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美唄市議会 平成20年第2回定例会 2008年6月16日

地方分権について

2008年6月16日、美唄市議会の一般質問で、高橋幹夫議員が「地方分権について」質問し、市長 桜井道夫が答弁しました。

質問者
高橋幹夫 議員
答弁者
市長 桜井道夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 高橋幹夫

平成20年第2回定例会において、先に通告した通り、大綱1点について、市長にお尋ねいたします。その1つは、地方分権における市町村合併についてであります。地方分権は地方公共団体に地方自治の主体として、できるだけ多くの権限や財源を移し、都道府県や市町村が自主的・自立的に地域の実情に合った行政を展開できるように、制度を変えて行こうとするものであり、自分たちの住んでいる地域のことは、自分たちで決められる仕組みにしていこうとするものであります。平成7年の地方分権推進法の施行、または平成12年の地方分権一括法の施行により、地方分権の推進は、全国的にも実行の段階に入ったと言われております。明治以来、日本は中央集権型の行政システムを形成することにより、急速な近代化と経済発展を遂げることができました。しかし、その反面、地方の自治を制約し、地域の多様性を軽視する等の問題もあったと認識しております。また、地方自治体を取り巻く環境は、急速に変動しており、新たな時代の状況と課題に集権的システムが適合せず、さらに地方分権を加速させなければなりません。この地方分権が推進されると、身近な地方公共団体で、住民が自主的にまちづくりの仕事を決めることができるようになり、国、都道府県、市町村のそれぞれの役割と責任の範囲が明確になります。また、国の画一的な基準や、各省庁ごとの縦割り行政に縛られず、地域の実情や、ニーズに合った個性的な行政を展開することもできるようになります。さらには国の地方自治体に対する手続、関与等が最小必要限のものとなり、労力経費等が節減されるとともに、住民にとっても事務処理手続が簡素化されると言われております。美唄市においては、平成13年より地域の生き残りをかけ、関係省庁や役場内での協議が始まり、その後、美唄市議会では、合併の是非を問う市町村合併問題等調査特別委員会や、単独で自立を目指すための自立推進等調査特別委員会等を経て、美唄市が美唄市らしい選択をしてきたことと認識しております。そこで前段も述べた通り、地方自治体を取り巻く環境が、急速に変動している中において、現在まで美唄市単独の自立のシナリオがどれだけ進行しているのか。その達成度について、また、その実情をどのように認識しているのかお尋ねいたします。次に、美唄市は、平成15年12月に自立の選択をした訳ですが、同じ頃に、国が強く推進している市町村同士の合併を選択した自治体も数多くあります。日本全体では、平成11年に3,232あった市町村が18年には、1,821。平成20年11月には、1,785の市町村になる予定であります。北海道においては、平成20年2月現在で、212市町村から180市町村へと合併が進みました。しかしながら、北海道は広大な面積を有すると言った地域性等から、減少率は15.1%にとどまり、全国平均の44.3%からして、大きく後退していることが現状としてあります。合併の検討や、議論は、市町村や地域住民が自ら主体的に行うことが重要であり、そうした合併の検討を進める市町村に対し、北海道も全力で支援をしていくという考えでありますが、平成20年度は、新合併新法の期限まであと2年となることから、地域において合併の検討や議論を行う重要な年になることを踏まえ、新たな財政支援を創設する等、新法に基づく合併市町村への支援を拡充し、市町村の合併に向けた取り組みを力強く後押ししていくものと伺っております。そこで、美唄市は過去に自立か合併かの議論は、膨大な時間をかけ、議論したことを承知しておりますが、急激に変化する環境において、この全国的な合併について、どのような見解を持っているかお尋ねいたします。合わせて、現在道議会の目玉となる支庁再編についての見解と、施行された場合の美唄市における影響をどのように推測しているのか、お聞かせください。また、市町村合併においては、既に実施されている自治体より、さまざまな課題や問題点が出されております。