みんなの議会

美唄市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月8日

(1)行財政運営について/(2)福祉行政について/(3)「原子力発電に依存しない電力の安定供給」について

2014年12月8日、美唄市議会の一般質問で、倉本賢議員が「行財政運営について」「福祉行政について」「「原子力発電に依存しない電力の安定供給」について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平が答弁しました。

質問者
倉本賢 議員
答弁者
市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 倉本賢

2014 年第4回定例会にあたり、大綱3点について市長並びに教育長に質問をいたします。大綱の第1は、行財政運営についてであります。まずもってまさに、安倍政権は、この時期に誰もがその必要性に疑問を持った解散総選挙を強行しました。安倍首相はアベノミクス選挙として消費税の増税延期を国民に問い、さらなる経済政策の推進を行うとのことでありますけれども、この2年間における経済政策は、日銀を巻き込んだ金融緩和、そして、株価の上昇と極端な円安を招き、また、格差社会の著しい進行を生じさせ、大企業と中小零細、大都市と地方の間における格差は、誰もが実感する現状となっているのではないでしょうか。結果として、政府はこの事実を認めざるを得ない状況となり、将来の国家財政に対する責任を一切感じさせない、一過性の極めてリスクを含んだばらまきをさらに行おうとしているのではないでしょうか。また、この総選挙は、景気回復に国民の判断を仰ぐとしていますが、これまでの第1次及び第2次安倍内閣の具体的な政治理念では、戦争のできる国とした憲法改正を究極の目標とした集団的自衛権行使や特定秘密保護法、そして、原子力発電所の再稼働など、数の力と支持率を背景に、日本の国のあり方を大きく変えていっています。いかに選挙の結果が民主主義の基本とはいえ、そのことをあたかも全権委任されたとするおごりは、極端に表現してしまうと、権力が集中する独裁国家へと日本を導いているかのような危惧を強く感じるところであります。地方に対する施策についても景気回復の実感を持つことができないと、全国の地方自治体からの地域生活や自治体経営からの現実的な切実な声を無視することが困難になり、歴代の内閣で取り組んで十分な結果を残していない地方振興政策の二番煎じともいえる地方創生を掲げたものの、具体的な内容が確定したものとして、いまだ示されておりません。この総選挙で地方は、平成 27 年度の予算編成時期を迎え、地方財政計画や国の予算編成の具体的な裏づけが確定されない中では、地方自治体では混乱しか生じていないのではないでしょうか。そこで、美唄市における平成 27 年度予算編成にあたり、美唄市財政健全化計画の最終局面にある現状の客観的な分析の上に立った予算編成方針をどのようにされるのかお伺いをいたします。次に、政策的な予算についてでありますけれども、今ほど申し上げたように、国における地方振興施策が十分具体的となっていない現状の中、地方創生に係る予算をどのように考えておられるのかと、髙橋市長の任期も明年四半期までとなっておりまして、明年度の当初予算を編成されるにあたっての考え方についてお聞かせください。大綱の第2は、福祉行政についてであります。まず第1は、生活困窮者自立支援法についてであります。この法律は、既に平成 25 年12 月に成立しており、明年4月1日から施行されるものでありますが、具体的な法律の内容について改めてお聞きをしたいと思います。現状として、我が国の社会保障制度については、残念ながら恒常的でますます厳しい見通しの国の赤字財政状況におきましては、市場原理の発想から、国民生活においても格差を前提とした施策が押しつけられようとしているのではないかとも考えるところであります。国民生活のセーフティーネットにつきましても、生活保護法の改正による保護基準の削減など、ますます限定的なものとされていっているのではないかとも考えております。この法律では、単に生活困窮者とされておりますけれども、さまざまな対応の中で、生活困窮があるものと考えるところであります。生活保護法や障害者自立支援法など、社会福祉部門と就労に係る労働行政部門などとの包括的な支援が連携することが極めて現実的に大切なことではないかと考えるところであります。