厚岸町議会 令和4年第4回定例会 2022年12月7日
(1)津波対策について/(2)酪農の危機について
2022年12月7日、厚岸町議会の一般質問で、石澤由紀子議員が「津波対策について」「酪農の危機について」について質問し、町長 若狹、危機対策室長 四戸岸、水産農政長 髙橋が答弁しました。
- 質問者
- 石澤由紀子 議員
- 答弁者
- 町長 若狹、危機対策室長 四戸岸、水産農政長 髙橋
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 石澤
先に提出した通告書に従って質問いたします。最初に津波対策についてです。津波避難ビルについて、いわゆる特別措置法の下での「事業計画の策定」と「地域住民との協議」はいつ頃と考えていますか。超巨大津波に立ち向かうために住民説明会が必要と思うが、他の町では説明会がスタートしています。厚岸町のスケジュールはどうなっていますか。大津波に備えるために町を挙げての推進体制が必要と考えますが、事業推進プロジェクトの立ち上げ等の具体策を示してください。老朽化が進む心和園の建て替えはどうなっていますか。高台移転も含めて早急に対応すべきと思いますがどうですか。次に、酪農の危機に関して。酪農業では生産資材の暴騰、副産物収入の激減、大量の乳製品の輸入などが生産現場を直撃しています。このような深刻な状況の中で離農を決める農家も出てきています。町として農家の深刻な経営実態についてどのように把握していますか。次に、国は2014年から生乳の生産基盤を強化するために規模拡大を中心とした「畜産クラスター事業」を進めてきました。今はクラスター事業は一部中止していると聞いています。他町村では、町が先頭となって放牧酪農を推進しているところもあり、新規就農者や移住する若者も増えていると聞いています。今後は、低投入型経営や放牧を取り入れた経営など、今の酪農経営の在り方を再検討していく必要があると思いますがいかがですか。これで、1回目の質問を終わります。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
2番、石澤議員のご質問にお答えいたします。1点目の津波対策についてのうち、(1)の「事業計画の策定と地域住民との協議はいつ頃と考えているか」についてでありますが、令和4年6月17日に改正法が施行された「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法」では、津波避難施設に対する補助率が「2分の1」から「3分の2」に引き上げられることとなりましたが、この対象となるには同法に規定される「津波避難対策緊急事業計画」を作成し、内閣総理大臣の同意を得ることとされております。現在、町では港町地区の厚岸町生活改善センターを集会機能を有する津波避難施設として改築することを計画しており、当該施設を掲載した緊急事業計画の本年度末の同意を目指して、手続きをすすめているところであります。また、この施設の避難対象となる港町と真栄地区の一部の住民の皆さんには、11月25日に計画概要の説明を行い、ご意見を伺ったところであります。なお、このたび、北海道の被害想定等を踏まえて行った避難困難区域の見直しにより、港町と真栄地区の一部のほか、白浜と宮園の3丁目と4丁目の一部区域が避難困難区域となることから、津波避難施設等の対策案を検討した上で、地域住民と協議し、緊急事業計画に追加していきたいと考えております。次に、(2)の「超巨大津波に立ち向かうために住民説明会が必要と思う。他の町では説明会がスタートしているが、厚岸町のスケジュールはどうなっているのか」についてでありますが、現在、釧路管内沿岸の市町では、津波避難困難区域の住民に対し、避難施設整備についての説明会を行っており、当町でも11月25日に、避難困難区域となる港町と真栄地区の一部の住民に対し避難施設整備についての説明会を行ったところであります。なお、その他の津波避難困難地域への説明会については、津波避難施設等の検討案をもって地域住民と協議したいと考えておりますので、現時点では具体的なスケジュールをお示しできませんが、できる限り早期に行いたいと考えております。次に、(3)の「大津波に備えるために町を挙げての推進体制が必要と考えるが、事業推進プロジェクトの立ち上げ等の具体策は」についてでありますが、町では、近い将来に発生する可能性の高いとされる巨大地震に伴う大津波等による大規模災害に備え、これまでも防災対策の強化に特に力を入れており、平成31年4月には防災対策のさらなる強化のため、その分野に特化した部署として、危機対策室を立ち上げたところであります。