網走市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日
教育環境について
2024年9月10日、網走市議会の一般質問で、金兵智則議員が「教育環境について」質問し、健康福祉部参事監 永森浩子、健康福祉部長 結城慎二、学校教育部長 北村幸彦が答弁しました。
- 質問者
- 金兵智則 議員
- 答弁者
- 健康福祉部参事監 永森浩子、健康福祉部長 結城慎二、学校教育部長 北村幸彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 金兵智則
3項目めに移ります。3項目めは、教育環境についてであります。2023年の日本の出生率は1.20で、過去最低を更新いたしました。これは1947年に統計を取り始めて以降、最も低い値です。また、2022年の確定値と比較すると0.06ポイント低下しており、8年連続で前年を下回っております。また、網走市では令和5年に出された出生届は145人となっており、令和4年の181人と比べても36人、学校でいうと約1クラス分が減少していることになります。この減少傾向は継続中なのだというふうに思いますけれども、今後急激に回復することも見込めないのかなというふうに考えるところでありますが、市の見解をお伺いしたいというふうに思います。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
出生数についてでありますが、お示しのとおり、出生数は令和4年から令和5年にかけて約40人少なくなっており、令和6年1月から8月までの届出済みの人数は97人、12月までの令和6年の出生数の見込みは、合計131人で前年よりもさらに減少の見込みです。出生数減少の主たる要因は、人口減少や未婚率の増加にあると推察しております。こうした状況に対し、市といたしましても、子育て支援策の充実や経済的な負担軽減策を国に先んじて実施しておりますが、その効果は、議員お示しのとおり、急激な出生率の増加につながるものではないと考えております。
質問 金兵智則
わかりました。今後も減少していくのか、ここで止まるのかはわからないけれども、子育て政策の結果、これぐらいで収まっているのかもしれないですし、やらなくてもこれぐらいだったのかもしれないですし、その辺はわからないですけれども、減少傾向は今後も続いていくのだという認識は一緒なのかなというふうに思います。それで、子供が成長していくと、幼稚園やこども園、保育園などに進んでいくということが多くなってまいります。2016年に話題となりましたが、「保育園落ちた、日本死ね」と、当時の待機児童問題を痛烈に非難する言葉が出回りました。全国的に待機児童が問題となり、その解消のために新たな施設が設置された町などもございました。網走市での状況を伺うために、以前もやり取りをさせていただいたことがありましたけれども、そのときはたしか未満児保育において、タイミング的に待機児童が生じてしまうことがあるといったような答弁だったというふうに記憶しておりますけれども、現在はどのような状況なのか改めてお伺いをいたします。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
今年度は4月の当初入園時には待機児童はおりませんでしたが、年度途中での入園希望者が多く、現在はゼロ歳児クラスのみ4名の待機が生じている状況となっております。年度途中の入園希望については、保護者の就労状況などによって希望する年齢がばらつきもあるため、タイミングによっては一部の年齢で待機児童が生じてしまうことがございます。
質問 金兵智則
以前と状況は大きく変わっていないのかなということがわかりました。そのような状況を伺いましたけれども、ここまで出生数が減ってきている状況を見ますと、待機児童というよりは定数割れのほうも課題となってくるのかなというふうに考えるところです。ゼロ歳児には待機児童もまだいらっしゃるということですけれども、そこから上がっていくとまた今度待機児童よりは定数割れではないかというふうに思います。網走市の各年代における定数と所属している子供の割合がどのような状況となっているか、先ほど深津議員のときにも答弁あったかと思いますが、改めてもう一度お伺いしたいというふうに思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
先ほど深津議員へも御答弁申し上げましたけれども、改めて申し上げます。利用定員につきましては、教育認定を受けている満3歳以上の園児、1号認定でございますが、1号認定につきましては390名であり、保育認定を受けている3歳以上の園児、2号認定ですが、2号認定については276人となっております。また、保育認定を受けている3歳未満の園児、3号認定でございますが、3号認定については146人となっております。これに対しまして、在園児数ですが、1号認定については249名で、定員に対する率は64%。2号認定につきましては247名で89%となっております。また、3号認定につきましては154名で、率105%となっておりまして、3歳未満児につきまして利用定員を超えて入所している状況にございます。
