美唄市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月14日
(1)地域医療について/(2)災害対策について
2021年6月14日、美唄市議会の一般質問で、本郷幸治議員が「地域医療について」「災害対策について」について質問し、市長 坂東知文が答弁しました。
- 質問者
- 本郷幸治 議員
- 答弁者
- 市長 坂東知文
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 本郷幸治
令和3年第2回定例会に当たり大綱2点、市長にお伺いします。大綱の1点目は、地域医療についてであります。市立病院の建替え計画についてお伺いします。既に新病院の建設につきましては、基本設計に入る段階になっておりますが、基本構想から始まり、現在に至る過程の中で、疑問に思った点について何点かお伺いします。現在進めています新病院建設には、立地適正化計画における保健福祉総合施設がなくなり、新病院内に地域包括センターを取り込むとのことであり、これは従来の立地適正化計画とは異なった内容であり、なぜ、このような変更をされたのか理解が出来ません。私は当時の立地適正化計画策定に関わった市民の方から将来の理想とするコンパクトなまちづくり計画を定めるため、広く様々な市民意見を聞かしてほしいとの、ぜひとも、市民委員会に参加してくださいという市の求めに応じて、委員会に参加したということを聞いております。この計画に関わった市民の方は計画内容を真剣に考え、他の市民委員の方々と様々な議論を重ね、美唄市に意見書を提出し、出来上がった計画に対し、昨今の新聞報道等からそれらが一方的に無視される記事ばかりが目につき、これでは何のために委員会に参加して苦労したのか、全くわからないと言っておりました。市長がかつての立地適正化計画に参加していただいた市民委員の苦労を一体どのように受け止めているのか。そこで、改めて質問いたします。市長が考える市民との協働のまちづくりとは、さらには、市民との合意形成とは一体どのようなものなのか。また、どこにその信念を置いているのか、お伺いします。また、新病院にかかる年間の市の負担額についても改めて市長にお伺いします。これまで市の答弁では、総事業費35億円と想定し、さらには立地適正化計画により、交付金を見込めないとした場合、年間6,400万円と推計しているとのことであります。前回の市の負担は6,600万円でしたので、これでは何も安くなっていないばかりか、ましてや前回の6,600万円には保健福祉総合施設を取り込んでの価格であり、今回は病院単体で6,400万円で、しかも床面積は前回よりも1,200平米も小規模となっております。これでは市民負担を減らすどころか、実質、市民負担増とみなして何ら不思議ではありません。このような市民負担に対する考え方についても、あわせてお聞かせください。大綱の2点目は、ただいま同僚議員の方からも災害対策についての質問がありました。私も質問させていただきますけど、若干視点が違いますので質問を続けさせていただきます。災害対策基本法に基づく豪雪被害について伺います。昨年来から降り始めた大雪は近年において歴史的な豪雪となり、道路の除排雪が難航するなど、都市機能に大きな支障をもたらし、空き家の倒壊や農業ハウス等の被害など、様々なところに甚大な被害が発生しました。こうした状況下において、私が最も懸念していたのは、豪雪災害により多くの建物が倒壊し、その周辺環境に多大なる危険をおよぼしてしまうという現実であります。今年の3月に発生した国道12号線沿いの空き店舗の倒壊は全国ニュースでも取上げられたほどの話題となり、北海道の大動脈ともいうべき国道12号線の全線通行止めは道内の物流に少なからず支障を及ぼしたことに相違ありません。国道沿線の空き店舗の倒壊事故は既に数ゕ月が経過しておりますが、現場は依然としてシートがかけられたままの状態が続いております。この他にも豪雪により倒壊した旧理容美容専門学校や、さらには半壊した建物等が多く残っている現状もあります。国の方針によれば、災害発生時はもとより、普段から災害対策基本法を念頭に対処することが重要であるとの考え方を明確に示しております。本市においても、このような国からの指導方針を厳重に受け止め、適正な対応を速やかに実施すべきとの立場にあるとの認識があると思いますが、そこで、以下の2点について市長の考え方をお伺いします。その1つ目は、国道沿線の空き店舗に関して、報道によれば、市が直接解体を行ったとありましたが、市が直接解体を行った経緯について指導系統はどのように行ったのか。次に、豪雪対策本部との関連はどのように行ったのか。さらには、その根拠法令、経費の額及び財源の支出先を伺うとともに、所有者及び処分合意の確認方法と時期を伺います。また、解体に要した費用を今後、所有者に対して請求すると新聞報道にありましたが、全額を請求する考えでいるのかも伺います。2つ目として、国道を通行止めにして、解体を行った件に関して、道路管理者及び警察署との協議経過と通行止めの期間、及び日時について。さらには、迂回交通した際の問題点はなかったのか伺います。
