美唄市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月13日
(1)地域おこし協力隊について/(2)教育行政について
2021年9月13日、美唄市議会の一般質問で、齋藤久美夫議員が「地域おこし協力隊について」「教育行政について」について質問し、市長 板東知文、総務部長 猪谷憲恭、教育長 天野政俊が答弁しました。
- 質問者
- 齋藤久美夫 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文、総務部長 猪谷憲恭、教育長 天野政俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 齋藤久美夫
令和3年第3回定例会に当たり、大綱2点、地域おこし協力隊について、そして教育行政についてお伺いいたします。まず大綱1点目、地域おこし協力隊について、市長にお伺いいたします。先月、総務省はコロナウイルス禍で地方暮らしへの関心の高まりから、地域おこし協力隊を来年度に大幅増員の方針を固め、令和6年度に隊員数を令和2年度の5,500人に対し、8,000人の目標を掲げ、その予算も本年度当初比の2倍とする方針を示しましたが、本市においても、現在、中心市街地活性化、アウトドア、ツーリズムマネジメント、農業ブランド化推進等、6業務7名の地域おこし協力隊員を募集しているようでありますが、そこで中項目3つ、協力隊の現状と将来像、協力隊の活動状況及びその管理、そして隊員のサポート体制についてお伺いいたします。まず1つ目の協力隊の現状と将来像であります。総務省の増員目標及び本市の隊員募集の状況から、現在の隊員の現状と募集状況について。そして今後、協力隊員をどのくらい増員して、どのような活動をさせようとお考えなのか。協力隊の中長期の採用等の計画があるのなら、それについてお伺いいたします。次に、中項目2つ目の協力隊の活動状況及びその管理についてであります。本市のホームページの協力隊の募集については、拝見しておりますが、各業務の募集要項の活動内容に活動計画書に基づく業務の実施とありますので、この地域おこし協力隊全体として、及び隊員個々の活動計画等について。そして隊員の活動状況、及びその活動の把握要領についてお伺いするとともに、隊員の活動に対しては、その成果を個別に、かつ客観的に評価することが隊員の更なるやる気や能力を助長するものであり、よって、何らかの基準を設けて隊員を評価するのも必要でないかと思うものであります。そこで、現在の隊員の活動に対する評価の実施状況についてもお伺いいたします。続いて、中項目の3つ目の隊員のサポート体制について。現在は協力隊の数も徐々に多くなりつつあり、かつその配置についても、1つの担当課に複数隊員が配置される部署もありますが、隊員の活動においては本市職員と連携しながら実施するとあります。そんな中で、サポート担当職員は自らの業務に加え、隊員との活動の連携やその活動指導及び隊員の普段の相談や任期満了に伴う相談等々でそのサポートが片手間的になっていないか。本当に隊員個々に合った個別指導がなされているか。特に、この地域おこし協力隊は、人口減少や高齢化等の進行が著しい地方において、地域外の人材を積極的に誘致し、地域の活性化を図るとともに、その定住、定着を図る取り組みであり、新聞や総務省資料では隊員の定住、定着率は道内72.1%、全国平均は63%であるそうですが、そこで、本市の任期満了に伴う隊員の定住率はどれくらいか。また、隊員に対する活動指導及び相談体制の状況についてをお伺いするとともに、任期満了後の定住や起業する場合に、ビザの取得変更や起業条件のハードルの高い外国人隊員に対するサポートは日本人でもそうですが、特に気を払う必要があると感じるのであります。そこで外国人に対する任期満了後の定住、起業等に関する支援、指導の状況についてもあわせてお伺いいたします。引き続き大綱2点目、教育行政について教育長にお伺いいたします。本年6月にテレビの報道番組でヤングケアラーについての取材報道がありました。私自身、ヤングケアラーという言葉も真新しく、何のことかと深く考えもせず、その取材報告を見ていると、中学、高校生が病気の親や兄弟姉妹を介護しているもので、そのために学生が勉強する時間もない、当然お金もない、そして家族の事情を話すのが恥ずかしいなど、誰にも相談出来ずにいるというものでありました。