厚岸町議会 平成16年第2回定例会 2004年6月17日
小学校、中学校における統廃合について
2004年6月17日、厚岸町議会の一般質問で、竹田敏夫議員が「小学校、中学校における統廃合について」質問し、教育長が答弁しました。
- 質問者
- 竹田敏夫 議員
- 答弁者
- 教育長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 16番
おはようございます。さきに通告いたしました質問をさせていただきます。小学校、中学校における統廃合について。財政難が続く中、三位一体や道州制、特区や合併のこともあり、今からどうすべきか町民の意見を聞く時期に当たっている中、次の観点から質問をさせていただきます。統合しようと思っているのかいないのかということ、平成16年度以降、各学校の改修工事費がどのくらいかかるのか、予定予算額を各学校に出していただきたい。今後統合せざるを得ないとするならば、住民との話し合いなどの予定をどう考えているのか、3点にわたって質問させていただきます。よろしくお願いします。
答弁 教育長(教育長は2004年9月まで)
おはようございます。16番、竹田議員の質問にお答えいたします。小・中学校の統廃合について、財政難が続く中で合併のこともあり、今からどうするべきか住民の意見をきちんと聞くべきではないかとのご質問でございます。質問要旨の1、統合しようと思っているのかいないのか及び、3、今後統合せざるを得ないとするならば住民との話し合いなどの予定をどう考えているかをあわせてまずお答えさせていただきます。町立学校の統廃合につきましては、少子・高齢化が一段と進む中、先日発表された1人の女性が一生の間に産む子供の数に相当する合計特殊出生率においても、全国で1.29、北海道においては全国で下から4番目の 1.2となっており、現在の人口を維持するのに必要な出生率2.08と試算されていることから、さらに少子化が進む状況を示しておりますし、厚岸町においても平成2年から平成14年の12年間において町内の総人口は 2,132人減のマイナス15%に対し、ゼロ歳から14歳の子供に限ってはマイナス37%、さらに65歳以上に関しては逆にプラス55%と、少子・高齢化が顕著にあらわれています。このことは学校の生徒数、学級数においても明らかです。このような児童・生徒数の減少、それに伴う学級数の減少、さらには教職員の減少が進む現状を、子供たちにとっての教育効果の面から検討し、具体的方策へと向かう必要があります。学校教育は、学級、学年という枠組みの中で集団を前提に成立する制度であり、この集団の持つ教育力とは子供たちがよい意味での競争心を持って切磋琢磨したり、協力をして何かをなし遂げる喜びを感じたり、時には仲たがいがあってもそれを乗り越える経験を通して個々の発展段階に見合った自主性、主体性、さらには社会性、協調性を獲得させる内在的な力のことであると考えます。この集団の持つ教育力が生かされるためには、教科学習はもちろん運動会、文化祭等の学校行事や部活動においても一定規模の集団を確保することが必要であります。また、児童・生徒の減少が学級数、さらには教職員数の減少となり、多様な学習や活動メニューを提供できないばかりか、中学校における専門教科の教員配置等においても、望ましい教育環境が維持できない状況となります。したがいまして、児童・生徒の学習や生活の場として望ましい基本的な適正規模を設定し、町内学校の統合も視野に入れた学校の適正配置を検討する必要があると考えております。また、学校施設は多くの児童・生徒等が一日の多くを過ごす学習、生活の場であることから、安全で豊かな環境を確保することが必要不可欠です。また、地域住民にとって最も身近な公共施設であり、児童・生徒のみならず地域住民の学習や交流の場ともなり、さらには地震等の災害発生時には応急的な避難場所としての役割も果たすことから、十分な耐震性や機能を果たす整備が求められています。しかし、ご質問にあるように、地方財政をめぐる状況は一層厳しさを増しており、このような状況下においての町内学校の老朽化への対応並びに耐震化計画は、将来の学校規模が設定する適正規模以上であっても、多額の事業費を要する計画策定は困難と言わざるを得ない状況にあります。したがいまして、簡易的な耐震化優先度調査及び施設状況等を総合的に勘案して整備計画を策定し、施設整備の面からも学校の適正配置を検討する必要があると考えております。いずれにしても、常に子供たちにとってどうなるのかを考えながら検討を進めたいと考えております。ただ、検討に際しては保護者や学校、さらには地域住民のご意見を聴取することはもちろん、与える影響の大きさから財政面などの効率性だけの安易な統合は避けなければならないと考えております。今後の進め方としては、2点の検討の柱に沿って保護者や学校、さらには地域住民との話し合いを進めていくこととなりますが、既に教育環境の面における状況判断の中で、2つの地域との話し合いを進めてきておりますし、今後もあらゆる機会をとらえ積極的に話し合いを進めていく考えでおります。次に、⑵平成16年度以降、各学校の改修工事費がどれくらいかかるのか予定予算額を各学校ごとにとの質問ですが、平成16年度の修繕費につきましては学校施設数12校で 306万 6,000円、改修費は真竜中学校屋上防水改修工事の 2,100万円を予定しております。平成17年度以降につきましては、修繕費は例年同程度の額を予定しております。また、比較的金額が大きくなる改修費ですが、幾つもの改修すべき学校がありますが、本年以降平成18年度までの3カ年実施計画で、平成17年度予定の太田中学校簡易水洗化工事 249万 9,000円と、厚岸中学校屋上防水改修工事 1,134万円が予定されております。以上でございます。