質問 金兵智則
わかりました。3歳以上の教育1号のほうが64%、2号が89%、3歳未満児が105%にプラス4人の待機児童がいるという状況なのですけれども、改めて1点だけお伺いしたいのですけれども、この辺は、推移的には、やはり割合的には下がってきているというような状況もあるのか。未満児の多分105%という感じでいけば、多分ずっとこの辺の同じような感じなのだと思いますが、1号、2号の推移はどのような状況なのか、簡単で構いませんので、もしわかればお願いします。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
1号、2号の推移については、ほぼ横ばい、変わらないような状況が続いていると認識しております。
質問 金兵智則
変わらないという状況です。今度分母がどんどん減っていくという状況になるので、なかなか定数に満たないという状況が続いていくのかなというふうに思いますけれども、そうなってくると幼稚園やこども園の経営に大きな影響を与えてしまうのではないかなと考えるところであります。現在各施設における経営について、市としてどのように把握、認識しているのかをお伺いしたいというふうに思います。
答弁 健康福祉部長 結城慎二
園の経営状況につきましては、その詳細について把握しているものではございませんが、園の運営に当たっては、市から各園に対して、国が示している園児1人当たり公定価格に基づきまして施設への給付を行っておりますので、定員に空きがある場合には当然収入が下がることとなります。ただし、その場合にあっても、公定価格は利用定員ごとに単価が設定されておりますので、園児の入園状況の推移を見て、適切な利用定員への変更を行うことで単価が上がることとなりますので、一定の収入を確保し、安定した経営が図られるものと認識をしております。また、市といたしましても、安定した経営ができるよう、市独自の取組として公定価格に基づく給付以外に、園に対して加配職員の人件費の補助なども行っております。
質問 金兵智則
わかりました。子供がどんどんどんどん減っていくから、急に危険な状況にはならないということが、ただいまの答弁でわかったのかなというふうに思います。また、子供が成長していくと、小学校、中学校へと進んでいくというふうになるのだと思いますけれども、児童生徒の数も確実に減っていきます。転校で出入りもありますので、出生数イコールとはなりませんけれども、児童生徒は間違いなく減少してきていると思いますし、もちろん、こちらも今後も続いていくということに間違いはないというふうに思いますけれども、改めてお伺いしたいと思います。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
児童生徒数の今後の見込みでございますが、本年5月1日現在の網走市内小学校児童数は1,316人、中学校生徒数は779人でございます。学校施設等改修計画におきまして、国勢調査の地域人口世帯データによります将来的な推計では、およそ30年後の2053年には、小学生は約30%減少の940人、中学生は約40%減少の473人になるものと見込まれているところでございます。
質問 金兵智則
今年度、令和6年5月1日の小学生の数を聞いても1,316人でしたか。僕が小学校時代、潮見小で1,000人超えていた時代ですので、この数字を聞いただけで大変驚きですし、2053年の数字、本当にこれぐらいで収まってくれればいいなというような数字になってしまいそうな雰囲気もあります。現在小学校9校、中学校が6校ある状況の中で、今年の3月には、学校施設等改修計画も策定されているということは認識も私もしております。その中でも今後の課題として、今後の児童生徒数や改修計画を踏まえながら、子供たちにとってより望ましい教育環境の充実など、多角的・多面的な視点を持ちながら、網走市における学校施設等の在り方について検討を進めていかなければならないというふうに明記されております。それらを踏まえて考えた場合、統廃合を含めた検討を正式にスタートする時期に来ているのではないかというふうに思いますが、見解を伺います。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
今後の児童生徒数の推移、また学校施設等の改修計画を踏まえた上で、当市におきます学校の在り方についての検討が必要な段階であるということは認識しているところでございます。毎月、定例で開催しております教育委員の会議におきましても、今後の方向性をどう見据え、どう対応すべきかなど意見交換を始めているところでございます。
質問 金兵智則
