美唄市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月16日
(1)種子法の廃止について/(2)「美」のつくマチの交流推進について/(3)高齢者の運転免許返納について/(4)教育行政について
2017年6月16日、美唄市議会の一般質問で、森川明議員が「種子法の廃止について」「「美」のつくマチの交流推進について」「高齢者の運転免許返納について」「教育行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳が答弁しました。
- 質問者
- 森川明 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、教育長 星野恒徳
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 森川明
平成 29 年第2回定例会にあたり、市長及び教育長に大綱4点にわたり質問をいたします。今、モリとかカケとか、そばを例に例えた社会問題があり、忖度、岩盤規制、伝聞の伝聞の伝聞等、耳にあまり聞かない言葉が語られております。うやむやに終わらないように、今後を見守りたい点と、共謀罪法の採決強行、北朝鮮のミサイル等、国内外に問題が山積で、地方にも関連事項が多く、何か落ち着かない日々を暮らしており、きちんとした対応が必要です。質問に入ります。大綱1点目は、種子法の廃止についてです。種子法の改正は、農業改革関連8法案の1つで、稲と麦、大豆の種子の生産普及を都道府県に義務付ける主要農産物種子法が来年の4月に廃止されます。種子法は、食糧の増産を目的に、1952 年に制定され、都道府県が地域の気象条件などに合った優れた優良品種を開発研究し、大きな成果を上げています。廃止の背景には、現在、都道府県が普及の際に定める奨励品種のほとんどが、公的機関が開発したもので、民間との競争条件が対等となっていないことが要因と思われます。現在、JA組合長等から、この種子法の廃止に多くの懸念の声があります。いわゆる地域に合った種を作る仕組みが、民間の参入で壊され、大手企業に牛耳られるのではないか。議論も少なく、拙速すぎるという声です。伺いたい点は、①として、道からどのように市に説明があったのか ②として、市として民間参入による種子の安定供給の影響がどの程度見込まれるのかという点です。大綱2点目は、「美」のつくマチの交流推進についてです。道内には、美のつく市町が4つあります。美深、美瑛、美幌、そして美唄ですが、ともに地名がアイヌ語という共通点があります。美唄はご承知のとおり「ピパオイ」、カラス貝のたくさんいるところ、美深は「ピウカ」石原の意とか、あるいはニウフ、美瑛は「ピウイ」これは2つの説があり、白濁した油ぎった川か、ピイペツ「石川」の由来、美幌は「ピ・ポロ」と、小石の多くある処に根拠があります。特色として、美瑛、美幌も観光で有名ですし、美深も本市も観光に力を入れ、また、農業のまちとして、それぞれの特産品もあります。市の観光客は、空知総合振興局が6月 12 日に観光客数速報値を発表しましたが、全体的に2年ぶりに減少し、本市も管内で 14 番目の30 万 800 人、前年比 99.4%で、客足が伸びておりません。樺戸道路の観光活用もPRのパンフを作成、道観光振興機構では、囚人が開削という歴史ある道路として、空知の第1弾として売り込んでおり、期待も高まっております。そこで、以前に交流のあった4つのマチの地域振興を図る面、観光客もそうですけれども、市がリーダーシップをとり、観光、農業と広範囲の「美」サミット等の開催ができないものか、この点をお伺いします。①として、4つの「美」のつくマチの交流、その後の経過 ②として、持ち回り「美」サミット等を開催し、相互交流を市が推進すべきであるという点です。大綱3点目は、高齢者の運転免許返納についてです。75 歳以上の高齢ドライバー更新時に、認知機能検査を強化する改正道交法が、3月から施行されました。現在、75 歳以上の運転免許保有者が全国で約 163 万人、道内 20 万人以上で、20 万人を超えるのは初めてで、この 10 年で倍となり、全体の 10%を占めています。全国では、高速道路の逆走、あるいは小学生の列に突っ込んだり、アクセルとブレーキの間違い、コンビニに突入、多くの死傷者の出る事故が各地で発生しています。道交法は、75 歳以上のドライバーの免許を更新する方に、先ほども述べました認知機能検査を義務付けておりますが、それでも認知症に近いと判断されても、免許証返納まではなかなか決断できない。