これまでは「厚岸町地域防災計画」や「厚岸町地域強靭化計画」等の個別の計画に基づき、避難施設等の整備や避難訓練の実施やハザードマップの作成と配付など、様々な避難対策に取り組んできたところでありますが、近年の大規模化、頻発化する災害や人口構造の変化、住民ニーズの多様化など、様々な変化に応じて取り組まなければならない課題が山積しております。今後も、さらに必要な防災対策が複雑化・多様化することが見込まれる中、ハード、ソフトの両面から総合的に防災・減災対策を推進する必要があるものと認識しております。現時点ではプロジェクトの立ち上げ等の具体策の検討は行っておりませんが、厚岸町地域強靭化計画を見直しながら、町民の避難意識を高めるための取組や個別避難計画の作成など、より実効性の高い防災・減災対策に取り組んでまいります。次に、(4)の「老朽化が進む心和園の建て替えはどうなっているのか、高台移転も含めて早急に対応すべきと思うが」についてでありますが、心和園は、昭和55年建設から40年以上経過し、現在は、多床室50床部分の暖房や給湯配管の老朽化が進んでいる状況であることや、現在地は津波浸水区域であるため、多層階の施設への建て替えや安全な高台などへの移転も想定し、整備構想の策定を目指しております。しかしながら、心和園は88床を有する施設で、隣接するデイサービスセンターを含めると、大規模な施設整備となることから、整備箇所の選定と必要となる財源の確保について、検討を進めているところであります。続いて、2点目の酪農の危機に関してのうち、(1)の「農家の深刻な経営実態についてどのように把握しているか」についてでありますが、現在の酪農経営を取り巻く環境は、ロシアのウクライナ侵攻による原油価格高騰や急激な為替変動による輸入資材の高騰といった外的要因によるものと考えており、酪農のみならず多くの国内産業が多大な影響を受けている状況であります。また、副産物収入、いわゆる子牛の価格も昨年同期の2割以下、中には市場取引が成立せず、値が付かない個体もあるとお聞きしております。乳製品の大量輸入についても、健全な酪農経営を阻害する要因となっており、セーフガード措置についても国が強力に推進していく必要があるものと認識しております。酪農については、様々な規模と経営状況の酪農家がある中、今後の経営に不安を抱えながらも、最近までの好調な酪農情勢により経営を継続していた方が、今年になってから生乳の減産、個体価格の暴落、資財価格の高騰、さらには後継者問題といった諸課題が重なり、酪農経営に対する不透明感が増大したため、離農に至る決断をしたものと推察いたします。次に、(2)の「今後、酪農経営の在り方を再検討していく必要があるのでは」についてでありますが、ご質問にある、クラスター事業については、国主導の施策とはいえ、最終的には個々の酪農家の判断による営農形態であり、酪農情勢の変化に合わせて、中長期的視点で取り組んでいく必要があると考えます。自治体が先頭となった放牧酪農の推進については、以前の議会においても議論された経過がありますが、農地の地形や新規就農者募集における土地条件のデメリットなど必要に迫られた事案として推進したものと考えます。町では、低投入型経営や放牧を取り入れた経営については、個々の酪農家が自らの判断において取り組んでいくことは尊重すべきものと考えており、また、農協からも営農スタイルの多様性について理解しているとお聞きしているため、町として再検討する打開には至っておりません。以上でございます。
質問 石澤
それでは、最初に津波対策で津波避難ビルについてです。マスコミの情報の中で、2か月が経過しているのですが、厚岸に14カ所避難ビルがあると放映されていたのですが、これが、今ちょっと説明資料で見ますと、コンキリエ、それから真龍神社、高野寺、東岸寺、宝龍寺、宮園丘陵集会所、そして、あと太田活性化施設、太田小中学校、それから公民館苫田分館、それから尾幌酪農ふれあい館、森林センター、ネイパル、浸水区域内の施設はコアぽんときらくだけなのです。ほかの施設、避難場所とあるのですが、建物でほかの施設というのは何もないのですか、厚岸の場合。
答弁 危機対策室長 四戸岸(危機対策室長は2026年3月まで)
厚岸町における避難場所、現在38か所ございますが、そのうち、建物があるものとしては、資料に記載の14か所、そのほかの場所につきましては、備蓄倉庫を備えて、その中にテントを入れるですとか、建物の周辺が避難場所になっていて、建物そのものが避難場所になっていないというようなところもございますので、そういったところは調査には含まれないということになっておりますので、例えば住の江、山の手地区集会所ですとか、あの辺は周辺が避難場所になってございます。ですが、集会所としては避難場所になっておりませんので、この調査には入っていないというような状況になっております。
