みんなの議会

美唄市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月19日

(1)農業行政について/(2)教育行政について

2013年9月19日、美唄市議会の一般質問で、土井敏興議員が「農業行政について」「教育行政について」について質問し、市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平が答弁しました。

質問者
土井敏興 議員
答弁者
市長 髙橋幹夫、教育長 早瀬公平

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 土井敏興

平成 25 年第3回定例会に当たり、私は、大綱2点につきまして、市長並びに教育長にお伺いをいたします。質問に入ります前に、このたびの台風 18 号により、本道におきましても太平洋側を中心に影響をもたらしたほか、ことに、本州の各地におきましては甚大な被害が発生し、改めて自然災害の恐ろしさを再認識させられたところであり、また、犠牲となられた方や被害に遭われた方々に対しまして、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げ、1日も早い復興を願うものであります。それでは質問に移ります。大綱の1点目は、農業行政であります。最初に、本市における成長戦略農業への取り組み等についてでありますが、国は、新たな成長戦略において、安倍総理は5月 17 日、3本目の矢である成長戦略第2弾を発表しました。キーワードは「世界に勝つ」であり、とりわけ農業については、競争力を強化し、今後 10年間で農業所得を倍増させるとし、そのための政策として、輸出倍増、6次産業化、農地集積による生産性向上の3つの柱を掲げたわけであります。1つには、国や品目ごとに輸出戦略をつくって 2020 年までに農林水産品の輸出額を1兆円に倍増する。2つには、農家が主体となり、生産から加工、販売までを担う6次産業化を支援して、農産品の付加価値を高め、10年間で市場規模を現在の1兆円から 10 兆円に拡大する。3つには、都道府県段階に農地の中間的な受け皿機関である公的な機構を新たに設置し、農家からこの機構が農地を一たん借り受けて農業基盤整備事業を実施をし、大規模農家や農業法人などの農業の担い手に、まとまった形で農地を貸し付ける、言わば基本的な取り組みをこの3点に絞り、攻めの農林水産業の展開を図ろうとのことであります。本市も農業を基幹産業の柱に据え、さまざまな取り組みを進めてきたところであり、ことに、生産性の向上や効率を高める機械化の促進には欠かせない基盤整備事業の取り組みがこれまで遅れていたことから、その遅れを取り戻すべく、急ピッチでほ場の整備事業が進み出したところであり、本年からは、国営による農地整備事業も着工され、約 10 年の歳月を要することにはなりますが、これらの事業が推進されることで、本市の農地面積約9,450 ヘクタールの7割程度が整理されることになるわけであります。しかるに、今後においては、美唄農業の姿も当然こうしたことを踏まえ、様変わりしていくことが考えられるところであり、中でも現在、我が国はTPP交渉に参加し、その中で農産物重要5品目については、私も農業者の一人として、何としても死守をしてもらいたいところでありますが、私たちにとっては非常に少ない情報からして、極めて先行きは不透明であると言わざるを得ません。よって、本市の現状をしっかりと把握し、次の展開を図らねばならないところであり、そこで、本市の農家戸数1戸当たりの平均経営面積、また、後継者の状況についてと、これらを踏まえて、今後の推移と美唄農業のあるべき姿をどのように考えておられるのか、ご見解をお伺いをいたしたいと思います。2点目は、新規作物の選択・育成・振興についてでありますが、本市においては現在、耕地面積の約 47%で米の栽培が行われているところでありますけれども、国は今後、この米の生産コスト 40%削減方針を打ち出しているところでありますが、そこを目指した具体的な方針や方策は示されておりません。一昨年、昨年と、米は平年作を上回ったところでありますが、それでも米の生産コストは約 12%しか削減されていないのが現状であります。麦については、逆に約 10%上昇をしているわけであります。今ほど申し上げました不透明であるTPP交渉の行方の動向にもよりますが、本市の主力農産物の米、麦、大豆、これがどのようになっていくのかについて、非常に心配されるところであります。