そのため、国は、平成19年4月に地方分権改革推進法により、内閣府に、地方分権推進委員会を設置し、国と地方の役割分担の徹底した見直しや、地方財政制度の整備、行政体制の整備及び確立方策といった調査審議を行い、さらに、平成19年7月には、最近の社会情勢の変化に対応した地方行政制度のあり方や、市町村合併を含めた基礎自治体のあり方を諮問する為に、第29次地方制度調査会を設置したと聞いております。前段に述べた道の合併に対する取り組みなどを考えると、美唄市が以前に合併議論をした状況とは、大きく変化していることと考えますが、今後における美唄市の合併問題についてはどのようにお考えなのかお尋ねいたします。次に、事務権限移譲について、質問させていただきます。道から市町村への権限移譲とは、北海道がしている仕事の一部を、その財源と共に市町村へ移し、市町村が自分たちの判断で仕事ができるようにすると言うことと承知しております。一番わかりやすい事例としては、パスポート申請であります。これまでパスポートを申請する場合は、一度市町村役場に行き、戸籍抄本をもらい、最寄りの支庁や札幌のパスポートセンターに行き、申請手続をしてまいりましたが、パスポート申請の権限が市町村に移ることで、市町村役場の窓口に行けば、1回ですべての手続きが済むようになります。このパスポートと似た事例として、除雪があります。現在道々の除雪は、北海道が担当し、地域の土木現業所が対応しておりますが、局地的な豪雪への対応は、そのまちで除雪の判断や指示を出すのが一番的確と言われております。隣の町の奈井江町では、この権限移譲により、道々の除雪をすることになりました。これにより、奈井江町では、地元の除雪業者を選定、委託できるようになり、今まで道々では使用できなかった奈井江町の除雪車両も投入できるようになったということであります。現場の意見として、奈井江町役場ふるさと振興課では、夜間休日は町の職員が現場に行って対応をしておりますので、住民サービスについては向上して来たということを伺っております。地域に住む住民のことを一番よく分かっているのは市町村であり、そこで、市町村に国や道が持っている権限や財源の多くを移譲することで、住民の意思が行政に反映されやすくなり、効率のよい仕事ができるようになると考えられます。道では、平成11年3月に、道州制に向けた道から市町村への事務権限移譲方針を策定し、毎年毎に市町村に移譲要望の照会を行い、協議が整ったものから順次移譲するということとしており、要望照会に合わせて、市町村向けの説明会を開催している他、要望にあった市町村に対し、財政措置について事前に交付金単価の差額を示すなど、市町村の検討に資するよう、積極的な情報提案に努めていると伺っております。また、このように市町村への事務権限の移譲については、市町村から要望に基づいて進められているため、目標年次を示すことは困難であるが、市町村が住民サービスの中心的役割を担う、地域主権型社会の構築に向けた、着実な一歩を踏み出すことが出来るよう、事務内容の説明や協議などを通じて、より多くの市町村の理解を上げることにより、一層の推進を図っているものと伺っております。道が所管する約2,500の事務事業約4,000条項の権限のうち、189の事務事業2,054条項の権限を、市町村への移譲を対象とし、権限移譲に合わせて事務権限移譲リストとして提示しており、リストでは、事務事業権限を移譲に当たって特段の条件のないもの、受け入れ体制等の条件整備が必要なもの、法制度の改正等が必要なものに区分しており、このうち移譲に当たって、特段の条件がない事務権限については、早期に全市町村に対し、移譲が行われるよう整備され、また移譲に当たって専門的な知識を有する職員の確保や、受け入れ体制等の条件整備が必要な事務権限については、既に条件を満たしている市町村に対して、早期に移譲が行われるよう整備が進んでおり、条件を満たしていない市町村においても、必要な条件整備が進むよう対処していると伺っております。そういった中において、美唄市における事務権限移譲の現状と認識をお聞かせください。私は、この事務権限移譲は、決して国や道の押しつけではなく、各市町村の同意を得てから行われることが望ましいと考えております。地域のことや市民の生活に身近なことを、家庭の事情をよく知り、市民の声が届きやすい市町村で決められることができれば、さらによりよい行政サービスにつながるのではないでしょうか。今後の美唄市におけるさらなる取り組みについてお考えをお聞かせください。

