みんなの議会

網走市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月8日

市政執行並びに教育行政執行方針について

2024年3月8日、網走市議会の一般質問で、永本浩子議員が「市政執行並びに教育行政執行方針について」質問し、市長 水谷洋一、教育長 岩永雅浩が答弁しました。

質問者
永本浩子 議員
答弁者
市長 水谷洋一、教育長 岩永雅浩

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 永本浩子

-登壇- 公明クラブの永本でございます。令和6年は、元旦から能登半島地震、羽田空港での航空機事故と波乱の幕開けとなりました。まさかお正月にこんな災害が起きるとは、誰が想像したでしょうか。お正月は安穏で平和なものと思い込んでいた私たちは、テレビに映し出される映像のすさまじさに、より一層大きな衝撃を受けたのではないでしょうか。まず初めに、このたびの震災で亡くなられた皆様に、心から御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された全ての皆様に衷心よりお見舞いを申し上げます。 そして、一日も早い復興を祈るものでございます。それでは、公明クラブを代表致しまして、市政執行並びに教育行政執行方針について質問をさせていただきます。初めに、市政を取り巻く環境ですが、政府は、コロナ禍の3年間を乗り越え、30年ぶりとなる高水準の賃上げや企業の高い投資意欲など、長らく停滞していた日本経済を反転させ、デフレから脱却する千載一遇のチャンスとして、本年を日本経済の新たなステージの幕開けと捉えております。しかしながら、ロシアのウクライナ侵攻は一向に出口が見えないまま既に2年が経過し、各国の支援にも陰りが見え始め、イスラエル・パレスチナ情勢も混沌としたままアメリカ大統領選挙にも影響が出始めております。さらに世界各国で起こっている異常気象による大規模災害が物価高騰に拍車をかけ続けております。デフレ脱却の大きなポイントは、この物価高騰にも耐えられる、長期的、持続的な賃上げが実現できるかにかかっております。本年2月に行われた道内版政労使会議でも、経済の底上げには中小企業の賃上げが欠かせないことが確認されました。道内の働き手の8割以上は中小企業に勤めております。しかしながら、経営体力のある大手に比べて賃上げの原資が限られている中小企業は厳しい現実と直面しております。昨年の春闘では大企業が3.99%、中小企業も3.00%の賃上げを実施いたしましたが、毎月勤労統計調査では実質賃金が前年比2.5%減となり、賃上げが物価高騰に追いついていないことが裏づけられました。人手不足も深刻化しております。人材確保のためにも、賃金を引き上げる必要性はますます高まっておりますが、そのためには中小企業が体力をつけるための価格転嫁などによる業績の改善、生産性の向上などの取組が必要であり、行政がしっかりと後押ししてほしいとの要望が出されたところです。当市における賃上げの状況と見通し、今後の経済対策についてお伺いいたします。また、コロナ対策として行われた実質無利子・無担保のゼロゼロ融資の期限が切れて、コロナ禍の傷が癒える前に返済が開始されたことで耐え切れずに倒産する企業がオホーツク管内でも増えてきております。いわゆる経済におけるコロナ後遺症が今後徐々に表面化するのではないかとの懸念もありますが、当市といたしましてはどのように捉え、分析をしているのか、お伺いいたします。次に、当市の財政状況についてお伺いいたします。昨年はホタテ稚貝の大量へい死や中国の禁輸問題、猛暑による農業被害など、これまで経験したことのない問題が次々に起こり、不安が交錯した1年となりました。しかし、漁業をはじめとする1次産業が比較的好調だったことから、市税が50億1,000万円と対前年比4,700万円の増となり安心いたしました。市税が増となった分、地方交付税は3,600万円の減となりましたが、臨財債も含み67億8,200万円と歳入全体では高い水準を維持することができました。しかしながら、歳出では、止まらない物価高騰と世界情勢や災害対応による物流への支障、2024年問題とされる働き方改革による人件費の高騰など、新庁舎、ごみの広域処理、消防庁舎の建て替えなどを抱える本市としても経費の加算が懸念されるところです。これまで順調に減らして来た市債残高も、令和6年度末の見込みが366億円と11億円の増が見込まれております。第5次行政改革推進計画では、市債残高は令和6年度で333億円、令和7年度で320億6,400万円に減少する予定でした。また、令和7年度までの中期的な財政計画の試算では、約28億円の収支不足が見込まれており、計画期間中は10億円に圧縮する予定でしたが、大幅に超過するのではないかと懸念するところです。当市といたしましては、どのように分析し対応しようとされているのか、お伺いいたします。こうした中で希望の光となるのが、ふるさと寄附による基金です。これによって新年度も多くの事業が支えられ、市民サービスの向上が図られております。残念ながら、令和5年度は約6億円の減となる見込みです。全国の寄附者の皆様に心から感謝するとともに、ふるさと寄附のさらなる拡大に向けた取組がより一層重要になってくると考えます。ふるさと納税の拡大に向けた積極的な取組に期待するところですが、企業版ふるさと納税も含め、今後の取組内容と目標をお伺いいたします。まちづくりについてお伺いいたします。女満別空港網走間の高規格道路は別線市街地アクセスルートに方針が決まり、いよいよ新しいまちづくりがスタートしようとしております。人口減少著しい当市にとって、開発や総合振興局など国や道の施設は、それがあるお陰で一定の人口が保たれており、交付税措置でも大変助かっております。網走以外の市町村に持っていかれないように積極的な働きかけが大切だと考えます。さらに、国や道の複数の施設が本庁舎跡地に集約され、複合施設ができれば、利便性が上がるだけでなく、集約後の各施設の跡地利用も広がります。黒松内町を起点として札幌、帯広、北見を経由し網走に至る北海道横断自動車道が完成すれば、人の流れや物流も大きく変わり、網走の魅力が格段にアップするものと期待するところです。企業誘致や観光、移住なども積極的に取り組んでいけるチャンスと考えますが、いかがでしょうか。10年後、20年後の網走の未来構想とそこに向けた取組について見解をお伺いいたします。そうした構想とともに大切なことは、例えば現在の市民会館はコンサートなどが終わるとそのまま食事や飲みに行く人が多く、街にお金を落としやすい立地と言えます。せっかく多くの人を集めたなら、その収益だけでなく、周辺の店にも人が流れて、お金を落とす流れをつくる経済の活性化を考えたまちづくりが大切なのではないかと考えますが、いかがでしょうか。また、網走は今、ランチ難民だと言われております。夜の飲食店は様々なお店がありますが、昼間、食事ができる店が少なくなっております。市内企業にお客様が来て「一緒に食事でも」と思っても案内する店がないという声も伺っております。新庁舎が建ち上がっても、庁舎内に食堂も売店も作らなかったのは、少しでも地元業者にお金が落ちるようにとの配慮もあったかと思います。しかし、そうした需要を満たすための店舗の誘致やコンビニの誘致が必要ではないでしょうか。市の見解をお伺いいたします。昨年10月、あばしり電力株式会社の取組が、再生可能エネルギーの効率的利用の先進モデルとして評価され、令和5年度北海道省エネ・新エネ促進大賞の新エネルギー部門で大賞を受賞いたしました。さらに、本年1月には、令和5年度北国の省エネ・新エネ大賞の優秀賞も受賞し、北海道における省エネ・新エネに関する有効活用・開発・普及について他の模範となると評価されたところです。しかしながら、網走市民にとっても誇りとなるこうした嬉しい受賞が、あまり認識されていないのではないかと残念に思うところでもあります。また、潮見小学校や潮見コミセンをつなぐ地域マイクログリッド構築によるエネルギーの地産地消や災害時の電力の確保、体験型環境学習など「まもる」、「そなえる」、「はぐくむ」というあばしり電力の三つのビジョンもまだまだ知られていないのが現状です。こうした情報を積極的に市内外に発信し、周知していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、新年度、新たに発電が開始される地域とその活用方法、夏の猛暑対策としてのエアコン導入への活用、今後の展望についてもお示しください。災害対策についてお伺いいたします。網走市が今回の能登半島地震に学ぶことは非常に多いと思います。まず第一には、被害が集中した石川県は地震が少ないことを売りにしていたということです。そのため、災害で道路が破損したときに救援ルートを造る道路啓開計画が、南海トラフへの備えとして太平洋側では策定が進む一方、日本海側では計画を立てるための協議会さえもなかったことが判明しました。まさに油断の一言です。避難するにも、助けに行くにも、救援物資を運ぶにも道路が寸断されては何もできません。地震発災当時はまだ生きていたにもかかわらず、助けに来てもらえずに無念の死を遂げた人がどれほどいたことか。では、北海道はどうかと調べてみると、海溝型地震の危険があるため、やはり太平洋側が先行して計画が策定されましたが、第2版でオホーツク海側も道路啓開計画が策定されたことを知り、ほっといたしました。しかし、当市も災害が少ないことを売りにし、それが当たり前と思っている人が非常に多く、自分だけは大丈夫と無意識に思い込む認知バイアスが働いて、災害時に逃げ遅れる危険性が高いと思います。昨年の見直しで、網走市も最大で5.4メートルの津波、最短で13分で到達すると発表され、衝撃が走りました。しかし、喉元過ぎれば熱さを忘れ、元に戻っているのではないでしょうか。こうした当市の課題をどのように捉え、克服しようとしているのか、見解をお伺いいたします。次に、冬場の災害対策の重要性です。特に北国の私たちにとっては、冬場の災害の厳しさを連日の報道からひしひしと感じ、能登よりもさらに寒さが厳しい網走で起きたとしたらどうなるのだろうと不安になったのは私一人ではないと思います。積雪や地吹雪で避難が困難になる可能性や流氷津波の危険性も指摘されております。能登では死因のトップは圧死でしたが、第2位は救助を待つ間に凍死した人や低体温症で亡くなった人で32人と全体の14%に上りました。これが今回の能登地震の特徴と言えます。以前、質問でも言わせていただきましたが、北海道では夏でも低体温症になる危険があり、日本海溝の巨大地震が来たら、道内の低体温症要対処者は6万6,000人、千島海溝では1万5,000人と予測されております。