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美唄市議会 平成22年第1回定例会 2010年3月8日

(1)農業行政について/(2)消防行政について/(3)教育行政について

2010年3月8日、美唄市議会の一般質問で、五十嵐聡議員が「農業行政について」「消防行政について」「教育行政について」について質問し、市長 桜井道夫、教育長 板東知文が答弁しました。

質問者
五十嵐聡 議員
答弁者
市長 桜井道夫、教育長 板東知文

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 五十嵐聡

平成22年第1回定例会に当たり、大綱3点について市長並びに教育長にお伺いいたします。大綱の1点目は、農業行政についてであります。国は、昨年6月に食糧の安定供給を図る上で重要な生産基盤である農地について転用の規制を見直し等により、その確保を図ると共に、農地の貸し借りについての規制を見直し、農地の利用集積を図る事業の創設など、その有効利用を促進するために農地法の一部改正する法律を交付し、昨年12月15日に施行されました。この法律では、農業経営基盤強化促進法の一部が改正され、その中で、農地を集積することにより、効率的に利用できるようにするため、市町村、市町村公社、農業協同組合等が農地の所有者の委託を受けて、所有者の代理として農地の貸し付け等を行う事業ができる農地利用集積円滑化事業が創設されました。本市では、この事業に対して、どのように取り組んでいくのか、お伺いいたします。また、農業振興地域の整備に関する法律も、今回一部改正され、その1つに、農用地域内の農地について担い手に対する利用の集積に支障を及ぼすおそれがある場合には、同区域からの除外を行うことができないこととされています。この内容は、どのようなもので、今後どのように対応していく考えなのか、お伺いいたします。次に、本市では農業振興地域の整備の法律に基づき、農業振興地域整備計画を定めておりますが、昭和47年度に策定し、平成元年度に1度見直しを行って以降、見直しは行っていないように聞いております。本市を取り巻く農業情勢や、経済事情は大きく変化しており、このことに伴い、農用地区域の見直しも含めた農業振興地域整備計画の総合的な見直しが必要ではないかと考えますが、このことに対しての考えをお伺いいたします。次に、マガンによる小麦食害防止対策についてですが、先日の新聞報道で、空知支庁が新年度からラムサール条約登録湿地周辺に飛来するマガンと、環境に配慮した農産物づくりの共生推進事業を実施するとの報道がありました。本市では、これまで小麦の食害防止対策として、代替採食地の試験事業を実施し、また、現在、ポールとテープの貸付事業を実施しているところですが、空知支庁は、今回の共生推進事業でどのような食害防止対策を実施しようと計画しているのか、その事業内容について、また、本市では、この事業に対して、どのようにかかわっていくのかお伺いいたします。大綱の2点目は、消防行政について、安全・安心なまちづくりについてであります。最近、新聞・テレビなどで火災の報道をよく見かけます。住宅火災による死者が後を絶ちません。今年は特に寒いからなのか、住宅火災による悲惨な事故が多く目に付きます。