厚岸町議会 平成14年第2回定例会 2002年6月20日
(1)町づくり地域懇談会について/(2)観光振興について
2002年6月20日、厚岸町議会の一般質問で、音喜多政東議員が「町づくり地域懇談会について」「観光振興について」について質問し、町長が答弁しました。
- 質問者
- 音喜多政東 議員
- 答弁者
- 町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 16番
平成14年度第2回定例会に当たり、さきに通告してあります2点についてお伺いしてまいります。まず初めに、町づくり地域懇談会についてお伺いしてまいります。昨日の一般質問でもございましたが、町長は就任してはや1年を迎えました。厚岸生まれの厚岸育ち。その先駆者として、町に渦巻くさまざまな問題や話題をいち早くキャッチし対応していると思っておりましたが、町づくり懇談会をするということは、まだまだ町の情報をキャッチし、みずからの情報も発信するのだろうと察するのであります。しかし、この趣旨は、各市町村で既に、あるいは前町長も実施しておりますが、若狭町長はどのような方法で実施しようとしているのか、まずその手法をお伺いしたいというふうに存じます。そして、町の中が、活発に議論が闘っているところは、マスコミもほうっておきませんが、何よりも町民がじかに肌で感じるものであると思います。その意味では、町民にあらかじめ問題提起も必要ではないかと存じますが、その考え方について伺いたいと存じます。次に2点目に、観光振興を図るために、その意味で少しお伺いしたいというふうに存じます。今まではさまざまな振興策を模索し、図ってきたわけでございますが、特に我が町は、季節や風景のみならず、味覚という人を引き寄せる味を提供しておりますが、人の入り込みはもはや限界状態ではないかと察するのであります。北海道は北海道の持つ自然条件を生かした観光振興を図るために、見せる観光からアウトドア関係に本腰を入れました。このアウトド系は、個人やその趣味を超えて、町の産業として、企業として、地元の雇用の場として注目されております。そのためには、何よりも他府県にない北海道の大自然の中で質の高い体験をしていただくとともに、指導者資格認定制度を導入いたしました。このことは、後世に北海道の貴重な自然を守る意味でも大きな施策でございます。そのうち、町内においても既に何種類かが行われ、実施されておりますが、これらを行っている業者の方々に、どのようなタイアップをとってきているか。支援策も含め、その考え方をお伺いしたいというふうに思います。自然の中に案内するだけに、自然の厳しさ、特に身体や生命に危険を伴うだけに、資質の向上が求められております。今後これからふえ続けると察するアウトドア系を体系的に育てるために、行政が主体的に支援していくべきと思いますが、その考え方をお伺いしたいと思います。そしてそのことを育てるということは、町内に持つ自然を生かし、観光振興の一助になると思いますが、その点お伺いするものでございます。以上で1回目の質問を終わらせていただきます。よろしくご答弁のほどお願い申し上げます。
答弁 町長
音喜多議員のご質問にお答えをさせていただきます。まず1点の町づくり地域懇談会についてでありますが、町長や町職員など、町政担当者が地域へ出向き、町民の皆さんとの直接対話や意見交換をすることにより、町民の意向を反映した民主的な町づくりに役立てるため、町づくり地域懇談会を、今までは隔年で開催しておりましたが、本年度はその開催年度に当たり、しかも私が町長となって初めての懇談会となりますので、私も大いに期待をいたしておるところであります。そこで、その方法でございますが、従来ですとどうしても地域からの要望や陳情に対して町側が回答する形式となりがちだったそうでありました。もちろんそれぞれの地域課題を把握する意味でも、それらも大変重要なことでありますが、町がこれから進めていこうとする構想や施策、財政状況などを広く周知して意見を交換するとともに、将来の町づくりや町政全般に対する忌憚のない意見や提言を求めていくつもりであります。事前に問題を提起することにつきましては、「広報あっけし」7月号でテーマを周知するつもりですし、当日も極力わかりやすい方法で説明し、貴重なご意見を引き出せればと考え、今、いろいろそれらの手法を検討をいたしております。また、例年ですと10月から11月にかけて実施をし、3カ年実施計画や予算編成に反映をされておりましたが、私の意向としては、少しでも早く町民の皆さんとじかに対話いたしたく、7月から8月にかけて、前回同様15カ所にわたって実施考えております。ただし、農繁期、漁繁期などを考慮しなければならない時期ですので、現在それぞれの地域と日程調整を急いでいるところであり、広報7月号でお知らせする予定であります。前段にも申しましたとおり、私が町長になって初回ですので、1人でも多くの町民の皆さんに参加していただき、中身の濃い熱い議論ができるよう、担当課と準備作業の中でいろいろ工夫、検討してまいりますので、議員各位のご協力もよろしくお願いを申し上げる次第でございます。次に、自然を生かした観光振興についてお答えをさせていただきます。まず、アウトドア系体験観光を実施している町内事業者支援について、町の考えを伺うとのご質問でございますが、現在町内には、アウトドアの体験として、カヌー体験、乗馬体験、釣り体験等を実施している業者があり、これらの業者に対しての町の支援としては、観光案内によるお知らせや、観光パンフレットを送付する際の情報提供、さらに観光情報誌掲載によるPR活動を実施しているところでございます。最近の観光は個人型や体験型の観光に変わってきておりますことから、今後も町内業者と連携を強め、PR活動を通しての支援を進めてまいります。次に、その指導者、ガイドの育成、事業の拡大、業種等について、行政が主体的に支援していくべきと思うが、それらについて伺いたいというご質問でございますが、町内の事業者の体験観光に結びつくカヌー、乗馬、釣り船などの事業は、残念ながらその事業で経営が成り立つという条件にはありません。他の事業を営みながらの複合型経営であるという基盤の弱さもありますし、事業者としての営業活動も十分とは言えない状況であります。そんな中北海道は、アウトドア事業を担う事業者やガイドの資質向上を目指し、今年4月から全国で初めて北海道アウトドア資格制度を制度化いたしました。この背景には、アウトドアの需要がふえ続けている中で、比例して山や水の事故がふえてきているということであり、事業としてアウトドア産業を担う業者により安全を求めるものと言えます。町内でも事業者や個人でこの資格制度にチャレンジしている方が数名いらっしゃるとお聞きしており、これまでの経験だけによる知識や実践では、容易に資格検定にパスできないという高いレベルな資格になるようでございます。体験観光に訪れる方から見れば、アウトドア資格者がいる場合に、それだけ安心度が出てまいりますし、これからアウトドアを事業として継続していくためには必要不可欠な要素になってくるものと思っております。既存業者はもちろんですが、新たにアウトドア事業を起こしていく参入者のためにも、ガイドの育成や事業の拡大は課題になってまいります。アウトドア資格の要る事業者の連携によるガイド経験者をふやしていく必要が出てまいりますことから、事業者や愛好者、さらには観光協会とも連携を図り、行政としての支援のあり方を検討してまいりたいと思っております。以上でございます。
質問 16番
まず初めに、町づくり懇談会についてお伺いしてまいりたいと思います。今、答弁の中でもありましたように、私はちょっと懸念するのは、従前のようなやり方はどうなのかなと。いわゆる町長以下、町の幹部の方々がついていまして、トライベツや糸魚沢や、あるいは上尾幌のような小さな地域は、それなりに連絡というか、そういう連携とれて、出席者は少なくても、それなりの中身の濃いやり方だったんではないのかなと。ただ、私どもの町内、私も図らずや自治会長を務めさせていただいて、この懇談会に臨んだ場合、町の中心である港町、真栄町、あるいは住の江町、このかいわい一緒にして、今、町長もいみじくも申し上げていました要望や陳情型の回答で、短時間で終わってしまう。いわゆる本当の田舎風のひざ詰めの懇談会というか、そういうものは欲しいなということは、かえって自治会の役員会やったときに、物取り主義的な発想の、いわゆる要望に対する回答がこのような状況では、その町づくりよりも自分の地域の環境の問題の方が優先していて、じっくりした、本当の意味での町づくりというものはほど遠い懇談会だなというふうに言われているわけであります。そんなことからすれば、今、15カ所でやられるというふうに考えておりますが、集会所のないところは別にしても、町長も公務多忙、あるいは各幹部連中、課長連中も大変でしょうが、やはりその地域地域に1時間でも1時間半でも、いわゆるひざ詰めの状態で話していただいた方が、もっともっと従来の下水あるいは道路舗装の問題もしかり。さらに町に対しての、あるいは町の考え方を真剣に聞いていただけるのではないかと、そんなような気がしてなりませんので、あえてこの問題、隔年で、それも毎年ではなくて1年置きでございます。町長の任期中2回やることになるわけでございますけれども、ぜひそういう意味で、15カ所とはいわず、各地区集会所を利用して、そして今おっしゃいました忙しい時期というか、その状況を勘案していただいて、ぜひやっていただきたい。