みんなの議会

厚岸町議会 平成14年第1回定例会 2002年3月7日

(1)観光振興策について/(2)ペイオフ制度の解禁について/(3)財政改革プログラムについて

2002年3月7日、厚岸町議会の一般質問で、佐藤淳一議員が「観光振興策について」「ペイオフ制度の解禁について」「財政改革プログラムについて」について質問し、町長、助役が答弁しました。

質問者
佐藤淳一 議員
答弁者
町長、助役

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 4番

私は、このたびの第1回定例会に当たり、さきにご通告を申し上げました3点、7項目につきまして町長並びに担当者のお考えをお伺いするものであります。さて、国も地方も財政再建のためそれぞれ厳しい行財政改革を推し進めようとしておりますことは、既にご承知のことでございます。すなわち、私流に申し上げますと、現代は戦国時代と幕末維新がダブって訪れている、そんなように思われてならないのであります。日本人の価値観が根底から変わり、個人も社会も21世紀をどう生きるか模索をしております。私は21世紀は物の豊かさではなく、心の豊かさを求める時代だと考えます。こういう変革の時代に、特に問われるのがトップリーダーとブレーンの能力だと言われており、すなわちトップリーダーとは若狹町長であります。また、ブレーンとは助役さんを筆頭とする管理職の皆様方であります。なんとしてもやり遂げようと強い熱意があって初めて知恵も湧き、工夫も生まれてくると言ったのは、かの松下幸之助氏であります。どうか、熱意こそ物事をなし遂げる最大の要諦だという心を持って日々の業務に当たっていただきたいと思うのであります。質問の1点目であります。ご承知のとおり、当町は漁業と酪農を基幹産業とし、とりわけ直接商業、または関連する業種業態を含めて考えると漁業の町と言えるかと思います。昨年は卸売市場取扱で3万 1,800トン、金額で申し上げますと65億 2,000万円ほどの水揚げを記録しております。金額ベース過去10年間で3番目の水揚げとなりました。しかし、その中身を見てみますと3万 1,800トンの水揚げ量のうち、大宗であるサンマの水揚げが約80%を占めており、しかもサンマ漁については5年と大漁が続かない魚種と言われており、好、不漁のある漁業だけに依存をする地域経済は将来的に極めて不安定でありますし、また後に出てまいります財政改革にも少なからず影響が出てくるものと考えます。また、昨今の少子高齢化社会の進行により確実に過疎化が進み、これ以上人口の増加が見込めない状況下でございます。そこで、経済活性化のための一つの方法としての観光振興策でございます。定住人口がふえない以上、交流人口による活性化策が考えられます。その土地、すなわち厚岸でありますが、その土地を訪れる、あるいは訪れないにかかわらず、地域に影響を与える、あるいは消費を伴う、あるいは伴わないにかかわらずその土地を訪れる人を交流人口と定義しているわけであります。具体的に申し上げますと、前者は通販やふるさと会員などと称してその土地の特産品等の購入を通じた交流人口であり、後者はその土地を訪れるということでございますので、観光客や通過流動客ということになろうかと思います。昨年度の釧根管内の観光消費額は、実に 646億円、中身は宿泊代あるいは土産代、交通費等でありますが、これを産業連関表に対し経済波及効果をはじき出したところ、実に 859億円という数字がはじき出されております。観光産業の直接生産額だけでも、 294億円。釧根地域の総生産の実に 2.3%を占めております。水産業が 4.9%、紙パルプ 3.5%でございますので、実はそれに次ぐ割合ということになろうかと思います。何を申し上げたいかと言いますと、場合によっては観光は基幹産業になり得るということであります。厚岸町は花と味覚と歴史の町を標榜し、春の桜まつりに始まりカキ祭に終わるイベント型の観光を営々と続けております。確かに一手段として必要ではありますが、厚岸に来てカキを食べて腹いっぱいになって帰るだけの繰り返しであります。また、期間中の催事につきましても一向にかわりばえのしない頑固一徹の内容でもございます。つまり厚岸を訪れる訪れないにかかわらず、地域に影響を与える交流人口を生み出すためのソフト的施策、あるいは文化型観光等の施策が考えられないかということであります。ある町の例を申し上げます。もちろん厚岸町とは地域や歴史、生活文化などが違うわけでありますから、同じことをやるわけにもいきませんし、またやっても三番せんじであります。その町は福井県の丸岡町という人口3万人ほどの小さな町であります。町名を申し上げますと気がつく方もあろうかと思いますが、この北陸の小さな町から実は日本一短い手紙を送ってくださいと日本中に向かって情報発信をしたのであります。昨年で9回目の募集となりました。毎年テーマを変え、募集しているわけでありますが、ちなみに昨年のテーマは命ということであったそうであります。かつては、この町も厚岸町のように地域イベント中心の観光であったそうであります。