質問 石澤
本当にこの巨大地震による避難する場所、今言いましたが、極端な変な話ですけれども、町営住宅とかありますよね、宮園であれば。高い建物とか。ああいうものは避難に対応することができるという、そういう感覚はないのですか。その辺はどうなのでしょう。
答弁 危機対策室長 四戸岸(危機対策室長は2026年3月まで)
浸水区域内にある、今ありました宮園団地ですとか。高さ的には避難場所の基準となる基準水位と言われるもの、それより高いものについては、ほかの地区の公住ですとか、そういったものもございますが、国が示す指針によりまして、建物自体の津波に対する波力ですとか水圧、そういったものに耐えうる施設を災害対策基本法の指定緊急避難場所として位置づけることはできるのですが、なかなかそういった津波に対する構造的なものというのは、かなりがっちりしたものでなければ耐えうるようなものではないものですから、ただ、高さ的にはクリアしている部分もございますので、指定の緊急場所に逃げることができなかった、逃げ遅れた方の命を救うために、そういった避難施設として、町として指定していかなければならないなということで、ちょっとそういった今出ました宮園公住ですとか、例えば真龍中学校ですとか、そういったところも、本当の命を守るための緊急避難場所として、一時的なというか、逃げ遅れのための緊急避難場所として、町独自に指定ということもちょっと今検討を進めたいなと考えているところですが、災害対策基本法で位置づけられる指定緊急避難場所にはちょっとなり得ないというような状況でございます。
質問 石澤
11月中旬の道新釧路版なのですが、釧根で、道が出したのか、釧根で最大19万9,000人が亡くなるという報道がありました。住民の意識の向上や避難施設の整備が進むことで3万人まで減らされるとされています。死亡率15%強、釧根では3万人以上、間違いなく犠牲になるとの予想なのですが、実際の使命というのは住民の命と暮らしを守るということだと思うのです。この記事に対してどのように、北海道が示した最悪の犠牲者数だと思うのですが、これ、どのように確認していますか。
答弁 危機対策室長 四戸岸(危機対策室長は2026年3月まで)
北海道が本年7月28日に各市町村ごとの被害想定ということで、その中で厚岸町におきましても、最悪の場合は3,600人、冬の深夜に発生した場合には3,600人が犠牲になるとの想定をしているところでございますが、これには避難の早期に、資料にも書かせていただいているのですが、早期に避難する割合が2割と低い、早期に避難するというのは、冬を想定して地震発生後、夏であれば10分なのですが、夜の場合は着替えてですとか、それに冬の場合は防寒着を着るですとかということで2分加えて12分以内に避難を開始する場合を早期の避難としておりますが、その早期避難の割合が2割ということで、非常に低い場合に3,600人ということで想定されておりますので、早期避難をいかに増やしていくかというのがやはり大事な取組であろうと考えております。併せて、物理的に避難できる場所を確保する、両方が合わさって被害を軽減できるということになろうかと思いますので、そういった取組を複合的に厚岸町としても進めていかなければならないと認識しているところでございます。
質問 石澤
本当に想定外と言われるのが一番つらいと思うのです。逃げる場所もちゃんと確保されるか、ここに逃げることができれば、死ぬのは自己責任であってはならないと思いますので、まず、避難タワーも含めて、逃げる場所の確保というのを確実にやってほしいと思います。それから、次に住民の意識なのですが、町民の方からこんな話があったのです。自治会の高齢者のいつもの茶飲み話で出たことだが、浜中や釧路では説明会をやって、意見の吸い上げや町の考え方を示していると、厚岸町の役場は動きがない、私らはどうなってもよいのかというようなお話があったのです。具体的に、一人一人の命がどうなるかがかかっているのです。不安になるのは当然のことだと思うのです。この声に応えるように、住民の方々の不安を取り除く手立てとして、行政の動きが見えるように、急いで講じるべきだと思うのですが、その辺はいかがですか。
答弁 危機対策室長 四戸岸(危機対策室長は2026年3月まで)
隣町での住民への説明会につきましては、1回目の答弁でもありましたが、具体的な避難困難地域の対策としての避難施設の整備についての説明会というものを両隣で行っていると聞いております。ほかの地区については、例えば避難困難地域ではないですとか、具体的な案がまだ定まっていないという部分につきましては、まだ行っていないと聞いております。そういった部分でいきますと、厚岸町におきましても、港町において説明会をさせていただきましたし、もう一つの宮園3、4丁目、白浜3、4丁目の避難困難地域として、今回抽出させていただいた部分につきましても、住民の方にお示しできるものが用意できましたら、それを示させていただいて、いろいろご意見をいただきながら対策というものを組み立てていきたいと考えております。それと、当然町民の皆さんが早期避難するという意識を広く持ってもらうことが最も大切になろうかと思いますので、これまで行ってきております防災訓練ですとか、先般もハザードマップを作成して、町内全戸に配付させていただき、各地区ハザードマップの説明会も開催させていただいておりますので、そういった機会のあるごとに避難の大切さですとか、避難のあるべき行動ですとか、そういったものを説明させていただいております。今後もいろいろなそういった機会を捉えながら、広報紙等も活用して、避難に対する取組というのを進めていきたいなと考えております。
質問 石澤
自治会やサークル、それから団体等が来てくださいと、危機管理室にお願いして、連帯取られて、勉強とか実施しているところというのは、結構皆さんの中に理解度もあると思うのですが、そうではないところもありますよね。そういう方たちにとっては、やはり不安が、みんなで話していくうちに、こうだったんだってよとか、こんなことがあったんだと、だんだん不安がつながって、大きくなってくる、それを引きずっているという人も結構いると思うのです。津波から身を守るためには、3.11ではないですけれども、自分たちでちゃんと考えて、それぞれきちんと逃げなさいよという津波てんでんこですか、ああいう考え方がとても大事だと思うのですが、確実に正確な現状認識をしていただくためには、行政が果たさなければならないことがあると思うのです。さっきの14カ所のことではないですけれども、連絡を待つのではなくて、行政のほうから地域にどうですかと、どんどん足を運んで、こういうことがあるし、忙しいのは分かるのですけれども、起きてしまってからでは遅いので、そういう学習会みたいなもの、それからみんなからこの辺の心配がある、これはどうなのだというのを聞き取るような活動をもっと進めてほしいと思うのですが、町長のイニシアチブを期待しますがいかがでしょうか。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
今、担当課長が答弁していますのは、避難ビル建設に当たっての地域の説明会の話なのです。多分、地域からの声ということで話ありましたが、我々といたしましては、この避難ビルを建設するだけではありません。やはり、地域住民の命を守るために最善の努力をさせていただいております。ということで、ご承知のとおり、国の発表では、厚岸は震度7、最高の千島海溝・日本海溝地震で起こるであろうと言われております。7と言いますのは、最高の7です。1から始まって7、それ以上ないのです。それだけの地震、すなわち立っていられないくらいの地震が予想される。そして、津波は20メートル以上にもなるというようなことであります。それから、被害想定についても、先ほどお話いたしたとおりなのです。そういうことで、ご承知のことと思いますが、動画をつくって、こういう状況になりますよということで、地域住民にそれぞれ説明しているのです。していませんということではないのです。ただ、参加者が少ないということは事実です。特に避難訓練いたしますが、今コロナである程度の制約をしていますが、3年前までの訓練の参加者、一番厚岸町が低い。13%です。海岸線でありながら、そういう事態になっているというようなことでありますので、それは行政の責任もあろうと思いますが、これからそういう状況になるということをさらに住民に向けて強く説明をしていかなければならない、さらにです、当然なことと思います。そのために、今、取り急ぎ、本来は港町、真栄町はコンキリエ地区に避難することになっているのです。ところが、港町からは1.5キロもある。これではちょっと困難者は無理だろうということで、第1回目に説明いたしましたが、避難ビルを建設し、一時的に逃げる場所にしようということでございまして、あそこの地域には約8メートルの津波が来るであろうと言われております。ですから、それ以上の高いものを、逃げる場所を建設をしなければならないということで、今いろいろと検討をいたしておるところであります。何よりも住民の命を守る、これは行政の責任です。特に町長の責任なのです。そういうことを踏まえながら、いろいろと災害対策を講じているということをご理解いただければと思っております。
質問 石澤
本当にそのとおりで、必ずみんなを守ると町長に言ってもらったので、心強く思いますが、どこにベースを置くか、ふさわしい対策をつくること、それから知恵も力も出方が違うと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。次に、心和園なのですが、先ほど町長が言ったとおりに、本当にこの老朽化で、しかも浸水区域にありますよね。地震が来ました、さあ逃げましょうというときに、先ほど言いましたが夜だった場合、助けに行ける方も、多分自分のところが大変で、行かないとは言わないですけれども、行く方だって大変になると思うのです。ぜひ、逃げることが、そこに入っている方からの電話をいただいたことが何回かあったのですが、俺たちがいるから、この若い職員が死ぬのはたまらんという電話が何回かありました。心配してのことだと思うのですけれども。ぜひ、この整備箇所の選定と必要なる財源の確保とあるのですが、命に関わる問題なので、早急に対処して、いつ来るか分からない、しかも先ほど言いました、震度7と言っています。どういう地震になるかも分からない、津波がどれだけ入ってくるかも分からない、そういう場所に建っている心和園です、しかも88床、今何人入っていらっしゃるかちょっと分からないのですけれども、そういう方たちを命がけで何人かの、そこで泊まりがけの人、もし夜だったら、その人たちがそれを守らなければならなくなるのです。でも、そういうことが不可能な状況になってくるのではないかと思うのです。なるべく逃げなくてもすむ場所に心和園を移転させてほしいと思うのですがいかがでしょうか。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
お答えをさせていただきます。今、石澤議員から質問あったこと、私は以前からそうならなければならないという考えに基づいて、いろいろと対策をさせていただいております。高台の移転します、ここで断言するわけでありますが、ところが、やはり単独の厚岸予算ではできません。その財源を求めて、今検討中であります。ですから、今早急にと言われましても、いろいろと困難な課題もありますので、もうしばらくお待ち願いたい。しばらくといっても、津波というのはいつ来るか、地震というのはいつ来るか分かりませんので、本当に私としては明日でもやりたいけれども、そういう困難な問題がたくさんあるのです。はっきり言って、予定額では40億円くらいかかるのではないか。そうすると、厚岸の予算の半分です。到底、単独でできるものではありません。ですから、いろいろな今工夫していますから。もう財政当局も注視、真剣に取り組んでおります。どうかそういう点をご理解いただければと思っております。
質問 石澤
大変だというのは重々承知しています。それでも、やはり命の問題です。どうかよろしくお願いいたします。次に、酪農の問題に移ります。
質問 石澤
分かりました。
質問 石澤
酪農の危機についてなのですが、本当に、今までもいろいろ牛乳が余って投げるとかいろいろ大変なことがあったのですが、今回は一つもよい材料がないというところなのです。あらゆる資材の価格が上がり、子牛の価格は暴落、乳代は上がらず、搾れば搾るほど赤字になる、困難が何重にもなっています。まだ配合とか高いけれども、牛乳搾れば何とかなるというものではないので、牛乳は搾るな、そして価格は高騰している、その中で経営はちゃんとやりなさい、こんな無茶な話はないのです。しかも、本来だったら牛乳余りの辺は、輸入してくるものを止めてくれれば牛乳余りというのはならないのですけれども、たっぷりと牛乳が余るということになっているので、本当に私たち酪農家にとっては前が全く見えないという状況なのです。その中で、畜産クラスターという事業なのですが、畜産クラスター事業で規模拡大をするとコストが下がり、経営的にもよくなるよ、だから搾りなさいとして、政府からそういう話がありまして、そういう状況で搾っていったら、今度は搾りすぎだから辞めろという。本当に泣きっ面に蜂というやつです。本当につらい思いをしているのです。その中で、今、いろいろな支援も、今回も12月議会、予算で付くと思うのですが、支援もしてもらいましたし、それから配合飼料の価格に対する支援もありますが、こういう補助的な支援はせいぜい今回1年くらいだけだと思うのです。その中で、酪農の形態そのものというか、今までみたいな投資をして搾っていくという時代ではなくなっているのかなと思うのです。その中で、ぜひ低投入型ということで私は提案したのですが、低投入型というと、どういうようなイメージをお持ちなのかなと思うのですが、その辺いかがですか。
答弁 水産農政長 髙橋
ただいまご質問のあった部分については、今回の質問の(2)の部分になるのかなと思いますが、その中での低投入型の経営というお話でございます。私もちょっとまだ担当して日が浅いものですから、こういった専門用語、なかなか不勉強であれだったのですけれども、一般的に肥料ですとか、配合、餌、そういったものを抑えて経営する酪農の手法と認識をしているところであります。
質問 石澤
今回補助金が出る前提で、配合飼料2割、それから肥料を2割減らしなさいというのが国からも出ていました。今、草は肥料がなければ育たないとか、それから乳を搾るためには配合餌が絶対的に必要だという感覚があると思うのですが、今投入されている、いろいろな肥料とかありますけれども、それを今使っているものよりも2割、3割落としたとしても、酪農家が持っている堆肥とか、そういうものを使っていくと、何とか、この高騰していくものになんとかかんとかあがなっていけるのかなというような感じは、私はしています。地域がなくなってしまうこともとても心配なものですから、そういうような学習会なんかもやっていったらいいのではないかと思うのです。どういうのがあるのかなと思って、いろいろ聞いたりしたのですが、十勝で酪農やっている方なのですが、ムラカミさんという方ですけれども、80年間畑もおこしていない、肥料も蒔いていない、でも酪農やっているという方もいます。今回のこの時期に、家族経営の中で、放牧をやりながらやっている中では、何とか、なんとかかんとか今回の大変さも乗り越えていけるのかなという農家もあるのです。今までいろいろなものを投入しながらやってきた方も、ちょっとそこにこれから1年間は大変なので、切り替えるのには1年、2年必要なので、それをゆっくりでいいから軌道修正しながら、この地域の酪農を守るということに向かっていってほしいと思うのですが、そういうような取組なんかも、厚岸太田だけではないと思うのですけれども、管内の釧根酪農推進会議でしたか、何かあるのですが、その中でもいろいろな知恵を出し合いながらやっていく必要があると思うのですが、その辺のことはどうでしょうか。
答弁 水産農政長 髙橋
今、十勝の酪農家のお話をされたわけでありますけれども、全道いろいろな酪農家の営農スタイルがあり、小規模から大規模まであると思います。もちろん今お話あった地域の酪農を守るというのは、厚岸町の産業振興を守ると、一次産業を守るということで、これはもう第一義的な使命であると思います。そのためには地域にある農家さんの組織である農協が中心になって、農家のいろいろな意見要望を吸い上げて、それをさらに管内の系統組織、またそれを北海道に集約した中で国に要望していくと、そういった枠組が北海道の酪農を守っていくというような一つの形につながっていくと私は思っております。その中で、厚岸町がどういう立場で酪農振興に貢献できるかという部分は、本当に日々、年々変わってきていると思っております。今回は本当に三重苦、四重苦という中で、酪農家の経営状況、本当に厳しいという話は農協の担当者からもお話を伺っております。11月に組合員の皆様に各戸で伺ってお話を聞いた中でも、いまだかつてない厳しさだというお話を口々にされているということも伺っております。そういった中で、厚岸町として、今回国の肥料高騰対策もあります。また、さらに、ごめんなさい、肥料ですね。町としては今回1頭当たりの飼料代の格差の支援をさせていただく予定であります。一つ一つの施策は少ないかもしれませんけれども、その中でそういった施策を通して、どうやって厚岸町の農業を守って振興発展させていくかという方向で、常に担当者としても汗をかいてやっていくことが一番重要なのかなと考えています。
質問 石澤
国との相談、農協とのこともありますが、後継者の問題なんかも大きいのです、厚岸の場合。どこの地域もそうなのですが。今回、今日の農業新聞に出ていたのですが、道として経産牛1頭6,800円を助成というのも出ました。これも少し助かるかなと思うのですが、一番大きいのが高齢管理、それから担い手不足ということで、後継者の問題なんかも含めて大変な状態になっているのは間違いありません。後継者対策として、新規就農、それからIターン、Uターンもそうなのですが、帰ってきてやってくれるというときに、放牧酪農やりたいという新規就農の方が結構いらっしゃるのです。その放牧酪農のやり方なんかを、足寄なんかは町を挙げて、足寄は放牧酪農の町ということで、全面的に出して、そのことで新規の方が何戸か入っているし、町がうまく新しい方に変えていくことが可能な状態もつくられています。後継者問題についても、どのような取組をしていくのか、今の状態でいけば、後継者ない状態で、今回もこの問題でどういう状況なのかも、聞き取りをしたときに、もう俺あと2年か3年だからしゃあないんだみたいなことも言っている方もいらっしゃるのです。でも、すごくもったいないし、酪農というのは子育てをする場所としても、親の働く場所も見えるし、それからいろいろな仕事もしながらやっていける、最高にいい子育ての場所でもあるものですから、それも含めて、後継者対策としても新規就農の農業者をどのように入れていくのか。例えば、新しい方が入ってきたときに、どのような町で支援ができるのか、その辺のことについてどうでしょうか。
