みんなの議会

美唄市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月20日

(1)農業行政について/(2)交通行政について

2016年6月20日、美唄市議会の一般質問で、土井敏興議員が「農業行政について」「交通行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、農業委員会会長 小川俊美が答弁しました。

質問者
土井敏興 議員
答弁者
市長 髙橋幹夫、農業委員会会長 小川俊美

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 土井敏興

平成 28 年第2回定例会にあたり、大綱2点につきまして、市長並びに農業委員会会長にお伺いをいたします。大綱の1点目は、農業行政についてでありますが、国においては、TPP大筋合意を見据え、国内農業政策の一大転換を促し、ことに農協改革をターゲットにしながら、関連して農地法、農業委員会法等の改正を行い、しかも農業関係者以外からの参入が緩やかとなる内容となり、いわゆる基本的な方針が様変わりをし、美唄市農業にとっても、少なからず影響が及ぶとともに、必要な見直しを行わなければならないものと考えます。そこで、1つ目の今後の本市の農業振興対策などについてでありますが、これまでもそうであり、これからも本市の基幹産業としての位置づけはもちろん農業と考えるところでありますが、国としても、国内外の競争原理を前面に出し、強い農業の確立を標榜し、基幹作物の定着を基本としながら、多様性の模索を促し、外部のノウハウを生かした6次産業化による新たな展開を図り、ひいては海外に打って出る新たな農業の姿を描こうとしています。よって、そうした潮流を的確に把握し、どのような方向を見据えて、本市の具体的な農業のあるべき姿を目指した振興策を講じられようとされているか、お伺いをいたします。また、確固たる基盤を確立するためには、差別化を図ることができる農産物、6次化産品の商品化やそこに安全安心を添えた体制を早期に構築しなければ、ますます厳しくなるであろう産地間競争に取り残されることになるのではないかと危惧するところでもあります。私は以前からも申し上げておりましたが、グレードの高い、こだわることのできる商品としての環境を築くためにも、美唄市独自の誇れることのできる、お墨つきとも言える独自の認証システム確立に取り組む時期が来たのではないかと、このように考えるところでありますがいかがでしょう。これまでは、市立病院の不良債務の解消に向け、財政健全化を柱とした施策の展開を図り、昨年度末にその目的が達成され、しかも、市長をはじめ職員各位のご努力や市民の協力を得た結果、5億 7,000 万円弱余の黒字となったところであり、これにつきましては評価をさせていただくところであります。そこで、基幹産業である農業に対する予算についてでありますが、近年の一般会計に占める農業予算の割合、また一般財源に占める割合の推移はどのようになっているのかについてもお知らせをいただきたいと思います。2点目につきましては、改正農地法についてでありますが、先般、施行されたところでありますが、外部からの参入を有料化に緩やかにし、要件変更や撤廃も含まれるなど、農村地域の活性化を促すと、このようにされておりますが、一方、農業関係者が経営を支配するという基本的な体制は維持されている、そういう内容のようでありますけれども、改正における基本的な目的と、その主な内容についてと、施行されたことよって参入しやすくなったことでの甘い計画での取り組みとか、あるいは耕作地を放棄して、退却する事業者が出てくるのではないかと、このように心配をする面もありますが、今後、本市にとってどのような影響があり、また、効果の面については、どのように考えておられるのか、お伺いをいたします。3点目は、改正農業委員会法についてでありますが、今ほど申し述べました農地法と同様に、基本的な目的と、その主な内容についてお伺いをいたしたいと思います。また、明年平成 29 年9月には、現在の農業委員は任期限を迎えられるわけであり、残すところ1年余となってきたところでありますし、次期からの農業員については、公選制から市長が任命をする形となり、より、関係者や団体との密接な連携が求められることが予想される事から、期限が迫りつつある中で、選任に向けては万全な体制で臨まなければならない、このように考えるところであります。定数についても、現在は公選の委員が 20 名、学識経験の立場から6名の、合わせて 26 名で精力的に活動をいただいているところでありますが、今後においては、戸数や担い手が減少し、受け持つ役割負担が重くのしかかり、一部の地域からは、要請に応じて委員を排出する環境を維持し続けることが非常に困難になってきているとも聞き及んでいるところであります。私としては、今後の本市を取り巻く農業の環境は、時代を先取りする、いわゆる先見性と即応できる積極的な体制づくりが、より求められてくるものと思うところでありますし、しかも、本市では、安定生産の基盤ともいえる農地の改良整備事業が急ピッチで進められており、そのことにより、農地の流動化等が増加することも予想されることから、地域実情はあるものの、当面は全体として、現在の公選委員制度は、私は必要とも考えるところであります。その定数についてのお考えやこれまでの進捗状況を申し上げましたように、農業委員会等をはじめ関係機関とどのような協議を進められていかれるのか、また、今後のスケジュールについてはどのようにお考えでしょうか。この点につきましては、農業委員会会長にも同様に農業委員会として協議をされてきた経緯、また、改正による新たな役割等もあるでしょうし、加えて、市長部局や関係団体と定数のあり方やそこに向けて、恣意的な任命とならないよう配慮をしていく農業委員会としてのお考えを示していくなど、所要の調整等も当然していかなければならないと思うところでありますし、スケジュールを含め、どのように考えておられるか、お伺いをしたいと思います。また、改正の中で、農業委員の役割を補完するような立場の委員を農業委員会が委嘱できると言われているようでありますけれども、その点については、どのようにお考えを持っておられるのか、お伺いをいたしたいと思います。大綱の2点目につきましては、交通行政についてであります。その1つは、高齢者等の運転免許証の自主返納についてでありますが、高齢ドライバー500 万人時代到来、免許証返納のタイミングはいつ、こうした言葉が最近の報道の中で目立つようになってきたところでありますが、本市においては、高齢者等の運転免許証の自主返納の状況はどのように推移をしているのか、その実態について、わかればお知らせをいただきたいと思います。また、自主返納された方に対して、道内及び全国各地において、何らかの特典の付与をする支援策についての取り組みがなされていますが、本市の取り組み状況については、どのようになっているのでしょうか。2つ目は、自転車による事故防止についてでありますが、警察庁の調査では、自転車による対歩行者関連事故が増加傾向にあるとして、この 10 年間では 1.5 倍にもなっているとのことであります。そうした状況もあり、昨年6月に道路交通法が改正施行され、ことに自転車にかかる部分が厳格されたところでもあります。本市における近年の自転車関連の事故件数は、1桁台での推移とはいえ、増加傾向にあると聞き及んでいるところでもあります。幸いにして、美唄市は北海道においては、死亡に至る大きな事故は起きていないようでありますけれども、全国的には、自転車による人身事故で、1億円に近い高額な賠償責任補償事例も見受けられ、自動車と違って、自賠責保険等強制加入制度がないため、しかも自主的な加入であることから、自転車事故に備える保険の加入割合は低いとされています。よって、自転車とはいえ、大事故につながる危険性は十分潜んでいるものと考えるところであり、本市としても、ますます人口の高齢化が加速する状況からして、市民生活の安全安心を守るためにも、自転車利用にかかるマナーの向上や事故の未然防止を図るなど、また、万が一の自転車事故に備えた保険等への加入を促すことを踏まえた、そしてより市民の皆さんにも関心を高めていただけるよう、自転車利用安全にかかる条例の制定も視野に入れた取り組みをすべきと考えますが、市長の考えをお伺いいたしまして、この場からの質問を終わります。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