答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)

高橋議員の質問にお答えします。初めに、地方分権について、自立のシナリオについてでありますが、平成15年に、市町村合併議論の際にまとめた「美唄市自立のシナリオ」につきましては、平成17年2月に美唄市自立推進計画として、本市の自立に向けた具体的な取り組み事項を改めて整理したところであります。この計画は、昨年8月にまとめた見直し版の段階で、取り組み項目数は133となっており、このうち実施済あるいは実施中のものは、平成19年度末で91項目、割合として68.4%となっております。また、本年度実施の教育研究所の廃止、下水道使用料改定、総合体育館・体育センターの指定管理者導入、茶志内中・西美唄中の配置見直しを加えると、95項目71.4%となります。自立推進計画については、今後新たに策定する財政健全化計画に合わせ、内容の見直しを行うこととしており、一層の行財政改革を進めてまいりたいと考えております。次に、市町村合併に対する考え方についてでありますが、市町村合併は、住民の判断で、その自治体を活性化させるための手段であり、いわゆる「平成の大合併」で、全国的には多くの合併が実現しておりますが、北海道では、行政面積の規模や積雪寒冷地であること、あるいは財政状況の悪化などの状況もあり、合併のメリットが見出せない市町村が多かったのではないかと受けとめております。また、支庁制度改革については、道が示している案の中で、14支庁を9つの総合振興局と5つの振興局に再編することとし、空知支庁は道央総合振興局に再編され、その所在他は岩見沢市となっている事から、現段階では本市への大きな影響はないものと受けとめております。しかし、全道市長会としては、地域格差の拡大などが懸念されることから、慎重に取り進めるよう知事に要望しているところであります。また、今後の市町村合併に対する考え方についてでありますが、平成18年に公表された道の市町村合併推進構想では、空知Aグループとして、三笠市、月形町との組み合わせが示されております。私は自治の基本は、住民の意思であり、市町村合併の議論に際しては、まずそのことが前提であるという考え方に立っております。本市は、現在「自立と協働」をテーマとして、美唄らしい自治の仕組みづくりに取り組んでいるところであり、道の市町村合併構想については、市民の皆さんの意思を最大限尊重することを基本に、慎重に対応してまいりたいと考えております。次に、事務権限移譲についてでありますが、本市の状況としましては、平成18年度では、母子保健法に基づく未熟児の訪問指導に関する事務など2件、平成19年度では、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律に基づき、有害鳥獣の捕獲等の許可に関する事務等16件、平成20年度では、中小企業等協同組合法に基づく、組合の設立及び共済規定の認可等に関する事務等26件で、過去からの移譲も含めて、平成20年4月現在で、219項目の事務権限が移譲されております。今後におきましても、移譲に伴い必要となる組織体制や経費の他、交付される委託金の状況などを総合的に勘案し、市民の利便性向上につながるもの等について、優先的に進めてまいりたいと考えております。

