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網走市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日

1項目めのRSウイルスワクチンの助成について

2024年12月10日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「1項目めのRSウイルスワクチンの助成について」質問し、健康福祉部参事監 永森浩子が答弁しました。

質問者
永本浩子 議員
答弁者
健康福祉部参事監 永森浩子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 永本浩子

-登壇- 公明クラブの永本でございます。私はさきに通告させていただきました、3項目について質問させていただきます。それではまず、1項目めのRSウイルスワクチンの助成についてお伺いいたします。RSウイルス感染症については、昨年12月の一般質問で、高齢者の肺炎予防について質問させていただいたときに取り上げさせていただきました。インフルエンザに比べると重症化リスクは同等、もしくはそれ以上とされており、特に肺炎を引き起こすリスクはインフルエンザよりもRSウイルスのほうが高いとされているにもかかわらず、RSウイルス感染症について知っている人は非常に少ない現状だったため、高齢者の肺炎予防の一環としてRSウイルス感染症の周知と感染予防への注意喚起をお願いしたところです。その結果、市のホームページに載せていただき、最近ではテレビでも、さだまさしさんのCMが流れるようになり、以前に比べると周知は進んできたのではないかと思っております。私が確認しているのはホームページへの掲載だけですが、ほかにも周知はされているのでしょうか。また、RSウイルス感染症に対する問合せなどは入っているのでしょうか。周知度に対して市としてはどのような認識をお持ちなのか、お伺いいたします。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

RSウイルス感染症の周知についてですが、一部、民間企業が行った調査によると、RSウイルス感染症という疾患名を6割の方が認知している一方で、疾患について、ある程度知っている人は2割未満であり、インフルエンザや新型コロナウイルスと比べると認知度は低い状況にあるとのことです。市としましては、本年5月に市ホームページに肺炎予防についてのページを追加し、その中でRSウイルス感染症についても紹介し、感染予防について周知するとともに、予防接種については医師に御相談いただくよう案内しています。現在のところ、ホームページ以外には周知は行っておりません。また、RSウイルス感染症に関する市民からの問合せはこれまでございません。

質問 永本浩子

まずは、ホームページに掲載していただいたということで感謝しております。ドクターのほうには何件か、多分テレビでCMが入るようになったせいかと思いますけれども、RSウイルスというのは何なのでしょうかみたいな問合せは入っていたようですが、市のほうには入っていないということで、テレビでCMが流されたことで、RSウイルス感染症という疾患名はかなり知られてきているけれども、現実この疾患の中身については、まだまだ知られていないというのが実態であるというところだと思います。多分、その大きな要因はRSウイルスというのは日本名で言うと、呼吸器合胞体ウイルスとなるのですけれども、この日本名だと何となく肺とか呼吸器に影響を及ぼすウイルスかなとイメージが湧きますが、RSウイルスと言われると何のことやらとなるのだと思います。また、高齢の方はなかなか市のホームページを見る機会も少ないと思いますので、できれば高齢者対象の健康教室や老人会などで、日本名も紹介しながら周知を図っていただけると理解が進むと思いますけれども、この点はいかがでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

周知についてでありますが、議員よりお示しいただいた方法も含め、高齢者に対する周知方法を検討してまいります。

質問 永本浩子

ぜひ検討して実施していただければと思います。次に、RSウイルスには毎年60歳以上の約70万人が感染して急性呼吸器感染症を発症し、そのうち約6万3,000人が入院、約4,500人が亡くなっております。インフルエンザに比べると、潜伏期間も罹患期間も長いため回復に時間がかかり、入院期間も長引きます。入院した人の47.4%、約半分が肺炎になっており、これはインフルエンザで入院した人の約2倍という数字になっております。特にCOPD(慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患)や糖尿病、鬱血性心不全などの基礎疾患を持っている方の入院比率は高く、重症化しやすいというデータも出ております。また、退院後も在宅医療や再入院、介護施設への入所など、より高度なケアが必要となり、医療・介護のニーズも増え、仕事の生産性低下による経済的負担にもつながることから、60歳以上のRSウイルス感染症による年間疾病総負担額は944億円との試算も出ております。来年はいよいよ2025年、団塊の世代の皆様が全員75歳以上の後期高齢者になり、当市も本格的な超高齢社会を迎えます。医師や介護人材の不足など多くの課題を抱える中で、RSウイルス感染症の医療・介護への影響について、市としてはどのように捉えているのか、見解をお伺いいたします。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

RSウイルス感染による医療・介護への影響についてでありますが、成人のRSウイルス感染症は、令和6年3月14日開催の第24回厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会)において、65歳以上の高齢者約1,000人を対象に1年間観察した研究では、2.4%がRSウイルス感染症を発症し、そのうち4.2%が入院したという知見や、全国4病院の65歳以上の肺炎患者2,037人における原因微生物を調べたところ、RSウイルスは全肺炎の3.8%から5%という知見が示され、加えて重症化に関する知見は乏しいとの見解が示されております。一方で、東京大学大学院が過去に行った調査では、高齢者が肺炎により入院治療を行った場合、その期間が長期化する傾向にあり、35歳から64歳の平均在院日数と比較して、75歳以上では約2倍になるというデータも示されております。一般論として、肺炎にかかわらず様々な疾患により入院等療養期間が長期にわたることにより、医療費負担の増加や身体機能の低下等による要介護状態への移行、認知機能の低下なども懸念されるものと考えております。

質問 永本浩子

先ほど申し上げました毎年70万人が感染しているという数字は、60歳以上の1.62%が発症するというデータを基に算出されたものですけれども、今、御答弁がありましたデータですと、65歳以上だと2.4%が発症するということですので、やはり高齢になるほど発症率は高くなるのだということだと思います。しかも、アメリカで行われた基礎疾患を持たない人と持つ人のRSウイルス感染症の入院比率では、COPDで3.2から13.4倍、糖尿病で2.4から11.4倍、冠動脈疾患では3.7から7.0倍、鬱血性心不全では4.0から33.2倍、入院率が上がるというデータが出ております。今後、高齢者の人数自体が増えることによって、発症者数も増え、入院する人も入院期間も増え、介護度が上がる人も増えるということになるかと思います。そうすると、医療資源の不足、医療費の負担、介護施設・介護人材の不足といった課題を抱える当市にとっても、大きな問題になってくるのではないかと心配するところです。また、重症化に対する知見は乏しいとのことですが、日本人を含む国際第Ⅲ相試験では、重度下気道疾患、肺炎に当たるわけですけれども、それに対する有効性は1シーズン終了後で94.1%というRSウイルスワクチンでは高い数値が出ておりまして、肺炎死を防ぐという意味では大変有効なのではないかと思われますが、いかがでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

RSウイルスワクチンについては、承認されてから間もないものであり、その知見データが少ない中で、議員お示しのとおり、様々なデータがあることは承知しておりますが、市としましては、国が発する各種情報等により有効性について判断したいと考えております。

質問 永本浩子

前回の質問でも言わせていただきましたが、RSウイルス感染症は有効な治療薬がない中で、昨年9月にワクチンが開発・承認されたものでございます。RSウイルス感染症に対抗する唯一の予防法として大変価値のあるものと私は考えるところですけれども、市内でも基幹病院を含む三つの医療機関で採用され、既に接種も始まっていると聞いておりますが、どのような状況なのかお伺いいたします。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

市内医療機関での接種状況についてでありますが、市で把握しました市内医療機関の状況では、本年夏頃から接種を導入しており、自己負担額は2万6,000円前後で、現在のところ接種をされた方はいらっしゃいますが、まだ極めて少ない状況と伺っております。

質問 永本浩子

この2万6,000円というお金が本当に、自分も受けるかと聞かれたらなかなか決断ができないかなという、2万6,000円前後、病院によっては2万8,000円というところもあるようですけれども、やはり高すぎてちゅうちょするというのが現状だと思います。市内ドクターも基礎疾患をお持ちの高齢患者さんには、この時期になるとワクチンの接種を進めてはいるけれども、この金額を聞くと皆さん考えてしまうというお話も入ってきております。しかし、それでも接種した方は少ないけれども、現状いるということが確認できました。私のほうでは、接種を導入している医療機関は三つと聞いておりますけれども、その点は間違いなかったでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

市としても、同様の認識でございます。

質問 永本浩子

市内で三つ、一応接種を前提として導入を実際にしていただいたところが出てきているということは、一つ大きなことかと思います。RSウイルスワクチンは2年に1回の接種ではありますけれども、1回、先ほどは2万6,000円前後ということでしたが、2万5,000円から2万8,000円と非常に高額です。そのため、後志管内の神恵内村と留萌管内の小平町が、本年4月から全国で初めて60歳以上の住民を対象に接種費用の助成を開始いたしました。また、近隣自治体でも斜里、清里、訓子府、標津町などの医療機関から行政に助成の要望が出されているようでございます。道内でも助成を検討している自治体や、来年度からの助成開始を予定している自治体も増えていると聞いております。網走市内の医療機関からも基礎疾患を持つ高齢者など、接種を勧めたい患者さんはいるが、高額なので助成があると助かりますというお声を頂いております。当市におきましても、帯状疱疹ワクチンと同様に、RSウイルスワクチンへの半額助成をぜひ検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

RSウイルスワクチンへの助成についてでありますが、現在、RSウイルスワクチンを販売している2社の添付文書には、本剤の効果の持続性に関するデータは得られていないとの記載があります。また、RSウイルス感染症の重症化に関する知見は乏しいことや、定期接種化に向け、疾病負荷などについて国が調査・検討を進めていることから、市といたしましては、現在のところ助成を行う考えはありませんが、今後の国の動きや他自治体の状況を調査しながら研究してまいりたいと考えております。

質問 永本浩子

去年承認になったばかりですので、まだまだ知見は少ないのかもしれませんが、今、答弁にありました添付文書に記載の持続性に関するデータは得られていないということに関して、製薬会社に問合せしたところ、現在5年間のデータを収集中のためそのような表現になっていますが、1シーズン終了時点での有効性は82.6%、2シーズン終了時点では67.2%の有効性が認められているので、2年に1回接種してもらえば十分効果はあるというポイントでございました。健康寿命をいかに延ばせるかということが大事な政策テーマになってきているこのときに、予防できるものはしたほうが、本人にとっても自治体にとってもいいことではないかなと私は考えております。道内でも助成を検討している自治体も増えてきているようでございます。また、令和7年度から助成を開始する自治体もあるというふうに聞いておりますので、ぜひ、動向を注視していただきながら、当市としても助成をぜひ検討していただきたいと思っております。

出典:網走市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる