網走市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月11日
医療体制について
2024年12月11日、網走市議会の一般質問で、村椿敏章議員が「医療体制について」質問し、健康福祉部長 結城慎二が答弁しました。
- 質問者
- 村椿敏章 議員
- 答弁者
- 健康福祉部長 結城慎二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 村椿敏章
次の質問に移ります。医療体制について伺います。網走厚生病院の診療体制の縮小について伺います。10月に市民から、厚生病院の整形外科に通院しているが、病院から他の病院に当たってほしいと言われたが、どうしていいのかわからないと言われました。私は厚生病院でそんなことがあるのかと思いました。先生が代わる予定だとかというのであれば何となくわかりますが、他の病院を当たってほしいというのはどういうことなのか、そう思いました。病院と相談してくださいと答えました。また別の人からは、常勤の先生がいなくなると聞いた。整形外科はなくなってしまうのかと心配だと、そういう問合せがありました。そこで厚生病院のホームページを見てみると、「来年4月より、整形外科の入院・手術の診療縮小に伴い、外来の診療も縮小していくことになりました。つきましては、当院での外来受診は、予約外の受付(新患、再来)を停止しており、また、次回以降の予約をお受けすることができなくなるため、今後は近隣の医療機関を受診していただくことになります。なお、他の医療機関を受診される際は、紹介状が必要になるので、希望する医療機関と受診予定日を電話にてお伝えください」とありました。これはつい最近に出されたものであります。網走市民が心配するのは当たり前です。高齢化が進む中で、膝や骨盤、腰や肩が痛いという人は大勢いると思います。これから冬に向けて、転んだとか、けがも多くなると思います。厚生病院の整形外科はどうなるのか、なくなってしまうのか、伺います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
議員お示しのとおり、網走厚生病院は、来年4月より整形外科の入院・手術の診療縮小に伴い、外来の診療も縮小していく方針を公表しておりますが、廃止の考えはないと承知をしております。市としましては、整形外科の診療体制の確保は、市民の安心・安全な生活を守る上で、重要な課題であると考えておりますので、今後、網走厚生病院及び関係機関と協議の上、診療体制確保に向けた必要な対策を行ってまいります。
質問 村椿敏章
廃止はしない、整形外科はなくしませんということがわかりました。今後のことも非常に心配です。なぜなら、厚生病院は救急医療を担っているからです。網走記念病院と交互に対応されていると思いますが、今後の救急の対応についてどうなるのか伺います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
現在、網走厚生病院における整形外科患者の救急対応については、通常の対応が困難な状況になっております。このため、二次救急対応医療機関である網走記念病院や市外の医療機関の協力により、必要な救急医療体制を確保してまいります。
質問 村椿敏章
周りの病院と連携しながら、救急医療を維持していくということでありますね。そうした中で、政府は病院の病床数を減らして医療費全体の削減をするために、2019年頃に公的病院の統合・廃止を求めてきています。この間、コロナ感染症の感染拡大があり、どの医療機関も必死に対応していただいたところであります。厚生病院も発熱外来をつくり、感染を拡大させないように大変な努力をしていただきました。抗原検査体制をつくって、学校や施設の感染拡大防止をしていただきました。国は、今後も感染症に対応するよう病院に求めていますが、一方で、5類に移行させて、再び病床削減をするよう求めています。網走市民の命と健康を守るために、市が何をしなくてはならないのか、見解を伺います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
当市では、市民の命と健康を守るために、開業医誘致助成制度や、地域センター病院である網走厚生病院をはじめとする医療機関への各種支援、網走厚生病院での脳神経外科開設及び運営への支援、移動型医療サービスの導入などを行ってまいりました。今後も同様に、医療提供体制の確保について、必要な対策を行ってまいります。
質問 村椿敏章
必要な医療体制を確保していきますということですけれども、国の方針が、先ほど言いましたように、病床の削減を求めているわけです。このまま国の方針に従っていたら、網走から公的病院である厚生病院がなくなってしまうのではないでしょうか。網走市の市民、住民の命を守るために、国は病床削減を押しつけるなと言うべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
病床削減の部分については、やはり全体として人口減少がある中で、適正な病床の状況にしていく必要があるものと考えております。ですから、これまでの例えば入院者数の推移等も見ながら、必要病床数というのは判断されるべきものだというふうに思いますので、その中で、例えば現状の形の維持が必要なのか、あるいは削減しても大丈夫なのかということは、医療機関とも話をいろいろしていく必要があると考えております。
質問 村椿敏章
今の医療の状況を見ると、病床削減も仕方がないというような答弁だったと思いますが、やはり網走の公的病院でもある厚生病院をどうしていくかというところは非常に大事なところですから、ぜひ、ここについてはしっかりと対応していただきたいと思います。次に、網走厚生病院の役割について伺いたいと思います。網走厚生病院は、昭和19年、1944年に73床から始まり、その後93床、119床、201床、249床となり、1966年には網走市が運営していた中央国保病院を買収し、286床となります。その後、317床、1989年には地域センター病院、1999年には362床と増床してきました。そして、2006年に建て替えがされて、今の厚生病院になりました。当初は372床で始まりました。その後、入院患者の減少などから5階病棟、8階病棟などが閉鎖され、現在、242床になっています。これまで、救急医療、小児科、脳神経外科など、1市4町、斜里、清里、小清水、大空の4町により、厚生病院を継続して支援しております。抗原検査機、それから手術補助機器などについても導入に支援をしているところであります。そこでお聞きしますが、厚生病院は地域センター病院、基幹病院、そして公的病院と位置づけられております。斜里、網走地域になくてはならない病院ということで、1市4町で支援を継続しておりますが、地域の医療を守る努力が続けられています。網走市は、厚生病院が果たす役割をどのように位置づけているのか伺います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
議員お示しのとおり、網走厚生病院は、二次医療圏の地域センター病院の指定を受け、斜網地域を中心として二次医療や専門的な外来を担っております。また、地域周産期母子医療センターとして斜網地域で唯一の分娩可能な医療機関として周産期医療の提供を行うほか、病院群輪番制病院として斜網地域の二次救急医療を担うなど、市内及び近隣4町を含めて医療提供体制の中核として、住民の命を守る重要な医療機関であると考えております。
質問 村椿敏章
重要な医療機関だということであります。しかし、この間、病院の診療報酬が4度にわたって下げ続けられております。そして、昨年度に続く物価高騰があります。全国保険医団体連合会では物価高騰の影響のアンケートをしております。そこでは、福島県のある病院では、「電気代が昨年比170%アップとなり、さらに4月以降は210%アップとなる予定。利益がなくなります。今年度は2億円増加している。来年度は3億円増加する」というふうに言っています。熊本では、「診療報酬は変わらないので、経費節減に励むしかないと考えます。食材費は次年度10%の値上がりの予定です」と。そして鹿児島県では、「光熱費については24時間電源を入れておかないといけない医療機器もあり、削減にも限界がある。特に空調も、入院患者に対しては体調に支障が出ないよう調整が難しい」と、そういう声が上がっております。こうした実態が全国で起きておりますから、物価高騰の影響、そして診療報酬引下げの影響、人材の確保など、まず斜網地域の医療機関の実態を調査し、斜網地域での協議をすべきと考えますがいかがですか。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
現時点におきまして、網走市が斜網地域の医療機関の実態を調査する考えはございません。一方で、本年10月、将来に向けた地域医療の在り方や課題の整理、病院機能の役割分担など、斜網地域の医療機関や行政による情報共有と意見交換の機会を創出し、地域における安定した医療提供体制を構築する対応策を検討するということを目的に、網走厚生病院を事務局といたしまして、斜網地域医療連絡会議が設置されました。この会議は、今後定期的に開催されることとなっておりますので、その中で様々な課題について、意見交換及び情報共有を行ってまいりたいと考えております。
質問 村椿敏章
協議会ができたということです。意見交換、そして情報共有もしていくということであります。ただ、やはり経営上の問題が出ているというのもあると思います。どのような支援体制ができるのか、協議を重ねることが必要だと思います。そういうことも検討していくのかどうか、伺いたいと思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
先ほど申し上げました医療連絡会議については、基本的には情報交換の部分がメインになろうかと思います。その中で、第1回会議の中でも経営状況のお話が少し出ておりました。そこで情報交換しながら、行政が行う支援が必要なのか、あるいは病院が自助努力の中で経営を改善していくのか、そうしたことは別のところでまた議論が必要かなというふうに思っております。
質問 村椿敏章
まず、その協議会は情報交換の部分だというふうに受け止めました。ぜひ、二次医療を守るためにも検討をしていただきたいと思います。ここで次の質問に移りますけれども、政府が昨年度補正予算で行った重点支援地方交付金というのがありました。網走市は重点支援地方交付金を使って、これまでも低所得者、そして事業者、医療介護施設などへの物価高騰対策などしてきております。今年、これから政府が補正予算で重点支援地方交付金を出す方向であります。医療現場の深刻な状況は先ほど述べたとおりです。重点支援地方交付金を使って支援すべきと考えますが、いかがですか。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
政府は、11月29日に令和6年度補正予算の概算について閣議決定し、この中で物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金につきましては、1兆908億円の増加とし、内訳では低所得者支援枠が4,908億円、推奨事業メニュー分が6,000億円と示されているところです。今後、自治体ごとの交付金額、用途など、詳細が示されてまいりますので、国の動向を注視しながら必要な対策を検討してまいります。
質問 村椿敏章
必要な対策をしていくと、やはり市民が安心して住み続けられる医療体制をつくっていくためにも、今回の重点支援地方交付金、ぜひ活用していただくことを求めます。質問を終わります。