選ばれた日本一短い手紙は文集となり出版され、ベストセラーにもなりましたし、また宮園にございます当町の情報館にも4年度分並んでおります。私は、この丸岡町がすばらしかったのは、この日本一短い手紙というタイトルの設定であり、その地域のPR方法であります。今の言葉で申し上げますと、地域のCI、すなわちコミュニティアイデンティティーと申しますか、その宣伝であります。日本一短い手紙で思い出すのは戦国武将、後に家康の家臣となり、岡崎三奉行の一人、本多作左衛門重次が戦場から留守宅に送った「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」と、この手紙であります。この手紙に書かれております、お仙、すなわち作左衛門の長男の仙千代ということでございますが、成人となりまして、後に丸岡4万 8,000石の藩主となったことから、この直接関係がなくても縁者にそういう人物がいれば大いに活用しようという態度が歴史の活用として大いに参考になるのではないでしょうか。蛇足ではありますが、昨年募集をいたしましたこの手紙は、実に日本語で12万3,988通、英文で 8,823通、合わせて13万通を超えたそうであります。釧路北中3年のイケダミユさんというお嬢さんも、昨年初めて応募したそうであります。命ということでございますので、時間をかしまして、作品をご紹介申し上げます。「死ねば楽になるの 死んだことないのにどうしてわかるの 死なないで生きて」と、これが20遍の特別賞を受賞したそうであります。この日本一短い手紙の募集が契機となりまして、応募者はもちろんのこと、文集を読んだ全国の方々から、丸岡町とはどんな町なんだろうと、もっと丸岡町のことを知りたい、あるいはぜひ丸岡町を訪ねてみたいというようになりまして、交流人口がもちろん拡大をいたしましたし、一躍丸岡町の名前が全国区となったのであります。とかく観光振興と言いますと多額の建設資金を投入し、テーマパーク的事業に目が行きがちではありますが、この辺で知恵を働かせ、将来の交流人口の拡大のために、新たな施策の展開が必要と思いますが、いかがでございましょうか。次に、厚岸観光の推進母体となる観光協会の組織化についてであります。現在の観光協会はご承知のとおり、任意団体でございます。その構成員、すなわち会員はほとんどが事業者でございます。したがいまして当然のことながら、役員自身も自分の商売を持ちながらの活動であり、その事務局も商工観光課においている関係から、どうしても事務局任せの活動になりがちでございます。もちろん、事務局は事務局で行政職員でございますから、一定期間でその職が変わることにより、事業や実施手法がマンネリ化し、時代に対応した活動になっていないのが状況であると思われます。それらを変えるためには、広く町民、各界各層の人々の参加や観光協会に対する支持がいただけるような認知度の高い組織づくりが急務と考えます。一つの方法として、民法に定める公益法人格を有する社団化もその一つの方法と考えます。組織が強化され、活動が地についたものとなり、一層の観光振興が図られると思います。お考えをお伺いするものでございます。さて、2点目でありますが、本年4月から、ペイオフ制度が一部解禁となります。ご承知のように、預金はこれまで経営破綻した金融機関等の経営内容にかかわらず、特例として公的資金などを使い預金元本と利息全額が守られてまいりました。しかし、これまでの預金の全額保護から、本年4月以降は流動性や決済性の高い普通預金、あるいは当座預金を除き、定期性の高い預金につきましては合計して元本1,000 万とその利息のみの保護となり、外貨預金や譲渡性預金にいたっては、本年4月からは保護の対象外となりますことはご承知のとおりでございます。また2003年4月からは、流動性の預金と定期性の預金がさらに合計されまして、元本 1,000万とその利息のみの預金保護となり、完全実施の運びとなる予定であります。このことは個人ばかりでなく、地方自治体も例外ではありません。むしろ個人では、預金を複数の金融機関へ預けがえするなどの対応が容易でありますが、一般財源や基金など多額の資金を運用する自治体にとっては、預金の担保措置が必要なことは言うまでもありません。しかしながら、個人預金と違い、その額や日々の残高が大幅に変化するなど、単純な預金の分散化が難しいものと思われます。当町でも、さきに示された厚岸町財政改革プログラムにペイオフマニュアルの点検がうたわれておりますが、要は将来にわたって経営の健全な金融機関に預けることに尽きるわけですが、その経営状況を把握するためにそれぞれの金融機関が発行いたします、ディスクロージャーのための資料から自己資本比率やあるいは不良債権の状況などをチェックするわけでありますが、ほとんどのディスクロージャー紙は一般の人には難しく、一目で経営状況がわかるとは言えないとも言われております。そこで、当町が現在保有をいたします各種預金のうち、本年4月から、ペイオフにより対象となる預金は一般会計、特別会計あろうかと思いますが、含めましてどのようなものがあるのか、あるいはまた総額がどのくらいになるのか、ここでお伺いをいたしたいと思います。