答弁 市長 坂東知文(市長は2023年3月まで)
本郷議員の質問にお答えします。市立美唄病院の建替えについてでありますが、初めに市立美唄病院建替え基本構想・基本計画の策定につきましては、美唄市まちづくり基本条例の基本理念と基本原則、それから参画協働などの規定に基づき、市民との合意形成に取り組んできたところでございます。策定にあたりましては、この先訪れる超高齢社会を見据え、本市にとって必要な市立美唄病院とは何かを市民目線で明確化するため、「市立美唄病院建替え基本構想・基本計画策定市民委員会」を設置し、安心して住み続けられる医療の提供とは何か、さらには、住み慣れた地域で人生の最後まで過ごすこと、そのために必要な介護、福祉、住まいなど、地域包括ケアシステムの構築についての議論を行い、桜美林大学老年学総合研究所所長である鈴木隆雄教授を初めとする専門家のご支援を受けながら、延べ5回の会議で議論を深め、昨年12月28日にご提言をいただいたところであります。この提言を踏まえ、1月26日には市民委員会に構想・計画の素案の説明と提言の反映ゕ所をご確認いただき、その後、市民へのパブリックコメントでは、市民の皆さんから7件のご意見をいただき、3月24日に市議会地域医療体制等調査特別委員会での議論を経て、成案として構想・計画を取りまとめたところでございます。このような手続きを経て、4月11日に市民説明会を開催し、構想・計画概要説明のほか、市民委員会の正副委員長より、市民委員会での提言をまとめるまでの議論経過及び構想・計画への反映について報告をいたしました。説明会では参加された24名のうち7名の方からご意見をいただき、市民委員会の提言内容の反映状況、事業費の考え方、地域包括ケアシステムの構築の方法、運営形態などについて、多くの皆さんと意見交換を行ったところでございます。こうした市民の意見を反映した構想・計画につきましては、新病院建替えに向けて、総務省及び北海道医療関連近隣自治体など、医療連携や医師確保のため、関係機関に説明に伺い、ご理解をいただいているところであります。また、現在進めております基本設計の設計者の選定及び計画策定におきましても、市民参加型のプロポーザル方式を実施するなど、引き続き市民主体の病院づくりに取り組んでまいります。次に、市民負担につきましては、基本設計の取り組みとあわせて、病院事業債、過疎対策事業債のほか、立地適正化計画の趣旨を踏まえた都市再生整備計画事業などについて、関係機関と協議を進めているところであり、今後も国や北海道などからの有利な財源の確保に向けてできる限り取り組んでまいります。次に、国道沿線の空き店舗についてでありますが、市が解体を行った経緯等につきましては、国道沿線の3軒の店舗のうち、構造上一体的となっております南側2軒の店舗において、国道に倒壊する恐れがあったため、3月10日、国道12号線が通行止めになったところであります。このことを受け、市では倒壊による被害の拡大を防止し、国道の早期通行止め解除を図るため、緊急的に建物を解体する必要があると判断し、災害対策基本法第64条第2項に基づいた応急措置として、3月11日に2件の建物の一部を解体したところであります。残り1軒につきましては、崩落等の被害もないことから、市による応急措置は行わず、所有者において建物の一部解体が行われたところであります。市の応急措置に要した費用は284万9,000円であり、同法律ではこの金額を請求出来ないものと考えております。次に、所有者への確認方法につきましては、市が解体した2軒のうち1軒については、解体前に所有者宅を訪問し、合意を得ておりますが、もう1軒につきましては、所有者が把握出来なかったことから、合意は得ていないところであります。また、旧空知理容美容専門学校につきましては、豪雪により屋根が大きく崩壊したことから、緊急性があると判断し、災害対策基本法に基づく応急措置を実施したところであり、経費は44万円で同じく法律により、請求は出来ないものと考えております。次に、国道の通行止めにつきましては、道路管理者である北海道開発局札幌開発建設部岩見沢道路事務所及び美唄警察署と市の3者において協議を行い、結果として3月10日、午後9時15分から3月12日午前2時までの期間を通行止めとしましたが、この間、事故等は発生しておりません。
再質問 9番 本郷幸治