そして7月に入り、道内では、まず札幌市が大人のかわりに家事や家族の世話を担う子ども、ヤングケアラー実態調査をこの秋にも初めて行う方針を示し、続いて道がこの夏にも公立中高の一部学生や学校を対象にヤングケアラー調査を実施するとありました。国は昨年度初めて調査を行い、世話をしている家族がいるとした中学生が約17人に1人、高校生が約24人に1人と報告されており、かなり高い確率で1クラスに1人から2人の生徒が家族の世話をしている状況であります。そこで教育長に4点についてお伺いいたします。1つ目、日本ではヤングケアラーの明確な定義はないようでありますが、一般的にどのような介護者を示すものなのか。次に、介護といえば高齢者や障害者、病弱者に対する食事、着替え、トイレ、入浴等の身の回りの世話を考えますが、そこで2つ目、ヤングケアラーが行っている具体的なケアの対象者とその内容について。そしてこのヤングケアラーがケアする頻度は毎日なのか、週に何日なのか。3つ目、ヤングケアラーの現状についてであります。さらに、道では公立中高の合計約700校の中学2年、高校2年の約5万人を対象に調査の実施を示しましたが、実際に調査はどのように実施されたのか、そしてその結果はどうだったのか。4つ目として、本市の関連のヤングケアラーの調査についてお伺いいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
協力隊の現状と将来像についてでありますが、初めに、現在の隊員の配置状況につきましては、総務部に1名、経済部に7名、教員委員会1名の合計9名の隊員を配置しているところであります。今年度、隊員9名の募集に対し、採用は3名で、現在、残り6名を募集しているところであります。その募集の内訳といたしましては、中核商業施設活性化支援で2名、中心市街地活性化で1名、ツーリズムマネジメント組織づくり推進で1名、農産物のブランド化推進で1名、広報業務支援で1名となっております。これから人口減少や高齢化が急激に進む中、地域力の維持・強化に向けて、担い手となる人材の確保が重要であり、今後の行政課題、行政需要に的確に対応するため、「定員適正化計画」に位置づけるなど、今後とも積極的に隊員を受け入れることとしております。このため、全国的にも多くの隊員を採用している北海道の東川町へ人材育成研修のため、市の職員2名を派遣しているところでありますので、こういった繋がりの中で東川町の先進事例に学びながら、本市の取り組みに反映してまいりたいと考えております。次に、隊員のサポート体制についてでありますが、隊員の任期満了に伴う定住率につきましては、平成23年度以降、受け入れた隊員は22名で、これまで退任した13名の隊員のうち、定住している方は2名で定住率は15.4%となっているところであります。次に、隊員に対する活動指導、相談体制の状況につきましては、着任時におけるオリエンテーションや地域おこし協力隊向けの研修案内、相談体制を行っているところであります。また、今年度に行った私と隊員の皆さんとの直接の懇談では、それぞれの活動状況や退任後のビジョン等を伺った中で、「行政の縦割りによる活動のしづらさ」や「退任後の就労や企業に対しての不安」などの声が寄せられたところであり、さらなるサポート体制の構築が課題であると考えております。最後に、外国人隊員の退任後の定住・起業等に向けての支援につきましては、退任後の市内企業への就労相談をはじめ、今年度から起業に対応した助成制度を創設したところであります。しかしながら、これまで就労には至っておらず、企業におけるニーズやビザの制約等から日本人の方に比べて起業や就職が難しい立場があると受け止めております。市といたしましては、そうした状況に配慮し、隊員の意向に寄り添いながら、今後とも必要な支援に努めてまいりたいと考えております。なお、隊員の活動状況とその管理につきましては、総務部長から答弁させます。
答弁 総務部長 猪谷憲恭