今後、さらなる高齢化に伴い増加する恐れもあり、火災の6割以上が逃げ遅れによって被害に遭われております。時間帯では、午後10時から午前6時までの就寝時間帯に多く発生しているようで、このような状況に対応するため、消防法及び美唄市火災予防条例が改正となり、一般住宅に住宅用火災報知器の設置が義務づけされております。新築住宅では、平成18年6月1日以降に建設された一般住宅への義務化、既存住宅については、平成23年6月1日に設置が義務づけされます。住宅用火災報知器は大きく分けると、煙に反応するタイプと熱に反応するタイプの2種類があり、今回設置義務があるのは、煙に反応するタイプと聞いております。そこで伺います。1つに、住宅用火災警報器の設置による火災抑制効果の分析。2つに、住宅用火災警報器の市営住宅と個人住宅、それぞれの設置状況と設置率。3つに、住宅用火災警報器の設置期限までの指導推進についてお伺いいたします。次に、突然に心肺停止した人を市民が目撃した際に、心臓に電気ショックを与えて救命するAED自動体外式除細動器を、実際に市民が使ったケースは少ないと思いますが、消防庁の調査によると、AEDを使わなかった場合、患者の1カ月後の生存率は9.8%、使用した場合は43.8%と、4.5倍にアップ、1カ月後の社会復帰率も未使用では5.6%、使った場合は38.2%で、6.8倍との調査結果があります。公的施設や商業施設で見かけることがありますが、いざというときのための普及推進についてお伺いいたします。1つに、本市のAEDの設置状況、設置場所の市民周知。2つに、設置の拡充とバッテリーなどの点検状況。3つに、いざというときに使う事の出来る講習についてお伺いいたします。大綱の3点目は、教育行政についてであります。教育長の教育行政執行方針で総合的な学習の時間において学校や地域の特色、地域の教育力を生かし、地域の自然や生活と結びついた生きた学習活動を展開することが重要であり、このため、グリーン・ルネサンス推進事業として、小学校農業体験学習による食農教育を初め、環境教育、福祉教育、キャリア教育など、学校と地域が連携した取り組みを進めていくと述べられました。昨年の12月、私の一般質問で、平成22年度においては実施可能な学校から取り組み、平成23年度からすべての小学校において実施したいとの答弁がありました。そこで、次年度計画において実施を予定している学校と、取り組みの内容についてお伺いいたします。次に、放課後児童対策について、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に通う子どもたちに、遊びや生活の場を提供し、その健全な育成を図る事業であり、女性の就労の増加や少子化が進行する中、仕事と子育ての両立支援、児童の健全育成対策として、重要な役割を担っております。そこで、農村地域においても農業情勢の変化で、通年の就労や規模拡大、複合経営などの取り組みで女性はもとより、高齢者も貴重な労働力となっており、昼間、子どもに目が届かない家庭もあります。国庫補助対象外である小規模に対しては、道費単独の補助があると聞いておりますが、利用希望者アンケートの調査結果と、今後の対応についてお伺いいたします。以上で、この場からの質問を終ります。