よって、こうしたことに大きく左右されない新たな作物の選択について、今から視野に入れていかなければならないのではないかと考えるところでありますが、新たな展開を図っていく上でも、新規作物の育成、振興策についてどのようなお考えをお持ちか、お伺いをいたします。3点目は、新たな農業関連産業の育成に向けた振興策についてでありますが、基幹産業である農業をしっかりと下支えをしていくためには、農商工連携はもちろんのこと、6次産業化も含め、農業に関連する産業の育成やあるいは誘致も含め、きめ細かく幅広い視野に立っての取り組みが必要であると考えるところでありますが、市としてどのような取り組みを進めていくおつもりか、お考えがあればお伺いをいたしたいと思います。次に、農業行政の2点目でありますが、野性鳥獣害対策についてであります。過去から、農業者の皆さんは、何らかの野生鳥獣による農作物の被害を受けてきたわけでありますが、近年、特にその被害が顕著となり、こうした事態を北海道も重く受けとめ、積極的に被害状況の把握や防止に向けて取り組みを強化していく対策に乗り出したところであります。そこで、本市における前年度及び本年度の被害状況や被害額、また、捕獲の状況についてと、最近では、まちなかの一般家庭の菜園にも出没しているとも風聞しているところでありますが、それらの状況についてもお伺いをいたします。併せて、助成策を講じて展開している電気柵については、どのような効果があったのか、その点について押さえているのかもお伺いをいたしたいと思います。また、これらの被害を防止をしていくために、協議会を設置し今日に至っていると思いますが、どのような活動がなされ、どう取り組んでこられているのかも併せてお尋ねをいたします。これらを踏まえて、今後に向けて効果的な被害軽減に向けた、より積極的な防止対策が求められるところであり、その取り組みについてどのようなお考えをお持ちか、お伺いをいたします。大綱の2点目は、教育行政についてであります。以下3点につきまして、教育長にお尋ねをいたします。その1つ目は、近年の教職員の長年勤務者の人事異動の状況と実態についてでありますが、本来、学校教育を充実させ、よりよい教育環境を築いていくためには、若手・中堅・ベテランがバランスよく配置されていることが望ましく、すべてとは申し上げませんが、長年勤務者がいることにより、時として人事異動が滞り、教育の機会均等や教育水準の向上・推進に影響が生じないとも言えないのではないかと感ずるところであります。よって、人事異動の基本的な考え方と本市における長年勤務者の状況と実態について、お知らせください。2つ目は、国旗・国歌についてでありますが、ある保護者より、市内の高校の入学式において一部の新入生が国歌斉唱の折に歌っていない状況が見えたとのお話をお伺いをいたしました。また、道教委の調査においても、そうした状況があるということが確認をされているようでもあります。よって、市内の小中学校において、卒業式や入学式等の行事における国旗や国歌斉唱についての実施状況はどのようになっているのか、また、行事実施会場については、壇上とも言える、いわゆるステージ形式とその下となるフロアー形式があるように聞き及んでいるところでありますけれども、いずれの形式で実施されているのかも、併せてお伺いをいたします。3つ目は、教職員の行動及び活動等についてでありますが、先般、実施をされました参議院議員選挙で、ある政党公認候補が市内東地区のショッピングモール付近において街頭演説会を開いていた場所に、買い物をした後に立ち寄ったところ、市内の学校の教員もその場に参加しているのを子どもとその保護者が目撃をし、時間帯からして、まだ学校に子どもたちの一部が残っているのではと思われる頃からして、しかも、その子どもの担任の先生であったとのことのようでもあります。その状況について、違和感を感じざるを得なかったという情報が道教委に入り、また、道議会においても議論された経緯があるようでありますし、参加された先生については、時間休暇をとって参加されていた模様でありますが、一方、教育者という立場を見たときに、そうしたことが子どもたちに与える影響等を思うときに、教育長としてどのように受けとめておられるのか、お伺いをいたします。以上申し上げまして、この場からの質問を終わります。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

土井議員の質問にお答えいたします。初めに、農業行政について、農家戸数の現状等についてでありますが、農家基本台帳を基に申し上げますと、8月末時点での農家戸数は 729 戸、1戸当たりの平均経営面積は12.4 ヘクタール、後継者がいる農家の割合は約 44%となっております。また、10 年後は、現在 55 歳以上で後継者不在の方が全てリタイアし、新規参入者がいないと仮定した場合、農家戸数は約6割に減少し、平均経営面積は 21 ヘクタール程度になるものと推計されております。このため、今後は、担い手の育成や法人化の推進などを進めていくとともに、1戸当たりの経営規模の拡大に伴って、先端技術も活用した作業の自動化、効率化などを進めていくほか、大区画ほ場での営農に対応したほ場管理技術や栽培技術を確立し、経営の安定を図るとともに、効率化により生み出された労働力は、高収益作物の生産や6次産業化につなげて、農業所得の向上を図っていくことが必要であると考えております。こうした取り組みを積極的に推進することにより、美唄市農業ビジョンに掲げた地域農業を支える多様な担い手が躍動し、安定した農業経営の実現を目指しながら、自然や環境に配慮した安全・安心で良質な農産物を生産し、市民や消費者などと強いきずなで結ばれた産地の姿を実現できるものと考えているところであります。次に、新規作物等の振興についてでありますが、本市では、農協などと連携を図りながら、複合化による経営の安定や所得の確保に向け、これまでにも西洋野菜などを導入してきたところでありますが、生産から販売までの体制や栽培技術等の問題から定着には至っていない状況であります。しかしながら、本市農業の持続的な発展に向け、主要作物である米、小麦、大豆に続く新たな作物の導入が必要との考えから、現在、なたねの導入に向けた栽培試験等に取り組んでいるところであり、なたね以外の作物についても、今後、改めて関係団体などと検討を進めていくことが必要であると考えております。次に、農業関連産業の育成・確保についてでありますが、農商工連携補助事業などを通じて、農産物に付加価値を付けて製品化する取り組みを支援しているところですが、今後は、地域資源である農業や農産物などのさまざまな情報を市が管理するホームページやフェイスブックなどを通じて、市内外へ発信するとともに、農業者と関連企業とのマッチングの創出にも努めてまいりたいと考えております。次に、鳥獣被害対策についてでありますが、初めに、農作物被害の状況につきましては、平成 24 年度では、水稲が 20 件 1,264 アール、スイートコーンが 31 件 67 アール、小麦が 16件 2,976 アール、そのほか、スイカや大豆、イチゴなどが 29 件 159 アールで、被害総額は約 654 万円となっております。なお、本年度は、11 月に実施予定の被害調査の結果をもとに集計することとしております。次に、捕獲の状況につきましては、平成 24年度では、エゾシカが 412 頭、アライグマが65 頭、キツネが 14 頭、カラスが 230 羽となっており、本年度は8月末現在で、エゾシカが 76 頭、アライグマが 46 頭、ヒグマが3頭となっており、捕獲した鳥獣は、一般廃棄物最終処分場への搬入または埋没により処理しております。なお、アライグマは、非農家での捕獲頭数が、平成 24 年度では 30 頭、本年度は8月末現在で 25 頭となっていることから、生息地域は市内全域に及んでいるものと思われます。次に、エゾシカ対策で導入した電気柵の効果につきましては、設置した農家からは効果があったとの回答を得ているところであります。次に、美唄市鳥獣被害防止対策協議会についてでありますが、美唄市鳥獣被害防止計画に基づき、農作物の被害調査を実施しているほか、箱わな、電気柵の管理やエゾシカの一斉捕獲などに取り組んでおります。最後に、今年度の対策についてでありますが、美唄市鳥獣被害防止計画に基づき、美唄市鳥獣被害防止対策協議会や農業団体などと連携をして、鳥獣被害の防止に取り組むほか、特に影響の大きいエゾシカについては、国の事業を活用して捕獲数の拡大に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)

土井議員のご質問にお答えいたします。教育行政について、初めに、市内小中学校の教職員人事についてでありますが、平成 25年度の空知教育局管内公立小中学校教職員人事異動実施要項では、教職員の自主的、積極的な理解と協力を得るため、個々の生活状況を十分に把握し、それぞれの特性や勤務歴を生かし、多様な教職員経験を積むことができるよう努めることとされております。また、学校群区分については、管内の小中学校の地域性及び学校規模並びにへき地指定基準等を勘案して、学校をA・B・Cの3群に区分し、各群における同一校の勤務年数については、A群及びB群の学校は6年、C群の学校は5年、C群の学校のうち、へき地1級の学校は4年、へき地2級の学校は3年となっており、本市の小中学校はA・B群に該当しますので、同一校勤務年数が6年目になりますと異動対象者となり、また、人事異動の要項上では、7年以上の勤務年数の者が長年勤務者と定義づけられております。本市の長年勤務者の状況についてでありますが、本年度中で在籍年数7年以上の者は 10名おり、このうち育児休業の取得による者が4名、職員団体専従の者が2名、長期研修派遣の者が1名含まれており、残りの3名が長年勤務者となり、来年度の異動対象者となります。本市におきましては、平成 22 年度の教職員人事異動要項の改正以降、要項に沿った人事異動が行われており、長年勤務者の解消が進んでいる状況にあります。次に、行事における国旗・国歌の取り扱いと実施形式についてでありますが、学校における国旗・国歌の指導は、児童・生徒に我が国の国旗・国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗・国歌も同様に尊重する態度を育てるために、学習指導要領に基づいて行っているものであります。本市の小中学校では、卒業式及び入学式において、校地内での国旗の掲揚と会場正面に国旗の掲示を基本として、式の中で国歌の斉唱を実施しており、形式につきましては、卒業式において、中学校では全校がステージ形式で実施し、小学校は1校がステージ形式、4校がフロアー形式となっております。国歌の斉唱につきましては、昨年度の卒業式と今年度の入学式において、来賓の皆様から、概ね歌われていたとの評価をいただきましたが、中には歌唱が十分でない学校もあることから、今後においても、年間指導計画に沿った歌唱指導の徹底を図ってまいります。次に、教職員の参議院議員候補者の街頭演説会の参加についてでありますが、教育公務員については、教育基本法等における教育の政治的な中立性の原則に基づき、特定の政党の指示または反対のために政治的活動することは禁止されております。また、選挙運動等の政治的行為の制限等についても公職選挙法及び教育公務員特例法に特別の定めがなされているところであります。ご指摘のありました点については、法令上、服務規律上、不適切と判断される実態はありませんでした。従って、教職員が年休を取得して参加する場合も考えられますが、私事の用務で街頭演説会に参加すること自体は違法行為とはならないものの、教育の政治的中立性が疑われたり、学校教育に対する保護者の信頼を損なうことがないよう自覚を持って行動することが重要であると考えております。以上でございます。

質問 13番 土井敏興

それぞれお答えをいただいたところでありますけれども、何点か改めて、市長並びに教育長にお尋ねをさせていただきたいと思います。まずは、農業行政における成長戦略の関係でありますけれども、以下7点について、お伺いをさせていただきたいと思います。まず1点目は、先ほどのお答えによりますと、推計では、年齢構成からして約6割位までに農家戸数が減少するとのことでありますし、その6割の農家の皆さんが、果たして平均的に 20 ヘクタールを超える面積の耕作が本当に可能なのかどうなのか、また、ほ場の整備がなされないであろう約3割も農地についても、今後どのようになっていくのか、これらについても心配をするところであります。場合によっては、全体を通して農地の集積が滞るような事態ともなれば、不作付地や遊休農地が出てくることが考えられるなどからして、いかに担い手につなぎ、優良農地の確保と保全に努めていくのかについて、どのようなお考えをお持ちか、お伺いをいたしたいと思います。2点目は、政府の成長戦略における検討課題の中に、農地中間管理機構いわゆる農地バンクと通称言われているようでありますけれども、これにおいて、大規模な農地集積に向けて、公募を中心とする貸し借りの仕組みづくりについて、さまざまな議論がなされているようでありますけれども、その入り口を農業者以外にも大きく開放する考えも見え隠れするところであり、場合によっては、誰に農地をつなぎ、しかも誰にその農地を貸すということになるのか、心配の種が残るところであります。よって、市としてはどのように受けとめておられるのか、お伺いをいたしたいと思います。3点目は、本市としましても、これまで、さまざまな角度から試行錯誤をし、特作あるいは新規作物に取り組んできたわけでありますけれども、中でも、決定的にぬきんでた品目の定着には残念ながら至っていないところであります。先ほど、高齢化についてのご答弁をいただいたところでありますけれども、現在、全国の人口構成の中で 65 歳以上の人口が 25%に達している、いわゆる4人に1人が 65 歳以上であると、そういう現状の中、このまま高齢化が急速に進むと、より収入の道というものが硬直化をして、いわゆる年金受給者が急増するわけであります。そうしますと、高齢者は出来る限り、限られた出費を抑えるという意味から、医療費に対する出費も抑える、必然的に健康でいることが強く嗜好するという形の中で、健康維持あるいは増進のために健康食品いわゆるサプリメント等や漢方系医薬品への依存が強くなるとされております。そうした流れを受けて、製薬会社等が中心となって、薬用植物の栽培普及への取り組みが始まり、経産省北海道経済産業局もこうした動向をとらえて、情報の収集と栽培に向けた取り組みも始まっているとのことであります。既にご案内のように、夕張市においては、漢方薬の製剤で有名な「ツムラ」が夕張ツムラ社を設立をし、工場を構え、周辺農家において栽培を委託し、これについてはビートや小麦などの畑作物の手取りを目標に事業の展開を始めており、昨年の9月時点で、面積に換算すると約 200 ヘクタールに達しているということであります。こうした新しい動きについて、市としてどのような情報を収集しておられるのかについてもお伺いをいたしたいと思います。4点目は、現在、取り組みの1つとして、なたねの試験栽培を行っているとのことでありましたが、経過の状況と今後の動向について、お知らせをいただきたいと思います。5点目は、ことに、新規作物の選択や振興策については、現在、交渉が行われているTPPによる影響が出てくる頃になってから、さてどうするということでは後の祭りになる恐れがあることから、現時点から、行政として先を見据え取り組んでいく必要があると思いますが、ご見解をお聞かせをいただきたいと思います。6点目は、今申し上げた新規作物の導入の動きの中で、昨日の同僚議員のお尋ねにもありましたが、ITを活用した先端技術導入の動きが、全国的にも、もう始まってきておりまして、特に施設栽培においては、オランダのコンピュータ制御システムによる施設栽培技術を活用して、新たな事業の展開を図るとのことであり、一部、トマト栽培で全国的にはスタートをしているようでもあります。よって、こうした技術にも注目をしていく必要があると思いますが、いかがでしょうか。7点目は、新たな農業関連産業についてでありますが、市としても、豊富にある雪を利用したビジネスの取り組みを進めつつあるところでありますが、道内のある企業は、生鮮食料品の保冷に半導体利用の容器の開発に着手をし、実用化を目指しているとのことであり、こうした技術と雪とのマッチングが考えられないものなのか、一方、今、本市も生ごみの堆肥化に向け検討を重ねているところでありますが、最近の技術では、堆肥製造の過程の中で、植物の成長を促し増収に結びつけることができる、かなり精度の高いアミノ酸液体肥料が製造され、ほ場でも、既に実証試験も行われているようでありますし、その成果によっては、単に生ごみの堆肥化処理施設という発想ではなく、企業誘致という観点ともあわせ、そうした技術を持つ企業を誘致することも視野に入れて、美唄農業の一層の底上げを図っていくことも農業関連産業の育成上、肝要ではないかと考えるところでありますが、市長のご見解をお伺いをいたしたいと思います。次に、野生鳥獣の被害対策に関してでありますが、3点について、改めてお伺いをいたします。