美唄市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月9日
(1)市立美唄病院建設について/(2)ホテルスエヒロの経営問題について
2019年12月9日、美唄市議会の一般質問で、山上他美夫議員が「市立美唄病院建設について」「ホテルスエヒロの経営問題について」について質問し、市長 板東知文が答弁しました。
- 質問者
- 山上他美夫 議員
- 答弁者
- 市長 板東知文
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 山上他美夫
第4回定例会にあたり、大綱2点について市長にお伺いいたします。まず大綱1点目、市立美唄病院についてであります。1項目目、市長は9月の議会で、市立美唄病院の改築につきまして、今後のスケジュールについては、しっかりとした将来の見通しのもとに、医師会や市民の皆さんとの合意形成を図り、美唄にふさわしい病院建替え計画を策定し、早い段階に庁内及び院内に検討会を設置し、来年度より、基本構想、基本計画をとりまとめてまいりたい、また、実施設計についても、私の任期の4年間のうちに取り組んでいきたいと答弁されておられました。それと相まって、本年9月に厚労省が発表した再編や統合が必要な公立病院の発表に関して、10月30日、空知総合振興局で、医療機関連絡協議会が開催されましたが、そこで話し合われましたその内容について、さらには市長の市立美唄病院建設計画の方針と厚生省の指針との整合性について、詳しくお尋ねしたいと思います。2項目目でありますが、本年6月の市長選の最大の争点は、市立美唄病院改築問題であったと考え、その市長選で、板東市長は、市立美唄病院建て直し案見直しをとらえて当選されたわけで、市民としては、市長がどのような市立病院改築案を出されるのか、心待ちにしている状況であります。さらに言えば、市立美唄病院の改築は、国の指針に従えば、どのような規模と、どのような施設が妥当なのかを一番よく知っておられるのは、板東市長であると考えております。これらのことを考えた時に、市民や医師会に意見を求めてから計画を立てるよりも、まず市長が、このような規模で診療科はいくつあり、予算はいくらだと改革案を提示してから、市民や医師会の意見を求めるのが、もっとも効率的であると思いますし、市民の声として、現在の市立病院は古くて寒いので、病気の治療で入院しても、さらに重症になってしまう、早く建て直してほしいと、そういう声をたくさん聞いております。市長が言われた実施設計を、任期の4年間のうちに取り組んでいきたいということでは遅過ぎるのではないか、一刻も早く病院の改築を進めるのが、板東市長に課せられた役割ではないかと考えます。市長は9月の議会で答弁されていました市立美唄病院改築等庁内検討会議の立ち上げを先月1日に発表し、年明けにも新病院の構想を考える新たな検討会を病院内に立ち上げると聞いておりますが、市民が心待ちにしているのは、まず早急に市長が考える改築案を提示し、その後に市民に是非を問い、新病院を一刻も早く完成させることが最重要課題であると考えますが、市長のご意見をお伺いしたいと思います。3項目目でありますが、総務省が指導する新公立病院改革ガイドラインでは、美唄市も平成28年度から令和2年度までの5年間の市立美唄病院改革プランを策定しており、さらに、次期市立美唄病院改革プラン策定のため、今年11月のメロディーでも市民委員の募集をし、来年から同委員会を開催しようとしていますが、美唄市が平成28年度に策定しました市立美唄病院改革プランの中の第6項目にあります経営形態の見直しでは、このように綴られております。市立病院の経営形態の見直しに関しては、現在は、地方公営企業法の一部適用を採用していますが、この経営形態は、職員定数、職員の任命、職員の給与等を病院独自に決めることができず、経営責任が明確とならないなどの効率的な運営を行う上で問題があるとされています。経営を安定させながら、医療環境への変化へ柔軟に対応していくため、地方公営企業法の全部適用が必要であると考えており、導入を検討いたしますと、このように28年度からの市立美唄病院改革プランの中でうたっております。この案に対し、来年令和2年度に終了する初期改革プランでうたった一部適用を全部適用に変更することは、来年度中に可能なのかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。4項目目、これから急激な人口減少を迎える美唄市は、病院問題も学校統廃合も、高齢化社会問題も、中心市街地問題も、すべて個々の問題ではなく、美唄の将来をどのように描いていくか、総合的に考えていくべき問題であると考えております。移住・定住を頑張っている三笠市でさえも、現在の人口は8,360人、その中で、毎年250人が減少しております。美唄市は、この1年で570人が減少しており、減少率では、三笠市の方が多いという状況であります。今2万人を割り込もうとしている美唄市は、大変重要な時期を迎えており、今この時期に将来を見据えたまちづくりをしっかりと市民総意のもと協議していかなければ、もう取り戻せない時期がくると考えております。総人口は減少しても、対する老人人口は、向こう20年間、4,000~5,000人前後で変化はなく、しっかりとした老人施設の充実が最重要課題であると考えております。