答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)

五十嵐議員の質問にお答えします。初めに、農業行政について、農地制度の見直しについてでありますが、農業経営基盤強化促進法に創設された農地利用集積円滑化事業は、農地利用集積円滑化団体が農地所有者から委任を受けて、所有者の代理として農地等の貸し付け等を行う、農地所有者代理事業、農地の買い入れ、または借り受けて当該農地を売り渡す農地売買等事業、保有する農地等を利用し、新規就農希望者等の研修などを行う研修等事業の3事業で構成されております。市としては、農協等と協議を行い、農地利用集積円滑化事業のうち、必須とされる農地所有者代理事業に取り組むこととし、現在この事業実施に当たって必要な、市の農業経営基盤強化促進基本構想の見直し作業を進めているところであります。次に、農業振興地域の整備に関する法律の改正では、担い手に対する農地等の利用集積に支障を及ぼすおそれのある農地は、農用地区域から除外をすることができなくなり、農家住宅についても改正により原則除外できなくなったところであります。その後、国から通知があり、市町村農業振興地域整備計画に、農業を担うべき者の育成及び確保のための施設に関する事項を定めることにより、農家住宅を除外することができるようになったことから、このことを、市の農業振興地域整備計画に追加することとしております。次に、農業振興地域整備計画についてでありますが、本市では、農業振興地域の整備に関する法律に基づき、昭和47年に策定しております。その後、平成元年度に農用地区域の変更も含めた整備計画の全面的な見直しを行いましたが、20年以上が経過し、この間、本市の農業を取り巻く環境や社会経済情勢などが大きく変化しており、総合的な見直しが必要となっているものと考えております。このため、農業振興地域整備計画の見直しに向けて、新年度から基礎資料などの整理に取り組んでまいりたいと考えております。次に、空知支庁が実施するマガンと環境に配慮した農産物づくりの共生推進事業についてでありますが、この事業は、宮島沼に飛来するマガンによる食害が課題となっていることから、空知支庁が東京大学大学院をはじめ、農協、農業改良普及センター及び関係市町などと連携し、地元関係者の協力も得ながら、平成22年度から3カ年計画で実施することとしております。事業の内容は、地域の理解と協力を得ながら、水田に籾を散布する代替採食地の設置や、秋起しや稲わら集積などを自粛し、マガンの飛来時期まで落ち籾を水田に残してもらう実証実験などを通じて、マガンと環境に配慮した農産物づくりを目指すものとなっており、平成22年度は、美唄市の大富地域を対象に実施し、次年度以降にその区域を市内外に広げていく計画となっております。空知支庁が、この事業を計画する段階で、市としてこれまで実施してきた代替採食地設置事業等の情報を提供し、協議を進めてきたほか、実施に向けて空知支庁が2月に開催した地元説明会に同席して今回の事業を関係機関・団体と一緒となって取り組んでいくことを確認したところであり、市としましては、今後においても地元関係者と連携を図りながら本事業が円滑に推進されるよう協力してまいりたいと考えております。次に、消防行政について、住宅用火災警報器の設置による火災抑制効果でありますが、住宅用火災警報器が設置されている場合とない場合を比較すると、東京消防庁の調査結果では、設置されている場合、火災通報が1分早く通報可能となり、火災による死者が3分の1以上に減少でき、火災の焼損程度も3分の1に軽減できる効果があると言われております。次に、市営住宅の設置につきましては、平成21年度から3年計画で設置をすることとしており、21年度は、設置対象総戸数769戸中、295戸の設置が完了し、市営住宅における設置率は38%となっております。また、個人の住宅につきましては、市が実施した市内全域を対象とした調査結果で平成19年度は6%、平成20年度は11%、平成21年度は21%の設置率となっております。これまで、住宅用火災警報器の設置普及に向けた市の取り組みといたしましては、各分団説明会や、広報誌メロディーの掲載、春・秋の火災予防運動期間中の高齢者を含めた一般住宅の防火査察でのチラシ配布、街頭宣伝や事業所の避難訓練などでの住宅用火災警報器の見本の展示やパンフレットを配布し、市民の方に周知をしてきたところであります。住宅用火災警報器の設置は、平成23年6月1日に義務化されますので、今後は広報誌メロディーへの掲載はもとより、各町内会における説明会を初め、さまざまな会合を活用し、火災警報器の設置普及に向けて働きかけるなど、全庁をあげて取り組んでまいります。次に、AEDの普及推進についてでありますが、本市のAEDの設置状況を申し上げますと、市の施設につきましては、小中学校も含めた22の施設に24台のAEDを設置しております。また、民間施設におきましても設置が普及しており、消防で把握している設置場所は、市内21施設に25台のAEDが設置されております。設置場所の市民周知につきましては、消防署ホームページに市の施設を掲載しているほか、9月9日の救急の日に合わせ、市広報誌メロディーに民間施設も含めた設置場所を掲載し、市民周知を図っているところでございます。次に、設置の拡充とバッテリーなどの点検状況についてでありますが、AEDの有効性と必要性は広く認識されているところであり、今後とも、民間施設も含めたAEDの設置を図ってまいりたいと考えております。また、バッテリー等の点検につきましては、設置者が適切な管理・点検を実施することとなりますが、救命講習会において、日常点検等の重要性を広く周知し、適切な管理の徹底を喚起してまいります。次に、AEDの使い方に関する講習についてでありますが、消防署で開催する救命講習会や地域へ出向いての救命講習会、あるいは消防署ホームページでAEDの使い方をお知らせしているところですが、さらに民間の団体や事業所とも連携を図りながら、今後も普及啓発に努めてまいります。私からは以上でございます。

答弁 教育長 板東知文(教育長は2010年3月まで)

