美唄市議会 平成19年第4回定例会 2007年12月10日
(1)自立推進計画について/(2)生活保護行政について/(3)市立美唄病院再編計画について/(4)消防行政について/(5)教育問題について
2007年12月10日、美唄市議会の一般質問で、長谷川吉春議員が「自立推進計画について」「生活保護行政について」「市立美唄病院再編計画について」「消防行政について」「教育問題について」について質問し、市長 桜井道夫、保健福祉部長 中川直紀、教育長 村上忠雄が答弁しました。
- 質問者
- 長谷川吉春 議員
- 答弁者
- 市長 桜井道夫、保健福祉部長 中川直紀、教育長 村上忠雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 長谷川吉春
平成 19 年第4回定例会にあたり、大綱5点について市長並びに教育長にお尋ねいたします。最初に、市長にお尋ねいたします。大綱質問の1点目は、自立推進計画についてであります。その1つ目は、財政推計についてであります。本年8月に自立推進計画の見直しが行われましたが、この見直しは美唄市立病院と美唄労災病院との統合を前提としたものですが、その統合が白紙に戻って市立美唄病院が単独で運営されることになりました。11 月 26 日に地域医療問題調査特別委員会で報告された市立美唄病院再編計画の素案では、平成 19 年度末に見込まれる 22 億 8,000 万円、これは若干圧縮されるようですが、この不良債務を一般会計で対応すると報告されました。そうなれば、当然財政推計も大きく見直さなければならないと思います。一般会計の繰出の部分や人件費、建設事業の見直し、資材や公債費などにも見直しが必要と思われますが、どのようにお考えなのかお聞きいたします。また、病院再編計画が予定どおり進むとすれば、市税にも影響が出ると予測されることから、それについての見直しも必要と思われます。あわせて、平成 20 年度地方交付税の見通しがあればお聞きいたします。2つ目は、市民参画による使用料金等関係委員会についてであります。自立推進計画の中に市民参画による使用料金等関係委員会の設置とあって、今年の4月に利用しやすい公共施設研究会を発足させ、市民を交えた協議中とありますが、どういう施設の使用料を検討しているのか、その検討内容をお聞きいたします。大綱質問の2点目は、生活保護行政についてであります。近年生活保護に対する市民の関心が高まってきています。最近、滝川での交通費に関係する不正受給問題が大きく報道されていますが、一方では生活保護を申請しても認められず餓死するという痛ましい事故も発生しています。北九州市で餓死した男性は、おにぎりを食べたいというメモを残していました。また、これと同じような事故が各地に発生しています。これは、これまでの自公政権の福祉切捨て政策の結果であります。本市においてはこのようなことはあってはならないことであります。そこで具体的にお聞きいたしますが、1つ目は生活保護制度の市民への広報と権利としての改善についてであります。生活保護については国民の関心も高く、一方企業の非正規雇用などで貧困層は拡大する一方です。生活保護法では憲法に基づいた権利として規定されていますが、国民の権利として保護を受ける場合に、制度の内容について知っておくべきことがあると思いますが、市民に対しどのように周知しているのかお聞きいたします。2つ目は、申請を受ける窓口の改善についてであります。一般的にいって、市民がその生活状況から生活保護を申請せざるを得ない場合でも、福祉事務所に相談に行く場合大変勇気のいることです。相談を受ける職員の対応によっても精神的にかなりの圧迫を感じる人もいます。相談者に対する職員の対応はかなり改善されているとは思いますが、職員の対応はどのようにされているのかお聞きいたします。また、最近の北九州市での餓死事件のあと、生活保護行政に関して国、または道から指示が出されていると思いますが、その内容がどのようなものなのかお聞きいたします。3つ目は、自立指導の改善についてであります。市では、相談者に対して求人の紹介や情報の提供をしていますが、実際にその企業に行ってみないと性別や年齢などの雇用条件に合うかどうかわからないことがしばしばあります。せっかくバス賃をかけて行っても無駄になってしまいます。こうしたことが重なると、福祉行政の不信感につながります。求人の実態に合った情報を提供することが必要と思いますが、どのようにしようとしているのかお聞きいたします。大綱質問の3点目は、市立美唄病院の再編計画、いわゆる素案についてであります。11 月 26 日の地域医療問題等調査特別委員会で報告された素案を見た多くの市民からも、これで市民が安心して市立病院にかかれるのか心配だ、そうした声が聞かれます。