土井議員の質問にお答えいたします。初めに、農業行政について、本市農業の目指す方向と振興策についてでありますが、本年度スタートいたしました「びばい未来交響プラン」後期基本計画の施策であります「農業振興」では、「力強い農業が営まれ、市民や消費者から信頼される産地になること」を目指す姿として描き、それを実現するための施策の方向として、「強い農業経営基盤づくり」と、「消費者に信頼される産地づくり」を掲げております。具体的には、生産者の皆さんや市内の農業関係団体、さらには国や道等との連携により、米や麦などの基幹作物の振興と安定生産を基本としながら、本市の特産品であるハスカップやアスパラガスの生産振興、経営の複合化や担い手の育成確保、農業施設の長寿命化、環境保全型農業の推進や、農業・農村の情報発信、地産地消などのほか、現在、市内各所で進めております生産基盤の整備などを推進し、生産条件の改善、向上と、担い手への農地集積・集約を図ることとし、効率的で安定的な農業を営んでいけるよう取り組んでまいりたいと考えております。一方で、国の新たな農業政策による制度の変更やTPP関連政策への対応など、さまざまな課題も生じており、これらの動向を適切に把握して、道や関係団体とともに必要な働きかけを行い、生産者が将来にわたって意欲と希望を持って農業を営んでいける環境の維持、強化を進めていかなければならないと考えております。いずれにしましても、これらの対策は、生産者や地域の意向を十分聴取・把握し、継続して取り組むことが必要であり、必要な予算措置を行いながら、本市農業の振興発展を目指してまいりたいと考えております。次に、本市の農産物や農産物加工品のブランド認証についてでありますが、ブランド化は他の類似品等との差別化を図って、市場での優位性を保ち、商品価値を高めることで、着実な販売と安定的な生産につながり、農家所得の確保に結びつくものと考えております。このことから、本市の農産物につきましては、北海道が制定した「北の農産物表示制度」、通称「イエスクリーン」におきまして、現在、12 団体、13 品目の農産物が登録されているほか、国の「商標登録制度」では、「雪蔵工房」、「香りの畦みちハーブ米」、「中村のとりめし」など、6商品の登録があるところであります。さらには、平成 26 年度に制度化された「地理的表示保護制度」への登録に向けた取り組みも進められているところであります。また、道内・外でも地域独自の認証制度を備えた地域ブランドの取り組みがありますが、その効果を発揮し持続するには、地域発信のブランドそのものの認知度を、どのようにして向上させるかが大きな課題であると聞いております。このため、ブランド化の目的である、商品の差別化や市場での優位性などを考えた場合、国や道の既存の認証制度を活用して取り組むことが有効であると認識しているところでところであります。今後におきましても、こうした考えのもと、関係団体とも情報交換を行いながら、ブランド化の推進に向けて取り組んでまいりたいと考えております。なお、本市の農業予算の推移についてでありますが、一般会計当初予算に占める農林費の割合を平成 24 年度から本年度まで順に申し上げますと、2.7%、2.7%、2.8%、4.3%4.9%と増加している状況であります。次に、一般財源での比較割合では、同じく平成 24 年度から 2.5%、2.5%、2.5%、1.9%、2.1%と推移しているところであります。次に、改正農地法等についてでありますが、平成 28 年4月1日に施行された改正農地法は、農地を所有できる法人の要件を、法人が6次産業化等を図り、経営を発展させやすくする観点から見直ししたもので、主な変更点といたしましては、法人役員の農作業に従事する要件では、改正前は、「農業に常時従事する役員の過半が農作業に従事」となっておりましたが、改正後では、「農作業に従事する役員または重要な使用人のうち1人以上の者が農作業に従事」に変更となりました。また、議決権の要件では、農業者以外の者の議決権をこれまでの「総議決権の4分の1以下」から、「総議決権の2分の1未満」に変更となったほか、農地を所有できる法人の呼称につきましても、改正前の「農業生産法人」から、「農地所有適格法人」に改めることなどになっております。次に、改正による本市への影響及び効果についてでありますが、本市の法人は、多くが1戸1法人の形態であり、現在のところ、改正による動きは出ておりませんが、効果といたしましては、地域農業の多様な経営・技術の革新や6次産業化の推進による付加価値の向上、農業関係者以外からの出資による事業規模の拡大などが想定されるとともに、新規就農者や地域住民の雇用の受け皿になるなど、地域社会の活性化に果たす役割も期待されるところであります。