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足寄町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月13日

高齢者の運転免許証自主返納者への支援対策としての取り組み

2017年12月13日、足寄町議会の一般質問で、榊原深雪議員が「高齢者の運転免許証自主返納者への支援対策としての取り組み」について質問し、町長 安久津勝彦、住民課長 松野孝、副町長 渡辺俊一が答弁しました。

質問者
榊原深雪 議員
答弁者
町長 安久津勝彦、住民課長 松野孝、副町長 渡辺俊一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 榊原深雪

議長のお許しをいただきましたので、一般質問通告書に基づきまして質問をさせていただきます。高齢者の運転免許証自主返納者への支援対策としての取り組みについて。足寄町の10月末の人口は7,063人、そのうち65歳以上の方の人口割合がふえて、高齢化率38.3%となっています。最近、全国各地で高齢の方の交通違反、交通事故が増加する傾向となり、平成29年3月12日から75歳以上の運転者の免許更新時や認知症機能低下が原因と思われる一定の違反をした場合に受けなければならない認知機能検査等が厳格化されました。このことから、高齢者の運転免許証を返納する方がふえてきています。しかしながら、足寄町で生活するにはなくてはならない車を運転してきて、自分の足のようにされてきた方にとっては、はかり知れない苦渋の選択であろうと思われます。現在は、患者輸送バスやあしバス、通院のための乗り合いタクシーなどの施策はありますが、運転免許証自主返納者支援策としてのお考えについて、次のことを伺います。①運転経歴証明書発行手数料を助成するお考えはありますか。②他の自治体で導入しているタクシー運賃助成制度については、町内全域をカバーすることが可能で、個別の利用目的や要望にも幅広く対応できますが、足寄町における取り組みへのお考えはありますか。③シニアカー(ハンドル型電動椅子)は、介護保険によりレンタル料の1割の2,000円から3,000円で利用できますが、介護保険の適用がない健常者にもシニアカーをレンタルできるようにし、買い物や老人クラブ活動に積極的に出かけられるよう仕向け、運転免許証を返納した後も健康年齢の引き上げになるような方法を講じるお考えはありますか。

答弁 町長 安久津勝彦(町長は2019年3月まで)

榊原議員の高齢者の運転免許証自主返納者への支援対策としての取り組みについての一般質問にお答えをいたします。高齢運転者にかかわる交通事故の情勢につきましては、全年齢層の死亡事故件数が減少傾向にあるのに対し、75歳以上の運転者による死亡事故件数は横ばい傾向で、その占める割合が増加するなど厳しい状況にあります。今後も75歳以上の運転免許保有者数は増加していくことが見込まれており、高齢運転者による交通事故防止対策は喫緊の課題となっております。国においては、交通事故防止対策の一つとして道路交通法を改正し、臨時認知機能検査や臨時高齢者講習制度が新設されるとともに臨時適正検査制度の見直しが行われ、本年3月12日から実施されております。また、近年では高齢者の運転免許証自主返納を促進するため、さまざまな取り組みが各自治体において行われており、平成29年4月現在、道内では22市町村、十勝管内では4町村が自主返納支援のための各種施策を実施しております。御質問の1点目、運転経歴証明書発行手数料の助成につきましては、手数料相当額1,000円を助成するもので、道内施策実施市町村においては最も多い支援内容となっております。本町におきましても、今後の高齢者交通安全対策の一つの課題として前向きに検討してまいりたいと考えております。2点目のタクシー運賃助成制度導入につきましては、免許証を返納しても高齢者が安心して暮らせる環境を整備することが重要であり、タクシー運賃への助成は移動手段確保対策の一つでもあり、道内では免許証自主返納施策として5市町村が実施しております。市街地以外の交通空白地帯として位置づけられる地区に住まわれている方への支援策としてタクシー運賃助成制度の導入は大変優位な施策であると思いますが、運転経歴証明書発行手数料への助成と同様、今後検討してまいりたいと考えるところでございます。次に3点目のシニアカーを介護保険の適用がない健常者にもレンタルし、運転免許証返納した後も、健康年齢の引き上げになるような方法を講ずる考え方につきましては、シニアカーは買い物や散歩など高齢者の行動範囲を広げる有用な移動手段であり、介護保険制度の福祉用具貸与種目の対象であることから急速に普及しておりますが、健常者に対するレンタル料は高額になりますことから、運転免許証自主返納支援施策として実施する考えは今のところございませんので、御理解を賜りますようお願い申し上げ、榊原議員の一般質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 2番 榊原深雪

1番と2番の答弁に際しましては、前向きな御答弁いただきましてありがたいと思っております。最初に1について、運転経歴証明書発行手数料の助成額は、町が1,000円を助成するという呼びかけをすることは、家族が問題意識を共有し家庭内で話し合いをするきっかけともなり、家族が納得しながら進めていくという効果が期待できますが、いかがでしょうか。

