美唄市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月8日
(1)農業行政について/(2)観光行政について
2017年9月8日、美唄市議会の一般質問で、桜井龍雄議員が「農業行政について」「観光行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫が答弁しました。
- 質問者
- 桜井龍雄 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 桜井龍雄
平成29年第3回定例会に当たり、大綱2点について市長にお伺いたします。大綱の1点目は、農業行政についてであります。本市における舗装化率の低さや舗装の劣化で通行に支障をきたす道路が多く見られます。本市においても少しずつですが、舗装道路の改修や新設工事が進められていますが、本市単独の予算では、なかなか進まない状況だと思います。過去に本市の農村地域の市道整備については、生産性の高い農業を持続的に発展させて農村の総合的振興を図るために、農林水産省所管の農道整備事業により実施されていましたが、現在では行われていない状況です。この事業で建設された道路は相当傷んでおり、段差も大きくなってきています。また、地域から新たに未舗装の農道を舗装してほしいという要望も多数きています。そこで、次の3点について、1つ目に、改修要望路線を踏まえた本年度融雪後の現地調査結果について、2つ目に、空知総合振興局との協議結果について、3つ目に、今後の具体的スケジュールについて、以上3点について市長にお伺いいたします。その2つ目は、鳥獣被害についてであります。本市において、マガンの食害対策ニトポールの貸与を行っていますが、効果がある人もいますし、効果がない人もいます。そこで、本市のニトポールの貸与状況について、また、新たなマガンの食害対策といたしまして、いろいろな実証試験を行っているとお聞きしていますが、その実証試験の結果について伺います。次に、アライグマによる農作物の被害についてでありますが、美唄市農協で、今年よりスイートコーンの作付に力を入れ、かなりの面積で作付がされているとお聞きしておりますが、アライグマの食害で苦しんでいる人、また、農家の家庭菜園や母町地域の家庭菜園等も被害があるとお聞きしておりますが、被害の状況について、以上3点について市長にお伺いいたします。大綱の2点目は、観光行政の道の駅設置についてであります。近隣の三笠市や深川市にある道の駅は賑わいを見せています。本市においても、前桜井市長が道の駅構想を立ち上げましたが、本市の財政状況を考え断念しました。また、美唄富良野線の開通が遅れるということで、道の駅構想が出てこない状況だとお聞きしております。庁内においても議論されているとお聞きしていますが、これまでの経過と、本市も施設を整備するとした場合、美唄産の農産物等を扱うJAとのタイアップも必要と考えますが、市長の考え方をお伺いいたします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
桜井議員の質問にお答えいたします。初めに、農業行政について、農道整備事業における市道の改修についてでありますが、改修要望路線を踏まえた本年度融雪後の現地調査結果につきましては、市道西 17 号線、西10 号線、西5線の3つの要望路線を現地調査し、市道西 17 号線及び西5線は、未舗装により粉塵が発生している状況であり、西 10 号線は、橋梁や道路横断管の部分で通行に支障となる段差があることを確認したところであります。次に、「空知総合振興局との協議結果」につきましては、農道整備事業は、平成 22 年度以降、新規地区の採択は行われていない事を確認しているところであります。また、これに代わる事業としましては、農地整備や農業関連施設整備にあわせて、必要な農道の整備や老朽化した農道の保全対策を行う、農山漁村地域整備交付金農地整備事業の「通作条件整備型」があるものの、受益面積 30 ヘクタール以上、総事業費 5,000 万円の要件に加え、事業の前提となる北海道の整備計画では、集出荷施設、加工施設への往来上の必要性や利用頻度、代替ルートがないなどの条件があり、優先度が高くなければ対象とならないなど、採択要件が厳しいことから、新規採択は僅かとなっている状況であります。本市の要望路線3路線についての協議結果も、格子状に道路網が存在する周辺状況などから、この路線を舗装しなければならない理由や舗装したことによる事業効果が見込めないなど課題が指摘されており、こうした現状では、新規採択は難しいとの回答があったところです。次に、今後のスケジュールにつきましては、協議によりこうした結果が示されたものの、再度調査した上で、現在行われている基盤整備事業との関連性なども考えあわせ、新規採択の道がないか、本年中に再度、空知総合振興局と協議してまいりたいと考えております。次に、鳥獣被害についてでありますが、初めに、マガンの食害対策として、ニトポールを貸し出ししておりますが、直近3年間の新たな貸出状況について、戸数、対象面積、本数の順で申し上げますと、平成 27 年度7戸、40 ヘクタール、2,079 本、平成 28 年度8戸、40 ヘクタール、2,119 本、平成 29 年度 12 戸、85 ヘクタール、4,447 本となっております。