一方で、企業などの出資が増えることにより、資本の論理だけで、法人の経営が支配される懸念などのデメリットもあると考えております。いずれにいたしましても、そのメリットとデメリットに配慮しながら、農業委員会との連携により、制度の周知を行い、本市農業の持続的な発展につながるよう、進めてまいりたいと考えております。次に、改正農業委員会法の基本的な目的と主な内容についてでありますが、改正農業委員会法は、農業委員会がその主たる使命である農地利用の最適化をより良く果たせるよう、本年4月から施行されたところであり、その主な内容としましては、1つ目に、農業委員会の業務の重点は、農地利用の最適化の推進であることが明確化されたこと、2つ目に、農業委員の選出方法が地域の農業をリードする担い手が透明なプロセスを経て確実に就任するようにするため、議会の同意を要件とする市町村長の任命制に変更されたこと、3つ目に、農業委員会とは別に、各地域において、農地利用の最適化を推進する農地利用最適化推進委員が新設されたところであります。次に、委員の選任に向けた今後のスケジュールについてでありますが、農業委員会委員定数条例を改正する必要があることから、本年 12 月の市議会定例会に条例改正として提案するとともに、関係規則等について整備を行ってまいりたいと考えております。また現在、農業委員の任期が平成 29 年7月19 日であることから、新たな委員の選任につきましては、来年4月上旬から約1カ月の公募を行い、選考の上、6月の市議会定例会において提案する予定となっております。次に、委員定数等の考え方についてでありますが、現在、農業委員会と各農業関係団体等において定数等について協議を行い、一定の方向性が示されると伺っておりますが、地域の実情に応じた定数を定めることが重要であり、農家戸数の減少や担い手不足などによる委員の推薦が難しい状況も考えられることから、農業委員会や関係団体等と協議を進め、適正な定数を定めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、本市の基幹産業である農業の振興・発展を図る上で、農業委員会が果たす役割は大変大きなものがあり、また、農地の担い手への集積や適切な利用を進めていくためには、農業委員の役割が重要であると考えておりますことから、委員の定数の構成等につきましては、農業委員会や関係団体等と十分な協議を行ってまいりたいと考えております。次に、交通行政について、運転免許自主返納の現状とその取り組み状況についてでありますが、本市における高齢または身体能力の低下などの理由により、運転免許証を自主返納された方は、美唄警察署に確認したところ、平成 25 年度6名、平成 26 年度 19 名、平成27 年度 30 名と増加傾向にあり、本年度におきましても、5月末現在で、既に8名の方が自主返納されております。次に、運転免許証を自主返納された方に対する取り組み状況についてでありますが、道東の一部バス会社におきまして、バス運賃が半額になるといった取り組みを行っている地域もありますが、本市をはじめ、空知管内の自治体においては、現在そのような取り組みは行っていないところであります。なお、高齢者の方が免許証を自主返納しやすい環境整備の一環として、北海道警察では、写真付きの運転経歴証明書の交付を行っており、交付手数料 1,000 円が必要とはなりますが、公的な身分証明書として利用することが可能となっているところであります。次に、自転車が関連する事故状況及び条例制定についてでありますが、北海道におきましては、この5年間、自転車と人による死亡事故は発生しておりませんが、事故によりけがをされた方は増加していると伺っております。本市におきましても、平成 27 年は、自転車が関係する事故が8件発生していることから、小学3・4年生を対象にした交通安全自転車教室や、高齢者教室などを通じて、自転車の安全走行等の啓発に取り組んでいるところであります。次に、条例制定の状況についてでありますが、現在、自転車保険加入を条例により義務付けている自治体といたしましては、兵庫県、大阪府、滋賀県の3府県となっており、京都府や東京都では、保険加入を努力義務として条例制定しているところでありますが、現在、北海道内では、条例を制定している自治体はない状況であります。なお、平成 27 年6月の道路交通法の改正では、危険な乗り方をした運転者に安全運転講習を義務付けるなど、対策の強化が図られたところであり、このことから、本市といたしましても、条例制定を含め、先進都市の取り組み状況などを調査するとともに、美唄市3ゼロ運動推進協議会を中心に、美唄警察署や交通安全指導員などと連携を図りながら、効果的な対策を検討してまいりたいと考えております。