それは、車が生活の足となっているからです。このような状況のもとで、公共交通機関が乏しい地方では、タクシーやバス料金の補助など、行政的な支援が必要という声が高まっています。道内では、同じ空知管内北竜町が、65 歳以上の返納者に5万円分のタクシー利用券、石狩管内の新篠津村もタクシーと路線バスで使える6万円の利用券を贈っていますが、相次ぐ地方の鉄道、バスの縮小や廃止で、全体的なものとはなっていません。実は、昨年の第2回定例会で、同僚議員から同じ趣旨の質問がありました。その後、道交法改正と、大幅な高齢者事故が多発したために、さらに冒頭触れました認知機能検査をする、改正道交法の施行等の状況、また自治体の助成も多くなっており変化をしていますので、あえて伺うわけです。予算計上になりますと、市も財政的には厳しい面もありますが、ぜひ検討していただきたいと思います。伺いたい点は、①として、市の 75 歳以上と85 歳以上の運転免許所保有者数 ②として、過去1年間の返納者数 ③として、高齢者の返納に対するタクシー券等、代替手段を行うべきでないかという点です。大綱4点目は、教育について教育長に3点伺います。(1)道徳についてです。先ほどもちょっと触れられていましたけれども、2018 年度から小学校、2019 年度から中学校で、約 10 年ぶりに学習指導要領が改訂され、道徳も「特別な教科」として格上げされました。従来の指導要領では、手順や方法が示されたことがあるものの、単なるガイドブックで法的な拘束力がなかったので、今回は性格的に全く違うものです。特に道徳は、小学校英語も教科で取り組まれるために、教員の多忙化が授業時間の増加で、質的、量的にも負担が増えるものと予想しております。教員の現状は土日の部活をはじめ多忙で、過労死ラインにあるとの報道もあり、さらに教える中身も増え、その教え方も大変の一言です。現在も行われている道徳を、なぜ強化しなければならないのか。授業でやらなくても、日常的に家庭等での体験、経験から、いくらでも学習ができると思うのです。次の点を伺います。①として、正式に「特別な教科」として格上げされた主な理由 ②として、授業時間の増加による教員の対応策 ③として、通知表の取り扱い、成績評価欄はないのかという点です。教育についての2点目は、教育費についてです。義務教育に関する費用は、本来、全額公費で賄うべきで、現状は十分とは言えません。教育費は、公費と保護者負担とに区別されますが、市の予算執行状況は、財政事情をある程度理解をするものの、空知管内 10 市の状況と比較をすれば、本市は、どの位置にあるのかということです。市によっては、職員費も含まれているところもあり、単純に比較ができない面もあるにしても、おそらく下位であると予測されます。さらに、教材での保護者負担、教員の負担等も見受けられます。将来を担う子ども達の学習環境を整えるために、義務教育に関する費用の無償と増額に努めるべきであり、教育の低下はあってはならないことです。伺いたい点は、①として、教育費の過去3年間、空知管内 10 市の状況と市の位置がどこにあるのか ②として、保護者負担の実態③として、教員の自己負担の実態 ④として、予算増額に向けての要請行動です。教育の3点目は、コミュニティ・スクールについてです。文科省の推進事業として、全国全学校にコミュニティ・スクールの設置が決まり、空知でも行動している学校があります。どのような活動をしているのか、教育長の行政執行方針では、コミュニティ・スクール導入について図るとありますが、その内容等について伺います。①として、目的は何か。いつから発足しているのか ②として、協議会の構成員は ③として、委員には、一般教員の選出があるのか ④として、市の今後のプランと現在の進捗状況についてです。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
森川議員の質問にお答えいたします。初めに、主要農産物種子法の廃止についてでありますが、農林水産省は、法廃止後も、種子の安定供給のため、都道府県が種子生産を継続するものとし、品質確保も種苗法の告示により定め、農産物検査を行うことによって、優良な種子の生産を担保するとしております。また、空知農業改良普及センターに伺ったところ、北海道としては、現段階では、国の動きを注視している状況でありますが、 制度が廃止されても、奨励品種決定試験は継続して行うと回答があったところであります。次に、民間参入による種子の安定供給の影響についてでありますが、現段階におきまして、具体的な影響を見込むことはむずかしい状況にありますが、本市の目指す、安全・安心な農産物の生産が守られるよう、今後の国や道の動きを注視し、必要な対応を行ってまいりたいと考えております。