質問 16番
教育行政執行方針という町でお出しになりました教育方針について、学校の教育充実、各学校が教育改革の流れを的確に把握し、学校経営を確立し、学校教育と社会教育を推進して町民の皆さまの期待にこたえ得る教育行政を進めてまいりたいと、その中に3つほど挙げられております。1つについては、地域家庭に引かれた学校経営、豊かな心、職員の資質向上等があります。これらを含めて安易に統廃合を進めるという考えは私自身もありません。教育は、人材育成、社会育成、未来への投資でありますから、教育費を削減することはその上から考えると全くもって統廃合については間違いであるといういろいろな意見があります。しかし、その教育費が適正なのかどうかということについて十分に検討するということについて、ただいまの答弁にもあったとおり非常に大事なことでもあります。子供の人数に対して、運営費、管理費のバランス等々があると思います。子供の人数によって先生の数が減るということも現状にはあります。少ない学校の生徒に対して、例えば9人の生徒に対して先生が5人しか学校に置けない、また5人しかいない学校には先生3人しか置けない等々の約束事があると聞いております。教育を専門的立場から考えると、中学校では10種類の教科、小学校においては9種類の教科があると私は思っておりますが、3人、5人しかいない先生たちが子供たちに十分な教育がそれではできるのか、また多人数で行うスポーツ等が全くできないということもあり、教育費また教育面から考えると適正かどうなのかということを本当に考えなければならない部分に差しかかってきていると思います。たくさんの問題を町民とともに十分に話し合うことが求められていると考えられます。教育だからといって幾らお金を使ってもいいのか、しかし避けては通れない少子化問題、財政難の上から、どうすれば教育を前提におろそかにならずに住民の納得のいく、子供も納得のいく適切な統廃合をしなければならないのかということを大前提に考えていくことが必要になってまいります。全国の統廃合についてここに資料がありますので、参考に読ませていただきます。統合して施設を建築する場合は十分に計画に助成すること、補助金の配分については、統合を行った学校に対しては格別の配慮を行うこと、スクールバス、スクールボートの交通機関の設置に対して助成を行うこと、学校規模を重視する余り無理な学校統合を行なうこと、地域住民との間に紛争を生じたり通学上著しい困難を招いたりすることは避けたい、小規模校には教職員と児童・生徒の人間性の触れ合いや個別指導の面で、小規模学校としての教育上の利点も考えられる。統合的に判断した場合、なお小規模校として存置する方が望ましいのではないか。教育権利から考え教育は保護者のものであり、学校は地域のものであるとの信念のもと、地域住民の総意がない限り1校なりとも学校は廃校しないという意見等々もあります。また、別な住民の意見の中では、これからの地域や日本の将来を担う子供たちの教育のあり方を、新しい自治体づくりが論議される中、適切な方向づけを児童・生徒、教職員、保護者を含めた地域の皆さんで論議しなければなりません。集落機能の再編、再生は住民みずからが町に参画し実践するという自治への条件整備です。これらのまちづくりでは、住民が主体、役割を担うことが求められており、新しい時代にふさわしい住民と行政の共同化が必要だと思います。行政上の費用効果、学校経費、教育効果、財源問題、建てかえや新築の費用など全体を考えたとき、統廃合はやはり避けて通れませんという答弁であります。そのために実態把握をどう調査してきているのかという部分から、2回目の質問をまとめてさせていただきます。1つ目は、平成20年をめどに統合制を考えていきたいという、平成16年3月に教育長の答弁があります。平成20年をめどに統合制をどう考えているのかお聞きしたいと思います。財政だけのことを考えれば統合した方がよいのではないかというふうにすぐ思うわけですが、結果としてそうせざるを得ないと思って現実にいるのかどうか、また例えば学校を1つなくした場合に、運営費、管理費、すべてのシミュレーションをどう考えているのか、それから学校を1つなくしたときに学校の先生の税収入についてもマイナス面が生じるというふうに、平成16年3月のときに教育長の答弁がありましたが、その税収入の部分についてもお教えいただきたいと思います。それから、少子・高齢化が進む中、厚岸町として安心して子供が生める、そして安心して育てていける環境を職員としてこれからどう考えているのかお聞きしたいと思います。以上3点について、2回目の質問をさせていただきます。
答弁 教育長(教育長は2004年9月まで)
竹田議員の2回目の質問にお答えいたします。平成20年をめどにどのように考えているのかというご質問でございます。その前に、どんどん学校が小さくなる中で確かにいろいろな面で不自由をしているということも事実であろうというふうに思います。特にスポーツ面、あるいは集団で行なう授業等についてはそれぞれ共同学習等を行なってはおりますけれども、大きな学校と比較するとそういう学習が難しいという面も、私どもも感じるところであります。20年をめどにどのように考えているかという部分でございますけれども、21年までの子供たちの数字というものが既におおよその数字がとらえられているという点もございまして、そこから見ていくと20年、21年あたりにかなり少なくなってくるという状況が既に明らかになっております。それともう一つ言えることは、幾つかの学校で校舎自体がそろそろ1回目の答弁でも申しましたが老朽化してきて、かなり大規模な改修をしなければならない、しかし改修することが難しいという状況になる、しかも児童・生徒の数が10名の下の方の数字になってくるというような状況を考えたときに、それ以前、ですから今の段階からそういう状況になっていく状況があるということを幾つかの地域にはお話しをしながら、今から検討してまいりたいというふうに前回もお答えいたしましたし、私自身も今でもそういうふうに考えているところであります。そして、財政的な部分でございますけれども、この部分を言いますと普通地方交付税の部分で言いますと、平成15年度ベースで1校当たりの単費用でいきますと、小学校が 1,093万 8,000円、これに財政力指数の 0.772という指数を掛けた数字、これが1校当たりの小学校の交付税の金額になりますけれども 856万円程度、1クラス当たりが75万円程度になります。中学校で言いますと1校当たり約 1,000万、1クラス当たり90万 8,000円というふうな数字になってまいりますし、税金の問題につきましては個々個人の部分ございますけれども、平均して1人当たり20万から30万程度の税金が入っているというふうな状況にあります。確かに、経費の問題で私たちもシミュレーションを何度も立てておりますけれども、地域に行ってお話しもしておりますが、例えば中学校だけを閉じて小学校を残すというふうな辺地校のような状況の場合、これは明らかに閉めた方が財政的には不利であるというような状況があります。ただ、小・中学校両方閉めるということになりますと、これはこれでまたもう一つ違った形になるわけですけれども、現状の中で去年地域に入ってお話しさせていただいた中では、決して財政的な事情で相談に上がっているのではありませんよと、子供たちが教員が減る中で適正な授業効果が得られないのではないかという中で、今後どういうふうに考えますかというふうな相談をさせていただいております。このことについては、ほかの地域でもそうですけれども、ただいろいろな機会あるごとに私自身もこれから改築するということは非常に難しいということは、それぞれの地域でもお話しさせていただいておりますので、今後もそういう機会をつくりながらお話し合いを進めてまいりたいというふうに考えております。また、安心して教育が受けられる部分をどのようにということでございますが、もちろんハード面、そして教職員の資質向上あるいは教育方針等含めて、長崎の方で大変衝撃的な事件が起きました。その中での校長先生の言葉を非常に重く受けとめております。あれだけ心の教育をやっていながら、非常にむなしさを感じるというふうな発言がありました。このことについては、私どもも本当に大きな一つの柱として子供たちの心の問題を取り扱ってきたつもりでいながら、実際に子供たちがなかなかそういう方向には向かっていないのかなというふうなものも含めて、非常に衝撃的な問題でありました。今後、国、道、そして町内の先生たちも含めた中で、子供たちの心の成長、心の教育の面については改めて考えてみる必要があるのかな、そういうものを含めて安心して学習できる環境というものは、ハード、ソフト含めての問題であろうかというふうに考えます。この点については、本当に肝に銘じて教育委員会、学校としてとらえていかなければならないというふうに考えております。
質問 16番
安心して子供が生める、育てられるという部分について、その環境と職員としてはどう考えているのかということ。
質問 16番