五十嵐議員の質問にお答えします。初めに、グリーン・ルネサンス推進事業についてでありますが、各小学校においては、新年度の農業体験学習の実施に向けて、半数以上の学校で取り組む予定で準備を進めており、各学校の事業計画の推進に必要な支援策についても関係団体や地域、学校とも協議し、検討を進めております。また、農業体験学習においては、優れた地域資源としての宮島沼を活用し、稲作体験と環境学習を組み込んだ宮島沼のふゆみずたんぼの体験学習も検討しており、より多くの子どもたちに、自然を体験し、発見の喜びに胸をときめかせる、生き生きとした新鮮で驚きと感激にあふれる体験などを通して、学ぶ喜びや意欲を育んでまいりたいと考えております。事業の推進に当たっては、学校現場を基本に新たな教育課程の編成に向けた、小学校規定カリキュラム編成委員会、学校の取り組みを地域から支援し支える農業体験学習検討委員会の相互の連携を十分に図りながら、地域に根差し暮らしに学ぶという、美唄らしい農業体験学習の実施に向けて着実に取り組んでまいりたいと考えております。次に、放課後児童施設についてでありますが、昼間、保護者がいない小学校1年生から4年生までの児童を放課後に預かり、指導員による適切な遊びや学習を行う施設として、現在、中央小学校区、東地区、南美唄小学校区の3地区に設置しております。峰延小学校、茶志内小学校及び西美唄小学校の校区につきましては、保護者の意向を把握するため、放課後児童施設に関する希望調査として、昨年11月に新1年生と現在の3年生までの児童を持つ保護者を対象に、利用希望の有無についてアンケート調査を行うと共に、小学校や地元保育所、さらにはPTA、関係者などにも御意見を伺い、検討を行ってまいりました。調査結果では、峰延地区で15名、茶志内地区で9名、西美唄地区で11名の利用希望があったところでございます。放課後児童施設については、3つの学校の地域がいずれも農業世帯が多く、農繁期のみの利用希望もあることなどから、通年で道の補助対象人数を確保することが難しいこと、また、今後の入学予定数も低く推移していることなどから、それぞれの地区で新たに開設することは難しいと考えております。このため、今後におきましては、放課後の児童の望ましいあり方に向けて、既存の3施設への児童の受け入れのための足の確保や、地域との連携による子どもの居場所づくりについて、学校地域支援本部事業とも関連して、さまざまな角度から学校保護者地域の方々とともにさらに検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

質問 3番 五十嵐聡

それぞれ御答弁をいただきまして、ありがとうございます。小麦食害防止対策については、効果を期待いたします。この場から2点再質問をいたします。住宅用火災警報器について、個人住宅に取りつけの義務があっても罰則がなく、費用もかかることから、推進にも難しさがあると思いますが、個人で生命財産を守る事が重要で、特に高齢者宅においては必要と考えております。消防分団員は地域で信頼もあり、知識も持っております。防火査察の時に自分で取りつけが困難な高齢者に対し、要望を受けて正しい場所に正しく設置してあげることも必要ではないかと考えますが、お伺いいたします。次に、グリーン・ルネサンス推進事業、実施校区以外にも宮島沼のふゆみずたんぼを活用して、事業展開を予定しているとのことですが、ふゆみずたんぼの内容と事業展開の考え方をお伺いいたします。

答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)

五十嵐議員の質問にお答えします。高齢者宅の住宅用火災警報器の取り付けについてでありますが、住宅用火災警報器を取りつけている多くの高齢者の方は、家族や販売業者が取り付けている状況ですが、実際に自分で取りつけができない高齢者の方から問い合わせとか要望がありましたら、消防団ともよく協議し、対応を検討してまいりたいと、このように考えております。以上でございます。

答弁 教育長 板東知文(教育長は2010年3月まで)

五十嵐議員の質問にお答えします。グリーン・ルネサンス推進事業についてでありますが、ふゆみずたんぼにつきましては、宮島沼の水環境が急速に悪化する中で、その保全再生策として、近年、国内外で注目されている冬期淡水水田、いわゆるふゆみずたんぼを活用し、地下水位の上昇や水質浄化などの効果を期待して、取り組まれているものでございます。また、この取り組みは、国際的に重要な湿地を守るための地域農業の取り組みとして、地域農業振興と宮島沼の保全を両立する持続可能な地域づくりが可能となり、宮島沼のワイズユースの促進が図られるものと考えられております。これまでの取り組みにつきましては、宮島沼水鳥湿地センターが中心となり、周辺農家が維持管理を行い、センターが技術支援などを行うことにより進められているものでございます。平成19年度にスタートし、平成20年度から田んぼオーナー制度を創設、平成21年度に宮島沼プロジェクトチームとの共同で、循環かんがい型モデル水田の検討を開始したところであり、今後は、モデル水田を整備し、本格的に水質の改善や水位の変化などについて調査検討していく予定でございます。教育委員会といたしましては、宮島沼及び地域農業を確実に次世代へ引き継ぐことを目的とした優れた取り組みを学校教育に活用するため、田んぼを一部利用し、田植え体験、育成観察体験、稲刈り体験など、年3回程度の農業体験の機会を提供すると共に、その体験機会に合わせて宮島沼周辺の自然や生物と触れ合う環境学習としても取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。

出典:美唄市議会 平成22年第1回定例会 2010年3月8日 議事録 PDF(2ページ) 間違いを知らせる