美唄市議会 平成18年第1回定例会 2006年3月7日
(1)郵政民営化について/(2)国民健康保険について/(3)教育行政について
2006年3月7日、美唄市議会の一般質問で、吉岡文子議員が「郵政民営化について」「国民健康保険について」「教育行政について」について質問し、市長 桜井道夫、市民部長 三谷純一、教育長 村上忠雄が答弁しました。
- 質問者
- 吉岡文子 議員
- 答弁者
- 市長 桜井道夫、市民部長 三谷純一、教育長 村上忠雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 吉岡文子
2006 年第 1 回定例会にあたり、さきに通告のとおり大綱3点について、市長及び教育長に質問いたします。4年半の小泉政治の下で、日本社会は、雇用、所得と社会保障の破壊が急速に進み、いま国民の暮らしはかつてない危機的状態にさらされています。とりわけ、所得格差、貧富の格差の拡大によって、膨大な低所得者層が生まれつつあることは、まことに憂慮に堪えません。非正規雇用で働く人が3人に 1 人、若者や女性では2人に1人、年収がわずか 100 万円程度では結婚や出産など、普通のくらしの設計さえできないと嘆く多くの若者の悩み、苦しむ姿が浮かび上がってきています。生活保護世帯はふえ続けて、100 万世帯を突破、教育扶助、就学援助を受けている児童生徒は 12.8%に、貯蓄ゼロの世帯は 23.8%にまで激増しています。いったいいつまで痛みに耐えれば明るい未来が見えてくるのでしょうか。一方で、わが国の自殺者は、7年連続で3万人を超え、発達した資本主義国で第1位という悲しい地位を占めています。犯罪の増加や、子どもや高齢者の虐待など、社会の荒廃ともいうべき状況が一段と進んでいます。こうした事態が、強きを助け弱きをくじくという、逆立ちした小泉構造改革の必然の結果であることは言うまでもないことです。小泉・自民党は、このような現状に目を向けないばかりか、改革をとめるなと絶叫し、社会保障制度の一層の破壊、消費税、サラリーマン増税などの庶民増税、憲法改悪へと突き進もうとしています。まさに、全面的な民主主義への攻撃であり、戦後日本国民の勤勉さと努力で、営々と築いてきた社会保障と平和を、瓦れきのごとく崩してしまうたくらみです。小泉首相が繰り返す改革が、私たち国民に何をもたらしたでしょうか、何の利益をももたらさないことは明白です。弱肉強食の政治をやめさせる戦いが、いよいよ重要になってきています。恐れず油断せず、戦後 60 年間で培われた日本国民の民主主義の底力を信じつつ、政治の力を変えなければとの思いを、強く感じています。さて、質問の大綱の1点目は、郵政民営化についてです。日本郵政公社は、2007 年の民営化に向け、集配郵便局を都市部に集中する再編計画を打ち出したと報道されています。本市の郵便局もその中に名前が上がっていて、市民は驚きと不安を抱えています。第1点目には、今回の再編計画を受けての郵政民営化に対しての市長の基本的な考え方を伺います。第2点目は、本市の郵便局について、伺います。本市の郵便局を挙げてください。そのうち、集配業務を行っている局はどの局なのかも教えてください。第3点目には、かつて本市に存在した国や北海道、民間の事業所で、廃止、縮小となったもの、廃止、縮小の際の市民への条件や取り決め、そして、その事業所はいま現在どうなっているのかについても伺います。大綱の2点目は、国民健康保険について、伺います。全国で約 2,490 万世帯が加入している国民健康保険が、いま、かつてない危機に見舞われています。1984 年、国は行政改革の名の下に、国庫負担の大幅削減を行い、各市町村における国保の財政を悪化に導きました。相次ぐ医療保険の改悪による医療費の改悪、国民所得は減っているのに上がり続ける国保料に、滞納している世帯が 470 万世帯にも上っているというのです。国保加入世帯の 18.9%に当たり、1年前に比べても9万世帯の増加。体調が悪くても病院や診療所にかかれない、患者になれない人々がたくさん生まれているはずです。格差社会と言われていますが、まさに所得の格差が健康の格差となってあらわれ、それが命の格差につながっていると言えます。質問の第1点目は、国民健康保険についての市長の基本的な考え方を伺います。第2点目は、事業の適用状況について、伺います。過去5年間の本市の世帯数と、国保加入世帯数、加入率、本市の人口と国保被保険者数、加入率について、伺います。第3点目は、国民健康保険税の規模と徴収についてです。保険税の過去5年間の実態を教えてください。また、課税のしくみ、徴収方法はどのようになっているのかも伺います。国民健康保険税の滞納についてですが、滞納の定義、滞納世帯への対応はどのようになっているのでしょうか。伺います。また減免制度についてはどのようになっているのでしょうか、お聞きいたします。第4点目は、積立基金についてお聞きします。この基金の目的と積立額。積み立ての累計、取り崩し額があれば、それについても伺います。大綱の3点目は、教育行政について、教育長にお聞きいたします。1点目は、不審者情報についてです。子どもを狙った犯罪はここ数年、凶悪さを増しています。数年前でしたら、連れ去り、のち解放というものが、いまは連れ去り、即殺人というように、生命が危機にさらされる事件が多くなっているのです。不審者情報について、市内における発生件数と、その内容についてお聞きいたします。また、これらの不審者情報はどこから、どのように発信され、各家庭にどのように届けられているのか、お聞きいたします。2点目は、冬季の児童生徒の通学路の安全確保についてです。本市は他市に比較して、早朝からの通学路の除雪がされていますが、事故というものはどんな場面で起きるのか予測がつきません。この冬、児童生徒の事故などの発生状況についてお聞きいたします。また、他市においては、教職員が登校時に直接安全指導を行っている事例も見かけますが、本市においてはどんな安全指導を行っているのか、お聞きいたします。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
吉岡議員の質問にお答えします。初めに、郵政民政化についてでありますが、平成 19 年 10 月から日本郵政公社は、持株会社と4つの事業会社に民営・分社化することとなっております。株式会社化されることで、採算の取れない地域からの撤退やサービスの廃止などについての懸念がありますが、特に過疎地域などについては現在の郵便局ネットワークの水準が維持されるよう義務付けられているところであり、民営化による新たなサービスの展開などを期待しているところでございます。なお、収集・配達をしている集配郵便局の再編計画については、今年の春以降に、地元自治体への説明があると聞いておりますが、今後、市内郵便局の廃止や窓口業務など、市民サービスの低下につながらないよう動向を把握し、必要な対応に努めてまいります。次に、本市の郵便局についてでありますが、現在市内に、普通郵便局では美唄郵便局、特定郵便局では南美唄郵便局、峰延郵便局、美唄東1条北郵便局、東明郵便局、大富郵便局、茶志内郵便局の6局、一部の窓口業務を郵政公社から受託している簡易郵便局では、上美唄簡易郵便局、我路簡易郵便局、光珠内簡易郵便局、東明西簡易郵便局、日東簡易郵便局、美唄大通南簡易郵便局、美唄東簡易郵便局の7局と、合計 14 の郵便局があります。このうち、集配事務を行っている郵便局は、美唄郵便局、峰延郵便局、茶志内郵便局の3カ所となっております。次に、廃止となった事業所等についてでありますが、主なものについて申し上げますと、NTT北海道岩見沢支店美唄営業所が平成6年6月 30 日に閉店し、業務については岩見沢支店が、電話の新規加入や移転申込みは、局番なしの無料受付を行うことなどとされたところであります。次に、北海道電力株式会社美唄営業所が平成9年3月 31 日に廃止され、北電美唄サービスセンターとして料金の収納や苦情への対応を行っておりましたが、現在は廃止されております。次に、岩見沢保健所美唄支所が平成 13 年3月 31 日で廃止され、各種申請、届出等に係る業務について週1、2回開設するなど、臨時窓口を設置しておりましたが、現在は廃止されております。最近では、美唄総合ダム事務所が平成 17 年3月 31 日に閉所しており、その業務は札幌土木現業所岩見沢出張所で行っております。次に、国民健康保険の基本的な考え方についてでありますが、国民健康保険は社会保障制度の考えを基に、昭和 13 年3月に国民健康保険法が成立し、昭和 23 年の改正で保健所は市とされることとなり、その後、国民皆保険制度が達成されたところであります。国民健康保険は、職域を対象とする健康保険や、共済組合の被保険者以外の農業、自営業者、無職の人、零細企業の従業員を対象とするもので、職域単位での制度を補いきれない人たちを地域単位に把握している、構成する医療保険で、国民皆保険制度の基盤をなす制度であるとともに、平成 16 年度末現在では、全国の世帯数の 52.5%が加入する、わが国の医療保険制度の中核となる重要な医療保険であると認識しております。なお、国民健康保険の加入世帯数等につきましては、市民部長から答弁をさせていただきます。
答弁 市民部長 三谷純一(市民部長は2006年3月まで)
国民健康保険事業の適用状況、国民健康保険税の徴収、国民健康保険の積立基金につきましては、私からご答弁させていただきます。国民健康保険事業の適用状況についてでありますが、初めに、世帯数から申し上げますと、平成 12 年度では、総世帯数が1万 3,074世帯で、このうち国保加入世帯数は 6,148 世帯、世帯の加入率は 47%。平成 13 年度1万 3,002 世帯、うち国保加入世帯数 6,292 世帯、加入率 48.4%。平成 14 年度1万 3,057 世帯、うち国保加入世帯数 6,522 世帯、加入率 50%。平成 15 年度1万 3,085 世帯、うち国保加入世帯数 6,658 世帯、加入率 50.9%。平成 16 年度1万 3,068 世帯、うち国保加入世帯数 6,797 世帯、加入率 52%となっております。また、国民健康保険被保険者数では、平成12 年度、総人口3万 0,788 人、うち国保被保険者数1万 1,841 人、加入率 38.5%。平成 13 年度、総人口3万 0,283 人、うち国保被保険者数1万 1,936 人、加入率 39.4%。平成 14 年度、総人口3万 0,021 人、うち国保被保険者数1万 2,158 人、加入率 40.5%。平成 15 年度、総人口2万 9,666 人、うち国保被保険者数1万 2,353 人、加入率 41.6%。平成 16 年度、総人口2万 9,235 人、うち国保被保険者数1万 2,505 人、加入率 42.8%となっております。次に、国民健康保険税についてでありますが、国民健康保険税の課税額は、国民健康保険に要する費用に充てる額と、介護給付金の納付に要する費用に充てる額の合算額で、税額の計算においては、世帯における被保険者の前年所得に基づき算定した所得割額と、被保険者数に応じた均等割額、及び世帯別平等割額の合計額となっており、平成 16 年度当初課税における1世帯当たりの平均総所得金額は、105 万 8,000 円となっております。また、保険税の徴収方法といたしましては、基本的には、納付書による収納機関等への直接納入、及び口座による自動振込となっております。次に、資格証につきましては、平成 12 年度の国民健康保険法の一部改正に伴い、納期限から1年間経過するまでに保険税を納付しない場合は、特別の事情があると認める場合を除き、被保険者証の返還を求め、資格証明書の交付を行うことが義務付けられました。本市においては平成 13 年度に、国民健康保険税の滞納措置に係る実施要領を制定し、平成 14 年度から短期証の交付、及び平成 15 年度から資格証の交付を実施しております。資格証の交付件数につきましては、平成 15年度 91 件、平成 16 年度 111 件となっております。短期証の交付件数については、平成 14 年度358 件、平成 15 年度 307 件、平成 16 年度 306件となっております。次に、収納率など、初めに調定額についてでありますが、平成 12 年度 13 億 9,623 万1,000 円、平成 13 年度 13 億 5,794 万 8,000円、平成 14 年度 14 億 0,910 万 3,000 年、平成 15 年度 13 億 4,659 万 8,000 円、平成 16 年度 13 億 8,005 万 6,000 円となっております。次に、収入済み額につきましては、平成 12年度9億 0,028 万 9,000 円、平成 13 年度8億3,413 万 9,000 円、平成 14 年度8億 8,812 万1,000 円、平成 15 年度 8 億 3,473 万 4,000 円、平成 16 年度8億 9,057 万 7,000 円となっております。次に、滞納額につきましては、平成 12 年度4億 6,164 万 4,000 円、平成 13 年度4億 6,264万 6,000 円、平成 14 年度4億 5,874 万 9,000円、平成 15 年度4億 4,337 万 9,000 円、平成16 年度4億 3,098 万 6,000 円となっております。次に、収納率につきましては、平成 12 年度64.5%、平成 13 年度 61.4%、平成 14 年度 63%、平成 15 年度 62%、平成 16 年度 64.5%となっております。