みんなの議会

赤平市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月15日

炭鉱遺産の継承と活用について

2017年6月15日、赤平市議会の一般質問で、木村恵議員が「炭鉱遺産の継承と活用について」質問し、企画課長 畠山渉、市長 菊島好孝が答弁しました。

質問者
木村恵 議員
答弁者
企画課長 畠山渉、市長 菊島好孝

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の議事日程の表記です。

質問 1番 木村恵

次の質問に移ります。大綱3です。炭鉱遺産の継承と活用について、①、基本構想について、ア、当面5カ年の方向性についてお伺いをします。赤平市しごと・ひと・まち創生総合戦略において、継承と活用と施策名がつけられ進められております炭鉱遺産活用基本構想が策定されたとして、6月の広報に載りました。4月と5月の計4回の市民説明会の意見を参考に炭鉱遺産活用検討協議会で策定されたとなっております。当初の構想では、総額17億6,263万円、そこからスポーツゾーン、多目的ゾーン、モニュメントゾーン、遊びのゾーンなどの整備を取りやめ、3億7,242万に大幅に減額をしたものです。しかし、私も5月16日の委員会で指摘をしましたが、新聞報道や広報の括弧内にあるように、重要文化財に指定された後には8億8,321万円の長期的改修、耐震関係費用というものは全くなくなったわけではありません。実際総額は12億5,563万円ということになり、決して将来への不安がなくなったとは言えないと思います。住民説明会では、数々の意見や質問に対して、立坑の保存とガイダンス施設だけはやらせてほしい、決して無理はしていかないと一貫して主張をされておりました。そこで、お伺いします。市民の方々の不安はどういうものだと認識をし、構想を策定したのか。取りやめたスポーツゾーンなども炭鉱跡地活用ゾーンとして図面上は残っていることから、明確に断念をされたのか。また、当面5カ年の緊急的改修、ガイダンス施設の建設、立坑ゾーンや坑口浴場ゾーンなどについて、市民の理解が得られたとするならその根拠はどういうものかお伺いをします。

答弁 企画課長 畠山渉(企画課長は2018年12月まで)

当面5カ年の方向性についてお答え申し上げます。ことしの3月から4月に合計4回の市民説明会を行った結果、市民の皆様からいただいたご意見としては、立坑やぐら、坑口浴場、ガイダンス施設などの立坑とその周辺の保存、継承と活用については理解するが、周りのスポーツゾーン、遊びのゾーンなどの総額5億100万円をかけて立坑周辺に整備しなければならないものなのかということが総体的なご意見だったというふうに考えているところでございます。ゾーニング・将来イメージ図、これらをガイドラインといたしまして位置づけており、スポーツゾーン等は炭鉱跡地活用ゾーンといたしまして一括した名称で記載してございますけれども、炭鉱遺産活用基本構想からは明確に削除してございますので、改めてご確認いただければというふうに思います。次に、市民の理解についてでございますけれども、3月から4月にかけて実施した市民説明会と5月から6月にかけまして実施いたしました住民懇談会の中で修正した基本構想について、市民の皆様にご説明させていただきました。説明会の中で頂戴したご意見と炭鉱遺産活用検討協議会の考え方など今回の行政としての判断に対する数値的な根拠づけはできてございません。しかし、赤平市しごと・ひと・まち創生総合戦略の中で重点施策としての位置づけでございますとか、炭鉱遺産活用検討協議会のご意見、市民説明会の意見を総合的に判断いたしまして、今回基本構想を修正したところでございます。

質問 1番 木村恵

各ゾーンは、明確に削除したということが改めて確認できました。根拠については、数値的な根拠はないがと、検討協議会の考えなどと説明会とほぼ同じ答弁でした。結局交付金がついたからやめられない、無償譲渡を受けたからやめられない、こういうことではないかと思います。市長、交付金に飛びついてしまったとか、6,000万ならやめるつもりだったが、1億2,000万ついたので中止できないといったことを発言されておりました。市長の発言ですから、市長にお聞きしたいのですが、結局交付金、無償譲渡、こういったことがやめられない理由ではないですか。

答弁 市長 菊島好孝(市長は2019年3月まで)

市民説明会の中における発言でございますけれども、厳しい財政状況の中で財源確保に奔走しておりましたこともありまして、私の発言にて誤解を生じさせてしまったことに対しましては、率直におわびを申し上げたいと存じますけれども、決して議会や市民の皆様方を軽視したものではなく、旧住友小学校に保存している貴重な炭鉱資料の展示、そして保存先としても活用を考えておりますガイダンス施設の建設につきましては、全国レベルの狭き門をくぐり抜け赤平市の先駆性が認められ、高い評価を得たということを強調した発言でございますので、ご理解を賜りたいというふうに思います。

質問 1番 木村恵

国から高い評価を得たということを強調したということですけれども、確かに賛成の方いることは事実なので、それは否定しません。でも、それでも多くの方が将来への財政的な不安から、やっぱり声を上げているのだと思うのです。決して市長の発言を誤解しているのではないと思います。多くの市民からは高い評価をされていることはないということは、住民説明会で感じませんでしたでしょうか。実際には、国のほうばかり向いている、市民のことを考えていない、こういった声も出ていたのではないでしょうか。それでも、今やめることができない理由について明確な否定というものはありませんでした。国に顔向けできないということが大事なやめられない理由だというふうに私は思います。次の質問に移ります。長期的改修と重要文化財登録についてお聞きします。今回の基本構想ではっきりしないのがこの長期的改修、耐震関係の部分です。重要文化財の指定を目指すと断言しているのに少なくとも6年以上はかかるから、今すぐにかかる費用ではない。現時点での試算であり、指定された際には事業費が大きく変動することが予想されると注意書きがあります。先ほど言いました委員会で平成21年に重要文化財登録された福岡県糟屋郡志免町の立坑やぐら保存整備事業についての議論を示し、指摘をしました。見守り保存の方針だったが、重要文化財指定を受け、長期的改修、耐震工事をすることになり、その事業費が説明不足だなどとして議決を得られないでいるということです。市長は、見守り保存も含めて検討し、無理なことはしないと説明会で答えておられましたが、実際には重要文化財になったら見守り保存はあり得ないのではないでしょうか。ここに一つ矛盾があると思います。また、指定されれば文化庁の指定業者が工事の積算を行うということになれば、一般的には今より多額の費用がかかるのではないかと想像ができます。そこで、お伺いします。赤平市の立坑やぐらは、構造的に見守り保存できるものなのか。また、文化庁指定業者とはどのぐらいあり、北海道内にもあるのか。実際に重要文化財になったところは、どのぐらい費用が変化したのか調査をされているのかお聞きします。

答弁 企画課長 畠山渉(企画課長は2018年12月まで)

長期的改修と重要文化財指定についてお答え申し上げます。立坑やぐら自体につきましては、表面的なさび等は見られますけれども、構造物としての構造的な強度等は問題なく、長期間にわたってその存在を保つことが可能と考えてございます。なお、防食防さび塗装等、鉄骨の劣化をとめるメンテナンス措置を施していけばさらに長期にわたって保存することが可能であると考えてございます。文化庁指定業者についてでございますけれども、公益財団法人文化財構造物保存技術協会の基準を満たした指定事業者が施工を行うこととなります。例としてでございますけれども、伝統的木造建築については、文化財建造物木工技能認定などの基準がございますけれども、立坑やぐらのような近代建築については詳細は明らかではございません。実際に重要文化財になった建物などで当初の改修見込み額と実際の改修見込み額でどのくらいの差が発生しているかということについては、公開された情報がなく、具体的には把握してございません。

質問 1番 木村恵

見守り保存が可能かどうかということは、ちょっと明確な答弁ありませんでした。私も調べましたが、北海道に指定業者というのはちょっと見当たりませんでした。防食塗装等で鉄骨の劣化をとめるメンテナンス処置、長期保存が可能という答弁がありましたが、再度お聞きします。鉄骨の建設物、建造物は、倒壊の危険性が高いと思われますが、未来永劫防食塗装だけで保存できるのか。また、今週月曜日の住民懇談会で企画課長、重要文化財指定には最低5年かかる、長期的改修についてはそのとき議会において誤りのない判断をしてほしい、こう答弁されました。行政側にも不安視する声があるのではないかと私は受け取りましたが、これからの将来を担う市職員の声などは聞いているのでしょうか。

答弁 企画課長 畠山渉(企画課長は2018年12月まで)

先ほども申し上げましたけれども、構造物としての構造的な強度等は問題なく、長期にわたってその存在を保つことが可能と考えられることから、耐震補強等の大規模改修、これは長期的改修になりますけれども、これまでは行わない、いわゆる見守り保存、これは可能であるというふうに考えているところでございます。炭鉱遺産活用基本構想につきましては、関連する各課の職員と理事者におきまして議論、検討したところでございます。それぞれの職員個別の意見につきましては答弁を差し控えたいと存じますが、さまざまな意見がございました。その議論の結果、最終的な意思統一を図りまして、このたびの炭鉱遺産活用基本構想となったところでございます。

質問 1番 木村恵

長期間にわたって耐震補強等、大規模改修まで行わなくとも見守り保存はできるという答弁でした。これ極めて重要な答弁だと思います。今までは、重要文化財になれば多額の費用がかかると言ってきました。志免町も今そういう議論になっております。結局赤平市でもそういう議論がやはりされるのではないかと私は思います。問題を先送りしているだけだと思います。まして赤平市の立坑は、中に入って見学をするわけですから、見守り保存ではないと思います。見守り保存というのは、お金をかけないで入れないようにして、朽ちていくのを見ることだと思います。また、今市職員の意思統一ができているということをおっしゃいましたけれども、私はそうは思いません。将来の心配している職員というのは、決して少なくなく、多くいると感じております。市長に聞いてほしいのですけれども、今文科省のことや国会でもいろいろやっておりますが、前事務次官がやめてから記者会見したなどと言っておりますけれども、職員はやっぱり言わないのではなくて言えないのだと思うのです。それが現職中に逆らうようなことというのは、なかなかそう捉えられるようなことは言えないのは当然だと思います、組織ですから。だからこそ、そういった気持ちを酌み取っていかなければいけないのではないかと私は思います。それができなければ市民の気持ちもわからないのではないかと思います。このことだけは言っておきたい、そう思います。次の質問に移ります。②の地域再生計画についてお伺いをします。ア、作成の経過についてお聞きします。5月16日に委員会に提出されました地域再生計画ですが、地方創生拠点整備交付金の申請の時点で作成され、国に提出したものだということです。住民説明会で市民の方が内閣府のホームページにあったとして取り上げ、質問をされていましたこの計画、私も内容は交付金内示後に知りました。なぜこの計画が5月16日まで議会に明らかにされていなかったのか。その理由は、ガイダンス施設が地元特産品を販売し、入場料を徴収し、施設の維持管理費に充当することや年間7,000人から9,000人の観光客数を見ていて、大学教授が十分上回る集客が見込まれると言っている、根拠にもならない理由で立てられたKPIなど、あたかもこの施設で雇用創出し、収益を得ることが目的であるかのような内容だったからではないかと私は思います。委員会では、ガイダンス施設単発で効果を上げるものでなければ、交付金の対象にならなかったため、こういった計画になったという答弁がありました。もちろん市民合意のもとで立てられた計画でないことは言うまでもありません。ここでお伺いをします。どのくらいの期間をかけてつくられた計画で、いつでき上がり、今までなぜ市議会に提出をされなかったのでしょうか。

答弁 企画課長 畠山渉(企画課長は2018年12月まで)

作成の経過についてお答えいたします。ご承知のとおり、今般の地域再生計画につきましては、地方創生拠点整備交付金に伴うものでありますことから、双方記載内容は同様でございまして、ほぼ同時に作成作業を進めた経過がございます。地域再生計画につきましては、本提出後も内閣府より軽微な指摘もございまして、現在の地域再生計画の形となったのは1月19日でございます。また、どのくらいの期間をかけてつくられたのかということでございますけれども、本格的な作業ということであれば、1カ月程度と理解してございます。もう一点、なぜ市議会に報告がなかったのかということでございますけれども、作成作業が非常にタイトなスケジュールの中で行われまして、また内閣府等の指摘等もあり、修正を繰り返しながらの作業となってしまったため、市議会に報告するタイミングを逸してしまったというのが正直なところでございます。あわせて地域再生計画認定後、事後報告となりますが、5月の常任委員会まで報告をしなかったことについては、率直におわび申し上げたいと思います。

質問 1番 木村恵

上砂川町の炭鉱館を視察した際、上砂川町の企画課の方も正直タイトなスケジュールでなかなか市民合意まで取りつけるのは難しかったと同じような答弁されておりました。国の制度にまず大きな問題があると思います。交付金を餌に競わせるトップランナー方式のようなやり方で住んでいる市民のことなど全く気にもとめない、こういったやり方だと思います。そして、その交付金を得るために市民、議会に報告せず、交付金がついたからと進めるというやり方、これは決して肯定されるものではないということを申し上げたいと思います。大阪府阪南市では、交付金がついた地域再生計画を見直すと言って出馬した市長が当選し、今市民的な合意を得るべく再検討がされています。決して国に顔向けができないといったことではないと思います。市長、考え直す、見直すことを考えませんか。

答弁 市長 菊島好孝(市長は2019年3月まで)

今般の地域再生計画につきましては、地方創生拠点整備交付金、つまりガイダンス施設を効果的に運営していくための計画でもあります。したがいまして、これまでのガイダンス施設建設における市議会での議決などの経過を踏まえまして、現行の計画のとおり進めてまいりたいというふうに考えてございます。しかし、今後運営方針など細部につきましては、計画を進めていく段階でそのときの状況に応じて柔軟に対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

質問 1番 木村恵

これ議決の経過といっても議決には全く関係ないのです。内容が示されていなかったわけです。見直さない理由にはならないと思います。阪南市の例では、内閣府は交付金を返せということは言っておりません。市民の合意のあるものをできるのを待つというふうに委員会で言っておりました。それでもこの計画は変えないという今答弁ですが、結局これ市民が何を言ってもだめなのだと、諦めてしまうのではないかと私はすごく心配になります。見直さないと言ったこの国に高い評価を得たという中身について、次の質問でやっていきたいと思います。イのガイダンス施設についてお伺いをします。決して市民の大多数が認めたと言えないこのガイダンス施設ですけれども、この計画は自立性が先導的であると認められる理由にあります。しかし、住民説明会ではガイダンス施設の入場料は数百円を考えていると答えたことから、私は入場料500円としても維持管理費約1,000万の半分にも満たないのではないかと委員会で質問しました。すると、ガイダンス施設の入場料は無料と考えており、ガイダンス料を取ると答えられました。しかし、ガイダンス料について明確な答弁というのは、そのときはありませんでした。上砂川町の炭鉱館に視察に行き、入場料は大人100円、子供50円を取っていたが、平成28年からは取っていないということを聞きました。現実にはこうなっていくのではないか、見直すべきではないかと質問をしてもガイダンスは交付金もつき、予算も議決されていることが大前提で、この計画も認定されているので、平成30年度から目標に向かって進めていくと答弁されました。確かに議決されました。交付金もつきました。しかし、その根拠となるべきこの計画は、市民の方々も市議会も知りませんでした。国だけにいいことを並べて交付金をもらって、後からこういうものでしたと出してきたということになり、そこでお聞きします。ガイダンス料は幾らとして、雇用は何名つくる、維持管理費用はどうなる見込みか、自立性があるのかないのか、お答えください。

答弁 企画課長 畠山渉(企画課長は2018年12月まで)

地域再生計画について、ガイダンス施設についてお答え申し上げます。ガイダンス料につきましては、検討段階ではございますけれども、大人1人当たり1,000円以内を想定してございます。また、雇用についてでございますが、正職員1名、臨時嘱託職員1名、地域おこし協力隊1名、このほかガイド活動、市民団体への一部業務委託等の体制を考えてございます。これに伴います維持管理費でございますが、地域おこし協力隊の活用によりまして、3年間人件費、活動費の特別交付税の措置が得られると考えてございまして、したがいまして人件費を含めた維持管理費の合計は、当初想定の1,000万円を下回る金額を予想してございます。自立性についてでございますけれども、一般的に公共の社会教育施設に関しましては、人件費を含めた維持管理費について、入場料等の収入で賄うことができているケースというのは、ほとんどございません。これは、経済性のみの観点ではなく、教育や歴史、文化といったものについて、守り、残し、市内外の方に活用していくという至上主義ではない社会教育施設としての存在意義にほかならないものであると考えてございます。このガイダンス施設でございますが、赤平市の炭鉱遺産の価値や歴史、文化財としての存在について広く知ってもらい、市民にとっては歴史の保存、継承を、市外の方につきましては赤平市の魅力をPRする施設として交流人口の増加や経済効果など直接的、間接的な波及効果をもたらすものと考えてございます。

質問 1番 木村恵

今まで取っていなかったガイダンス料を今度は1,000円以内で取るということです。そして、ガイダンス施設の入場料はやっぱり無料と。これで本当に人がリピーターが来て、毎年7,000名から9,000名来るのかということです。私は、正直ちょっと期待できないのではないかと思います。職員、正職員1名、臨時嘱託職員で1名、地域おこし協力隊1名。確かに協力隊は交付税措置ありますが、この地域再生計画の中にはどこにも書いていないわけですよね、協力隊のことは。雇用創出をするとして国に出した計画で、国に人件費を出してくれと言っているようなものではないでしょうか。だから、これ記述できなかったけれども、後からつけ足したということになると思います。国に対して自立性として今言ったように雇用創出、特産品販売、収益性、こういったことを入れ込み、自走化を目指すとしながら、市民に対してはどう説明するかというと、収支均衡とれないのが一般的だと、社会教育施設だと、社会教育の観点から行っていくと、交流人口をふやして波及効果を上げていくのだという説明をするわけです。ですから、市の税金が投入されても何らおかしくないという説明になるのです。私は、国に対して、市民に対して、やっぱり説明が矛盾すると思うのです。これ逆に言ったら国にも市民にも顔向けできないということになると思うのです。今のところ矛盾していると思いませんか。

答弁 企画課長 畠山渉(企画課長は2018年12月まで)

再質問いただいた内容についてお答え申し上げます。地域再生計画の中では、地域おこし協力隊の明記はされてございませんが、炭鉱遺産と関係のあったNPO法人、それから各種団体と協議、連携を図りまして、管理運営について自走化、これは自立化というものを目指してまいりたいと考えてございます。

質問 1番 木村恵

これはだめだと思います。市民は納得しないでしょう。自走化できないから、市民には社会教育の観点からという説明をするのですよね。それで、経費がかかるのはやむを得ないと。内閣府に対しては、今目指すと言っているから、できなくてもいいということになるということですか。そういうことだと思うのです。住民説明会でも国や市民両方に、悪く言えばうそをついていると言ってもいいのではないかというふうな指摘があったと思います。私も委員会でやっぱりこれダブルスタンダードなのではないかということを言っております。矛盾していることを目指しているという言葉でごまかしている。結局市民負担を軽くするために交付金をとりに行った、そう言っていますけれども、交付金ありきで話がスタートしているのだと思います。ゼロベースからのスタートではないのだと。そういうごまかしの答弁がこの計画には見られます。やっぱりこの交付金、無償譲渡、ここがこの計画のスタートだったということがはっきりしたのだと思います。次の質問のほうに行きます。③、今後の方針についてお聞きします。今までこの議論で炭鉱遺産活用について、いろいろ問題点を私指摘してきたと思います。基本構想は、市民の方々の意見を聞き、大規模な公園化は断念したということははっきりしました。ここは、評価されると思います。炭鉱の歴史の保存継承に携わってきた方々も例えばスポーツゾーンや多目的ゾーン、またパークゴルフ場というのは、保存継承には必要がないと理解もしてくれるのではないかと思います。立坑の重要文化財指定もできることならなってほしいと願うのが当然かもしれません。無償譲渡を受けた今、ますます期待してしまうと思います。しかし、現実的には人口減少が見込まれ、やる気や交流人口で赤平市を持続させていくのは、私は現実的ではないと思います。歴史の保存継承というものは否定されるものではありませんが、未来永劫立坑を維持管理していくことだけが保存継承なのでしょうか。立坑は、見守り保存がきかないということは私申し上げました。歴史の継承と未来の赤平市民のためにも、当初この計画では30年は倒壊の危険性がないということを言われておりました。それまでの間、それであれば安全対策しながら活用していけばいいと思います。そして、その間に解体する費用を積み立てていく、倒壊の危険が来たときは責任を持って解体してもらう、そういう決断が必要ではないかと思います。これ以前若山議員も質問されていたと思いますが、私もこれ現実的な案だと思います。市民の合意のもと、将来への不安をなくすためにそういった計画に見直すべきだと思いますが、市長、今後の方向についてお聞きします。

答弁 市長 菊島好孝(市長は2019年3月まで)

今後の方針についてお答えをさせていただきます。これまでの市民説明会や住民懇談会の中でもお話をしておりますとおり、今後におきましては重要文化財の指定に向けた作業を進めてまいりたいというふうに考えております。そのためには、まず短期的な施設の整備といたしまして、立坑やぐら建屋の劣化の防止と立坑やぐら本体の点検や部分的な防食塗装、市民活動のための場づくり、旧住友小学校に保存している炭鉱資料の移設、一般公開のための準備など短期的な施設整備が必要と考えてございます。重要文化財の指定に向けた作業を進めていきまして、指定された際には文化庁によります保存方法が検討されるものというふうに考えております。なお、重要文化財の指定にならない場合も当然に想定しなければならないものでございますけれども、重要文化財の指定等の動向も見ながら今後5年間の成果と反省を検証し、6年目以降の新たな整備方針の中で検討してまいりたいというふうに考えております。

質問 1番 木村恵

重文指定されれば、結局志免町のようにまたやめられないと、やらなければいけない、市民の意見等を聞かないということになって、また同じような議論が繰り返されるのではないかと思います。無償譲渡を受けた今、市民が要らないと言ってもこれ返せるものでもないのではないでしょうか。問題を先延ばししないで無償譲渡を受けた責任をとるには、現状と将来を考えて今から対策することが当然国に対しても市民に対しても誠実な姿勢になるのではないかと思います。先ほども言いましたが、倒壊の危険が来ると言われている30年は、活用できるということでありました。当初は、そのような説明があったのです。防食塗装では、安全を保てるという答弁もきょうありました。それであれば、30年後また再度市民や市職員にそれの対応を任せるというのは無責任だと思うのです。ましてやここにいるほとんどの方というのは、30年後ここにはいないと私は思います。6年後に検討するとまた言いましたけれども、市長、6年後あなたが検討されるのですか。市長も私も6年後ここにいる保証というのはないのです。6年後と言わずに、今未来に責任のある決断、任期中にできませんか。市長、もう一度答弁いただきたいと思います。

答弁 市長 菊島好孝(市長は2019年3月まで)

再質問についてお答えさせていただきますけれども、基本構想の国の文化財登録及び指定作業を進めるとありますとおり、現在のところ重要文化財の指定に向けた作業を進めていきまして、指定された際には文化庁によります保存方法が検討されるものというふうに考えます。なお、重要文化財の指定にならない場合も当然想定しなければならないというふうに申し上げておりますけれども、重要文化財の指定等の動向を見ながら今は今後5年間の成果と反省を検証し、そして6年目以降の新たな整備方針の中で財源も含めた検討をしてまいりたいというふうに考えてございます。

質問 1番 木村恵

同じ答弁になるのですけれども、例えば社会教育という観点であれば、図書館や体育館や交流センターみらいなど、これから大規模改修、建てかえなど控えているものあります。小学校や認定こども園の話もあるでしょう。また、将来の市民に負担を残すことになっていくと思うわけです。そうならないために無償譲渡を受けた市長として、責任ある決断をするべきだと私は思います。さっきありましたガイダンス施設で正規雇用1名、協力隊なんて話は私初めて聞きましたけれども、前者の質問でありました保育士募集しても来ないということありましたけれども、正職員、保育士のほうを先にとるべきではないですか。高齢者の問題や子育ての問題とこのことを切り離して考えないで、バランスを考えて市政全体を運営していただきたいと思うのです。決してこれ先延ばししないで、任期中にぜひそういった決断をしていただきたいということを最後に申し上げまして、私の質問を終わります。

出典:赤平市議会 平成29年第2回定例会 2017年6月15日 議事録 PDF(16ページ) 間違いを知らせる