私もいろんな議員仲間というか、組織の中の議員さんからお尋ねするんですが、やはりちょっと質問の中にもさせていただきましたが、町でいろんな議論というか、町の人方が町に対する関心を持っていただくということは、やはりそういうことから、町から町民に対する情報、いわゆる広報もしかりですが、やはり町長が来て、地域でそういう話をしてくれるということは、非常に町民にとってというか、本当に肌で感じる行政になるわけでございます。ちょっと古くなりますが、町長が私どもの町内会の盆踊り大会、イベントの日に来ていただきました。奥さんと一緒に来ていただきましたが、あの後の町内会の反省は非常に効果的なものでございました。やはりそういう意味で、やはり町長も重々そのところをねらっていらっしゃったんだろうと思うんですが、やはりそういう意味で、もう少し今までの従前のやり方ではなくて、少し考えていただきたいなというふうに思います。それから2つ目の観光の振興策ですね。見せる施設型、あるいは風光的な観光は、まだまだ北海道には魅力的なところがいっぱいございますが、しかし、やはり今一番行動力のあるというのは、退職された健康な中高年齢者もしくは金銭感覚の少ない若者、これからの生活力含めて、その2点に注目されているというふうに言われております。その1つが、中高年の登山ブームという、これはもう長年続いてございますが、2つ目には若者、一昨日終わりましたが、サッカーに興じるような熱狂的なものもございますが、自分の範疇の中で、多少お金かけても遠くてもという、そして自分のためにというか、自分の経験に力を注ぐというか、そういった傾向が非常に強いという分析が出ております。今お話ございました、北海道は、いわゆるそういう自然をいかに後世に貴重な財産を守っていくかという意味から、いわゆるこういう資格制度を取ってくる方も、そしてまた職業として成り立つために、そして貴重な財産を守っていくということで、5つの資格認定制度を導入したわけですが、ほかにまだまだあります。厚岸町の場合は、今3つほどのカヌーと釣りと乗馬というふうに言われておりますが、カヌー、それからトレールライディング、乗馬ですね、それからフィッシング、今回は釣りについては認定制度は一応検討の俎上に上がったんですが、まだ時期尚早ということで、この釣りに対する課題は後世に残されましたが、厚岸町の場合、いわゆる自然ガイドというのが有望ではないのかなというふうに感じるわけです。1つの例として、水鳥観察館で既に案内していますが、野鳥の関係。水鳥館。それから道立少年自然の家でそういったことがやられています。ただし、これらは単発的なその趣旨というか、置かれている存在の域を出ない状況でいますが、既にご存じのとおり、道内の先進的なニセコ町とか、あるいはトマムとか、あるいは新得、旭川方面、今回全道でこの認定制度に何名ほどの応募者があったかご存じですか。全道一円ですが、実際的に最終的には一次、二次、三次の試験まであるわけですけれども、実技試験まであるわけですが、それまでに残って、晴れて免許もらえるというか、そういう形になるのは何名なのかわかりませんが、当初の話では 1,200名が応募する。特に自然分野において、隣町浜中町でもかなりな人数の受験者がいる。いわゆるあそこは湿原センターを中心にした、そういう資格を取れるような形で継続的に物事をこしらえてきている。ただし、私どもの町にはそれだけのものはいっぱいあって、そういう施設もあるんですが、知識者もいるんですが、そういうことをやはり育てていっていない。今、3つのカヌー、乗馬、釣り、それぞれ確かにこれで飯は食っていけないということは、重々私も知っていますが、先進的なまちは、やはりそこから始まったんです。既にニセコの町の場合は、もう10名なり20名の雇用をあえて1つの大きな事業として、企業として、あるいは札幌にもそういったところがあるわけです。しかし、札幌では地元の商売にならないわけです。大雪山系や日高山系、あるいはニセコ関係、あるいは川のあるところに、地方に行っているわけです。しかし厚岸町はある程度の条件がそろっているわけです。そういった意味では、ここに少し注目すべき時期に来ているというか、もう既に遅いわけですけれども、まだまだそういう意味では、貴重な自然、財産を生かしたそういう誘致型、体験型ができるのではないのか。もう少し町としても勉強する必要があるのではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長
