赤平市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月12日
有害鳥獣について
2019年12月12日、赤平市議会の一般質問で、東成一議員が「有害鳥獣について」質問し、市長 畠山渉が答弁しました。
- 質問者
- 東成一 議員
- 答弁者
- 市長 畠山渉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の議事日程の表記です。
質問 9番 東成一
次に、件名の2、有害鳥獣について、項目1、駆除対策等について、要旨の1、ヒグマに関して伺います。北海道に生息している鳥獣の中で最も危険と言われており、山菜取りなどの入山時に襲われ、大けがを負ったり、時に死亡事故に至ることもあるなど大変危険なことであるとは知られているところですが、本年は札幌住宅地にもヒグマの出没、また近隣の歌志内市でも赤平からトンネルを抜けたあたりで道路を横断するヒグマの映像やこの12月に帯広市で小学校校庭での駆除に関することなどが幾度となくテレビで報道されていたのは、記憶に新しいことと思います。そのような中、赤平市では近年ヒグマの出没がなかったと言われていたエルム地区で雪解け間もない春先にヒグマの足跡の目撃があったり、幌岡地区では河川の工事現場近くで目撃もあったと聞いております。また、11月には共和地区で、夜間ということもありましたが、目撃情報があったと聞いております。このように春先から晩秋までの間にはヒグマの出没など起きている状況となっているようですが、いずれにしても人身に被害がないのは幸いなことだと思っております。そのようなことから、当市においてもいつ市街地にあらわれ、住民に危険を及ぼすのかわかりません。これからは冬眠時期に入り、ヒグマの出没はないように思いますが、今後の対策ということから市街地などに出没した場合の対応はどうするのか、速やかに対応できる体制マニュアルはあるのか、また今後ヒグマの駆除に対する取り組みを伺います。
答弁 市長 畠山渉
ヒグマについてでございますが、当市でのヒグマの目撃通報でありますが、平成26年からの5年間で21件であり、平均すると年間4件ほどでありましたが、本年度は現在8件の通報となり、例年より増加しております。当市でのヒグマの出没は平成25年度、根室本線線路付近の住宅街での出没があり、住宅街ということから、発砲の指示が出なく、駆除に至らなかったという事例がございました。これは、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律の規定により、銃による駆除は住民の安全の確保ができない場合は銃の使用が認められないためであります。札幌市や帯広市での事例など、状況によりさまざまな対応が行われることとなります。それを踏まえまして、目撃通報を受けたときの対応は、北海道で示されたマニュアルの参考例をもとに作成している連絡体制マニュアルにより赤歌警察署、北海道猟友会滝川支部赤平部会への連絡をとり、現場へ向かい、ヒグマの有無、足跡などを確認しているところであります。しかし、現場確認では時間経過等もあり、全てがヒグマと断定できず、対応に苦慮しているところでありますが、通報は通報と受けとめ、安全確保の観点から通報、現場の状況など町内会と庁内関係部署へ連絡をし、看板設置による周知、ホームページへの掲載にて注意喚起を行っているところであります。その他に各季節に応じた注意喚起を広報あかびら、ホームページで行っているところであります。いずれにいたしましても、地域の安全のため今後においてもヒグマの出没、目撃情報などがある場合には関係機関の協力のもと速やかな対応に努めてまいりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
質問 9番 東成一
答弁にもありましたように、ヒグマの目撃情報はここ数年の平均の2倍ことしは通報があったということで、増加の傾向にあることから、住宅街に出没し、人的被害が起きる可能性を今後危惧するところであります。目撃情報を受けたときに迅速な対応ができるような体制を整えていただきたい、このことを要望して、質問を終わります。次に、要旨の2、エゾシカについてであります。北海道の試算報告によると、道内においてエゾシカの生息数は平成26年度では約68万頭、平成30年度は約66万頭で推移しているということと捕獲数は平成26年度では約13万7,000頭、平成30年は約11万1,000頭であり、生息数と捕獲数との関係から勘案すると増加傾向ではないとの北海道の試算報告があり、農業被害では、平成23年度は64億900万円、平成30年度は38億5,800万円で、減少傾向にあるとのことであり、平成22年から平成26年までの鳥獣被害対策補助の成果であると考えられます。このような状況との報告があるとはいえ、当市の農村地区はもとより、市街地にも鹿の出没が見られる状況であり、農業被害や車との衝突などが発生していると聞いております。これらを防止するためにはやはり捕獲をすることにより個体数を減少させることが必要と考えます。そこで、方法の一つとして近年ブームとなっているジビエ料理などの食材としてエゾシカ肉の需要もあることから、浦臼町で10月より稼働しているエゾシカのジビエの処理加工センターの利用も一つの方法と考えるところです。その施設は、ハンターが持ち込んだエゾシカを買い取り、枝肉に加工し、販売へとつなげている施設です。しかし、エゾシカを捕獲してから2時間以内に内臓の処理を行わなければならず、そのような制約があるため個体を安定して調達するのは難しいとのことでありますが、食材の確保とエゾシカの駆除が同時に行われることは大変有効なことであると考えます。そこで、当市におけるエゾシカの捕獲の現状を踏まえ、今後どのような対応を行うのか伺います。
答弁 市長 畠山渉
エゾシカについてでありますが、まずは当市の状況といたしましては、平成26年からの5年間での駆除数は352頭であり、平均すると年間約70頭が駆除されてまいりました。昨年は33頭、本年は52頭であり、平均を下回る駆除頭数との報告を受けております。要因としては、昨年誤射による死亡事故の発生により狩猟の自粛があったことが考えられるところであります。また、被害額の調査では、毎年農業者を対象に実施しておりますが、稲作が中心ということもあり、被害額の算定が困難であり、報告数も少ないことから、被害額も平均すると30万円を下回ることとなっておりまして、農業被害としては少ないという結果となっております。しかし、議員の述べたとおり、農地への侵入、公道への出没による事故などの被害は後を絶たず、少しでも減少させるためにもエゾシカの駆除は継続しなければならないことでもあり、その中で浦臼町で運用されたジビエの加工施設を利用し、捕獲した鹿を利活用することにより食としての新たな可能性を生み出すことや捕獲の促進にも効果があると考えるところであります。当市では、浦臼町からの申し出により加工施設の利用、搬入を行うには一定の講習受講の必要があるとの情報を得たことから、猟友会会員への周知を行い、2度の講習会を開催したことにより会員の約7割の方が受講され、持ち込みの資格を有したところであります。また、団体での集団捕獲活動を行うことにより、多頭数の捕獲が見込める場合は1次処理を行える車両が現地で待機するという対応もあることから、猟友会会員の駆除活動により駆除頭数の増加に期待するところでございます。いずれにいたしましても、ヒグマ、エゾシカの有害鳥獣駆除は、被害防止のみならず、住民の安全確保のため関係機関のご協力のもと情報の共有も行いながら活動を継続してまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 9番 東成一
公道での鹿と車との接触事故、農地への侵入や農作物の食害が多く見られますので、関係機関や近隣市町村と情報の共有を密に行い、エゾシカの駆除を継続していただきたいと思います。次に、要旨の3、アライグマについてです。特定外来種であるアライグマは、テレビアニメーションの放映などによりブームとなり、ペットとして飼育されたものの、逃亡や飼育放棄などにより道央部を中心に生息し始め、環境への適合性があることから、急速に全道の各地に分布を拡大し、現在の状況となっているところです。北海道の農業被害は、平成26年から29年までは7,000万円から9,000万円であったものが平成30年度は1億4,000万円と増加したという報告があります。また、希少動物の捕食なども確認され、生態系への影響が軽減されているほか、アライグマの回虫による人への健康被害も懸念されております。これらのことから、個体を減少させるため効果的な捕獲を進める必要があると考えるところであります。当市でも、農村地区においては収穫期を迎えたトウモロコシなどの農産物や市街地では家庭菜園での収穫期を楽しみにしている方々も被害を受けていて、市内各所に出没も広がっている状況であると考えるところであります。アライグマの駆除については、許可をとった農業者や市民の方により捕獲が行われているとのことですが、いまだに生息数が減っているとは考えにくい状況であると思います。近隣の市町では、捕獲に対する助成制度があるようで、どの程度の捕獲が行われているのかわかりませんが、それにより捕獲数がふえているとも聞いております。当市の生息数をはかり知ることは自然界の状況を考えると困難なことですが、市内各地域での被害の状況から推測すると、増加傾向に有すると考えられることから、今までより多く捕獲できるような対策をとるという考えはあるのか伺います。
答弁 市長 畠山渉
アライグマについてでございますが、まずここ数年のアライグマの捕獲状況ですが、平成26年からの5年間では559頭であり、年度により差はありますけれども、平均すると約110頭前後の捕獲がされているところであり、平成29年度154頭、平成30年度は131頭で、今年度は現在93頭であります。年度末には120頭を超えることが予想され、これまでの平均以上に捕獲される状況であります。しかし、アライグマは繁殖力が高く、捕獲数が出産数に追いついていないと考えられ、このことからも今後も増加傾向に向かうと考えるところであります。当市においては、過去より被害を受けた農業者や市民からの被害の通報や捕獲に関する問い合わせが寄せられたときには箱わな設置の資格条件などを説明し、資格取得を進めているところであり、資格所有者は現在131名となり、市内の各地域で箱わなによる捕獲が行われているところでございます。しかし、箱わなの数に限りがあることや自己所有地でのみ箱わなの設置という条件があること、市街地では近隣のペットが入るなど、これらの理由から資格所有者の全ての方が捕獲を実施している状況ではありません。他市、町においては農業被害に対する鳥獣被害対策補助制度の採択を受けたことにより捕獲がふえているということは伺っておりますが、当市では農業の被害額の算出がされないため補助制度の要件に満たないところから、現時点では当市独自の助成は難しいと考えているところであります。今後アライグマの捕獲に関しては、さきにも述べましたが、さまざまな条件があり、捕獲者を多数確保することが必要であることから、資格保有者を増加させるための周知を行うことと捕獲設備の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
質問 9番 東成一
答弁にありましたように、アライグマの繁殖力は非常に強力であるがゆえに今後も増加傾向が予測されます。ことしの捕獲数が昨年の捕獲数の2倍になったという市町村もあると聞いております。このような捕獲に成果を上げている市町村の取り組みを参考にして、今後少しでも多く捕獲できるように対策を検討していただきたいと思います。