次に、新たな食害対策といたしましては、平成 26 年度から鳥や獣が警戒する高周波音と電子爆音を発する防鳥機の実証試験を行ってまいりました。その効果につきましては、設置当初はマガンが警戒し一定の効果は見られましたが、やがて「慣れ」が生じたことから、効果は薄れてきたほか、日中断続的に音が鳴り続けることから、騒音に対する苦情もあったところであります。また、本年度につきましては、新たに鳥を寄せ付けない防鳥用カイトの試験設置を行っているところであり、この防鳥用具は、約4メートルの釣り竿状のものをほ場中央に垂直に固定し、竿先からテグスで繋がった鷹の形状のカイトが風で飛ぶもので、カイトが飛んでいるときにはマガンが寄り付かず、一定の効果がありましたが、強風でカイトの骨組が破損するため、一時的に撤去するなど管理には、手間がかかるものと伺っているところであります。こうしたことから、現状では、ニトポールによる対応が引き続き必要と考えており、必要な資材貸与を継続しながら、効果的、効率的な対策について、関係機関等と連携し、検討してまいりたいと考えているところであります。次に、アライグマによる農作物被害につきましては、出没地域が市内全域に及んでおり、農村地域はもとより、母町地域まで拡大し、農作物被害のほか、一般家庭で栽培している家庭菜園などでも被害があると通報を受けているところであります。本市の農業被害につきましては、毎年度実施している被害調査結果で申し上げますと、過去3年間の平均で、被害報告件数 12 件、被害面積約 25 ヘクタール、推計被害金額約 35万円となっており、作物別では、スイートコーンの被害が多くなっているところであります。なお、市の被害調査は「鳥獣による農林水産物等にかかる被害の防止のための特別措置に関する法律」に基づき、農業被害を対象に行っており、家庭菜園の被害状況は把握していないところであります。次に、アライグマの対策につきましては、「箱わな」による捕獲が最も効果的な方法であり、市民の皆さんに広報紙メロディーを通じて、アライグマ被害の防止や、春からの捕獲強化の呼びかけを行っているところであります。繁殖力が強いアライグマを駆除するには、今後も、箱わなの増設を図ることが必要であり、三笠・美唄広域鳥獣被害防止計画に基づき、北海道猟友会美唄支部をはじめとする美唄市鳥獣被害防止対策協議会の構成団体と協力して取り組んでまいりたいと考えております。次に、観光行政について、道の駅設置についてでありますが、これまでの経過といたしましては「美唄市経済戦略会議」において検討していただいたところであり、その結果につきましては、本年8月に開催いたしました「美唄市地域経済円卓会議」において報告がなされたところであります。その中で、目的といたしましては、「市民の満足度向上を図るもので、結果として交流人口の拡大につなげる」とされ、役割といたしましては、「市民同士が知ったり、外の情報を受け止めたりするコミュニティの拠点であったり、広域インフォメーションを担うもの」とされ、地元のこだわり、とれたて野菜の「食」や、単なる「自然」だけではなく、炭鉱遺産など人の営みを売りにするものであったり、「健康」ということで、温泉やサイクリングなどの地域資源と複合させ、美唄らしいものを作っていければ、という方向性が出されたところであります。また、施設整備につきましては「一度に整備するのではなく、『道の駅的施設』として基本的なものから段階的に整備を行う」という考え方と「最初から明確な目的をもってテーマや対象を設定し、地域間競争に打ち勝つ取り組み」という、2つの考え方が示されたところであります。今後におきましては、道道美唄富良野線の開通によって見込まれる交流人口の増加や、現在策定中の観光ビジョンの方向性を踏まえながら、地域全体の経済効果や活性化に繋げるため、市内のJAをはじめ、美唄の農産物や特産品を取り扱う事業者の出店なども視野に入れた施設の整備について、さらに具体的なものを検討してまいりたいと考えているところでございます。
質問 10番 桜井龍雄
自席から1点だけ質問させていただきます。農業行政の鳥獣被害についてであります。アライグマの被害防止対策として、電気木柵の設置が効果的であるとお聞きしておりますが、使用している方の話を聞くと、その効果は大きいと伺っております。しかしながら、電気木柵は高価なものであることから、購入に対する支援があれば、導入が進むのではないかと考えます。また、母町地域の家庭菜園においても、移住・定住の推進の点からも支援しても良いのではないかと考えますが、市長のお考えをお伺いいたします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
桜井議員の質問にお答えいたします。電気柵導入にかかる支援についてでありますが、農作物被害では、エゾシカによるものなど、さまざまな相談が寄せられておりますことから、美唄市鳥獣被害防止対策協議会において、アライグマ被害の状況も踏まえ、被害対策について総合的に検討してまいりたいと考えております。また、家庭菜園の被害について、電気柵導入の支援は考えておりませんが、被害防止の方法や資材の情報について、広報紙メロディーや市ホームページを通じて市民の皆さんへお知らせしてまいります。