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美唄市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月20日

(1)地方公会計について/(2)農業行政について

2016年6月20日、美唄市議会の一般質問で、谷村知重議員が「地方公会計について」「農業行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫が答弁しました。

質問者
谷村知重 議員
答弁者
市長 髙橋幹夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 谷村知重

平成 28 年第2回定例会にあたり、大綱2点につきまして市長にお伺いいたします。大綱1点目は、地方公会計についてであります。本定例会の冒頭、市長より市政報告があり、平成 27 年度の決算概要が確定し、一般会計において5億 6,900 万円余の黒字決算で終わることができたとの報告がありました。財政健全化計画の最終年度として、厳しい財政状況であったこととは承知しておりますが、報告を受け、安堵したところであります。市長はじめ職員皆様のご努力とご苦労に深く敬意を表するところであります。また、市民の皆様のご理解、ご協力にも深く敬意を表するところでもあります。地方公会計につきましては、これまで各地方公共団体において、財務書類の作成、公表等に取り組まれてきたことと思いますが、人口減少、少子高齢化が進展している中、財政のマネジメント強化のため、地方公会計を予算編成等に積極的に活用し、選択と集中により、地方公共団体の限られた財源をより、かたく使う取り組みを行うことは、極めて重要であると考えております。国は地方公共団体に対し、新たな公会計制度に向け、準備の促進を総務省を通じて通達したと聞き及んでおります。この新公会計制度について、3点伺います。1つに、新公会計制度とはどのようなものであり、これまでの公会計とどう違うのかについて。2つに、新制度導入による利点は何なのか。3つに、新制度に向けた本市の整備・準備状況について伺います。大綱の2点目は、農業行政についてであります。昨年 10 月、5年以上にわたり交渉が続けられていたTPP交渉は、我々農業者はもとより、国民合意がなされぬまま大筋合意となり、政府は、平成 27 年度2月補正予算と平成 28年度当初予算においてTPP対策関連事業として、総額 122 億 9,000 万円余の事業を発表いたしました。そのうち、総体予算の3分の2弱にあたる 76 億 6,700 万円余がいわゆる高品質生産に向けた基盤づくりとして、農地の基盤整備や農業用水利施設及びかんがい排水施設の整備事業であります。これらの事業は、我々農業生産者にとっては、作業効率の向上や高品質農産物の生産に欠かせなく、生産コストの削減にも大きな影響を与える大切な事業であるとともに、公共事業性が高く、広く地域の経済への影響も大きいところであります。しかし、TPP対策とすれば、本来、足腰の強い生産地域や農業者を育成することが重要であると考えますが、それらに対する予算措置が、少し少なかったように感じているところでもあります。そこで、今回のTPP対策関連事業の1つである産地パワーアップ事業について伺います。農林水産省の資料や新聞報道を見たとき、意欲ある産地や生産者が設備投資するために使いやすい制度であると認識しておりましたが、採択要件が非常に厳しいものであると、最近聞き及んでおります。改めて、産地パワーアップ事業の概要と、本市における取り組み状況について伺い、この場からの質問を終わります。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

谷村議員の質問にお答えいたします。初めに、地方公会計について、新地方公会計制度についてでありますが、この制度は、財政の透明性を高め、住民や議会等に対する説明責任を、より的確に図ることの重要性が高まってきたことにより、総務省の統一的な地方会計基準に基づき、発生主義・複式簿記による財務諸表を作成することとした会計制度であります。これまでの公会計との違いについてでありますが、これまでは、現金主義・単式簿記で会計処理を行い、決算カード等の財務書類を作成してきましたが、新しい制度では、これまでの財務書類に加えて、民間や企業会計で導入している、発生主義・複式簿記で処理する諸表を作成することになり、市全体の資産や資金の流れを明らかにするものであります。次に、制度導入による利点についてでありますが、行政コスト計算書、資金収支計算書などの財務諸表を作成することで、一般会計、特別会計、企業会計を同じ指標で関連付けて状況を把握することができ、その情報は、正確に市民に公表することができるほか、資産・債務の適切な管理効果が得られ、効率的な行政運営を行うことができるとされております。次に、本市の整備状況についてでありますが、現在、市では新しい公会計制度の導入に向け、現在、未整備となっている固定資産台帳の整備と、システム改修などの準備を進めているところであります。次に、農業行政について、産地パワーアップ事業についてでありますが、国の平成 27 年度補正予算で、TPP関連対策事業の1つとして措置され、基金化により平成 28 年度以降に事業が実施されることとなっております。この事業は、産地が農産物生産の高収益化へ向けた取り組み方向を明確化し、目標達成に向けて、地域一体となって取り組むことを支援するもので、事業メニューは、施設整備を行う整備事業と、農業機械等をリースで導入する生産支援事業を柱とし、補助率は、対象事業費の2分の1以内ですが、自ら立てた目標に加え、事業の政策目標である生産コストの 10%削減、または販売額を 10%増加することのいずれかの目標を、同時に達成しなければならないものとなっております。本年3月に道の説明会が行われた後、取り組み主体である各地域農業再生協議会が生産者要望を募集したところ、要望があったものの、達成目標が高いことや、新しい制度でより詳細な要件が判明しないことから、3月 18日の期日までに個別の要望を産地パワーアップ計画として取りまとめて提出するには至らなかったと伺っております。なお、全国予算 505 億円の約2割、98 億円程度が北海道枠とのことであり、残予算があることから、本年度実施事業分として、6月10 日を期日とした第2回目の募集がありましたが、各再生協議会からは、要望の提出はなかったところであります。地域一体となった目標達成が必要であることや、採択された事業が目標達成できない間は、同じ再生協議会地区から、新たな事業申請は提出できないことなどから、事業が活用しにくいとの指摘を早くから受けているところでございます。このため、本市としましても、北海道市長会などを通じて、採択要件の変更や達成条件の緩和などを国に要望しているところであります。今後は、各再生協議会が来年度採択へ向けて、振興局との協議を進めてまいりますので、市といたしましても、事業要望が採択されるよう各再生協議会と連携して取り組んでまいりたいと考えております。

再質問 10番 谷村知重

自席から2点、再質問いたします。1点目に、新公会計制度についてであります。ただいまの答弁によりますと、新公会計制度により、民間や企業と同じように、複式簿記による会計処理により、資産や資金の流れ、負債の適切な管理が明らかになるとともに、その情報が正確にかつわかりやすく市民に公表でき、効率的な行財政運営ができるとのことであり、大きな期待をするところであります。今後、ますます加速するであろう人口減少や少子高齢化の中、新制度の効率的な運用により、市民と一体となったまちづくりができるものかと思います。そこで、今後についてでありますが、平成28 年度決算における業務内容とスケジュールについて伺うとともに、新制度の整備に係る財源については、どのようになるのかを伺います。2点目に、TPP対策関連事業についてでありますが、産地パワーアップ事業につきましては、第2回目の募集でも、市内再生協議会からの応募がなかったとのことでありますが、選択要件のハードルが高いとの声が多いことを、今後も引き続き北海道市長会などを通じ、現場の声として、強く国へ伝えていただきますようお願いするところであります。また、国は、この秋にもTPP関連の具体的な対策を詰めていくとの予定であり、さまざまな事業も出てくるものと思われます。市におきましても、アンテナを高く張り、情報の収集に努められ、関係諸団体との情報交換をさらに密にしていただきたいと思います。さて、これまでも同僚議員をはじめ、私も一般質問をしておりますし、農業委員会からの建議、関係諸団体からの要望の強い先進農業技術の導入、とりわけGPSを活用した取り組みの整備は、待ったなしの状況に来ているものと思われます。本市におきましては、道営、国営による基盤整備も進み、大規模経営にあっては、先進農業技術の導入による作業の効率化、コスト削減が喫緊の課題となっており、特に、若手、担い手の声はますます大きくなっております。びばい未来交響プラン後期基本計画にも掲げられている強い農業経営基盤づくりの中で、加工や産直販売、ブランド化など高付加価値化、差別化などを図る6次化産業への取り組み、先進農業技術の導入などを支援し、農業経営の体質強化と安定化を図っていくとはっきりと明記されております。私は、先進農業技術の導入、とりわけGPSを活用した取り組みについては、TPP対策関連事業等の活用により、早急に整備することが必要と考えるとともに、行政の強い支援も必要と考えておりますが、市長の考えを伺い、私の質問を終わります。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

谷村議員の質問にお答えいたします。初めに、平成 28 年度決算における業務内容についてでありますが、これまでの決算業務に加えて、さらに、新制度による財務諸表の作成をすることとなっております。次に、今後のスケジュールについてでありますが、平成 28 年度中に固定資産台帳の整備を完了し、平成 29 年度には、前年度決算を各諸表により公表することとなるため、外部からの専門的な指導等をいただきながら、マニュアル作成等もしていただくこととなっており、平成 30 年度からは、全庁的な取り組みとして、業務が遂行できるよう取り進める考えであります。次に、財源についてでありますが、国からの通知に伴う整備となっておりますことから、整備の 50%が特別交付税措置されることとなっております。次に、先進農業技術導入の支援についてでありますが、各農協において、先進農業機械の活用・導入に向けた研究会が設置され、本市も参加して、さまざまな技術と活用方法、事例等について、情報の共有を図っているところであります。この技術は進歩が早く、GPSにおきましても、どのようなシステムをどう運用していくのか、将来的に生産者や地域にとって使い勝手がよく、負担とならない方式など、比較と研究が必要となると考えております。その上で、多くの生産者が利用可能で、着実に活用される方式を選択し、地域合意のもと、生産者と関係団体、行政が連携して推進していくことが必要であり、それらを踏まえて導入に向けた国の交付金活用など、必要な支援を行ってまいりたいと考えております。

出典:美唄市議会 平成28年第2回定例会 2016年6月20日 議事録 PDF(2ページ) 間違いを知らせる