次に、「美」のつくマチの交流の推進についてでありますが、はじめに、4つの「美」のつくまちの交流経過につきましては、各自治体の現状や課題を認識し、魅力あるまちづくり、人づくりにつながるよう4つのまちの友好、親善、連携、協力を目的に平成6年度から「美有サミット」として、サミット会議や親子体験交流事業などの取り組みを行ったところでありますが、交流事業への参加者の減少や施策への貢献度などに関して、4市町で協議のうえ、平成 16 年度末をもって終了したところであり、その後は、特段の交流事業等は行っていないところであります。次に「美」サミット等の開催についてでありますが、他の自治体との相互交流は、お互いのまちの活性化のためには有効な取り組みであると考えておりますものの、美有サミットにおける交流事業の終了後、現在に至るまで、特段の交流事業が行われていないことを踏まえ、現在のところ「美」サミット等の開催は行っていないところでありますが、私といたしましては、「美」のつくまちの交流に関する市民ニーズや関係する団体の気運の高まりを見極めるとともに、施策への貢献度なども鑑みながら、今後、判断をしてまいりたいと考えているところであります。次に、高齢者の運転免許返納についてでありますが、本市における高齢者の免許保有者数につきまして美唄警察署に確認したところ、本市全体の免許保有者数1万 3,669 名に対しまして、75 歳以上の保有者数は 1,410 名と、免許保有者の約 10%の方が、75 歳以上となっているところであり、85 歳以上の保有者数については、把握していないとのことでありました。次に、本市における、高齢または身体能力の低下などの理由により、運転免許を自主返納された方につきましては、平成 28 年は 49名となっており、平成 29 年におきましては、6月 12 日現在で 25 名の方が自主的に運転免許を返納されている状況となっております。次に、運転免許を自主返納された方に対する取り組みについてでありますが、道内の一部の市町村におきましては、運転経歴証明書交付にかかる手数料の助成やタクシーチケットや商品券を交付するなどの取り組みを行っている自治体もあり、空知管内では、北竜町、雨竜町、由仁町、南幌町が運転免許自主返納者に対する施策を行っているところであります。本市におきましては、このような一部自治体で実施している支援について、現時点で実施することは難しいものと考えますことから、平成 30 年度に策定予定のコンパクトシティ構想の早期実現や、市民バスや乗合タクシー等の公共交通網の整備を行うことにより、誰もが公共交通機関を利用しやすい環境づくりに努めるとともに、運転免許を自主返納された方への支援策につきましても、引き続き、他市の取り組み状況に注視しながら調査研究してまいりたいと考えております。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
森川議員の質問にお答えします。初めに、道徳が教科化された理由についてでありますが、道徳の教科化については、平成 19 年にも提言された経緯はありますが、平成 23 年に滋賀県大津市でいじめを苦に自殺した事件を受け、翌年には「いじめ防止対策推進法」が成立し、その後、平成 25 年2月、いじめ問題などへの対応をまとめた政府の教育再生実行会議の提言で、道徳の教科化が打ち出され、平成 26 年 10 月、文部科学省の諮問機関の中央教育審議会が道徳を特別の教科とすることを答申しました。本年3月、学校教育法施行規則を改正し、道徳を「特別の教科道徳」として教科化したことを踏まえると、学校におけるいじめの防止が、道徳の教科化における大きな要因として位置づけられるものと考えております。教育委員会といたしましては、道徳の教科化は学校全体を通じて子どもの心身の発達段階や社会とのかかわりの広がりなどの実態と指導上の課題を踏まえながら、道徳性を養うことに繋がるものと考えております。次に、教員の対応策についてでありますが、道徳については、小中学校において、心のノートや補助教材を活用し、道徳の時間として、年間 35 単位時間の授業を行ってきているところであり、教科化に伴う時間増は生じないところであります。次に、道徳科の評価についてでありますが、昨年 12 月 21 日に示された中央教育審議会の答申では、「特別の教科道徳」の評価については、児童の学習状況や道徳性に係る成長の様子を継続的に把握し、指導に生かすよう努める必要があるが、数値などによる評価は行わないこととされております。