低体温症への対処法の周知は非常に大切だと考えます。しかし、令和4年に改訂された当市の防災ガイドブックには、暴風雪への備えは載っておりますが、厳冬期に災害が発生したときの避難対策や低体温症への対処法は載っておりません。ぜひ載せていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、斜里町では避難の際の「ウトロルール」をつくり、冬の津波を想定した避難訓練も行っております。当市も行うべきだと思いますが、見解をお伺いいたします。また、能登ではいまだに断水が続いております。2か月以上水が出ない生活がどれほど大変か、食事、トイレ、お風呂等々、水は生活の全てに関わっております。発災後すぐに「網走には給水車は何台あるのか」との質問もいただきました。水道管が駄目になったときのために井戸を掘って備えているという自治体もあるようです。冬は水道管の凍結の可能性もあります。水分を取れないと口の中の細菌が増殖し、誤嚥性肺炎のリスクが高まり、透析患者は即命の危険にさらされます。備蓄品に給水パックや歯磨きシートなども必要ではないでしょうか。北見市では、先日、冬に9,000戸の大規模断水を想定した応急給水訓練が行われました。網走市の断水対策はどのようになっているのでしょうか。当市は既にオンライン診療ができる医療MaaSが導入されており、災害時の活用も期待されております。しかし、医師の処方箋は出せても薬がなければ多くの被災者への対応はできません。東日本大震災では石巻市内の薬局約100か所中90か所が被災したことから、宮城県薬剤師会がモバイルファーマシー(移動薬局車)を開発し、熊本地震では大分、和歌山、広島の車両が出動し、このたびの能登半島地震にも三重、徳島、横浜から車両が出動し救援に当たりました。北海道では、2022年に大手薬局チェーン店が初めて導入しております。当市もこうしたところとの連携協定を検討すべきではないでしょうか。能登半島地震以来、防災の番組が一気に増えました。その中で、TKB+Wが大事という話がありました。トイレ、キッチン、ベッド、そしてウオーム、暖かさです。避難所のトイレは、安全で安心な避難所生活の根幹です。目安は20人に一つ、男女比は1:3、食べ物は温かいものを、体育館の床にザコ寝は睡眠不足、ストレス、呼吸器疾患の原因になるのでNG、段ボールベッドを使い、床から30センチ上げると感染症は半減する、介護施設の広域での連携や障がい者への対応など防災の情報が溢れており、市民の意識も高まっております。こういうときこそ、あらゆる角度から災害対応や防災への再点検をして有事に備えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。次に、保健医療についてお伺いいたします。医師不足に加えて通院が難しい患者などの問題を解決するため、北海道では初となる移動型の医療サービス「医療MaaS」が令和6年度からいよいよ導入開始となります。昨年11月には体験会が行われ、マスコミでも大きく取り上げられました。医師の負担を軽減し、高齢者の増加に伴い、特に冬場は通院が困難になる北海道では、多くの方から喜ばれる大事な事業だと期待しております。12月から実証実験がスタートし、様々な検証が行われている最中だと思いますが、その進捗状況をお伺いいたします。また、実証実験を通して見えてきた課題、本格導入に向けてのスケジュール感、地域の拡大や希望する医療機関への拡大の見通し、スポーツ大会での横展開、災害時の対応についてもお伺いいたします。次に、2019年度からスタートした開業医誘致推進事業ですが、これまでに4件の開業医を誘致することができ、市民の皆様からも大変喜ばれております。しかしながら、昨年5月に4件目のクリニックが開業して以降、大きな動きがなく新年度を迎えようとしております。4件誘致できただけでもすごいことですが、今度はぜひ、整形外科や心療内科など、網走市に開業医がいない診療科目の積極的な誘致をお願いしたいと思います。内科ばかりが増えても患者の奪い合いになって、せっかく開業してくれたのに、病院の経営が成り立たなくなってしまっては元も子もありません。開業医の誘致に対する市の取組状況と今後の誘致に対する方向性をお伺いいたします。がんは、1981年から我が国の死亡原因の第1位となっております。将来は2人に1人が何らかのがんにかかると言われていたとおり、最近は身近な人ががんになっても、あまり驚かない時代になりました。2012年のがん対策推進基本計画第2期には「がんになっても安心して暮らせる社会の構築」という目標が追記され、第3期では「アピアランス(外見)問題に対する医療者研修の推進」が、第4期では「相談支援体制の充実」が掲げられました。2014年に山形県から始まったウイッグや補正具などの購入費用の助成は、今や600を超える地方公共団体が行っております。がんの治療をしながら仕事をするのも当たり前の時代になり、がん患者が自分らしく人生を送るためにも、外見のケアは大変大事なことだと考えます。当市におきましてもウイッグなどの外見ケアへの助成を開始すべきではないでしょうか。また、女性の9人に1人が乳がんになる時代、術後も安心して温泉などの入浴を楽しめるように、国内初の使い切り入浴着バスタイムトップス(入浴着)の紹介と入浴施設での販売の促進、助成をお願いしたいと思いますが、市の見解をお伺いいたします。次に、高齢者福祉についてお伺いいたします。団塊の世代の方々が全員75歳以上の後期高齢者になる2025年まであと1年となり、高齢化がほぼピークになる2040年までは16年になりました。介護人材の確保は、当市のみならず全国的に喫緊の課題です。こうした状況を受け、厚労省は現在は認められていない外国人人材の訪問介護サービスの解禁など業務範囲の拡大に向けて有識者検討会を設置し、本年年末までに方針を取りまとめることになりました。当市といたしましても、介護人材の確保に向けて様々な施策を行っているところではありますが、いずれは外国人人材に頼らざるを得ない時代が来ることは間違いないのではないでしょうか。今から受入れ体制の準備をしていくことが大切なのではないかと考えます。全国的には、2025年には高齢者人口は全人口の3割を越え、介護人材は約38万人の不足が予測されております。当市の高齢化率は2025年には35%、2040年には40.7%という推計値が出ており、いずれも全国平均より高い数値となっております。当市の介護人材の不足人数の予測と対策、外国人介護人材の受入れに対する市の見解をお伺いいたします。また、内閣府が発表する男女別・年齢階層別相対的貧困率を見ると、高齢になるほど貧困率が高くなり、総じて男性より女性の貧困率が高く、問題は深刻です。その要因としては単身世帯の増加と、女性のほうが公的年金の受給額が少ないことが考えられます。そこにこのたびの物価高騰による打撃はかなり大きいのではないでしょうか。人生100年時代と言われる今、賃上げとは縁のない、働けないのにお金がない高齢者が増えることは、今後様々な社会問題につながっていくのではないかと危惧するところです。市は、この問題をどのように捉えているのでしょうか。お伺いいたします。さらに、高齢単身世帯の増加は認知症の増加にもつながると考えられます。2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になるとの推計もあります。しかし、認知症になっても社会や地域とつながって、いきいきと暮らし続けたいという認知症の人たちの希望を、働くことを通じて実現しようと取り組むデイサービスが、今、全国で広がってきております。きっかけをつくったのは、認知症のデイサービス利用者が有償ボランティアで洗車を請け負うという画期的な試みを実現させた東京都町田市のデイサービス「DAYSBLG!」。少額でも対価がもらえ、やりがいのある仕事をすることで生きる自信を取り戻せるのではないかとの考えに共感し、認知症の人や高齢者が自ら働くことを取り入れたデイサービスが、地域・社会・仲間とのつながりを大切にした認知症共創コミュニティ100BLGとして全国的に広がりを見せております。中には、若年性認知症との診断を受けた本人が、働くデイサービスを立ち上げた世界で初めての試みも出ております。昨年6月に成立した認知症基本法には、認知症になっても尊厳と希望を持って暮らせる共生社会の実現を目指し、「社会の対等な構成員として個性と能力を発揮できるようにする」と明記されております。今後は、介護する側、される側という捉え方だけでなく、認知症当事者の声を反映させながら、社会参加を後押しする取組が大切だと考えますが、市の見解をお伺いいたします。また、認知症について学んだ認知症サポーターなどの支援者と認知症当事者やその家族をつなぐ仕組み「チームオレンジ」が道内でも少しづつ動き出しております。国は2025年までに全市町村での設置を目指しており、当市の第9期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画(素案)には、チームオレンジへの取組として、「具体的な支援活動への参画を目指します」とあります。滝川市は農作業、北広島市は図書のPRなどに取り組んでおりますが、当市はどのような取組を考えているのでしょうか。また、第9期は令和6年度から8年度までの計画ですが、いつまでにチームオレンジを設置するのか、お伺いいたします。高齢になり、「おひとり様」になったとしても、多くの人と関わり、楽しく過ごすことができたら、健康寿命も延び社会保障費も削減されます。そのためにも網走市の高齢者ふれあいの家は高齢者の大事な居場所であり、交流拠点です。何としても残さなくてはならない網走の宝とも言うべき取組だと考えます。しかしながら、今までお世話をしていた運営側が高齢になり、次の世代にどうやってバトンをつないでいけるのかが当市の喫緊の課題となっております。この問題解決につながればと介護ボランティアポイント制度の対象年齢を40代からにして後継者づくりにつなげようとしていただきましたが、その効果は出ているのでしょうか。ボランティアを募るだけでなく、各ふれあいの家の責任者や後継者となり得る世代の方たちとともに網走ふれあいの家存続会議等を開催して、お互いの情報交換やいかにして次の世代にバトンタッチできるかなど知恵を出し合い、協議をする場が必要ではないかと考えます。ふれあいの家存続に対する市の見解をお伺いいたします。次に、子育て支援についてお伺いいたします。