次に、減免制度についてでありますが、低所得者の負担軽減の趣旨から、加入世帯の前年所得が一定の基準を下回る場合において、均等割額及び平等割額において、7割、5割、2割を減額して課税を行っているところであり、平成 16 年度当初賦課段階における医療分に限り申し上げますと、7割減額が 2,876 世帯、5割減額が 330 世帯、2割減額が 599 世帯。平成 17 年度は、7割減額が 3,141 世帯、5割減額が 371 世帯、2割減額が 610 世帯となっております。なお、保険税の減免につきましては、災害等により、世帯における生活が著しく困難となった場合に減免することができることとしており、平成 16 年度中における減免件数につきましては、15 件となっております。次に、国民健康保険の積立基金についてでありますが、国民健康保険の給付に要する費用に不足を生じたときの財源に充てるために、国民健康保険支払準備基金を設置し、国民健康保険特別会計の各年度において、決算剰余金が生じた場合について、地方自治法及び地方財政法の規定の基づき、国民健康保険支払準備基金条例の定めるところにより積み立てを行っております。これまでの積み立て状況につきましては、平成 10 年度 4,290 万 5,000 円、平成 11 年度1億 9,164 万 4,000 円、平成 12 年度1億 4,642万 1,000 円、平成 13 年度 106 万 2,000 円、平成 14 年度 59 万円、平成 15 年度1億 2,585 万8,000 円、平成 16 年度 6,550 万 6,000 円で、累積の積立額は、平成 16 年度末で5億 7,398万 6,000 円となっております。なお、平成 16 年度決算までは、基金の取り崩しは行っておりません。
答弁 教育長 村上忠雄(教育長は2008年6月まで)
吉岡議員のご質問に、順次お答えいたします。初めに、児童生徒に対する不審者情報についてでありますが、市内における不審者情報の発生件数は、昨年4月から本年2月末現在まで 16 件あり、その内容は、声かけ事案が大半であります。これらの不審者情報につきましては、各学校並びに美唄警察署等から提供があり、教育委員会といたしましては、これらの情報について事実関係を精査した上で、いち早く「生徒指導情報」として市内の各幼稚園、小中学校及び関係機関へファクス、あるいはメールにより情報提供するとともに、市のホームページにも不審者情報を掲載し、注意を促しているところでございます。また、迅速な情報提供が必要な緊急の場合も想定されるため、美唄警察署とメールネットワークシステムを確立し、警察署、教育委員会及び学校が同時に情報を共有化できるシステムを確立したところでございます。学校から家庭への伝達につきましては、学級担任を中心とした指導の際、児童生徒に伝えるとともに、緊急性や重大性との判断の下、必要に応じて学級連絡網等により、保護者へ直接情報提供しているところでございます。次に、通学路の冬季の安全についてでありますが、各学校におきましては、冬期間の通学路の安全確保は重要な課題として、指定通学路の危険箇所の点検や、児童生徒への安全意識に対する指導の徹底を、保護者の皆さんと連携しながら行っているところであります。また、道路管理者におきましても、通学路の安全確保を優先的に対応していただくなど、関係部局との連携にも努めているところでございます。なお、これまで通学時における児童生徒にかかる事故の報告はございません。次に、通学路等における安全指導についてでありますが、各学校では、気象状況や通学路の除排雪の状況を適切に判断し、児童生徒の安全確保のため、通学路における指導や、一斉下校の引率などを行っているところであります。これまでも、市の交通指導員や、地域の皆さんのボランティアによる安全指導が行われておりますが、今後におきましても、教育委員会と学校が十分連携を深め、また、地域の皆さんの協力もいただきながら、児童生徒の安全確保に努めてまいりたいとこのように考えております。
再質問 1番 吉岡文子
自席から、再質問させていただきます。1点目の、郵政民営化についてですけれども、市長のご答弁の中に、民営化によるサービスの向上を期待しているとありますけれども、どんな点で、どんなサービスが民営化によって向上されると市長はお考えになっているのでしょうか。できましたら、事例を挙げて教えてほしいと思います。現在、郵便局は、全国あまねくどこに住んでいても、郵便貯金保険の通信金融サービスが受けられるように事業展開をしています。全国の郵便局の数は約2万 4,700 局、小学校とほぼ同じ数です。利益が確保できる都市部の駅前などに店舗を集中させる民間銀行と違って、郵便局は歩いていける距離にあります。市町村合併や、農協の合併、地方銀行や信金、信組のなくなった地域でも、暮らしを支える最も身近な公的機関の役割を果たしています。年金受給者の多い高齢化の進んだ美唄では、なおのことではありませんか。民間企業になれば、コストダウン、効率優先は明白です。そして、儲からない地域から撤退するのは時間の問題ということです。都市銀行は、あの人口密集地帯の東京の山手線の沿線においても店舗を減らしているということです。採算の取れない店舗は閉鎖するというのが、民間企業の方針なんですから。きのうまで窓口があった店舗が、きょう行ってみるとATM、現金自動預払機だけになっていて、窓口に用事のある人は東京都内、電車賃を払ってわざわざ出向かなければならない、こんなことが実際に起きているんです。これを美唄に当てはめてみれば、先ほどお聞きした、美唄の市内の郵便局が民営化後どのようになっていくか、簡単に予測がつくはずです。市長の先ほどの答弁でもありましたが、北電とかがそのいい例ではありませんか。平成9年に美唄から撤退し、ある程度のサービスは行っておりましたが、いまはどうなっていますでしょうか、北電の跡地はさら地になって、駐車場ということではありませんか。美唄市民は誰でも、こんなことを身をもって知っています。また、集配局の茶志内、峰延の廃止ということですが、美唄 1 局になってしまうということになれば、サービスの後退は火を見るより明らかです。広い本市です。離れた局から配達されるようになったら、郵便が届くのは日が暮れてからになる地域ももっと、いまより多くなります。吹雪にでもなったら一層のおくれが出ることは必至です。郵便を出すにも受け取るにも、都市と過疎地の不平等が拡大されるということです。1月末から2月半ばにかけて、新聞報道が何回かされていますが、この間、市長は、どのような取り組みをされたのでしょうか、お聞きいたします。再質問の2点目、国民健康保険にいきます。最初に、私は市長に、国民健康保険の基本的な認識を伺いましたが、まさに基本的な答弁をいただきました。本市においては、人口が減少しているにもかかわらず、加入世帯が増加を続けていて、市内の総世帯の 50%以上にもなっています。被保険者も人口が減っているのに増え続けています。減額課税を受けている世帯も、相当の数に上っていることが、先ほど、市民部長の答弁にもありました。保険料の滞納の総額の大きさは本当に驚くばかりです。こういった数字を参考にしながら、市長が、本市においての国民健康保険の役割や現状をどのようにとらえているのか、改めて伺いたいと思います。全国的には、国保証を取り上げられて医者にかかれず、残念ながら死に至るといった受診おくれの死亡が相次いでいて、2000 年以降の資格証義務化後、判明しただけで 18 人にも上っているということです。18 人の中には、北海道の例も2件上がっておりますが、お2人とも 50 代の男性、消化器のがんと胃がんが死亡原因でした。お2人とも、国保の資格証は持っていたということでした。そもそも保険料が払えない人が、医療費の全額を準備できるはずがありません。体が不調でも受診を控え、手おくれになってしまったといえるでしょう。まさか、本市においては、そんな事例はないと思いますが。資格証の発行の件ですが、私は、本市の担当者が滞納、即機械的に資格証の発行をするというような対応をしているとは思っておりませんが、担当者の方には、国民健康保険滞納者の実態を十分に把握した上での、慎重にも慎重な対応をお願いしたいと思います。それは、先ほど紹介したような、資格証の発行が受診を控えることになり、結局手おくれだったなどという悲惨な状況は、本市において1つも起きてほしくないからです。参考に、帯広市の例を挙げます。平成 17 年6月現在、先ほどの市民部長の答弁よりはちょっと新しいんですけれども、帯広市は、国保加入世帯数3万 4,616 世帯、本市の世帯数、これは 16 年度の数字ですが、6,790 世帯に比べて5倍。滞納世帯は帯広市が 9,108 世帯、本市 1,386 世帯。滞納率は、帯広市が 26.31%、本市が 20.10%、帯広の方が数字は上なのですが、資格証の発行枚数は、帯広市は 34 枚、本市は、これも市民部長の答弁よりも新しい数字で、私が独自に取り入れた数字なんですが、122 枚となっています。