1点目は、これらの被害状況からして、全市的に広がりを見せていると捉えなければならないのではないかと思うところでありまして、よって、農家ばかりではなく、広く市民の方々にもこうした状況にご理解をいただき、狩猟の免許等の取得についてもご協力をいただかなければ、被害の軽減につながらないのではないかと考えるところでありますが、いかがでしょうか。2点目は、被害防止対策協議会において、計画に基づき、さまざまな取り組みがなされているところと思いますが、とりわけ猟友会の皆さんのご協力がなければ、現実的には、目標を達成することはかなわないわけであり、現状、そうした方々に対する費用や身分の扱い、さらには待遇等についてと今後の協力体制や連携のあり方についてもお伺いをいたします。3点目は、被害防止に向け、電気柵の活用はもちろんのこと、最近は、隣町奈井江町のある企業がLEDを利用した被害防止機材を開発し、実証検討中とのことであるようでありますけれども、その効果について把握をしているのであれば、その状況と市としては、どのようにそれを見ているのかも、併せてお聞かせをいただきたいと思います。次に、教育長にお伺いをいたします。まず、教職員の人事についてでありますけれども、基本的な考え方と現状については理解をさせていただきましたが、やはり根本的には、人事異動要項に沿って行われることが望ましく思うところであり、同一校で長年勤務するということは、教職員構成の適正化を図る上で、問題につながる可能性が発生しやすくなるのではないでしょうか。そこで、同一校において、長年勤務となる要因については、どのようなことがあるのかについて、お伺いをいたしたいと思います。また、人事は毎年行われるわけでありますけれども、ひととき解消があったとしても、翌年には、翌々年にも新たな該当者が発生することとなるわけであり、よって、抜本的な解決策を講ずる必要があるのではないかと思いますが、教育長として、どのように取り組まれるおつもりか、お考えをお伺いをいたしたいと思います。次に、国旗・国歌についてでありますけれども、国歌につきましては、教育長も必ずしも十分ではないとのご認識を先ほどお示しになられたと思うところでありますが、そもそも国家の歌唱指導については、どの段階で教えるものなのか、また、その時間数やそれぞれの学校における指導に関する状況をどのように把握をされているのか、ことに、高学年になるにつれ、教わる機会が薄れているのではないかとの声も聞き及びますけれども、学校長はどのように確認をしているのかも含め、こうした中において、より適切な指導の徹底に向け、教育委員会として今後どのように対応されるのか、ご見解をお示しをいただきたいと思います。次に、国旗についてでありますが、その扱いについては儀式的行事、いわゆる卒業式や入学式等が当たると思うところであり、それぞれ掲揚されているとのことでありますが、私はやはり、その式場の正面に飾られることが望ましいと思うところであり、しかも、教育基本法や学校教育法において、伝統や文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する心とともに、他国を尊重し、国際社会の平和の希求と発展に寄与する態度を養うことが目標の1つに掲げられていると思うところであります。さらには今後、ますます国際化の流れが加速をし、人々の交流もそれにつれて加速度を増し、よって日本の存在、立ち位置がより重きものになってくると思うところからして、私は、学校のある日については、毎日国旗を掲揚することが望ましいと考えるところであります。ちなみに、道立学校においては、267校すべてが毎日掲揚することになったとも聞き及んでおります。よって、指導する立場にある教育長として、この点についてどのように考えておられるのか、ご見解をお伺いをいたしたいと思います。次に、卒業式等の儀式の形式についてでありますけれども、先ほどのお答えの中で、ステージ形式での取り組みについては、中学校は全校実施であり、小学校については5校のうち1校にとどまっているとのことでありましたが、非常に残念に思うところであります。私は、子どもたちにとって、その学校生活の有意義な節目に当たり、万感の思いを胸に晴れやかに新たなステップの展開への極めて大きな動機付けとなるものと考えるものであり、未実施校については、ステージ形式で執り行うよう明確に指導すべきと考えるところでありますが、お考えをお伺いをいたしたいと思います。次に、教職員の行動等についてでありますけれども、私は、休暇を取得し、私事としてその演説会に参加したということについては問題であると思うところでありませんが、ただ、場所や時間帯あるいは置かれている立場によっては、子どもたちや保護者の視線が注がれているということも、当然、意識をしておく必要もあるのではないかと思うところであります。特に、児童・生徒は心身発達の成長過程にあり、判断能力等も未熟で十分備わっていない状態にあるといえ、特に義務教育の段階においては、先生のそうした行動や言動が大きな影響力を持つということは容易に想像できるところであります。個人の活動の一環ではあるのかもしれませんが、教育者として不信感や疑念を持たれるような行動は控えるべきと考えますし、むしろ先ほどもいろいろ議論されておりましたが、全国学力テストの調査結果からしても、基礎的能力を引き出し、子どもたちの学力や体力の向上に向け、より一層の自覚のもとに惜しみない努力を傾注してくれることを願っているのが、保護者の方々の切実で率直な願いであろうと思うところであります。よって、子どもたちが学ぶことの楽しさ、そして、成果を実感できる環境を、学校、先生、保護者が一体となって1日も早く確立していくことが肝要と考えますが、改めて教育長のご見解をお伺いをいたしたいと思います。