質問 4番 高橋幹夫

さらに理解を深めるために、自席から何点か質問させていただきたいと思います。まず初めに、市町村合併についてでありますが、自立推進計画については、今後新たに策定する健全化計画に合わせて、内容の見直しを行っていると。そして、さらに、行政改革を進めてまいりたい、というようなご答弁をいただきました。この策定計画のポイントと健全化に向けた、さらに加速させる行政内容、改革内容とは一体どういうものなのか、まずお聞かせいただきたいと思います。また、実際に合併を進められている市町村において、合併のメリットが見出せなかったということでありましたが、このことは実際に合併を行っている自治体より意見を収集されていたのかということで、内容を受けとめているのであれば、お聞かせ願いたいと思います。次に自立を目指す美唄市に対して、道は空知Aグループとして、三笠と月形との組み合わせが示されたというようなご答弁をいただきましたが、これに関して道より事前の協議がなされたと思いますが、どのような内容であったのか、またその内容に対して美唄市がどのような態度を示したのかをお聞かせいただきたいと思います。それと、地域振興の観点から支庁再編なんですけれども、現段階では大きな影響はないだろうというようなことでございますが、この辺についてもう少し分かりやすく、お聞かせいただきたいと思います。それと市町村合併の最後なんですけれども、市民の、住民の意思を、最大限尊重するということを基本に、慎重に対応していくということでありますけれども、その慎重に対応していく、その根底となる市民の意思確認、こういったものは、どのように行われるのか、また、それはどういったタイミングで行われるのか、お聞きしたいと思います。それと、事務権限についてでありますが、今後においても、移譲に伴う必要な組織体制や、経費、そういったことと、それから市民の利便性こういったものを優先的に勘案し、優先的に進めていきたいというようなご答弁でしたが、今後の展開に反映させていくためにも、いくつかお伺いします。事務経費の進め方なんですけれども、移譲に向けての準備を進めるに当たって、道の協議において、特に留意された点、そういったものがあったのでしょうか。事務権限というのは、いろんな規制があると思います。2万7,000人という美唄市の人口規模で、実際にその弊害になった点とか、受けられなかったものがあったのであれば、お聞かせいただきたいと思います。それと、市町村からの要望によって、この事務権限移譲は進められるということでありますけれども、これについては、美唄市において、どのように全庁的な協議をされ、その根拠となる市民の要望はどのように反映されてきたのか。また、今後も市民要望を聞く機会を設けて行くのか、お聞かせいただきたいと思います。最後に、この事務権限は職員が少なく、事務権限を受けても、予算の規模の割には仕事が増えて大変だという声も全道的な職員の声として伺っているところでございます。そこで、庁内規模に見合った事務権限移譲とは、どのように理解をされているのかお聞かせいただきたいと思います。

答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)

高橋議員の質問にお答えします。はじめに、自立推進計画についてでありますが、見直しのポイントとしましては、「自立と協働」をキーワードとして、財政健全化とともに、一層の行政経費の削減と収入確保に努めると共に、協働のまちづくりの視点を加えてまいりたいと考えております。次に、市町村合併のメリットについてでありますが、市町村合併を行った自治体のその後の検証については、空知支庁を通じて道に要請をしております。私としてもその点を是非、知りたいと思っております。道の市町村合併の推進構想に際しましては、これは事前の協議はなく、策定後に「おおむね人口規模を3万人とする」などの基準より、組み合わせを決めたもので、「議論の出発点として活用するもの」であることや、「地域住民の意向に基づく市町村の自主的、主体的な検討の結果は最大限尊重すること」などを空知支庁から説明を受けたところであります。本市では、市町村合併の議論に際しまして、市民アンケートを実施し、結果として自立を選択したところであり、今後も、市民の皆さんの意思を最大限尊重することを基本として、対応してまいりたいと考えております。次に支庁制度改革についてでありますが、道の案では、道央総合振興局は空知支庁の所在地である岩見沢市に置かれ、地理的に変化がないこと、総合振興局の機能として、地域振興や道民生活、産業振興、社会資本整備などの機能が引き継がれることなどから、現状本市としては大きな影響ないものと考えております。次に、事務・権限移譲でございますが、これまで事務量や専門職の配置など、必要となる条件整備に留意しながら、全庁的な協議を通し、取り組んでまいりました。課題としましては、本市のような小規模な市にあっては、専門的な職員の配置など組織体制やそれに見合う交付金など、慎重に検討すべき事務権限もあります。今後におきましては、市民及び事業者の要望の把握に努めるとともに、実際の事務と道との協議を通じて、市民の利便性向上を図ってまいります。

質問 4番 高橋幹夫

それでは、最後、事務権限移譲に対して1点だけさせていただきたいと思います。市民それから業者の要望の把握に努め、そして、利便性を図って行くということでありましたが、市民や事業者の要望の把握について、現段階で具体的な何か方法があれば、お聞かせいただきたいというふうに思います。

答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)

高橋議員の質問にお答えします。事務権限移譲についてでありますが、市民や事業者の声を、実際の事務やまちづくり懇談会など、様々な機会を通じて把握してまいりたいと考えているところでございます。

出典:美唄市議会 平成20年第2回定例会 2008年6月16日 議事録 PDF(5ページ) 間違いを知らせる