再質問にお答えをさせていただきます。まず、町づくり地域懇談会についてでありますが、前回、すなわち平成12年でございますが、15カ所でやりまして 206人。しかしながら、今、音喜多議員からご指摘がございましたとおり、郡部が多く、市街地が比較的少ないというような状況やに承っておるわけであります。先ほどの答弁で私もお答えしておきましたけれども、やはり多くの町民が、この懇談会に積極的に参加でき、初めて町長との懇談会の意義が高まるわけでございまして、私といたしましては、参加者についても積極的にこれからPRをし、そしてまた、なぜ懇談会が必要であるかということを訴えながら、町民のよりよい参加を考えておるわけであります。特に、私も昨日のご質問で、安達議員のご質問でございましたけれども、お答えをしておきました。やはり私は、これからの厳しい厚岸町の行財政を考える場合、やはりこの21世紀の町づくりをどうすばらしいものにしていくか。私一人でできるものではありません。やはり町民と一体となった中で、この厳しさを乗り切っていかなければならない重要な時期に差しかかっておるわけであります。すなわち、協働の町づくりというものが、私の願いであるわけでございます。町民の皆さんと対話の機会を多く持ちたいということで、今日まで10カ月頑張ってまいりました。先ほどご指摘があったとおりであります。しかしながら、まだまだ足りない。さらにはまた、町職員の意識改革として、私は現場主義、すなわち町民と直接対話することによって、新しい課題が提起され、またその現実の課題としての解決策が生まれてくるものであるということも、職員に訴えておるわけでございまして、そういう意味においては、私にとりましては第1回目の町づくり懇談会に相なるわけでございます。今までと違った方法、すなわち先ほどお話しいたしましたけれども、これらの問題を積極的に取り組ませていただいて、より効果ある懇談会にさせていただきたい。それに基づいて町政に反映してまいりたい、そういうふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。なおまた、私が考えておりますのは、隔年的で今までやっておりましたけれども、その成果によっては、毎年やってもいいんじゃなかろうか、そのようにも考えておりますので、これも検討課題とさせていただきたいと思います。なおまた、観光振興でございます。今日、厚岸の取り巻く経済情勢、大変厳しい中で、観光振興も大きな町政の課題でございます。私承りますところ、音喜多議員も何か資格制度にチャレンジをしているというお話を承っております。大変ありがたいことでございます。やはり観光客なり外から来る人方が安心して厚岸に来るという体制づくりが最も大事なことでございまして、この制度に私自体も、行政の責任として協力、ご支援をしていかなければならない、そのように考えておるわけでございます。以下、詳しくは担当課長から答弁をさせます。
質問 16番
町長、町づくり懇談会、ぜひ工夫してやっていただきたい。来いというのではなくて、来てくれるとなったらば、町内会も非常に気持ちが違うんです、受け方が。役場まで来いと言われたら、嫌という感じがします。でも、町長が住の江集会所に来てくれるという考え方に立つと、町内会の皆さんも、ぜひ集まっていただいて、いろんなお話になれると思いますので、まずそんな考え方で進めていただきたいなというふうに思います。それから、アウトドア系のやつですね、今、久保課長がお話ししましたように、非常に北海道のレベルは高いです。ですから、厚岸版のやつをつくりたい。厚岸から、道はどうであれ、本当に厚岸型でのそういう形で、やはり風光を見にくる、そういうこともしかりですが、やはりこの地域で親しんでいただくという滞在型含めて、その上で味もありと。自分が経験、そういうこれからの観光はそうでなければならないと思います。そういう意味では、厚岸版型の資格認定制度まではいかなくても、そういうガイドを育てていく。そういう意味では、特に私は、このラムサール条約含めて、この高層湿原も含め、いろんな、歴史的にも価値のある厚岸町だと私は思うんです。そういう意味では、水鳥観察館というのは非常にいい存在だと思います。単発で終わることなく、やっぱりそういう体系で物事をとらえていくという、教育委員会の管轄だということではなくて、その町の振興の一助に、水鳥観察館あるいは教育委員会もあってしかるべきだと私は思うので、ぜひそういう形で進めていただきたいと思います。特に、今もう既に、どこの町でやったにしても、始まりは自分の好みというか、市民の域から、今こうして事業、企業として成り立ってきているわけですから、そこのところ、まだ私どもの町も板についたというか、ようやっと動き出したところだと私は思うのであります。そういう意味では、今いろんな情報が発信できます。そういう意味では、もう若者は押し寄せてくる、あるいは年寄りが既に町の中、道路、国道をぶち見てても、ご夫婦で双眼鏡を持って歩いているわけですよね、きのうもきょうも。そういう自分の健康を維持しながら、そういう体験をされる。厚岸はいいところだなと思っていただく。そういう一助になれる。そういう施策をとっていきたい。そういうふうに思っていますので、ぜひそこのところ積極的にやっていただきたいなというふうに思います。答弁はいいです。