美唄市議会 令和2年第1回定例会 2020年3月6日
連携協定について
2020年3月6日、美唄市議会の一般質問で、齋藤久美夫議員が「連携協定について」質問し、市長 板東知文、教育長 天野政俊が答弁しました。
- 質問者
- 齋藤久美夫 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文、教育長 天野政俊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 齋藤久美夫
令和2年第1回定例会にあたり、大綱1点、札幌の3大学との生涯学習講座終了に伴う連携協定解消について、市長及び教育長にお聞きいたします。市長は、先の新聞報道で、市民向けの生涯学習講座、美唄サテライト・キャンパスを、大学に講師を派遣してもらうのではなく、市民自ら講師を担当する形に事業転換するとして、これまで講師を派遣していた札幌の3大学との協定解消を要請したとありました。市民講座、学習講座としては、早い大学で2009年、平成21年の11年前から協定提携により実施されており、徐々に協定を締結する大学も増加し、そして2012年の平成24年度から、生涯学習講座、美唄サテライト・キャンパスとして、現在の3大学より通年で講師を派遣していただき、この講座を開催してきたものでありますが、私も昨年、そして一昨年と合わせて6講座ほど受講したこともあり、その講座受講内容に共感または再認識させられることもありましたし、もう少し専門的な内容を聞きたいこともありましたので、できればこれからは、講座のやり方を変えて受講希望者のニーズに応えられるような講座の実施も可能ではないかと思っておりました。そこで改めて、教育長にこれまでの美唄サテライト・キャンパスの成果、分析として、本講座の開始の経緯・目的、近年の講座実施状況、どのような講座が人気があったのか。そして、運営経費を含め、講座実施上の問題・課題等はあったのかをお聞きいたします。また、講師派遣のほかにも、協定書に記載されている、大学側に対し、市がインターンシップまたはフィールド調査等、地域づくりの実践的な取り組みの場を提供することにより、これまでに大学側は、教員を目指す学生らに市内の小学校等での美術を教える機会を提供したり、市内でゼミ活動の一環として、地域の行動等に参加したり、各施設等で音楽部の演奏会をしたり、運動部の合宿等々もあり、また、今月号の市の広報紙メロディーにも、協定大学のバスケットボール部の春の合宿が本市で行われ、その練習風景の見学が市と大学との連携による協働事業として行われると載っていました。私も昨年には、市内の地域事業に参加している学生さんと共に各活動をしたこともあり、これら若い学生さんがゼミ活動として美唄に来てくれることに対し、ありがたい気持ちと、これからも美唄と何らかの交流の機会を持続してもらえる可能性と期待感を抱きましたので、これらの活動の近年の状況、いつ・どこで・どのような活動をしていたのか、そして教育長は、これらの活動をいかにお考えかをお聞きいたします。次からは市長にお聞きいたします。先日の新聞報道によれば、連携協定を締結しているある大学は、人口減少社会の中で、大学側も協力し合うことで、市側も大学側も得るものはあるだろうと言っております。本市においても、市民講座への大学の講師派遣より以前から、本協定とは別に、市の総合計画及び都市計画等の各種計画で3大学の関係者が審議検討委員になったり、美唄市国民健康保険運営協議会や美唄市いじめ問題協議会等の委員として、美唄市が抱える諸課題等に取り組んでいただいているところであります。これらについては、「計画作成をお願いします」、または「問題・課題が発生したのでお願いします」と一朝一夕でできることではなく、長期的な美唄との関わりと、それにより築かれた信頼関係のもとに、諸課題に対し、いつでも広く深く、かつ妥協せずに審議・検討できるものと確信いたします。したがって、今回の3大学との突然的な連携協定解消により、これらに対する大学側の姿勢に変化が表れはしないかと私は危惧するものであります。協定書には、確かに協定の有効期間満了日の3カ月前に更新しない旨の申し出があれば解消できるとありますが、これまでのことを考えますに、大学側が寝耳に水であり、サテライト・キャンパスの次年度の準備も進めており、残念だとまで言わせるような事態になっております。この点について、市長はどのように大学側と話をされ、今後は、大学側との関係をどのようになされるつもりか、お聞きいたします。また、現在、パブリックコメントが実施中である人口ビジョン2019改訂版の素案及び第2期美唄市まち・ひと・しごと創生総合戦略素案の中でも、人口減少において、特に、若者の減少を問題視し、定住・移住、交流人口、関係人口を増加させようとしている中で、各大学が学生達をインターンシップやゼミ活動、さらには、各種合宿等でこの美唄に来させてくれていることを考えれば、この若い世代の学生が、これを機会に美唄に関心を持ってくれる可能性を有しているのに、その可能性すらなくしてしまうような今回の措置について、どうお考えだったのか、また、これらとは違う方法で、若者を来美させる施策をお持ちなのか、市長にお聞きいたします。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
