美唄市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月9日
(1)地域の活性化について/(2)美唄市財政健全化計画について/(3)個人情報の保護について/(4)美唄市空き家等の適正管理条例について
2014年9月9日、美唄市議会の一般質問で、倉本賢議員が「地域の活性化について」「美唄市財政健全化計画について」「個人情報の保護について」「美唄市空き家等の適正管理条例について」について質問し、市長 髙橋幹夫が答弁しました。
- 質問者
- 倉本賢 議員
- 答弁者
- 市長 髙橋幹夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 倉本賢
2014 年第3回定例会にあたり、市長に大綱4点について伺います。まずもって、同僚議員のご発言にもございましたけれども、地球環境の大きな変化に伴う世界的な気象変動の影響ともいわれ、我が国においても近年経験をしたことがないような台風や集中豪雨による甚大な被害が発生し、先月には、広島県では、集中豪雨で 70 名を超える犠牲者と家屋の倒壊などで地域そのものが復旧の目処が今のところ立っていないとの報道もございます。また、北海道の礼文町においても、避難勧告や指示発令の余地が結果として困難とすらなった予想しがたい豪雨により、お二方が犠牲となられています。全国の市町村では漫然と安心を大きな行政課題としているものの、本当にこれまで経験したことない自然災害の恐ろしさを痛感するところであります。改めて、犠牲となられました方々と被災された皆様方にお悔やみとお見舞いを申し上げるところでございます。大綱の第1は、地域の活性化についてであります。このことにつきましては、美唄市はもちろんのこと、全国の自治体における基本的な課題として、長い歴史的にも様々な取り組みが実践されてきています。そこで、地域の活性化といっても何をもって活性化とするのかも様々なイメージがあるものと考えるところでございます。私はその1つとして、住民の方々が生きがいを持って毎日の暮らしを安心して暮らし続けることができ、明日への意欲を持って元気に生活ができる環境を地域全体で意識できることではないかと考えるところでございます。このことは地方自治の本旨とも言えるものであり、地方自治体の最も重要な課題として、継続して取り組んでいかなければならないものと考えるところであります。安倍内閣の経済政策のアベノミクスは、事業間並びに大都市と地方の格差をますます増大させており、その影響は少子高齢化が現実に進展している地方の市町村の人口減少を加速させています。このようなことから安倍内閣は、ばらまきついでに来年の統一地方選を目がけてアベノミクスによる景気回復を感じることのできない地方をターゲットとして、地方創生というお題目で補助金をばらまくことが決定しております。このたびの内閣改造においても、自民党政権の極めて巧みなシナリオも感じさせる地方創生担当大臣を任命いたしました。私は住民の福祉向上が採算性により評価されるのではないとも考えるところでございますけれども、一般的に、地方に補助金をばらまいて出来るものはろくなものがないとも言われています。最初から採算を度外視して補助金を満額で使うシステムですから、できるだけ節約をして、よりよい建物を建てようなどという考えが希薄になりがちにもなりかねません。そして、その建物の管理運営で、黒字になろうが赤字になろうが関係ないというスタートをするわけです。民間でそんなものをつくったら赤字になり会社が倒産してしまいますので、これは補助金システムが生む弊害以外何物でもないのではないでしょうか。しかも建物というものは、コストのうち建設費そのものは 18%程度を占めるのみであり、残りの 80%近くは維持管理費となるとのことです。また、その維持管理費は地元の税金で賄うことになり、日本全国の地方自治体の財政が倒産状況になっているのが、平成8年から9年に造った大柄な箱ものの維持管理費が賄えないのがその原因になってるとも言われています。また、ソフト部門においても対症療法的な補助金となり、継続可能な自治体の基盤づくりとするには、各自治体における、よほど将来を展望したものにしていかなければならないと考えるところであります。地方財政が苦しいのは現実的な状況ですが、その原因を根本的に解決するための自治体からの生の声を十分に聞かず、政府資金の追加投資を今回の政策でさらに投入する。そんなことをすれば今度こそ地方自治体は、財政破綻は、さらに深刻なものになってしまうのではないかと考えます。そこで、市長にお聞きをいたしますが、安倍内閣の地方創生についてどのように受けとめておられ、今後、具体的な政府予算案等が組み立てられていく過程において、財政状況の厳しい地方からの声をどのように市民理解を求め、国に発信していくのかお聞きをいたします。