協力隊の活動状況及びその管理につきまして、私から答弁をさせていただきます。初めに、地域おこし協力隊の活動計画等につきましては、市が隊員と協議を行いながら作成し、隊員はそれぞれの計画に基づき活動しているところであります。次に、隊員の活動状況について申し上げますと、移住・定住に関する相談や、ふるさと美唄応援団をはじめ、市内外に向けた地域の魅力発信のほか、ふるさと納税返礼品の開発やPR、やさしい日本語講座の開催、アウトドアコンテンツの開発、地域おこし協力隊ブースの設置や中心市街地における〇〇マルシェ等、集客イベントの開催、美唄ブラックダイヤモンズ球団の運営支援やオフィシャルショップの運営のほか、文化活動団体のPRを行っているところであります。これらの活動につきましては、隊員から毎月提出される活動報告書によるほか、定期的なミーティングによりその活動実績を把握する中で、次年度の更新に向けた評価を行っているところであります。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
ヤングケアラーについてでありますが、年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負って、本来、大人が担うような家族の介護や年下の兄弟の世話をすることで、自らの育ちや教育に影響を及ぼしている18歳未満の子どものことをヤングケアラーと言われております。近年、子どもの中にはこうした家族の介護等が必要なことにより、子どもの健やかな成長や生活への影響からネグレクトや心理的虐待に至っている実態があり、自身の権利が守られていないと思われる子どもが増えている状況にあります。本年3月、厚生労働省と文部科学省が公表したヤングケアラーの実態に関する調査研究報告書によりますと、全国から抽出した中学校と高校、約1,000校に対して実施したWebでの学校調査の結果では、「ヤングケアラーに該当する生徒がいる」と回答した学校は46.6%で、「いる」と回答した中で主に「家族の変わりに、幼い兄弟の世話をしている」という回答が79.8%と最も多かったところであります。また、この調査による中学2年生と高校2年生、約1万4,000人を対象に実施した調査結果では、「世話をしている」家族の有無について、「いる」と回答した中学2年生が5.7%、高校生では4.1%で、その中でも、「幼い兄弟の世話をしている」と回答した中学2年生が61.8%となっています。世話の頻度につきましては、「ほぼ毎日」が45.1%で、平日1日に費やす時間が「3時間未満」であるという回答が42.0%で、「7時間以上」が11.6%となっており、このうち世話をしているため「学校にあまり行けていない」、「休みがち」と回答した生徒がいることがわかりました。また、自分は「ヤングケアラーにあてはまると思うか」という問に対し、「あてはまる」と回答した中学2年生は1.8%、全日制高校2年生は2.3%、ヤングケアラーという言葉を聞いたことがない生徒は84.2%で、認知度は極めて低いことがわかりました。次に、本市に関する調査につきましては、本年7月29日付けで、北海道と北海道教育委員会の連名で、市内中学校と高校を対象としたWebによるヤングケアラー支援に係る実態調査の依頼があったところですが、本市では、ヤングケアラーは該当なしと回答したところでございます。
再質問 3番 齋藤久美夫
自席から市長と教育長に再質問させていただきます。まず、地域おこし協力隊について市長にお伺いいたします。先ほどのご答弁で、地域おこし協力隊は定員適正化計画において、積極的な隊員受け入れを位置づけるとのことでしたが、そうすると今年度でも募集中の隊員を含めると、協力隊員総数15名となり、将来的にはかなりの隊員数となりうるもので、これにより、所管部署に配置される隊員もあわせて増加し、例えば、現在でも経済部においては隊員の募集が予定どおり進めば、12名の配置となり、1人の職員で3名ないし4名の隊員のサポート、担当することとなることも考えられます。また、協力隊全体を取りまとめるにしても、隊員所管部署が多岐にわたれば、まとめやく所管の職員にかかる業務の負荷はかなりものとなり、結局は、協力隊に関わる業務が片手間になってしまう可能性が大であります。そこで、協力隊全体の活動計画作成からその活動のコーディネーターを担当する専門部署、例えば協力隊係として新設し、これらの業務を専念させて協力隊全体を運用すべきではないかと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。また、さらに令和3年度から総務省は地域プロジェクトマネージャー制度を創設。これは地方公共団体が重要プロジェクトを実施する際に外部専門人材、地域、行政、民間などが連携して取り組むことが不可欠となりますが、そうした関係者を橋渡しつつ、プロジェクトをマネジメントできるブリッジ人材を確保する目的で、そして市町村がそうした人材を地域プロジェクトマネージャーとして任用する制度であり、その人材、地域おこし協力隊のOB、OG等の採用が挙げられております。市からは、この制度と似たようなケースとして、先ほど述べました専門部署に協力隊のOB、OGを協力隊マネージャなどとして採用し、協力隊前提のコーディネーターは所管部署等の担当者に変わり、隊員の活動現場に進出して活動状況の把握をしたり、隊員の個別相談等を補佐し、関係部署と隊員、さらには全庁横断的な橋渡しをさせ、協力隊全体について、その縦割りを排除し、円滑化の促進を図ることについて、市長がどのように思われるかお伺いいたします。2点目、教育行政ついて、教育長にお伺いします。ヤングケアラーとは、家族である親、祖父母、そして兄弟の支援をする18歳未満の子どもということは認識いたしました。そして教育長に4項目ほどお伺いいたしましたが、そこで痛感いたしましたことが、ヤングケアラーの認知度が極めて低いということであります。特に社会全体の認知度は、日本でまだヤングケアラーの明確な経験がないということと考えられますが、1番はヤングケアラーとなる児童、生徒自身の認知度であります。まだヤングケアラーという言葉を聞いたことのない児童、生徒がいるということは、自分がヤングケアラーという自覚がない。裏を返すと、家族のことだからあたり前のことだと、仕方がないと思っている子がいるということではないでしょうか。さらに、先ほどの本市の調査のご答弁でも、道と道教委は中学・高校を対象に実態調査を行い、本市は該当なしと回答されたとありました。単に生徒からの聞き取りでは、前にも触れましたがあたり前と思っている生徒とは当然、ヤングケアラーですと言うはずもなく、また、さらにヤングケアラーの特性、抱える課題としてこれらヤングケアラーは思春期でもあり、家族の事情を友人や教師に話すのは恥ずかしく、かつ理解されないことを懸念して、困り事を他人に相談できず、孤立する場合も十分考えられます。そこでまず1つ目は、ヤングケアラー認知度が低いので、これを周知する考えについてお聞きします。2つ目はヤングケアラーの早期発見のための取り組みについて、以上2点をお伺いし、再質問を終わります。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
地域おこし協力隊隊員の受け入れサポート体制についてでありますが、地域おこし協力隊員はそれぞれの人生における大きな決断をして移住し、慣れない生活の中、地域協力活動に従事することとなります。隊員を受け入れる地方自治体としましては、このような隊員をいわゆる業務面のみならず生活面も含めて、サポートする必要があるものと考えております。また、受入自治体が隊員を受入地域につなぎ、受入自治体、受入地域、隊員の3者で想いを共有することにより、隊員の円滑かつ有意義な地域協力活動につなげていくことが重要であると考えております。このため、先ほど申し上げました先進地事例といいますか、東川町は全国でも1、2を争う40名以上の隊員を活用する自治体ございます。そういったところに職員を派遣しておりますので、こういった事例も十分参考にしながら、先ほどご指摘ありました地域プロジェクトマネージャーの活用も含め、必要な組織体制のあり方について、さらに検討をしてまいりたいと考えております。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
ヤングケアラーについてでありますが、本年3月に公表されたヤングケアラーの実態に関する調査の研究報告書では、ヤングケアラーという言葉を聞いたことがないという生徒が8割以上だったことから、本市では、ヤングケアラーの言葉や意味が浸透するよう、市内校長会、教頭会、各学校の生徒指導担当者で構成する市内生徒指導連絡協議会、それにより学校や各家庭への周知、児童生徒へのお知らせを通して認知度を高めてまいりたいと考えております。また、学校とスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーが連携を図り、ヤングケアラーの早期発見に努めるほか、今後は、児童福祉法に基づく要保護児童対策地域協議会を所管する市長部局と連携を図りながら、本市の宝である全ての子どもたちの権利と健やかな成長を保障してまいります。