4年度からは、学校の勤務時間外の電話を自動音声による対応とすることで、職員の負担軽減に取り組んでいるところであります。また、北海道教育委員会の事業を活用した教員の業務支援員や本市において各校にICT支援員を配置することで負担軽減や長時間労働の縮減に取り組んでいることであり、今後におきましても継続した取り組みとなるよう予算の確保等に努めてまいります。次に、不登校の現状とその対応についてでありますが、令和4年10月に、文部科学省が公表した「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によりますと、全国の小中学校の不登校児童生徒数は、24万4,940人で、北海道においても過去最高の1万464人となったところです。本市の不登校児童生徒数につきましては、小学校で10人、中学校で27人、合計37人で、前年度の32人と比較して5人の増となっており、全国や北海道と同様に増加傾向となっております。なお、同調査における令和4年度の結果については、まだ公表されていないところではありますが、本市の状況といたしましては、小学校で3人、中学校で38人、合計で41人となっており、令和3年度と比較して、小学校では減少しているものの、中学校は増加しているところであります。不登校の主な要因といたしましては、学校・家庭での人間関係や学業の不振、集団不適応や無気力、あるいはこれらが複合したものなど、児童生徒それぞれに異なる要因がありますが、近年では、不登校となる背景や要因が特定できないことも多くなっております。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、学校や家庭における生活や環境が変化し、子ども達の行動等にも少なからず影響があるものと考えているところであります。次に、不登校児童生徒やその保護者への対応についてでありますが、児童生徒が不登校になった理由は様々であり、「つらい」「苦しい」といった状況をどのように支援し、寄り添っていくのかが重要であると考えております。学校では、保護者はもちろんのこと、学年や生徒指導部、スクールカウンセラーなどと連携し、児童生徒が不登校となった原因を探るとともに、状況に応じて、適応指導教室やスクールソーシャルワーカーの活用等を図りながら、児童生徒一人一人が安心して通える学校づくりに努めているところであります。教育委員会といたしましても、児童生徒やその保護者の意思や意向等を十分に尊重しつつ、未然防止や早期対応に取り組んでまいります。次に、普通教室への冷房の設置についてでありますが、今年の猛暑に象徴されるような近年の異常気象により、北海道内においても年々暑さが増す中、エアコンの設置については、学校などからも強い要望があり、今年度、中央小学校の図書室及び集合学習室、東小学校の図書室及びパソコン教室に設置したところであり、各学校においては、冷房設備が設置された特別教室の利用をシフト制にするなど、工夫しながら授業を行っているところであります。児童・生徒が健康で安心して学ぶことができる学習環境の確保は、喫緊の課題であり、エアコンの必要性については、感じているところであります。また、エアコンの設置につきましては、児童・生徒、保護者、教職員など、多くの市民の皆さんが早期の設置を望まれていると考えているところであり、今後、他の自治体においては、一斉に冷房設備導入に向けた動きが加速するものと考えております。夏休み明けの授業時間の短縮措置などから、本市においても冷房設備導入に向けた協議を進める必要があると考えておりますが、資材の調達や技能者不足など、様々な影響が生じることも予想されるため、財源の確保や予算提案の時期等を含め、市長部局と十分に協議し、できるだけ早い時期に設置してまいりたいと考えております。
質問 1番 永森峰生
一つ目、教員の長時間労働の実態、対応等についてはご説明があり、一部理解したところもございます。それで、再質問といたしまして、教員確保策を話し合う中教審の特別部会では、長時間労働是正に向けた緊急提言を求めているところでございます。ポイントとして、年間の授業時間が国の基準を大きく超える学校に改善を促す。運動会や入学式、卒業式などの行事で、前例にとらわれた部分を削減する。教員の勤務時間、インターバル導入を検討する。保護者の過剰な要求に組織的に対応し、教育委員会も支援体制を構築する。授業以外の業務を支えるスクール・サポート・スタッフの大幅な拡充をすることを提言としていました。一方、文部科学省では、教員業務支援員を倍増させるとともに、児童生徒の教育活動をサポートする、学習指導員も増やすとしています。また、公立学校の教頭を補佐する副校長・教頭マネジメント支援員制度を創設する方針を固め、支援員を配置した場合には、一定の補助をするとしている新聞報道がされております。教育長は、中教審のこれらの提言や文部科学省の施策について、どのような見解を持ち、今後どのように対応していくかを伺います。もう一つは、不登校児童・生徒の実態について、再質問させていただきます。文部科学省では、空き教室を活用して、学校内で不登校の児童生徒をサポートする「校内教育支援センター」を新たに設置する自治体に、必要経費を補助するとしているとともに、学習指導員確保にも補助するとしていますが、これらの施策について、教育長は必要性なども含め、どのような見解を持ち、今後、どのような対応をしていくかを伺います。
答弁 教育長 石塚信彦
初めに、国の教員の長時間労働の是正に向けた施策についてでありますが、教員の長時間労働の縮減を図るためには、教員業務支援員や学習指導員の拡充は、教員の負担を軽減する上で、大変効果的な施策であると考えているところであります。このため、引き続き「教員業務支援員の配置」などを推進するとともに、文部科学省の令和6年度概算要求で新たに示された「副校長・教頭マネジメント支援員の配置」などを含め、その実施主体となる北海道としっかり連携し、必要な対策に努めてまいりたいと考えております。次に、「校内教育支援センター」の設置についてでありますが、本年3月、文部科学省は、「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策」、いわゆる「COCOLOプラン」を取りまとめたところであり、取組の一つである「校内教育支援センター」の設置は、自分の学級に入りづらい児童生徒にとって、自分に合ったペースで学習や生活ができる落ちついた環境が学校内にあることで、不安が軽減され、学習や進学に関する意欲の回復効果が期待されているところであります。本市においては、これまでも、空き教室や保健室を活用し、不登校又は不登校傾向にある児童生徒も含め、教室に入りづらい児童・生徒が学びを進めることができるよう、各学校の創意工夫により教育活動を展開するとともに、北海道教育委員会の教員加配を受け「学びの教室」として取り組んでいる小学校もあるところであります。次に、同センターの設置の補助の詳細につきましては、示されていないところでありますが、不登校又は不登校傾向にある児童生徒の学びの場が広がることは大変望ましいことであることから、詳細を把握した上で設置について検討してまいりたいと考えております。