厚岸町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月7日
国定公園について
2022年3月7日、厚岸町議会の一般質問で、室﨑正之議員が「国定公園について」質問し、町長 若狹、教育長 酒井、観光商工課長 諸井、環境林務課長 真里谷、生涯学習課長 早川、教委指導室長 広瀬、保健福祉課長 亀井、教委管理課長 田﨑が答弁しました。
- 質問者
- 室﨑正之 議員
- 答弁者
- 町長 若狹、教育長 酒井、観光商工課長 諸井、環境林務課長 真里谷、生涯学習課長 早川、教委指導室長 広瀬、保健福祉課長 亀井、教委管理課長 田﨑
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 室﨑
先に提出いたしました一般質問通告書に従って、ご質問申し上げます。1点は、国定公園についてであります。1として、国定公園制度の趣旨をお聞きします。2点目として、国定公園昇格を期して、厚岸町はどのような施策を展開していくのかお答えいただきたい。2番目として、給食の食材についてであります。町施設における給食提供食材には、できる限り農薬を多用した食品や遺伝子組換え食品及びゲノム編集食品等の使用は避けるべきだと思いますが、町はこれについてどのようにお考えでしょうか。以上、大きく分けて2点お聞きいたします。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
3番、室﨑議員のご質問にお答えをいたします。1点目の「国定公園について」のうち、(1)の「国定公園制度の趣旨」についてでありますが、37年に及ぶ北海道などに対する要請活動が実を結び、昨年3月30日に厚岸道立自然公園と、その周辺地域が「厚岸霧多布昆布森国定公園」として指定されたところであります。国定公園は、国立公園に準ずる優れた自然の風景地であって、自然公園法第5条第2項の規定により環境大臣が関係都道府県の申出により、中央環境審議会の意見を聞き、区域を定め指定するもので、その目的は、自然公園法において「優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保を寄与すること」とされております。次に、(2)の「国定公園昇格を期して厚岸町はどのような施策を展開して行くか」についてでありますが、当町は、多様で優れた自然環境・文化景観や、貴重な野生動植物が分布する傑出した自然の風景地を有しており、これらの保護・保全と有効活用を進めていくほか、魅力ある食や地場産業などの地域資源を最大限に活用し、国内外の人に選ばれる観光地づくりを進めるとともに、近隣市町村などとの広域連携を図りながら「厚岸霧多布昆布森国定公園」の魅力ある観光施策の展開や多様な情報発信により、地域経済の活性化を図ってまいりたいと考えております。町では、これらの 施策を進めていくため、令和4年度に新たに「厚岸町観光振興計画」の策定を予定しており、本年2月に、庁内の関係する課等で組織する「観光振興施策検討委員会」を設置したところであり、今後、この委員会での検討のほか、マーケティング調査や、関係団体等からのご意見をいただいた上で、国定公園を含めた観光振興の方向性を示すとともに、地域資源を活用した魅力ある観光地づくりに向けた施策を展開してまいります。また、令和3年度に、釧路町・厚岸町・浜中町広域観光推進協議会で実施した観光情報誌でのアンケート調査では、「厚岸霧多布昆布森国定公園の指定を知っていたか」との質問に対し、「知っていた」との回答が20パーセントと低かったため、さらなるPRを行い、知名度向上を図っていく必要があると考えております。このため、町では、新たに観光パンフレットを作成し、道内外の観光案内所などへの設置や、観光PR動画を作成し、動画配信サービスや厚岸味覚ターミナル・コンキリエ等で放映するほか、釧路町・厚岸町・浜中町広域観光推進協議会による、テレビやラジオ、SNSでの広告などでPRを実施してきたところであります。今後も、国定公園を有する釧路町や浜中町、標茶町と連携して、厚岸霧多布昆布森国定公園の認知度向上と、さらなる観光客の誘客を図るため、積極的なPRを行ってまいります。このほか、町と厚岸観光協会の共催で、地元ガイドの養成講座を開設し、観光客の受入体制整備を図るほか、町内の経済産業団体で構成する厚岸町観光プロモーション実行委員会で、環境活動で活躍する著名人の後援会を実施するなど、環境保全と観光振興への意識向上と観光推進体制の強化を図ってまいりたいと考えております。続いて、2点目の 給食食材について、「町施設における給食提供食材にはできる限り、農薬を多用した食品や遺伝子組換え食品及びゲノム編集食品等の使用は避けるべきと思うが」についてでありますが、保育所給食では、主に町内生産者、町内販売業者から仕入れを行い、道内産・国内産を中心とした食材を使用しております。冷凍食品・大豆食品などの食材については、表示義務の有無に関わらず、成分表や証明書の提出を求め、遺伝子組換え食品等が含まれていないことを確認した上で、安全を最優先した調達をしております。また、特別養護老人ホーム心和園と在宅老人デイサービスセンター並びに町立厚岸病院と介護老人保健施設ここみで使用する給食食材についても、それぞれの施設において、遺伝子組換え食品等が含まれていないことを確認した上で、安全を最優先した調達をしております。なお、ゲノム編集食品の取扱いにつきましては、国は、遺伝子組換え食品等に該当しないとしております。このため、安全性審査や表示義務はなく、こうした新たな育種技術を利用することについては、様々な意見があることから、国をはじめとした関係機関の最新の科学的知見など、その安全性を含め情報収集に努めていくことが重要であると認識しており、現段階での使用はありません。さらに、これらに関する、町の施設全体での取組としては、保健福祉課、特別養護老人ホーム心和園及び在宅老人デイサービスセンターの指定管理者、町立厚岸病院並びに教育委員会で構成する「給食食材安全検討連絡会議」により、相互に研究、情報交換を行い、給食食材の安全を図り、安心できる給食提供に努めているところであります。私からは、以上であります。小中学校の学校給食については、教育長から答弁があります。
答弁 教育長 酒井(教育長は2022年9月まで)
私からは、2点目の「給食食材について」のうち、学校給食に関係する部分についてお答えいたします。学校給食センターにおける食材の選定につきましては、生産者が明確である道内産や国内産の食材を中心に使用しており、人体や環境に与える影響について、不安がある食材・食品は使用しないなど、安全を最優先としているところであります。また、食材・食品を納入する事業者に対しても、遺伝子組み替え食品等が含まれていないかの確認を行い、海外の食材を使用した食品を用いる場合も、同様の対応をしております。なお、ゲノム編集食品の取り扱いにつきましては、国は、遺伝子組み替え食品等に該当しないとしております。このため、安全性審査や表示義務はないことから、健康への影響に関しては、消費者自らが判断しなければなりませんが、教育委員会といたしましては、こうした新たな育種技術を利用することについては、様々な意見があることから、国をはじめとした関係機関からの最新の科学的知見など、その安全性を含め、情報収集に努めていくことが重要であると認識しており、現段階での使用はありません。
質問 室﨑
残り時間何分ですか。
質問 室﨑
はい。ご答弁をいただきまして、ありがとうございます。それで、まず国定公園に関してなのですが、私の受けた印象は、総論についてはいろいろと言っているのだけれども、確論を子細に注意深く聞いていますと、観光客さんいらっしゃいという以外に出てこないのです。それで、ちょっと大元の話からさせていただきます。第6期総合計画、総合計画策定の背景というのが第2章にありますね。それの厚岸町の課題、第7節、それの冒頭が自然との共生に向けた環境保全の推進と、そのように書かれています。実に的確に我が町の課題を示していると思っております。自然公園法というのがございます。国立公園から都道府県立公園まで。この中で、第1条目的は、優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与することを目的とすると、このように書いています。これは、第6期総合計画と同じことを言っていると解釈できます。それで、この厚岸町が約40年、切に願ってきた国定公園昇格は何なのかというと、結局はこの自然公園法の目的、これをきちんと踏まえたまちづくりをしていこうということではなかったのかと、そのように私は解釈しているわけです。それで、その観点からちょっと言いますが、本論に入る前に言いますが、観光地となったときの最悪のパターン、それはブームとなってどっと人が来る、そして潮が引くようにいなくなる。後にはごみの山と荒れ果てた自然が残る。これが最悪のパターンですよね。全国でこういうところが幾つももあるようです。それをどうやって避けるか。本来の自然公園法の目的を達成し、同時に持続可能な観光業と言いますか、それを育て、そして厚岸町の豊かな実りある町をつくっていくということになるのではないかと思うのです。それで、まず二つの方面からお聞きしますが、一つは、今言ったような最悪のパターンを避けるために、どのように持続可能な観光、それをこしらえていくかということだと思いますが、そういうことでの具体的な検討というものはされておりますでしょうか。
答弁 観光商工課長 諸井(観光商工課長は2023年3月まで)
持続可能な観光という部分については、検討というものはこれまでしていなかったのかなと思っております。ただ、例えば湿原に入るですとか、そういった部分についてはルールを守ってということで、ルールを決めて利用をしているというところでございます。実は、令和4年度の事業になるのですが、官公庁の事業でサステナブルな観光コンテンツ強化モデル事業というものがありまして、これに、今、観光協会のほうで手を挙げようとしているところでございます。内容については、持続可能な観光の受入れといいますか、そういうものの構築といったものを考えております。厚岸町、優れた自然、そして食、環境ございますので、それらを来られる皆さんに知ってもらうといったような事業で、これ、まだ採択されたわけではございませんが、こういうようなものも今どんどん踏み込んで、こういったものにも取り組んでいきたいと思っております。
質問 室﨑
質問者にお願いします。端的な答弁をしてください。それで、そのサス何とかという話が出てきましたが、実は厚岸町は、今私が質問したようなもので、何にもありませんなんてことはないのですよね。全国でというか、全世界で一番最初に手本になるようなことをやっているのです。それ、頭にないのですか。胸張ってそういう話から入ってくると思ったのだが。カヌーの受入れ体制というもので、体制つくっているでしょう。これは、人が川にカヌーで入ってきたら、生態系にどういう影響を与えるか、それをまず綿密に調査していますよね。調査した上で、その科学的見知に基づいて、ここまでなら許容できると、この位置なら許容できるとしてカヌーの発着所、乗り込む上流と下りる下流つくりましたよね。それから、1日に何艘というのか何隻というのか知らんけれども、その数量の限定もしましたよね。そうすると、カヌーで入ってきた人たちも十分楽しめるし、環境負荷という点でも最低限に抑えられるという、これやっているではないですか。全然そういうものが頭に浮かばないということは考えてなかったということですね。自分たちでやったことを忘れて、国か何かがその、今の片仮名語でもってやり出したものに飛びついて、それもまだ採択されているかどうか分からないけれどもというのでは、あまりにもお粗末である。そう言わざるを得ません。もう少しやります。この受入れの体制 というものは、いろいろな意味で非常に重要だと思います。そして、これがきちんとしていないと、いろいろなところに環境負荷を与えてしまう恐れがあるのです。これはちょっと余談ですが、この前テレビで、今コロナでこういう観光業の業者が非常に苦労しているのだけれども、その中で、既に先を考えている人たちが厚岸にも入ってきている、そういう番組がありました。この人たちは非常にしっかりしていまして、愛冠の先だとか、それから浜中町のいろいろな景勝地だとか、ずっと巡っているのです。そのときに、ここも来たのかもしれないけれども、キャンピングカーでどこまで入っていいのか。それから、火を焚くのありますね、キャンプファイヤーですか、それはやれるのか、やれないのか。それから、トイレや水、そういうものについては自分たちで処理しなければならないのか、何かがあるのか。そういう項目を全部つくって調査しているのです。これは、本当にしっかりしている人たちだなと思って、私見ておりましたが、実はこれ、ひっくり返して言うと、その当たりを全然意識しない人が入ってきて、勝手なことやられたら、がちゃがちゃになるということです。そうすると、受入れ側としては、みんなちゃんとやってくれるということを前提にしては、受入れ体制はつくれないのですよね。そういうものについても、きちんとした受入れ体制つくっていかなければならない。それは、一人でも多くの人が来てくれることがありがたいですから。それと、もう一つは、各地で見られる、これも悪い例として、いろいろな本だとか報告書に出ているのだけれども、観光地の対応なのです。今、こういう自然公園法なんかでいう生態系や豊かな自然を満喫したくて都会から来る人が多いのです。そうすると、風のそよぎだとか、鳥の声だとか、そういうものを満喫したくて来るのです。そして、その拠点に来ると、そこにはお店が並んでいて、競争でぎゃんぎゃんとスピーカーで流行歌か何か流しているのです。鳥の声も何もあったものではないと。こういう不満が出てきているわけです。すなわち、観光ということで来る人の望むことと、地元が与えようとしているもののミスマッチ、これもあるわけです。そういうようなことを含めて、地元の受入れ体制というもの、これをぜひ検討していただきたい。いかがでしょう。
答弁 観光商工課長 諸井(観光商工課長は2023年3月まで)
まず、1点目のカヌーの規制の件、私の認識不足、大変申し訳ございません。実施しておりました。観光客の望むことと、こちらから与えることという部分については、町長の答弁にもありましたけれども、観光振興計画というものを来年度作成する予定でございます。この中でもいろいろな調査というものを実施します。マーケティング調査等も実施します。そういった旅行者の意見も聞きながら、この観光の受入れというものについて進めていければなと、この観光振興計画で定めていければなと思っております。
質問 室﨑
よろしくお願いします。それから、もう一つ、これに関連してなのですが、厚岸がというのではないですよ、全国でいろいろある例ですよ。それで、観光客がどっと入ってくることで、地元の人の生活が阻害されるという例があるのです。今、ちょっとこのコロナで少し下火になっているから、それほど顕著ではないのかもしれないけれども、京都だとか鎌倉だとか、あそこを見ますと、もう人で人で。嵯峨野というのは竹藪の中を落ち着いて入るところなのですけれども、そこがびっしり観光客で、もう楽しむも何もないのです。そういうような状況になってしまうと、地元の人が、だから観光なんて、そんなものやらなければいいのだということに行きがちなのです。ですから、地元、厚岸で言うならば、厚岸の町民の生活、それが阻害されないような形で進めていかなければなりません。その上で1点だけちょっと気になるのを、この機会だから申し上げます。ここのところ、2年くらいコロナで何もないのですけれども、桜の時期、桜・牡蠣まつりというのをやりますね。そうすると、厚岸の子野日の桜、見事ですから、近隣からもたくさん人が集まります。それで、時間帯によって、橋が登りも下りも渋滞してしまうことがあるのです。これ、前に私議会で一遍言ったことがあるのですが。このときに、もし湖南地区で心臓疾患だとか脳卒中だとか寸刻を争うような病気が起きた場合、これ、どうする気なのだということなのです。これ、前にも言ったのだけれども、検討しますでそれきりなのです。審議会か何かで話したら、そういう問題もあるけれども時期尚早だと言ったなんていう噂が流れてくるのです。これは、やはり、もしそういうものが起きてしまったら、桜まつりなんかやるからだという声になりますよ。こういうことも考えていただきたい。いろいろな方法考えられると思いますけれども。それが一つです。もう一つは、この自然との共生、環境保全というところから申し上げなければならないのは、自然保護とか環境保全の意識を持ってくださいというような抽象的なことを言っても、町民は振り返ってはくれません。そうではなくて、厚岸にある自分たちが普段ありふれている、いつも見ている、どこにでもあると思っている、この自然が、実は世界的に見てもそうない宝物なのだということをみんなが知れば、大事にするなと言ったって大事にするのです。その啓発、そういうものが十分に行われているかどうか。どう考えていますか。
答弁 観光商工課長 諸井(観光商工課長は2023年3月まで)
桜まつりの大橋の渋滞の件でございますけれども、これについては、以前の議会でも質問をいただいておりました。実施する前には、受入れ対策会議というものを開催しまして、消防署、警察等も含め、会議の開催をさせていただいております。渋滞、今の消防の位置も大橋の状況とかも見れますので、状況に応じて、向こうの消防に人を配置するだとか、そういうようなことでやっておりますが、交通渋滞が起きないような、そういう交通整理というものもしてはいるのですけれども、スムーズに車が動けるような仕組みというものも考えたいと思います。あと、普段見慣れている風景がすばらしい景色になっているということでございますけれども、それについてはSNS等での情報発信と、本当に我々、普段見慣れている状況の風景でも、そういったSNSで発信をしてございますので、これについては継続して情報発信というものをしていければなと思っております。
質問 室﨑
水鳥観察館所管になると思いますが、学術奨励金制度というものがありますね。これは、もう二十何年になりますね。20年たったときに20周年記念の冊子も出していますね。そこでは、この学術奨励金によって行われたいろいろな厚岸の興味ある事例というものも簡単に記載されています。こういうものを見ると、いかに厚岸というのが豊かな、太古からの自然をいまだに残している場所であるかと。すぐそばに人が住んでいるのに、これだけ豊かな自然が残されているということがよく分かるわけです。今、いちいち申し上げませんが、例えば、私たちがトンギョと呼んでいるトゲウオ、これなんかもイトヨとトミヨが同じ湖沼の中にいて棲み分けているなんていうところは世界中でないそうです。これは、もしかすると国際会議が厚岸で行われるかもしれないというような話まで一頃は聞きました。そういうものがあるわけですね。その資料というものをたくさん、水鳥観察館所管で厚岸町は持っているわけです。そういうものを町民みんなが興味を持って分かるように、どんどんPRしていく必要があると思うのです。今の状態では宝の持ち腐れだ。その点についてはどのように考えますか。また、海事記念館というものがありますね。そこでは厚岸町のいろいろな資料、その中には人のつくったものだけではなくて、自然との関わりでいろいろなものがありますよね。そういうものも、来た人が説明もなしに見るだけで終わっているのが今の状態でしょう。これらについても、いろいろな方策を考えていく必要があるのではないですか。それは、第一に観光客相手ではなくて、まずはここに住んでいる人たちが、自分の住んでいるところは、こんなに豊かなところなのだということを知ってもらう、それが大事だと思うのです。いかがでしょう。
答弁 環境林務課長 真里谷(環境林務課長は2024年12月まで)
学術奨励金のお話をしていただきました。過去から何度も室﨑議員のほうからも言われていることでございます。やはり、この研究内容につきましては、多くの様々な研究がされており、少しずついろいろなメカニズムが分かっているということで、かなり貴重な価値があり、重要な研究であるとは思っているところでございます。これについても概要版という形で、できるだけ分かりやすくということで出してはおりますが、なかなか、やはり研究ですので難しいところもございます。さらに、過去には講演会等開いて、小中学校との連携等も図ったときがございます。これらも全て含めて、今、議員おっしゃったとおり、小中学生または高校生、高校の生物部ともタイアップしたときもございます。いろいろな意味で、今後こういう価値あるものを、重要なものを何とかつなげていきたいなとは思っているところでございます。
答弁 生涯学習課長 早川(生涯学習課長は2022年3月まで)
海事記念館に関しましてですが、一般の来館者の方が来た場合に、当然学芸員が常駐していますので、確認をした上で、館内の説明等は行うような形を取らせていただいております。また、郷土館におきましても、管理人を置いているのですけれども、状況によって学芸員を呼んで説明を受けるというようなこともできるような体制にはしておりますので、できる限り行っていきたいと今後も思っております。また、自然環境に関しまして、海事記念館のほうでは、例えば大黒島に上陸して、臨海実験所のほうと連携をしまして海洋生物の説明、解説を受けるですとか、あとは昨年はこどもクラブという事業を行っていますが、その中でマイクロプラスチックを採取して、北大の実験所のほうと連携して、顕微鏡で確認をするとか、そういったこともちょっと、今の観点では海の自然環境という観点で行っておりますが、今後は国定公園内の淡水生物、海洋生物、それから食性についてもいい題材になるのかなと考えているところでございます。
質問 室﨑
それぞれ、こういうふうに進めるといいのではないかというアイディアは持っていると思うので、それを強力に進めていただきたい。国定公園昇格を機にということです。よろしくお願いしたい。それから、もう一つお聞きしますが、厚岸町は環境教育というものを相当強く進めておりますよね。この国定公園昇格という40年かかった悲願が達成したのですよ。この中で環境教育というのは学校教育、社会教育を含めて、やはり強力に推進していくべきものだと思うのですが、その当たりについてのお考えはありますか。
答弁 教委指導室長 広瀬(教委指導室長は2022年12月まで)
学校における環境教育につきましては、日常生活の中で環境を守る自分の生き方、家庭での生活の仕方等について、各学校で取組を行っているところです。それはごみの分別であるとか、水を無駄にしないというような部分が、日常生活が中心となっております。国定公園になってこれからどうするかということについては、特に昨年度は動きがありませんでしたので、今年度情報提供、先ほどお話のありました厚岸の自然についての啓発ですとか、そういった部分についても情報提供を行いながら、子どもたちが厚岸にこれまで以上に誇りを持てるような、すばらしいところに住んでいるのだという実感が持てるような学習、啓示等、啓発を行っていきたいと考えております。
質問 室﨑
よろしくお願いします。最後に町長にお聞きしますが、今日の私のこの質問は一言で言ってしまうならば、この国定公園になった厚岸町が、この自然公園の趣旨というものですね、我々の実際の暮らしと、それからそこの自然環境、それを共生と言いますか、どちらも大事にしながら町をつくっていくということなのですが、その観点から、いわばこの自然公園法の第1条の考え方を、いわばまちづくりの基本において進めていくべきだと私は思うのですが、その当たりの町長のお考えを聞かせていただきたい。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
お答えをさせていただきます。今、国定公園昇格に当たってのメリット、デメリットのお話がありました。今、お話を縷々聞いておりまして、やはり、なぜ国定公園の指定を要請してきたのか、改めて思い浮かべておるわけでございます。そういう中で、今後の国定公園、せっかくなった中で、厚岸町はどういう考えを持って進めていくのかという点もあるわけでありますが、今お話ありましたとおり、自然公園法、これは国立公園、国定公園、いろいろと自然公園があるわけであります。特に国定公園は国立公園に準じて景勝地として環境大臣が指定をされたわけであります。そういう意味におきましては、私は自然保護、環境保全、そして産業とどう両立すべきか、国定公園によってまちづくりがすばらしくなったというものでなければならないと思っておるわけであります。例えば、厚岸湖内におけるアサリ礁、さらにはカキ養殖場等々は高い評価を受けているのです。いろいろと課題はありますが、産業文化的景観として今回の国定公園の中においても評価をされたわけでございまして、我々は景色とか、そういうものだけを見ているわけでありますが、産業の場で見た場合は、大変ありがたい要素になっておるわけでございまして、どうかそういう意味におきまして、私は環境保全の意識の向上というものが指定によって高まってくれるものであろうと期待をしておりますが、また行政としてもそういう方向に向かって頑張って推進をしていかなければならない。これは第6期厚岸町総合計画にもうたわれているわけでございますので、そういう点、いろいろとサジェスチョンをいただいたわけでありますが、私といたしましては、ただいまの質疑応答を聞いている中で、さらに前向きに前進しなければならない、そういうことを新たにさせていただいたところでございます。どうか、北海道では6番目の国定公園に指定されたわけであります。しっかりと、その意義に処しての厚岸町の発展をしていかなければならない、そのように考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
質問 室﨑
どうか、よろしくお願いします。それで、次に移ります。給食食材の問題です。私、三つ並べておきました。農薬と遺伝子組換え食品とゲノム編集食品と、この三つを並べておきました。農薬と、それから遺伝子組換え食品については、何回か議会で申し上げたこともあります。厚岸町は、この遺伝子組換え食品については、うまくないのではないかという声も世界的にいろいろある中で、自分たちとしては、それを、この食品が遺伝子組換え食品だということを分かって使用する、しないを決めたいと。だから、表示をきちんとするように国は制度をつくってほしいという町長からの意見書というものを出しております。この考えは変わっておりませんね。
答弁 保健福祉課長 亀井(保健福祉課長は2022年9月まで)
お答えさせていただきます。町有施設、何箇所か給食を扱っているところがございますけれども、厚岸町全体といたしまして、そのような遺伝子組換えの食材を使うという、使わないということには変わりはございません。
質問 室﨑
今、私、ここに書いてあるのは、三つ書いたのですけれども、遺伝子組換え食品だけではなくて、いろいろなものが出てきているのですよね。それで、農薬でも今非常に問題になっているのはネオニコチノイド、これ2000年よりちょっと前くらいから各地で出てきて、世界各地で蜂が大量死したということでまず問題になりましたね。欧米では2000年頃から規制しています。日本では規制がない。ラットを使った実験では、ニコチンと同様、ニコチノイドというから化学組成がニコチンと似ているらしいのですが、胎児や新生児の精神身体の発達に影響するのだということは、随分いろいろな学者が言っています。日本では規制がありません。それから、クロルピリホスという有機系農薬、有機リン系農薬ですね、これがやはり、今非常に問題になっています。これは神経毒ですから、一頃世情を賑わしたサリンなんかと同じような系統の働きをします。これは、EUでは2020年2月から禁止しました。発達障害、知的障害と非常に大きな関係があると言われています。日本ではシックハウス症候群の原因物質としては認定されております。したがって、建材にこれ使うことできません。ところが、農薬に関しては野放しです。農薬に関していろいろ問題があるもの15種類ほど挙げて検討に入っているのですが、その中にも入っておりません。こういうものがあるわけです。遺伝子組換えに関しては、前にも何回も言っていますから簡単に申し上げますが、大豆、菜種、じゃがいも、そういうような物について除草剤に対する耐性を持ったものをつくって、それをまくとほかの植物は枯れる、要するに雑草は枯れるけれども、自分の目的とする作物は枯れないと、そういうものを遺伝子組換え技術でつくるということですね。これについても、予期しない性質を持ってしまったり、毒性を持ったり、アレルギーを誘発したりということが各地で起きているし、また、その花粉が飛んで、ほかの雑草やいろいろな物との間で交配が起きると、いろいろな問題が起きてくると。自然の中に放り込むということは、100%分かるということはないのですよね。それで、今、今度出てきたのはゲノム編集という言葉です。何か、やたら難しくて私もよく分からないのだけれども、遺伝子組換えというのは、遺伝子の中に、細胞内の遺伝子にほかの生物の遺伝子を突っ込んでやって、性質の違う物をつくると。簡単に言うと、そういうことらしい。それから、ゲノム編集というのは、ゲノムというのは細胞内のDNAと、そこに書き込まれた情報の全部だそうですが、それの一部をはさみで切るように切り落とすのです。そうすると、生物は修復能力がありますから、ぱっと元に戻るのだけれども、何個に1個かは違う物になってしまう。修復の失敗ですよね。それが自然界で起きると突然変異なのだと、この人たちは言います。結局、日本政府もそうなのですけれども、よそから持ってきて入れているわけではないから安全だと、こういう言い方をするのですが、実は何が起こっているかよく分からないという部分はたくさんあります。そう簡単なものではない。これについては、安全審査というものをしなければならないということは、EUでは2018年に決めています。日米、これは安全審査不要だと言っています。そんなような流れがありますが、ここで考え方なのですけれども、予防的措置と未然防止という考え方があります。これ、対立する考えです。予防的措置というのは深刻かつ不可逆的被害の恐れのある場合、すなわち、その被害が出たときに元に戻すことができない場合。この場合には科学的に完全な確実性がないという理由で、その対策を遅らせてはならないという考えです。これに対して、未然防止というのは、科学的に証明されて、環境保全上の支障が未然に防がれるということで、科学的な証明ないものにストップかけられないということです。ごめんなさい、長々と話を。今、町長の答弁を聞いていると、厚岸町はそういう不安のある物は使いませんよということをはっきり言っているわけですね。そうすると、これは、ここで言うところの予防的措置を取るということだと理解できるのではないかと思いますが、それでよろしいですか。
答弁 保健福祉課長 亀井(保健福祉課長は2022年9月まで)
お答えさせていただきます。遺伝子組換え食品と農薬関係につきましては、引き続き表示の有無に関わらず、検査表などを頂戴いたして、安全な給食に努めていきたいと思っております。さらに、ゲノム編集の件でございますけれども、今、厚生労働省では届出を業者からもらって、それを承認している段階で止まっていると。国際的な動きというものも、議員おっしゃるとおりございます。その辺も十分に注意しながら、消費者レベルでの考えで給食食材を入手するように、庁内情報共有しながら注視してまいりたいとは考えております。
質問 室﨑
それで、お願いなのですが、情報収集にはより努めていただきたい。それともう一つは、特に学校給食なんかの場合ですが、保護者に対して、こういうような問題があるから、こういう物は使わないようにしていますということをきちんとやはり情報を伝えていただきたい。そのことが漠然とした不安を与えないで済むということですので、ぜひお願いしたいわけです。その点は。ちょっと次に行きますね。それで、ゲノム編集トマトというのがございます。シシリアンルージュハイギャバという名前の物だそうです。この苗をつくっているところで、全国の小学校や福祉施設に配るという方針を明確に出しております。その理由について、これは関係者の発言として出てきたものですが、遺伝子組換えへの消費者の抵抗が強い、農家が種苗を買って生産し、生産物を販売するという通常の流通方式によると、ゲノム編集作物の安全性について、消費者、マスコミに加え、生産から流通までの関係者を説得しなければならず大変だと、それで家庭菜園やそういうところに苗を無償で配って、栽培者にSNSで情報発信をしてもらうことにしたと。遺伝子組換えのときに表示をやってしまったのは大失敗だったということは、関係者はよく言っているのです。消費者がみんな離れてしまったから。それで、こっそりやろうということですよ、早く言えば。こういうことが出てきているのです。これは、一般論として言えるのですが、新しい科学技術が出たときに、世の中がおかしくならないようにするためには、三つのことが非常に大事です。一つは、今先ほど言った予防原則。それから情報公開。そして消費者が選ぶという選択肢を持たせるということです。この三つを潰そうという動きが、こういう形の苗の無償配付という形で出てきていると言っても間違いではないと思う。厚岸町で、こういう物が差し上げますよと来た場合、町長部局でも教育委員会でもいいのですが、はいはいありがとうございますと受け取りますか、拒否しますか。
答弁 教委管理課長 田﨑(教委管理課長は2022年12月まで)
私からは、先に質問ありました保護者への情報提供という部分についてお答えをさせていただきます。食育という観点もございますし、現在、このゲノム編集食品につきましては、議員おっしゃるとおり、情報が全然出てきてはいないと。消費者がいいも悪いも判断できる状況下にはないと私ども思っております。ですので、このような食材、まだほぼほぼ流通はしておりませんけれども、このような食材はお子様たちには食べさせないと、使わないということは、給食だより等々を通じて保護者の方に情報提供してまいりたいと考えております。
答弁 保健福祉課長 亀井(保健福祉課長は2022年9月まで)
私からは、ゲノム編集されたトマトなどの提供が厚岸町にあった場合ということでございますけれども、このような物につきましても、受け取らないと、拒否させていただくというスタンスで今後努めてまいりたいと考えております。
答弁 教委管理課長 田﨑(教委管理課長は2022年12月まで)
学校におきましても、町と同様な対応を取りたいと考えます。
質問 室﨑
最後に一つ、ちょっと参考までにお聞かせいただきたいのですが、こういう動きに対して、市民団体の中から全国組織で、それぞれの地区でいろいろな団体があるようで、それが連携して動いているのです。私の聞いたところによると、北海道では北海道食と命の会というのが出来上がって、これが全道の179市町村に対して、このような物が来ても受け取らないでくださいと。それから、受け取らないということを回答という形で明言してくれませんかというのを出したという話を聞いているのですが、厚岸町には来ていますか。
答弁 保健福祉課長 亀井(保健福祉課長は2022年9月まで)
お答えさせていただきます。今日現在、そのような文書は収受しておりませんです。
答弁 教委管理課長 田﨑(教委管理課長は2022年12月まで)
教育委員会のほうにも、そのような文書は届いておりません。
質問 室﨑
これで最後にしますが、今、受け取らないという明言をいただいたので、そういう物が出ていようがいまいが、とにかく厚岸町の態度はよく分かりましたので、これで終わります。どうも、ありがとうございます。