網走市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月9日
症状・疾患・年齢別人数とその推移について
2025年9月9日、網走市議会の一般質問で、深津晴江議員が「症状・疾患・年齢別人数とその推移について」質問し、健康福祉部参事監 永森浩子、学校教育部長 高橋善彦が答弁しました。
- 質問者
- 深津晴江 議員
- 答弁者
- 健康福祉部参事監 永森浩子、学校教育部長 高橋善彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 深津晴江
-登壇- 民主市民ネット、深津晴江です。通告に従い、質問をいたします。まず、子供の目についてです。現在、スマートフォン、ゲーム機器、タブレットなどの普及により、目を酷使することが多い状況となり、目に関する様々な異常や病気となっていることが予測されます。大人の異常もありますが、今回は成長・発達が著しい子供に焦点を当てていきたいと思います。網走市においても、3歳児健康診査時に屈折検査を取り入れて、近視・遠視・乱視などの異常の早期発見に努めているものと捉えています。そこで、まず乳幼児健診における目に関する問題の現状、症状・疾患・年齢別人数とその推移についてお伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
乳幼児健康診査における、目に関する問題の現状についてでありますが、乳幼児の各健康診査では目に関するチェック項目があり、3から5か月児健診、1歳6か月児健診では、見え方の問題よりも目やにや充血などの症状に対する相談が見られる状況です。また、3歳児健診では、従来の絵指標による視力検査に加え、スポットビジョンスクリーナーを令和4年度から導入し、健診を受けるお子さん全員に目の屈折検査を実施しております。お子さんは、自分では見えにくいことに気づきません。また、片方の目だけ見にくい場合などは、保護者も気づきにくいことが多いので、この検査の導入はとても有用であり、従来の検査では見つけられなかった目の異常も見つかっております。スポットビジョンスクリーナーによる検査で精密検査が必要とされた児は、令和4年度は19.4%、令和5年度は17.7%、令和6年度は13.8%となっており、精密検査となった内容では、乱視が57.5%で最も多く、次いで遠視が16.3%、斜視が12.5%の順となっており、乱視と遠視、乱視と斜視など、重複している場合もあります。精密検査の結果、弱視や遠視、乱視などが早期発見され、治療につながるケースも見られています。
質問 深津晴江
一定数、乱視などの異常が乳幼児期でも発見されているということがわかりました。次に、児童生徒の健康診査などにおける視力と目に関する問題の現状、症状・疾患・学年別人数とその推移についてお伺いいたします。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
市内小中学校におきましては、毎年度、各校にて全児童生徒を対象とした健康診断において養護教諭等が視力検査を実施し、視力低下の状況などを確認しているほか、子供の成長段階に応じて、小学1年生、小学4年生、中学1年生を対象として、眼科医の訪問による眼科検診を学校にて実施しております。眼科検診では、近視・遠視・乱視などの屈折異常や弱視などの眼疾患を早期に発見し、適切な治療につなげることを目的としており、検査の結果、目に異常が認められた児童生徒に対しては、さらに精密検査等を受診するよう、学校を通じて保護者に対して勧奨を行っています。最近5年間の検診結果では、視力低下のほかに、結膜炎や眼瞼皮膚炎、麦粒腫、眼位異常といった、何らかの目の異常が認められた有所見者の割合は、受診者全体の2割から3割程度となっています。また、実施学年別の有所見者率の推移ですが、小学1年生では約1割から3割、小学4年生では約2割から3割、中学1年生では約3割から4割程度であり、年度別で見ますと、緩やかな増加傾向にあると言える状況です。
質問 深津晴江
いろいろな疾患については、今、御答弁頂いたかと思うのですが、視力についての把握はどのような状況か、教えていただけますでしょうか。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
今、有所見者率という答弁をさせていただきましたけれども、その有所見者率は視力低下の子がほとんどで、今、1年生、4年生、中1に関しては視力低下がほぼメインの部分です。
質問 深津晴江
ここにつきましては、毎年、視力検査をしているということですが、その現状についてはどのように把握なさっていらっしゃるのでしょうか。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
失礼いたしました。毎年の健康診断の視力検査のお尋ねだったということですね。毎年の視力検査に関しましては、養護教諭がメインとしてやっておりますので、その中で視力低下、例えば1.0未満の子に関しては、眼科医の受診の勧奨ですとか、そういった形でされているものと認識しております。