そこでまず、この法律における生活困窮者とは、どのような定義とされているのかと、それと、市としては既に実態の把握をされておられると考えているところですけれども、美唄市の現状をお聞かせください。次に、この法律の施行にあたり、市としてどのような対応が求められているのかをお聞かせください。特に、この生活困窮者については、法律ができたから新たに定義付けられるものではないとも考えております。これまでも日々の暮らしが困難となる実態や事例は生じている中で、生活保護法や障害者及び高齢者支援との連携というか、総合的でスムーズな連携について、どのように構築され、市民の生活を守っておられるのかと、これがこの法律の施行により、どのように体系化されようとされるのかお聞かせいただきたいと思います。大綱の第3であります。原子力発電に依存しない電力の安定供給についてであります。これまで市長は、東京電力福島第1原子力発電所の東日本大震災による事故にかかわり、原子力発電についての考え方を原子力発電に依存しない電力の安定供給を望み、加えて原子力を含んだエネルギー施策は国の責任であり、今後の動向については、国の動きを見守ると市議会の中でも御答弁をされてきております。基本的なお考えについては変わらないものと考えます。しかし、国においては、市長の考えにある原子力発電に依存しない社会ということから、一歩も二歩も後退する消極的な方向にかじを取り始め、九州の川内原発の再稼働をきっかけに、全国の原発の再稼働に向けた姿勢を明らかにしています。見方によっては化石燃料の高騰などを理由に、原発再稼働なくしては日本の経済の景気回復はできないという環境づくりの大義を、電力会社や経済団体と共有させようとしているのではないかと考えるところであります。北海道においても泊原子力発電所が稼働していない現状の中で、電力供給が不足すると報じられてから数年が経過してきましたが、結果として電力不足による停電など発生することなく、原子力発電に依存しない北海道が実証されているのではないでしょうか。しかし、北海道においては、北電が大幅な電気料の値上げを行い、景気回復を実感できない北海道の地域経済や道民生活、そして美唄市の財政運営にも大きな負担となっています。北電は決して泊原子力発電所の再稼働ができない状況を前提に打ち出した値上げとはしていませんけれども、泊原発の再稼働ありきの値上げであり、原発維持に要する道民負担も当然含まれているのではないでしょうか。原子力発電についての重要な課題の1つは、原発で出る放射性廃棄物がありますが、日本におけるその課題解決の方法は、全く確立されていないと言ってもよろしいのではないでしょうか。決して短くない期間の保管場所や地球の未来に影響する最終処分方法すら解決していない現状で、原子力発電を推進・再稼働することは、あまりにも安易すぎるものと考えます。実は先週の金曜日に、地元美唄市民会館で開催されました「さよなら原発美唄集会」では、福島から北海道にお子さんとともに自主避難をされている方の話を聞く機会がありまして、その方は、いつもどおり普通の家庭生活をしていたのに、3.11 の東日本大震災による東京電力福島第1原子力発電所の爆発で、全く予想していなかった避難生活を余儀なくされているという訴えに、私は本当に胸を締めつけられる思いでいっぱいになりました。また、その方のお話では、今年、一時帰郷された際の放射線量の異常に高い数値には、改めてその危険性を感じたとのことでした。過去には、絶対安全と言われた原子力発電所の危険性を改めて多くの参加者と共有したところであります。やはりこの原子力発電に係る課題については、限りある化石燃料についても理解し、原子力発電の未来についても責任を持って考えていかなければならないことだと考えます。そこで、将来のエネルギーのあり方で、原発に代わる再生可能エネルギーの普及については、時代の要請であり、国民が十分な理解を深めるためにも、再生可能エネルギーを身近なものとしていくことが大切なことであると考えるところであります。市長にお伺いいたしますが、これまでの原子力発電に依存しない電力の安定供給についてのお考えに変わりはないものかと、そして、それの具体的なイメージについてお答えいただきたいと思います。また、この原子力発電と再生エネルギーという地球の未来にかかわる大きな課題については、未来を担う子供たちにとっても大切なことであり、学校教育においてどのような学習環境・学習内容にあるのか、その実態と内容について教育長にお伺いいたします。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