道徳科の評価の方法については、昨年7月、国の専門機関であります「道徳教育に関わる評価等の在り方に関する専門会議」の報告の中で、他の児童生徒と比較し優劣をつけるのではなく、当該授業における児童生徒の学習状況、具体的には、授業で見せた表情や態度、授業中に書いたワークシートなどの記録、授業を通して児童生徒が行った自己評価など、記述評価に必要な児童生徒の情報を積み重ね、道徳的に自己を見つめているかどうか、自己の生き方について考えを深めているかどうかなど、道徳的価値の自覚を視点として評価すること等、評価例が示されているところです。また、教師の指導方法・指導構成が、児童生徒の評価において重要となっているところであります。具体的には、児童生徒の多面的・多角的な思考を導く授業であったか、教材や教具の活用は適切であったか、道徳的価値観の理解を深める方法が、児童生徒の実態や発達段階に相応しいものであったか、児童生徒が自発的に問題を考え、積極的に学習が行われるような配慮があったか等が評価する教師側に求められているところです。道徳教育は、人間としての自分らしい生き方について、具体的な生活や学習活動などにおいて追及していくことにより、「社会的に自立した人間形成」に結び付けることを目的としていることから、教育委員会といたしましては、各学校が、児童生徒をしっかりと受け止め、励まし、支援する姿勢を大切にした評価になるよう指導してまいりたいと考えております。次に、教育予算についてでありますが、本市における歳出合計額に占める教育費の構成比で申し上げますと、平成 27 年度では 5.6%、平成 26 年度では 5.9%、平成 25 年度では5.6%となっており、空知管内 10 市のなかで、歳出合計額に占める教育費の割合が大きい市からの順番では、3カ年のいずれも9番目の位置となっています。次に、保護者負担についてでありますが、児童・生徒の所有に帰すことになる副読本、ワークブック、資料集、実験・実習材料費などについては、保護者負担となっているところであります。保護者負担の軽減に向けては、校外研修や社会科見学、スキー学習などにおいて、スクールバスを可能な限り配車するとともに、クラブ活動等における大会遠征費への助成を行っているところであります。次に、教員の自己負担についてでありますが、北海道教職員組合空知支部美唄支会の平成 28 年度「教育予算要求書」によりますと、自己負担している事務用品等は、プリンターインク、ブルーレイメディアなどのパソコン関連用品、ワークなどの教材関連用品や用紙、ファイルなどの文具類などで、自己負担が増加傾向であると分析しています。教育委員会といたしましては、各学校からは、現在、パソコン用の教材購入費など授業に必要なさまざまな要望をいただいておりますので、今後とも、学校配当予算の充実に努めてまいりたいと考えております。次に、国に対する要請行動についてでありますが、文教施策に対する北海道内 35 市教育委員会の要望を要望書として取りまとめ、北海道都市教育委員会連絡協議会を通じ、国に要望しているところであります。次に、コミュニティ・スクールの導入についてでありますが、地域の住民や保護者がより主体的に学校の運営に参画することを可能とすることにより、地域の住民、保護者の意向に的確に対応した教育活動を実施し、信頼される学校づくりを推進するため、平成 16 年の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正により、コミュニティ・スクールが法制化され、学校の運営に関して協議する機関として、学校ごとに学校運営協議会を置くことができることとされました。また、本年4月からは、同法の改正により、教育委員会に対し、学校運営協議会の設置が努力義務化されたところであります。次に、運営協議会の構成員についてでありますが、美唄市学校運営協議会規則の規定により、学校運営協議会委員は、12 名以内の委員で構成し、保護者、地域住民、対象学校の運営に資する活動を行う者、対象学校の校長及び教職員、このほか教育委員会が適当と認める者となっております。なお、一般教員に委員の委嘱をする場合は、学校運営協議会の業務が負担とならないよう各学校と十分協議していまいります。次に、学校運営協議会の設置に向けた取り組みについてですが、今年度から準備が整った学校から順次、導入し、最終的にはすべての小中学校で導入してまいりたいと考えております。
再質問 1番 森川明
