みんなの議会

網走市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月11日

観光地を標榜する網走の現状と課題について

2024年9月11日、網走市議会の一般質問で、松浦敏司議員が「観光地を標榜する網走の現状と課題について」質問し、観光商工部長 伊倉直樹、建設港湾部長 立花学、市民環境部長 田邊雄三が答弁しました。

質問者
松浦敏司 議員
答弁者
観光商工部長 伊倉直樹、建設港湾部長 立花学、市民環境部長 田邊雄三

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 松浦敏司

次、5項目め、観光地を標榜する網走の現状と課題についてということで、なかなかすごいタイトルになっていますが、後ほどこれはわかってくると思います。まず初めに、観光客集客における現状と課題について。コロナ禍が過ぎ、観光客が以前に近い入り込みになっているように見えます。現状についてどのように判断しているのか伺います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

観光客の現状についてでございますが、本年4月から6月までの第1四半期における市内全体の延べ宿泊者数は約9万人で、前年比101%となっております。また、本年4月から7月までの網走湖畔4ホテルの延べ宿泊者数は3万6,923人で、前年比100%という状況になっておりまして、加えまして、本年4月から7月までの同じく網走湖畔4ホテルの外国人観光客の延べ宿泊者数は7,301人で、前年比135%という状況で、台湾や香港を中心に回復傾向にございます。次に、4月から7月までの主な観光施設の入館者数につきましては、オホーツク流氷館で4万1,110人、前年比94%、博物館網走監獄で8万5,159人、前年比104%となっております。現時点におきましては、入り込み、宿泊数ともに前年を僅かに上回る水準になっておりまして、回復基調に向かっていると認識をしております。

質問 松浦敏司

わかりました。次に、新型コロナの感染状況というのは、5類移行後も感染者が一定程度あります。最近ではまた感染者が増え始めているようにも見えます。そこで、これからの観光振興の課題について、インバウンドも含めて、どのように考えているのか伺います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

これからの観光振興に関する課題についてでございますが、国内において人口減少が見込まれる中、成長分野である外国人観光客の誘致は、今後も積極的に進めていく必要があると考えております。観光振興・誘客における課題としましては、観光コンテンツの磨き上げや、観光産業に従事する従業員を含めた観光人材の育成、また周遊観光を促すためにも、二次交通の充実が挙げられると認識しておりますので、これらの対策につきましても引き続き取り組んでまいります。観光産業は、このたびの新型コロナウイルス感染症のように、イベントリスクにより大きく経営状況が変化する分野でもございます。いつこのようなものが発生するか、先読みすることは極めて難しいと思っておりますが、今回の経験を経て学んだことを糧に、対応策についても改めて検討する必要があるのではないかと考えてございます。

質問 松浦敏司

わかりました。いずれにしても、観光客というのは、今日本が円安であるから特に来ているわけですけれども、日本の物価は安いというふうになっているけれども、ここのところを見ると非常に物価も上がっているということでありますから、国内的に観光客が、日本国民がどれほど移動するかというのは、そうそう簡単には増えないだろうなというふうに思います。やはり大事なのは、労働者の賃金が上がってお金を使う人たちが増えないと、観光客、全国を動き回る人たちは増えないのだろうなというふうにも思います。一定程度時間とお金のある人は動けるかもしれませんが、やはり大事なのは労働者の賃金を引き上げるということが一番大事だと。失われた30年間、賃金が上がってこなかった、これをどうやって日本は回復させていくかというのが非常にこれから重要になってくるだろうと、余計なことを言いましたけれども。次に、観光のポイントでの観光客の受入体制等状況についてであります。能取岬など、観光ポイントでの管理状況についてですが、網走の観光スポットを検索すると必ず出てくるのが能取岬であります。多くの観光客は、灯台をバックに能取岬の看板の横に立って記念写真を撮る姿をよく見ます。これは、あるタクシードライバーから怒りの声が寄せられたわけですが、「観光は5月になれば、連休をはじめとして本格的に始まる。駅でお客さんを乗せて、能取岬などを巡るコースがあるということで、ところが、6月に入ってお客さんを乗せて、能取岬に案内すると、看板のところは草がぼうぼうで写真を撮ることさえできない」と、こういう状況があった。「去年も同じだった」ということで、ここで運転手さんいわく「観光地を標榜している網走は何をやっているのだ。観光地の自覚が足りないのではないか」と、厳しいお叱りを受けました。現在、草刈りをはじめとする管理体制は、一体どうなっているのか、まず伺います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

能取岬の草刈りにつきましては、ここ数年5月1日から9月30日までの期間に3回の草刈りを行うこととして、地元業者と管理委託契約を締結し、園地の管理を行っております。草刈りの時期につきましては、草の伸びている状況を見つつ、事業者とスケジュールを調整しながら、草刈りの業務を行っていただいております。今年度の状況につきまして、事業者へ確認した結果、1回目の草刈りを、当初は6月末に予定しておりましたが、その機材が用意ができず7月12日に行い、2回目につきましては8月14日に実施し、3回目は今月9月24日から25日に実施する予定となってございます。また、事業者へのヒアリングでは、昨年ぐらいから温暖化の影響からか、網走市の気温の上昇とともに草の伸びも早くなってきた感があるというお話も受けてございます。今後につきましては、景観チェックを小まめに行い、また、草刈りのタイミングと回数の見直しについても、事業者と協議も行いながら改善を図ってまいりたいと考えております。

質問 松浦敏司

ここにも温暖化の影響があるのですね。確かに我が家の周りを見ても、草の伸びは物すごいです。我が家の周りも草がぼうぼうになっております。議会が終わったら、早く刈らなければならないなと思っていますが。いずれにしても、このタクシーの運転手さん、がっかりしているのです。せっかくお客さんを駅で乗せて、観光の名所である能取岬に乗せていったら、写真さえ撮れない周りが草ぼうぼうだということで、それで大変な怒り。今年だけでなく、去年もだったということですから、余計なのですね。今の部長の答弁でいえば、今後改善するという方向ですから、ぜひ、そういう方向で観光客が、来てよかった、いいところだというふうに思えるようにしていただきたいと思います。時間がありませんので、次に行きます。市内におけるごみポイ捨ての状況についてです。観光地を標榜する網走としての課題について、幾つかあると思いますが、例えば、市内においても近年は、ごみのポイ捨てが目立つ状況にあります。観光地網走の玄関口と言われる周辺でのポイ捨てごみの散乱が目立ちます。この状況について、観光商工部として、どのように認識しているか伺います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

ごみのポイ捨てにつきましては、観光施設周辺を含めた市内各所で散見されていることは承知をしてございます。ポイ捨ては、個人のモラルによるところが大きく、完全な解決策というのは難しいというところで認識してございますが、道路管理者と連携し、警告看板を設置するなど、引き続き啓発に努めるとともに、悪質なケースについては、警察と連携を図りながら対応してまいりたいと考えてございます。

質問 松浦敏司

次にいきますが、車で移動する観光客への対応についてであります。これはある駐車場のトイレの清掃員をしている女性から伺ったのですが、あともう一人、大型駐車場の管理人をしている方から伺いました。ちょうど同じ日に出くわしました。車で移動する観光客の最大の悩みは何かといえば、ごみの引取りをしてくれるところが少なくて困っているということでありました。また、網走の道の駅では北海道エコ捨て運動ということで、こんなビラもあるのですが、エコ捨て運動で、これは平成21年に始まったものであって、現在は社会実験が終了しているようであります。道の駅流氷街道網走の室内にはごみ箱があります。網走市のごみの分別の仕方も大きく書いております。また、そこの貼り紙には「持ち込みごみ捨て禁止」というふうにも書いております。ごみ捨て運動実施中とあり、観光案内窓口でごみの袋、これです、こういう10リットルのごみの袋、これを20円で販売しているようです。網走のルールに従って分別してくださいとパンフレットを渡しておりますが、それをこの袋に入れたものを事務所に持ってくるというふうにしているようです。しかし、地方から来た人たちは、網走の分別に不慣れのため、パンフレットのとおりに分別されていないのが実態で、結局観光協会の職員の方が正しく分別されているかいないかを点検し、正しい形で設置してあるごみステーションに入れるということのようです。多い日は、90リットルの袋に2袋ぐらい集まると聞いて、これは仕事に支障があるというふうにも言っておりました。これは何とか解決の方法を考えないと、職員が大変困っているわけですから、このサービスも限界が来てしまうと。網走の道の駅でごみ箱を撤去するというようなことは、あったら大変だなというふうにも思いまして、道の駅の所管は建設港湾部であり、ごみのほうは市民環境部、観光という点では観光商工部ということでありまして、非常に複雑ではあるのですが、庁内的な検討をするなど、知恵を出す必要があるかと思いますが、見解を伺います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

近年、他の市町村ではごみ箱を設置しない道の駅も多く存在をしておりまして、設置していたとしても、瓶や缶、ペットボトルなどの資源ごみ専用のごみ箱のみ設置しているケースが多いということで聞いております。そのような中、道の駅流氷街道網走の指定管理を行っている網走市観光協会では、困っている観光客などへのサービスとして、議員お示しのとおり、有料で20円のごみ袋の販売と、引取りというのも行っております。そうした方々から喜ばれている一方で、7月や8月など、観光の繁忙期など特定の期間につきましては、協会の他の業務と重なったりする場合もありまして、忙しくなるというお話も聞いてございます。北海道エコ捨て運動の実証実験は終了しておりますけれども、網走の道の駅と同様、継続して有料でのごみ受入れサービスを実施している道の駅も幾つかあると伺っておりますので、それらの道の駅の情報収集を今後図っていくとともに、市の関係部署とも連携をしながら、対応を検討してまいりたいと考えてございます。

質問 松浦敏司

ある意味、網走の道の駅でごみを引き取ってくれるので、車で移動している人たちは大変助かっているというふうに思います。ぜひこれは続けたほうがいいなと。これをやめるとどうなるかといったら、これまた、結果としては、全ての人がするわけではないけれども、ポイ捨てをする方も中にはいるかもしれない。いないと信じたいのですが、そういうことも起き得るというふうに思います。これは最後の質問になりますが、観光地網走市として必要なことは、観光ポイント周辺は少なくともごみポイ捨てがなく、雑草が伸び放題になっていないなど、管理されていることが大事ではないかと思います。この間、国道、道道、市道など、主要な道路を一定程度見て回りましたが、ポイ捨てごみが多いのは、道路や歩道などに雑草が生い茂っているところが特にごみの散乱が目立っていると実感しました。ごみを捨てにくい環境があれば、ポイ捨ても減少するのではないかと思います。観光ポイント周辺も含め、道路の管理が重要になるというふうに思いますが、基本的な見解を伺います。

答弁 建設港湾部長 立花学

道路へのポイ捨てごみについてですが、市道の草刈りは交通安全の観点から、年に1回から2回、路肩の草刈りを中心に実施をしているところでございます。そのほか、道路パトロールなどにより、交通の安全に支障があると判断された場合、適宜草刈りを実施しております。また、国道、道道の草刈りにつきましてお聞きしたところ、道路維持管理計画、維持管理方針に基づき、市道同様に通行の安全と視認性の確保のために、道路状況を確認しながら適宜草刈りを実施しているとお話を伺っております。ごみを捨てにくい環境づくりとして、道路の草刈りが一つの手段かとは思いますが、ポイ捨てごみの対策として、常に草刈りを行っていくことは難しいと考えております。今後も通行の安全、視認性の確保が図られるよう、道路の適切な維持管理に努めてまいります。

質問 松浦敏司

もう一つ伺いたいのは、町をきれいにするということで、SNSサービスピリカでごみ拾いを推進しているというふうに思います。大変ユニークな取組だと思います。私も参加しております。なかなか面白い取組だなというふうに思いますが、所管が市民環境部だと思いますが、スタートして日がまだ浅いと思いますが、これまでの取組の状況について伺います。

答弁 市民環境部長 田邊雄三

ごみ拾いSNSピリカについてですが、ポイ捨てをする人がいる一方で、市内では多くの個人、団体の方にボランティア清掃に取り組んでいただいているところです。こうしたボランティア清掃をはじめとする市内のごみ拾い活動を可視化し、ポイ捨て対策や新たにごみ拾いを始める動機づけとして活用するため、8月からごみ拾いSNSピリカを活用した自治体版ページを開設したところです。8月1か月間の活動実績は、延べ277名の方々によって2万3,468個のごみが拾われており、活動の輪が徐々に広がっていると実感しているところです。こうした新たなツールを使ってごみ拾いをする方がさらに増え、町からポイ捨てごみが減ることを期待しているところであります。

質問 松浦敏司

私も8月あたりから、西山通りのごみがすごかったのですが、そこが今最近ほとんど見ないので、誰か拾っているのかなというふうに思います。ほかにもあります。その効果は、その人かどうかわかりませんよ。効果があるのかなというふうに思っています。それで、網走の玄関口の道路というのはほとんど国道や道道です。そういう意味では、国や道の協力がないと道路の環境を整備することはできませんが、ただやはり、呼人地域でいうと、熊の通るところがありますよね、キャンプ場の近く。ああいうところに、もし食べ物の残飯が入ったものが捨てられると大変これは厄介だ。熊がそれを目的に来るということもありますから、そういう意味でも、やはりポイ捨てというのはあってはならないし、捨てにくいような環境をやはりつくるのも大事かなというふうに私は感じております。簡単ではありませんけれども、自治体によっては、先日二、三日前のラジオで、住民全体でごみ拾いしようというようなこともやっているところもあります。行政視察で、松山市も年に1回市民的にやるということもあるようですが、いずれにしても、観光地である網走がよりきれいなところで、観光客が楽しめるようになってほしいものだと、難しい問題でありますが努力をしていく必要があるかなということを述べて、私の質問を終わります。

出典:網走市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月11日 議事録 PDF(97ページ) 間違いを知らせる