赤平市議会 平成20年第4回定例会 2008年12月16日
(1)雇用対策について/(2)農業振興について/(3)食の安全について
2008年12月16日、赤平市議会の一般質問で、谷田部芳征議員が「雇用対策について」「農業振興について」「食の安全について」について質問し、企画財政課長 伊藤寿雄、産業課長 菊島美時、市立赤平総合病院事務長 斉藤幸英、教育課長 相原弘幸が答弁しました。
- 質問者
- 谷田部芳征 議員
- 答弁者
- 企画財政課長 伊藤寿雄、産業課長 菊島美時、市立赤平総合病院事務長 斉藤幸英、教育課長 相原弘幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の議事日程ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の議事日程の表記です。
質問 3番 谷田部芳征
通告に従いまして質問をしますので、よろしくご答弁のほどお願いいたします。大綱1、雇用対策について、①、公共事業の確保と予算の増額についてお伺いをいたします。米国を中心とした世界的な株価暴落は、あらゆる業種の企業に大きな打撃を与え、地球規模での経済不況をもたらすなど、今世界じゅうに失業者が増大しております。特に米国議会においては、ビッグスリーと言われる自動車大手3社の経営破綻回避のために1兆4,000億という莫大な公的資金投入による救済法案の検討がなされておりますが、ついにこれも廃案となりまして、新たな支援策をめぐり注目をされている模様であります。この世界的経済不況は日本にも及び、消費低迷により現在自動車産業や電子機器、家電産業を中心とした製造業に大幅な生産縮小体制がとられました。人員削減計画による非正規労働者の解雇や契約打ち切りがふえており、現在社会問題にもなっております。このことから、非正規労働者や内定取り消し問題に国も本腰を入れて取り組んでいるようですが、労働者の生活を安定させるため早急な雇用対策、法整備を願うところであります。また、道は調査の結果、3社に1社が雇用調整に及んでいるというこの現状をかんがみ、来年度予算編成に当たっては雇用創出を重点政策として取り組むとのことであります。現在当市においても不況下の中で仕事を探すのは大変なことで、出稼ぎに行っている人もおりますが、国民年金や厚生年金の満額支給を受けていない人は生活が苦しく、年齢的にも出稼ぎも難しいとのことで、拾い仕事でもよいから何とかしてほしいという人がふえております。中には、企業のリストラにより地元にUターンしてくる若者もおり、いろいろなケースで職探しの依頼が私たち議員それぞれにあるわけであります。仕事をしたくても仕事がないのが当市の現状であります。当市においての公共事業は近年減少傾向にあり、普通建設事業費だけを見ますと、平成18年度の決算額は11億2,400万、19年度は6億7,300万、20年度はまだ予算でありますけれども、2億4,200万となっており、20年度決算額では補正額を加えてもそれほどの伸びは期待できないようであります。このように平成20年度は財政再生団体入り回避のために厳しい予算執行を余儀なくされたわけでありますが、このたびの住民懇談会において市長みずから申されておりますように、21年度に向けては99%財政再生団体入り回避されるものと私たちも予測しているところであります。各種取り組みと施策に加え、土地の売却等で臨時的に収入がふえるなど、財源にわずかですが、ゆとりができました。このことから、一番先に取り組まなければならないのは雇用対策ではないでしょうか。雇用の確保により市民の生活は安定、安心となるわけであります。市の財政事情の厳しい今こそ、産炭地基金を最大限に活用すべきですし、大いに値するところだと思います。来年度以降についても厳しい予算執行となると思われますが、21年度の予算編成に当たって、私は当市の雇用状況をかんがみ、多少の公共事業の拡大は図るべきであると考えておりますが、公共事業の確保、拡大等の考え方についてお伺いをいたします。次に、②、地元企業への対応についてお伺いいたします。最近は、大手企業の倒産や生産規模縮小による人員削減、給料カットなどの報道が多く目につきますが、道内においても中小製造業を中心に生産調整が行われ、当市や周辺自治体においても倒産やリストラが発生し、失業者がふえてきている状況にあります。大きな自治体では、緊急雇用相談会が開催されているところもありますが、ハローワークと連携して取り組まれているようですが、当市の失業者の対応はどのようになっているのでしょうか。また、企業に対しての経営状況の把握や相談等についての対応についてもお伺いをいたします。次に、産炭地基金の活用についてお伺いいたします。平成19年度、20年度では産炭地基金の利用があり、当市の企業は大いに有効活用されたことと思います。この中で新規事業への活用しか認められておりませんが、今厳しい不況下の中で中小企業は四苦八苦しておりますので、運用基準を緩和して企業の救済にも活用できるよう、関係自治体や道と協議することも必要ではないでしょうか。国の基準があり、難しいかもしれませんが、あらゆる努力は必要であります。可能性についてお伺いをいたします。この不況下において、金融筋の貸し渋りも含め、今後も倒産を余儀なくされる企業も出てくると思いますので、商工会議所や自治体の努力により少しでも救済の手を差し伸べ、経営破綻を未然に防いでほしいものと願っております。今後の地元中小企業への対策、対応について、お考えがあればお伺いしたいと思います。大綱2、農業振興について、①、地場農産物の評価と今後の対応についてお伺いをいたします。本年の作況は全国的に豊作となり、作況指数は全国で102、全道で106、空知は全道で1番の107という高い指数となりました。天候にも恵まれ、特にことしの特徴として8年ぶりに一度も台風が上陸せず、よって農業被害も少なく、プラスの要素となったものであります。JAたきかわ集荷施設、いわゆるライスセンターでは、出荷及び調製作業も間もなく本年産米の最終結果が出る予定でありますけれども、現在までの内容によりますと、昨年対比3万俵プラスの33万俵の出荷が見込まれ、全量1等米に調製し、食味の基準となるたんぱくの含有量も少なく、したがって高品位米の比率も高く、特に赤平産は高品位米出荷率97.2%と、JAたきかわの中でもずば抜けてよい数字が出ております。JAたきかわ産米の高品位率を押し上げている状況にもあります。もとより当市の米は良食味米として評価されており、生産農家の栽培努力もありますが、地形的に周囲を山に囲まれた盆地に位置し、温暖な気候に恵まれ、米を初めホウレンソウ、トマトのハウス栽培や他の畑作物を含めて品質のよい農産物が生産され、市場においても高く評価をされております。このように評価が上がっている中で、当然農業団体としての農協も販売に力を入れているわけでありますが、当市としても基幹産業である農業の地産地消の拡大に市民向けとしての踏み込んだPR活動が必要かと思います。地元産の農業振興についてお伺いをいたします。また、市長の所信表明にもありましたように、農業、商業、企業の連携を図りながら、市民に対する地場産品の認知と地産地消の拡大に向け、(仮称)産業フェスティバル開催に向け検討したいとのことでありますが、市民へのPRと当市の活性化に向けたイベントの実現を図っていただきたいものであります。お考えをお伺いいたします。次に、大綱3、食の安全について、①、一連の食品事件についてお伺いをいたします。昨年6月、ミートホープ社による食肉偽装事件を初めとして、中国産冷凍ギョーザ及び冷凍インゲンの農薬混入事件など、国産や輸入品を問わず、連続して不正きわまりない事件が今なお続き、ことし9月には輸入米としてのミニマムアクセス米の中に発がん性物質のカビ毒や残留農薬を含む汚染米、いわゆる事故米の食用としての不正転売事件は大きな社会問題として取り上げられ、企業の消費者無視による無責任な行為と管理する農水省の検査体制や危機管理の甘さが強く浮き彫りになり、今なおそれぞれの事件の解明もされていないものも多く、これまでに回収命令や自主回収となった食品は73種類で224以上になっており、道内の市町村においても事故米を含め他の食材も流通し、病院、学校、老人施設などの給食に利用された報道もあり心配しておりましたが、お聞きいたしますと当市の各給食施設には、民間を含めて私の調査した中では、すべてではありませんけれども、該当する食材は使用されていないと伺っており、安心いたしました。食の安全を逆なでする一連の事件について、病院給食、学校給食センターはどのように対処されてきたのか、また食材の利用に当たってのこれからの考え方についてお伺いをいたします。以上で1回目を終わります。
答弁 企画財政課長 伊藤寿雄
大綱1、雇用対策について、①、公共事業の確保と予算の増額についてお答えさせていただきます。世界の金融資本市場の混乱により経済の弱体化が進み、景気後退の兆しがますます強まり、国内においても大手企業を初め雇用削減が次々と打ち出されるなど、不況のあおりがさまざまな形となってあらわれ、今後は直接的に住民生活へ影響を及ぼし、景気低迷が長期化することを懸念いたしております。議員がおっしゃられるとおり、当市における公共事業につきましては年々減少傾向にあり、特に本年度については新たな財政健全化法によって財政再生団体に陥らないかどうかという正念場の1年でもありまして、公営住宅建替事業を初め、大幅に事業を先送りさせていただいている状況であります。確かに平成20年度決算見込みによる財政指標はすべて好転する見込みであり、心配されていた財政再生団体入り回避の可能性は非常に高くなったと言えますが、厳しい言い方で申し上げさせていただきますと、まだ20年度決算は3カ月半ほど残されており、不確定要素もございます。そういう意味では、可能性の段階でありますので、今後も引き続き気を引き締めて財政運営に当たる必要があると思います。また、現時点における平成20年度決算見込みによる連結実質赤字比率は早期健全化団体に、実質公債費比率は何とかぎりぎり健全化団体に位置するといった状況であります。しかし、議員が言われるとおり、当市のような小規模自治体にとりましては公共事業に対する依存度が高いというのも事実でありますし、平成23年12月までの時限となっている産炭地域総合発展基金の有効活用を図ることも大変重要であることも十分承知いたしております。現在来年度の国の地方財政計画が示されておりませんが、特に景気低迷による法人税などの落ち込みが地方交付税に影響するのか、非常に気にかかるところではありますが、こうした財源見通しと市全体予算のバランスの中で必要な公共事業を位置づけてまいらなければならないと考えております。今後は、平成21年度予算に限らず、財政健全化法による財政指標を常に意識しつつ、当市の規模に見合った安定的な財政運営に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
答弁 産業課長 菊島美時
大綱1、雇用対策について、②、地元企業への対応についてお答えいたします。議員が言われますとおり、最近では中堅企業が倒産することなど、当市においても現在の不況のあおりが押し寄せているものと思われ、経済雇用情勢はまさに未曾有の危機にあると認識しているところであります。また、当市としましても、特に相談窓口という形では設けておりませんが、いつでも対応いたしますし、ハローワークあるいは中空知職業訓練協会と情報を密にしながら、技術の向上や取得の推進を図るとともに、経営状況の把握につきましても中小企業相談所と連携を図りながら経営状況などの把握に努めてまいりたいと考えております。さて、産炭地基金の活用でございますが、議員が言われます趣旨も十分理解はいたしますが、やはり新産業の創造という基金の基本的な考え方からも、性質上運用基準の緩和につきまして大変難しいものと思われますことからも、ご理解賜りますようお願い申し上げる次第でございます。こうした厳しい中ではありますが、今後の当市の対策としまして、金融機関と連携を図りながら、現在の国の緊急保証制度でありますセーフティーネット貸し付けに係る相談や認定業務に係り迅速に対応すること、また赤平市中小企業融資制度の推進を図りながら、まずは対応してまいりたいと考えておりますとともに、今後の経済雇用情勢を見据えながら対応策については検討してまいりたいと思いますので、ご理解賜りますようお願いいたします。続きまして、大綱2、農業振興について、①、地場農産物の評価と今後の対応についてお答えさせていただきます。当市の農業基盤は水稲であり、水田農業の維持、増進を図るため、売れる米づくりを最大目標に掲げ、安心で安全な減農薬のお米にも積極的に取り組んでおり、土壌診断に伴う肥料の改善など、低たんぱく、高品位米の向上を目標として取り組んでおります。また、ことしの作況においても全国的にも作況指数やや良の102と確定しており、当市の管内における北空知でも107と全国平均よりも高い指数となり、農業者の努力と夏場の高温に恵まれるなど、水稲が順調に生育したのが要因と思われます。このような天候に恵まれ、JAたきかわの米の出荷状況においては全体で33万俵の出荷見込みと報告を受けており、良食味米として評価が高い。特に赤平産においては、高品位米出荷率97.2%と上位にあります。今後の販売増に特に期待しているところであります。また、平成19年度からは産地づくり交付金の活用によってトマト、ホウレンソウ、花卉などの複合経営を行っており、農業生産の拡充に取り組んでおります。このような取り組みの中、地産地消としてJA女性部や市内企業による農産物加工品などの販売PRも行っており、主力であるお米については地元飲食店への消費拡大を目的としたPR米の配付や赤平、滝川、芦別3市とJAの協力による即売会を開催したり、地方での販売活動も行っております。今後においても、当市といたしましては地産地消として地元農産物及び加工品など一人でも多く周知していただけるように農業者並びにJAたきかわと連携を図り、農業振興に努めてまいりたいと思います。また、産業フェスティバルでございますが、近隣において芦別市は農業まつりや商工まつりを行っており、滝川市においてはJA主催によるJAたきかわ祭りやたきかわ農業まつりを開催しております。このようなイベントにおいては、市内を初め市外からの集客もあり、一定の経済効果及び地場産物などのPR効果があったと聞いております。当市におきましても、広く市内や市外に対し地元からの農産物、加工品や商工業の製品などを発信しなければならないと考え、こうしたイベントによって地場産に対する認識と農業、商工業に対する理解を求め、あわせて消費の拡大を図るほか、生産技術、加工技術、販売の向上と市の活性化につながると考えているところであります。今後農業者、商工業者、JA、商工会議所など関係機関と連携を図り協議してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。以上です。
答弁 市立赤平総合病院事務長 斉藤幸英(市立赤平総合病院事務長は2009年3月まで)
大綱3、食の安全について、①、一連の食品事件についてお答えいたします。昨年から食品偽装や中国産の冷凍食品の残留農薬問題、さらには事故米など、食の安全と信頼を脅かす大きな事件、事故が相次いで発生しております。当院におきましては、問題となっている食材の使用実績はありませんでしたが、患者に提供している給食は単なる食事の提供ではなく、治療の一環と位置づけをしていることからも、食材に対する安全の確保は重要な事項と認識をしております。一連の問題が明らかになってからは食材の安全性を重視し、価格が割高となり、病院負担はふえる結果となりましたが、冷凍食品からより安心、安全な生鮮食品等の食材利用に切りかえをしております。今後も細心の注意を払い、安心、安全な食材の利用を進めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上です。
答弁 教育課長 相原弘幸
大綱3、食の安全について、①、一連の食品事件についてお答え申し上げます。本市の学校給食においては、これまで報道されております一連の食品事件の食材については使用しておりません。担当職員は、日ごろから食材の安全には細心の注意を払っており、日々緊張の中で業務を行っております。このところの一連の食品事件はそのような努力を無にする声であり、強い憤りを感じるところであります。給食センターでは、安心、安全な食材の確保と提供という観点から、疑わしい食品は使用しないこと、そしてできる限り道内、国内の食材を求めているところでございます。また、発注の際には納入業者より産地と生産工場の明記や食材の成分分析をしていただくことなどにより万全を期す努力をしているところでございます。今後もその継続とともに、あわせて地産地消のもと地元の食材の利用拡大も図り、より安全に配慮してまいりたいと思いますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。以上です。
再質問 3番 谷田部芳征
それぞれご答弁をいただきまして、ありがとうございました。再質問ではございませんけれども、1点申し上げて終わりたいと思います。雇用対策についてでありますが、まさに異常事態とも言える経済不況が地方に押し寄せ、さらに長期化することが予想されるときであります。早急なる国の支援策が急がれますけれども、当市におきましても不況下における公共事業の確保と事業予算の増額については本当に必要なことであります。道内でも自治体独自の動きも見られ、先日標茶町では緊急雇用対策として森林組合の枝払い作業に1,200万の予算を計上し、1人当たりでは多い金額でありませんけれども、約100人の雇用を予定しているとの報道がありました。当市も産炭地域基金の有効活用を含めまして、ぜひ前向きにご検討いただきますように要望して、質問を終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。