それでは、自席から意見と再質問をさせていただきます。大綱1点目の種子法の廃止についてですが、道農政部に聞きますと、現状は、道内の優良品種は、本年1月現在、稲 20、麦 11、大豆19 の品種があり、稲と大豆は、全品種が道の指導で開発され、稲の民間企業の開発はないとのことです。全国的に評価が高く、1つの品種を作るのに、最低 10 年を要し、時間と労力をかけての開発で、今や全国区として知れ渡っている「ゆめぴりか」「ななつぼし」など、ブランド米産地、北海道を確立してきたわけです。なぜ品種の開発を保障するシステムを崩そうとしているのか、この点について疑問を感じます。民間企業となりますと、多国籍企業の参入を招き、全国都道府県が積み上げてきた安全な品種開発の体制が崩壊する危険性があり、この法律の意義を踏まえ、何かと対応も必要となってきます。種子法の廃止の理由は、種子ビジネスの促進、儲け優先への舵取りを変える狙いが見え隠れしています。つまり、種子の取り扱いを民間業者に開設させることは、公的機関のノウハウを民間に提供し、外資系企業の種子ビジネスが、より進むことでしょう。再質問といたしましては、制度が廃止された場合、特に民間参入による影響を見込むことが難しいとの答弁ですが、影響はあると思っています。それは、多国籍企業の参入に牛耳られ、遺伝子組みかえ作業の安全・安心性を値段のつり上げに脅かされる恐れがあり、生産者、消費者ともどもに影響が予想されるからです。国や道の動きを注視することは、これは当然ですが、まず予算上の規制で、2017 年度で約1億 5,600 万円の道の関連予算が、根拠となった法律がなくなるわけで、奨励品種決定試験の制限で、公的機関が従前どおりの研究開発はできないものと予想され、種子法があったからこそ、食の安心・安全が守られており、必要な対応はもちろんのことです。種子法の廃止で、少なからず影響があるものと予想されるくらいの答弁はできないものかということを伺いたいと思います。大綱2点目の美のつくマチの交流推進についてです。美のつくマチの交流が 2004 年をもって終了、その後、交流事業等は行っていないとのこと、誠に残念に思います。美のつく市町村のみでなく、北海道には多くのマチ、部落があります。頭に美のつくところを誇りに感じ、市町村史、地名事典等で調べましたところ、地名のほとんどが、アイヌ語という共通点があり、その由来から親しみを感じ、身近に思っております。部落とも新たな交流の枠が広まるかもしれません。同じ美のつくマチを羅列してみますと、帯広市には美栄町、千歳市には美々、ここは駅はなくなりました。それから美笛、石狩市は美登位、積丹町の美国町、長万部町は美畑、北竜町は美馬牛、足寄町は美盛、芽室町は美生、鹿追町は美蔓西、清水町は美蔓、弟子屈町は美留和、ここには駅があります。本別町は美栄、美蘭別、美里別、大樹町は美成、広尾町は美幌、新冠町は美宇、美瑛町は美馬牛、ここにも駅があります。美幌町の美和等、本当に多くあり、十勝地方に美のつくマチ、部落が集中していることがわかりました。町名、部落等、美がつくだけでなく、何かの縁で交流が進む可能性があります。今後は検討の余地が残されていますので、4つのマチの交流を地域振興のために復活させるべく、また、4つのマチの観光特産品等も変化が見られますので、機会を見極め、交流の推進を図る努力をしていただきたいと思います。大綱3点目の高齢者の運転免許返納についてです。ちょうどタイミングよく、6月 13 日の北海道新聞夕刊に、政府は6月 13 日、2017年度交通安全白書を閣議決定した旨、掲載されていました。2016 年度の 75 歳以上の高齢者運転による死亡事故が 459 件、全体の占める割合が 13.5%にあり、75 歳以上運転の人口10 万人に当たり、8.9 件と 75 歳未満の 3.8 件の倍以上となっています。道警では、死亡事故が 16 件で、全体の10.7%を占め、全国と同様に増加傾向にあり、運転免許者人口 10 万人当たり、死亡事故 4.2件が 1.7 倍の 7.3 件にも増えております。要因は操作の誤りで、ブレーキとアクセルの踏み違いが、高齢者運転には全体の 5.9%にも達し、その他車線をはみ出した衝突事故が、全体の 24%にもなっています。記憶に新しい事故を紐解いてみました。運転手 75 歳以上の事故は、全国では「病院等待合室に突っ込み」が 80 歳、6人重症、「飲食店にワゴン車が激突」76 歳、12 人ケガ、「集団登校している小学校の列に軽トラが突っ込む」87 歳、6人が重症、「病院の玄関付近に車が突っ込む」84 歳、1 人死亡、2人ケガ、「病院前で車が暴走」83 歳、2人死亡などです。全国的な高齢者の免許の返納率ですけれども、大阪府は 5.4%に対し、三重県が 1.22%、岐阜県 1.46%と低調で、道内も 1.79%と低く、代替整備も進んでいません。道内の鉄道、バスの相次ぐ縮小や廃止で、なかなか手を伸ばせないことが原因とも思われます。答弁で、自治体の返納助成を知ることができました。空知では、北竜町、雨竜町、南幌町です。全道各地で関心が高く、増えつつあります。市の 75 歳以上の免許保有者 1,410 名と、全体の 10%は、これは全道と割合が同じでした。財政面で市の状況は承知していますけれども、何事も交通事故をなくすために、返納者に助成が必要と思えます。白書では、高齢運転者の特性として、視力の弱体、反射神経が鈍くなり、対応の遅れ、体力の衰え、運転が不的確、運転が自分本位等々、多くを指摘していました。安全運転と交通事故防止のために、1つの手段として、自主返納を提起いたしますので、今後に向け、この点につきましては検討を重ねていただきたいと思います。大綱4点目の教育行政についてです。道徳は、子ども達が生活の中を自分で育てていくものと思っています。道徳は哲学ですから、これを単純に決められるものではないのです。前にもちょっと触れましたけれども、道徳は、教育として、授業でやらなくても、日常的にいくらでも学習ができます。子ども達に道徳を期待するのであれば、身近な大人達が子どもの見本となるような行動をすべきで、その姿こそ家庭で教えるべき、父母なのです。吉田松陰の言葉に「凡そ人の子のかしこきも、おろかなるも、よきも、あしきも、大てい父母の教えに依ることなり」と申しております。子どもが賢いとか愚かであるとか、良いとか悪いとかと言われるのは、父母の教育によると言っています。人に優しく、人に迷惑をかけないなど、家庭が教えるべきで、授業であまり強調すべきものではないと思っております。また、授業時間が増えて、教員の対策は万全とは思えません。指導要領は、法的な拘束力を持つとされ、ただの指針ではなく、手順を示すことを学校現場では予想されます。評価欄につきましても、教員の専門的な教育免許がなく、どのように意識と改革をすべきか、もやもやした感が残り、何かすっきりしません。小学校の道徳の教科書検定でも、パン屋が和菓子屋に変更され、パン屋が怒り出したという報道もありました。パンは日本の食文化で、なぜパン屋ではダメなのか。この辺も教えとして、分かりづらいものとなっているのです。古い歌になりますが、植木等のスーダラ伝説、私も得意でよくカラオケで歌っていますが、「おしつけ道徳さようなら」という歌詞があります。道徳については教育長に対する再質問ですけれども、その中で、特に1つとして、教科化は、いじめを苦にした自殺事件が発端とのことで、いじめは、今後、巧妙化され陰湿化する恐れがないかと危惧しています。道徳の強化によって、いじめが減ると理解してよいのかどうか。2点目は、教育長の教育行政執行方針で、「考え議論をする道徳」への質的転換を進めるとしていますが、実践面で、どのように具体化するのか。3点目は、評価では、道徳的価値の自覚と視点として、評価は「言うは易く、行うは難し」の感がします。評価が数値で行われないのは当然で、児童生徒の自発的、日常的な学習を家庭等で行うべきであると思っています。何度も言いますけれども、道徳は、学校よりも家庭、地域の必要性を強調して良いのではないかという点です。この点について答弁をお願いします。2つ目の教育予算についてです。詳しく答弁をいただきました。ただ、内容を見ますと、依然として前進はしておりません。教育費が、空知管内 10 市のうち、3カ年も連続して9番目という状況、いかに少ないかを物語っています。少なくとも市教育委員会の面子にかけても、中位ぐらいの位置になるように、増額努力をしていかなければと思います。また、保護者負担、教員の自己負担分も、逆に増加傾向にある状況、さらなる学校配当等予算の増額が急務ですし、空知教育局、道、国に現状を訴え、働きかけを強化し、学習意欲の環境を整えるべきだと思っています。コミュニティ・スクールの件ですが、教育長の教育行政執行方針で、信頼される学校づくりを行うための制度そのものを知ることができました。ただ、委員構成での一般教員の参加による業務の負担増に対する配慮が必要です。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