齋藤議員の質問にお答えします。札幌の3大学との連携協定についてでありますが、連携協定を更新しないことをどのように伝えたかにつきましては、昨年12月に担当部局である教育委員会が3大学を訪問し、連携に関する協定書に基づき、有効期間満了の3カ月前までに協定の更新をしない旨、申し入れ、了承を得たところでございます。その後、本年2月に、私が直接3大学を訪問し、学長等に対しまして、美唄サテライト・キャンパスを実施してきた8年間の感謝とお礼を述べるとともに、これまで蓄積された事業成果を踏まえ、それを生かしながら、次の事業展開を図ることを申し上げてきたところでございます。また、今後の3大学との関係のあり方につきましては、これまでの他大学との関係と同様、地域の課題解決や新たな事業展開に向けた連携などについて、必要に応じて取り組んでまいりたいと考えております。次に、3大学との連携協定を更新しないことの考え方につきましては、美唄サテライト・キャンパスのこれまでの成果を生かしながら、本市の生涯学習の新たな事業展開といたしまして、「市民との協働による 地域に根ざし、暮らしに学ぶ 市民の、市民による地域学、美唄学」の確立に向けた取り組みを重点的に推進してまいりたいと考えており、このような観点から、連携協定を更新しないこととしたところでございます。また、若者に美唄に来ていただける施策につきましては、第2期美唄市まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標にある、「美唄の魅力を発信し、新しいひとの流れをつくる」に基づき、移住・定住の推進や関係人口の創出拡大を図るなど、施策の推進に努めてまいりたいと考えております。
答弁 教育長 天野政俊(教育長は2022年12月まで)
齋藤議員の質問にお答えいたします。札幌の3大学との連携協定についてでありますが、まず、美唄サテライト・キャンパスについては、美唄市民及び周辺の住民に大学の専門的な講座を受講する機会を確保することにより、今後のまちづくりや産業振興を担う人材を育成する目的で、平成24年度から札幌国際大学をはじめ、札幌大学経営学部、札幌大谷大学との連携協定を結び、講座の開設や協働事業などが始まったものでございます。次に、近年の講座実施状況及び人気のあった講座については、産業系人材養成講座、まちづくりを担う人材養成講座、市民教養講座の3種類の講座を提供してまいりましたが、産業系では、北海道経済と本州経済の違いや連携3大学の学長、副学長によるリレー講話、まちづくり系では、広報デザインや文章力に関する講座、市民教養では、身近な法律学のほか、市外研修や歴史講座が人気のあった講座であります。近年の参加者の状況ですが、平成29年度は10講座で、203人の方が参加され、平均20.3人でありましたが、平成30年度では13講座、218人、平均16.8人、平成31年度では12講座、179人、平均14.9人となっておりました。次に、運営経費を含め、問題点や課題等についてでありますが、事業に係る経費については約100万円程度で、市及び商工会議所からの5万円の負担金と南空知市町村圏組合から50万円ほどの負担金のほか、受講料収入で賄っておりましたが、受講者の確保やニーズに合った講座開催が課題となっておりました。次に、協働事業については、近年の状況で申しますと、高齢者のまちづくり事業として、札幌大谷大学の学生が地域に入り、地域住民から、生活する上で不便に感じていることや地域のつながりなどを調査していました。地域インターンシップ事業としては、食をテーマにした聞き取り調査については、中村のえぷろん倶楽部や気ままな主婦の会など、市内の女性起業家を中心に聞き取り調査を行い、調査結果を卒業論文としてまとめていました。トマーレ美唄を活用したスポーツ合宿誘致としては、平成28年度から毎年、札幌国際大学男子バスケットボール部が、美唄市総合体育館で3月下旬に合宿を実施しており、期間中は、小学生等を対象としたバスケットボールクリニックを行い、市内の子どもたちとの交流も行われていました。また、この他に「がんばれ美術の時間オオタニアートキャラバン」が、8小中学校で開催されたほか、幼稚園や保育所、高齢者施設でのふれあいコンサートなどを実施し、多くの学生が美唄の子どもたちなどとのふれあいをもつ機会となり、あわせて、フィールド調査などに美唄市を活用していただくなど、美唄市にとっても、大学にとっても有益な事業であったと考えているところであります。
再質問 3番 齋藤久美夫