新年度では、医療費の無償化を所得にかかわらず高校生まで拡大していただき、大変嬉しく思っております。15年前、東京から網走に戻り、薬剤師として勤務して一番驚いたのが、こども医療費が実質無料は3歳までということでした。直前まで働いていた東京では中学生まで無料だったので、あまりの違いに愕然としながら、このこども医療費に関しましては、議員になってから一貫して訴えさせていただき、一昨年、一気に中学3年生まで無償となり、このたびは高校生まで完全無償ということで、隔世の感を覚えるとともに高く評価いたします。また、国の地方財政対策を見ますと、令和6年度は、地方団体がこども・子育て支援機能強化に係る施設整備や子育て関連施設のハード面での環境改善を速やかに実施できるよう、新たにこども・子育て支援事業費として500億円を計上し、こども・子育て支援事業債を創設いたしました。また、ソフト面でも地域の実情に応じて独自の子育て政策を実施できるよう一般行政経費が1,000億円増額となりました。当市といたしましても子育て支援がやりやすくなったのではないかと思いますが、今後どのような形で活用しようと考えているのかお伺いいたします。さらに、新年度は、普通交付税の算定に当たっては、こども・子育て支援に係る基準財政需要額の算定をより的確なものにするために、新たな算定項目こども子育て費が創設されました。18歳以下人口を測定単位とするものですが、市としては、このこども子育て費をどれくらいと見ているのでしょうか、お示しください。次に、女性活躍についてお伺いいたします。2023年の世界経済フォーラムが示す各国の男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数において、日本は146か国中125位と、先進国の中では最低の水準でした。さらに、日本の都道府県版ジェンダー・ギャップ指数によると、北海道は政治・行政・教育・経済の4分野中、政治以外の3分野で最下位となっており、愕然といたしました。女性活躍推進法などの法整備が進んだことにより女性の社会進出は以前よりは進んでおりますが、この女性活躍推進法は、令和7年度までに達成すべき目標を掲げた時限立法であり、各企業・地方公共団体では行動計画を策定して女性活躍の環境整備に取り組んでおります。しかしながら、まだまだ目標の達成には至っていないのが現状ではないでしょうか。当市におきましても、女性の活躍が重要な課題と捉えて取り組んでいると認識しておりますが、当市職員の女性活躍の目標とその達成度をお伺いいたします。また、結婚・出産などで就業率が30代を中心に下がるM字カーブが解消されつつある中、今、問題視されているのがL字カーブです。これは、正規雇用率が25歳から29歳をピークに低下していく現象で、女性が一旦仕事を辞めると、復職の受け皿は非正規になるケースが多いことを示しております。管理職や正社員の女性比率は伸び悩んでいるのが現状です。非正規は処遇が低く、キャリア形成が難しいため、有能な女性であっても活躍の場が限られてしまいます。その要因としては、女性はいずれ結婚や出産を機に離職すると思い込み、女性の育成に本気で取り組む企業が少ないこと、女性職員の配置が庶務や窓口業務が多く、無意識のうちに性別による職務配分を行ってきた可能性があること、そもそも管理職を希望する女性職員が少ないことなどが挙げられております。ある自治体では、女性職員が結婚・出産後もスムーズに職場復帰し、管理職にも進めるように、男性職員より速いペースでキャリア研修などを行っております。また、役所だけでなく市全体の風土を変えようと市内事業者も巻き込んで、ワークイノベーション推進会議を立ち上げ、ジェンダーギャップ解消戦略を策定して成果を上げている自治体もあるようです。当市の市職員並びに市内企業の現状の分析と、さらなる女性活躍の道を拓くため、どのような取組をしていくのかお伺いいたします。以前にも女性デジタル人材の育成について質問させていただきましたが、栃木県日光市では昨年から3か年計画でデジタル人材育成支援事業をスタートさせ、受講者を募集したところ、定員5人に対して47人の応募があり、ニーズの高さに驚いたということです。受講者は半年間、対面講座やオンライン学習に取り組み、市が就職先に定着するところまでサポートするというものです。ひとり親の就労支援にも女性活躍にもつながる事業だと思います。私もこれまで何度か市内で開催されるテレワークセミナーに参加してきましたが、たまに開催されるセミナーに参加するだけでは、人材は育ちません。もうそろそろ中心となってリードしてくれる事業者に委託するなどして、女性のキャリアデザインとスキルアップにつながる育成事業をスタートさせてもいいのではないでしょうか。人への投資、人材の育成は人口減少が進む当市にとって、重要性が高いと考えますが、市の見解をお伺いいたします。地域おこし協力隊についてお伺いいたします。昨年6月に提案させていただいた地域おこし協力隊のインターン制度の活用を新年度から取り組んでいただけることになり、大いに期待するところです。基本は、2週間から3か月の短期間のプレ体験になりますが、当市としては期間設定や活動場所、人数などはどのように想定しているのでしょうか。また、インターン制度を活用することによる当市のメリットについてもお示しください。農業についてお伺いいたします。昨年は夏の猛暑に加え、秋まで続いた暑さのために農業被害が拡大し打撃を受けた農家も多かったのではないでしょうか。一方で、北海道産のサツマイモが初の1,000トン超えというニュースが流れ、温暖化の影響で取れる作物も変わっていることを痛感いたしました。昨年、苫小牧に道内初のサツマイモ専用の大規模集出荷施設が整備され、ホクレンが販路を確保し生産者に増産を呼びかけた結果、作付面積が前年の2倍に急増したとのことですが、猛暑だったことで生育も順調で、旭川でも「旭川産さつまいも」のブランド化を目指しているとのことです。網走でもサツマイモを作る農家が増えてきているようですが、温暖化を見据えた今後の取組として、サツマイモ栽培をどのように位置づけて行くのか、市の見解をお伺いいたします。漁業についてお伺いいたします。能取湖で養殖していた1億8,000万粒のホタテ稚貝が大量へい死したことを受け、原因究明のための調査が続けられております。現段階では、病理的なものでも赤潮などによるものでもないということはわかり、断定はできないがしけによる養殖かごの揺れによる可能性が高いとして、道と国による実証試験が始まっております。養殖かごの安定のために、かごと桁の両方に錘をつけて動揺軽減効果を調査するとともに、コンクリートの錘にホタテ貝殻を混ぜて海藻が着床するかどうか、その海藻が繁茂してCO₂を貯留するブルーカーボン効果が得られるかどうかの調査も行われております。もしこれが成功し、ゼロカーボンに取り組んだことによる付加価値をつけられれば、大量へい死という逆風を乗り越え、それを逆手に取った「脱炭素ホタテ」としてブランド化ができるかもしれません。そこにはストーリーがあり、能取湖のホタテを新たな角度で売り出すことも可能になります。また、ホタテ貝殻入りのコンクリートブロックは、他のホタテ稚貝養殖箇所への展開や海岸に設置するコンクリート構造物への展開の可能性も見えてきます。ホタテ貝殻という地域資源の有効活用にもなり、ゼロカーボン北海道実現への貢献にもなります。実験の成功を祈るばかりですが、こうした取組に対する市の見解をお伺いいたします。また、稚貝の販売先である紋別漁協をはじめ沙留、枝幸の3漁協には大変な御迷惑をおかけいたしました。しかし、多くの方々の御協力で何とか乗り越えることができ、感謝に堪えません。一番の取引先である紋別漁協からは、「来年も買うから大丈夫」と言っていただき、ありがたい限りでしたが、今季の状況はどうなっているのでしょうか。また、へい死による被害額は約6億7,000万円となっておりましたが、販売せずに能取湖に放流していた1,500万粒の稚貝は、本来なら3年後に水揚げされる予定でした。その水揚げが見込めないとなると網走の漁業者の被害額はどれくらいになるのでしょうか。見込額と市の対応策をお伺いいたします。ホタテに関しては、中国の禁輸問題でも悩まされました。全国の皆様からもふるさと納税などで応援していただき、首都圏120店舗でも「オホーツク網走フェア」を開催していただき、何とか乗り越えることができました。しかし、禁輸政策が長引き、道内でも冷凍保管しているホタテがだぶついてくると価格の低下を招きかねないと案ずるところです。禁輸問題による当市への影響をどのように捉えているのか、お伺いいたします。次に、観光についてお伺いいたします。当市の長年の念願だったLCC航空ピーチが女満別空港に就航したのは2021年2月、成田-女満別線が就航し、千葉からたくさんの人が来てくれて話題を呼びました。7月には、LCC初の関西-女満別線が通年運航便としてスタートし、大きな夢と期待を乗せて喜んだのも束の間、コロナ禍で期間運行となり、成田-女満別線は運休になってしまいました。昨年5月にコロナが5類に移行してからも期間運行が続いておりますが、昨年の搭乗率は非常によかったと聞いております。今年の流氷観光ではインバウンドも復活し、多くの観光客が網走に来てくれております。今こそもう一度通年運航に戻してもらえるように積極的に働きかけることが必要だと考えますが、いかがでしょうか。かつて大阪や近江の商人が北前船に乗って日本海から蝦夷地と呼ばれていた北海道の港を回って、各地の産物を流通させながら「動く総合商社」として栄えた歴史がありました。その北前船寄港地ルートを点から面へ、さらに回廊へと発展させようとする作家、石川好氏の北前船コリドール構想に賛同した自治体や企業によって北前船交流拡大機構が立ち上げられました。地域間交流をテーマに、現在、JR,JAL、ANA総研などが中心となって活動を展開し、49の自治体が参加して、日本各地で北前船寄港地フォーラムが開催され、2022年にはフランス、パリでも開催、本年は6月に釧路市での開催が決まっております。また、2017年には、参加の49自治体が「荒波を超えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」として日本遺産に認定され、追加認定も検討中とのこと。当市も立派な北前船の寄港地であり、日本遺産の認定も夢ではありません。さらに、2021年には、東京などの大都市と地方の関係ではなく、地方の地域同士が直接つながり、地域活性化を図っていくことを目指し、兄弟法人として地域連携研究所が設立されました。