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美唄市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月6日

地域医療について

2019年12月6日、美唄市議会の一般質問で、川上美樹議員が「地域医療について」質問し、市長 板東知文、市長板東知文市長が答弁しました。

質問者
川上美樹 議員
答弁者
市長 板東知文、市長板東知文市長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 川上美樹

令和元年第4回市議会定例会におきまして、大綱1点について、市長にお伺いをいたします。伺いたい点は、地域医療について、新しい市立美唄病院の医療構想についてです。まず1つ目は、今後の新病院作りに向けたスケジュールについてです。9月定例会での答弁では、早急に医師会や関係機関との協議を開始する、庁内及び院内に検討会を設置する、新たな建設計画案策定に向けた作業をスタートして案の取りまとめを急ぐとあり、医師会や市民との合意形成を図っていく、また、任期4年間で実施設計も早期に取り掛かれるよう取り組んでいくとの答弁でした。市長就任から約半年が経過しようとしています。これらについて、現在どのように進んでいるのか、また今後の新病院づくりについて、どのようなスケジュールをもって進めようと考えているのか伺います。2つ目は、医師の確保等についてです。大学の医局に、医師派遣の依頼にどの程度市長は行っているのか、今後、市立美唄病院で定年退職を迎える医師が複数名いらっしゃいますが、医師の確保はどうするのか、また、医師を含めた現在の病院職員のモチベーションをどうみているのか、どのように職務専念に対する熱意を維持していただけるよう考えているのか伺います。3つ目は、近隣市町との話し合いについてです。厚生労働省は9月26日、市立美唄病院を「統合・再編の議論が必要とされる医療機関である」と公表し、来年9月までに対応策を決めるよう求めました。この発表から2カ月以上経過しましたが、この間、近隣の市長・町長との話し合いでは、どのような内容について話し合われたのか伺います。4つ目は、市内入院設備のある病院との連携や介護施設と市立美唄病院との在り方についてです。市内には、入院設備のある病院があります。これらの病院との連携、役割分担をどのように考えているのか、さらに、一人暮らしの高齢者が増える中、介護施設入居への順番待ちがあるなど、喫緊の課題がある中、美唄病院と介護施設の在り方については、どのように考えているのか伺います。5つ目は、経営シミュレーションについてです。市長の公約どおり、病院規模を縮小した場合の10年後、30年後の経営シミュレーションについてはどうなっているのか、国からの交付金、1床当たりの人件費、一般会計からの繰入金をどう考えているのか伺います。6つ目は、通院バスについて伺います。通院バスによって、どのような病状の患者をバスで通院させるのか、また、市内の病院、医師会などの合意形成はどうなっているのか、市内の医療機関の患者を剥奪する危険性についてはどう考えているのか、市外の受入先病院の承諾はどうなっているのか、まずは、これらのことについて明確にしていただくことが、通院バス実現へのステップとして基本的な事項だと思いますので、そのお考えをお伺いします。7つ目は、救急医療体制について伺います。現在、砂川市立病院の医師不足、また、岩見沢市立病院における市外からの救急搬送の増加により医師が疲弊している、市内で診られる病気は各市内で受診していただきたいという報道もありました。そのような中で、救急医療体制をどのように考えているのか。一つの例として、砂川市、岩見沢市へ救急医療に対して予算措置を行い、美唄の救急医療体制を整備しようという考えなどあるのかどうなのか、救急隊員の判断で、直接、他市の病院へ搬送し、美唄市民の命を最前線で守ろうとしている現場の状況がある中、救急医療は、最期まで美唄で住み続けるためには最重要課題と考えますが、市長はどのように救急医療体制について考えているのか伺います。

答弁 市長 板東知文(市長は2023年3月まで)