それでは、自席から再質問させていただきます。初めに地域医療について、質問させていただきます。市長は令和3年度の市政執行方針の中で、都市整備については立地適正化計画に基づき、人口規模に見合った魅力ある市街地の形成に向けて、取り組みを引き続き検討して参りたいと、このように明言されております。この度の市立病院の建替えの関係では、保健福祉総合施設を併設しないのであれば、この市政方針との整合性が果たしてとれるんでしょうか。また、保健福祉総合施設の併設をやめることが本市のまちづくりにとって、改めて有効であると考えるのであれば、なぜそのことを新病院建設に関わる基本構想及び基本計画の中で、明確に我々に説明がなかったんでしょうか。新病院建設に関わる市民委員会において、その理由を明確にした上で、市民との合意形成を図らなければならないと考えますが、市長の考え方をお聞きします。次に、災害対策についてでありますが、空き家等対策に関する法律によれば、空き家はあくまでも所有者及び管理者の責任であり、一定の交渉期間を定めて、解消を図るよう明記されております。ここで言う交渉の期間を定めるとは、所有者等に空き家の管理責任に対する義務の理解を求めた上で、その解消に努めるとした意図があります。この空き家等対策に関する特別措置法に対して、災害対策基本法では、緊急の対応が可能と承知しております。この度のような、豪雪被害による対応は迅速に進めていかなければ、周辺住民の生活環境を著しく悪化をさせてしまうことになるが故に、災害対策基本法では各市町村長は災害が発生し、または、まさに発生しようとしている時には、必要な応急措置を速やかに実施しなければならないとあり、このことからも私は迅速な対応が必要なものについては、災害対策基本法に基づき、積極的に対応していくことが重要であると考えます。それゆえに、今現在、美唄市の部署の中にある危機管理対策室、この役割は大変重要であると考えますが、本市の危機管理対策室は災害が発生してから役割が始まるのか。それとも、予防するため平時から災害に備えた役割を担っているのか、その役割について市長にお伺いします。
答弁 市長 坂東知文(市長は2023年3月まで)
本郷議員のご質問にお答えします。保健福祉施設の併設についてでありますが、今後の施設のあり方につきましては、これまでの規模の適正化と集約化だけではなく、美唄らしい地域包括ケアシステムの確立に向けて施設の機能を重視するとともに行政サービスの提供に必要な機能を維持しながらも、複合化・転用を初めとした取り組みを進めていくものとしているものであり、今後、必要な機能につきましては、病院内にその機能の役割が果たせるよう、施設の複合化と転用に取り組んでまいります。次に、危機管理対策室の役割についてでありますが、災害時の被害を最小化する減災の考え方を防災の基本方針としまして、たとえ被災したとしても、人命が失われないことを最重視し、災害に強いまちづくりを実現するため、平時から災害に対する備えとして、市民の皆様に対し、災害予防、応急対策等の防災知識の普及及び啓発を図るとともに、円滑な避難を確保するための避難体制の確立や防災資機材の整備に取り組んでいるところでございます。また、災害が発生した場合においては、災害状況を的確に把握するとともに、人材、物資、その他必要な資源を適切に配分するなど、迅速かつ的確な応急対応に努めているところであります。市民の皆様におきましては、「自らの身の安全は自ら守る」という考え方のもと、自助・共助による自主的な防災活動に努めていただくとともに、市といたしましては、市民の皆様の生命・財産を災害から守るため、防災・減災対策により一層取り組んでまいります。
再々質問 9番 本郷幸治
再々質問させていただきます。ただいま地域医療の再質問の中で市長答弁の中で私が質問した、いわゆる保健福祉総合施設を併設しなければっていうことで、その代わりの対応として、そういう意味でおっしゃられたと思うんですけど、ただいまの答弁の中で施設の機能を重視し、行政サービスに必要な機能を維持しながらも、複合化転用を初めとした取り組みを進めていくとの答弁がありましたけど、これ具体的にどのような取り組み内容なのか、最後にお伺いします。
答弁 市長 坂東知文(市長は2023年3月まで)
本郷議員の質問にお答えします。施設の複合化・転用に伴う具体的な取り組みの内容についてでございますが、これからの美唄の医療のあり方としましては、「治す医療」から「治し支える医療」 への転換が必要とされており、こういった中で「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」、これらが一体的に提供される地域包括ケアシステム、こういったシステムを本市の特性を生かしながら、作り上げていくことが大事だと考えております。こういったシステムを効果的・効率的な医療や介護サービスなど、生活支援サービスがいわゆる日常生活圏域で適切に提供される仕組みづくり、これを目指すことが大変重要であると考えております。このためには切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築、それから医療・介護関係者の情報共有、人材育成、予防及び感染症対策に向けた取り組みなどが必要でありますことから、医療、福祉、介護等関係機関と十分な連携を図りながら、美唄らしい地域包括ケアシステムの構築に向けて、基本設計の中で十分こういったことを検討し、反映するよう取り組んでまいりたいと考えております。