具体的にお聞きいたしますが、1つ目は、職員体制の見直しについてであります。市立病院の経営の悪化や医師の体制、患者数などから診療体制の縮小として再編計画には具体的な職員配置についても報告されていますが、現状ではどのようになっているのかお聞きいたします。その1つとして勧奨退職についての説明会も行われているようですが、退職の動向がどのようになっているのか、進捗状況についてであります。その2つとして、労働組合との協議がどのようになっているのか、また職員の退職の問題で労働組合との合意がなくても進められるのかどうなのか。その3つとして、職員配置計画が予定どおり進んだとして、残された職員が夜勤のローテーションなどを含め、過重労働にならないのかどうかであります。2つ目は、夜間・休日の診療体制についてであります。市立病院の夜間・休日の診療体制は、4月以降どのようになるのか、その見通しについてお聞きいたします。3つ目は、医療関係者、市民による「地域医療協議会」(仮称)の設立についてであります。市立美唄病院は、本市の医療の中核としての役割を担っていますが、これからの地域医療を話し合うため、医療関係者、市民による協議会的なものがどうしても必要だと思います。これまでも市のさまざまな施策を決定する際には、市民参加の協議会をつくり、市民の意見を取り入れてきています。まちづくり基本条例の精神からも、市民参加がなければ市民から信頼される市立病院にならないと思います。どのようにお考えなのかお尋ねいたします。大綱質問の4点目は、消防行政についてであります。10 月 27 日に発生した火災事故において、消火活動に従事されていたお2人の尊い命が失われました。ここに改めてお2人のご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆さま方に対しましても心からの哀悼の意を表します。また、被災された方々に対しましても、心からのお見舞いを申し上げます。今後、このような悲惨な事故が二度と起きないよう、万全の体制で消火活動などの職務を遂行されるよう、願うものであります。職員体制についてお聞きいたします。10 月 27 日の火災でお2人が殉職され、欠員が生じたわけですが、その補充をどのようにしようとしているのか。また、救急救命士の補充についてどのようにお考えなのかお聞きいたします。また、平成 17 年6月に改正された消防局整備指針で定められている基準と美唄市の現状がどのようになっているのかお聞きいたします。大綱質問の5点目は、教育問題について教育長にお尋ねいたします。その1つ目は、学習指導要領についてであります。地方教育審議会の教育課程部会は、10 月 30 日の会合で学習指導要領の改訂に向けて各教科の授業時間数の具体案などを示した審議のまとめ案を審議し、11 月7日に決定しました。子どもの思考力、判断力、表現力等に課題があるとして、活用力をつける学習を重視するとして、小学校の全学年で算数の授業時間数をふやすなどの方向を示したものです。一方、12 月4日、経済協力開発機構OECDは世界 57 カ国、地域の 15 歳を対象に昨年行った生徒学習到達度調査PISAの結果を公表しました。日本の高校1年生の数学的応用力は、前回 2003 年調査の6位から 10 位に後退、前回 14 位だった読解力も 15 位に下がり、科学的応用力も日本は2位から6位に下がり、3つの分野すべてで日本の学力低迷が鮮明になりました。今回示された学習指導要領では、これまでのゆとり教育から詰め込み教育への変更や小学校の教育課程の中に外国語の時間も組み込まれています。これでは、先生方の授業時間や授業の準備時間がますます増え、教員の過重労働に拍車をかけることになりかねません。こうした内容の学習指導要領についてどのようにお考えなのかお聞きいたします。2つ目は、幼稚園の配置計画についてであります。自立推進計画の中で、中央幼稚園と三井美唄幼稚園の配置見直しが計画されています。そこでお聞きいたしますが、1点目は中央幼稚園についてでありますが、計画では平成22 年に閉園となっていますが、この計画についてこれから入園する保護者からの意見をどのように聞いているのか、また市立幼稚園と私立幼稚園の保育料はどのようになっているのかお聞きいたします。2点目は、三井美唄幼稚園についてでありますが、計画では園児数の動向により配置を見直し、幼保一元化の機能を備えた施設の認定こども園の導入について検討するとなっていますが、そこでお聞きいたしますが、認定こども園の法的なよりどころは何か、また園の性格はどのようなものなのか、幼児を受け入れる条件はどうなのか、そこに働く職員の資格はどのようになるのかについてお聞きいたします。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