川上議員の質問にお答えいたします。地域医療について、新市立美唄病院の医療構想についてでありますが、初めに、今後の新しい病院建設に向けたスケジュールにつきましては、就任後の現在の状況では、11月に設置した市立美唄病院改築庁内検討会議をこれまで二度行ったところでございます。今後、新たな病院の規模・機能の設定、事業収支予測、財政推計のほか、医師会、市民の皆さんとの合意形成、近隣自治体病院との調整、既存病院の改修の設計及び国や北海道に対する予算要望など、情報共有・共通認識を持つための検討をしてまいりたいと考えております。また、今後のスケジュールにつきましては、来年度以降に基本構想・基本計画など建替えに向けて本格的に検討を開始してまいります。次に、医師確保等につきましては、道内医育大学への医師派遣要請や民間紹介会社への登録、ホームページでの募集、人脈による求人活動のほか、日本プライマリ・ケア連合学会北海道ブロック支部の事務局を市立美唄病院で担っていることから、支部長である札幌医科大学教授を表敬し、総合診療医の研修医の派遣等について意見交換を行うなど、医師確保に向けた活動を行っているところであります。実施設計契約解除後の病院職員の状況につきましては、今後5年間の医療機器購入計画策定に向け、各部門でヒアリングを開始するなど、新しい病院建設に向け気持ちを切り替え、業務を進めていると報告を受けております。私といたしましては、新しい病院の建設という目標ができることで、医師確保や病院職員の働く意欲の向上につながると考えておりますことから、早期に基本構想・基本計画を策定するよう努めてまいります。次に、近隣市町との話し合いにつきましては、厚生労働省のワーキンググループによる発表を受け、10月に開催されました地域医療構想に関する自治体等の意見交換会や公立・公的等医療機関及び関係機関連絡会議などで議論された内容について、情報収集を行ったところであります。今後、首長出席のもと、来年2月から3月初旬に開催される南空知保健医療福祉圏域連携推進会議で、公立・公的病院の役割分担について議論がなされることとなっておりますが、これまでの会議の内容や議論経過などを精査し、事前に近隣自治体との情報交換を行いたいと考えております。次に、市内入院施設のある病院との連携、介護施設とのあり方につきましては、少子高齢化が加速し、医療従事者の不足も予測される中、医療のあり方も、これまでの治すことを重視した医療や病院完結型の医療から、生活の質を重視しながら、患者さんが住み慣れた地域で暮らしていくことを支える医療、地域完結型の医療に変えていく必要があると考えております。このため、市内医療機関や介護施設等との連携や役割分担がますます重要となりますことから、今後、関係機関と十分意見交換を行ってまいりたいと考えております。次に、経営シミュレーションにつきましては、現在、病院の安定経営に必要な病床数について、人口推計の動向を踏まえ検討しているところであります。今後、内容がまとまった段階で、院内及び庁内の検討会議において協議してまいります。次に、通院バスにつきましては、利用を見込まれる患者の急性期や高度医療を必要とする患者を想定しており、近隣市の対応可能な医療機関と連携していくことを考えております。このため、将来的な広域医療の姿を見据えた中で、市内外の医療機関と必要に応じた医療の提供ができるよう検討を進めてまいります。次に、救急医療体制につきましては、救急搬送先の病院長からは、高度治療を要する救急患者の受け入れはしっかりと行いたいとのお話をいただいており、市立美唄病院に対しましては、地元で診れる病気は地元で診ることや、近隣病院で救急治療を終えた患者を受け入れることが求められているところでございます。また、救急搬送先に対する負担金につきましては、11月に空知総合振興局長から地域医療構想の説明を受けた際に、国の支援策を求めたところでございます。いずれにいたしましても、市民の皆さんが安心して医療を受けることができるよう、今後とも近隣病院等との意見交換を考えながら、救急医療体制の確保に努めてまいりたいと考えております。

質問 6番 川上美樹

自席より再度、質問をさせていただきます。まず、1つ目の新病院づくりに向けた今後のスケジュールについてですが、「医師会、市民の皆さんとの合意形成、近隣自治体病院との調整を行う」とのことですが、必要以上に時間をかけずに行うべきだと思います。前市長の時にも、さまざまな意見や考え方が示されてきたところでありますから、スピード感を持ちつつ、改めて進めるべきだと思いますが、このことについてはどのようにお考えか伺います。次に、2つ目の医師の確保等についてですが、新たに札幌医大から医師派遣をお願いすることも大切な方向性ですが、現在、医師派遣をしていただいている北大の外科と小児科の医局との絆を切らさないようにすることに最大限の努力をすることが必要だと思います。今回の新病院建設計画が延期になったことを北大の医局はどう考えておられるのでしょうか。7年~8年後に新病院が完成するというようなのんびりしたスケジュールでは、その時には医師がいなくなっていたということにならないか危惧されます。この点はどのようにお考えでしょうか。次に、3つ目の近隣市町との話し合いについてですが、少なくとも砂川市と岩見沢市は、今後の医療のあり方、病院の考え方などの情報収集や意見交換は、連携推進会議とは別にできるはずですし、行うべきだと思います。地域医療構想調整会議は、ほぼ南空知に限定した内容となり、しかも建替えを予定している岩見沢市立総合病院の規模など、具体的なことはまだ出てこない可能性があります。ここで時間を無駄にしないでいただきたいのです。会議とは別に、市の間での個別の意見交換はするべきだと考えますが、このことについてはいかがお考えでしょうか。次に、5つ目の経営シミュレーションについてですが、これは、すでに前市長の時代に検討済みであるはずです。速やかに情報をまとめ、検討・協議を開始するべきであると思いますが、このことについてはいかがお考えでしょうか。最後に、7つ目の救急医療体制についてですが、現在と同様に初期救急医療を維持していくためには、どの程度の病院規模が必要と考えるのか、職員数、病床数、診療科も含めてお答えいただきたいと思います。ご答弁いただいたとおり、隣接する砂川市、岩見沢市の救急告示病院は、ともに他の市町からの直接の受け入れは困難であり、地元の医療機関での診察を行った上での受け入れを求めています。このことを重く受け止めるべきで、美唄市での救急医療の維持は重要であることを広く市民にも情報伝達し、理解を得ることが必要であります。これを基盤として、市立病院の在り方を議論するべきであると思いますが、このことについてはいかがお考えでしょうか。

