美唄市議会 平成28年第3回定例会 2016年9月12日
(1)人口増に向けた施策について/(2)職員のメンタルヘルスについて/(3)教育行政について
2016年9月12日、美唄市議会の一般質問で、吉岡文子議員が「人口増に向けた施策について」「職員のメンタルヘルスについて」「教育行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平が答弁しました。
- 質問者
- 吉岡文子 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 吉岡文子
2016 年第3回定例会にあたり、大綱3点について、市長及び教育長に質問いたします。大綱の1点は、人口増に向けた施策について、お伺いをいたします。民間研究機関の日本創生会議、増田レポートの消滅可能性都市の発表は、地方自治体にとって、また、地方に住む私たちに、1つの衝撃を与えるものでした。2010 年からの 30 年間で、20 歳から 39 歳の女性の人口が5割以上減少することを指標としておりました。また、人口1万人を切る 523の自治体は、とりわけ消滅の危険性が高いと名指しで発表されたことで、小規模自治体に大きな衝撃が走りました。一方で、このレポートは、出産適齢期の女性人口の推移による分析が短絡的であることや、東日本大震災以降の地方回帰の流れなどが加味されていないことなどから、問題がある分析だとの指摘もあります。私も初めて聞いたときは大きな衝撃でしたが、冷静に考えれば、疑問を感じざるをえませんでした。しかしながら、増田レポートは、将来の人口推計に1つの問題提起をしたという点では、評価できると考えます。振り返って、美唄市の人口推移についてですが、私から申し上げるまでもないことですが、昭和 29 年9万人を上回ったのを最高として、以後、右肩下がりとなり、現在では、2万 3,000 人を切っている状況です。持続可能な自治体経営のためには、少子高齢化にあらがって、人口を増やしていくことが求められています。本市では、移住・定住促進事業に取り組んでいますが、この事業の経緯と、実績を改めてお伺いをいたします。また、日本全体が人口減少の中、自治体が競って移住・定住者の獲得にいろいろな施策を展開していると感じているのは私だけではないはずです。今後は、どのような取り組みをしていくのかについてお伺いをいたします。大綱の2点目は、職員のメンタルヘルスについてお伺いをいたします。厚生労働省のデータによると、うつ病の患者は 1999 年には約 44 万人だったのが、2011年には約 95 万人、10 年間で2倍になっています。2016 年の現在では 100 万人にも上るといわれています。特に、40 代男性に多く発症するといわれています。自治体職員の皆さんは、日ごろ多様な市民サービスなどに携わっています。公務員の統計上、国家公務員で1%強、地方公務員で1%弱の職員がうつ病で休職しているとのことです。そこで、本市の現状についてお伺いをいたします。精神疾患、特にうつ病が原因で休職している職員について、休職者数と休職の期間についてお伺いをいたします。次に、休職された職員の補充について、どのようになっているのかについて伺います。限られた職員の中での日常業務だと考えますが、常に直接市民との相談、サービス業務などには支障にないようなスピーディな職員の補充など、されているのかについてお伺いをいたします。次に、予防について伺います。うつ病は早期での発見が重要であるといわれています。もしやと思ったら、ためらわずに専門医を受診することが望ましいのですが、庁内での予防について、どのような取り組みがされているのかについてお伺いします。大綱の3点は、教育行政について教育長に質問いたします。学校給食について質問をいたします。美唄市の学校給食は、なるだけ加工食品を使わず、基本、手づくりをしていると認識をしております。また、食器も強化磁器を早期に導入し、従来の学校給食のイメージとは、桁違いの環境となっていると認識しています。そこで、食材の調達についてですが、どのようになっているのでしょうか。学校給食には、なるだけ地産地消が望ましいといわれているわけですけれども、北海道という土地柄、冬場は新鮮野菜などは手に入らないわけですから、厳しいとは考えますが、地場産の食材の比率はどのようなのかについてお伺いをいたします。次に、給食について伺います。まず、現在の給食費はいくらなのかお伺いします。