答弁 水産農政長 髙橋
最初のほうで足寄のお話があったかと思います。私も今回、営農スタイルの関係で農協の担当の課長とお話をさせていただいた中では、やはり足寄一つとっても、やはり地域ごとに地形の特色であるとか、面積であるとか、いろいろ営農スタイルに適したやり方があるやに伺っておりまして、急傾斜地で土地の条件があまりよくないところで、そういったところに放牧がなかなか難しいようなところもあったり、そういうところにどうやって新規就農者を入れる策があるのかとか、そういった手法もいろいろ検討した中での一つのやり方と伺っていて、それを厚岸に置き換えたときに、そういう手法が取れるとは思うのですけれども、それもやはりそれぞれの酪農をやられたいと思う方の営農の形態、私はそういう放牧酪農の自給自足というか、そういうのでやっていきたいのだという方もいれば、今ちょっと休止されていると言われているクラスタータイプ、大規模経営を目指すという方もいらっしゃると伺っていて、それについては専門家である農協の指導担当者であるとか、普及指導所と言うのですか、普及センターと言うのですか、そういうところが協力をいただいて、その方、その方に合ったスタイルを取っていけるのだというようなお話も聞いておるところではあるのです。なので、そういう厚岸に置き換えたときは、そういう足寄を例に挙げられましたけれども、そういう形態もあるし、別な形態もあるといった中で今の酪農が営まれているのだろうなと考えているところではあります。また、後継者の部分、お話ありました。過去の議会の議論とかもちょっと振り返ってみたときには、今もやられているとは思うのですが、一般的に就農相談会であるとか、そういった農業人フェアという名前と認識していますけれども、そういった部分で農協の職員が関西、関東方面に出向いて、ブースを設けて酪農の魅力であるとか、そういったものを広くPRをして、新規就農者を募集するというような手法が取られていると認識しております。あと、後継者問題、これは酪農ばかりではなく漁業者も同じ問題を抱えていらっしゃるとは思うのですけれども、やはり跡継ぎをさせるにはちょっとこの環境、経営環境ではちょっと厳しいのだと思われる方もいらっしゃいますし、あとはもう跡取りすらいないというような経営者の方もいらっしゃるとお伺いしておりますけれども、そういった部分、決定的な打開策というのは、ちょっと今明言はできないわけではありますけれども、引き続きやらないということにはなりませんので、とにかく何かをやっていくと、いろいろな制度もあるでしょうし、使えるものは全て使って、一人でも厚岸町の酪農家として新しく入っていただけるような方を増やしていくというような取組については、引き続き取り組んでいかなければならないと考えていますので、よろしくお願いいたします。
質問 石澤
今のぜひお願いしたいのですけれども、いろいろな形態がありますし、どうしても農協の中では、私らみたいな小さい農家に対しては、ああいうことはしないほうがいいよというようなことも、かつてはそういうようなことも言われたことがありますが、土地を生かしてやっていく放牧酪農に関しては、もし相談することがあれば私たちはいくらでも相談に乗りますし、それから、その地域の中でどのようにしてみんなの生活を守っていくか、それから、放牧酪農というよさも、厚岸の場合は別海とか、それからほかの地域に比べて、森林とか林とかいっぱいあるのです。牛が放牧した場合に、牛がちゃんと隠れる、暑いときは隠れる場所があったりなんだりして、結構意外に放牧に適している場所もあります。そのことも含めて、農協の営業のスタイルが一つにならないように、偏らないようなことも含めて、町のほうでも農協に対してこのようにやっていったらどうかみたいなことも含めて提言していただけたらいいなと思うのですがいかがでしょうか。
答弁 水産農政長 髙橋
今、質問者のほうから放牧酪農の部分については相談に乗りますという、大変力強いお言葉もいただいたところでありますし、もちろん、森や林を活用した自然に優しい酪農の形ということも認識したところであります。ぜひ、石澤議員もそういったご示唆というか、ご指導を農協のほうの担当者のほうにも強く言っていただいて、我々も一体としてできるようにバックアップをしていただければ、なお一層、そういった多様な酪農の形というのが形成されていくのではないかと思いますので、こちらからも一つお願いさせていただきたいと考えているところでございます。よろしくお願いいたします。