答弁 市長板東知文市長

川上議員の質問にお答えいたします。新しい病院建設に向けたスケジュール等についてでありますが、今後、策定を進める建替え計画につきましては、改めて、財政推計と将来負担の見込み、医療を取り巻く状況など、より明確にお示しするほか、広く市民の皆さんの意見をお聞きし、しっかりとした将来の見通しのもとに、医師会や市民の皆さんとの合意形成を図ってまいりたいと考えております。また、現病院において課題となっている施設の老朽化、耐震性能の不足、悪化している療養環境の改善などを考慮し、早急に計画策定に取り組みたいと考えております。次に、医師の派遣をいただいている大学医局との関係についてでありますが、新病院の建設に関わらず、毎年、医師派遣の要請を行っているところであり、今年度も院長、病院事務局長が大学医局へ伺い、引き続き派遣要請をしたところであります。病院建替え計画の見直しにつきましては、大学医局からは理解をいただいており、今後も関係性を良好に保ちながら、診療体制の維持に努めてまいります。次に、近隣市町との話し合いについてでありますが、検討会議等の情報を整理した上で、連携についての必要な意見交換を行ってまいります。次に、経営シミュレーションについてでありますが、現状の人口推計にあわせて検討をしており、1月末までに根拠となる病床数について協議することとしております。この病床数につきましては、今後、策定する基本構想・基本計画にも影響することから、地域医療構想等を踏まえ、慎重に内容の検討を進めてまいります。次に、救急医療体制の現状の初期救急医療を維持していくための規模でありますが、今後策定する基本構想・基本計画において、規模・機能の検討を行うこととしております。救急医療について、市民の皆さんにしっかりと情報提供を行い、地域医療構想で求められている市立美唄病院の役割についての議論を踏まえ、必要な救急医療体制を考えてまいりたいと思っております。

質問 6番 川上美樹

再度、ご質問いたします。スケジュール、大学医局への市長の訪問、近隣市との話し合い、経営シミュレーションなど、ご答弁いただいた限りでは具体的でなく、就任より半年近く経過していますが、遅々として進んでいない状況だと思います。高齢化率40%を超えた本市において、最期までこの街で暮らすには、医療体制の整備は最も重要なことだと思います。そして、一人暮らしの高齢者が、自宅で住むことが困難になった場合、病院の近くに年金で安心して住める場所の整備がされていることは、多くの市民が望んでいるところであります。厚労省からの統合再編への対応策も迫られる中、時間をかければかけるほど建設コストも高くなるのではないでしょうか。規模や機能を縮小したにも関らず、コストは変わらなかったということにならぬよう、スピード感をもって取り組むべきだと思いますが、このことについてはどのようにお考えか、また、市民検討委員会は早急に立ち上げるべきです。このことについてどう考えているのか、市長のお考えを伺います。

答弁 市長板東知文市長

川上議員の質問にお答えします。これまでの市立美唄病院建替え計画については、財政負担に不安を招く市民の皆さんに対しまして、十分な説明がなされないまま取り組みが進められてきたところと考えており、財政運営を預かる私の立場といたしましては、もっと実現可能なものにすべきだと思っているところでございます。今後、策定を進める建替え計画については、地域医療構想、財政推計と将来負担の見込みなど、より明確にお示しするほか、広く市民の皆さんの意見をお聞きし、しっかりとした将来の見通しのもと、医師会や市民の皆さんとの合意形成を図りながら、美唄にふさわしい病院建替え計画案の策定をしてまいりたいと考えております。とりわけ、私が市長就任後、地域医療構想については、空知管内の医療圏全体の問題であり、病院建替えについては、市単独で病床数などを考えることは非常に難しく、極めて判断が難しい状況にあります。このため、広域的な医療資源を活用する超高齢化社会、人口減少に対応した地域包括ケアシステムの構築、プライマリ・ケアの充実などの見直しの視点を持ちながら、慎重に検討を行い、新たな病院建設を進めてまいりたいと考えております。なお、市民を含めた検討会議につきましては、一定程度、計画の構想が固まった段階で、早期にそういった市民の検討会議を設けていきたいと考えております。

出典:美唄市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月6日 議事録 PDF(2ページ) 間違いを知らせる