答弁 農業委員会会長 小川俊美(農業委員会会長は2017年6月まで)

土井議員の質問にお答えいたします。選任に向けての進捗状況と協議内容についてでありますが、昨年9月に、改正農業委員会法が示されて以降、農業委員会では、連合会役員との懇談会、各連合会長等との合同研修会、各農業関係団体等と協議を行ってまいりました。各団体等からは、「団体推薦が法律から除かれたことから、特に推薦する考えは持っていない」、また、「近年の担い手不足による農家戸数の減少等、今後の農地情勢にスムーズに対応していくため、それぞれの地域の実態に即した農業委員の定数を設定すべき」などの意見をいただいたところであります。また、改正法では、農業委員とは別に、担当地域において、担い手への農地の利用集積、集約等の調整活動行う「農地利用最適化推進委員」を委嘱しなければならないことと定められておりますが、農地等の利用の効率化及び高度化が図られている場合は、委嘱しないことができると定められております。この要件といたしましては、区域内の農地の遊休農地率が、1%以下で、かつ認定農業者に対する農地の集積率が、70%以上となっており、本市におきましては、この要件を満たしていることから、当面、推進委員の委嘱は考えていないところでもあります。このことにより、推進委員が行う業務につきましては、新たに選任されます農業委員が担うこととなります。農業委員会といたしましては、担い手への農地の利用集積に向け、これまで以上にその役割と機能を最大限に発揮しなければならないことから、これまでの協議内容を十分踏まえ、7月中をめどに、再度、連合会長等と協議を行い、委員会としての方向性をまとめ、市などに対し要望してまいりたいと考えております。