また、消費税を8%に引き上げる際、増税を上乗せしないで運営をすると、私の一般質問への答弁があったわけです。管内の自治体でも、増税に伴い給食費の引き上げを行った自治体もありました。今日、消費税の再増税が延期されたもとで、今後の給食費について、どのようにお考えなのかについてお伺いをいたします。また、消費税増税に際して、学校給食の食材について、税の対象から外すよう要望しているとのことでしたが、この点についても、どのようなのかお伺いをいたします。教育行政の2点目は、携帯電話についてお伺いをいたします。今や携帯電話の普及は、目覚ましいものがあります。機能も多様なものを兼ね備えており、スマートフォンさえあればパソコンが無くても十分という人もいるそうです。また、このため、キーボードを使うのが苦手だという青少年もいると聞いています。携帯電話の質問の1つ目は、学校現場での携帯電話の取り扱いについて、どのようになっているのかお伺いをいたします。その2つ目には、使い方の学習については、どのようになっているのか、お伺いをいたします。便利であればあるほど、その裏側にある危険性についてもしっかりと認識しなければならないと考えます。そのためには、年齢に応じた使用を教えなければならないはずです。どのようになっているのか、お伺いをいたします。また、本市での児童生徒の携帯所持率はどのようになっているのか、数字があればお伺いをいたします。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
吉岡議員の質問にお答えいたします。初めに、人口増に向けた施策について、移住・定住促進事業についてでありますが、初めに、助成制度の経過につきましては、平成24 年度から、新築・中古住宅を購入して市内へ転入された方に対する助成制度を創設し、移住者の増加を図ってきたところであります。この制度を活用したこれまでの移住実績を年度別に申し上げますと、平成 24 年度は4世帯 11 名、平成 25 年度は2世帯7名、平成 26年度は9世帯 16 名、平成 27 年度は5世帯 10名が移住されたところであります。本年度につきましては、この制度を活用して移住された方はおりませんが、現在、3件が申請に向けて検討されている状況であります。次に、今後の取り組みの予定についてでありますが、この制度につきまして、平成 28 年度から、子育て世帯に対する助成の一部拡大を行ったほか、管内の市町と連携した首都圏での移住フェアの出展など、効果的な取り組みにつながるよう、美唄市移住・定住推進協議会の皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと考えております。次に、職員のメンタルヘルスについて、現状についてでありますが、精神疾患が原因で休職している職員数とその休職期間につきましては、現在、休職している職員は2名で、休職期間につきましては、1名が通算で2年3カ月、1名が2カ月となっております。次に、職場への補充についてでありますが、職員数が減少している中、休職等による欠員の状態は他の職員の負担増となることから、臨時職員を配置するなどの対応のほか、限られた人員での配置がえ等により対応しているところであります。次に、予防についてでありますが、社会を取り巻く環境が、ますます複雑化・高度化し、職場内での不安、悩み、ストレスなど、心の健康に不安を抱えている職員が増加する傾向にあり、メンタルヘルス不調者を出さないためには、早期の発見が重要であると考えておりますことから、市内の医療機関とメンタルヘルスケアアドバイザー契約を締結し、職員、家族、管理監督職員が医療機関、あるいは市役所内での出張相談を行える体制を整えるとともに、管理職向けメンタルヘルスセミナーなどへの受講の機会を提供し、本人以外も予防や早期発見することができるよう取り組んでいるところであります。また、労働安全衛生法の改正により、事業主にストレスチェックが義務付けられたことから、この制度も活用しながら、メンタルヘルス不調を未然に防ぐことができるよう方策を講じることとしており、配置につきましては、職場環境を十分に考慮した適正な配置に努めてまいりたいと考えております。
答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)
吉岡議員の質問にお答えいたします。初めに、学校給食についてでありますが、食材調達における地元食材の使用割合につきましては、米は 100%、パン、めん類、調理用の米粉も 100%が美唄産となっており、生鮮野菜は、平成 27 年度までは、全体使用料の23%が美唄産となっています。次に、給食費の現状と今後の考え方についてでありますが、1食あたりの単価は、平成21 年6月から、小学校は 260 円、中学校は 308円となっております。消費税率が8%に引き上げられた平成 26年4月以降、給食費を据え置き、献立内容や食材選定、調達方法などの工夫により対応しているところでありますが、食材価格が毎年値上がりしており、現在の給食費の中での対応が厳しい状況になっております。そのため、教育委員会といたしましては、給食費の見直しの議論のための考え方について整理をし、その上で、最終的に給食費を決定する美唄市学校給食運営協議会に対し、今年度中に協議、検討をお願いしたいと考えております。また、国に対する要望についてでありますが、北海道都市教育委員会連絡協議会並びに北海道都市教育長会を通じて、今後予定されている消費税引き上げにおいて、学校給食の食材をその対象から外すよう、継続して国に要望しているところであります。次に、市内小中学校における携帯電話やスマートフォンの取り扱いについてでありますが、児童生徒が学校へ携帯電話等を持ち込むことにつきましては、小中学校9校のうち、7校が「一切禁止」としております。他の2校につきましては、「保護者が必要に応じて申請する場合」に限って校長が許可しており、今年度の申請の状況で申し上げますと、全校児童生徒数に対する比率で約 10%となっております。許可された児童生徒につきましては、担任が携帯電話等を預かって下校時まで保管し、校内では使用させないこととしております。次に、携帯電話等の使用にかかる児童生徒への指導につきましては、すべての学校とも「特別活動」や「道徳の時間」等において実施しているところです。また、最新の状況を踏まえた、より具体的な事例を学ぶため、携帯電話会社等による「携帯安全教室」を実施するなど、学習内容の工夫を図っている学校が増えてきております。さらにPTAの動きといたしましては、市PTA連合会が中心となって、「携帯電話等の使用に関するルール」をすべての小中学校で作成し、保護者に向けて啓発運動を行うなど、全市的な取り組みが広がっております。市内児童生徒の携帯電話等の所持率につきましては、平成 27 年度の「全国学力・学習状況調査」によりますと、小学校6年生で 60.8%、中学校3年生で 77.1%となっており、年々増加傾向にあります。教育委員会といたしましては、このような状況を踏まえ、今後とも学校における情報モラル教育の充実に努めるとともに、学校と家庭、地域との一層の連携強化に取り組んでまいります。
再質問 7番 吉岡文子
それでは自席から再質問させていただきます。人口増に向けた施策についてですけれども、移住・定住促進事業は、導入から5年が経過しています。毎年でこぼこはありますけれども、約 500 人前後で人口が減少している本市で、4年間で 20 世帯、44 人の新住民を獲得するということは、一筋の光ではあります。しかし、人口減に歯止めをかけるものとはなっていないというのが実態ではないでしょうか。決して、この事業を否定するものではありませんけれども、これに加えて、さまざまな方策を講じるべきだと考えています。最近、田園回帰1%戦略というものを提唱する藤山浩さんという方のお話を目にしました。もうご存知であれば余計なことかもしれませんが、市町村消滅論が衝撃を与える中、過疎発祥の地、島根県の正反対のデータが注目されているそうです。県の大半を占める中山間地域の3割以上のエリアで、この5年間に4歳以下の子どもが増えている、特に離島や山間部といった田舎で、若い世代のUターン、Iターンが目立っている、このような田園回帰を全国へ広げていくビジョンと戦略を大胆に提案しているのが、この藤山さんです。そのために毎年人口の1%にあたる移住者を受け入れていけば、多くの過疎地で 30 年ぐらいの間に人口減は止まる、そのために必要なのは、地域外に流出してしまっている所得を毎年1%ずつ取り返していく戦略と移住者を受け入れて生かす人的つながりの再構築戦略であると、このように述べておられます。1%といっても、美唄でいえば、いきなり200 人の移住者を迎えるというのはすぐには考えられないことですけれども、人口減少に対する1つの方策となるのではないでしょうか。島根県といえば、以前にも私が子育て支援策で子どもが増えていると紹介しました邑南町では、町の総合戦略に 64 人という毎年の定住者の目標を書き込み、12 ある公民館単位ごとの活動が始まっているそうです。