答弁 市長 髙橋幹夫(市長は2019年3月まで)

土井議員の質問にお答えいたします。初めに、農地の流動化対策についてでありますが、基盤整備を推進して生産性の向上を図り、担い手が経営規模の拡大に向けて農地の利用集積を進めやすい環境づくりに努めるほか、市が、担い手への農地の利用集積及び農地の有効利用等の促進を目的に設置している農用地流動化推進員の活動を通じ、今後とも、円滑な農地の受け手、出し手の調整を実施してまいりたいと考えております。なお、受け手が見つからない農地については、農地利用集積円滑化事業により、市が地権者の委任を受けて農地の流動化を図ってまいりたいと考えております。次に、農地中間管理機構についてでありますが、国は、成長戦略の中で担い手への農地集積を加速するため、農地中間管理機構の設置について検討を進めており、農地の貸付先として企業等も含めることが検討されております。このため、市としては、農地の利用集積の方法は、地域農業の将来の設計図といわれる「人・農地プラン」を基本に、地域の合意形成の下に進められるべきと考えております。次に、新規作物の振興についてでありますが、夕張では、漢方薬メーカーが自社農場などで薬用植物のセンキュウの栽培を始めたことや、日高町では、道外企業との提携により、新たに薬用植物のカンゾウの栽培に取り組むことは承知しているところでございます。次に、なたねについてでありますが、平成23 年度から美唄市農協などと連携して、本市におけるは種適期、効果的な施肥方法などの栽培試験等を実施しているところでございます。こうした試験結果なども踏まえ、市内では、本年秋には種する面積が約 20 ヘクタールに拡大すると伺っており、引き続き、なたねの普及、拡大に努めてまいりたいと考えております。次に、新たな作物の振興についてでありますが、本市農業が将来にわたり持続的に発展していくためには、新規作物の導入や開発を行っていくことが重要であると認識しており、農協などとの協議のもとに、具体的な作物について検討を進めてまいりたいと考えております。次に、農業先端技術の導入についてでありますが、新たな作物の検討と併せ、調査・研究してまいりたいと考えております。最後に、新たな農業関連産業についてでありますが、具体的には、市と商工会議所が主催するビジネス交流会のほか、北海道経済産業局などの支援機関や金融機関が開催する各種セミナーなどを活用し取り組んでいくこととしております。次に、狩猟免許についてでありますが、銃の狩猟免許の取得に当たっては、専門的な知識や技術が必要なほか、経費や時間もかかるため、市といたしましては、外来生物法に基づく研修を受ければ、誰でもアライグマの捕獲作業に従事できる研修会の受講を呼びかけ、市民の皆さんの協力が得られるよう努めてまいりたいと考えております。次に、猟友会美唄支部との関係についてでありますが、市の委託業務では、鳥獣の捕獲やヒグマの出没時におけるパトロール回数や実弾経費などを積算し委託しているほか、鳥獣被害防止対策協議会からは、エゾシカの一斉捕獲等に対し、従事者への捕獲活動費が支払われております。なお、捕獲業務に従事する方々は、美唄市鳥獣被害対策実施隊設置要綱の実施隊員に委嘱しており、身分は市条例で定めるその他非常勤の嘱託職員であり、職務中に事故があった場合には公務災害の対象となります。また、今後の連携・協力につきましては、猟友会の皆さんには、捕獲対策において重要な役割を果たしていただいておりますことから、今後とも、意見交換や情報の共有などを図り、連携の強化に努めてまいりたいと考えております。次に、LEDによる防除機材についてでありますが、北海道が、昨年の秋と冬に実証試験を行った結果では、音声による効果は一時的でありましたが、光では最大1カ月間の効果が確認されております。市といたしましては、引き続き、この機材の効果に関する情報をはじめ、新たな予防機材などの情報収集に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