3年前の2016年に奈井江町立国民保険病院では、余った病床をサービス付き高齢者向け住宅に改装して病院経営を健全化しており、厚生労働省の再編・統合病院リストの対象から外れておりました。美唄市も病院改築の計画では、ぜひ奈井江町を参考に、サービス付き高齢者向け住宅や介護施設、老人ホームを併設し、市立病院を核として、利便性を向上させることが、これから必ず訪れる高齢化社会を快適なまちに、そして持続可能な病院経営を確立することができると考えます。病院とサービス付き高齢者向け住宅や老人ホームが一緒になれば、さまざまな利便性が生まれ、食事の提供も給食施設も1カ所で済み、さらに効率が向上するし、その他の利便性も大幅に改善できることが期待でき、高齢化社会へ対応した長期的なビジョンを考えていただきたいと思いますが、市長のお考えをお尋ねしたいと思います。大綱2点目は、ホテルスエヒロについてお聞きいたします。今、美唄の催事、会議場として、大変に重要な役割を果たしているホテルスエヒロの存続が危ぶまれていることは、ご存知でしょうか。ホテルスエヒロは、昭和54年に当時の沢田市長から、美唄にはホテルがないのでホテルを建設してほしいと、滝川市でホテルを開業されておられました猪俣氏にお願いして建設されたという経緯がございます。ホテルスエヒロは、美唄市にとっては、市内で唯一と言ってもよい公式な宴会や会議、さらには催事場として、立地的にも重要な役割を果たしていることは、市民の誰もが理解していることであります。そのホテルが万が一にも閉鎖された場合には、美唄市が対外的に受ける印象は、大変に厳しいものがあるのではないかと考えております。昨年、深川市の唯一のホテルも一度閉鎖しましたが、今年6月に再開し、経営支援のために深川市が改装費を向こう3年間、3,400万円を支出するという新聞記事が、先週の道新にも掲載されておりました。ホテルスエヒロが近々に閉鎖されるわけではありませんが、ホテルオーナーの考えとしては、ホテルの存続については、今後は厳しいものがあると考えていますとおっしゃっていました。ゆ~りん館にはインバウンドやサイクリスト対応のための宿泊施設やレンタサイクルなどを整備した新館アネックスが2018年に1億4,000万円で増設されました。ゆ~りん館は、純粋な民間ホテルのホテルスエヒロとは状況が違うとは思いますが、利用の目的を考慮した場合、美唄市の顔として、宴会場、パーティー会場、催事場、会議場として、大変に重要な施設であるホテルスエヒロの存続は必要不可欠であり、そのためにも、ホテルスエヒロの存続のために、美唄として今後、何らかの支援を考えておられるのか、お伺いしたいと思います。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
山上議員の質問にお答えいたします。初めに、市立美唄病院建設について、空知総合振興局で開催された連絡会議についてでありますが、厚生労働省が再編や統合の議論が必要な医療機関名を公表したことを受け、空知総合振興局が、管内の公立・公的医療機関の院長・事務長らを集めた連絡会議を開催し、市立美唄病院からは、院長と病院事務局長が参加したところでございます。会議の内容につきましては、10月23日に札幌市で開催された「地域医療構想に関する自治体等と厚生労働省の意見交換会」での議事内容が報告されたほか、具体的な対応方針についての説明があり、今後の進め方として、保健所において管轄する二次医療圏ごとに重点課題を設定し、集中的に議論を進めていくこととされたところでございます。なお、公表された医療機関につきましては、来年、再検証の結果を求められておりますが、本市におきましても、新しい病院の病床数などを早い時期に決める必要がありますことから、今後、地域医療構想の議論に参加する中で、新たな基本構想・計画を策定してまいりたいと考えております。次に、市立美唄病院建替えの進め方についてでありますが、これまでの市立美唄病院建替え計画につきましては、財政負担に不安を抱く市民の皆さんに対しまして、十分な説明がないまま取り組みが進められてきたことから、財政運営を預かる私の立場といたしましては、もっと実現可能なものにすべきであると考えているところでございます。また、国が進める地域医療構想では、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け、病床機能を高度急性期、急性期、回復期、慢性期の4つの機能に分けて医療圏域ごとの必要病床数を試算したものの、病床の転換や削減が進まないことから、9月26日に統合・再編の議論を要請する医療機関名が公表されたところでございます。今後の進め方といたしましては、二次医療圏域ごとに設定された重点課題により、集中的に議論を進めることとされておりますが、新しい病院の規模・機能を考えるにあたり、地域医療構想での議論が必要であると認識しており、4つの病院機能の必要病床数を自治体別、病院別にどのように調整するかなど、慎重に進めていかなければならないものと考えております。今後、策定を進める建替え計画につきましては、改めて地域医療構想の動向、財政推計と将来負担の見込みなどを明確にお示しするほか、広く市民の皆さんの意見をお聞きし、しっかりとした将来の見通しのもとに、医師会や市民の皆さんとの合意形成を図りながら、美唄にふさわしい病院建替え計画案の策定を進めるため、本年度より、基本構想・基本計画の策定に着手し、素案ができ次第、議会や市民の皆さんからご意見をいただき、その意見を反映した計画を策定してまいりたいと考えております。