幕別町議会 平成17年第4回定例会 2005年12月14日
町のメンタルヘルスに対する取り組みについて
2005年12月14日、幕別町議会の一般質問で、永井繁樹議員が「町のメンタルヘルスに対する取り組みについて」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 永井繁樹 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 永井繁樹
通告に従いまして、自治体におけるメンタルヘルスへの取り組みについてをお伺いいたします。21 世紀に入り、時代は大きく変化、複雑化しています。政治、経済、科学、文化はもとより、私たちのライフスタイルである人間のシステムそのものが大きく変化しようとしています。特に、高度情報化・複雑化した社会には、様々なストレス要因が満ちあふれていることから、職場不適応や、それに関連した健康障害が起きやすくなっております。近年、著しい増加傾向にあるとされる心身症や神経症などの、いわゆる「心の病」がその現れであります。公務員の職場も例外ではなく、地方公共団体に求められる役割が多種多様化する中で、職員の精神的負担やストレスは増加をしております。OA 化の進展や仕事の増加・専門化、そして人間関係の変化などからくる、職場不適応といった「心の病」や「健康問題」をかかえる人が増えているのが現状です。健康への関心の高まり、ひいてはメンタルヘルスの必要性に対する認識は、こうした社会背景があるといえます。メンタルヘルスの目的は、心身ともに充実した健康状態を目指すことにあります。職場におけるメンタルヘルスの取り組みは、疾病対策や病人対策だけではなく、むしろ心の健康を増進し、明るく活力に満ちた職場づくりを推進することにあります。そこで、町のメンタルヘルスに対する取り組みについてお伺いをいたします。①教育及び研修について。②健康相談について。③アフターケアの指導について。④担当者の役割につきまして、職場管理者、人事担当者、保健医療担当者それぞれの役割についてお伺いをいたします。⑤システムづくりに関しまして、一般職に対して、消防職員に対して、教職員に対するシステムづくりについてをお伺いいたします。⑥管理監督者の役割について。ここでは、当役場につきましては部制をとっておりますので、主に部課長の役割についてをお伺いするものです。⑦管理監督者自身の心の健康について。最後に、職場のストレス対策についてお伺いをいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
永井議員のご質問にお答えいたします。自治体におけるメンタルヘルスの取り組みについてであります。ご質問の要旨にもありますように、今日の社会情勢にあって、人々の生活様式や価値観が大きく変化する中で、神経症などいわゆる「心の病」を抱える人が増加しているとの認識は、意を同じくするところでもあります。この「心の病」につきましては、基本的には「心の病」を抱える職員にどう対応するかではなく、職員の心の健康づくりをどう進めるかが大切であるとの認識のもとに、職員の心の三つの状況、すなわち「心の健康保持増進」「心の不健康な状態への早期対応」そして「円滑な職場復帰と再発の防止」に応じた対策が必要であろうと考えております。そのため、平成 15 年度からその対応に取り組んできているところであります。ご質問の1点目「教育・研修について」でありますが、これまで平成 15 年度から今年度まで3年連続して、職場内研修で全職員を対象に「メンタルヘルス」について取り組んでまいりました。本年度の研修の内容を申し上げますと、日本うつ病学会評議員で保健師の山口律子氏を講師に招き、12 月1日と2日に2回に分けて研修を行いました。参加者は約 100 名で「心の病」の状況やその兆侯、メンタルヘルスチェック、その対応と職場復帰に向けてなどを学んだところであります。ご質間の2点目「健康相談について」でありますが、職場内の対応といたしましては、まず、職員の健康状態の把握はそれぞれの職場管理職である課長が当たり、相談が必要と感じた場合、又は、職員が相談をしたい場合などは総務課と保健師とが連携し対応するようにいたしております。当然ながら専門的相談が必要な場合には、専門の医師を紹介し診察を受けるよう勧めることといたしております。また、職員間では相談しづらいということも考えられますことから、市町村職員共済組合が実施いたしております「ファミリー健康相談」や北海道いのちの電話などの利用も周知いたしているところであります。ご質問の3点目「アフターケアの指導について」でありますが、「心の病」の症状とその原因は個々のケースで異なることから、職場復帰に当たりましては症状と治療の内容を担当の医師から指導を受け、職務遂行能力の順調な回復を図るべく、経過観察すなわち時問的勤務など状況に合わせた対応と、場合によっては職場内の異動などを考えていきたいというふうに思っております。また、当然のことながらプライバシーの保護も大切なことと認識いたしているものであります。ご質問の4点目「担当者の役割について」でありますが、「職場管理者の役割」といたしましては、職員個々の健康状態の把握や部下のストレス状況の改善、業務内容の調整などが考えられます。「人事担当者の役割」といたしましては、研修機会の企画、職員個々の資質の把握と各職場内のバランスの調整、職場管理者からの報告に基づく対応が役割と考えております。次に、「保健医療担当者の役割」といたしましては、職員個々の健康相談に応じたアドバイスや職場管理者への指導助言等があるものと思っております。ご質問の5点目「システムづくり」でありますが、「一般職及び消防職員」につきましては、職場内に労働安全衛生法に基づき、職員の健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的にした町職員衛生委員会が設けられており、委員会の意見を聞きながら体制づくりを進めているところであります。先ほどもお答えいたしましたように、職場管理者及び本人が変化を感じた場合、総務課あるいは保健師等が連携し相談に当たり、ストレス要因の対応を行い、また、専門医の相談を必要と判断した場合は紹介と受診を勧め、療養・治療を受けていただき、職場復帰に対しては、担当医師を含め、職場管理者・総務課等で相談し、職員個々の状況に合わせ職務遂行能力の順調な回復を図るべく、プログラムを組むように体制づくりと対応を検討しております。「教職員」につきましては、各学校の管理職いわゆる校長・教頭を中心に悩みなどを気軽に相談できる環境づくりを心がけるとともに、町の心の相談員やスクールカウンセラーが生徒ばかりではなく先生の相談にも対応しているほか、北海道の「職員相談室」、北海道教育委員会の「心の健康相談」が電話での相談窓口となり教職員のサポートをしているというふうに伺っているところであります。ご質問の6点目「管理監督者の役割について」でありますけれども、管理監督者は職場全体の勤務環境の整備や職場復帰の支援あるいは再発防止対策などが役割であろうと考えております。次に、ご質問の7点目「管理監督者自身の心の健康について」でありますけれども、当然のことながら課題を自分自身のみで抱え込まず、身近に良き相談相手を持ち、職員との交流が一番の心の健康保持の秘けつであろうというふうに考えております。最後のご質問であります「職場のストレス対策について」であります。役場内には消防職員も含め全職員で組織する「職員交友会」がありますが、ここを中心に毎年パークゴルフ大会や家族レクリエーション、ボウリング大会など元気回復事業を実施いただいておりますとともに、各職場を中心に計画的な年休の取得するようリフレッシュなどストレスをため込まないよう指導をしているところであります。幸いにいたしまして、職場においては現在のところ「心の病」を抱え悩んでいる職員はないというふうに報告を受けてはおりますが、今後、さらに複雑多様化する社会にあって「心の病」にかかる職員が出ないよう、十分心の健康づくりに職場全体で取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上で、永井議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 17番 永井繁樹
全体的な答弁をお聞きしますと、現在までの対応、そして今後に向けた考え方がわかりやすく理解をするところでございますが、教育研修にかかわって実施された内容は理解するところでありますが、私の考えの中にこのメンタルヘルスが成果をあげるかあげないかというキーポイントは、やはり管理監督者といわれる部長あるいは課長、この人たちがキーパーソンになります。そう考えています。そうしますと、研修の内容において、これは全職員を対象ということでありますが、今後に向けて一般職と管理職との研修の内容に違いがあっても当然だろうし、専門性が出てくるのではないかと考えますので、これら今後の研修にかかわってのさらなる具体的な在り方、これらについて確認をいたします。それと、健康相談についてでありますが、これらについては実態については十分理解をするところでございますが、現状の保健衛生活動がかなり大事なウエイトを占めるのであろうと思いますが、その一方でカウンセラーの人材確保というのが非常に問題になってくると思います。大きい自治体ではこのカウンセラーの確保というのは1名ないし2名を専属に確保している実例はあるのですけれども、私たちの町のような俗に言う小さい町ですね、そういったところではなかなかこのカウンセラーの人材確保は難しいということで、現状可能性があるとすれば地域のそういう関係機関に求めるしかないだろうと。ただ、それが当幕別町の職場の実態をある程度理解していただいて、そこからいろんなカウンセラーのできる方の人材確保は大事であると思いますが、これらについてどう今後お考えになっていくのか伺います。それと、担当者の役割及びシステムづくりについて、考え方は理解をするところでありますが、ここでメンタルヘルスの体制をつくるときの問題点として、先ほどから私が申し上げているように、管理監督者の在り方ということで、例えば、上司が精神的不健康であれば、それは部下に対するストレスになっていくというのが一般的な見解です。今日は皆さん課長以上ですので、管理監督者の方ばかりですのであえてここで申し上げますが、この上司自体が不健康であるということが出てきますと、かなりこれは職場全体のストレスにつながるということがありますので、これらについて上司の精神的な不健康をもたらさない対策というのがいろいろ考えられていると思いますが、それらについて町長のお考えをお聞きします。それと、管理監督者の中の役割についてですけれども、私が考えるには、一番大切なのは下で働く一般職の方が職場不適応を発見したときに、適切な対応を本当に果たしてとれているかどうかということが一番問題になると思います。それと、職場の有害なストレス要因というのは職場の環境ですね。そういったものがかなりありますので、それに対する取り除きを全体職場でできているかということ。それが結局は明るい職場づくりの推進につながりますので、再度、現況、今の答弁の中では努力されているような理解はできるところですけども、再度これらについての部長・課長の管理監督者の役割というのを再認識する必要があると思いますが、これらについての町長のさらなる考え方を確認いたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
まず1点目の研修にかかわって一般職と管理職とを分けてはどうかというご提言を頂きました。これらもどの程度できるか、あるいは今も二日間やっておりますから時間的な割繰りをすればそういうことも可能かと思いますけれども、そうした内容も含めて検討させていただきたいというふうに思っております。それから、カウンセラーの確保、これは実はどこも大変な悩みのようであります。先ほど言いましたように、庁舎内にあります安全衛生会、これには産業医をお願いしているわけですけども、これも町内のお医者さんにお願いをしているということですけども、こういった心の病のカウンセラーということになりますと、ある程度のそういったことに対する知識あるいは経験というものがなければ、ただお医者さんだからカウンセラーになれるかどうかということもいろいろあるのだろうというふうに思っています。これはどこの町村も確かにこういう悩みを抱えているようでありますので、これらも一つ大きな大局的な立場から考えさせていただきたいというふうに思っております。それから、上司が不健康であればという対策でありますけども、上司の管理職の対応でありますけども、これはなかなか言葉では言えますけども、それでは管理監督者にどのような指導教育をするか。なかなか難しいのだろうというふうに私も思います。私の立場からすれば、そんな不健康な上司はいないのだと、そういう人間は上司にはなっていないのだというふうに思っておりますので、これからも当然のことながら部課長を中心に、いわゆる部下あるいは管理監督する立場の者自らがそういうような不健康にならないように、先ほど申しました研修も含めながら、これからもいろんな場面で話合いを持つ中で対応していきたいというふうに思っております。それから、不適応職員、これもいろいろ言われることでありますけども、どこの町村にもいるのでないかと、1割いるのでないか2割いるのでないかとよく言われる場合もありますけども、私はこうした不適応職員が、先ほどお話ありましたように、いろんな周りの環境の中で立ち直っていく、あるいは適応職員になっていけるのだろうということも当然期待もしていかなければならないし、そういう方策も考えていかなければならないというふうに思っております。環境整備、いろんなことがあるのだろうというふうに思います。だんだん先ほどの価値観の問題もありますから、人々のコミュニケーション、交流というようなことも希薄になってきているようなことも言われますけれども、何とか一つの職場であって、そして同じ共通の仕事に携わっている職員同士でありますから、実にいろんな面で交流をさらに深め、そして何事でも心配ごとが相談できるような仲間づくり、そして職場づくりにさらに私どもも意を用いてまいりたいというふうに思っております。