答弁 教育長 早瀬公平(教育長は2016年12月まで)

土井議員のご質問にお答えいたします。本市における長年勤務者が生じる要因についてでありますが、その要因については、一般的に学校の指導体制上の理由により留任する場合や、教職員個々の特別の事情がある場合、例えば、本人が広域的な異動を希望しても実現しなかった場合などであり、本市においても同様の理由であります。次に、長年勤務者解消に向けた取り組みについてでありますが、教職員はさまざまな地域や学校規模を経験することが教職経験を豊かにすることになることから、今後とも北海道教育庁空知教育局と密接な連携を図り、人事異動実施要項に沿った人事異動が行われるよう努めてまいります。次に、国旗・国歌の適切な実施についてでありますが、国旗の指導につきましては、小学校全学年の音楽の授業で指導するものとなっております。本市の小学校の年間指導計画では、1校が4月に、4校が1月から3月の期間で実施し、各学年2時間から6時間の指導時数が計画されております。各学校においては、管理職が授業を参観しての実際の指導状況を確認しているものであり、今年度につきましては、確実にどの学年でも国家が歌えるように、二学期からの計画的な指導を実施し、教育委員会といたしましても、実際の授業の実施状況を参観して確認してまいります。国旗の掲揚につきましては、現状では、卒業式や入学式及び国の祝祭日に校地内に掲揚しているものでありますが、学習指導要領では、入学式や卒業式のほかに始業式、終業式、運動会、開校記念日に関する儀式があげられ、どのような行事に国旗の掲揚を行うのかは、各学校において行事の意義を踏まえて判断するものとされており、毎日の掲揚につきましては、この点を踏まえながら検討してまいりたいと考えております。次に、卒業式の形式につきましては、より一層、儀式的行事に相応しい式場となるよう、会場の正面に自然な形で国旗を掲示することが望ましいと考えており、厳粛かつ清新な雰囲気の中、児童・生徒の成長を祝うとともに、新しい生活への動機づけとなるよう指導を図ってまいります。次に、演説会への参加についてでありますが、教職員が年休を取得し演説会に参加することについて、法令上の問題はないものの、保護者及び児童・生徒の信頼を損なうことがないよう、教育委員会として年度の初めや選挙が実施される前には、校長、教頭を通じて教職員に対し、自覚を持って行動するよう指導の徹底を図っているところです。今日、社会の変化、とりわけ教育を取り巻く環境が急激かつ複雑に変化していく中で、教職員一人一人の高い指導力や対応力はもとより、学校あげての組織的な課題解決力が今まで以上に求められておりますので、今後ともそのような認識の下に、すべての教職員が教育公務員としての自覚を持って職務専念に努めることが重要であると考えております。以上でございます。

出典:美唄市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月19日 議事録 PDF(31ページ) 間違いを知らせる