答弁 住民課長 松野孝(住民課長は2019年3月まで)

町長が御答弁申し上げましたとおり、運転経歴証明書につきましては、本人の確認書類となるものであり、今後導入に向けて検討してまいりたいと思います。あと各種施策を実施している市町村が全国的にも、あるいは道内におきましても、近年高齢者の交通事故の防止をするという観点から年々増加していることが事実でございます。それで、確かに特典を設けて運転免許の自主返納を促進するということは、交通事故の事故防止対策の一つとして実施することはよろしいことであるのかとは思いますけれども、積極的にやっていいものかと一瞬私どもが、私としてもそういう施策なのかどうかということ、ちょっと自問自答しているところでございます。あと、実際高齢の方が免許証の自主返納をためらう理由といたしまして、平成27年度に行われた警察庁の委託事業の結果なのですが、車がないと生活が不便になってしまう。それと車を運転する楽しみが失われるため、返納しないんだという例もございますことから、積極的にやっていい事業なのかどうかというのは先ほど申しましたとおり、ちょっと悩むところではございますけれども、運転免許証、経歴証明書の取得につきましては1,000円、小さな額といったらちょっとあれなのですけれども、町の負担にもそうそうならないものですから、新年度に向けて協議検討してまいりたいと思っております。以上でございます。

質問 2番 榊原深雪

昨日も他の町だったのですけれども、御主人が88歳、助手席乗っておられた奥さんが86歳ということで、道路が滑っていて欄干に突っ込んで川に落ちて奥さんが重体という事故が起きております。きっと、そういう家族の方もふだんから心配しておられたと思います。自治体のほうから、どうぞ自主返納してくださいという進めていくには大変だと思いますけれども、やはり家族の話し合いの場にその助成額が、先ほども申しましたように、話し合いの場になって説得できるような状況になればいいなと私は思っております。それで効果が期待できると思います。そうでないと、若い方に逆に負の財産を置いていくような形にもならないとも限りませんので、本当に前向きに御検討いただければいいなと思っております。それで2番目のタクシーの助成額のことでしたけれども、やはり十勝管内でも2町はやっております。それで、やはり健常者の方も前向きに引きこもりにならないように、お年寄りの方が生き生きと暮らせるように外へ出て、こうやっていろいろなクラブなどにも参加できるように、この券が有効に使われるといいなと思っておりますので、中身のほうは詰めていただければいいなと思っております。以前、ことしなのですけれども、地方創生特別調査委員会で東京の回帰センターという、ふるさと回帰センターというところへ行ったのですけれども、やはりお年寄り、東京にいらっしゃる方も結構電車賃の助成とかもあるのですけれども、やはり自然の中で暮らしたいという高齢者の方が田舎に移住するということを多く見受けられました。私たちの町に移住していただこうと考えたときに、果たしてそのお年寄りの方がそういう便利な支援を知っているだろうかと、そこでちょっと考えたものですから、この質問に至ったわけなのです。それで、今申し上げましたように、高齢者を支援する事業効果が期待できると思いますけれども、そこのところのお考えもお聞きしたいと思います。

答弁 住民課長 松野孝(住民課長は2019年3月まで)

先ほど申し上げました平成27年度の警察庁の委託事業において行われたアンケートの結果をちょっと申し上げますけれども、自主返納者のために必要な支援は何が必要ですかという問いに対して、要するに交通手段に関する支援の充実を求めているものが40%以上を占めている結果になっております。その支援の内容につきましては、コミュニティーバス、あるいはタクシーの割引券をいただけたらということになってございまして、あと当然運転の目的についても高齢者の方が自動車を活用、運転するのは買い物が最も多くなっている。あとは仕事、あるいは送迎、病院等の通院にも目的として使用しているということでございます。運転免許証を返納すれば確かに移動手段がなくなるものですから、道内でこの支援施策を実施している市町村におきましても、バスへの補助だとかタクシーの助成券を配付したりという交通移動手段の確保という施策を実施しているのが現状でございます。これにつきましては、今後そのような施策を実施することも検討してまいりたいと思っております。以上でございます。

質問 2番 榊原深雪

あと、十勝バスの利用なのですけれども、バス賃がすごく私たち高齢者にとってはそんなに安いものではないと思います、帯広まで行くのにね。専門病院に行こうと思ったときに、往復バス賃を払って行くということは大変なことだなと私は思っております。そして移動手段として、帯広着いたとしたも病院に行くまでタクシーを利用したりしなければなりませんし、大変だと思うのですね。十勝バスに関しましては、すごく足寄町でも交付金がおりて、そして助成金も出されて、交通弱者の方に大きな支援をされておりますけれども、それに乗車率を上げるためにも高齢者の方に十勝バスの助成金、タクシーと同等な額でも結構だと思うのですけれども、バス停まで行くときにもタクシーの利用できますけれども、少しでも乗車率を上げようと思ったときに、バス利用に際しての助成というのはお考えはないでしょうか。お聞きいたします。