地域の話し合いを進めているということで大変ありがたくは思いますけれども、どの地域と話を多く進めているのか、全部の学校に同じ言葉で同じような周知で話されているということにはならないと思うんですね。統廃合しなければならない部分としなくてもいい部分というのがあると思うんです。その中で、どの地域を重点に話されているのかどうなのかということは、もしお答えできればお願いしたい。また、その具体的な話、ちょっと余りにもアバウトすぎて統廃合という部分から考えるとちょっと遠ざかっているような部分に私は聞かされるんですけれども、その部分についてもうちょっと詳しく説明してもらいたいと思うんです。また、学校の修繕費等で資料を出していただきましたけれども、平成10年から16年にかけて7年間の平均をとると、年間約 2,902万円かかる。答弁にもありましたけれども、これからかかる修繕費等の17年以降の金額も出されました。また、修繕費等のほかに運営費等もあります。太田中学校、厚岸中学校、電気暖房など使っていて、非常にこの電気暖房が調子が悪いといった部分もありますけれども、こういった運営費等もありますよね。それから人件費、道職員については道の負担ですが、学校維持費の事務公務補については町の負担、公務補については年間 6,587万、1人当たり 658万の公務補に対しての給料、それから事務生については 4,597万、1人当たり 656万という費用がかかっている。こういったこともやはり考えていかなければならない統廃合の中身でもあるというふうに思います。そういった部分をいろいろ考えながら、地域との話し合いをしていかなければならないのではないかと思います。ですから、具体的な話をもっとしていって、町民にわかりやすい統廃合をしなければならない方向性というのがどうあるべきなのかということを詳しく話して理解を求めなければならないというふうに思いますので、その辺を話してもらいたいと。また、単純な発想ですが厚岸町において子育てについても、産んで安心なんだと、教育についても万全なんだということを示していけば、今から7年、8年たてば小学生がふえるわけですよね、単純に言えば。そういった住民に対しての安心できるような方向性というのは考えられているのか、この部分について答弁してもらったんですけれども、私全然理解できなかったんですけれども、もう一度お聞かせいただきます。これで3回目の質問を終わります。
答弁 教育長(教育長は2004年9月まで)
統廃合の地域について具体的にというご質問でございます。まず、昨年の夏に2つの地域にお話をさせていただきました。これにつきましては、1つについては上尾幌中学校ともう一点は片無去中学校でございます。この2校につきましては、今年度の4月時点で教職員の数が少なくなる可能性があるということを前提に、例えば2月3月に住民の方にお話しをしても、急に言われても困るということもございまして、少し早目にということの中で去年の夏にこういう状況になるかもしれない、可能性が高い、その中で例えば主要5科目の先生がそろわない状況になるけれども、地域としてどのようにお考えですかと、そのお話し合いの中で先ほど私が言ったとおり、決して別に財政的につぶそうという気持ちでお話し合いに来たわけではありませんよと、これについては子供たちが免許外と言って免許以外の教科を、当然3人4人で9科目10科目教えるということになれば、1人の先生が2科目から3科目中学校で持つということになるわけですから、当然免許外の科目がふえるわけです。そういう状況になりますがということでお話し合いをさせていただきました。少なくとも今年度、今回についてはできれば学校は続けていきたいというふうな地域の意向を受けまして、今年の4月以降についてもできるだけ教員の配置についても道教委の方に配慮いただくようにお願いをする中で今回続けてきたという状況であります。ただ、今後につきましては上尾幌地域については今後とも減っていくという状況がわかっておりますので、この点については今後ともお話し合いを進めていって、ある一定の時期には統合せざるを得ないというふうに考えております。片無去地区につきましては、逆に言いますとある程度の人数が急に減ってくる状況にないということも一つにはありますが、先ほど言ったように校舎の老朽化を踏まえる中で将来的な統合についても今後お話し合いを進めていきたいというふうに考えているところであります。先ほど、もう一点具体的にということでございますけれども、やはり町内のことを考えていきますと、老朽化の著しい学校、将来的には尾幌小・中学校、そして厚静小学校、ここの部分については数年前までには教育委員会として改築する必要があるんではないかというふうな方向性で考えていたところでありますけれども、今の経済情勢を考えていく、そして四、五年前には予想していた以上に平成20年度、21年度の両地域の子供たちが減少するということも、これは当時の例えば四、五年前に考えていた状況と今の状況とは、また少し少子化が進んでいるということも事実でありますので、この点についても将来的な統合に向けては検討してまいりたいと考えているところであります。2点目、公務補の問題、事務生の問題、いろいろな問題お話しいただきました。ただ、一遍になくすということではないにしても、現在の中でも公務補の退職に合わせて不補充、あるいは共同作業等を行なうことによって削減を図ってきておりますし、この点につきましても学校問題とは別に効率化を進めていきたいというふうに考えているところであります。以上であります。
質問 16番
済みません、産んでも安心という部分については答えてもらっていないということを言いたかったんです。それは産んだ後の支援策でしょう。産んでも安心ということは、産みたいという親の気持ちになれるようにという部分聞きたかったんですが。