倉本議員の質問にお答えいたします。初めに、行財政運営について、平成 27 年度予算編成方針についてでありますが、今年 11月の財政健全化計画の見直しでは、前年度実質収支黒字額の処分について、平成 26 年度の普 通 交 付 税 の 決 定 額 が 予 算 に 比 べ 、約 1億 5,000 万円減となったことなどから、黒字処分としての病院事業会計に対する不良債務解消の繰出の前倒しを行わないこととしております。また、第三セクター等改革推進債の借入を平成 27 年度に行うとともに、平成 26 年度普通交付税の減や補正予算のほか、事務事業インデックス等を踏まえ、財政推計を見直すなどの計画の見直しを行ったところであり、これらの内容をもって、計画最終年度となる平成 27 年度の目標達成に向けて取り組むこととしております。 こうした財政健全化計画の見直しを反映させた平成 27 年度予算編成方針においては、平成 27 年度の普通交付税が国の概算要求等から減額の可能性も高いことなどを勘案し、非常に厳しい予算編成となることや、予算編成にあたっての基本的な考え方として、財政健全化と未来交響プランの着実な推進を掲げ、国・道の施策事業や予算編成の動向を把握するとともに、地方財政対策、今後の国の経済対策や補正予算、税制改正の動向などを十分踏まえ、必要な対応を図っていくことなどを示したところであります。次に、政策的な予算における地方創生にかかわる予算の考え方でありますが、現在、国においては、経済の回復などによる地方創生のため、11 月 21 日に成立した「まち・ひと・しごと創生法」では、市町村の区域の実情に応じた同法に基づく、基本計画として、「市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略」を定めることが規定されたこと、さらには、道においても、本年度中に人口減少問題に対する取組み指針を策定することとしており、こうした動向などを注視しながら、本市にとって効果的な施策や事業を検討してまいりたいと考えております。平成 27 年度の予算編成に当たっての考え方についてでありますが、重点施策の展開方向としては、地域経済の活性化、自然環境・生活環境を含めた「環境の整備」、安全・安心の確保、人づくりの4つを示したところであります。基本的な考え方として、びばい未来交響プラン前期基本計画の最終年度であることから、各事業の総括的な検証を行い、事業の見直し・選択と集中を図るとともに、市民の皆さんとの連携・協働により経済活動や市民活動の活性化を図り、活力あるまちづくりを進めることとしております。いずれにいたしましても、残された任期において、私が掲げた施策の実現を目指し、全力で取り組んでまいりたいと考えております。次に、生活困窮者自立支援法についてでありますが、本法律は、平成 25 年 12 月に公布され、平成 27 年4月から施行されるもので、その目的は、生活困窮者自立相談支援事業の実施、生活困窮者住居確保給付金の支給、その他の生活困窮者に対する自立の支援を講じ、生活困窮者の自立の促進を図るため設置されるもので、対象者は、失業者、多重債務者、引きこもりなど複合的課題を抱えた方などで、生活保護受給者以外の生活困窮者となっております。事業としましては、生活困窮者から就労やその他の自立に関する相談を受け、事業を利用するためのプラン作成などを実施する自立相談支援事業と、離職により住宅を失った生活困窮者などに対し、家賃相当の住宅確保給付金を支給する事業などがあります。生活困窮者の定義につきましては、経済的に困窮し、最低限度の生活を維持することができなくなるおそれがある方となっております。市の生活困窮者の現状につきましては、福祉事務所で行っている生活相談では、平成 25 年度で 165 件の相談があり、そのうち生活保護開始世帯は 56 世帯で、相談内容としては、生活保護受給申請のほか、心身の不安定、多重債務、家庭環境、人間関係など、多様な課題を抱え相談に訪れている状況であります。なお、現在4月の法施行に向けて、生活困窮者自立相談支援事業や生活困窮者住居確保給付金の支給事業の規定や基準など、関係機関から情報収集するとともに、具体的運営方法についても検討している段階でございます。いずれにいたしましても、生活保護に至る前の段階から早期支援を行う、第2のセーフティーネットの構築が必要であるため、生活困窮者自立支援制度を着実に進めてまいりたいと考えております。次に、「生活困窮者」に対するこれまでの対応についてですが、庁内関係部所や関係機関と連絡をとりながら生活困窮者の把握に努め、また生活保護の申請に至らなかった方、保護から自立した方など、その状況により、民生委員への情報提供や就労支援などのフォローアップに努めるとともに、社会福祉協議会で実施している生活福祉資金や美唄市たすけあい金庫の貸付などにつなげるなどの対応をしてきたところであります。なお、法律施行に係る連携につきましては、必要な支援を総合調整し、包括的、継続的に支援するため、支援調整会議を創設し、関係機関とのネットワークにより効果的支援を行うこととしております。次に、原子力発電に依存しない電力の安定供給について、原発稼働に関する私の認識でありますが、原発に関して、私はこれまでの答弁で、原発稼働については国が責任を持って対応すべきとの考えを示してまいりましたが、昨年7月、原子力規制委員会は新規制基準を作成し、規制委員会が基準に適合していると認めた場合、原発の再稼働を認めるとともに、万一、原発事故が発生した場合は、国が全責任を持って対応するとの判断を示したところです。私としましては、原発の再稼働については、何よりも安全性を最優先に、原発が立地する自治体の理解を得た上で、国の責任において判断すべきものと考えております。あわせて、原子力災害が発生した場合、原発立地自治体以外の市町村にも放射能の飛散等、被害が及ぶことが懸念されるため、再稼働に当っては、周辺自治体に対しても国が先頭に立って丁寧な対応をすべきものと認識しているところであります。電力の安定供給についてでありますが、風力や太陽光、バイオマス、地熱などの再生可能エネルギーがすべての電力需要を賄い、安定供給されることは、安心・安全な生活を確保する観点から重要であると考えておりますが、各電力会社は、電力の買い取り制度に基づく申請が急増したことから、安定的な電力供給に支障を来すと判断し、新規契約を拒否または買い取り制限する方針を示しているところであります。国も需給バランスの観点から、大規模な太陽光発電の新規認定を凍結するなど、再生可能エネルギーの供給量を制限する方向で検討に入り、平成 27 年に再生可能エネルギーの改正法案を国会に提出する動きを示しているところであります。本市におきましては、代替エネルギーの必要性を認識しているものの、コストや安定供給という点などの課題もあることから、今後とも国や電力会社の動向を注視してまいりたいと考えております。