質問 12番 土井敏興

それぞれお答えをいただきましたけれども、改めまして、何点か市長にお伺いをしたいと思います。まず、農業振興対策についてでありますけれども、農業を取り巻くさまざまな分野から英知を結集し、地域農業振興策を構築するため、美唄市農業振興協議会が設置をされ、これまで、その中心的な立場であるべき姿について検討されてきた経緯がある、このように伺っているわけでありますけれども、この協議会は、現在、どのような機能を備えて活動されているのか、その状況についてと、先ほど申し上げましたように、TPP大筋合意問題を初めとして、ますます激しく揺れ動くであろう日本、北海道、そして将来の美唄農業の基盤確立に立ち向かうために、今後、この協議会はどのような役割を果たしていかなければならないのかについて、お答えをいただきたいと思います。あわせて、国においては、農畜産物及び関連加工品の輸出や国内流通の活発化を促進する対策を打ち出し、そのことにより、産地間競争がより厳しさを増すとともに、その中で生き抜いていくための取り組みについても、それぞれがしのぎを削っていかなければならない、このように承知をしているところであります。よって、早期に美唄ブランドを確立し、特徴をより鮮明にし、はっきりとした差別化を図ることが、本市農業の将来にとって重要と考えるところであり、しかも、市長はこれまで、美唄産品の販路の開拓、確立、拡大に向け、内外観光客の誘客活動とあわせ、国内外を飛び回り、トップセールスマンとしてご努力をされてきたところであります。まさにそうした中で、これぞという商品づくりの必要性については、人一倍私は痛感されていると、このように思うところであります。非常に残念でありますけれども、先ほどのお答えの中では、美唄独自の認証へ向けた取り組みではなく、ブランド化については、道が示していますイエスクリーンや近隣の夕張メロンが国の地理的表示保護制度を活用していることから、そういったあたりのことのようであり、また、地理的表示保護制度については、どのような品目を考えているのかお示しをいただきたいと思います。昨年度から、本市においても環境に優しい農業推進の一助になるべく、家庭から出る生ごみを主体とした堆肥の生産に取り組み、本年4月から販売がなされたところでありますし、一定の下地の体制は、私はできつつあるではないかと、このように思うところであります。再度申し上げますけれども、私は、美唄農業が将来に向け、確固たる立場を築いていくためには、流通業界、消費者の信頼をより高めるためにも、そのお墨つきともいえる美唄独自の認証の仕組みを構築していくべきと、このように考えるところであります。今ほど農業予算の推移についてお示しいただいたところでありますけれども、総体的には、やや増加傾向が見受けられると、このように感じとることができますが、一般財源の割合からしますと、減少傾向にあり、今後においては、財政の状況も踏まえなければ当然なりませんが、基幹産業の柱である農業をより振興させていくためには、予算的にもさらに底上げを図っていくことは、大きな弾みになるのではと考えるところでありますが、お考えをお伺いしたいと思います。次に、交通行政についてでありますけれども、まず、高齢者の運転免許証の自主返納についてでありますが、返納される方が本市においても増加傾向にあるとのことのようでありますけれども、全国的にも同様の傾向があらわれているようであります。高齢ドライバーの特徴的な注意ポイントとしては、4点ほどあるようでして、1つ目は、運転の誤操作等より頻繁にこすったりぶつけたりする。2点目は、車庫入れが以前よりスムーズにいかない。3点目は、通り慣れた道なのに間違えやすくなる。4点目は、蛇行走行や極端に低速で走る、こういったことが調査の上で明らかになっているようであります。また、高齢者による事故の抑止対策は大きな課題として取り上げられ、この 10 年間で、75 歳以上が起こした死亡事故については、全体の 7.4%から 12.7%に増加しているとのことであり、中でも注目をしなければならない点は、認知症問題との指摘がありまして、昨年の国会において、75 歳以上の運転免許保有者数うち、認知症に該当すると思われるものの数は、29 万人から 75 万人程度推計されると、このように示されております。よって、高齢ドライバーについては、今申し上げた傾向が感じられるようになってきたと実感されるようであれば、加害者になっても被害者になったとしても、大変な事態に遭遇する危険を回避するためにも、運転免許証の自主返納のタイミングを視野に入れて考えなければならないのではないかと、このように思うところでもあります。一方、市内においても、公共交通の利便性の高い地域にお住まいの方と、そうではない地域にお住まいの方では、一律に判断することは非常に難しいところがあり、今後において、一定の配慮や支援策も必要と思うところであります。現在、運転免許証を自主返納された方に対して、今ほど発行手数料はかかるものの、以前はドライバーでしたという意味での運転経歴証明書を発行しているわけでありますけれども、その証明書の形態は、実に運転免許証とあまりにも酷似していることから、運転免許証と勘違いを起こし、車を運転するなどの事案が発生しているとも聞き及んでいます。よって、そういった間違いが起こることのないよう、本市からも北海道警察に対して、一瞥でき、識別しやすいカードに改めるよう強く働きかけるべきと思いますが、いかがでしょうか。また、運転免許証の自主返納について、基本的には安心安全を考える時に推進をしていかなければならないものと思いますが、運転経歴証明書の発行手数料が 1,000 円必要であり、このあたりについては、市としてどのように考えておられるのか、こうした手数料の負担を含め、何らかの支援策について、全国、道内においても講じている自治体もあることですから、必要な取り組みとして考えると、このように私は思うところでありますけれども、お考えをお伺いします。次に、自転車の安全利用にかかる取り組みについてでありますけれども、本市については、大過なくこれまでのところ経過しているところであるようですけれども、全国的には、自転車乗用中に事故に遭って負傷した人の数は、小学生から高校生の若年層が最も多く、一方、死亡者数は 70 歳以上の高齢者が圧倒的に多いということであり、高齢者の場合、重症化するケースが多いことに起因しているようでもあります。警察庁によりますと、こうした事案の約3分の2が自転車利用者側の何らかの交通違反が原因ということであり、自転車は、子どもから高齢者まで、誰でも手軽に乗れる乗り物でありますが、道路交通法では、れっきとした車両であり、交通ルールの遵守が求められていますが、実態としては、ルールに対する理解不足であったり、あるいはルールを軽視する割合が高いことが問題として挙げられています。まさに自転車は、歩行者により近いところを走行することが多く、速度を上げることで、その危険度はより大きく増すことになり、いわゆるママチャリであっても、時速 30 キロメートルくらいは出るともいわれ、即、動く凶器に変身することにもなります。道内においてはまだ自転車の安全利用に向けた条例を制定しているところはないということでありますが、ないという前例に捉われることなく、来月より施行される受動喫煙防止条例については、関係者がご苦労された結果、道内初の取り組みとして、評価もされていることからして、しかも、それぞれ安心安全とともに命を大切にしていく点については共通するところがあるのではないかと、このように思うところであります。過日、同僚議員が、美唄警察署でお尋ねをしたところ、全国的な傾向と同時に、本市においても小学生から高校生を中心として、一時停止を無視した運転、スピードの出し過ぎ、イヤホンをしたままの運転、携帯電話を操作しながらの運転など、さまざまな危険運転ともとれる行為が見受けられるとのことであります。できる限り、運転者本人にかける保険や自転車にかける保険等については、念のためにも加入しておいた方が、保護者としても安心できるのではないかと話をされていたとのことであります。よって、先のお答えでは、条例制定を含め、効果的な対策を検討するとのことでしたので、ぜひとも、道内自治体に先駆けて、自転車利用における安全安心の確立のため1日も早い条例化に取り組むべきと、このように思うところでありますので、改めて、市長のお考えをお伺いいたします。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