わかりました。わかりましたということにしておきます。いつまでも意見交換をしている場合ではないというのが、先ほどの数字で現れているというふうに思いますので、どこかできちんと正式に決断をしましたという答弁が出てくるのを、もう少しだけ待ちたいというふうに思います。そんな中、一方で、呼人小中学校では地域を巻き込み、小規模特認校制度の導入を決め、今年度から学校説明会などの活動をスタートさせ、7月10日の説明会を兼ねたオープンスクールには13組の見学者があり、その中には小清水町の方もいたというふうに伺っております。このオープンスクールの結果、既に2名の転校生を受け入れたそうで、学校としても大きな手応えを感じているそうですし、呼人地区町内会連合会としても全面的な支援をすべく、子供たちを含めた新たな会議を創設するために、これまでその準備会議を既に2回開催しているそうで、まさに、これぞコミュニティ・スクールといった理念が生かされた取組が始まっているというふうに感じております。来年度に向けて問合せなども多数あり、今月の17日にも特認校に向けた説明会、見学会が開催されることになっており、さらなる期待がされるところであります。こうした動きの中で、呼人地区連合町内会が開催をしている準備会では、既に課題も見えてきているそうです。大きく三つの課題が持ち上がっているようですけれども、一つ目は広報に関すること、いかに特認校の意義や取組を市民の皆さんに知っていただくかということになりますけれども、これに関しては現状、地域も取り組んでいるそうですし、網走市の8月の広報にも記事が掲載をされ、新聞に折り込まれるかわら版にも掲載されるなど、取組が進んでいる段階であるというふうに認識をしております。二つ目の課題は通学手段で、現在は呼人地域外からの通学は保護者の送迎が原則となっております。JRを活用した通学、どこバスを活用した通学、またスクールバスや小型ワゴンの活用など、他の手段を用いた通学手段の検討も考えられます。そして、三つ目の課題は、放課後の子供たちが過ごせる場所の設置です。継続性を持った放課後児童クラブの設置が保護者の要望には多くあり、さきの会議では、放課後児童クラブの呼人小中学校の空き教室を活用した設置がその解決策として検討されているとのことでありました。そこで、まずお伺いしますけれども、地域の中から現段階で持ち上がっているこのような課題に対して、網走市としてはどのように把握、認識されているのかお伺いいたします。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
小規模特認校とは学校選択制の一つでございまして、特定の学校を特認校として指定し、少人数ならではの環境を生かした、きめ細かな指導や特色ある教育活動を行う学校として市町村が指定を行う学校でございます。指定を受けました学校への転入学を希望される場合は、所定の手続を経た上で、住所地の学校区に関係なく市内全域からの通学を可能とするものでございます。網走市では、呼人小中学校のPTAからこの要望を受けまして、小規模特認校の制度を呼人小中学校に初めて導入することとし、令和7年度からの実施に向けまして、ただいま議員のお話のとおり、学校はもとより呼人地区連合町内会の役員の皆様とともに種々御協力をいただきながら、現在係る準備を進めているところでございます。課題として挙げられておりました、本制度の広報周知、通学手段、放課後児童クラブの設置などについての地域の方々からの御意見や課題などにつきましては、学校長を通じまして随時共有させていただいている状況でございます。
質問 金兵智則
地域で出てきた課題について、教育委員会としてもきちんと共有をしているという答弁をいただいたのだというふうに思います。現状、地域ぐるみでこれらの課題解決に挑戦しようとしている状況を受け、網走市及び網走市教育委員会はどのように関わり、進めていかれるのか。また、解決手段の構築に向けて協働を求められた場合、適切な対応を行う覚悟があるのか、見解をお伺いしたいというふうに思います。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
呼人小中学校への小規模特認校制度の導入につきましては、行政や学校が主導して進めてきたものではなく、保護者をはじめ地域にお住まいの皆さんが、地域における学校の今後の在り方を熟議いただいた上での御要望をいただき、共に連携・協力をしながら実施していくものであると考えております。子供たちにとりまして、よりよい教育環境を整えていくための環境整備や課題解決に当たっては、行政側のみでその手だてを考えることには限界がございますので、そこに地域として関わっていただき、御意見や御協力をいただきながら進めていく必要があるものと考えております。先ほども答弁いたしましたが、地域からの御意見や課題などは承知しているところでありまして、課題解決のためには人材確保や費用面など様々なハードルがあることと思いますので、地域の皆様と一緒によりよい学校づくりに善処してまいりたいと考えております。
質問 金兵智則
共に頑張っていきますという答弁だったのかなというふうに思いますけれども、どうしても行政の力が必要だという部分が最終的には出てくると思いますので、そのときにはより頑張っていただきたいということをお願いして、次の質問に移ります。子供たちが成長すると、次は高校のほうに進学される方が多くなるのかなというふうに思いますけれども、網走市には現在道立高校が2校、私立の高等支援学校が1校あります。私が学生の頃には私立の高校がもう1校ありましたので、既に30年ぐらいたちますけれども、30年の間に1校少なくなっているという状況です。また先日、商工会議所からの提案もありましたけれども、公立高等学校配置計画地域別検討協議会において、市内中学校の卒業生が令和5年度256人から令和17年には137人まで減少すると。現在、南ヶ丘高校4間口、桂陽高校4間口、計8間口の維持は困難になり、4間口で足りるという計算になってしまいますけれども、このような状況について市としてどのように捉えているのか、認識を伺います。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
公立高等学校配置計画は、高校進学希望者数に見合った定員を確保するとともに、教育水準の維持向上を図る観点から、中学校卒業者数や生徒の進路動向、学校規模、学校学科の配置状況、欠員の状況、また地域の実情などを考慮しながら、北海道教育委員会が毎年度策定し公表されております。9月3日付で通知のありました公立高等学校配置計画では、令和7年度から令和9年度までの定員調整などが示されておりますが、市内の2校の高等学校についてはその俎上には上がっておりません。網走市内の公立高等学校2校において、特色ある学校づくりを目指しながら、両校の存続を求めていく考えに変わりはございませんが、近隣から市内の高等学校へ流入はあるものの急速に進む少子化、人口の減少に伴い、中学校卒業者数の減や今後の推移を踏まえますと、道教委による今後の定員調整の考え方を注視する必要があると考えております。
質問 金兵智則
差し当たって直近では俎上には上がっていないけれども、今後の状況からすると避けては通れないのかなという認識なのだと思いますけれども、商工会議所さんから提案があった提案の中には、高校の存続に向け各高校の魅力化を図り、市外への流出を防ぎ、加えて、他地域から人材をいかにして呼び込めるか、検討することが急務というふうにありました。確かに少子化が進んできた現在は、市外への進学がしやすくなってきているというふうに認識をしております。そこで、ある記事によりますと、昨年度の市内の中学卒業生のうち、約80人が市外へ進学したとありました。私自身、もう30年前の話ですけれども、学生の頃を振り返ってもかなりの数なのではないかなというふうに感じるところなのですけれども、市内2校、高校があるにもかかわらず、このように多くの子供たちが市外へ進学する理由について、市としてはどのように捉えているのか、お伺いしたいというふうに思います。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
市内中学校の卒業生が市外の高校を進学先として選択する理由につきましては、個別に様々な思いがあるものと考えられますが、自身の多様な能力、興味、関心や将来の展望などを見据えて、市外の高校などを選択し、進学されているのではないかと推測しているところでございます。
質問 金兵智則
ということであれば、市内の高校に多様な選択肢が持てるような高校づくりを今後していかなければいけないのかなというふうに思いますけれども、様々な状況を踏まえた上で、高校の存続に関して積極的に関わり、そして検討する機会をつくっていくという必要があると思いますけれども、見解を伺います。
答弁 学校教育部長 北村幸彦(学校教育部長は2024年12月まで)
先日、網走商工会議所より市に提出されました、高校の存続に対する提案書におきましても、市内の二つの高校における間口削減が今後実施された場合、人口や教育環境に加えて、地域経済や未来のまちづくりにも大きく影響を及ぼすことを懸念されております。また、子供の数が減少していく中で、二つの学校がこれからも存続していくためには、魅力ある高校づくりを進めていくことが重要になってくるものと思われます。その魅力ある高校づくりには、学校や保護者、教育関係者だけでなく、地域全体であらゆる角度、視点からの御意見や御要望を取り込んで検討することが有効であると考えております。現在、準備中ではありますが、今月中には網走市内の高等学校の今後の在り方について検討を行う組織を立ち上げ、関係する機関にも参画をいただきながら、中長期的な展望に立った意見交換や必要な検討を行ってまいりたいと考えておりまして、今年度につきましては、検討に必要な論点整理を行いたいと思っているところでございます。
質問 金兵智則
既に動き出す準備をしているという答弁をいただいたというふうに思いますので、その動向に今後も注視をさせていただきたいと思います。終わります。