帯広の国保課長の言葉です。「資格証や短期証の発行は、あくまでも接触をしたいための処置。実態がわかれば、直ちに保険証は発行します。また、資格証の発行が即保険料の滞納を減らすことにはつながらず、市民の実態に共感し、対話をする中で国保制度が守られ、国保行政が進む」とも語っています。これが、美唄市と帯広市の資格証の発行枚数の違いなのではないでしょうか。市の職員、役職者がどれほど市民の実態を知っているのか、知ろうとしているのかの姿勢の違いだと、私が読んだ論文の中にも書いてありました。市長ご自信が資格証の発行に対して、帯広市のようなスタンスで取り組むなら、本市において、平成 16 年度で 111 枚、17 年度で 122枚という枚数を減らせることができると考えますが、市長はどうお考えでしょうか。次に、積立基金のことですが、平成 10 年から 16 年まで7年間で5億 7,000 万円の積み立てをしているということです。給付に要する費用に不足を生じたときの財源にとのことですが、7年間で1度も取り崩しをしていないということは、国保が高税だ、高額だ、払えないとの市民の声がある一方で、積み上げるだけ積み上げているということにはなりませんか。いつの日か使うからということではなくて、いま不況で年金も減らされる中で、頑張って国保税を払っている市民の皆さんの負担を少しでも減らして、保険料引き下げのために基金を取り崩すというつもりはあるかどうか、お聞きいたします。教育長に再質問させていただきます。不審者情報についてですが、小学生の保護者の方から、不審者情報の連絡が家庭に届くのが遅くて不安だとの声が寄せられています。電話連絡といっても、日中仕事で家にいない保護者にとっては、どうしても遅くなってしまうことになります。また、屋外で仕事をしている保護者にとっても、固定電話では対応しきれないことは明らかです。3月1日の北海道新聞に、深川市での携帯メールを使って不審者情報を保護者に知らせる取り組みが掲載されていました。市長も、教育長も、当然お読みになっていらっしゃると思いますけれども、ちょっと紹介いたします。昨年6月から、北新小 52 世帯にメールの配信を、試験的に導入。今年度から、市内の全小学校中学校に拡大することにし、新年度予算案に 80 万円の整備費を盛り込んだとのことです。本市と深川市とは、財政規模や人口を比較しても余り差はないというふうに考えますが、深川市と同じような携帯電話を使ってのメールサービスを導入する予定がありますか、お聞きいたします。次に、冬季の通学路ですが、本年度の事故発生がないということで、ほっとしています。これも中央小学校の保護者の方からなんですけれども、市道について相談がありました。西4条南2丁目の市民会館東側の道路なんですが、ここは中央幼稚園、中央小学校、美唄中学校の幼児、児童生徒が利用していますが、朝のわずかな時間ですが、とても混雑して危険な場面が見かけられるとのことです。私も実際に見てきましたが、路肩の積雪で狭くなった道路に、歩行者と送迎の車両で結構な混雑です。月形線から右折しようとして、対向車が来るので進入できない、月形線に何台も車がとまっているのも見かけました。車であれば、市役所西側の通りか、温水プールの通りを回っていくこともできます。保護者の声です。私も実際に見てきて、危険だと感じましたものですから、教育長にお考えを伺いたいと思います。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
吉岡議員の質問にお答えします。初めに、集配局の再編などについてでございますけれども、その前に、民営化による新たなサービスが期待できるということでございますけれども、これは、民営化によりましていままでの制限がなくなり、自由な創意工夫によってさまざまな商品、サービスが提供されることが期待されるということで、まだ具体的なものとはなっておりません。その集配局の再編などについてでありますが、峰延郵便局、茶志内郵便局を無集配局とする計画について、報道されたところでありますが、今後、具体的な内容など情報収集に努め、サービスの低下を招かないよう、要請を行ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、経済至上主義による地方の切り捨てにつながらないよう、私も十分な対応をしてまいりたいと考えております。