次に、市立美唄病院改革プランに掲載されている地方公営企業法全部適用の検討状況についてでありますが、全部適用を導入した場合のメリット・デメリットなどの整理は行っているものの、実施するまでの検討につきましては、行っていないところでございます。全部適用によるメリットについて十分理解はしておりますが、院長が事業管理者を兼務した場合の負担や一般の行政組織から切り離されることから生じる給与事務等に係る業務量の増などの課題を解決するため、現在、事務局内で協議を行っているところでございます。今後、病床数100床未満の病院で、全部適用のメリットを活用し、経営の維持が可能であるかについて、同規模病院の経営状況や実態を踏まえ、慎重に検討を進めてまいります。次に、市立美唄病院建替えに伴う併設施設の考え方についてでありますが、市立美唄病院建替え計画の策定にあたりましては、広域的な医療資源を積極的に活用し、超高齢化社会、人口減少社会に対応できる地域包括ケアシステムの確立に努める必要があると考えております。本市の高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画におきましては、基本目標として、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも健康で自分らしく、いきいきと生活することができるまちとし、これまで同様に健康づくりや介護予防、認知症施策の推進、介護サービス基盤の整備に取り組むほか、ニーズに合わせた住まい方の支援や、介護予防・日常生活支援総合事業によるサービスの多様化への取り組みを強化することとしております。いずれにいたしましても、超高齢化社会、人口減少社会に対応していくためには、市内医療機関や介護施設等との連携や役割分担がますます重要となることから、今後、併設する施設につきましては、こういったことを踏まえ、検討すべき課題として認識しているところでございます。次に、ホテルスエヒロの経営問題について、美唄市としての対応策についてでありますが、美唄ホテルスエヒロにつきましては、宿泊機能のほか、コンベンション機能などを有しており、観光客の受け入れやイベント、会議の開催など、中心市街地の活性化を図る上で大きな役割を果たしている施設であると考えております。平成30年の利用実績につきましては、コンベンションとしての利用が198件の5,343人、宴会としての利用が147件の7,448人、宿泊利用が5,012人となっております。また、美唄市観光ビジョンにおいては、宿泊施設や観光客の受け入れ体制の整備が課題であると整理しており、市といたしましては、これまで美唄ホテルスエヒロに対しまして、平成27年及び28年度に地方創生関連交付金により、宿泊施設の整備に対しまして支援を行ったほか、来年3月のオープンを予定しております駅前ホテルに対しまして、総務省地域経済循環創造交付金により支援を行ってきたところでございます。今後におきましては、事業者の要望等を確認し、これまでと同様に国の制度や関係条例等に基づいた支援を検討してまいります。
再質問 4番 山上他美夫
自席より再質問をさせていただきます。まず、大綱1点目、1項目目の市立病院に関してですが、答弁の中にありました、札幌市で開催された地域医療構想に関する自治体等と厚労省の意見交換会での二次医療圏ごとに重点課題を設定したとは何なのかを美唄市に当てはまる部分だけでもご回答いただきたい。また、再検証の結果を求められているというのは、いつまでのことを指しているのか、それもあわせてお伺いしたいと思います。さらに2点目として、市立美唄病院建替えの進め方の答弁の中で、今後、策定を進める市立美唄病院建替え計画について、来年度に基本構想・基本計画の素案ができて、市民に提示できると、その時期は、いつを考えておられるかお尋ねしたいと思います。
答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)
山上議員の質問にお答えいたします。初めに、重点課題の内容と再検証の期限についてでありますが、本市が属する南空知構想区域におきましては、数年以内に建替えを予定している病院における将来の役割・機能のあり方が重点課題となっております。本市のほか、岩見沢市、栗山町で病院建替えが予定されておりますことから、今後、重点課題に関する認識共有を図りつつ、議論が進められるものと考えております。また、公表された医療機関が行う再検証の期限につきましては、再編統合を行う場合、来年9月末までに結論を得たいとしているものの、各自治体からは、困難との意見も多く、時期等については、厚生労働省で検討されるものと承知しているところでございます。次に、基本構想・基本計画の素案についてでありますが、素案の作成にあたりましては、医師会や市民の皆さんとの合意形成を行いながら作成してまいりたいと考えており、計画の概要や議論の経過につきましては、市のホームページや広報紙メロディーのほか、自治組織代表者会議、まちづくり地区懇談会などにおいて、市民の皆さんに報告してまいりたいと考えております。また、時期につきましては、来年12月までに完成を目指し、議会へ報告するとともに、パブリックコメントを実施いたしまして、寄せられました意見等を反映しながら、計画を策定してまいりたいと考えているところでございます。