また、先ほど申し上げましたように、あらゆる預金について担保する必要があることから、巷間言われております一例として地方債や他の借入金と預金との相殺をするため、あらかじめ金融機関と契約を結ぶことやあるいは特定目的基金のうち長期的に運用の可能なものについては、元本償還や利息の支払いが確実な債券による運用を検討するなどの対応策が考えられると思いますが、厚岸町では今後どのような対応をされ、町民に大切な預金を保護するのかあわせてお伺いを申し上げる次第でございます。次に3点目についてお伺いを申し上げます。さきに助役を委員長とする財政改革委員会がまとめた骨太の財政改革プログラムについてであります。現在、国も地方も財政再建のためにそれぞれ厳しい行財政改革を行おうとしております。厚岸町も例外ではなく、国の骨太の方針のもとに、地方交付税等の各種補助金の減額が容易に予想され、財政基盤の中心となる歳入の大幅減額に加え、町民ニーズに対応した各種施設の建設に要した際の財源として活用した地方債の償還がここ数年でピークを迎えるなどの理由が挙げられます。しかし、一定の過程の条件のもととは言え、その額は3カ年で23億 2,000万の収支不足と予想され、各種預金を全額取り崩しても平成16年度には9億円以上の赤字となるなど、極めて危機的状況と言わざるを得ません。このことから、財政改革プログラムを短期、中期に分けて示されました。当然のことながら短期実行プログラムは早期に、しかも実施の容易性と即効性による改革案でございますので、その大部分が行政内部でできる事柄が中心であります。そこでお伺いを申し上げます。この短期実行プログラムは平成16年度をピークとし、財政赤字に転落する事態だけは何としても回避をしたい、言わば緊急避難的改革プログラムと考えます。その安定的財政運営のために、中長期にわたる財政改革プログラムが実行されるのでありますが、要は中身でありその姿勢であると思います。もちろん従来からの仕組みを改革することは、時によっては痛みの伴うものとは理解をいたします。しかし、その痛みは、行政、町民等しく共有すべきものと考えますし、加えて申し上げれば、町職員みずからがその改革の手本を示さなければならないと思うのであります。財政改革委員会の示した改革案は、何とかこの3年間での財政赤字は避けたい、そのためには特別職、管理職手当の若干の削減はやむを得ないと、当然のことのようにも思われます。しかし、特別職、管理職以外に多くの職員の皆様方には、厚岸町財政の危機的状況に対する意識はないのでしょうか。白糠町では、町職員みずからが痛みのリストを提出すると言います。民間では、リストラにより職を失い、あるいは賃金の引き下げ等により経済のデフレ化が進行している中で、公務職は現行定期昇給が保障されているわけであります。改革に聖域を設けてはならないと思います。聖域のある改革は真の改革にはならないのであり、またその効果も疑わしいものとなります。改革も歴史に学んでいただきたいと考える一人であります。現代人の多くは表面上はともかく、内心では過去の歴史の改革に21世紀に生きる我々が本当に真に学び、活用できるものはないと思っているのではないでしょうか。いわく、時代に隔たりがあり、社会構造が全く違う現代社会のスピードは江戸時代よりはるかに早いと言います。しかし、時代の現象にばかり目を奪われてその根本である不偏の原理原則を見失ってはならないと思うのであります。そのような中で、中長期改革プログラムは町民に多くの痛みを押しつけているようにも思えてならないのであります。ごみ処理手数料等税外収入料金の適正化、あるいは水道会計の適正受益者負担、あるいは各種施設の統廃合などがその一例でもあります。長期にわたる不況は、今春闘でも賃金より雇用の確保をスローガンとするなど厳しさをきわめております。その中での改革は、まさに難しいわけでありますが、財政改革ばかりでなく、日々の行政運営も大多数の町民を得るためには将来にわたって率先して行政がその範を示すべきと考えますが、町長のお考えをお伺いいたしたいと思うわけであります。当面する財政改革期間の3カ年は、図らずも町長の在任期間と合致をいたします。その成果も町長の行政運営の評価となることをあわせて申し上げておきたいと思います。いろいろと申し上げましたけれども、他方、単に節約だけでは働く職員も町民もめいってしまいます。したがって、町長が指し示す財政改革の方向には希望があり、夢があり、明るい厚岸町が見えてこなければならなりません。逆に言えば、町長が示す方向に進めば挫折や絶望しかないと知ったら、だれもついてはまいりません。リーダーの責任は重いのであります。町長の改革に取り組む燃える心もお聞かせいただければ幸いと存じます。さらにはまた、提案されております新年度予算の編成に当たり、補正予算での反映部分もあろうかと思いますが、財政改革初年度に当たり目標のどの程度反映させることができたのかもあわせてお伺いを申し上げる次第でございます。以上で第1回目の質問とさせていただきます。

答弁 町長

4番、佐藤議員のご質問にお答えを申し上げます。それに先立ちまして、佐藤議員から冒頭、21世紀は物の豊かさから心の豊かさを求められている時代であるというお話がございました。私も同感であります。さらにはまた、リーダーの責任は極めて大きいと、なし遂げる熱意が大事であるというお話がございました。しっかりと頑張ってまいります。ご質問の第1点であります、桜まつりから始まり、カキまつりに終わるハードイベント型の観光から、文化型観光などのソフト施策の展開ができないかとのご質問でございました。提起いただいておりますように、地域経済の活性化という視点で考えますときに、町外から来る方々、いわゆる交流人口が拡大してくることは、さまざまな形で地域経済の活性化に結びついてまいります。佐藤議員のおっしゃるとおりであります。厚岸町が厚岸観光協会と連携して実施しております3大観光イベントは、5月桜まつり、6月あやめまつり、10月カキまつりでございますが、このイベント期間中にイベント会場においでになる人数は、約8万 5,000人であります。厚岸町の観光入り込み調査では、昨年度の年間入り込み数が58万 4,000人、このうち5月から10月までの入り込み数が47万人と、年間入り込みの80%がこの期間に集中いたしております。イベントを除いても38万人を超える方がこの期間おいでになっているということで、こうした数字を見ましても厚岸はイベントだけの魅力ではなく、歴史、自然、味覚、体験などの文化的財産が相互に作用いたしまして、イベントに関係なく訪れる観光客の皆さんが多くいるということであろうかと存じます。私の厚岸の魅力は、何といっても新鮮な海産物を中心に食べる魅力が売り物であります。自然公園が食べる観光資源があるということだけではなく、体験型、あるいは観光ガイド型のソフト型はこれで生計を立てられるという計画ができない現状だけに展開が難しいわけでありますけれども、これからの観光の主体は、体験型観光になっておりますだけに、厚岸の持っている文化型体験資源を組み合わせ、訪れる皆さんのニーズを充足できるものにしていければ、より魅力のある厚岸体験観光になってくるわけでありまして、郷土の歴史や文化財、自然観察のほか、乗馬やカヌー、アザラシウオッチングなどそれぞれの分野での受け入れ体制や、ガイド役の専門家やグループが自主的に育てていく仕組みづくりが必要と感じているところであります。究極的には、町民皆観光ガイドになればという思いがありますが、それに必要な施策の展開を観光協会はもちろんでありますが、さまざまな階層や団体の皆さんとも熱い議論ができる仕組みづくりを展開していきたいと考えております。次に、実施母体となる観光協会の運営強化のために、社団化による組織強化の必要性はないかというご質問でございます。観光協会が足腰を強くして収益活動も含めて、自主的に法人格を必要としていくとしたならば、これは大変望ましいことでありますが、組織の現状を見ますと、法人化の議論にはまだ早いのではないかと思っております。少なくとも観光協会として観光客誘致に駆けずり回るレベルの事業展開の必要が出てきたときに法人格としての組織の整備が必要になってくると思っております。観光は今や総合産業と言っても言い過ぎではないと思っております。水産、酪農、商工業はもちろんですが、先ほどのお話のように文化的観光資源という視点では、商売に関係ある方々というレベルではなく、多くの個人やグループの方々のかかわりが必要になっています。観光協会としては、当面、こうした各層の人材、こだわりを持って物づくりをしている方々、自然や歴史に思いを寄せて活動されている方々等々の育成連携を目指しつつ、観光振興という接点をプロデュースする仕組みにこだわりを持って活動していくやにお聞きをしておりますので、側面支援の立場で観光協会の活動に期待をしてまいりたいと存じます。