長谷川議員の質問にお答えします。はじめに、自立推進計画について、財政推計の見直しについてでありますが、本年8月に定員適正化計画や公債費負担適正化計画に基づき、人件費や普通建設事業費、公債費などの見直しを行ったところであります。今後の見直しにあたりましては、市税については人口の推移や市内企業の業績、所得水準などの動向、地方交付税については地方財政対策の動向、建設事業費や人件費、物件費などの歳出については公債費負担適正化計画などの実施状況に加え、地方財政健全化法における健全化判断比率の基準と本市の状況などの視点を踏まえることが必要と考えております。また、市立病院への繰出金の見直しについては年内にまとめる病院再編計画や、公立病院改革ガイドラインに伴い、今後見直しが行われる国の地方財政措置などを踏まえて、不良債務解消に向けて最大限努力をしてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、地方財政健全化法における早期健全化団体などの指定の見通しや、今後の地方財政計画などの動向など、さまざまな状況を踏まえながら適切な見直しを行い、自立推進計画を着実に進め、将来にわたり持続可能な行財政運営に向け、全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。次に、市民参画による委員会についてでありますが、自立推進計画における使用料など、公共施設に関する取り組み項目を、横断的、総合的に整理するため、本年4月に関係課長職で構成する「利用しやすい公共施設に関する研究会」を立ち上げました。会議には公共施設の利用者の方にも参加していただき、使用料をはじめ利用時間や利用方法などに関するご意見をいただき、課題を整理するとともに、総合体育館、市民会館、図書館など9施設において利用者アンケート調査を実施、各施設に対する意見・要望などを取りまとめ、他市の類似施設との比較などを含め9回の会議を行ってまいりました。現在これまでの議論経過をもとに、公共施設に関する今後の方向性を「報告書」として取りまとめているところであります。今後、この「報告書」の内容に基づき、公共施設全般について具体的な取り組み項目をさらに整理し、自立推進計画に反映していくこととしております。次に、生活保護行政について、生活保護制度についてでありますが、生活保護に対する市民周知は広報紙には掲載しておりませんが、市のホームページで保護に関する申請などについて周知を行っているところです。また、制度の内容については受給する権利とともにみずからの能力活用など、受給者の努力も必要であることから、それぞれ生活実態などをお聞きした上で、制度全般について説明し、理解をしていただくよう対応しているところでございます。次に、自立指導についてでありますが、被保護者の就労支援については、就労に関する求人情報の提供をはじめ、履歴書の作成や面接でのポイントなど就労にかかわる全般について支援を行っているところであります。求人については企業などからの情報に基づいて提供しているものでありますが、雇用機会を均等に与えるため、求人側が男女別や年齢などを情報として出していないところもあると承知しております。就労相談員による就労支援事業についてはすでに取り組んでおり、今後も継続することとしておりますが、求人情報の提供は、被保護者の特性などに配慮しながらできる範囲で起用側の雇用条件などを収集し、被保護者の自立に向けた支援として進めてまいりたいと考えております。次に、市立美唄病院再編計画について、職員体制の見直しについてでありますが、病院職員に対し 11 月 28 日から3日間、市立病院再編計画素案の説明会を開催したほか、特例勧奨制度の内容について説明を行ったところであります。次に、職員組合には 11 月 26 日に素案の内容について事務段階で説明を行いましたが、今後成案をもって協議してまいります。職員の勤務体制につきましては、計画素案では病棟の看護師は診療報酬上の基準による入院患者数に対する配置基準と夜間勤務の回数基準をクリアすることを基本に、病棟以外の看護部門及び各診療部門につきましては、事務量の実態に応じた職員配置としたところでございます。次に、市立病院の夜間・休日の診療体制についてでありますが、基本的に夜間・休日においても救急患者への診療は実施する考えでありますが、4月以降の医師数は現在より減少する見通しであることから、今後医師会と協議してまいりたいと考えております。次に、協議会についてでありますが、今後の地域医療のあり方を考えていくにあたっては、救急医療をはじめとする医療ニーズへの対応や、市内外の医療施設の連携などの課題があると考えております。このため、美唄労災病や医師会など多くの方々から意見を伺うことが必要と考えておりますので、今後検討してまいりたいと考えております。次に、消防行政について、職員体制についてでありますが、このたびの火災で前途有望な消防職員2名を失ったことは痛恨の極みでありました。今後、退職者の動向や配置の見直しなどを踏まえ、消防体制に支障が生じないよう努めてまいります。次に、消防力の整備指針と本市の状況についてでありますが、これまで国の消防力の整備指針に基づいて、地域の実状に即した消防体制の整備に努めており、現状ではほぼ基準を満たしているものと考えております。なお、保護申請時の対応については保健福祉部長から答弁させていただきます。