自席から市長に再質問させていただきます。市長が強調されている「市民の・市民による・美唄学」の確立につきましては、私も共感できますし、郷土に誇りを持ち、地元に対する愛着心を醸成することも大事であるとも思っております。しかし一方で、教育長の答弁には、美唄サテライト・キャンパスについては、受講者の確保やニーズに合った講座開催が課題となっているとのことですが、大学との連携協定に基づく協働事業につきましては、本市及び大学にとっても有益な事業であったと言っておられるのに、大学との連携協定を突然的に解消することに私は疑問を呈さざるを得ません。しからば、2ないし3年かけて、徐々に大学の講座も人気のある講座に絞って減らしていき、その傍ら、市民による講座を開設・拡大して両立させることはできなかったのか。また、何ゆえ、これほど性急に協定解消をしなければならなかったのかをお聞きいたします。そして最後に、繰り返しになりますが、教育長からは、大学のインターンシップ事業や調査研究、そして各種合宿等における本市のかかわりについて、本市及び大学双方にとって有益な事業であったとお答えをいただきました。しかしこれは、このように本市と大学との連携協定があるからこそ、締結大学が協定に基づいて協働事業またはその一環として活動していたにもかかわらず、協定解消までしなければならないのか、札幌の3大学については、協定の改正もしくは見直しでは済まなかったのかをお聞きいたします。美唄で活動した経験のある各大学の学生さんに、この美唄に関心を持ってもらい、そして彼らが学校を卒業後に美唄で就職、移住もしくは美唄の情報発信源となる可能性が多分にあることは、当然のごとく市長も承知されていることと思います。交流人口、関係人口の拡大につきましては、美唄にとって重要な施策と心得ておりますので、私も微力ながら尽力させていただく所存でございます。一方、大学との関係につきましては、学習講座を受講し、また、地域活動に学生とともに参加して、これら学生さんに美唄との交流の機会を持続してもらえる可能性と期待感を抱いた私といたしましては、今後の大学との良好な関係維持と、その学生さんの美唄での活躍につきましては、重大な関心を持って、引き続き見させていただきます。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
齋藤議員の質問にお答えします。札幌の3大学との連携協定についてでありますが、大学の講座と市民による講座の両立につきましては、本市といたしましては、今後の生涯学習の新たな事業展開の方向といたしまして、地域の人材や美唄市の文化資本の蓄積を目指した「市民との協働による 地域に根ざし暮らしに学ぶ 市民の、市民による地域学、美唄学」の確立に向けた取り組みを重点的に推進してまいりたいと考えていることから、今般、これまで8年間取り組んできましたサテライト・キャンパス事業については、継続し両立することにつきましては、現時点で考えていないところでございます。それと、なぜ性急にというお話でございますけれども、このことにつきましては、連携協定の文章そのものが、あくまでもサテライト・キャンパスの実施を前提とした協定という形になってございまして、これを解消するにあたり、協定そのものも1回終わらせるという形をとったところでございます。協定書の第4条「有効期間」に基づき対応したということでございます。それから3大学については、協定の改正では済まなかったのかということでございますけれども、3大学との連携協定は、美唄サテライト・キャンパスの実施が、今申したように前提となっている協定でございまして、そのようなことから更新を行わないということでございます。なお、直接、学長、理事長、関係者にお会いして私がお話ししました。そういった中で、今後の大学との連携協定につきましては、地域課題の解決や新たな事業展開に向けた連携など、これまでの経過で、いったん連携協定、サテライト・キャンパスの終了ということで解消しますけれども、今後とも必要に応じて、さまざまな連携に取り組んでまいりたいとお話しをしたところであり、大学においても、それは十分理解して、今後ともそういう関係をもっていきたいと理解しているところでございます。大学との連携につきましては、連携協定を組まなくても、これまでも各分野で、例えば宮島沼もそうですし、アルテピアッツァもそうですし、雪冷房もそうですし、長い間、大学との連携をとっております。例えば、宮島沼でいえば、東京大学の大学院ともう20年以上、酪農学園大学ともそうですし、特に連携協定を前提としていなくても、地域課題等、新たな取り組みついて事業で協力し合える関係性というのは、どこの大学ともとれている形であって、むしろ連携協定を組む方が、逆にこれまで少なかったというか、サテライト・キャンパスそのものが、連携協定を前提とした事業だったということでございます。そういう意味では、齋藤議員がおっしゃったとおり、大学との関係は、これからも将来の関係人口として、どんどんつながりを深くしたいと思ってございますし、連携協定にこだわらず、むしろいろいろな意味で、積極的に大学と連携は、今後とも図っていきたいと考えてございます。