答弁 副町長 渡辺俊一(副町長は2018年12月まで)

お答えをいたします。タクシー運賃の関係でございますけれども、足寄町内においては郡部においては、患者輸送車があって、病院だとか、それから買い物ですとか、患者輸送車とは言ってますけれどもその使途については特にどういうようなことでも乗ることができますよというような形で、週に2回から3回というようなことで、毎日ではありませんけれども、そういった部分ではちょっと不十分な部分もありますが、バスが通っております。また町の中もあしバスが走って、これもまた自分の好きな時間に好きな場所にすぐに行けるとかということではありませんけれども、そういう形で車が走っていると。そのほかに足寄町独自でいろいろな対象の方それぞれいらっしゃいますけれども、いろいろな形で交通の足を確保するといった部分では支援をしてきているというような形になってます。また社会福祉協議会ですとか、それからNPOですとか、そういったところでもそういう移動のための支援を行ってきているというような形でありまして、町の中でもそういう支援はされているというようなことも含めて、タクシー運賃などの助成というのも検討しなければならないのかなというように考えております。あと十勝バスでありますけれども、十勝バスもバスの活用のほうもやはり今後進めていかなければ、運賃の補助ですか、補助のほうもかなり金額が高額になっておりまして、そういった意味では帯広だとか、隣町そういったところへ行くための手段としてはこれはやっぱりなくてはならないものでありますので、やはりなるべく多くの人に活用していただいて、存続をずっとしていけるような、そして利用していただければ、またある意味、町からの補助も少なく済むのだろうなというように思っております。そういった意味で、活用していただくための支援というのも、また別な方法で考えていかなければならないなというようには思っておりますけれども、今段階では高校の通学だとか、そういう部分の補助だけにとどまっているのかなというところでありまして、現状の中では例えば通院だとか、そういったお買い物だとか、そういうことで帯広に行ったりとかして帯広の中でもまたその後の交通手段いろいろとお金もかかりますけれども、今段階ではそこの部分での支援というのは町としては今のところ考えていないというところでございます。以上でございます。

質問 2番 榊原深雪

先ほど御答弁いただきました1番と2番に関しての前向きな答弁いただいておりますので、くどくは申し上げませんけれども、こういう時代が来たのだなという思いでいっぱいです。そして、ドライバー自身の事故原因としては操作・行動ミス、判断・予測ミス、認知ミスが考えられます。操作・行動ミスではABSやブレーキアシストなどの車両側の支援でカバーができております。今後もさらに進化発展していくものと推察されます。認知ミスの対策としましては、昨今流行の衝突防止システムなどが挙げられております。しかしながら判断・予測ミスに関しましては、今なお車両側からも交通インフラ側からも十分な事故防止の支援策、支援対策は講じられておりません。ですので、先ほどのような支援策をお願い申し上げたわけです。この質問に関しましては、最後に町長からの御答弁をいただきまして終わりたいと思いますので、よろしくお願いします。

答弁 町長 安久津勝彦(町長は2019年3月まで)

先ほど来からそれぞれから答弁しているとおりであります。本当に前向きに検討していきたいなと思ってますけれども、ただ制度設計上、例えばタクシーの利用上、これちょっと制度設計、事前にもちょっと打ち合わせしているのですけれども、では運転免許証の返納者だけでいいのという問題含めて、そしてましてや足寄町というのは区域が広いわけですから、どの程度の助成でいいのかだとか、これ制度設計上はかなりちょっと頭を悩まさなくてはいけないことかなと思っているところであります。1点目のこの返納のかかわる経歴証明書、これはもう額的にもそんな大きな額ではありませんから、これはある意味容易に制度設計は可能かなと思っているのですが、やっぱり2点目のタクシー運賃助成というのはやっぱり先ほど副長からも答弁したとおり、足寄町におけるいろいろな交通機関、患者輸送バスも利用できますよ、場合によってはスクールバスもいいよ、それから町の中でいけばコミュニティーバスも走らせてますよということも含めて、そしてやっぱり一番は行きたい時間に行けないという、車持っていれば好きな時間に行って好きな時間に帰ってこれるわけですから、こことの兼ね合いを含めて本当に交通事故の防止のためには本当に対策というのは手段としては有効な手段だなというのはあるのですけれども、一方では実際にどう制度設計をして実行に踏み切るかというところでは相当頭を悩まさなかったらちょっと難しい部分、これはもう財政的な問題もありますから、そんなこと含めてこれからしっかりと検討させてもらいたいなというふうに思います。以上でございます。

出典:足寄町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月13日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる