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網走市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月12日

子育て政策について

2023年9月12日、網走市議会の一般質問で、深津晴江議員が「子育て政策について」質問し、健康福祉部参事監 永森浩子、健康福祉部長 結城慎二が答弁しました。

質問者
深津晴江 議員
答弁者
健康福祉部参事監 永森浩子、健康福祉部長 結城慎二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 深津晴江

-登壇- 民主市民ネット、深津晴江でございます。ただいまの里見議員の介護職員についても、実際、初任者研修及び実務者研修を担当している講師の立場からも、いろいろお話ししたいことはございますが、本日は通告に従い質問いたします。まず、子育て政策についてです。出生数及び人口動態の推移と現状について、8月29日、厚生労働省が公表した人口動態統計によりますと、2023年上半期の出生数は前年同期と比べて3.6%少ない37万1,052人だったことがわかりました。網走市における今年上半期を含めた出生数と人口の推移の現状をお伺いいたします。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

出生数と人口の推移の現状についてでありますが、出生数は令和2年201人、令和3年177人、令和4年183人と増減はありますが、徐々に減少傾向にあります。令和5年は1月から8月までの速報値で93人、令和4年同時期の119人と比較すると、21.8%少なくなっています。人口の推移につきましては、毎年1月1日現在で、令和3年が3万4,640人、令和4年が3万4,016人、令和5年が3万3,444人となっており、減少傾向が続いております。

質問 深津晴江

全国的にも進んでいる出生数人口減少、網走でも起きているということはそのとおりかと思います。出生数の減少している要因につきまして、内閣府は未婚化や晩婚化の進展、若者の結婚及び出産に関する意識が変化していること、育児に対する経済的負担が大きいこと、依然として男女別賃金格差が存在していること、育児や家事に対する女性の負担が大きいことが挙げられています。そこで、網走市の産業構造、家族構成など地域の現状を踏まえた上で、網走市独自の出生数減少の要因分析についてお伺いいたします。

答弁 健康福祉部参事監 永森浩子

地域の現状を踏まえた出生数減少の要因分析についてでありますが、令和2年の国勢調査結果では、網走市の未婚人口構成比が15歳以上総数で男性が32.4%、女性が21.1%であり、経年的には男女ともに上昇傾向にあります。また、夫婦共働き世帯の割合は46.1%と、10年前の国勢調査に比べ2.9%増となっております。住民基本台帳年齢階級別人口では、合計特殊出生率の基礎となる15歳から49歳の女性人口が5年間で約890人減少し、減少率では総人口を上回っている状況となっております。これらのことから、出生数減少の理由には様々な要因がありつつも、その主たる要因は未婚者の増加や人口の減少があると推察しております。

質問 深津晴江

独自の要因分析については、理解いたしました。やはり未婚率の上昇というのは、ひとつ大きいかなというふうには思います。それで今回は、まず子育て支援とは何かというところを改めて確認しておきたいと思います。子育て支援をわかりやすく説明するならば、子供の健全な生育を実現するために人手や金銭面の援助、情報やサービスを提供することと言い表すができるのではないかと考えます。今回は、少子化対策ではなく、あくまでも子育て政策に関する質問といたします。子育ては妊娠するときから始まり、妊娠中、出産、乳児期、幼児期、学童期、思春期を経て、子供が自立するまで続くものと考えます。それぞれの時期によって、保護者の子育てに対する支援の要望等、内容は変化してくるものと捉えております。そこで、網走市にお住まいの保護者の方から、子育て政策への要望等を把握しているのか。もし把握しているのでしたら、子供の発達段階のどの時期にどのような内容であったかについてお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

保護者の支援の要望の把握についてでありますが、5年ごとに子ども・子育て支援事業計画の策定に当たって、ニーズ調査を実施をしております。直近では、2018年12月に市内の小学校3年生以下のお子さんのいる1,000世帯に対してアンケート調査を実施し、409件の回答を頂きました。調査における自由記載の項目では、新たに取り組むべき施策や充実してほしいサービスについての要望が201件寄せられております。内容は多岐にわたり、子育て施設や医療の関係、公園や遊具、遊び場の関係など、様々な意見がございました。また、市長への手紙や問合せメールなどでも要望が寄せられており、昨年度は12件、今年度はこれまでに2件の意見や要望が寄せられております。内容としては、施設の老朽化に関するものや一時保育の利用など、保育サービスに関するものなどとなっております。それらの要望を受け、一時保育については、本年4月から利用対象年齢をこれまでの1歳6か月から1歳に引き下げております。なお、今年度は次期子育て支援事業計画の策定のためのニーズ調査を予定しておりますので、このような機会を通じて、今後も保護者からの要望の把握に努めてまいりたいと考えております。

質問 深津晴江

わかりました。ニーズの把握については理解いたしました。様々な御意見、御要望を受けまして、現在行われている網走市の子育て政策及びその評価について、市の見解をお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

現在行っております政策とその評価でありますが、子育て支援策では、市独自の取組として、令和3年度から4年度には新生児子育て応援祝金支給事業、そして令和4年度からは中学生までの医療費の無償化、令和5年度からは給食費の無償化、それとおむつとミルクの購入支援として、あばしり赤ちゃん応援券の支給など、国に先んずる形で様々な事業を実施しております。こうした経済的な負担軽減策に加え、産婦健康診査事業や産後ケア事業をはじめとする妊産婦に対する支援、また、母子訪問指導や新生児聴覚検査などの乳幼児に対する支援、5歳児健康相談、そして母子手帳アプリの導入、さらには、子育て世代包括支援センターユカリエの開設などにより母子保健対策や相談体制の充実を図り、妊娠期からの寄り添った伴走型支援を行っております。一般的に、子供を安心して産み育て、子育てしやすいと感じる環境要素としては、保育園などの待機児童の状況、小児医療体制の充実、地域コミュニティーとのつながり、子育て関連施設や公園、インフラの状況、買物、治安、そして自治体の支援体制などが挙げられます。様々な要素がバランスよく実現されたまちの総合力が子育てしやすいという意識につながると考えており、引き続き、こうした視点で子育て支援の充実を図ってまいりたいと考えております。

質問 深津晴江

網走市は国に先駆けて様々な医療・経済的支援などを行っているということは理解して、大変それは子育て世代の皆様、喜んでいるところです。子育てしやすいまちづくりの一つの要因になっているかと思います。最近、「子育て罰」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。それを「子育てボーナス」に変えようと、育児手当の増額などが検討されていますが、そういう金銭面の支援だけでは不足しているかと思います。もちろん、金銭面の経済的な支援ということも大変重要かとは思うのですが、個々の家庭において、家事や育児の負担が女性に著しく偏っている現状を是正しなければならない現状にあるかと思います。子育ての一つの問題は、時代錯誤的な性役割分担を続けているジェンダーの問題とも捉える必要があります。男性の育児参加、または育児休業の取得が進まない原因でもあるかと思います。また、「ワンオペ育児」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。近年新しく生まれた造語であり、今では世間一般に浸透しています。両親のどちらか一方、またはひとり親が家事、育児のほとんどを一人で行うことをワンオペ育児と呼ぶようになりました。ほかの先進国に比べて、日本では母親がワンオペ育児状態に陥るケースが多い傾向にあります。様々な国と比較しましても、やはり日本は多い現状にあります。家庭や地域における子育て力が低下しているため、育児に対する孤立感や疲労感、自信の喪失につながっているとも指摘されています。このような現状が網走においても起きているという認識はございますか。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

ワンオペ育児の現状ということでございますが、詳しく調査をしたわけではございませんので、実態全てを把握しているわけではございませんが、市内にもそういった状況はあるというふうには認識しております。

質問 深津晴江

ありがとうございます。このような状況を打破して、安心して産み育てしやすい網走にしていく必要があると考えています。母親または夫婦だけに過度の負担がかからないように、地域で子育てすることが求められていると思います。先ほどの施策の中に地域コミュニティーのつながりというようなお話もありましたが、その地域とのコミュニティーをつくっていく、さらに加速していく、そして子育て支援を支援していく、そういう動きがはっきり言いまして網走市には弱いのかなというふうに考えております。ほかのまちでは、ゼロ歳から3歳までの乳幼児を持つ親と子育てを支えたい住民を対象に、身近な場所で気軽に集い、乳幼児とともに利用できる子育て交流カフェを開始した自治体があり、大変好評を得ております。核家族化や地域社会の希薄化が進む中、子育て交流カフェは地域ぐるみで子育てを支える意識づくり、見守る体制づくりを進めていることが狙いで、乳幼児虐待や産後鬱の未然防止にもつながると考えています。子育てに夢が抱け、安心して子供を持ち、子育てを楽しむことができる環境づくりを早急に進めていく必要があるかと思います。網走の構造上、もともと網走の方で親御さんの支援を受けられている方もいます。あるいは、結婚によって網走に入られた方もいます。または、転勤族で全く知らないまちにいらっしゃった方もいます。やはり様々な状況はありますが、どの子育ての方たちもしっかりとサポートできる、地域で子育てをしていくという意識づくり、そういう優しいまちになれば、先ほど部長がおっしゃったように、とても子育てしやすいまちにさらになっていくかと思います。これに関しましては、市民の参画を促すことによって、生きがいづくりにも役立っていきます。私自身も市民の方から「子育てで協力できることがあればするよ」ですとか、「もっと高齢者を活用してほしい」と申し出てくれる方が複数人いらっしゃいます。名称はともかく、地域で子育てするシステムづくりをつくりませんか。いかがでしょうか、市の見解をお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 結城慎二

少し総論的な答弁になることを御容赦いただきたいと思います。国のほうも、そういった形、そういった課題について問題意識を持っておりまして、御承知のとおり少子化は我が国が直面する最大の危機ということの認識を基に、若年人口が急激に減少する2030年代に入るまでがラストチャンスとして、次元の異なる少子化対策を行うこととして、今年6月に「こども未来戦略方針」を策定をしたところです。この方針の基本理念の一つとして、社会全体の構造、意識を変える、まさに議員御指摘のところだと思いますが、を掲げ、家庭内において育児負担が女性に集中する、いわゆるワンオペの実態を変え、夫婦が相互に協力しながら子育てし、それを職場が応援し、地域社会全体で支援する社会をつくらなければならないとしております。今後は、国において、社会全体の意識の変革や働き方改革を正面に据えた総合的な対策を、あらゆる政策手段を用いて実施されていくものと考えております。市においても、出産後の子育てアンケートを通じて、周りの協力者など家庭での育児の状況について把握を行っておりまして、必要に応じて幼稚園や保育所、一時保育の利用など、様々な行政サービスにつなげる、寄り添った支援を行っていると考えております。今後においても、安心して産み育てやすい網走となるように、きめ細かに寄り添った伴走型支援の充実に努めてまいりたいと考えております。

質問 深津晴江

ぜひ、寄り添った支援、お願いしたいと思います。お母様たちのお話は、「ゆっくり御飯が食べたい」「ゆっくりお風呂に入りたい」「子供を連れて安心できる場所に行きたい。そこで少し御飯を食べたい」、そういうささやかな願いです。ぜひ、それらの願いをかなえて子育てしやすい網走のまちづくりを行っていただければと思います。

出典:網走市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月12日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる