美唄市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月11日
大規模水道事故について
2021年3月11日、美唄市議会の一般質問で、谷村知重議員が「大規模水道事故について」質問し、市長 板東知文が答弁しました。
- 質問者
- 谷村知重 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 谷村知重
令和3年第1回定例会にあたり大綱1点、市長にお伺いをいたします。先ほどの同僚議員の質問に類似した質問が含まれるかとは思いますが、視点を変え、質問させていただきます。記録的な大雪となりました美唄市において、2月24日、東美唄にある導水橋の崩落により導水管が破損、市内全供給戸数の76.4%にあたる7,729戸が断水する大事故となりました。昼夜を問わず、ご支援いただきました近隣市町村や企業、関係機関、多くのボランティアの方々をはじめ、職員の皆様に敬意を表するところであります。初めに、今回の事故となった水道施設の管理の状況についてお伺いいたします。本市の水道施設につきましては、これまでも議論が繰り返されておりますように、我々を取り巻くインフラの中でも、一番老朽化が進んでいる部分かと思います。全国的にも、水道施設の老朽化や耐震化が問題視されており、国も国土強靱化施策の中で、対応しているところと承知しております。そこで、施設管理体制について、日常の水道施設管理の状況はどうだったのか。また、事故現場の状況について、これまでの議会議論からも、施設改修改善について、優先順位のもと進めてきていると承知しておりますが、日常の施設点検から、今回の事故現場の判定はどうだったのか伺います。二つ目は、事故対応についてであります。初めに、対策本部についてでありますが、今回の大規模な断水は、市民にとっては大変大きな大災害であったと思われます。なぜ、災害認定ができなかったのか、災害対策本部と大規模事故対策本部との違いは何なのか。お尋ねしたいと思います。また、10数年前の大規模な赤水事故の時はどうだったのかを伺いたいと思います。次に、今回の事故に対する応援や支援をいただいたところではありますけども、どういった体制だったのかを伺います。次に、対策本部からの公式発表ですが、情報が非常にまちまちな発表だったと思っております。時系列で申しますが、2月24日に22時、導水管漏水事故があり、午後9時から翌朝6時まで断水しております。25日の5時30分、もうしばらく時間を要することから断水を継続いたします。そして、25日18時、導水管漏水事故の復旧作業を25日24時を目途に作業を進めております。26日夜中の1時ですが、現在、導水管漏水事故の復旧作業を進めておりますが、復旧に至るまで、もうしばらく時間を要することから断水を継続します。一体何を根拠として、この時間として発表したのか。また25日の24時には、復旧できそうだということで、24時を目途にしていたということでありますけども、なぜこれができなかったのかということをお尋ねしたいと思います。いずれにいたしましても、この公式発表がどうしてこのような形になってしまったのか、お伺いいたしたいと思います。さらに、27日10時、下記の時間から順次、水道が利用できます。27日の16時には、本日午前10時より段階的に水道の使用を開始してまいりましたが、再度、多くの地域で赤水が発生しています。このため、赤水がでた場合には水道の使用の中止をお願いいたします。また、これまで赤水放水のお願いをしていた市民の皆様につきましても、大変申し訳ありませんが、水道の使用を中止していただきますよう、よろしくお願いいたします、とありました。本当に、ちぐはぐな公式発表にも程があるとのことではないかなと思っているところでありますが、対策本部では、どのような協議を基に公式発表にいたったのか、多くの市民は、これらの情報に大きな不安を抱いたに違いありません。この責任は、どうあるべきなのか、市長の見解を伺います。給水体制について、市民への給水作業については市内各所で近隣市町村の給水車や、職員の姿を拝見いたしました。極寒で吹雪模様の日が多く、給水を待つ多くの市民の姿も目にしたところであります。今回の事故による給水所では複数の市町村からの応援、あるいは団体からの応援があり、延べ、何台の応援車両や資機材、あるいは人員等の応援をいただいたのか。その依頼はどのような方法で行ったのか伺いたいと思います。また、市内の給水場なんですが、何ゕ所設けて、延べ何人の市民の方がどれくらいの水を持って行かれたのか。また、年配の方がタクシーで給水所においでになっておりました。給水場設置の理由といたしまして、明確な所見はあるのか、伺いたいと思いますし、今回の給水設置場所とした理由はどういった理由からだったのかも伺いたいと思います。仮設ポンプについて、今般の水道事故に対応した復旧対策として、市民の皆様に一刻も早くとの思いから、美唄川より直接原水をくみ上げ、浄水場に送る手法として、仮設ポンプを設置するというようなことに至ったとのことでありますけども、当市には、美唄ダム水系と桂沢水系の二つの系統が走っておりますが、なぜ美唄ダム水系が止まった時に、桂沢水系から水を全市に供給するような判断にいたらなかったのか、この点についてお伺いしたいと思います。また、今回の仮設ポンプによる対応には、一月どれぐらいの費用がかかる見込みなのか、この辺についても、お伺いしたいと思います。さらに、現段階で心配されるのは、今後の雪解け水の増加によりまして、河川の増水に果たして対応できるのか。また、仮設場所であります上流では、美唄富良野線の工事が進捗しているかと思われますが、どのくらいの工事箇所があり、今後水質を担保するための対策は万全なのか、この辺についてもお伺いしたいと思います。三つ目は、今後の対応についてであります。一つは、復旧工事についてでありますが、新聞報道等では、今回破損した導水管を修繕せず、代わりに別ルートで導水管を埋設する方針で3月中にも着工するとされております。今回の復旧工事は緊急な復旧工事と思われますが、国や道の支援は受けられるのでしょうか。その見通しと事業規模、復旧までの工期はどうなるのか伺います。二つは、今後の水道事業についてであります。この度の水道事故に関わり、発生した経費については、水道事業会計の中での処理が原則になってくるのかと考えますけど、今後の水道料金にどうような影響を及ぼすことになるのか。また、今後水道の安定的な給水を確保するためにも、桂沢水道企業団との事業の統合は喫緊の課題と考えておりますけども、それに向けたスケジュールについてお伺いをいたします。四つ目は、市長発言についてであります。27日付けの北海道新聞空知版で、実は耳を疑うような市長のセリフを拝見いたしました。給水できる体制はとれている。これは寒空の中、広い市内で、たった数ゕ所の給水所に車も持たない高齢の方、タクシーに乗ってでも給水場に来てくれという意味だったのか。また、同じく新聞の中では「自分の家ではほとんど綺麗な水がでている。」と、非常に理解に苦しむような発言だったと思っておりますが、一体市民に対して、何を言いたかったのか、改めて伺いたいと思います。ほとんど綺麗という水は飲んでも大丈夫な水なのか。あるいは、洗濯や炊事等にも使っても大丈夫な水だったのかというようなことを伺いたいと思います。このような市長の発言、地方自治体のリーダーとして、市民をしっかり守り切らなければならないとする市長の役割を果たされたとお考えなのか。この辺について、お伺いしたいと思います。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
谷村議員の質問にお答えします。施設管理体制についてでありますが、水道管につきましては、早期に漏水を発見するため、平成12年度から市内を4地区に分け、1地区を4年サイクルで漏水調査を行っております。水道管点検につきましては、厚生労働省の「水道施設の点検を含む維持・修繕の実施に関するガイドライン」に基づき、点検を行っているところであります。次に、事故現場の状況についてでありますが、水道施設の老朽化対策としまして、平成27年度から水道事業におけるアセットマネジメント計画に基づき、更新事業を実施しているところでありますが、この度の水管橋につきましては、これまでの年1回の施設点検においては、特に異常は確認されていなかったところであります。次に、事故対応についてでありますが、この度の水道事故につきましては、災害対策基本法第2条第1項における、災害の定義に該当しないことから、平成10年の水道事故と同様に大規模水道事故対策本部として対応を行ったところであります。今回の支援体制につきましては、日本水道協会北海道地方支部道央地区協議会の構成員である岩見沢市をはじめとする10市1上水道企業団の支援による給水活動や、北海道開発局、北海道、自治体、民間事業者、ボランティアの皆様から人的、物的支援をいただいたところでございます。対策本部の体制につきましては、本市の水道施設事故対策マニュアルに基づき、総務班、広報班、給水班、福祉・医療班、水道班、教育班の6班体制で、それぞれ必要な対応に努めてきたところであります。このうち、水道班においては、現場にて断水の解消に向けて、応急取水口の設置作業に取り組んできたところでありますが、例年にない記録的な大雪の中で除雪を伴う作業、交通渋滞による重機の輸送や搬入の遅れなどの条件が重なったことにより、美唄側からの取水のための給水ポンプの設置による、水の確保に予想以上の時間を要することとなり、結果として、当初発表した復旧時間までに作業を終えられなかったところでございます。また、広報班においては、事故時の広報、被害状況の公表、報道機関との連絡、被害地区の巡回広報活動の4つの業務について、対策本部で集約した情報を状況の変化等に応じて逐次、自治会への電話連絡をはじめ、市ホームページや市フェイスブック、地デジ広報、広報車などを通じて、市民の皆様へお知らせしたところでございます。次に、給水体制につきましては、24日の断水の決定以降、南福祉会館、南美唄福祉会館と市役所の3ゕ所を24時間対応の給水所として開設しました。さらに、25日以降につきましては、岩見沢市など、10市、1上水道企業団からの給水車の支援を受け、市内ツルハ、ゆたか団地、体育センター、東明生活館、茶志内中央福祉会館、中村福祉会館の延べ9ゕ所で新たに給水所を開設したところであります。この間、給水を受けた人数につきましては、2月25日から3月3日の7日間で、約4万枚の給水袋を消費しており、容器を持参した方や自治体や事業者からご支援いただいたペットボトル飲料水を含め、延べ3万4,000人、約34万リットルの給水を行ったものと推測しております。なお、給水所の設置にあたりましては、地域の世帯数や接続する道路の利便性、駐車場の状況等により、判断したところでありますが、今期は、特に積雪が多かったことから、限られた施設等で給水を行わざるをえない状況でございました。自治体からの給水支援については、本市から25日早朝に日本水道協会北海道地方支部道央地区協議会事務局である岩見沢市に応援要請を行い、岩見沢市、札幌市など、10市1上水道企業団のほか、岩見沢消防署から給水タンク車11台、給水袋5万6,100枚、作業車7台、職員派遣の支援をいただいたところであり、さらに給水に関しては、市内各団体やボランティアの皆様のご協力をいただきながら、可能な限りの取組に努めたところでございます。次に、仮設ポンプについてでありますが、桂沢水系と美唄水系については、市道明治通りを境に水系が分かれており、管としては接続されておりますが、バルブにより区切られております。この場合、バルブを開けて水の流れが変わり、大量の赤水が発生すること。地域によっては水圧不足のため、水の供給ができないこと。さらに、桂沢水道企業団との「上水道の水量の変更に関する協定書」により、桂沢水系の1日最大受水量が2,575立方メートルと決まっており、現在、美唄市全体で1日約7,000立方メートルを必要とすることから、桂沢水系で全てを賄うことは不可能な状況にございます。このことから、美唄川から暫定的に取水することといたしたところでございます。取水施設につきましては、融雪水の増加に対応するため、大型土のうと、それを支えるブロックの設置を行うとともに、その施設の安全管理のため、24時間体制により監視員を配置し、また、電力につきましても、停電時も対応できるよう発電機を現場に常備したところであります。また、取水施設の管理費用につきましては、一月約600万を見込んでおります。さらに、美唄ダムから暫定取水場までの間、北海道の道路工事は3ゕ所行っているところであり、現時点では、取水には影響がないようご協力をいただいているところでございます。次に、復旧工事についてでありますが、導水管の早期復旧に向け、今月中の発注を目指し、関係機関と調整を図っているところであります。復旧ルートにつきましては、道道美唄富良野線に埋設を考えております。これまで、復旧工事につきましては、国の補助事業の活用を含め、北海道と協議した結果、補助事業を活用した場合には、最短でも工事発注時期が5月中旬となり、市単独事業として、起債を活用した場合より2ゕ月の遅れが生じることから、最終的な判断として、市の単独事業として、3月中に発注を行い、6月中の完成を目指すことといたしました。なお、事業規模につきましては、口径300ミリメートル、円長は360メートルを予定しているところであります。次に、今回の事故による水道料金への影響につきましては、水道事業が独立採算のため、全てを水道料金で賄うことが基本になっておりますが、この度の水道事故に係った経費につきましては、市民負担を考え、一般会計からの繰り入れを検討しているところであります。なお、今後の水道料金につきましては、令和4年度以降において、資金の不足が見込まれることから、水道料金の見直しを検討しなければならない状況となっているところであります。また、桂沢水道企業団との事業統合につきましては、水道事業の各市の整備計画、施設水準、財務状況の格差など、課題となっているところであります。次に、私の発言についてでありますが、給水体制につきましては、市内延べ9ゕ所の給水所を設置したこと、消防の給水タンク車で病院等へ給水を行っていたことや給水所まで行くことができないと相談のあった方に対しまして、個別に配送を行う等、限られた人員と物資で最大限の努力を行ってまいりました。また、新聞報道の状況につきましては、水道の使用開始に向け、浄水場の配水池への貯水や送水を実施している中、場所によっては、赤水が出るところ、出ないとこがあるということを発言したものでございます。
再質問 12番 谷村知重
それぞれお答えをいただきました、自席から再質問いたします。まず、対策本部について、本部会議のあり方についてでありますが、水道施設事故対策マニュアルに基づき、運営されてきたとのことでありますが、私がイメージしている本部会議のあり方は、これまでの防災訓練の様子やテレビ等で放映されている映像などが頭にありまして、それは大変大きな部屋で、大きな地図を広げて、そのテーブルに向かって関係する方々が様々な協議を重ね、対策を協議、検討して、関係者の合意のもと、トップの方が決断をくだし、明確な情報発信をしていく。また、関係する職員はこれらの情報をしっかりと共有し合い、適切な市民説明にあたったり、あるいは、原課においても、共有する情報に基づき、応急、あるいは復旧対応に当たるといったイメージを持っております。この度の対策本部は、どういう形だったのでしょうか。マニュアルでは本部会議は部長職以上をもって行われていたと思われますが、刻々と変化する現場の状況や原課の声をどのように反映し、迅速かつ的確な判断をくだし、明確な情報の発信をしてきたのかお伺いいたします。次に、今後の水道事業についてでありますが、本市の浄水場の耐用年数も迫ってきており、老朽化も進んでいる状況等をかんがみ、本市も人口減少が進んでいく中にあって排水量の減少により、水道会計の逼迫が予想される中、安定的に安心した給水を確保するためにも、桂沢水道企業団との事業統合に向け、検討を加速化する必要があるのではないかと考えますが、市長の見解を伺います。次に、市長発言についてでありますけども、市長、再度伺います。この度の市長発言につきましては、危機的な状況下におかれている市民に対して、的確な情報の発信を行い、市民の混乱と不安を最小限に抑えることができたとお考えでしょうか。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
谷村議員のご質問にお答えします。本部会議のあり方についてでありますが、これまで約26回の本部会議を重ねてございます。各班から報告される現場の情報を基に、対策本部としての対応方針を逐次決定し、その内容を速やかに市民の皆様にお知らせするよう、最大限努力してきたところでございます。事故の一連の対応につきましては、今後、水道事故調査検討委員会の中でしっかりと検証してまいりたいと考えているところでございます。次に、事業統合に向けた考え方でございますが、今後、構成している3市とも、人口減少により、給水戸数が減少することを踏まえ、中長期的な視点で桂沢水道企業団も含む構成3市で、先ほど申し上げました、課題の解決に向けて、検討が必要であると考えているところでございます。次に、私の発言等についてでありますが、様々なご意見があるということは重く受けとめているところでございます。いずれにいたしましても、皆様からいただきました様々なご意見、ご指摘を真摯に受けとめ、今回の水道事故の検証にしっかり取り組むとともに、今後の改善に努めるなど、今後の対応について努力してまいりたいと考えているとこでございます。
再質問 12番 谷村知重
再度、少しお伺いをしたいと思います。先日、市長の役割という言葉を検索してみました。そこにこんな言葉がありました。市長は地方自治体のリーダーとして、市民を守り切らなければならない。常に勉強し、他者の意見を吸収し、公平に判断することが必要。国、県、周辺市町村との信頼、連携、協力、協働が極めて必要。市民に対する愛情と十分な説明が必要。市職員が仕事の達成感を実感できるような体制にすることが必要とありました。また、危機管理を要する事態に直面したとき、地方自治体の首長に求められることは、関係方面の情報を多角的に収集し、現場の状況と専門家の知見を照らし合わせた上で、迅速かつ的確に判断をくだして、情報の発信を行うことです。危機に対してスピード感を持って対応し、明確な情報の発信を行い、市民の混乱と不安を最小限に抑えることが、市長の重要な役割です。とも書かれておりました。この度の事故対応、対策において、ただいま私が申し上げたような市長の役割を十分果たされ、市民の安心安全な生活を担保することができたとお考えでしょうか。市長の見解をお伺いいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
谷村議員のご質問にお答えします。今回の水道事故に関しては先ほど申し上げたとおり、様々なご意見ご指摘があるものと、十分承知しているところでございます。また、私自身も振り返りますと、様々な面でご指摘のあるような言葉があると思ってございますし、それについては十分、改善を図りながら、本来、市民の暮らしと生活を守る地域の代表としまして、自治体の市長として、今後とも、頑張っていきたいと言いますか、私自身も改善に努めてまいりたいと、このように考えてございます。