次に、本市の国保の役割と現状についてでありますが、国民健康保険の加入者は、総所得が 100 万円以下の世帯数が 62%と低所得者が多く、また、高齢者の加入率も 36%と高いため、それに伴い医療費も高くなりまして、国民健康保険の運営は極めて厳しい状況にあります。事業の収支構成では、医療給付費等の支出が 88%を占め、対応する財源は、国保税が27%、市繰入金が 11%、国費が 40%となっておりまして、医療費の抑制を図ることが最大の課題であります。また、職域保険以外のすべての市民が加入する保険でありますことから、低所得者に対する減税措置を講ずる等適切な措置のもとに、必要な医療給付や保険事業に努めているところでございます。今後におきましても、重複受診の防止や、各種予防検診等を呼びかけながら、医療費等の抑制を図り、国保税の軽減に努めてまいりたいと考えております。次に、資格証についてでありますが、本市におきましては、資格証を交付する前段において、滞納者に対し納付相談を応じるよう通知をし、これに応じていただけない方や、相談事項を守らない方などに対して、短期証を交付しております。短期証の交付による、3カ月ごとに納税相談の機会が設けられることから、この間において、生活実態にあわせた納付指導に努めても、なお納税意識の改善が図られない方について、資格証を交付することとしております。なお、老人保健該当者や、6歳未満の児童のほか、特別の事情がある方などに対しては資格証の交付は行わないこととしております。次に、基金についてでありますが、国民健康保険財政の基盤安定強化、及び不測の事態に備える観点から積み立てております。国保会計は厳しい状況にあり、平成 18 年度の予算においても、1億 1,000 万円ほどの基金の取り崩しをして、税を上げることなく編成したところでございます。また、基金の使途は、赤字解消や保険事業に充てるものでありまして、保険税の引き下げには充てられないこととなっております。
答弁 教育長 村上忠雄(教育長は2008年6月まで)
吉岡議員の再質問にお答え申し上げます。初めに、不審者情報についてでありますが、不審者にかかわる情報の伝達につきましては、児童生徒の安全確保のため、迅速に学校、家庭、及び地域が情報を共有できることが重要であるとこのように考えております。普及率が増加している携帯電話のメール機能を活用した情報提供システムの確立も、その手段の1つとして有効であると考えております。しかし、このシステムにつきましては、提供する情報の管理や、個人情報の保護等の課題もあるものと考えており、今後は、先進事例における実質的な運用管理等について、調査研究をしてまいりたい、このように考えているところでございます。次に、市内各学校における冬期間の通学路の安全対策についてでありますけれども、それぞれ道路や歩道などの除雪状況のほか、地吹雪対策、あるいはまた、いまご質問にありました送迎車両の通過だとか、駐車の問題等、地域的により具体的な課題があるところでありまして、今後も通学路の危険箇所の日常的な安全点検を徹底するように努めてまいりたいと考えております。また、道路管理者や警察、あるいは学校等との連携を図りまして、実態に即した通学路の安全確保に取り組んでまいりたい、このように考えているところでございます。
再質問 1番 吉岡文子
1点目の郵政民営化についてですけれども、先ほど市長からご答弁いただきましたけれども、この郵政民営化というのが、そもそも国民の側から出たものではないということを、私はここで一言述べたいと思うんです。小泉首相が口を開けば、官から民へと言いますけれども、小泉首相の言うところの民とは郵政民営化の民ですけれども、国民の民でもなく、市民の民でもなく、民間大企業の民なんです。郵政の問題で関係のある民間大企業といえば、簡易保険の競争相手である保険会社と、郵便貯金の競争相手である大銀行です。郵便局の便利さがよくて、国民が郵便局に貯金する、簡易保険に加入する、そのことが邪魔で仕方がない。できればなくしたいとの保険会社、大銀行のわがままなお願いを受け入れたのが今回の郵政の民営化というふうにいえることができます。こんなわがままで厚かましいお願いをしている、ずうずうしい保険会社の中に、最近、テレビのコマーシャルで頻繁に見かけるアメリカの保険会社も入っているんです。つまりは、郵政民営化は、日本の民間の保険業者と民間銀行、アメリカの民間保険会社が一緒になって、自分たちのもうけの仕事がやりやすいように、日本の郵便局の制度をひっくり返してしまうということなんです。