質問 深津晴江
数字的なところは、どのように押さえていらっしゃるでしょうか。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
毎年行っている視力検査についての数字は、教育委員会では把握していません。
質問 深津晴江
先ほどの眼科医による眼科検診については、2、3割が何らかの所見を持っているということがわかりましたが、視力についても見ていくことが大事かと思います。その点についてはいかがでしょうか。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
おっしゃるとおり、眼科医による検診のほか、毎年行っております視力検査も重要だと認識はしていますので、何らかの形で、どの程度、視力低下が各学年で進んでいるかというところは、今後、把握していきたいと考えております。
質問 深津晴江
ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。何らかの病気の状況もあるかとは思うのですが、視力低下というところを今回は大きなテーマの一つだと考えておりますので、ぜひ教育委員会でも把握し、その状況について適切に対処していただければと思っております。次に行きます。乳幼児から中学生までのスマートフォン、ゲーム機器、タブレットなどの電子機器使用の実態、例えば年齢・時間・姿勢などについて把握されていることをお伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
まず、乳幼児のスマートフォンなどの電子機器の使用実態についてでありますが、5歳児相談のアンケートにおいて、お子さんのテレビ、スマホ、ゲームなどのメディアの接触時間を決めていますかの問いに対し、2時間以上と回答した方は、令和5年度が44.1%で、令和6年度は43.8%でした。今年度から開始した5歳児健診においても同様の質問をしており、5月から7月の3か月分の結果となりますが、2時間以上と回答している方は51.2%でした。次に、小中学校の児童生徒における電子機器の使用実態ですが、各学校において独自で児童生徒や保護者を対象として実施する学校評価アンケートにおいて、幾つかの学校では関連する質問項目を設けているところもありますが、教育委員会が独自で市内全校の児童生徒を対象とした具体的な実態調査を実施した実績はございません。その他、姿勢につきましては、調査は行っておりませんが、一般的にスマホやゲームなどの小型電子機器の長時間の使用は、ストレートネックや猫背を引き起こすことがあるものと認識しております。
質問 深津晴江
5歳児で2時間以上使っている子供が約半分いるということが判明しました。この実態について、私としては大変問題視したいと思います。きっと大人はもっと多いのだろうと思いますが、適切な利用・使用というのは大事かなと考えているところです。今、御答弁を頂いたとおり、確かに姿勢が悪くて、ストレートネックなどの問題もあって、それは大人になってからも引き続いていく問題だと考えておりますので、まず子供をどうするかということをしっかりと網走市で考えていただければと思います。それでは、今、子供の目に関する実態について御答弁を頂きました。目の問題について増加していると捉えているのか、電子機器使用との関連があるのか、成長途中にある子供に与える影響と今後の予測についてどのように認識されているのか、お伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
目の問題についての認識ですが、文部科学省によると、近年、生活環境の影響による近視の子供が増加しており、その発症が低年齢化しているとされております。このことから、子供の良好な視力を維持するためには、近視の発症と進行を予防することが大切だと考えられております。また、日本眼科学会によると、子供の視覚が著しく発達する視覚の感受性期間は、生後3か月から1歳半までが最も高く、その期間が過ぎてしまう6歳以降では、視覚の獲得が難しくなると言われております。スポットビジョンスクリーナーの実施や5歳児健診は、開始してからの期間がまだ短いため、今後の推移を見る必要がありますが、一般的に子供の視力が伸びる時期のメディアの長時間使用により、近視や弱視などの視力の低下や、内斜視につながるおそれはあると認識しております。
質問 深津晴江
おっしゃるとおりだと思います。スマホ育児という言葉があるくらい、乳幼児からスマートフォンを見せるとか、幼児の早い時期からゲームで遊ばせている状況があると把握しております。育児に対して負担感を抱えている子育て中の方に、一概に制約をしたり、禁止したりすることは難しい状況であると考えております。また、市内には限られた眼科しかありませんので、異常時にすぐ受診するのが難しくなることも考えられます。8月25日に愛知県豊明市が打ち出した条例案に注目が集まっています。全市民に向けて、仕事や学習以外でスマートフォンを使うのは1日2時間以内を目安にと促す内容です。豊明市は、ネットの長時間利用、特にゲームやSNS、動画視聴の過度な使用が生活リズムや親子関係、家庭環境に悪影響を与えるとして、独自の対策を盛り込んだスマートフォン等の適正使用の推進に関する条例案を9月定例議会に提出しました。市議会で可決・成立されれば、10月に施行されることが報道されております。この条例の賛否はあり、目的は目の問題だけではありませんが、何らかの対応をしようとしていることにつきましては、私自身、理解したいと考えております。そこで、子供の目に関する問題に対して、網走市はどのように対応しようと考えているのでしょうか。また、問題が起きないような予防の対策も重要だと考えています。網走市の見解をお伺いいたします。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
目に関する問題の対応と問題発生予防に向けた対策についてでありますが、視力の発達にはタイムリミットがあるため、弱視は小学生になる前に治療を開始することが望ましく、スポットビジョンスクリーナーによる3歳児健診での検査を継続し、必要な場合には精密検査や治療の勧奨を引き続き行ってまいります。また、今年度より帯広盲学校との連携による相談体制を構築しており、年3回程度、コーディネーターの派遣を受け、子供の成長に応じた専門的な支援を受けられるよう、保護者や子供に対する相談会を実施しております。スマホによる動画の視聴やゲームなどを一律に制限することは難しい時代だと考えますが、使い過ぎは目の病気につながり、将来、大人になった際に、緑内症や網膜剥離などの重い目の病気につながる場合もあることから、3歳児健診での子供たちの目を守るためのリーフレットの配布を継続し、メディアの時間は長くならないようにすること、目を休める時間をつくること、対象から30センチ以上目を離すこと、外遊びの時間をつくることなどについて、引き続き保護者へ周知してまいります。
質問 深津晴江
今、御答弁を頂いたことに関しては、ぜひ継続していただければと思います。今回の目の問題に関しまして、今のところ、絶対的な解決策はないと私自身も思っておりますが、できることから始めていく必要はあるものと考えています。例えば、市が妊娠届出時に交付している母子健康手帳の変更です。基本的な記入欄や内容は同じですが、市町村ごとに異なる部分もあります。私が把握している自治体では、視覚の発達や、先ほど御答弁がありました、視覚感受性期について、そして、目の状態のチェックについて記載されているものもあります。現状、網走市が交付している母子健康手帳には、このような項目がありませんでした。母子健康手帳により、妊娠期から子供の視力に関心を持ってもらうことができるかもしれません。そして、家庭における乳幼児期のスマートフォンなどの使用に意識を持ってもらえたら、子供の目の健康は守られ、あるいは改善されていくことが期待されています。この変更についてはいかがでしょうか。
答弁 健康福祉部参事監 永森浩子
議員がお示しの方法も含め、保護者への効果的な周知方法について研究させていただきたいと思います。
質問 深津晴江
ぜひ前向きに研究していただければと思います。学校教育から保護者への周知はもちろん重要だと思っております。しかし、私は子供の力をもっと信じてよいのではないかと考えております。現在、網走市はGIGAスクール構想の下、ICT教育を積極的に行っております。タブレットを1人1台ですとか、家庭ではゲーム機器などを実際に使用する児童生徒へ、直接、目の健康について伝える機会を繰り返しつくってみてはいかがでしょうか。学校教育における前向きな対応が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 学校教育部長 高橋善彦
児童生徒に対する今後の対策というところですが、先ほど議員がお示しのとおり、全国的に見ましても子供の視力低下が、今、いろいろな部分で出てきている状況だというところは認識しています。今後、学校の授業における1人1台端末や電子黒板の活用がさらに進んでまいるところですが、端末の利便性を生かしつつ、子供たちの健康を守るために、養護教諭や担任と連携・協力して、端末の適切な利用のほか、目を大切にするという指導、周知について努めてまいりたいと考えております。
質問 深津晴江
よろしくお願いいたします。人生100年時代だと言われております。健康寿命をいかに延ばすかは、現代社会の重要なテーマの一つだと考えています。スマートフォンで近視の進行からの失明人口が爆発的に増加する可能性が高いと、世界中の眼科医が恐れているという報告もあります。このように、近視になったらめがねやコンタクトレンズで矯正すればよいというだけでは済まない状況にあります。25年後には10人に1人が失明するかもしれないと訴えている眼科医がいることをお伝えして、この質問は終わりたいと思います。