答弁 保健福祉部長 中川直紀(保健福祉部長は2012年6月まで)
申請を受ける窓口の改善については、私から答弁をさせていただきます。申請時の対応についてでありますが、保護申請は相談者の生活状況を確認し、保護制度について理解をいただくことが必要であることから、相談室を設置し、プライバシーに配慮しながら行っているところであります。相談者は生活の困窮からやむなく来所する方であることから、その精神的状況も考えながら相手の立場を理解し、わかりやすい表現で保護制度を説明するとともに、生活困窮に至ったこれまでの生活実態について聞き取りをし、相談者の自立に有効な制度の活用や情報などの提供と関係部署との調整を図りながら相談内容について確認をすることとしております。また、保護の行政運営に関する国などからの指示については、生活保護制度の適正な運営という観点から、保護申請の相談では権利と義務などの制度概要を説明するほか、申請権を侵害する行為は厳に慎むなど、相談から決定に至るまでの対応や、保護受給中の助言指導、または処遇困難ケースの対応など、保護実施に関する全般について関連事項を整理し、適正運営の手引きとして厚生労働省から関係機関に対し周知されているところであります。
答弁 教育長 村上忠雄(教育長は2008年6月まで)
長谷川議員のご質問にお答えをいたします。はじめに、学習指導要領の改訂についてでありますが、今年 11 月7日に中央教育審議会から「教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめ」が発表されたところであります。これによりますと、「生きる力を育む」という現行学習指導要領の理念は変わることなく、教育基本法や学校教育法などの改正などを踏まえ、その理念をより一層実現するために具体的な手立てを確立する観点からの改定であると示されております。本市におきましては、これまでも「生きる力」の育成を基本的な考え方といたしまして、子どもたち1人ひとりにきめ細かな指導を行い、基礎基本はもとより学ぶ意欲や、みずから考え主体的に判断する力などを身に付けさせるよう取り組んできたところであり、今後においてもこうした考え方に基づき国の検討状況を十分に見極めながら本市教育の充実・発展に努めていきたい、このように考えているところでございます。次に、幼稚園の配置計画についてでありますが、中央幼稚園につきましては、少子化等により幼児数が減少し、今後とも増加が期待できないこと、また近くに私立幼稚園が設置されていることなどから中央幼稚園保護者、子育て支援センター利用者の方々と配置見直しについて話し合いを行い、ご意見などを伺ったところでございます。この話し合いの中で中央幼稚園を存続して欲しいというご意見もありましたが、配置見直しの必要性についてはご理解をしていただいたと考えております。また、10 月 1 日から 31 日まで配置見直し計画案を市のホームページに掲載するとともに、市内各公共施設、これは幼稚園とか保育所とか子育て支援センター、図書館等でございますけれども、そこに計画案をおきまして、広く市民に周知しご意見を伺う取り組みを進めてきたところでございます。次に保育料についてでありますが、市立幼稚園は月額 6,700 円、私立幼稚園は月額1万3,000 円のほか、入園料として、めぐみ幼稚園3万円、アカシヤ幼稚園では3万 5,000 円の状況となっております。次に、「認定こども園」についてでありますが、これは「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」に基づき、幼稚園や保育所を活用して就学前の子どもに教育、保育を一体的に提供し、地域における子育て支援を行う機能として、平成 18 年 10 月からスタートしたものでございます。設置類型として「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」の4つがありますが、都道府県の条例により、それぞれの施設基準や職員配置などが定められております。受け入れ条件につきましては、5歳児までの幼児で、そのうち0歳児から2歳児までは保育にかけることが条件となっており、職員に資格につきましては、0歳児から2歳児に対しては保育士資格、3歳から5歳児に対しては、保育士と幼稚園教諭の両方の資格を保有することが望ましいとなっております。
質問 7番 長谷川吉春
この場所から何点か質問させていただきたいと思います。1点目は、自立推進計画の財政問題ですけれども、総務省が7日に自治体財政健全化法に基づいて、2008 年度決算から適用される自治体の新しい財政破綻の基準を公表したわけです。この基準によると、美唄市も連結実質赤字比率が基準を超える自治体の中に入って、早期健全化団体に指定される可能性が極めて大きくなっているわけです。これに対してどのように対応しようとしているのか。また、平成 20 年度の予算編成についての基本的な考え方について、をお聞きいたします。また、現在の自治体財政危機の要因は、国による大幅な地方交付税の削減にあると思うわけです。この5年間で見ても、平成 15 年度は地方交付税が 73 億 4,350 万円、16 年度は 72 億 5,527 万円、17 年度は 70 億 3,724 万円、18 年度は 69 億 0,452 万円、19 年度の当初予算では、68 億 9,500 万円となっているわけです。財政再建団体の危険の責任は地方自治体にあるのではなくて、過酷な地方財政の圧縮にあります。専ら国の責任であると思うわけです。国に対してその是正を強く働きかける必要があると思いますが、市長のお考えをお聞きいたします。次に、生活保護行政についてでありますけれども、厚生労働省が生活扶助基準に関する検討会、この報告を受けて生活保護基準の引き下げを来年度予算から実施しようとしているわけです。舛添要一厚生労働大臣が 11 月の30 日に、検討会で出された検討結果に基づいて予算編成をしていくと表明しているわけです。しかし、この検討会なるもの実際に見てみますと、いわゆる法に基づいた審議会ではなくて、中村秀一社会・援護局長が識者の意見を聞くという、そうした私的に設けた検討会、そういう性格を持ったものであるわけですけれども、そして同時にその検討した時間がわずか 10 時間という短い時間でしかないわけです。これまで生活保護受給者は、老齢加算の廃止や母子加算の見直しなどで、極めて生活が厳しい状況に置かれているわけですけれども、基準を切り下げるとなると、まさに生死に関わる重大な問題です。また、この切り下げは保護基準を基準とした就学援助をはじめ、さまざまな法的な減免措置にも影響を及ぼすものであります。このように経済的にも大きな影響を受けることが予想される生活保護基準の切り下げに対しては、あくまでも反対するよう国に働きかけるべきだと思いますが、市長のお考えをお聞きいたします。次に、病院の再編計画についてお尋ねいたします。現在、市立病院の不良債務は美唄市の財政状況を大きく圧迫していますが、そうした赤字経営を生み出した原因は、医師不足による診療科の縮小や医療費の値上げによる患者の減少、その他にも国による病院に係る交付税の削減や診療報酬の削減も大きな要素になっていると思います。ここでお聞きいたしますが、過去 10 年間の間で、交付税や診療報酬がどのように縮小されたのか、併せて病床数がどのように変更されたのかお聞きいたします。病院再編計画の中に、経営形態の見直しとして、指定管理者制度の導入を検討するとありますが具体的にどのように検討されるのかお聞きいたします。次に、夜間休日の診療体制についてでありますが、市立病院の診療体制が地域の救急体制をどのようにしようとしているのかお聞きいたします。次に、消防行政についてお尋ねいたします。消防職員は、多様な火災にも対応できる消火活動が要求されるわけですけども、そのためにも日ごろから高度な知識や技術を習得しなければならないと思います。そして、それを保障するためにも、それに見合う職員数が必要であります。しかし、過去5年間を見てもかなりの職員数の減少が見られます。平成 15 年には 54 名の職員が、16 年、17 年には 52 名、18 年には50 名、ことしの4月1日現在では 48 名、現在は 45 名となっております。この5年間で9名の職員が不足しているわけであります。職員の技術向上や安全管理のためにも、また、市民の生命財産を守る効果的な消火活動のためにも、職員の増員を図るなどの見直しが必要と思われますけれども、市長のお考え、どのようにお考えなのかお聞きいたします。次に、教育問題で教育長にお尋ねいたします。いわゆる学習指導要領の改訂の問題ですけれども、中央審議会の教育課程部会が7日に決定した審議のまとめ、これは学校での今後の学習内容の方向付けるものでありますけれども、授業時間を増加して活用力を重視すると言っておりますけれども、子どもと学校にとってどうなるのか。無理にこれを進めるとすれば逆効果になりかねない、そういう恐れのあるものだとこのように考えるわけであります。例えて言えば、数学算数の部分で言えば、数学算数では前回の改定で削減されたものが復活したことに加えて、活用力をつけるためとして、数学的活動が強調され、説明する、検討するなどの学習方法まで示されて質的にもふえているわけです。授業時間を増やすと言っておりますけれども、それでも大変な詰め込みになるわけです。基礎・基本のドリル学習に走る一方で、十分な準備もなくて数学的活動をやらされる、それによって格差が一層広がっていく、そうした恐れがあるわけです。理科の問題にしてもゆとりか詰め込みか、あるいは意欲か知識か、こうした2個を対立させる。知識の習得を軽視して活用力を強調している点では、これまでも変わらないわけであります。国語の部分に対しても、審議会のまとめでは易しい古文や漢詩を暗唱すること、そうしたこととか、漢字にルビを振って漢字を読む機会を増やすこと、こうしたことが協調されているわけですけれども、言語の力がつくとは思えない、そうした疑問が残るわけであります。文科省は国際的に見て、日本語の読解力が低いことに慌てておりますけれども、そもそも読みの授業を軽視してきたのは文科省であります。そのことへの反省や分析がまったく見られない、こうしたことが言えると思うわけです。先ほど1回目の質問で申し上げた、いわゆる経済協力開発機構、世界 57 カ国 15 の地域、15 歳を対象に行った調査、日本は読解力で言えば 15 番目です。これはここの部分で言えば1番目が韓国、2番目がフィンランド、次が香港、カナダ、ニュージーランド、アイルランドと続いて日本が 15 番目です。2003 年に行った調査では 14 番目だったのが今回は 15番目と下がっているわけです。数学的応用力、これは1番目が台湾、2番目がフィンランド、3番目が香港、韓国、オランダ、スイス、カナダと続いて日本が 10 番目なわけです。これも前回が6番目だったのが今回は 10 番目に落ちていると。それから科学的応用力、これはフィンランドが1位で、次が香港、カナダ、台湾、エストニア、日本というぐあいに続いて日本が6番目なわけです。これで見るように、例えばフィンランドで言えば読解力が、前回はフィンランドが1位だった、それから数学的応用力、これは前回も今回もフィンランド2位ですけれども、科学的応用力、これはフィンランドが今回も前回も1位というところなわけです。フィンランドの教育のやり方というのは、日本よりもかなり少ない授業時間数しかないわけです。あわせて少人数の学級でやられているというのが特徴であるわけです。したがって、今回出された学習指導要領、こうした詰め込み教育が日本のこうした知識力、科学的応用力も含めてそれを向上させるということではむしろ逆な効果につながっていくと思うわけです。こうした問題点など、市の教育委員会としても文科省に伝える、そうしたことも必要でないかと、同時にこの指導要領に対しての現場で、子どもたちに教えている現場の教員の人たちの意見などもぜひ中央審議会の方に意見を上げていくということも必要だと思うわけですけれども、教育長のお考えをお聞きいたします。それから、次に幼稚園の配置計画ですけれども、三井美唄幼稚園のいわゆる認定こども園という問題で、幼保一元化という問題、これはまだ見直しを検討するということで、まだ十分それをどうするかということで具体的な計画はまだなっていないようですけれども、もしするとすれば、幼保一元化するとすれば、4つの設置留意点のうちどの累計にするのかという問題。それから、一元化すると、1つにするということになると、現在の施設を増改築するのかどうか、あるいはまた増改築で間に合わなくて新しく建てないとならないのかどうなのか、その点についてどのようにお考えなのかお聞きしたいと思います。あわせて、一元化するという問題も含めて地域の人たちの意見ぜひ取り入れて、一元化するかどうかという問題、あるいは一元化するとすれば設置類型のうちどういう形にするのかということも含めて地域の人たちと十分話し合いを詰めた上で進めていただきたい、このように思いますけれども、教育長のお考えをお聞きいたします。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
長谷川議員の質問に順次お答えします。平成 20 年度予算編成の基本的考え方についてでありますが、持続可能な経営基盤の強化を図るため、単年度収支均衡のほか、連結赤字の計画的な解消や公債費をはじめとする将来負担の適正化を目指すこととしておりまして、特に地方財政健全化が平成 20 年度決算に基づき適用されることから、平成 20 年度予算はまさに正念場の年であると認識しております。また、このたび発表されました健全化判断比率のうち、連結実質赤字比率は再生団体の基準が 30%となりましたが、3年間の経過的基準が設けられたのに対し、早期健全化段階の基準は経過措置がない上、16.25%から 20%という本市にとって厳しい水準であることから自立推進計画に掲げる項目について可能な限り前倒しに努めるなど、健全化に向けて早期の取り組みを進め、指定回避に向け最大限努力してまいりたいと考えております。また、国への働きかけにつきましては、市長会などと連携し、地方交付税の総額確保などについて引き続き要望するとともに、現在都市と地方の格差是正や病院に対する地方財政措置の見直しが議論されておりますので、これらのことについても強く要請してまいりたいと考えております。次に、保護基準についてでありますが、生活保護費の基準につきましては、現在厚生労働省の検討会議において見直しが進められているところですが、現在その内容が明確でないことから、今後情報を収集するとともに、全道市長会など関係機関と連携し対応してまいりたいと考えているところでございます。次に、交付税の経過等についてでありますが、病院事業にかかる交付税を平成 11 年度以降の許可病床数の変更時点で申し上げますと、平成 11 年度の許可病少数は 276 床、交付税3億 1,069 万 7,000 円のうち、病床数に対する交付は2億 1,821 万 7,000 円、平成 14 年度に許可病床数を 240 床に変更、交付税3億 3,162 万 4,000 円のうち病床数に対する交付税は1億 5,014 万 4,000 円、平成 18 年度に許可病床数を 209 床に変更、交付税2億 7,532 万 7,000 円のうち、病床数に対する交付税は1億 1,733 万 2,000 円となっております。次に、診療報酬改定についてでありますが、診療報酬改定は2年おきに行われており、平成8年以降の改定状況で申し上げますと、平成8年及び平成 10 年は診療報酬改定率がプラスとなりましたが、薬価等が医療費ベースで引下げとなり、実質改定率では平成8年はマイナス 0.8%、平成 10 年はマイナス 1.3%となっております。平成 12 年は実質改定率ではプラス 0.2%一旦引き上げられましたが、平成 14 年以降は診療報酬の改定が据え置かれたりマイナス改定が続いており、実質改定率では平成 14 年はマイナス 2.7%、平成 16 年はマイナス 1.0%となっており、特に平成 18 年の改定では、マイナス 3.16%と大幅に引き下げられたところでございます。次に、指定管理者制度についてでありますが、経営の効率化を図り、持続可能な病院経営をめざす観点から経営形態のあり方の1つとして管理者制度の導入などを検討してまいりたいと考えております。次に、救急医療についてでありますが、市立病院と美唄労災病院の再編後における市内の救急診療体制等について、医師会並びに労災病院と今月の 20 日に協議する予定としており、救急医療確保についての協力をお願いするほか、市外の医療機関との連携も含め確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。次に、消防行政につきまして、職員体制についてでありますが、消防体制につきましては分遣所の職員配置を見直したところであり、今後とも消防体制に支障が生じないよう努めてまいりたいと考えております。
答弁 教育長 村上忠雄(教育長は2008年6月まで)
長谷川議員のご質問にお答えをいたします。はじめに、学習指導要領の改訂についてでありますが、今回中央教育審議会から示されました学習指導要領改訂に向けた「審議会のまとめ」によりますと、今回の改定による授業時数の増加によりましては、指導内容を増やすということを目的とするものではなくて、子どもたちが学習にじっくりと取り組める時間を確保するという観点のもとに、子どもたちがつまづきやすい内容の確実な習得を図るための繰り返し学習や、知識・技能を活用する学習を行うための時間を充実させることをめざすものであることが示されているところでございます。今後、中央教育審議会の教育課程部会で引き続き審議が進められ、その後文部科学省による作業が行われるということでありますことから、その課程におきまして広く各方面、あるいは分野からの意見が反映されていくものと考えているところでございます。次に、三井美唄幼稚園についてでございますけれども、市立幼稚園配置見直し計画によりまして、中央幼稚園が平成 20 年4月から定員を変更し、平成 22 年3月の閉園を予定しているところであり、今後保護者の方々は他の幼稚園を選択することとなります。このことから、三井美唄幼稚園につきましては、これら園児数の動向等を踏まえながら配置見直しを検討することとなり、「認定こども園」につきましてはその選択肢の1つでもあります今後関係部局と調査・研究を進めることとしております。いずれにしても、地域の方々からのご意見をいただきながら進めてまいりたいと考えているところでございます。
質問 7番 長谷川吉春
病院問題で2点ほどお聞きしたいと思います。病院問題の経営が非常に厳しい状態だと、平成 19 年度末の予定では 22 億 8,000 万円、これは若干縮小されるようでございます。ですけれど、こうした経営が非常に厳しくなった、この部分で言えば国の責任が大きいと思うわけです。先ほどこの 10 年間の中での大きな動き、交付税の病院にかかわる交付税、あるいは診療報酬がどのように改定されてきているのかということでお聞きしたわけですけれども、大変な数字だと思うわけです。特に、この5年間が非常にその動きが大きいわけです。例えば、交付税で言えば平成 14 年度には1億 8,141 万 8,000 円、これは交付税が減額されているわけです。これ、病床数に応じて交付税が出されるわけですけれども、病床数も減っているのは減っているんですけれど、その減った分を除いた分だけでいっても1億 8,148 円減額されているわけです。それから平成 18 年度では1億 0,200 万円減らされているわけです。これで見ると平成 14 年から平成 18 年までの間で、5年間で見ると、減った分を全部積み重ねてみると約 10 億円の金額になるわけです。これは 22 億 8,000 万円という累積赤字、不良債務から見ると、そのうちの 10 億円というと不良債務のうち約 44%が地方交付税によってもたらされているということになるわけです。それから一方では診療報酬です。これもこの5年間、5年ぐらいの間で非常に大きくマイナイスになっているわけです。平成 14 年ではマイナス 2.7%、16 年はマイナス 1.0%、18 年ではマイナス 3.16%ということで非常に大幅に引き下げられているわけです。この5年間、国の方ではどういうことがあったのかということで言えば、言ってみれば当時の小泉首相と同時にその内閣の一員、構成員であった坂口つとむ厚生労働大臣、このコンビによってさまざまな医療改悪が次々と打ち出されてきた、これがこの5年間の大きな特徴だったと思うわけです。同時に、美唄市立病院の累積赤字がどんどん膨らんでいって、この5年間、特に大きかったわけです。市長が今年の秋の地域住民説明会の中で、市立病院の赤字が大きく膨らんだ要因として国の責任も大きいんだということでおっしゃっておられたんですけれども、まったくそのとおりだと思うわけです。私はこの国の責任を決して曖昧にしてはならないと思うわけです。この5年間の中で、ついでに言わせてもらえば、小泉内閣と坂口力厚生労働大臣が取り組んだものの1つに、いま社会的に非常に大きな問題になっている後期高齢者医療制度、これも小泉内閣の中で作られたものがいま問題になっているわけです。私はこうした国の医療制度、こうした改悪に対して抜本的な改善を要求するべきだと、国の責任だと、地方自治体の責任ではないということを明確にしながら、市長が地域住民説明会の中でおっしゃっていたように、そのときには国の責任が大きいんだということをおっしゃっていましたけれども、そうした国の責任を曖昧にすることなく、国に対しては言うべきことをはっきり言う、要求するべきことははっきり要求する、こうした姿勢が必要でないか、このように思うわけですけれども市長のお考えをお聞きいたしたいと思います。それから次に、指定管理者制度の問題ですけれども、市立病院はいわゆる美唄の地域医療の中核になっているわけです。この市立病院を指定管理者制度にするということは言ってみればそうした地域医療に対する美唄市の責任を放棄する、そういうものにつながる危険性があると考えるわけです。この指定管理者制度については今後の検討課題から除外するべきだ、指定管理者制度にするべきでないと考えますけれども、改めて市長の考えをお聞きしたいと思います。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
長谷川議員の質問にお答えします。医療制度改革の国への要望等についてでありますが、現在道や北海道市長会を通じまして医師確保対策をはじめ診療報酬の見直しなど、地域医療を担う医師の確保・養成に必要な措置や、自治体病院等の経営健全化に向けた地方財政措置の拡充などにつきまして、現在まで要望しているところでございますが、今後もさらに地方の声を国に届くよう強く要請してまいりたいと考えております。また、指定管理者制度につきましては、経営形態のあり方の1つとして検討してまいりたいと考えておりますのでご理解願います。