次に、ペイオフ制度の解禁についてのご質問にお答えをいたします。まず、2002年4月からペイオフの対象となる預金は、どのようなものがどれくらいあるのかとのご質問でございますが、平成14年1月末現在の数字で申し上げます。一般会計、特別会計、企業会計合わせまして預金が17億 5,624万 6,000円でございます。この内訳は一般会計、特別会計で15億 5,774万円でございます。うち普通預金が3億 6,002万 7,000円でございます。定期預金が11億 9,771万 3,000円でございます。病院事業会計で 9,844万 7,000円でございます。うち、普通預金が 2,844万 7,000円、定期預金が 7,000万でございます。水道事業会計で1億5万 9,000円でございます。うち、普通預金が 1,005万 9,000円でございます。定期預金が9,000 万でございます。合計いたしまして17億 5,624万 6,000円ということでございます。次に2003年4月からのペイオフの完全実施に備えて、公金保護策はどうするのかというご質問でございます。金融情勢の急激な変化に伴う特例措置として、平成8年6月に実施が凍結されたペイオフは、平成14年3月末、決済性預金については15年3月末をもってその凍結期間が終了し、地方公共団体の預金についても預金保険法に定める範囲の元本 1,000万円及びその利息以外の保護措置はなくなり、より安全確実に管理していくための公金保護対策が必要となってまいります。当面の対策といたしましては、公金の預貯金等取引のある金融機関等の経営状況の把握を定期的に行うこと、さらには指定金融機関等の保険事故に生じた場合に備え、あらかじめ預金債権と借入金債務を相殺するための検討を行っております。さらに対策の一つとして、金融機関等の経営状況を的確に把握し、適正な公金の管理を目的とするため、先般企業会計を含めた関係部局からなる厚岸町公金管理検討委員会を設置し、関係部局の連携を図ることにいたしました。いずれにいたしましてもペイオフ解禁後は、地方公共団体もみずからの公金預金の管理運用に関し、自己責任が前提となり、取引金融機関の経営状況を的確に把握した上で、地方自治法の趣旨を踏まえ、安全で確実な公金の管理に取り組んでいかなければならないと考えております。以上でございます。次に、財政改革についてでございます。この基本方針は、昨年財政改革委員会を介して策定し、まずは今後3年間にわたって厳しい国の動きにどのような自主的対抗措置を講じ、円滑に厚岸町財政を運営していくのかという命題に対して極めて短い審議期間でありましたが、新年度予算編成作成に間に合う形で、一定の行政指針と方向性をお示しをできたわけであります。町議会を初め、町民の皆さんにも冊子や広報紙で情報を提供したところであります。そこで、1点目の改革の痛みは行政が率先して範を示せということであります。基本方針の中にあります短期的実行プログラムの本旨は、まさしくそれであります。つまり、基本方針の短期的実行プログラムは短期的に実施検討が可能で、行政の内部改革、行政自身がまず痛みを伴うものを中心として列挙しております。そして、町民の皆さんが直接的に痛みを受ける項目については、十分なコンセンサスが必要なことから、極力中長期的なプログラムとして総合的な行政構造改革などを通じて、今から根本的、かつ真剣に議論検討していこうということであります。ちなみに、基本方針の短期的プログラムの内容は、私を筆頭に特別職と管理職の手当の削減や職員の超過勤務手当の制限化、職員住宅制度の見直しを初め、公営企業の独立採算制の強化、各課が所管する経常経費の配当枠設定による削減や、投資的経費と地方債発行の抑制などがその骨格であり、いずれも行政内部の運営コストをできるものから少しでも節減し、行政が率先してみずから時代の痛みを身をもって甘受し、この未曾有の危機的状況に行政一丸となって対処しようとするものであります。第2点目のこの方針を実施すれば、明るい希望が見えるかということであります。この方針は、もちろんこの厳しい時代を乗り越え、今後の厚岸町の行政運営に明るい展望を切り開こう、国の方針に左右されない自立体質へ展開する契機としようというのがその主張の本旨であります。内容としては、このまま国の構造改革によって交付税を中心に歳入が削減されるとどうなるか。そのためには、今とりあえず行政としてできることは何かという命題に取り組んだ結果でありますが、これを作成した昨年秋の時点から状況がさらに悪化をいたしております。当然ながら、社会経済は生き物であり、日々刻々と動いておりますし、事実新年度予算編成段階を経て次々と国から入る地方財政計画、とりわけ交付税の情報は半年前に比して総じて悲観的なものばかりと言っても過言ではありません。また、今回お示しをした財政運営基本方針は、単純にこの状況を一転させるような万能な特効薬ではありませんし、すべてを完璧に網羅しているものではありません。よって、目まぐるしく変化するさまざまな状況の中で、今後の厚岸町の行財政運営を円滑に進めていくためには、今国が平成15年度をめどに実施しようとしている抜本的な税制改革での国と地方の財源配分の決定過程をにらみながら、厚岸町財政運営基本方針の各項目を懸命に実施し、財政改革を推進することはもちろんのことでありますが、そのほかにも予算執行段階での財源獲得努力や経費節減努力、そして予算執行方針等でも触れましたけれども、総合的な行政構造改革を並行して断行していくことが必要かつ不可欠であると考えております。いずれにいたしましても、将来の厚岸町の財政運営に明るい展望を切り開くべく私といたしましても、全身全霊を傾注してまいる所存であります。次に、3点目のその方針の目標が新年度予算にどの程度反映できたかということであります。経常費の枠配当による削減、小規模商工業者、整備近代化資金貸付制度存続の上での基金の廃止、管理職手当及び超過勤務手当の削減、公営企業法に基づく繰り出し基準による補助金削減、投資的経費と地方債の抑制などの項目を中心に反映することができ、約3億円という財源捻出目標はほぼ達成できたものと考えております。また、別途今議会で提出しております議案第24号にかかわる特別職手当削減や、町有財産処分など一部当初で反映できなかったものは、年度の途中で内容が確定し次第、速やかに町議会にお諮りをし、予算として反映させてまいるつもりでおります。ただし、私も今回初めての厚岸町の年度当初予算編成を手がけましたが、例えば、経常費査定の枠配当で対前年度比 5,000万円以上を削減できた一方で、当然ながら新年度での新たな政策遂行のための特殊財源需要や、国の制度変更による出費増、国保などの著しい医療費増加に直面し、それを差し引きすれば、経常費の大幅な削減は困難でありました。また、投資的経費にしましても予算書及び資料をごらんいただければおわかりのとおりでありますけれども、どの事業も山積する町民要望にこたえるために、欠くべからざるものばかりであり、これでもかなり厳しい査定を行ったにもかかわらず、基本方針の財源目標1億円の充当、一般財源の抑制は当初段階では断念せざるを得ませんでした。さらに地方交付税が半年前の見込み額より大きく落ち込む状況が惹起をいたしました。その結果として、財政調整基金を初めとする特定目的基金から5億円ほど繰り入れして収支均衡を図りましたが、4月からの予算執行の段階で、当初予算額を上回る特別交付税などの歳入の獲得と、当初予算計上額を下回る歳出の節減に努め、最終的には基本方針に沿った基金積み戻しと収支不足解消を実現する決意であります。以上でございます。

質問 4番

観光協会の社団化についてはですね、組織強化の一つの方法ということで申し上げているわけであります。したがって、要は協会が広く、本当に町民参加や支持が得られる組織づくり必要でないかということで申し上げておりますので、法人化するとかしないとかではなくて町民参加の協会組織づくりができければ、おのずからそういう将来にわたっての社団化の動きが出てくるというふうに思っておりますので、そういう組織づくりを進めていただきたいということであります。それから2点目でありますが、細かいことは予算審議等の中で各議員の皆様方からもお聞きする機会があろうかと思いますので、一部について改めてお伺いしますが、私のメモには実はなかったのですが、答弁をお聞きしていましてちょっと不満でありますので、メモにないことをちょっとお聞きしますが、実は3カ年で基金のすべてを取り崩す内容というのが短期の柱であります。町民行政、等しく痛みを共有すべきだと、行政の痛みは何だと言ったら町長は23億 2,000万の収支赤字に対してその59%を占める基金の取り崩しが行政の痛みだというようなご答弁だったと思いますので、その点もしそうでなければ改めてご答弁をいただきたいというふうに思います。また、14年度の基金繰入額を見ても当初試算された5億 600万から5億 8,600万ということで言葉では、予算を節約して積み戻しをしたいというような説明を昨日の新年度予算等の説明でもなされておりますけれども、これとて特別会計の繰出金だとか極めて不確定な要素も含んでおりますので、果たしてそのようになるのかどうか、この3カ年間の計画の実行性というのも極めて危ういものではないのかなと。改革初年度からこういうことになると、示された改革案での財政の見通しには明るい財政の見通しになるように誠心誠意ということですけれども、なるのかどうかですね、きちっとその辺もし自信があればきちっと発言していただきたいと思います。しかし町長の話でいきますと、極めて急激な歳出の削減は困難であるというようなこともまた言っております。それから、働いております職員のことだけ考えてもここにいる管理職の皆さんはいいですよ、あと数年で円満に退職を迎えるわけですから。しかし、これから20年、30年子育てをしてあるいは教育も施して勤めなければならない若い職員にツケを残すんですか、もし失敗したら、だめだったら。そんなことにはならないでしょう。ひとつ改めて財政改革に取り組む自信のほどを聞かせていただきたいと思うわけであります。それから、これは鈴木助役にお伺いしたいと思いますが、助役には事務方の取りまとめとしてふだんからある部分では町長以上のご苦労をされているかと思います。その点、敬意を表したいと思いますけれども、そこでお伺いいたしますが、この昨年8月に立ち上げました財政改革委員会の立ち上げの際に、町長から財政改革の素案をまとめるに当たりこういう部分をこう改革したい、そういう自身の考え方が示されましたですか。あるいはまた、答申に当たって町長から答申内容とは別に新たに改革に対する提案があったのかどうか、その点もあわせてお聞きをいたしたいと思います。

答弁 町長

再質問にお答えをさせていただきます。先ほどの答弁をよく理解していただければわかることであったかと思いますが、意に沿わない点があるとするならば、さらに私から詳しくお話をさせていただきます。財政調整基金を初めとする特定目的基金から5億円ほどというお話であります。これは、健全な財政の運営というのは申すまでもなく大事なことであります。しかしながら一方、町民の要望は多岐にわたっております。また、私自体の選挙に当たっての公約等も町民と約束いたしたこともあるわけであります。それぞれ種々諸々考えた中でのどのような3年に向けての財政運営の健全化を図る、その第1歩が今回のスタートであるという中での厳しい査定をさせていただきました。しかしながら基金取り崩しについては、収支の均衡を図るべくしてやむを得ない状況であったわけであります。しかし、今後の予算または補正予算等に考慮しながら収支の均衡をさらに努力しつつ財政改革運営方針に沿った財政の健全化を図っていかなければならないと、そういうことで先ほど答弁いたしたつもりでありますので、ご理解を賜りたいと思います。さらにはまた、職員との関係であります。町職員についても、今日の厳しい厚岸町を取り巻く行財政につきましては、十分にご承知のことと思います。私自体も町の財政改革委員会並びに町の財政運営方針が決定した中で、るる詳しく町職員にもその内容等をお伝えいたしましたし、町職員からの今の難局を乗り切るためにはみずから痛みを感じなければならない、そういう強い要請もありました。しかるに、町職員においても今後とも町財政を踏まえた前進的な考え方が期待できるのじゃなかろうか、そのように考えておりますし、私自体も財政を預かる責任者としてこれからも町職員と十分にお話をしながら、今の質問に対しては対処してまいりたい、そのように考えておりますのでご理解を賜りたいと思います。

答弁 助役(助役は2006年12月まで)

財政改革委員会を立ち上げるときにですね、町長からのこういう部分をこうしてほしいという要請があったかということでありますけれども、7月13日に町長が就任して以来、町長の一番危惧しているところが財政問題でございました。もちろんご存じのように交付税の状況だとか経済の状況、あるいは国と市町村との関係から見てもこれは早急に手をつけなければいけない財政改革だと。これを、まず厚岸の現状を洗い出してほしいということからまず始まらなければいけないということで、そういう要請があったわけであります。当然その中に、当面解決しなければなければならない問題と、長期的に解決しなければなければならない問題、これは当然あるだろうし、その辺を含めて検討してほしいということでありました。いろいろ議論した中で答申をしたときにですね、そのほかに提案が町長からさらにあったのかということの質問だと思いますけれども、その2点目の関係でありますが、当然財政改革委員会の中では短期と長期というものがありました。そこで町長が申し上げたのはですね、例えば人員削減という問題を考えたときに、これだれじゃ改革の軸にはならないわけですね。当然、人員を削減すると同時に、職員の生産性というものを高めなければいけないと。この生産性を高めるためにどうしたらいいのかということになりますと、これは責任の明確だとか、年功序列から能力重視型と、そういうふうに変えていかなければならない問題があります。そうすると、どうしても長期的改革という形で対応しなきゃいけないということで、長期的改革については、新年度から対応してほしいと、そういう内容で町長から言われました。以上であります。

質問 4番

最後にですね、財政改革の後ろの方にも情報の公開というか、開示というかそういう部分も載ってありますけれども、数年前の広報あっけしではですね、厚岸町の財政は健全に推移しておりますという趣旨の特集がありまして、地方債は借金は何年後にはすべてなくなりますと、それはそうでしょうね、計算して何十年の借金は何十年たてばなくなるわけですから。そういう特集があったことがあります。しかし、昨今の財政運営の基本方針で厳しい内容、まさに今月の町報では危機的状況というものすごい言葉になっておりまして、数年で 180度、 360度の違いなわけであります。そんなことを考えあわせると、実は厚岸町の財政はそう厳しくないのではないかなというふうに思ってしまうこともあります。したがって、その情報公開とか開示といいますのは、刺し身で言えば生でひとつ出していただきたい。煮つけたりなんかして加工して、都合のいいようなときにいいような情報だけを流されると何年かたったら全然違うという話になってしまいますから。そんなことを思わずそう厳しくないのではないかなというふうに思います。しつこいようで恐縮ですけれどもね、あと1回これしかないのであえて申し上げますと、例えば、人件費の削減対策の実施とこうあるんですよね。理屈を言うわけではありませんけれども、正しくは人件費のうち管理職手当、特別職手当の一部削減対策というのが正しいのじゃないかと思うのですよ。一般の我々含めた町民は人件費削減対策と会社でいうと 1,000万の人件費を何とか 950万で今年度は切り詰めたいと、50万削減したなということになるんだけれども、そうではないんですよね。ですからこれ1%程度削減するということですから、そういうこと一つをとってもわからないんですよ、町民の人は。人件費削減対策実施、下の方を見ると言った題目はそうですけれども、人件費削減対策の実施、下の方を見て小さい文字で管理職手当云々の一部削減とこうパーセンテージも載っていない、聞くと1%ぐらいだということですから、そんなことでわからないですよ。だから人件費だってそうでしょう、去年見たって平均2%以上は定期昇給するわけでしょう。そうすると、40万基本給もらっていた人が2%だって 8,000円定期昇給するだけですよ。4万円の管理職手当も1%削減したら 400円ですよ。差し引きしたら 7,600円上がっているじゃないかと、上がっているのがだめと言うんじゃないですよ。そういうことになるわけですから、ただそうだとすればやっぱり財政厳しくないのかなと。したがって、その情報公開とか開示というものは、そのものずばりを出していただきたいと。でなければそのときそのときの都合で加工されたものになれば町民は迷ってしまうのではないかなと。だから、厳しいなら厳しいですよ、こうだからこうだ、今はこうです、それが大切ではないのかな。特に負担をお願いする機会もこれからあるわけでありますから、ではなおさらそういう情報開示というものがきちっと生でストレートに出すべきではないのかなというふうに思います。

答弁 町長

佐藤議員から再々質問でありますが、情報公開、これは今日の行政の中で最も大事なことであります。今日行財政が厳しいという実態、町民にわかりやすく説明すべきでないのかと、これは当然であります。私の説明責任であります。そこで、そのためにはやはり手段があるかと思います。その手段の第一歩が、みずから痛みを感じることではなかろうか。これは私のみならず、町職員含めてそうであります。その後で町民に対しての理解を求め、わかりやすく現況を報告するというのが今日の行政でなければならない、そのように考えておりますので佐藤議員の質問の趣旨に沿って、これからも町民に対して財政の現況というものを詳しくお話をさせてまいりたい、かように考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。

出典:厚岸町議会 平成14年第1回定例会 2002年3月7日 議事録 PDF(41ページ) 間違いを知らせる