森川議員の質問にお答えいたします。種子法廃止に伴う影響についてでありますが、国会審議でもさまざまな懸念・問題点が指摘されていたと承知しているものの、国が必要な対応を行っていくと説明していること、また、道もこれまでと変わらず取り組みを進めるとのことでありましたので、具体的な影響を見込むことは難しいとお答えしたところであります。しかしながら、良質な種子の開発や安定供給の確保は重要であると考えておりますので、今後の種苗法に基づく「指定種苗の生産等に関する基準」の告示などを注視し、農協など関係機関・団体と連携を図って、必要な対応を行ってまいりたいと考えております。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
森川議員の質問にお答えいたします。初めに、道徳の教科化といじめの関連性についてでありますが、「特別な教科道徳」は、自己を見つめ、物事をより広い視野から多面的・多角的に考え、人間としての生き方についての考えを深める学習を行い、社会的に自立した人間形成に結びつけることを目的としているところであります。教育委員会といたしましては、児童生徒が、道徳科の中で、自分たちが人間としてよりよく生きていくために、自己を見つめ、人間としての生き方について深く考え、適切な行為を主体的に選択し、日常生活でいじめを道徳上の問題として把握し、深く考えることにより、いじめ等については減少していくものと期待しているところであります。次に、考え、議論する道徳科への質的転換についてでありますが、問題解決型の学習や体験的な学習などを通じて、自分ならどのように行動・実践するかを考えさせ、自分とは異なる意見と向かい合い議論する中で、道徳的価値について多面的・多角的に学び、実践へと結び付け、更に習慣化していく指導へと転換していくことが道徳の教科化の大きな目的となっております。質的転換を進めるための具体的な実践方法についてでありますが、教育委員会では、市内すべての小中学校として一般教諭として位置付けられている道徳推進教諭を中心に、本年7月に「美唄市道徳教育検討委員会」を立ち上げ、この委員会の中で、道徳の教科化に備え、どのような授業を行いどのような評価が適切であるか、また、指導計画を作成するためには、各学校の子どもの実態を踏まえ、いつ、どのような形で内容項目を設定するのかを全小中学校の教師全体で検討して、新たな「特別な教科 道徳」の授業を展開していくよう準備を進めているところであります。次に、道徳と家庭の繋がりについてでありますが、子どもたちが、自分が今までどのようなことを考え、どのようなことができてきたのかということについて、振り返り、自分の成長を、どう理解し、認めるといった、いわゆる子どもたちの「学びの履歴」を家庭と共有し、学校、家庭が同じベクトルの中で、道徳の在り方を真剣に考えていくことが重要であると認識しております。教育委員会といたしましては、各学校で発行する学校だよりや授業参観日等を通じて道徳の教科化の考え方について説明するとともに、各学校が実施する家庭訪問等を通じて、道徳科の中で、児童生徒が積み重ねた「学びの履歴」を伝えるなど、学校と家庭が一体となって、児童生徒の心を育ていく取り組みを進めてまいりたいと考えております。
再質問 1番 森川明
まず、種子法の廃止についてですけれども、必要な対応を行っていきたいという答弁でした。実は、世界では、アメリカのモンサント社のように、遺伝子組みかえ作物を主流とする会社があり、多国籍企業が大半を占めております。種子法があったからこそ、守られた食の安全・安心が、種子の値段を廃止によって簡単につり上げることも可能となり、価格高騰の皺寄せが今でも予想されるわけです。生産者・消費者に対する影響は必ずあるものと見ていますので、関係機関・団体と連携を一つ、直ちに行動の展開を期待しております。次に、道徳について、答弁から質問をいたします。道徳の教科化でいじめは減少するとのことですが、その点は見守りたいと思うものの、逆にいじめ方が陰湿化し、増えるのではないかと、心配もあります。道徳は、前にも述べました哲学であり、難しい表現よりもわかりやすい特効薬的な、教える言葉が必要と思っています。その点、教育長はどう思っていますか。お伺いをいたしたいと思います。
答弁 教育長 星野恒徳(教育長は2019年3月まで)
森川議員の質問にお答えします。道徳の教科化と、いじめの関連性についてでありますが、森川議員のご指摘のとおり、道徳教育は、簡単で理解し易い内容で授業を進めることが必要と考えております。このため、道徳の授業を行う教師には、道徳の価値観を押し付けるのではなく、授業の中で、どのようなことがいじめなのか、なぜ、いじめはいけないのか等、いじめに関して具体的な事例を取り上げ、児童生徒が主体的に、いじめに向き合えるよう授業に取り組むよう進めてまいりたいと考えております。