アメリカのやり方のひきょうなところは、日本には民営化を要求しながら、自分の国においては、郵政はまだ国営化ということだと思います。桜井市長は、市民の財産や、安心して暮らしていける市民サービスを守り抜くためにも、市内の郵便局を1つもなくさないとの強い気持ちを持ってこれからの郵政民営化に立ち向かっていただきたいと思いますけれども、その点について、伺いたいと思います。それから、国民健康保険についてですけれども、先ほど市長から、我が市における国民健康保険の役割ということで伺いましたけれども、私も自分なりに分析してみました。誰が考えてもおかしいことです。おかしいというのは、統計的に言って逆立ちしているということですよね。人口や世帯数が減っているのにもかかわらず、国保だけが上がっていくということはどうなのか。私は、そのことについての1点目の答えは、不況下での解雇による、社会保険からの離脱により、国民健康保険に加入しなければならないというケースが多くなっているのではないかというふうに考えています。もう1点目は、非正規雇用が増加して、職場で健康保険をつけてもらえない働き方をしなければいけないという人がふえているのではないかということです。庁舎の1階に、ハローワークの求人情報が置いてあります。私も、登庁するたびに1枚もらってきては、どんな仕事がこの美唄であるのかなと眺めてみますけれども、きのう数えてみましたら、28 件のうち、健康保険がつくのは 15 件、残りの 13 件はついていません。15 件というのは、私のようなおばさんが働こうと思うと、とても働けないような建設業関係とかが多くて、やはりこの 13 件に、例えば就職することになると当然、いままで入っていた方は同じですけれども、仕事をなくして働くということになれば、国民健康保険に加入するということになり、やはり低所得者がまた増えていくのではないかというふうな感じを持ちます。そもそも、国民健康保険料の市民負担がこんなに大きくなったというのは、先ほども申し述べましたが、1984 年、国が行政改革の名のもとに国保事業に対する負担金を大幅に削減した事が招いたことです。国保負担の切り下げが市町村の国保財政の悪化につながり、それが国保料の高騰を招く、国保料の高騰が滞納世帯の増加を招き、市町村の国保財政の一層の悪化を招く、市町村は、国保財政の一層の悪化で国保料のさらなる値上げをする、そうすると滞納世帯がまた増加する、まさに悪循環です。どこかでこの悪循環を断たないと、国保地獄ともいうべき市民の苦しみはいつまでも続いてしまうことになります。せめて、国の負担を削減前の水準に戻せば、国保料の引き上げが可能となることは明白です。桜井市長は、市政執行方針の中で、やさしさと健康のまちづくりという点を挙げています。市民の健康と福祉を守るという、首長としての使命を全うするならば、国に対しては、はっきりと国庫負担をもとに戻すことを求め、そして市民に対しては、市民負担の軽減を図る保険料の引き下げを行うことが、市民が一番求めていることだと私は思いますが、市長はどうお考えになりますでしょうか、お聞きいたします。
答弁 市長 桜井道夫(市長は2010年6月まで)
吉岡議員の質問にお答えします。郵政民営化の問題でございますけれども、これにつきましては、一定の国民審判が下されているものと考えております。しかしながら、いま、やはり都市と地方の格差、それから大企業と中小企業との格差と、格差社会がまさに顕著になってきていると。このような中で、先ほど申しましたように、経済の理論だけ、まさに経済至上主義で地方は切り捨てられるということは、これ以上のことは、私どもも許せない状況にあるかと思います。そういう意味では、いま、郵便局の問題につきましては、できるだけ市民サービスの低下を招かないような、そういう措置を講ずるように国等に要請を行ってまいりたいと考えております。それから、国保のことでございますけれども、全国の世帯数の 52.5%が加入しているという、わが国の医療保険制度の中核となる重要な医療保険であると。このような中で、国保会計、本市はまだ、何とか基金等がありますけれども、全国的に大変厳しい状況でございます。この国保会計の見直し等がいま、全国で行われておりますけれども、これに関しましてもいま、こういう国民の生活実態等を反映した場合、まさに国の支援策をやはり戻してもらうというか、一定の額を増額していただけるというこのような措置を講じるよう、これは、全国市長会等を通じて要請をしてまいりたいとこのように考えております。