この地域連携のモデル地区にもなっている秋田県大館市と岡山県備前市は、本年春、イタリアで開催される国際家具見本市「ミラノサローネ」に、大館市は曲げわっぱ、備前市は備前焼を出展し、地域の観光資源を世界に売り込んでいく予定とのことです。網走も、江戸時代から北前船が寄港し、近江商人の又十藤野家は、網走のまちの基礎づくりにも深い関わりを持っていることから、北前船関係の方からのお声がかかり、当市の金印わさびが、世界で初めて栽培に成功した天然の青いバラ「ブルーローズ」にブルガリアの大使や富山の会社社長も大変興味をもっているとのお話もいただいております。また、当市の体験型観光をけん引しているコネクトリップも連携して企画している広域コラボ型体験観光にも着目してくださり、観光庁の補助金募集の情報をいただき、現在、応募に向けて取組を開始しております。通れば1,000万円を超える補助金が頂けます。これまでにない観光や情報の交流、人脈の拡大は、今後の網走の観光にとって大変重要な視点だと考えます。北前船とゆかりの深い網走市も、ぜひ北前船寄港地フォーラムに参加し、地域連携研究所との連携を強化して、新たな交流の拡大、人脈の拡大に取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか。また、働きながら観光を楽しむワーケーションや、バイトしながら旅をするおてつたびなど、観光と仕事がコラボし、さらには気に入ったら移住するなど、幅広い世代で新しい生き方が増えております。先日も、こまば木のひろばの自然に惹かれて網走に移住してきたという話や、毎年、網走でひと夏を過ごしていた方が、昨年、網走に家を建てたとのお話も聞きました。魅力発信の際は、人手不足を補い、当市の人口減少にも効果が出るように、観光ガイドに仕事や住まい、コワーキングスペースの情報等も見れるようにQRコードを載せるなどしてはいかがでしょうか。400万回ビューとなった人気の観光PR動画にもそうした情報にアクセスできるような工夫ができるといいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。次に、学校教育、小1プロブレムの解消についてお伺いいたします。小1プロブレムを解消するために、就学前の施設から小学校への円滑な連携は大変重要なことだと思います。ここに、5歳児健康相談での発達障がい等の情報はどのように反映されているのでしょうか。5歳児健康相談は、小学校入学時の健康診断で発見されることが多かった発達障がいを早めに発見し、入学前にその対処法などを検討し、スムーズに学校生活を送れるようにとつくられた事業だと認識しております。発達障がいを持つお子さんもそれぞれの症状に合わせた適切な対処ができれば、その後の学校生活も人生も大きく変わってまいります。秀でた才能を伸ばすことも可能です。そして、入学時だけでなく入学後も寄り添った支援が必要だと考えるところですが、新年度の新規事業として発達障がい児童・生徒相談支援事業が挙げられ、保護者の皆様にとっても大きな安心につながるのではないかと大いに期待するところです。5歳児健康相談の情報の共有と対処法などの取組状況と新規事業も含めた今後の取組についてお伺いいたします。次に、日体大附属高等支援学校のワイン造りについてお伺いいたします。日体大附属高等支援学校の生徒たちが育てたブドウを使って、このたび念願のワインが完成したと聞きました。サイダーとジェラートに続いて、自分たちで手入れから収穫まで携わったブドウが次々と商品化され、目に見える形になっていくことは、子供たちにとっても大きな喜びと励みになるのではないでしょうか。ブドウの栽培は、大曲湖畔園地とともに刑務所用地も活用しており、取り組んできたもので、学校としても網走市としても嬉しい「売り」になると思います。大いに宣伝して、全国からたくさんの生徒が入学してくれること、そして、網走の日体大附属高等支援学校に来て本当によかったと子供たちが感じてくれることを願うものです。また、ふるさと納税の返礼品にも使えるのではないでしょうか。さらに、温暖化の影響で、本州ではワインに向いたブドウが作れなくなってきております。日本全体で見ると、余市を中心にワイン醸造の中心が北海道に移って来ておりますが、その余市や函館も、あと10年したら暑くなりすぎてワイン造りに必要な酸が足りないブドウになってしまうのではないかとの懸念もあります。よいブドウを作れる環境として網走は大きな可能性があるのではないでしょうか。網走にはワイナリーがありません。でも、ワイナリーの建設も決して夢ではないと考えます。日本酒「網走木桶仕込み」でタッグを組んでいる上川大雪酒造は、ワイン用酵母を使った新しい日本酒も造っており、六つのワイナリーが集結したイベントにも参加しております。ワイン造りでもタッグを組むことも可能なのではないでしょうか。また、地域おこし協力隊としてワイン造りに特化した人材を募集するなど、5年後、10年後を見据えた人材の育成や資源の発掘が大切ではないかと考えますが、ワイン造りへの今後の夢と展望をお伺いいたします。続きまして、教育行政執行についてお伺いいたします。初めに、学校教育についてですが、一昨年から昨年にかけて市内中学校で発生した3件のいじめ重大事態は、当事者はもとより多くの市民が心を痛め、その解決に大きな関心が寄せられております。現在、専門家で構成される第三者委員会で調査中でありますが、新年度の取組として、児童生徒が相談できるアプリの導入や有識者による講演会、学校教育専門相談員の配置など、いじめの未然防止や早期発見・対応への対策が取られたことを評価いたします。一方、被害生徒の凍死という最悪の結末に至った旭川市は、問題の再調査費に1,200万円、いじめ防止対策費に5,800万円を計上し、いじめ防止対策「旭川モデル」を発表いたしましました。市長部局にいじめ・不登校の専門相談窓口を設置し、心理や福祉の専門職が、学校を通さずに児童生徒や保護者から直接相談や通報を受け付ける体制が敷かれるなど、様々な取組がスタートするようです。文教民生員会としても「いじめ防止対策に関する提言」を提出させていただきましたので、ぜひ、御検討いただきたいと思います。旭川モデルでは、新たに地域と連携した子供の見守り体制を構築することも発表されました。市民協働の見守りは大切なことです。当市もコミュニティ・スクールを通して、学校と地域が一体となって子供たちを育む取組を推進してまいりました。しかし、コロナ禍で思うように進んでいないのではないかと懸念するところですが、その進捗状況をお伺いいたします。また、市内中学校に網走ちゃんぽんの出前授業に行った際、スクールボランティアの皆さんが手伝ってくださり、子供たちととてもよい交流ができておりました。高齢のボランティアさんも「街で会っても子供たちから声をかけてもらえてとても嬉しい」とおっしゃっていました。こうした取組を広げていくことで、普段から子供たちと自然な形で顔と名前が一致した交流ができていることが見守り体制を構築する上で、大事なポイントだと考えますが、いかがでしょうか。その上で、何よりも大切な点は、見守る側の大人が「いじめる側が100%悪い」という共通認識を持つことだと思います。「いじめられる側にも問題がある」、「いじめられるのは弱いから」という考えが、いじめがなくならない大きな原因です。どんな理由があったとしても、それがいじめていいという理由には絶対にならない。いじめは暴力であるということを、子供たちを見守る大人の私たちがしっかりと認識した上で子供と接すことが必要だと考えますが、市の見解をお伺いいたします。また、令和4年4月から5年8月の当市の不登校児童生徒の数を見ると、小学校よりも中学校が多く、郊外地域より市街地の中学校の不登校生徒数が非常に多いことに驚きました。主な理由は「生活リズムの不安定」、「心理的不安」となっておりました。全国的にも小中学校における不登校児童生徒数が増加しており、昨年10月には、前年度より22.1%増え、過去最多の30万人になったとの報道がありました。やはり、小学校より中学生の不登校が多く、令和2年度から急増し、学年が上がるにつれて人数は増加、小学6年生から中学1年生の間で約1.7倍から1.8倍に増えているため、中1ギャップの存在も懸念されております。小学校に比べて中学校は授業のペースが速く、難易度も上がることから、一定日数以上授業を休むと、登校しても授業についていけずに不登校になることも考えられます。また、当市において発生したいじめ重大事態も影響しているのではないかとの懸念もあります。市といたしましては、当市の不登校児童生徒数の推移と原因、課題をどのように分析し、改善しようとしているのか、見解をお伺いいたします。また、不登校数は小学校20、中学校58、合計78に対して、クリオネ学級の通級は小学校4、中学校4、合計8となっており、非常に少ない状況です。学習保障の欄には、全員オンライン学習を受け取ることが可能となっております。1人1台端末は完備されましたが、オンライン学習の環境は整備できているのでしょうか。状況をお伺いいたします。さらに、不登校児童生徒を学校に登校できるようにするということも大切ですが、不登校であっても適切な教育を受けられる機会を整備することも大切です。全国的にも学校以外の居場所づくりとして、フリースクールが増えております。当市にも二つのフリースクールが誕生し、出席認定の体制も整備されたところです。しかし、クリオネ学級と違い、民間の運営のため、フリースクールを利用するにはお金がかかります。全国平均で月約3万3,000円という数字が出ておりますが、不登校の子供を育てる保護者の中には大きな負担となっていることが多いようです。自治体によっては、フリースクールの授業料を助成しているところもあり、経済的な負担の軽減に加え、公的な支援を受けることでフリースクールの存在が社会に認められたと感じる保護者も多く、子供たちの自信にもつながると考えます。当市におきましても助成制度の検討をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。社会教育についてお伺いいたします。先日、地域住民の学習活動に大きく貢献する公民館などを表彰する文部科学省の優良公民館表彰で、エコーセンターが日本一の最優秀館に選出されました。全国で一つしか選ばれない、しかも道内初の快挙であり、高く評価するところです。早い段階からのフリーWi-Fiの導入やオンライン予約システムの早期稼働などとともに、地域を学び、人と地域のつながりを育む「あばしり学」など、地域学の取組が評価されたとのことでした。網走の特色ある地域資源や歴史・文化について学ぶ「あばしり学講座」や「あばしり検定」は、より多くの人に網走のことを知っていただき、網走への思いを深めていただくためのとてもよい取組だと思います。毎年、どのような年代の方が何人くらい受けているのでしょうか。また、少子化が加速する中、網走の未来を託す大切な子供たちに「網走愛」を育むためにも、こうした事業をさらに活用できるとよいのではないかと考えます。「君も網走学博士になろう!」といったキャッチフレーズで「あばしり学講座」への参加や「あばしり検定」の受験を呼びかける発信や段位や級位の合格者を発表するなど、もっと周知に力を入れてみてはいかがでしょう。また、小中学生は「あばしり検定」の段位検定認定料500円を無料にするなど、子供たちが網走の魅力を知り、網走への思いをより一層深めてもらえるよう取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。国際化対応についてお伺いいたします。昨年、日台親善交流で、台湾の小学生と市内小学校の児童が交流し、授業は英語で行われ、その際、台湾の子供たちの英語力の高さに驚いたと伺いました。子供たちにも大変よい刺激になったのではないでしょうか。一緒に給食も食べて、野球の交流試合も行われ、心に残る交流になったのではないかと思います。当市は台湾だけではなく、韓国の蔚山やカナダのポートアルバーニ市とも長い交流の歴史があります。コロナ禍で難しくなっていた海外友好都市との交流ですが、今後は、大人だけではなく、子供たち同士のこうした交流の場を数多くつくることが大切ではないでしょうか。また、オンラインで海外の学校とつないで、子供たち同士の交流を図ることも可能です。当市にも自身も海外生活を経験し、海外とのオンライン授業の実績を持つ人材がおります。こうした人材の活躍の場をつくることも大事な取組だと考えます。様々な角度で、小学生のうちから外国語に親しみ、異なる文化や風習などに触れることで、国際感覚を持った人材に育っていくと考えますが、市の見解をお伺いいたします。以上、網走の大切な宝である子供たちの希望あふれる未来を願って、公明クラブの代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

答弁 市長 水谷洋一

-登壇- 公明クラブ永本議員の御質問にお答えをいたします。初めに、賃上げの状況と見通しでありますが、今後の経済対策について、商工会議所や金融機関との情報交換の中では、賃上げについては人材確保のため、新規採用の初任給を引き上げている事業所があるとのことですが、既にいる職員にまで波及をしているかという点では、分野ごと、事業者ごとに差がある状況と伺っております。国においては、2024年に物価の上昇を上回る賃上げを実現させたいとして、春闘にかけて経済界への働きかけを強めるとともに、従業員の給与を引き上げた中小企業の法人税を減税する賃上げ税制を拡充するとしております。こうした中、当市では国の交付金を活用し、地域応援商品券事業を実施しているところであり、消費の下支えを通して、生活者の支援と地域経済の活性化を図る取組を進めております。今後も引き続き、商工会議所や金融機関など、関係機関と情報共有を密にしながら、状況をしっかりと把握するとともに、国の動向も注視しながら適切に対応してまいりたいと存じます。次にゼロゼロ融資の状況及び分析についてですが、当市の経済情勢として、商工会議所が実施をしている四半期ごとの業況判断DI値は、第3四半期の状況として全体で9.3%マイナスとなり、第2四半期と比較をして15.3%ポイントの悪化となっております。直近では、インバウンドを含め観光客の動きも回復傾向にありますが、業種ごとのばらつきが大きく、市中の景気動向は、物価高騰に伴う原材料価格の上昇や人材不足等の影響も大きいものと捉えております。金融機関からの聞き取りによりますと、コロナ禍以前から財務体質が脆弱で経営環境が不安定な事業者は特に厳しい状況であると伺っておりますが、喫緊の対応・問題が差し迫っている状況にはないと伺っております。今後、借り換えが想定されますが、市では制度融資の活用を通して事業者の支援体制を整えておりますので、引き続き商工会議所や金融機関など、関係機関と情報交換を通して適切に対応してまいりたいと存じます。次に、第5次行革計画との乖離の状況についてでありますが、行革計画では令和6年度末の市債残高を約333億円を見込んでおりました。これに対し、令和6年度予算ベースでは約366億円で、33億円の増となっております。主な要因は、行革策定時には見込めなかった新庁舎建設のコスト増、老朽化した公園遊具の集中的な整備改修、郊外地区の重点的な道路改修、小学校の冷房設備の整備であります。いずれの事業も、国庫補助金の要望活動や交付税措置のある起債メニューの活用など、財源確保にも努めておりますので、第5次行革計画の収支に大きな影響を及ぼすものではありません。引き続き市民サービスの向上と健全な財政運営の両立を目指してまいります。次に、ふるさと納税の今後の取組の内容と目標についてでありますが、全国の皆様から網走への応援の声、たくさんの御支援をいただいております。積み立てられました基金を財源に、多くの市民サービスを充実することができました。改めて多くの皆様の御厚意に感謝を申し上げる次第であります。また、御案内のとおり、この制度は返礼品に関する地場産品基準や募集に係る経費割合などが定められており、その基準などを満たす自治体が国から指定を受け、ふるさと寄附の受入れが可能となります。昨年10月1日からルールの見直しがあり、これまでの経費計上の対象が拡大をされました。経費割合を5割以下とし、地場産品基準の厳格化も示されたことから、10月以降においてもふるさと寄附の受入れが可能となるよう対応を進めてまいりました。今後につきましても、ふるさと納税制度の持続的な運用を維持するため、総務省が示す経費率に適切に対応していくとともに、寄附者ニーズに対応した新製品の開発など、設備整備に対する支援の積極的活用を促進し、地元事業者の供給体制と基盤強化につなげていきながら、ふるさと寄附増加に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。次に、高規格道路方針決定による網走の未来構想と取組についてでありますが、昨年12月に北海道横断自動車道網走線、女満別空港から網走間の概略ルートが示されたことにより、将来のまちづくりをこの高規格道路を基軸に進めていくことが求められる時期にあると思うところであります。令和5年度に進めておりました網走市都市機能誘導構想検討協議会におきましては、提言書がまとまりました。その提言書では、都市機能誘導区域内に行政と、保健福祉ゾーン、教育文化・交流ゾーン、観光交流ゾーンの四つのゾーニングや、現庁舎の跡地利用、既存施設の有効活用などが提言されております。今後は、この提言書を参考に、網走市の未来を見据えた新たなまちづくりを、国や北海道と連携をしながら取組を進めてまいります。次に、経済の活性化を考えたまちづくりですが、お祭りなどのイベントや市民会館、エコーセンターで催し物が行われ、その後、中心市街地の飲食店を利用するケースは多いものと存じます。市役所新庁舎の完成・稼働に伴い、イベント等の開催のみならず、ゲストハウスの開業やコワーキングスペースの整備、まちプラといった既存の機能と、中心市街地におけるにぎわい創出を目的とした商店街空き店舗空き地活用事業を通して、新規出店を行う事業者への支援も実施してきており、加えて新たに起業・事業転換等支援事業補助金事業を創設いたしましたので、今後も商工会議所や中央商店街振興組合、社交飲食業組合などをはじめとする関係団体と連携をし、にぎわい創出・経済の活性化に向けたまちづくりを推進してまいります。次に、中心市街地の昼食需要を満たす店舗の誘致についてでありますが、直近の流氷観光シーズンを見ても御承知のとおり、インバウンドを含めた多くの観光客の方が網走に来られている中、市街地における食事やお買い物等を通じた消費拡大も重要との御指摘は同感であります。しかし、コロナ禍以前とは異なり、特に団体など大勢の観光客や地域住民を受け入れる可能な飲食施設が少なくなっているほか、スタッフの確保が難しいとの理由で、事業所によっては営業時間を調整しているといったお話も伺っているところであります。飲食事業者やコンビニ等の誘致との御指摘につきましては、事業者によって、出店の条件やお考えがありますので、引き続き情報収集として動向の把握に努めてまいりたいと存じます。次に、あばしり電力についてでありますが、潮見地区に加え、新年度より、大曲、向陽ヶ丘、つくしヶ丘地区において発電を開始する予定で、これら4か所の発電所で発電されている電力は、市施設48か所とNGKオホーツクで使用する電力の1割程度を賄うものであります。さらに新年度では、NGKオホーツクにおいても太陽光発電設備の整備を進める予定であり、さらに再生可能エネルギーの利用促進が図られるものと考えております。現在、あばしり電力の企業の公式サイトにおいて、これら情報発信をしており、これらの取組が伝わるよう、今後とも努めてまいります。次に、津波対策についてでありますが、昨年、北海道より津波浸水想定が見直されましたが、これは網走沖、紋別沖、稚内沖、十勝・根室沖でそれぞれこれまでに想定される地震が発生した際に生じる津波の最大値を数値化したもので、防波堤の効果はないことが前提となっております。津波到達時間の最短は、能取湖口付近で13分、最大津波高は二ツ岩から美岬にかけて5.4メートルで、いずれも住居がない地域であります。このほか、二ツ岩地区では、津波到達時間は17分、最大津波高4.7メートル、網走港では津波到達時間は17分、最大津波高は2.9メートル、北浜地区では津波到達時間は16分、最大津波高は3.5メートルとなっております。現在、この新たなハザードマップを各家庭に配布をしているところですが、今後も防災フェア、学校における防災教育、自主防災訓練や防災研修会など、様々な場面で防災意識の向上に努めてまいります。次に、冬期の災害対策についてでありますが、昨年度より職員による冬期避難所を一晩体験し、防災器具などの検証を行っております。停電を想定し、発電機を使った照明や暖房器具の動作確認、非常食の試食、寝袋による就寝体験を行っており、この検証では、発電機による電源確保は15分程度とスムーズな移行が可能なこと、暖房が確保できるため、寒さには問題がないこと、就寝体験では、段ボールベッドは快適であるが、畳は固く、心地が悪いなどとの結果が得られました。低体温症の対処法につきましては、命に関わる情報のため、日本赤十字北海道看護大学の根本教授にアドバイスをいただきながら、そのポイントをまとめているところであります。次期防災ガイドブックにこれらを掲載いたしますが、発行が令和7年度となるため、それまでの間、防災フェアや防災学習会などを通して市民に周知をしてまいります。次に、断水対策についてでありますが、地震などの災害により水道施設への事故が発生した場合に備え、応急対策を速やかに実施するために、水道施設事故対策要領を策定しております。今回の能登半島地震のような大規模な断水が発生した場合は、水道施設だけではなく、道路や下水道など広範囲に甚大な被害が発生することが予想されることから、自衛隊などへの支援要請や災害協定を結んでいる日本水道協会などと連携して復旧を行っていくものと考えております。当市では、導水管の破損により過去2回、大規模な断水事故が起きております。平成25年の断水時には、臨時給水所19か所、自衛隊から12台、消防含む他自治体から9台の給水車及び人員413名の応援をいただきました。このような経験を踏まえ当市でも定期的に訓練を実施し、緊急時における相互応援を円滑に実施できるよう努めているところでもあります。今後とも、導水管をはじめとする施設の更新のほか、日常的に施設の状況を把握し、事故等の防止を図るとともに、不測の事態にも迅速に対応できるよう努めてまいります。次に、モバイルファーマシー導入事業者との連携協定についてでありますが、モバイルファーマシーにつきましては、災害時において、医薬品を搭載して出動し、被災地で簡易的な調剤と医薬品の供給が可能な医療ユニットと認識をしております。北海道でも一部の調剤薬局において導入され、能登半島地震では、2月1日までに全国から12台が派遣され、活躍されたと承知をしております。高齢化に伴う地域医療体制の確保、災害時の活用など、今後の地域医療・医療提供体制の充実を図る上で、期待される医療ユニットの一つであると考えておりますので、医療MaaSの今後の展開を含めて考えてまいります。次に、防災対策の再点検についてでありますが、現在、当市では、停電を念頭に、避難所の電源対策に取り組み、温かい食事として提供可能な非常食、毛布、段ボールベッド、ポータブルストーブ、発電機、簡易トイレのほか、女性や乳児を念頭に、生理用品、ミルク、紙おむつ、プライベートテントなどを計画的に備蓄をしております。また、高齢者や障がい者など災害弱者の対応として、社会福祉施設14か所と福祉避難所に関する協定を締結しているほか、また、ケアマネジャーなどの関係者の協力の下、災害時要支援者の個別避難計画の作成を進めているところでもあり、このたびの地震災害を教訓として、関係者の皆様との情報交換に努め、避難所の質の改善を目指し、防災対策に取り組んでまいります。次に、医療MaaSの進捗状況についてでありますが、12月1日より網走厚生病院を協力医療機関として実証事業を開始し、これまで12回の診療を行ってまいりましたが、オンラインの通信環境を含め、医師による診察行為に大きな課題を生じておりません。令和6年度において、参画をする医療機関の拡大を図ってまいりたいと考えておりますが、複数医療機関でのオンライン診療から服薬指導、さらには薬剤の配送に至るまでの一連の流れの構築が必要であることから、薬剤師会や関係団体から御意見をいただきながら取組を進めてまいります。また、専用車両を使用した特定保健指導及び健康相談についても3回実施しているところであり、今後におきましても、オンライン診療だけではなく、市民の健康の保持・増進やスポーツ大会におけるメディカルケアなど、多角的な運用を行ってまいりたいと考えております。さらに、災害時の対応につきましては、診察や健康相談など、被害者ケアを行う車両として十分活用することができるものと考えておりますので、その手法について研究をしてまいります。次に、開業医誘致の取組状況と今後の方向性についてでありますが、これまで、開業医誘致助成制度により、四つの診療所が開設し、通常の診療に加え、日曜・休日における内科系一次救急の体制確保等の面からも、大きな成果があったものと考えております。当初、助成の対象につきましては、内科の診療が可能な方としておりましたが、令和5年度からは、原則として、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科、歯科を除く診療科の診療が可能な方ということに拡大をしているところであります。今後も、医師会をはじめ医療機関との情報交換により、医療提供体制の状況や課題の把握に努めるとともに、内科に限らず、必要となる診療科の誘致に取り組んでまいります。次に、がん患者の外見ケアへの助成などについてでありますが、がんの治療により見られる脱毛に対応するため、医療ウイッグの助成につきましては、北海道内では2か所の自治体で実施していると承知をしております。また、バスタイムトップスなどの入浴着は、厚生労働省においても入浴施設の事業者、利用されている方などに理解や配慮を求めるもので、現状では使い切りのものが発売されるなど、衛生面も向上し、認知度も上昇しているものと認識をしております。ウイッグや入浴着の助成につきましては、他自治体の取組状況や入浴施設での取扱いなどについて情報収集し、研究を重ねるとともに、広報紙やホームページなどを通して、入浴着の紹介により理解促進に取り組んでまいりたいと考えております。次に、介護人材の不足人数の予測と対策、外国人介護人材の受入れについてでありますが、第9期介護保険事業計画策定におけるアンケートにおいて、19法人中14法人が「職員数が不足している」との回答をしていることから、介護人材不足は喫緊の課題であると認識をしております。また、将来につきましては、精緻な予測はできませんが、今後の人口推計を考えるとさらなる不足も見込まれます。このため、復職に向けた支援や資格取得助成など、人材確保に向けた施策を実施してまいります。また、外国人人材につきましては、第9期介護保険事業計画策定時のアンケートでは、全体の48%の法人に外国人人材の受入れの意向があり、介護人材確保の対策の一つの手段であると考えられております。一方で、働く側の外国人に網走市を選んでいただくためには、言葉の壁のほか、住宅の確保、入国後の生活のフォローアップなど、安心して網走に来ていただける環境づくりが重要であると考えます。今後におきましては、こうした課題の解消に向け、関係法人と協働した取組を行ってまいりたいと存じます。次に、高齢者の貧困問題についてでありますが、議員お示しの総体的貧困率等、高齢者の生活状況を推し測る指標は持ち合わせておりませんが、生活保護における高齢世帯の割合が一つの指標であると考えております。当市の生活保護世帯のうち、高齢者のみの世帯数につきましては、被保護世帯や保護率の減少に連動し、ここ数年減少傾向にありますが、生活保護世帯全体に占める高齢者世帯の割合については、62%程度で横ばいの状況となっております。さらに、生活保護受給の高齢者世帯のうち、単身世帯の割合は、過去3年で微増し、令和6年1月末現在では92.2%となっております。こうした状況から、当市においてはここ数年の経済状況の中で、高齢者の貧困が大きく進行したものとは考えてはおりません。しかし、内閣府の調査では、高齢者世帯の約7割において、公的年金・恩給の総所得に占める割合が80%を超えるとされており、物価動向や年金額の改定状況によっては、高齢者の生活状況の悪化が危惧されますので、今後の動向に注視をしてまいりたいと存じます。次に、認知症者の社会参加についてでありますが、令和6年1月1日に施行された共生社会の実現を推進する認知症基本法では、認知症の人が自ら意見を表明する機会や社会活動に参加する機会の確保を通して、その個性と能力を十分発揮することができるようにすることを認知症施策として行わなければならないと規定をしており、今後は、認知症への理解促進と併せて、認知症の方の社会参加や交流の機会の提供を進めていくことが重要と認識をしております。市では、これまで認証地域支援推進員と協働し、認知症カフェの開催や認知症サポーターの養成など、認知症への理解を深める取組も進めてまいりましたが、今後におきましても、認知症になっても尊厳を保持しつつ、希望を持って暮らすことのできる社会を目指し、認知症基本法の基本理念に沿った施策を推進してまいります。次に、チームオレンジの設置についてでありますが、チームオレンジの設置に当たっては、認知症サポーターステップアップ講座を受講した方と認知症の人もメンバーとなることが望ましいとされています。市では、これまで同講座の開催により市民の認知症への知識を深めてまいりました。今後は、令和7年のチームオレンジ設置を目標に、認知症地域支援推進員と協働し、認知症カフェなど、交流の場を活用した認知症サポーターと認知症の人や御家族をつなぐ仕組みを検討してまいります。次に、ふれあいの家における介護支援ボランティアポイント制度の効果についてでありますが、高齢者ふれあいの家においては、開設から20年程度経過した団体が増え、運営を担うボランティアの高齢化により担い手の確保が課題となっています。担い手の確保への施策としては、介護支援ボランティアポイント制度を平成31年度より実施、令和4年には対象年齢をそれまでの40歳から高校生を除く18歳以上に拡充をいたしました。制度開始以降、高齢者ふれあいの家において、各年10名程度の新規ボランティア登録をいただいているところであります。しかし、登録者の多くは高齢者であり、高齢者の社会参加・地域貢献の観点から効果が認められますが、後継育成という観点では、課題の解消に至っておりません。この課題の解消のためには、後継育成ばかりでなく、支援の受け手と担い手それぞれの意識を含め、ボランティアの体制自体の検討が早晩必要になると考えております。そうしたことも念頭に、引き続き、網走市社会福祉協議会と協働し、ボランティア活動の活性化を図ってまいりたいと存じます。次に、ふれあいの家存続に対する協議をする場の必要性についてでありますが、高齢者ふれあいの家は、介護予防と生きがいづくりための重要な地域資源であると考えております。しかし、その存続に向けては様々な課題もあると承知をしております。担い手不足や後継育成に関する対応は、先ほど答弁を申し上げましたとおりでありますが、その取組と併せて、それぞれの地域で特色ある活動を行っている高齢者ふれあいの家の活動を共有する仕組みについて検討してまいります。次に、国の支援制度を活用した子育ての支援策についてでありますが、こども・子育て支援事業債につきましては、今後5年間を事業期間としてこども基本法に基づく市町村こども計画に位置づける地方単独事業に対して活用ができるものと承知をしております。この市町村のこども計画につきましては、国のこども大綱及び都道府県こども計画を勘案した上で定めるよう努めるものとされており、当市では、現在策定中の北海道の計画が定まり次第、計画を策定しようと考えております。計画に位置づける事業につきましては、各施設の状況や利用者からの要望を踏まえながら検討していくこととしておりますが、その中で、こども・子育て支援事業債の活用も検討してまいりたいと考えております。次に、普通交付税のこども子育て費についてでありますが、議員お話しのとおり、普通交付税の算定に当たり、令和6年度から既存の品目を統合した上で、新たにこども子育て費が創設され、18歳以下人口を測定単位として1,000億円が増額されます。普通交付税の見積りに当たりましては、現時点では個別算定経費、包括算定経費など、大まかな経費全体に対する推計伸び率が示されている段階であり、これに公債費補正や市税をはじめとする基準財政収入額を見積もり、令和6年度の普通交付税予算額を計上しているところであります。普通交付税の個別品目の金額につきましては、例年7月に行われる算定作業に置いて明らかになるものと考えております。次に、市職員の女性活躍の目標とその達成度についてでありますが、女性活躍推進法の制定を受け、当市においても平成28年度から特定事業主行動計画による目標設定とその進捗管理を行っているところであります。令和7年度を目標年度として定め、男性の育児休業取得率10%、管理職に占める女性の職員の割合10%など、幾つかの数値目標を掲げているところですが、令和4年度実績では、いずれも目標に達していない状況となっております。令和5年度におきましては、初めて複数名の男性職員が育児休業を取得するなど、少しずつではありますが、変化も見られております。引き続き、進捗管理を行いながら、取組を継続をしてまいります。次に、市女性職員の現状と今後についてでありますが、女性活躍推進法に基づく特定事業主計画を策定した平成28年度以降、延べ25名の女性職員が出産し、育児休業を取得しておりますが、その多くが復職し、現在も仕事と育児の両立を図っていただいております。今後、こうした世代の職員が経験を積み重ねていくことで、将来的には管理職への登用も進んでいくものと期待をしているところであります。次に、市内企業の現状の分析と取組についてですが、市内企業の振興と安定、労働状況の改善、労働力の確保等を図るための施策資料として、市では、隔年で労働実態調査を行っております。令和4年度の労働実態調査によると、令和4年10月1日時点における女性従業員数は1,217人と、令和2年度に行った同時調査1,201人よりも微増し、働く女性の数は増加をしております。一方、女性の雇用については、「積極的に雇用したい」、「雇用するつもりである」と回答した事業主は103社あるのに対し、「検討中」、「雇用を考えていない」との回答は114社あった状況であります。市といたしましては、女性の就労・起業への意識向上や女性の雇用検討している事業者向けのセミナーのほか、女性に限定した施策ではありませんが、多様化する働き方をライフワークに合わせて選べることができるよう、テレワーク等をテーマとしたセミナーの開催を支援しております。引き続き、関係機関と協力をしながら、適切な対応を講じてまいりたいと存じます。次に、デジタル人材育成についてでありますが、あらゆる分野でデジタル化が進む中、多くの分野でデジタル人材の確保が課題を抱えております。当市では、これまでデジタルフェロー、デジタル化推進参与、教育DXフェローの配置や、総務省アドバイザー派遣制度の活用などにより、専門家の助言をいただきながら、庁内の人材育成に努めるとともに、事業者のデジタル化では、網走商工会議所との連携により、新たな専門人材を配置し、中小企業のDX推進に取り組んでいるところであります。また、東京農業大学との連携により、地域社会におけるDXの現状を実学として学ぶ取組、女性やシニア層をターゲットとしたテレワークやデジタル人材育成に関するセミナーを開催しており、引き続きデジタルフェローやデジタル化推進参与など、専門家の知見を得ながら取り組んでまいります。次に、地域おこし協力隊インターンについてでありますが、夏季休業中の学生を対象に、7月から9月の期間において、イベントの運営や観光案内、湖畔園地への収穫体験の支援など、2週間または3週間の活動プログラムを体験するもので、募集に当たっては、東京農業大学や日本体育大学、札幌市内の大学、短大へ周知し、学生10名の参加を想定しており、この取組を通じ、イベント開催の人員不足を補うとともに、網走での活動や生活を体験していただくことで、交流人口や関係人口、ひいては定住人口につながることを期待をしているところであります。次に、サツマイモの栽培の取組についてですが、議員お示しのとおり、近年、当市においてもサツマイモの栽培を行う農家が見られ、気候変動の影響もありますが、本州の産地に引けを取らないものが収穫されるようになったものと聞いております。しかしながら、当市ではサツマイモを主に直売所の販売や自家用で、数量は限定的であります。地域に合った品種選定や栽培技術、販路の確立、施設整備など、まだまだ多くの課題がある中、令和6年度にはJAにおいて試験栽培が行われる予定と聞いておりますので、今後に期待したいと存じます。次に、ホタテガイ貝殻入りコンクリートブロックの今後の展開についてでありますが、本件は当市が設置をいたしました能取ホタテ稚貝へい死対策本部の下部組織として設置された能取湖におけるホタテ資源利用活用協議会において、国、道、西網走漁協、網走市により検討が進められており、具体的な実験につきましては令和6年度から国が中心となり進められる予定となっております。さらに、動揺軽減に関わるモニタリングにつきましては、当市が設置をしております能取湖ホタテ稚貝へい死対策検討委員会において、モニタリング試験を実施することとなっておりますので、今後、関係機関と連携しながら有効性について判断をしてまいります。次に、稚貝の今期の販売見通しについてでありますが、西網走漁協からの聞き取りによりますと、令和5年に西網走漁協が出荷予定であった紋別、沙留、枝幸漁協のホタテ稚貝につきましては、他地区の漁協から購入をしており、不足分は全量補塡できたと伺っております。また、議員御案内のとおり、従前取引のありました3漁業協同組合につきましては、今後も従来どおりの数量を購入していただけることと伺っております。次に、稚貝へい死による被害見込額及び対応策についてでありますが、今回、へい死が確認された稚貝のうち生き残りが約1,000粒あったため、それらについては、能取湖内の漁場に放流したと伺っております。また、その他不足分につきましては、網走漁協から購入して放流しているため、令和5年の放流数は当初の予定放流数が確保されており、現段階では3年後の水揚げには影響がないと伺っております。次に、ALPS処理水の放出による影響と対策についてでありますが、当市の基幹魚種であるホタテは、市内水産加工場において加工され、その多くは輸出商材として取り扱われており、中国への仕向けもある中、EU及び米国などへの出荷をしているところであります。禁輸措置発表後、漁協及び水産加工場事業者を訪問し、現状把握と課題について聞き取りを行い、一部事業者からは、中国向けの商材の返品や、停滞が発生し、また先行きが見えない禁輸措置の長期化に対して大きな不安があるものと伺いました。こうしたことから、ホタテ消費拡大緊急対策事業を実施し、首都圏や市内に向けて、消費拡大の取組を行ったところであります。現在のところ市場における大幅な単価の下落や市内事業所における在庫過多などについてお聞きをしておりませんが、中国の禁輸措置は先行きが見えておりませんので、引き続き漁業関係者及び加工事業者と連携して対応してまいりたいと存じます。次に、LCCピーチ・アビエーションについてでありますが、LCCピーチ・アビエーションの就航は長年の地域の悲願であり、これまでの要望活動が実を結び、2021年2月に成田線、同年7月に関西線が就航いたしました。これに伴い、同じくピーチが就航する釧路空港エリア、また女満別空港エリアの関係者と連携をして、ピーチユーザーの趣向に合った観光PRや周遊観光の促進などを通して、利用率の向上に向けた取組を行い、昨年夏季の運行期間中は、ピーチが就航する路線中、女満別線は上位に位置する利用率を残すことができたと伺っております。一方、航空業界においては人材不足が顕著であり、パイロット不足と新規航空機の納入の遅れなど、経営に苦慮しているとも伺っているところであります。運航体制の充実に向けては、昨年10月のピーチ就航終了直後に、釧路市長、大空町長と3首長で、新年度に向けた路線の維持、運航時間の延長に関する要請を行い、またピーチと網走、釧路側の担当者レベルでも月1回以上の協議を継続しながら、通年運行に向けた取組を進めているところであります。次に、北前船寄港地フォーラムについてでありますが、昨年の10月5日から6日にかけて、第33回北前船寄港地フォーラムが岡山県で開催され、北前船を通じた地域活性化や観光振興についてトークセッションなどが行われました。今年は6月27日から29日にかけて、第34回北前船寄港地フォーラムが釧路市を中心に開催をされます。現在のところ、6月27日に体験型見学会と呼ばれるエクスカーションが、東北海道の三つのコースに分かれ実施されることとなっており、そのコースの一つに網走が組み込まれる予定となっております。議員御案内のとおり、市内の体験型観光の取組については、網走市観光協会やコネクトリップが国や北海道観光振興機構の補助制度を活用しながら実施をしてきており、引き続き体験型観光の推進に向けて市内の観光事業者と連携を図り、事業効果を高める手段として観光事業の広域化に向けた取組を進めてまいります。また、当市は議員のお話のとおり、近江商人の又十藤野家が網走の町の基礎づくりに深く関わられるなど、北前船とゆかりのある町でありますことから、本フォーラムにも積極的に参加をし、新たな交流拡大に取り組んでまいりたいと考えております。次に、魅力発信手法についてでありますが、コロナ禍以降、新しい観光形態が生まれ、ワーケーションもその一つであると認識をしております。当市のように風光明媚で観光資源も多く、食が豊かな観光地はワーケーションを行う方にとっては魅力的な場所であると考えます。ワーケーションは、近年、旅行の主流となっている個人型観光の一つの形態であることから、引き続き個人型観光客の目線も意識しながら観光施策を進めてまいります。また、観光客に対するコワーキングスペースの情報に関しては、観光ウェブサイト「まちなか網走ウェブサイト」へのリンクを掲載するなどしておりますが、利用者にさらに閲覧していただけるよう工夫をしてまいります。観光情報と融合した仕事や住まいに関する情報発信については、お伝えしたい情報の焦点がぼけてしまうことも考えられますので、どのような方法がよいか研究をしてまいります。次に、日本体育大学附属高等支援学校のワイン造りの展望についてでありますが、大曲や刑務所用地で生徒たちが育てたブドウがサイダー、ソルベとして商品化されたことは、様々な観点から網走の特色ある新たな取組と存じます。また、ワインについては、商品化に向けた詳細は検討段階と伺っておりますが、今後、ブドウの収穫量が増えていくことが見込まれる中、大きな可能性を秘めたものになると期待をしております。収穫したブドウの活用方法は、最終的には同校において関係者と協議をしながら決められることと存じますが、今後、地元事業者とコラボした様々な商品が生まれる好循環を期待したいと存じます。次に、子供たちの国際交流についてでありますが、異なる文化や風習に触れることは、ふるさとの文化や歴史の魅力を再認識するとともに、国際的な感覚を持った豊かな人の育成につながるものと認識をしております。これまで、姉妹都市のカナダ、ポートアルバーニ市とは、学校生活やホームステイを通して異文化を体験する児童生徒の相互派遣、高校生の短期留学などに取り組んできたところであります。近年は、コロナ禍の影響もあり、オンライン交流や英語での町の紹介、ビデオメッセージなどの交換などを続けてきたところであります。本格的な交流の再開に向けて準備を進めてまいります。

答弁 教育長 岩永雅浩(教育長は2025年3月まで)

-登壇- 教育委員会関係についてお答えをいたします。初めに、5歳児健康相談の情報共有と対処法などの取組状況についてでありますが、健康福祉部におきまして、就学前に保護者や関係者が児童の特性及び適切な対応を知り、就学期をスムーズに迎えるために課題を早期に発見し、必要な支援につなげられるよう、5歳児健康相談を実施しているところであります。これまで健康相談の結果は情報共有され、学校の特別支援コーディネーターによる各家庭との教育相談の際の資料として活用し、就学時における指導体制や、学校で作成する個別の支援計画作成に生かしている状況でございます。加えて、今年度から2か年計画で健康福祉部と連携をし、障がい支援連携体制整備事業の連携推進地域の指定を北海道から受け、教育と福祉の連携の下、発達の遅れや障がいのある子供とその家族を支援する体制の整備・充実を積極的に推進しながら、道内に取組成果の普及に努めることとなっております。その中では、子供の発達支援の充実、家族への支援として、福祉、保育、保健、医療、教育、就労支援等の関係機関との連携した支援体制について分析点検するための地域評価ツールで発達障がいの地域支援システムであるQ-SACCSを使用し、各関係部署で協議しながら網走市の成果と課題を共有し、体制改善を進めている状況であります。また、新規事業として、発達障がい児童生徒相談支援事業におきましては、今年度、北海道発達障害者支援道東地域センターの所長を勇退される丸山芳孝氏を網走市の専属アドバイザーとして招聘し、幼保・小中学校へ指導等支援体制の強化を図ってまいりたいと考えております。次に、現在のコミュニティ・スクールの進捗状況ですが、市内9地域に設置をされており、年複数回の学校運営協議会が開催されている状況であります。学校運営協議会では、「9年間でどのような子供たちを育てるのか」、「地域でどのような教育を実現していくのか」という目的やビジョンを共有しながら、学校や地域の実態に応じて、テーマは多岐にわたっておりますが、中でも児童生徒の心身の安全対策については様々な議論がされており、地域見守りボランティアを呼びかけ、児童生徒の登下校時の見守りや校区内を循環指導などを行うなど、学校と地域が連携した安全対策が実践されているという事例もあるところでございます。次に、学校教育における地域のボランティアの方々による支援についてですが、社会教育部で所管をしている網走市学校支援地域本部事業において、あらかじめ自身が支援のできる分野に登録をされた市民ボランティアの方に、学校からの希望や要請に応じて学校支援活動のほか、登下校時の安全見守りや学校行事の運営補助、環境整備活動など様々な活動支援に御協力をいただいております。議員お話しのとおり、地域のボランティアの方々がそのような支援活動を通じて日頃から児童生徒の見守り活動に御協力をいただけることは、地域協働による学校づくりの在り方として非常に望ましい形であるものと考えますので、お互いの顔が見えるような関係づくり、また児童生徒が地域の住民との触れ合いにより多様な経験をする機会を今後も広げてまいりたいと考えております。次に、いじめに対する共通認識についてですが、これまで学校とは、いじめなどの児童生徒にもどの学校でも起こりうることを踏まえ、より根本的ないじめ問題克服のために、全ての児童生徒を対象としたいじめの未然防止の観点が重要であることを確認しているところであります。全ての児童生徒が「いじめは決して許されない」ということの理解を深めるため、児童生徒への豊かな情操や道徳心、自分の存在と他人の存在を等しく認め、お互いの人格を尊重し合える態度など、心の通う人間関係の構築を目指した取組を進めていくことが重要であると考えるとともに、議員お示しのとおり、子供たちを見守ってくださるスクールボランティアの方々や地域の皆様はもとより、市民の皆様が「いじめは決して許されない」などといった共通認識を持っていただけることが、いじめの根絶を目指す上でも肝要であると思っておりますので、講演会の開催などにより、いじめ撲滅に向けて、地域一丸となった意識醸成を図ってまいります。次に、不登校児童生徒数の推移と原因、課題の分析及び改善についてでありますが、当市の不登校児童生徒数は年々増加の傾向にあり、令和6年1月末時点での各学校からの報告により不登校として対応している児童生徒数は、小学校で27名、中学校で54名、合計81名となっており、昨年度末と比較しますと、小学校で7名の増加、中学校で4名の減、合計3名の増となっております。原因としましては、起立性調節障害などによる体調不良、学校集団活動における人間関係などの不安心理、生活リズム不安定や家庭環境など、個別に様々であります。また、文部科学省が取りまとめた令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果では、不登校児童生徒が増加している背景には、コロナ禍による生活環境の変化により、生活リズムが乱れやすい状況が続いたことや、学校生活において様々な制限がある中で交友関係を築くことが難しかったことなど、登校する意欲が湧きにくい状況にあったことなども考えられると示されております。不登校問題に対しましては、よりよい関係づくりに必要な心理的安全性を集団形成において構築することと、学校が不登校児童生徒や特別な支援を必要とする子供たちを含め、特性等に応じながら活躍できる機会や、安心した学びのため、学校生活に根差したウェルビーイングの考え方に基づき、幸せ、自己肯定感を実感できる場所としていくことが大切であると考えております。全ての子供たちが、「自分にはよいところがあると思う」、「将来の夢や目標を持っている」と実感できるよう、学校と連携しながら、学習面と生徒指導面の適切な指導などの充実に努めてまいりたいと考えております。次に、オンライン学習の環境についてでありますが、不登校の児童生徒に対し、学校ではオンラインで授業を配信できる準備ができており、また家庭で通信環境が整っていない場合は、モバイルWi-Fiルーターを貸し出し、オンライン学習に対応できる状況であると認識をしております。しかしながら、不登校の児童生徒本人の気持ちや状況、保護者の意向などを配慮したりすることから実施が難しい場合もあり、個々の状況に応じて家庭訪問やプリント学習支援など、様々な対応に努めているところであります。次に、フリースクールに関わる支援についてでありますが、様々な理由により学校に通うことができない子供に対して学校支援などの活動支援を行うフリースクールは、民間運営施設という立場から、私ども行政側と異なる視点から子供たちや保護者と向き合うことができるものであると認識をしております。不登校の児童生徒に対しては、学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立することを目指す必要があるものと考えており、そのための選択肢が増えるという点では、フリースクールの存在は大変貴重であると考えております。フリースクールの運営形態や利用条件、費用負担などはそれぞれ異なることから、今後網走市としてどのような支援ができるか、他の自治体の事例なども参考にしながら、研究・検討してまいります。次に、「あばしり学講座」、「あばしり検定」についてですが、ふるさとへの誇りと愛着を持ち、よりよく問題を解決する資質や能力、豊かな人間性とたくましく生きていくための健康や体力、そして市民誰もが主体的に学び続け、学びの成果が生かされる生涯学習社会の実現のため、網走の歴史や自然、産業などを学ぶ「あばしり学講座」は、社会教育事業において重要視している事業の一つであります。あばしり学講座の参加者についてですが、対象を小学生から一般までとする講座、小学生のみとする講座とありますが、講座への参加者数は、過去5年間で1講座当たり平均約20名の参加であり、内訳とし て は 、 小 中 学 生 は 約 46% 、 高 校 ・ 大 学 生 が 約18%、20歳から30代が約10%、40歳から50歳代が約13%、60歳代以上が約13%となっております。一方、「あばしり検定」につきましては、網走市観光協会が事業主体でありますが、過去5年間での受験者数は、コロナの影響もあり低調傾向にあるとお聞きしており、年平均16.4名の受験者数で、最年少受験者は10歳、最年長受験者は41歳と伺っており、受験者の平均年齢は43.3歳とのことであります。あばしり検定の受検費用については、級位検定の受験料は無料で、段位検定より有料とお聞きをしております。あばしり学やあばしり検定の取組は、郷土愛や愛郷心の育成につながるものと期待されますことから、より多くの市民の方に参加してもらえるよう、あばしり学において参加意欲を喚起させる講座の企画やあばしり検定の周知について、今後も努力してまいりたいと考えております。

出典:網走市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月8日 議事録 PDF(81ページ) 間違いを知らせる