答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)

倉本議員のご質問にお答えいたします。初めに、学校教育における電力や再生可能エネルギーにかかる学習内容についてでありますが、小・中学校における環境教育につきましては、資源の循環を図りながら、地球生態系を維持できるよう、一人一人が環境保全に主体的に取り組むことや、それを支える社会、経済の仕組みを整えることにより、持続可能な社会を構築することの重要性を学ぶことが求められております。このことから、平成 20 年に改訂された現在の学習指導要領では、社会科、理科、技術・家庭科を中心に充実が図られております。具体的な教科の学習内容で申し上げますと、小学校では、3・4年生の社会科で「火力発電、水力発電、原子力発電や再生可能エネルギー」「資源の有効活用」について、6年生の理科で「電気の利用」について、5・6年生の家庭科で「身近な消費生活と環境」について学習しております。中学校では、社会科の公民的分野で「地球環境、資源、エネルギーなどの課題解決のための経済的、技術的な協力の大切さ」「持続可能な社会の形成の観点から解決すべき課題の探究」について、3年生の理科で「エネルギーの有効利用の大切さ」「持続可能な社会をつくることの重要性の認識」「自然環境保全の重要性の認識」「地球温暖化」について、技術・家庭科で「環境に配慮した消費生活」などについて学習しております。また、本市独自の取組としては、小学校の社会科副読本を編集、作成し、郷土学習として炭鉱の歴史についての調べ学習を行っております。

再質問 1番 倉本賢

自席から再質問をさせていただきます。ただ今、市長から地方創生についての認識をお答えいただきました。市長は、この地方創生により、美唄市にとって効果的な施策や事業を検討していくとされましたけれども、安倍晋三政権は、地方創生を最重要課題として担当相を置き、衆院解散前には関連2法案も成立させているところです。しかし、具体的な内容については明らかになっていない現状ではないでしょうか。地方はアベノミクスの恩恵を受けることなく、円安による資源高騰や物価高で家計や中小企業が圧迫され、急速な高齢化と人口減少にも直面しております。そして、このまま置き去りにされてしまうと言ってもいいのではないでしょうか。安倍内閣は、地方のこういう苦境に対し、地方自らがやる気のある志の高い自治体を優先して支えるとしていますけれども、現状を見たとき、人材難や財政力の弱さから、新たな取り組みができない自治体を切り捨ててしまうということにもつながるのではないでしょうか。しかし、市長が責任を持つ自治体経営は、すなわち住民の毎日の暮らしや地域の将来に責任を持たなければならなく、私は理解することができないんですけれども、安倍首相が表現する異次元の努力でまちづくりに取り組みを強化していっていただきたいと願います。そこでお聞きをいたしますけれども、髙橋市長は就任時に、公約及び市政執行方針で「ふるさと美唄の再生」という表現をされ、まちづくりの方向性をお示しになられておりますけれども、今般の地方創生とどのように違いがあるのかないのか、そして、ふるさと美唄の再生にこれまでどのように取り組まれてきておられるのかと今後のこのふるさと美唄の再生についての考えをお伺いします。次に、生活困窮者自立支援法についてでありますが、経済的に困窮し、最低限度の生活を維持することができなくなるおそれがある方が法律で定義付けされるとのことであります。ただいまの御答弁では、福祉事務所における生活相談における実態についてお答えをいただきましたけれども、確かに生活保護開始を前提の生活相談は、生活困窮が主な相談内容になるものと考えます。しかし、実態としては労働基準法の法令を無視して、労働者を酷使するブラック企業による失業や、社会にあふれる理不尽な差別や偏見によってその尊厳を脅かされて生活困窮に陥るなど、さまざまなケースがあり、福祉事務所における生活相談まで行くには、少なからずハードルはあるものではないかと考えるところであります。私は、この法律が真に生活困窮者の支援策として運用されることを望むものでありますけれども、やはり、生活困窮者を生み出す社会的背景を明らかにして、生活困窮者を生み出さない制度づくりのために、この法律が反映されるべきであると考えるところであります。また市長は、この制度を第2のセーフティーネットの構築とされたことに対し、残念ながら若干待ちの姿勢ではないかと感じてしまうところであります。私は運用に当たっては、複合的な困難を抱えた人たちを広く対象に据えるとともに、生活困窮者を積極的に見つけ出して、相談支援窓口に誘導されるような仕組みづくりが必要であると考えます。また、実施主体においては、要保護状態の人たちに対しては、生活保護制度を活用すべきであり、生活困窮者自立支援制度の存在を理由として、生活保護需要の制限や拒否をすることには決してつながらないものであり、また、そうしてはいけないものだと強く感じるところであります。今までの御答弁では、法施行に伴い、生活困窮者自立支援相談事業や生活困窮者住居確保給付金の支給事業などについて、関係機関から情報収集するとともに、具体的な運営方法についても検討している段階であるとされましたが、この事業については、既に全国においてモデル事業が取り組まれているものと認識しているところであります。しかも、明年4月から施行されるものであり、事業主体における人的及び組織的な対応について、どのようにお考えになっているのかと、具体的な予算措置等についてお考え方を再度お聞きいたします。あわせて必要な支援を総合調整し、包括的・継続的に支援するとされる支援調整会議を創設されるとされましたけれども、現段階における構成などこの調整会議のいま一度具体的なイメージと支援の流れがどのようになるのかもお聞かせをください。次に、原子力発電に依存しない電力の安定供給についてであります。市長の御答弁の内容については、基本的に従前と変わらない内容ではないかと受け止めるところであります。御答弁にありました再生可能エネルギーで全ての電力需要を賄うとの認識は理想ではありますが、現状のままでは現実的ではないのではないでしょうか。そして、あくまでも原子力発電の安全性と放射性廃棄物、即ち核のごみの最終処分方法が確立されていないなど地球環境的な課題であり、原子力発電に関しては、国がその扱いについて責任を持って対応すべきであるとされておりますけれども、これは、国が責任を持って判断することは間違いないわけですけれども、国が決めるということは、あくまでもそこに国民の意思が反映されなければならず、国民的な議論を前提としなければならないと考えるところであります。加えて、市長の国が責任を持って対応すべきとの考え方については、極端に言えば、最近、道東地区において、北海道の条例で制限されているにもかかわらず、話題となりました、最終処分に向けた貯蔵地候補の問題で、関係自治体では、こぞって受け入れ絶対反対との意思表示がなされたという報道がありました。そこで市長は、国が、安全であると保障するのであれば、その安全を受け入れるとの考えに立つのではないかとも受けとめられまして、国が責任を持って対応すべきというのは、お伺いについては、非常に私はもう一歩踏み込んだ市民の声をしっかり反映した方向性をお示しいただきたい、このようなふうに思います。やはり、それが行政運営のリーダーシップなのではないでしょうか。市民の生活から出る意見、毎日の暮らしから出る意見が、十分に反映された市長の判断が見えてこないのではないかと考えるところであります。この点について、市長はどのようにお考えになるのかお聞かせください。また、再生エネルギーについては、その必要性を認識しながらも、コストや安定供給の課題もあるとして、国や電力会社の動向を注視していくとされました。果たしてコストや安定供給だけで判断する課題ではないのではないかと私は考えてございます。市民の皆さんが、原子力発電や再生可能エネルギーについて十分な理解を深め、発電の実態や電力消費についても認識をされた上で、それぞれが市民の間で議論し、そして判断することができる環境づくりが必要なのではないでしょうか。ただいま教育長から、学校教育の場でも地球環境にかかわる課題ともなっている旨のお答えがありました。未来を担う子供たちにとっても大変重要なことであり、子供達の学ぶ環境づくりも同じように大切なものと考えております。そこで市長に伺います。以上のことから市の施設等における再生可能エネルギーの活用、これをモデル導入するなどして、市民の方々が目で見たり、実際に体験することができる身近なものとして提供して、市民議論の基盤をつくるなどの取り組みについて、どのようにお考えになられるのかお聞かせをいただきたいと思います。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