土井議員の質問にお答えいたします。初めに、美唄市農業振興協議会についてでありますが、この協議会は、美唄市農業の振興を図るため、昭和 57 年に設置し、農業振興地域整備計画や地域農政の推進方策などについて審議を行っており、構成団体は、農業委員会、3農協、2農民協議会、北海土地改良区、空知農業改良普及センター、空知中央農業共済組合、美唄市の 10 団体となっております。具体的な活動としましては、美唄市農業ビジョンの進捗状況の確認、各地域農業再生協議会への翌年産主食用米の生産数量目標の配分決定、農業に関わる各種計画の審議などを行っております。また、国の農業政策に関わる説明会やTPP問題での中央要請活動行動なども行ってきたところであり、今後においても、美唄市農業の振興、発展に重要な役割を担っていただくものと考えております。次に、市独自の認証についてでありますが、ほかのまちの事例や、民間の調査結果では、幅広く認証した場合は、他産地との差別化が弱まること、一方で、認証を絞り込んだ場合は、認証を受けていない農産物に配慮が必要なこと、また、知名度向上には、相当な対策が必要なことなどの課題があり、高付加価値化には、なかなかつながっていないと伺っているところであります。このため、高付加価値化につながる全国、あるいは全道で認知された認証制度を活用した取り組みを推進していきたいと考えております。なお、「地理的表示保護制度」では、美唄市農協が美唄アスパラを登録申請していると伺っておりますが、さらに、登録可能な農産物につきましては、各農協と検討してまいりたいと考えております。次に、農業予算の確保についてでありますが、市民をはじめ、関係各位のご理解とご協力により、健全化計画は終了いたしましたが、なお厳しい財政状況にあることから、今後の予算につきまして、具体的には言及はできませんが、農業情勢の推移や国の農業政策の内容などを的確に把握し、本市農業の振興発展に必要な対策を講じてまいりたいと考えております。次に、運転経歴証明書についてでありますが、運転経歴証明書は、平成 14 年度より交付を行っており、平成 24 年度には、「自動車の運転はできません」等の標記を加えるなどの改正が行われているところでございますが、高齢者をはじめ、誰もが認識しやすいものとしていただけるよう、北海道市長会等において要望を行ってまいりたいと考えております。次に、交付手数料 1,000 円の行政負担についてでありますが、本年1月より、マイナンバーカードが無料で発行されており、運転経歴証明書と同様に公的な身分証明書とをなることから、運転経歴証明書の交付手数料の行政負担については難しいものと考えておりますが、運転免許証を自主返納した方に対する支援策につきましては、道内各都市における事例について、調査研究を進めてまいりたいと考えております。次に、自転車保険加入を規定した条例制定についてでありますが、全国に先駆けて、条例制定を行った兵庫県では、自転車が歩行者に衝突するなど、自転車が加害者になる事故による高額な損害賠償事例が、条例制定の背景にあったと伺っております。本市におきましては、現在までのところそのような事故は発生しておりませんが、今後も交通ルールの遵守とマナーの向上、自転車の点検及び整備の重要性の周知、自転車保険の加入の呼びかけなどに努めるとともに、先進都市の条例制定の状況について、調査研究してまいりたいと考えております。

質問 12番 土井敏興

それでは今一度、農業振興対策の関係について、市長にお尋ねさせていただきたいと思います。農業振興協議会の状況等につきましては概ね理解するところでありますし、一定の評価をさせていただいたところでありますけれども、今ほどお話をさせていただいたところでありますけれども、この協議会については、急変していく農業情勢を厳格に分析し、将来の美唄農業をいかに有利な方向に誘導していくかということが問われ、それがためにも、ますます果たす役割そのものが非常に重要になってくるのではないか、このように思っているところであります。中でも、農業振興の推進にあっては、経済団体の要である農協は、作物の生産、品質調整、流通、農産物のブランド力の強化、あるいは6次産業化の確立や農家経営指導等を含め、あらゆる農業の分野において関わりが深いと同時に、農業者をリードしていく立場にあるわけであります。よって市としても、これまで以上に、より一層緊密に農協等との連携を図り、情報の提供、把握、共有を行い、適切な対応が強く求められる、そういうところだと思いますけれども、改めて、そういったことに対しての市長のお考えがあれば、お伺いをいたしたいと思います。自転車の部分についてでありますけれども、これは市民にとっても、大変有用な、私は条例化を進めていく中ではポイントではないか、このように思っておりますので、お答えは要りませんけれども、ぜひとも制定に向けて、1日も早い、対策を打っていただけるようお願いをしてきおきたいと思います。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

土井議員の質問にお答えいたします。農協との連携についてでありますが、これまでも本市の農業振興のために、市内の農協とは連携を図ってまいりましたが、国の農業政策やTPP問題など、農業を取り巻く情勢が大きく変化することから、本市の農業が、将来にわたり持続的に発展するため、より一層の連携を図ってまいりたいと考えております。

出典:美唄市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月20日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる