厚岸町議会 平成18年第2回定例会 2006年6月21日
厚岸道立自然公園の国定公園化問題について
2006年6月21日、厚岸町議会の一般質問で、菊池賛議員が「厚岸道立自然公園の国定公園化問題について」質問し、町長 若狹、まちづくり推進課長 北村が答弁しました。
- 質問者
- 菊池賛 議員
- 答弁者
- 町長 若狹、まちづくり推進課長 北村
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 菊池賛
私は、第2回定例会に当たり、さきに通告いたしておりました厚岸道立自然公園の国定化問題について質問いたします。本件につきましては、さきの第1回定例会においてもご質問させていただいておりますが、その進捗状況について、どのような段階になっておられるのかを町民及び関係者の皆さんが非常に関心を持っておられる現況であり、今、3町を中心として広域的に関係することでもあるだけに、再度一般質問に取り上げさせていただきました次第であります。この関係につきましては、理事者の方々も非常にお骨折りのことだろうと敬意を表するところであります。厚岸湖は大自然と人間と動植物が共生し、加えて、その関係が調和し、人が見る風景についても、将来に向けて保持していかねばならないという事柄を秘めている歴史的な。遺産であり、また、各種魚介類等の漁業資源に恵まれた湖とも言えるところであります、そのようなことから、私は、3月定例会に引き続き、本件について質問いたしますので町長初め担当課の方の簡明なるご回答を切に希望するものであります。まず、さきに行われました厚岸町内で構成する厚岸道立自然公園国定公園化促進期成会での会合内容についてお示しいただきますとともに、そこで発足した町と漁業団体の実務者による調整会議により、その効果策が期待されるところでありますが、その進め方についてお示しをいただければと思います。そしてまた、最近開催されました3町によります期成会の状況についてお示しいただきたいのであります。最後に、課題でありますメーン項目として、漁業団体は総代会で厚岸湖を公園区域指定から除外してほしい旨の方針を打ち出していることについて、町として究極的な調整案をどのように計画中であるのかお示しいただきたいのであります。本件に関しましては、新聞報道などで、町及び漁協双方よりそれぞれ役職員の数人の方々が出て調整について話し合いをするということが掲載されていたのでありますが、どのような話し合いになるのか期待をしているところであります。ところで、今までの説明やシンポジウムなどでのいろいろな話し合いをされた中で、説明側のメンバーでは国が環境省、道が釧路支庁、行政側は町長初め担当課長、それを受ける漁協側は組合長を初め担当部局並びに漁民であり、環境省の役職員や釧路支庁等の説明や講演においては、厚岸湖における漁業行為については従来どおり特に変化はないというように今まで同様の報告あるいは説明に終わっており、これに対して、組合並びに漁業者側の返答は、湖を第三種から外してほしい、公園区域から除外してとの声に終始していますし、今後の調整会議で一体どのようなスタンスと申しましょうか、構えで、どのような方針で漁業者の懸念を払拭しようと考えておられるのかについて、具体的に示していただきたいということであります。そして、この会議は、毎月定例的に行うのか、それとも双方の都合に合わせて行うのか、その辺を具体的に教えていただきたいのであります。以上で、私の第1回目の質問といたします。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
13番、菊池議員の質問にお答えをいたします。まず、厚岸道立自然公園の国定化問題についてであります。厚岸町内で構成する促進期成会での会合内容についての質問でありますが、厚岸道立自然公園国定公園化促進期成会の総会開催前に、町内構成団体に対しまして、特定公園化に向けた活動経過と今後の方向性について説明し、理解を得たものでありますが、さきの第1回定例会において質問者に対し、一部の経過対応についてお答えしているところであります。厚岸漁業協同組合が心配する国定公園化によって、将来漁業生産活動に対する規制が強化されるのではないかという漁業者の不安払拭のため、町としては北海道とも連携を図りながら、漁業協同組合との協議を進めてまいりましたが、合意を得るに至っていない状況であり、北海道と今後の取り進め方について協議を重ねてきました。その結果、当初、北海道が考えていたスケジュールによる今年秋の中央環境審議会での国定公園化には時間的に間に合わない状況となりました。北海道のスタンスとしては、町と漁業協同組合との調整の推移を見守りながら、期成会の意向を受けて動きたいとしており、国定公園化の指定時期の目標を持たず、現地の調整が調ってから指定に向けた行動を展開する方針が示され、促進期成会、町内構成団体に対し、これらの経過と今後の方向として漁業協同組合と町による事務レベルでの協議の場を設け、漁業者が懸念する具体的な事項について洗い出しと、その対応策について検討することを説明したものであります。次に、調整会議の進め方についてでありますが、厚岸道立自然公園とその周辺地域の国定公園指定に向け、永続した漁業生産活動の保持、振興と漁業者の不安を払拭するための検討を行い、地元合意による国定公園化を推進することを目的に、平成18年6月2日、厚岸道立自然公園国定公園化調整会議を立ち上げたところであります。構成は、厚岸町、厚岸漁業協同組合とも関係する部や課担当職員で、必要に応じて北海道の指導も仰ぎながら、対応策を検討してまいりたいと考えております。次に、漁業団体は総代会で厚岸湖の公園区域指定について難色を示しているが、町側の調整策はいかにとの質問でありますが、さきに答弁させていただきました経過と今後の方向について調整会議を進める中で、課題を整理しながら合意が得られるように努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと思います。以上でございます。
質問 菊池賛
具体的な回答ではないですね。調整会議を立ち上げたというところであります、それはわかりますが、課題を整理しながら合意が得られるように努力してまいりたい、同じような答えで終わっていますね、やはり。今一番問題となっているのは、ラムサールからの流れ、つまりあのときの組合要望というものがありましたね。あの組合要望をおざなりにして、町及び期成会が組合とのコンセンサスなしに先に先にと進めてい。ったことが、今ここに来て変にヒートアップしているという状況でないかと思われますそこで解決策は何かということになります。今現在の論議では、簡潔に述べると、お互いが、つまり行政側は漁業行為は今までどおり大丈夫だと、しかし規則はあるとの言い分であり、漁業者側は将来規則がきつくなり漁業が今のようにできなくなるのではないかという不安で終始しています。このように、お互いに何々でしょう、何々であるだろう、何々になるのではというようなクエスチョンマーク状況と、パハップス、つまりお互いが推測の話し合いのような状況にあると私は考えるわけであります。そこで、解決策の一つとして、我が厚岸町には海の環境、水の環境、魚介類の成長・生育に関する研究機関、動植物の生態系、潮の満ち引きとプランクトンとの関係、カキの種苗から生育までのフロー、ウニの種苗から生育までのフローなどと、まさにこれらの事柄をその解決のために研究評価できるのではと考えられます機関がこの我が町にあるのではありませんか。いろいろな関係機関に協力していただいて、研究・検討するチームになっていただき、漁業者も加え、諮問、検討の上、答申を得て、その解決を見出すという方法はいかがでありましょうか。今、この問題のキーポイントを模索している中にあって、カキ種苗センター、ウニ種苗センター、北大臨海実験所、北日本栽培漁業センター厚岸事業所、水鳥観察館、北海道水産物普及所等、などなどこんなにそろっている厚岸の研究機関にお願いして、今行っている漁業方法は将来へ向けてどうなのか、よい点、悪い点、改善すべき要綱など科学的に研究・検討判断を仰いでいただくという方法、つまり厚岸湖における魚介類の養殖、育成、採捕にかかわる状況と助言を答申する機関 (仮称)厚岸湖漁業環境方策検討、委員会なるものの設置はどうであるかと考えるのですか、いかがでしょうか。ぜひ考えていただきたいというのが、私の意見というか提言であります。一応今、私それなりに提言してみたんですが、これから調整会議が行われるわけでございますが、定期的に行われるのか、あるいは1回目の質問で行いましたけれども、用事が盛り上がってきたときに行うのか、その辺も具体的にお示しいただきたいと思います。以上で、2回目を終わります。
答弁 まちづくり推進課長 北村(まちづくり推進課長は2008年3月まで)
再質問にお答えいたします。経過的には、今、質問者が言われたとおり、ラムサールの登録湿地の段階以降、当然、その時点では基本的には公園法の話じゃなくラムサールの指定に伴うことでありまして自然公園法とは別ですよという形の中で、その後の組合から出されたものに対して、確、かに時間的経過の中では対応が十分ではなかったという認識はしてございます。しかし今般その問題についても基本的には漁業権等を含めて自然公園法、国定公園化そのものについては自然公園法に基づいていくという形の中では、基本的には従来の道立自然公園同様のもとの法律でございますから、その関係の中でいくと基本的な既設の漁業そのものは影響ないですよという形の答弁に終始してきていますけれども、基本的には、それでは漁業者が何がどの分、具体的に何が不安なのかということが十分見えてきていないという状況の中では、その課題を整理しない限り次に向かっていけない。先ほど質問者が言われたように、新たな漁業を活動していくための一つの方向を研究するというものはまた漁業協同組合とともに今後の漁業の振興のあり方の中で議論をされていくかもしれませんが、当面、今問題は何が課題なのかと、その不安払拭のためには当然環境省だけの問題ではなくなるかもしれませんけれども、その問題を洗い出した、上で、関係機関とも協議しながら、必要に応じた中で、調整会議の中で議論をしながらそれらの関係機関とも相談を持ちかけながら対応策というものを検討してみたいというふうに考えてございますので、ご理解いただきたいと思います。さらには、調整会議のあり方なんですけれども、必要に応じた形の中で双方協議しながら進めていく、定期的な開催ではなく、今問題を、漁業協同組合に対しても何が課題なのかという形の中で漁組に今お願いしているところでありますし、今後それらの出てくるもの、内容、それによっては支庁、そして北海道とも協議しながら、1つの方向性を探りながら、さらには、またこの協議会の中で協議し、さらには漁民の方々とも意見を聞きながらという取り進めになると、そういうふうに進めていきたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 菊池賛
今、課長の答弁で、漁業者の不安がどういうふうなものか見えてきていないというような表現をいたしましたけれども、それはちょっとつかんでいないんじゃないですか。合意を得られない大きな原因は何なのかということです。平成5年に厚岸湖がラムサール条約の登録湿地になるとき、組合はこのことが漁業者の弊害にならないようにということで、湖が国定公園化に結びつくようなことにならないようにと期成会と約束し、さらに念を押すような形で、当時の環境庁の課長から約束事契り書をいただいております。これは、平成5年4月16日付で国の環境庁自然保護局野生生物課長名で、産業団体厚岸漁業協同組合長長崎勝利殿あてで、厚岸湖における鳥獣保護区設定に関する確認書の中で、1つ、国定公園に結びつかない、2つ、特別保護指定区域の指定はしない、3つ目に、漁業活動に支障なく対処、この中で1つはカキ・アサリ礁の護岸整備工事は規制しない、2つ目に、埋め立て、干拓、立木地区の伐採及び工作物の設置以外の行為については規制を受けない、それから漁業を営む上で、不可抗力により鳥獣の事故が発生しても規制を受けない、もう一つは、潮、湾、湖の保護整備に当たり今後行政面での支援・協力をするなどとなっています。そのことを知っているにもかかわらず、期成会はその後組合側へ何の相談もなしに国、定化運動へと進んでいったが、何ゆえにそういう状況というか経緯になっていったのかその理由をお示し願いたいと思います。今ここに来て、国定公園化に組合が厚岸湖を除外するようにとの態度というか姿勢を、去る3月27日に開いた総代会で鮮明に打ち出したということは、今までの経緯についてまちづくり推進課長の報告では、前回ですけれども、期成会からの組合へのコンタクトがほとんどなかったということに尽きると私は考えます。先般の一般質問で、私が組合とのコンタクト及び説明会についてどうだったかということについての答弁は、年度別及び月日別に詳しく長々と細かく説明していただいたわけでありますが、平成16年度に集中しておりまして、平成5年のラムサール登録湿地以降は、組合とのコンタクトはゼロに等しいです。その責任はどこにあるかということであります。私は、これはやはり期成会のトップリーダーである歴代の町長であると言わざるを得ないと思います。そう言っても過言ではないと考えますが、いかがですか。私も平成4年当時、漁業者が国定化について町のあちこちでいろいろの話題となっていることの情報を得ていたため、これはなかなか漁業者から理解を得ることが難しい状況ではないかなと思いまして、平成4年6月定例会で、国定公園化について一般質問をさせていただいたところであります。質問をしたあのころから、期成会がしっかりと組合側とコンタクトをとっていただいて、役場、官、産業団体である漁業協同組合、産、漁民、民ですね、この官、産、民の妥協線あるいは相互理解に進んでいっていたなら、厚岸湖を第三種に入れるにせよ、除外するにせよ、この問題についての話し合いについて努力していれば、話は14年間もあれば十分解決に向けて結びついていったのではないかと判断いたしますが、いかがですか。何ゆえに、平成5年から平成15年まで空間があったのか、きちんとご説明をいただきたいのであります。先般、今になって行政の進み方がおそいということをさきの3月定例会の一般質問で指摘をいたしましたが、全くそのとおりだと思いませんか。町はこれからどのように進めていこうと考えておられるのでしょうか。、環境省が、どうしても厚岸湖を含まねばということで、もし第三種を入れるとしたら先ほど示したように確認書で条件を明記したものをもらえば、組合側の妥協も考えられ、るのではないかという点と、今までの議論から現状では、先ほども言いましたけれども予測、憶測、いわゆる何々であろう、何々ではなかろうかということが続いているよう、な状態にあると思います。ここでしっかりと腰を据え考えるに、先ほども述べたように、地元厚岸町には海に関する研究機関がたくさんありますが、これら関係機関に諮問して厚岸湖の既存の漁業育成、養殖方法を科学的に調査・研究してもらい、将来に向かってこのままの方法でよいのかどうなのか、また、この部分はオーケーでこの部分は改善すべきなどというコメント、いわゆる解説論評を出してもらい、漁業生産者が納得した上で第三種の規制について判断をしていく方法と考えますが、いかがでありましょうか。町長初め、担当理事者の簡明なるご回答を希望いたしまして、私の質問といたします。
答弁 町長 若狹(町長は2025年6月まで)
私からお答えをさせていただきます。、この国定公園の問題といいますのは、22年前、昭和59年、期成会が発足いたしまして道立公園を何とか国定公園にしていただきたいということで、構成メンバーは厚岸の産業団体、さらにはまた社会活動における団体の長等を含めて、これは厚岸町だけじゃな、いんです。浜中、釧路町、厚岸町の3町にまたがる期成会でございます。しかしながら厚岸町に起きた課題として、今ご指摘されたとおりです。平成5年の厚岸湖における鳥獣保護区設定に関する確認書という取り交わしたものはあります。さらにはまた、平成6年の厚岸漁業協同組合から当時の町長あてに出した文書もあります。この問題がネックとなって、今ご指摘がございましたとおり期成会が一時中止をしておりました。かわって、釧路地方開発期成会が国定公園化に向けての運動を展開をいたしておったわけであります。そういうもろもろの経過、経緯を踏まえて、私が町長になり、さらにはまた北海道の国定公園化に値する厚岸道立公園であるということで調査が始まりました。私といたしましては、厚岸町長の首長としては、この過去の経緯等も踏まえて、十分に漁業協同組合に理解をいただくべく誠心誠意を尽くして協議をしたつもりでおります。さらにはまた、現組合長に対しましても、この国定公園化の期成会を再開するに当たりましても協議をし、ぜひ過去の、今、菊池議員が指摘をされたような問題も期成会において提言をいただきたい、事情をお話しいただきたいということをお願いし、期成会に入っていただきました。爾来、いろいろな北海道の説明会なり、さらにはまた釧路支庁の説明会、もちろん我々自体の説明も何度も開きましたが、理解を得ることができなかったという現実であります。このことについては、町長としての責任もあるかと思います。なぜかとするならば、相手が理解しないわけですから、そのことについては重く感じております。しかし、国定公園化については、長年の厚岸町の懸案、3町の懸案であり、ぜひ実現をしていくべき大きな事柄であろうという認識に私は立っておるわけでありまして、しからば、漁民の理解を得るにはどうしたらいいかということで、漁組と協議の中で調整会議というものを合意をさせていただいたわけであります。そこで、この調整会議の使命というのは、私は極めて大きいし、将来に大きな期待を持っておるわけでありまして、私は前向きに検討できる場所としてぜひ有意義な結論を出していただければなと、このように考えておるわけであります。、また、厚岸湖の問題でありますが、厚岸湖を除いたらどうかということでありますがこれは環境庁においても北海道においても厚岸湖を除くということについては国定公園。に値をしないという結論が出ておりますので、大変難しい問題であると思っておりますまた、それぞれの研究機関とタイアップをしてこの問題の解決に臨んだらどうかというご意見でありますが、これらの問題も調整会議でいろいろと課題があると思いますので、この中でそういう方向に進めば、そういう方向になるんではなかろうかと思いますので、私といたしましてはこの調整会議に大きな期待を寄せているということでありますので、ご理解をいただきたいと存じます。