倉本議員の質問にお答えいたします。初めに、これまで私が取り組んできた施策の成果と国の地方創生に関する考え方の認識についてでありますが、私としましては、美唄市長に就任して以降、美唄の再生を誓い、「人を元気に まちも元気に 光り輝く美唄へ」を目標に、6つの重点政策を公約の柱に据え、これまで全力で取り組んできたところであります。その中では、地域産業の活性化と強化はもとより、ホワイトデータセンターの誘致に向けた取り組み、し尿及び可燃ごみの広域処理や生ごみ堆肥化施設の整備のほか、保育サービスの向上のための市立保育所の施設統合や子育て世帯の負担軽減に向け取り組んでまいりました。また、安心して暮らすことができるよう地域医療体制の整備を進めてきたほか、協働のまちづくりを担う人材育成のため、サテライト・キャンパス事業を着実に実施するなど、市民の皆様と約束した全ての施策に着手し、鋭意取り組みを推進しているところであり、おおむね一定の成果が得られたものと考えておりますが、本市が置かれている環境は、依然として厳しいものと認識しております。私としましては、国を挙げて地域経済の回復を目指す地方創生の取り組みについては、本市における人口減少対策とも密接な関係があり大変重要なものと考えております。このため、公約に掲げた政策の着実な達成に加え、庁内関係部局からなる「美唄市人口減少問題検討委員会」を中心として、人口減少に対する危機感を共有し、移住・定住策や過疎対策の推進はもとより、地域産業の活性化による雇用創出に加え、安心して子供を産み育てることができる環境づくりや医療体制、さらには、地域を支えるまちづくりの整備など、あらゆる分野において、地域の特性や可能性を生かした政策の展開を検討しているところであり、今後とも私自身が先頭に立ち、本市の再生と活性化を目指して全力で取り組んでまいります。次に、生活困窮者自立支援制度についてでありますが、市の予算措置の内容としましては、制度運営における主任相談員、相談支援員、就労支援員の配置に伴う人件費や直営または委託など運営経費につきましても、具体的に検討しているところでございます。次に、支援調整会議の具体的構成員につきましては、行政、民生委員、自治会、社会福祉協議会、商工会議所、保健所、ハローワークなど多岐にわたっているところであります。次に、具体的支援の流れにつきましては、住宅確保給付金では、離職により住宅を失った方などから相談を受け、所得及び資産の状況を審査し、住宅確保給付金を支給するものであります。また、自立相談支援事業では、生活困窮者の早期把握に努めるとともに、生活困窮者に対し、相談を受け、状況の把握、背景、要因を分析し、そのうち複雑な課題を抱える方については支援プランを策定し、このプランに基づき、支援調整会議にて支援を決定し、相談支援員が包括的かつ継続的な支援の提供を行っていくこととしております。次に、再生可能エネルギーについてでありますが、電力の安定供給や環境負荷の軽減の観点から、市民一人一人が太陽光発電など、再生可能エネルギーの必要性について関心を持つことは重要なことであると認識しております。近隣においては滝川市で、国の新エネルギー関連の補助メニューである独立型再生可能エネルギー発電システム等対策費補助金などを活用し、市役所や道立高校、国の出先機関などの公共施設に太陽光発電システムをモデル的に導入し、それぞれの施設の発電量データをホームページなどで地域住民や民間企業に発信し、地球環境保護の重要性を周知していることから、本市におきましても滝川市や他の自治体の事例も参考にしながら、調査・研究してまいりたいと考えております。なお、国が責任を持つという件についてですが、国内におけるエネルギー政策については、安全性を第一に考えて、国が責任を持つべきと考えますが、当然、国民や地域住民の意見も十分踏まえ、判断すべきと考えております。

出典:美唄市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月8日 議事録 PDF(16ページ) 間違いを知らせる