ここであえて付け加えをさせていただきます。これまで同様に、市長は具体的な政府の施策の方向や政府予算が明らかになっていないので答えようがない。と言われるかもしれませんが、地方自治体の今後の行財政問題のみならず、地域の活性化にどのように影響されるのか。そして、財政健全化の山場にある美唄市として、責任と危機感を持ってお答えをいただきたいと思います。次に、先の第2回定例会でも触れましたが、増田元総務相を座長とする日本創成会議による提言は、2040 年に 20 から 39 歳の女性人口が半分以下になる市区町村の割合が、青森・岩手・秋田・山形・島根の5県で 80%を超える。さらに消滅する可能性がある 523 の自治体を消滅可能性都市として、人口が1万人をきるとそこから一気に人口が減っていき、行政としての機能維持が困難になって、全国1,800 自治体の実に 29.1%が 2040 年には消滅してしまうおそれがあるとしております。当然、美唄市も該当自治体としてされておりますけれども、これは現実的に考えていかないと本当に基本的なインフラさえ提供できない都市だらけになってしまうことを提言をしてる内容だと思います。しかし、このことはよく考えると、今後全く地方自治体が現状と変わらない行政運営を行っていくことが前提になっており、1つの警鐘として受けとめるところではないかと思います。また、うがった見方をすれば、安倍自民党内閣のまち・ひと・しごと地方創生を国民に強く印象づけるためのプロパガンダ的なものになっているのではないかとも考えるところでございます。同時に、全国においてコンパクトシティ構想が議論され、地方そのものにも格差をさらに生じさせようとしているものではないでしょうか。私は地方自治体がこの環境の大きな変化に対応していくためにも、住民の主体的な意思と行動で地域の活性化を実現し、安心して安全に暮らしていくまちづくりを進めていくことが重要なことであると考えるものであります。先月、管内の市議会議員の多くが参加して議員研修会が開催され、基調講演で地域の活性化について講師の北海道酪農学園大学の松本先生から、地方自治の原点は住民自治であり、住民参加とか行政と住民の協働によるまちづくりについても、そこに住民自治の意識も重要なことであるとして、全国の先例事例の説明をいただきました。私も長い間行政にかかわってきた経験を持っておりますけれども、改めて住民主権のまちづくりの意義を再確認したところであります。紹介された事例においては、鹿児島県鹿屋市の自治公民館組織の行政に頼らない集落の活動や福井県小浜市の地域特有の歴史・文化・風土を大事に活用した新まちづくりプロジェクトチームによる食のまちづくりなどがありました。これは地域に根付いた取り組みとして大変有効なものであると考えましたが、多くの場合行政がおぜん立てをしたものではなく、住民が考え参加し行政を動かすまでの活動となっており、元気な地域づくりの1つの形ではないかと考えるところであります。しかし、共通して感じるのは、そこにはキーパーソンの存在があるものであり、このキーパーソンのリーダーシップのもと、参加する住民の意識も自らの役割をしっかり醸成されていることが大切なことであるのではないかと思います。そこで、市長はまちづくりの先頭に立たれてる訳ですが最も影響力のある1つのキーパーソンとして、この人づくりと、住民主体の住民自治と行政の役割についてどのようにお考えかをお聞きするとともに、これまで具体的な取り組みをどのようにされているのかを、さらにお聞きをいたします。次に、大綱の第2として、美唄市財政健全化計画についてであります。今月のメロディーに美唄市財政健全化計画推進市民委員会の委員の公募が記載されておりました。計画策定以来この市民委員会が設置され、委員の皆様からの貴重なご意見等が、計画推進に当たり生かされているものと考えるところであります。財政健全化計画という大きな課題の元、効率的な行財政運営が強いられてきております。合わせて市立美唄病院の経営健全化における不良債務の解消ということも極めて重要な取り組みとなっています。そこで、この美唄市財政健全化計画推進市民委員会について、改めてその設置根拠における目的と具体的な議論経過と内容、そして、その議論が計画推進にどのように反映されてきたのかお聞かせください。議論経過においては、不足する歳入財源を充足するため、大きな要素として実施されてきております人件費の削減も当然議論の対象になったんではないでしょうかと考えております。具体的なこれについての市民委員のご意見はどのようなものがあり、市長がそれをどのように受けとめられておられるのかあわせて伺いたいと思います。また、この委員会からの報告書の扱いについて、どのように取り扱われているのかもお聞きをいたします。次に、大綱の第3として、個人情報の保護についてであります。私はこれまで個人情報の保護ということで、市役所における各種行政システムの基本となる住民基本台帳システムをはじめとする各システムの運用にあたり、それを扱う職員の個人情報の保護に対する意識の徹底について質問し、その扱いについての重要性を認識し、暗証番号等のセキュリティー対策を実施しているとともに、職員研修にも意を持っているとの答弁をいただいているところであります。今般、戸籍事務の電算化が行われ、ますます個人情報が電子情報として運用されることになり、さらに一層の適切な情報管理が求められるものと考えております。さて、国の施策による行政手続における特定の個人を識別するための番号、いわゆるマイナンバー、これに関する法律が成立し、国は導入と運用に莫大な予算を費やす個人情報管理を行うこととしております。美唄市においても、今次定例会にも行政情報化運用事業にかかる補正予算案が提案されているところでございます。私はこれらの動きに大きな危惧を持つ者の一人として、国による個人情報の管理が進み、個人の資産情報から極端に言えば生活情報まで管理されてしまうのではないかと心配するところであります。加えて、先月の 28 日に美唄市におきまして、住基ネットに反対する美唄市民の会による共通番号制度の導入に反対する美唄市民集会が開催されております。私も参加をいたしましたけれども、ここでは多くの市民の皆さんが参加しており、この制度が決して国民生活のためのものではなく、国や情報産業に有効なものであり、莫大な予算が費やされ、国民の管理強化のためでもあるとの認識も深めたところであります。それで、これまでの住民票コードからマイナンバー法までの美唄市におけるその取り扱いの経過というんでしょうか、制度の内容経過について、改めて市としてのどのような対応が求められてきているのかと、美唄市における住基カードなどの活用実績などどのようにこの制度を評価されているのかをお聞きをいたします。合わせて今後導入予定となっているマイナンバー制度についての美唄市としての認識と、今後のスケジュールなどについてもお伺いをいたします。次に、住民情報の保護についてであります。先般全国的に大きなニュースとして報道されておりますけれども、通信教育の大手である企業から顧客の個人情報の流出がありました。これは企業内のセキュリティーの盲点を突いた人的な脆弱性を明らかにさせております。このことはどうしても完全な情報管理にあたっての最大の課題として常に存在するものではないかと考えるところでございます。そこで、市の住民基本台帳システムをはじめ、多くの行政システムの個人情報に関しては、それを扱う職員の徹底した意識の確立が求められるところでありますけれども、さらに各システムの開発や運用管理については、それぞれ業務委託という形で行われている訳ですけれども、当然、契約内容において情報管理がしっかりと行われることが明記されており、受託業者もしっかりとしたセキュリティー体制のもと、業務にあたっているものと考えるところでございます。しかし、私は業務委託にあたっては、市に情報処理の専門家というか、プログラマーやシステムエンジニアの配置は十分ではないんじゃないかと思います。そこで、契約上の信頼関係に頼らざるを得ないのではないかなと、現実的に考えているところでございます。そこで委託業務にあたっての仕様の中で個人情報保護の扱いについての内容と業務にあたって、当然個人情報が扱われ時としてはチェックリストやバックアップデータとして管理されているものもあるものではないかと考えますが、これらの扱い、処分、このことも含めて、現状を具体的にお聞かせをいただきたいと思います。次に、大綱の第4でありますが、美唄市空き家等の適正管理条例についてであります。本年4月に施行されたこの条例は、市内における空き家の適切な管理を求め、安全な地域生活の1つの対策といってもよいのではないかとも考えるところでありますが、防火の観点や、積雪や強風による倒壊の危険性にも大きくかかわるものであり、効果的な条例としていくことが大切なのではないかと考えます。しかし、空き家といえども個人の資産であり、その扱いは、慎重にならざるを得ないわけであり、この条例は基本的に空き家等が適切な管理が行われるための抑制、規制といった意味合いも強くあるのではないかと思います。決して強制執行を目的としたものではないと考えるところでもございます。従って、住宅の所有者等が適切な管理をしなければならないということをそれぞれ意識を強めていただくことが大切なことであり、現実的には納税や相続等に対する認識も深めていただく必要があるのではないかと思います。そこで、条例施行後、本条例第4条にある市民からの情報提供を前提に空き家条例の調査の対象とされた件数と具体的なその内容等についてお答えをいただきたいと思います。