ある地域では、住民が合同会社を立ち上げて、新規就農のIターン者をすでに募集しています。改めて、この島根県邑南町、そしてこの藤山浩さんが提唱する田園会期1%戦略に学び、幾重にも積み上げられた厚みのある政策が、そしてまた市役所と地域住民が一体となっての人口増の取り組みが求められると思いますけれども、市長のお考えをお伺いいたします。次に、職員のメンタルヘルスについてですけれども、今ほどのご答弁では、病気にも配慮の上に配置をされているというようなお話でしたけれども、私の印象では、どうもそうではないような気がする部署も見受けられます。何年にもわたって欠勤者がいて、理由を聞くと、結局うつ病だったということでお休みになっているという職場があります。4月の異動の際には、こういった点にも配慮の上、きちんとした配置をしていただきたいと、このように考えます。また、うつ病になったらしっかりと休んでから復帰をしてもらう、現場には補充を適切にスピーディに行う、任務が過重になり、休職者にとっても現場の働く人にとっても、市民サービスの点からも、この点が重要だと思います。この点については、要望としてお聞き願いたいと思います。続いて、教育行政についてお伺いをいたします。まず食材調達についてですが、米などは産地であることで 100%、新鮮野菜については、やむを得ない数字なのかと思いますけれども、今後さらなる地元調達ができるような形を望みたいと思います。給食費についてですけれども、私が心配するのは、やはり先ほど教育長のご答弁にもあったように、消費税増税の際に、現行の給食費で今後頑張るとしたわけですけれども、あれから増税の影響だけではなくて、食材の価格がどんどん上がっています。見直しについては、運営協議会での協議・検討があるということですけれども、その時期のめどとしてはいつぐらいになるのか、その考えをお伺いいたします。また、携帯電話についてですけれども、所持率をお伺いしまして、やはり小学生、中学生いずれも高い所持率となっているというのが印象です。情報化が進む社会情勢にあって、便利ではあるけれども、危険な状況も含んでいるというのが今日の携帯電話というものではないでしょうか。改めて高額な使用料の件や犯罪に巻き込まれる危険性など便利さの背景にある危なさを含めて、家庭での保護者の見守り、そして学校現場での指導などを要望しておきたいと、このように思っております。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
吉岡議員の質問にお答えいたします。人口増に向けた施策に関する多面的な取り組みの考え方や方策についてでありますが、基幹産業である農業の担い手の確保や、企業誘致による新たな雇用の創出などが重要であると考えております。このため、これまで新規就農希望者を対象とした札幌市での説明会に参加し、本市の魅力や支援制度のPRを行ってきたほか、今後は、新規就農につながる農業研修等の受け入れの仕組みづくりを進めてまいります。また、企業誘致に向けましては、企業訪問や展示会等を通した活動を継続し、企業誘致による新たな雇用の創出に取り組んできたところであります。さらに、都市住民を受け入れる「地域おこし協力隊」制度を活用し、起業や就業につなげてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、人口減少は、本市における喫緊の課題の1つであることから、これまでの取り組みを継続するほか、まちの活力と魅力を高める効果的な施策につきまして、引き続き検討を行い、国の地方創生関連交付金など、有効な財源を確保しながら、人口減少対策に取り組んでまいります。
答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)
吉岡議員の質問にお答えいたします。今後の給食費の検討についてでありますが、給食費の見直しにあたりましては、食材の価格が重要な要素となりますので、その動向を確認しながら、他市町村の給食費の状況なども勘案し、教育委員会としての考えを整理し、学校給食運営協議会において具体的に協議、検討していただきたいと考えております。また、見直しが必要とされた場合には、平成 31 年 10 月の消費税の税率引き上げを念頭に、学校給食運営協議会には、可能な限り早く、その内容を定めていただくよう取り進めてまいりたいと考えております。