また、これまで豪雪対策等で市が危険家屋等として調査の結果把握している物件については、どのようになっているかもお聞きをいたします。また、急速に全国の市町村における空き家条例の制定・施行が広がっていることから、この動きに対応して、空き家等対策の推進に関する特別措置法案が今国会にも提案されようとしておりますけれども、この特別措置法案についての目的や概要について、どのように押さえておられるのかお伺いいたします。加えて、法案が成立することで、美唄市の、美唄市空き家等の適正管理条例にどのように影響が生ずるものなのか。これもお聞かせをいただきたいと思います。以上、この場からの質問とさせていただきます。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
倉本議員の質問にお答えいたします。初めに、地域の活性化について、地域創生に対する認識と美唄市の基本姿勢についてでありますが、第2次安倍内閣において地方創生担当大臣が新たに設けられ、人口の急減、超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を生かした、自立的で持続的な社会を創生できるよう「まち・ひと・しごと創生本部」を設置いたしました。この本部の構成は総理大臣を本部長とし、副本部長を地方創生担当大臣、内閣官房長官、本部員にその他の全ての国務大臣となっております。また、秋の臨時国会に地方都市の活性化などを目的とした関連法案を提出する方針であると承知しております。この地方創生に対する認識についてでありますが、人口の減少や地方の衰退の克服という課題に国を挙げて取り組むことは、本市を含めた地方の課題解決に結びつく重要な施策として、今後の展開に大きく期待を寄せているところであります。しかしながら、総務省の来年度予算の概算要求においては、地方創生等に対する地方交付税率の引き上げが要求額の表示のない事項要求となっている一方で、地方の景気回復を見込んだ地方交付税予算の削減がされているなど、本市を含めた地方の実情を必ずしも反映しているものとはなっておらず、現段階においては、本市にとってプラスの面ばかりではないと考えております。なお、国の施策の全体像が明らかになっていない状況もありますので、これらに関する情報収集をしながら、施策の全体像の把握に努め、市として必要な対応を図ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、今後、国の地方創生に関する施策や、地方財政対策及び道の施策と本市のまちづくりとの関連や財政状況を見きわめながら、市民生活の安全・安心とまちの活力づくりに向けて、市民の皆さんとの連携・協働によるまちづくりに取り組んでいくことが重要であると考えております。次に、地域活性化についてでありますが、市民がまちづくりの主体として、一人一人が自ら考えまちづくりに参加し、住みよいまち、豊かな地域社会をつくることを基本とする、市民主体のまちづくりが基本であると考えております。このため、私は活力あるまちづくりを進めるためには、市民や民間団体、行政などの多様な主体の連携による協働が重要であり、人づくりはまちづくりと言われるように、まちづくりを担う人材の育成が必要なことであると考えております。次に、これまでの具体的な取り組みについてでありますが、人づくりに関しては平成 24年度より美唄サテライト・キャンパスで地域づくりを進める意欲ある実践的人材の育成を図ることを目的に、産業系人材養成講座やまちづくりを担う人材養成講座を実施してるところであります。協働の主な取り組み事例につきましては、総合計画などの計画策定時における公募委員としての参加や提言、せわずき・せわやき隊の地域での子ども達の見守り、世代間交流活動、自主防災組織の防災訓練等の活動、地域の防犯活動のほか、美しきまちづくりサポーターの公園管理など、多岐にわたる取り組みを実施しているところであります。次に、美唄市財政健全化計画について、美唄市財政健全化計画推進市民委員についてでありますが、平成 21 年1月に策定した財政健全化計画の進行管理について、市民に広く意見を求め、本市の財政健全化に資するために計画策定後の平成 22 年6月に委員会を設置したものであります。委員会の議論経過についてでありますが、平成 22 年の設置当初においては、計画策定後の進行管理に当たっての方向性についての議論をしていただき、その結果を、今後の進行管理についての提言を含めた報告書にまとめ、平成 22 年 11 月に提出をいただいております。提言の主な内容についてですが、計画より好転した場合と悪化した場合とに分かれており、計画より好転した場合については、実質収支黒字額については、地方財政法に基づき財政調整基金に積み立てること、実質収支黒字額の残余については、利率の高い市債や債務負担行為を繰り上げ償還すること、計画を早期に達成するために病院会計の不良債務解消を目的とする 21 億円を前倒しして支出することとなっているほか、計画より悪化した場合は、一時的な財源不足に対しては財政調整基金の取り崩しや病院支援額の年度間調整によって財源対応することもやむを得ないこと、恒常的な財源不足が見込まれる時は、新たな健全化の項目を追加する必要が出てくるが、その都度慎重に検討すべきなどとなっております。また、毎年度決算等をもとに委員会を開催しており、その中での主な意見としては、健全化計画の行財政改革による捻出総額約 40 億円の約7割を人件費が占める計画となっており、職員の負担が重いこと、こうした状況を踏まえ、計画達成に向けた事業の厳選をし、早期達成をしていくべきとの意見や、決算剰余金の財政調整基金に積んだ残額の扱いについて、当該年度の普通交付税の予算割れなどが生じたため、予算執行状況などを見ながら判断したいとの考えに対して、市民委員会の提言に沿って病院会計への繰り出しの前倒し等を行うなど、委員会の提言を重く受けとめるべきとの意見が出されたこと。病院再構築プランに関連して、市立病院が必要かどうかの議論に入る前に医師確保の状況や一般会計からの繰り出す構図など、市民への情報提供、判断材料を示していくことが大事ではないか、などの意見が出されたところであります。市民委員会の意見の反映等については、平成 22 年に出された報告書の提言や毎年の委員会の意見を踏まえ、これまでも利率の高い債務負担行為の繰上償還や病院会計の不良債務解消に向けた一般会計繰出金の前倒しのほか、繰出金の年度間負担額の平準化を行ってきているところであります。また、市民委員会の意見は市民の視点からの率直な意見であると考えており、そうした意見を十分踏まえた計画の推進を図っているところであります。次に、個人情報の保護について、社会保障・税番号制度についてでありますが、初めに、住民票コードから社会保障・税番号制度までの経緯は、平成 11 年8月の改正住民基本台帳法において住民票コードの規定がなされ、全国では平成 14 年8月から住民基本台帳ネットワークシステムが稼働し、パスポート申請や年金の本人確認などに利用されている状況にあります。その後、政府においては行政機関、地方公共団体等が個人番号及び法人番号を活用し、効率的な情報の管理及び利用、並びに迅速な情報の授受を行うことができるようにし、国民が手続の簡素化による負担の軽減、本人確認の簡易な手段を得られるようにするなどを目的に、平成 25 年5月に行政手続における特定の個人を識別するための番号利用等に関する法律を制定し、すべての自治体において情報連携が可能となるよう、全国規模のネットワークを構築することとなりました。そのため、平成 26 年度中に、個人情報保護条例の改正及び特定個人情報保護評価票の作成、平成 27 年9月までに庁内における総務省や厚生労働省に関連するシステム改修などが必要になったところであります。次に、本市の住基カードの活用実績と評価についてでありますが、現在使用可能な住基カードは 598 枚で市民の約 2.5%が取得しており、平成 25 年度の利用件数は住民票の交付など8件となっており、十分に活用されていないと考えているところであります。次に、社会保障・税番号制度に関する認識についてでありますが、この制度が構築されると市民の皆さんが市や税務署、年金事務所などで行政手続きを行う際、住民票や税関連の証明書、源泉徴収票などの提出が不要になり、金銭的負担や時間的コストの節約につながり、将来的には自身の手続状況をインターネットで確認可能となるなどのメリットがあるとされております。また、行政側においては、税や社会保障関連のデータをシステムの画面で確認できるようになり、現在よりもスピーディーで公正な審査が可能となるほか、災害時には自治体が迅速に被災者の把握や各種支援に活用できるようになるなど、様々な面で市民サービスや支援体制の向上が図られるものと認識しております。次に、今後のシステム導入等のスケジュールについてでありますが、平成 26 年度においては、本定例会に補正予算を提出した総務省にかかわるシステム整備を行い、平成 27 年度には厚生労働省関係のシステムを改修、平成28 年度には、それらシステムの連携調整を行う予定であります。これらの各システム整備を行いながら平成 27 年 10 月より、全国民に対し番号通知が始まり、平成 28 年1月から税関連の番号利用が開始となり、平成 29 年1月から国の行政機関で、同年7月からは地方公共団体で情報連携が始まり、全国規模のネットワークが構築されることとなっております。次に、個人情報に関するセキュリティーについてでありますが、地方公務員法では、職員が職務上知り得た情報を漏えいさせてはならないと定められているほか、当市においては、個人情報や市民の基本的人権の保護を目的に、個人情報保護条例を制定しているところであります。また、システムから漏えいを防ぐため、情報の機密性、完全性及び可用性を維持するための美唄市情報セキュリティー基本方針を定めているところであります。この方針の中では、システムを操作する職員のみならず、委託業者も含め、個人情報にかかわるすべての者がセキュリティーに関して同じ意識を持ち、データの目的外使用や情報の無断持ち出し、指定した業務場所以外での使用禁止、データの保護管理などについて定められているところであります。さらに、管理規則の中で、委託業者から業務報告書の確認や適正なデータ処理など、必要な指導を随時行っているところであります。私といたしましては、今後も引き続き、全職員を対象に個人情報保護に関する研修を行っていくほか、住基端末を操作する職員に対しては、新たな情報セキュリティー研修を追加するなど、個人情報保護に関する取り組みを徹底して行ってまいります。次に、美唄市空き家等の適正管理条例について、条例施行後の実態についてでありますが、平成 26 年4月1日に美唄市空き家等の適正管理に関する条例が制定され、広報紙メロディーや市のホームページを通して市民の皆さんに周知を図ってきたところでございます。これにより、条例制定後、市民の皆さんから倒壊の危険や強風による建築材料の飛散、落雪など 23 件の相談や通報があり、所有者が判明した 21 件に空き家の適正管理について文書の発送や電話、面談などの対応を行った結果、12 件から応急措置や解体の検討などの回答をいただいたところでございます。なお、これまでも平成 24 年からの空き家調査では、299 件の空き家を確認しており、そのうち倒壊や落雪などにより危険な 82 件の空き家について調査を行い、所有者の判明した 48 件に適正な管理をお願いする文書を送付したところ 25 件から連絡があり、管理実態の把握ができたところでございます。また、返答のない空き家等につきましては、再度親族などの調査を行い、所有者等に対し必要な措置について指導、助言に努めてまいりたいと考えております。次に、空き家等対策の推進に関する特別措置法案についてでありますが、高齢化や人口減少を背景に空き家が増え続け、全国の空き家数は 820 万戸に上り、全国的に社会問題化しており、今年4月現在、全国 355 の自治体が問題のある空き家に対して指導、勧告、命令、行政代執行などを行うための空き家対策条例を制定してるところでございます。政府においても、地域住民の生命・身体・財産の保護、生活環境の保全、空き家等の活用の対応などを目的に、議員立法による空き家対策特別措置法案が、秋の臨時国会へ提出される見通しであると報道されておりますが、法案の成立をもって本市の条例との関連性を認識し、必要に応じ対応してまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 1番 倉本賢
この場から再質問をさせていただきます。まず、地域の活性化についてでありますけれども、国の地方創生についてお答えをいただきました。今後の展開に期待を寄せるとともに、具体的な内容と地方交付税等の見通し等、不確定なものがあり、情報収集と必要な対応をされていくとのお考えであると受けとめたところであります。しかし、今次内閣改造が発足した翌日の北海道新聞の記事で、元総務大臣の片山 善博慶応大学教授のコメントが掲載されておりました。コメントは、国が自治体に財政支援して事業をやらせる手法は限界に来ており、地方の自主性、自ら考える力を育てる方策しかない。新しい施策と金を用意し、地方に手を挙げさせるパン食い競争は失敗しており、今回も二の舞となるであろう。多くの首長は担当省にすがるかもしれないけど、政府の施策に頼っている限りうまくいかない。と強い内容の論調で表現をされております。私も同じように危惧するところでありまして、全国の自治体の多くは財政の厳しさを抱えており、現実的には国からの財政支援なくしては行政運営が困難な状況にあり、使えるものは何でも使うとの考え方が優先するのではないかとも考えているところであります。そこで、これまで行政改革の流れの中、地方分権もしくは地方主権ということが大きく取り上げられてきております。その環境づくりと具体化のため権限移譲などが行われ、地方の時代であるとの表現もされてきております。これは地方には地方の地域性や歴史文化などの特性を生かした、主体的な自治体づくりを地方自治体が住民主権のもと推進することが地方自治のあるべき姿であるとされたからではないでしょうか。そこで、市長にお伺いをいたしますが、先ほどのご答弁では、今後、国の地方創生に関する施策や地方財政対策及び道の施策を本市の町づくりとの関連や財政状況見きわめながら、市民生活の安全・安心とまちづくりの活力づくりに向けて、市民の皆さんと連携・協働によるまちづくりに取り組んでいくことが重要であるとされております。私はやはり現実的な財政基盤の弱さが国の施策に頼らざるを得ないことと明らかにしているものではないかと感じるところであります。市長は地方自治の本旨を踏まえ、地方自治体のあるべき姿についてどのようにお考えになっておられるのか、改めてお聞きをいたします。次に、地域の活性化における住民自治とキーパーソンについてでありますけれども、市民主体のまちづくりを基本と考えて協働する人づくりに取り組むことが必要であるとのお答えですけれども、人づくりに当たっては、サテライト・キャンパスの取り組みを産業系及びまちづくりの担い手人材育成として取り組まれてるとされております。そこで、それぞれの講座を受けられ知識や問題意識のレベルアップをされた方々が主体的に住民自治にかかわり、継続して取り組みを進めていくことについては、それぞれの方々の自主的な努力に期待するだけのことになるのでしょうか。私はぜひとも自発的な連携が生まれ、活動を一時的なものとしない多くの市民の方々とのネットワークを構築することが必要ではないかと考えます。市長は市内においては、多岐にわたる具体的な取組事例を挙げられております。これらの取り組みがネットワークとして連携することで、より有効なまちづくりに資するものではないかとも考えるところであります。お答えいただいた市民活動はそれぞれ市の各部門とも密接に関連したものであります。是非ともこれらをトータル的にコーディネートすることができる仕組みづくりに取り組んでいただくことについてどのようにお考えかを伺いたいと思います。次に、個人情報の保護についてであります。住民票コードについては、導入時に大きく話題となった自治体の住民基本台帳ネットワークシステムへの不参加ということがありましたが、これはやはり住民基本台帳の個人情報は自治体が保護しなければならないという原則に基づいたものはないのかなというふうに思っております。結果的には全国の自治体が参加し、運用されているところでございますけれども、美唄市の活用実績をお聞きしましたら、極めて少ないものであり、はたして多額な予算を投入して、想定した有効なネットワークシステムであったのかどうか。大いに疑問を持つところではないでしょうか。そして、今後さらにですね、行政手続における特定の個人を識別するための番号利用等に関する法律、これは国民総背番号とも言える通称マイナンバー制度が導入されるわけでありますけども、安倍内閣は本年度の6月の閣議で、世界最先端のIT国家創造宣言を確認をしております。そしてこの国民共通番号の利用範囲の拡大を盛り込んでおります。それは秘匿性が高く、人の懐に手を突っ込むようなことであり、今後IT総合戦略本部の各分科会で検討することとしておりますが、その内容は、戸籍事務、旅券事務、預金口座への付番、医療、介護、健康情報の管理、連携、そして、自動車の車検登録業務などが上げられております。このように自分の知らない所で個人の情報が丸裸になることが大いに危惧されるネットワークになってしまうおそれがあるものと考えます。法律で住民基本台帳情報を国などが一括管理することに対し、地方自治体としては従わざるを得ないわけですけれども、その運用内容や拡大運用に関して、住民に予め十分な説明と理解をいただくことが大切ではないかと考えるところであります。このことについて市長のお考えを伺います。次に、個人情報に関するセキュリティーについてでありますけれども、個人情報に関する取り組みの徹底の中で、委託業務における必要な指導も徹底しているとのお答えをいただきましたが、これはいかにも当然のことと考えるところでございます。しかし、先ほど申し上げましたけれども、人的脆弱性については、100%完全にということは困難な要素もあるのではないでしょうか。そこで、先ほど事例として上げた大企業の顧客情報漏洩の事件においても被疑者の動機が金銭的な要素、動機の1つですね、金銭的な要素が報道されておりました。多くのIT関連事業においては、契約社員や雇用の期限つきの社員の存在が多くあり、過酷な労働条件や環境もこの事件の背景の一因となっているのではないかとも考えるところであります。このような実態もある中で、業務委託契約においては、そこで業務に従事する従業員の賃金体系を含んだ労働条件を十分勘案した業務設計を行っているかどうか。そして私はしっかりと労働条件が十分な労働環境にすべきだと考えますけれども、市長のお考えを伺います。次に、空き家条例についてであります。条例施行後の状況については、一定の取り組みをされていることについてお答えをいただきました。しかし、個人の財産というと、解体、そして解体を含めた管理費用の課題、これも多くあるのではないかと受け止めるところであります。国における、空き家等対策の推進に関する特別措置法案については、今後の国における議論を待つとされました。これは特別措置法案、これは各自治体がですね、空き家の適正管理に十分な体制がとれる法体系を整備しようということから、議員立法で上がったものと私は受けとめておりますけれども、今後の大きな課題の1つになろうかと思います。そこで、そのような状況の中ですね、また、美唄もですね、厳しい冬がやって来る訳ですけれども、豪雪地帯の美唄市においては、例年積雪による家屋倒壊等が発生している実態があります。地域の皆さんの安全や安心を確保するため、是非とも危険家屋等に対する現実的な対応をしっかりとしていただくことについて、市長のお考えをお聞かせください。
答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)
倉本議員の質問にお答えいたします。初めに、地方創生と地方自治体のあるべき姿についてでありますが、地方創生に関する施策の実施に当たっては、地方の主体性に任せて国はその財源を手当てすべきものと考えておりますが、現状においては十分な財源手当がなされていないものと推測されます。このため、自主財源が乏しい本市においては、国や道などの政策や財源を有効に活用し、市民生活の安全・安心とまちの活力づくりに向けて取り組んでいくことが必要であると考えております。いずれにいたしましても、地域が主体的になってまちづくりを行っていくことが基本であると考えてるところでもございます。次に、地方自治の本旨を踏まえた地方自治体のあるべき姿についてでありますが、私は、まちづくりの基本原則は、市民主体のまちづくり、情報の共有、協働のまちづくりであり、創意工夫によりまちの財産である様々な地域資源を最大限活用して、まちの活力づくりを継続していくことが重要であると考えております。次に、サテライト・キャンパスを通じた人づくりについてでありますが、現在実施しているサテライト・キャンパスにつきましては、今後のまちづくりを担う人材の養成を主眼として多くの方に参加をしていただき、私は受講された方々が学んだことを自主的に実践に結びつけていくことが基本であると考えておりますので、具体的な成果を得るためには、適宜、3大学からの協力が必要と考えております。このことから、引き続き、サテライト・キャンパスの成果を総括する場を設けるなど、さらなる市民の交流が図れるよう、ネットワークの構築に向けて検討してまいりたいと考えております。次に、協働の仕組みづくりについてでありますが、市民の積極的で意欲あるまちづくりを促すためには、様々な情報をまちづくりにかかわる人たちで共有する事が重要であると考えております。このため、協働事例の収集と紹介などを通じて、協働の動きを広げていくことが求められておりますので、今後におきましては、市民、民間団体、さらには行政などの多様な主体による協働が活性化されるよう、情報の共有化、意思の疎通を図ってまいりたいと考えております。次に、社会保障・税番号制度についてでありますが、本制度のデータは全国の自治体が個別に保有しており、国はその横断的な利用が可能となるネットワークを構築するのみであり、中央省庁であっても、個人情報について本来業務を超えた検索、閲覧、抽出などを行うことはできないようなシステムになっております。今後、市では、市民に対し、国の広報に合わせ、市の広報紙メロディーやホームページ、さらには地域組織代表者会議、まちづくり地区懇談会、まちづくり出前講座などを通じて、本制度に対する市民の皆様の不安を払拭できるよう、丁寧な説明に努めてまいりたいと考えております。次に、業務委託契約についてでありますが、事業者が、業務委託契約において知り得た情報を不当に利用することは、当市との契約条項により禁止を明文化しているほか、市として、企業のコンプライアンスの確立を求めてるところでございます。また、業務委託の積算につきましては、必要な業務量について、技術者の職種別に人件費単価が定められている一般財団法人経済調査会の積算資料を参考に積算し、契約を行っているところであり、私といたしましては、契約先の業務担当の職員は直接雇用されている職員であることから、雇用形態に対する問題はないものと考えております。次に、積雪家屋等に対する対応についてでありますが、ここ数年の豪雪により空き家の倒壊が発生しており、倒壊のおそれがある空き家については現地調査の上、所有者に雪下ろし等の指導や、隣接している家屋に損害の危機がある場合は避難や危険回避の応対、また、道路に落雪の危険がある場合は、緊急措置として警察と連携し通行止めの対応を行ってきたところでございます。今後におきましても、市民の皆さんの安心・安全な暮らしが守られるよう、市内パトロールの強化や、市民の皆さんへ空き家の適正な管理についての周知を図るなど、必要な対応に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。