みんなの議会

網走市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月14日

物価高騰から市民の暮らしを守る対策について

2022年12月14日、網走市議会の一般質問で、松浦敏司議員が「物価高騰から市民の暮らしを守る対策について」質問し、市民環境部長 武田浩一、観光商工部長 伊倉直樹、健康福祉部長 桶屋盛樹、農林水産部長 川合正人が答弁しました。

質問者
松浦敏司 議員
答弁者
市民環境部長 武田浩一、観光商工部長 伊倉直樹、健康福祉部長 桶屋盛樹、農林水産部長 川合正人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 松浦敏司

次に移ります。物価高騰から市民の暮らしを守る対策についてであります。消費者物価指数10月の前年同期3.6%、これは全国です。道内では4.0%上昇等による影響についてであります。消費者物価指数が全国で3.6%上昇したというのは、40年8か月ぶりです。第2次オイルショックの1982年2月です。これは私の青春時代でしたからよく覚えています。消費者物価指数の中で、特に基礎的支出項目というのがあって、米、野菜や光熱費など生活必需品関係が値上がりしているわけです。そのため、消費に占める生活必需費の割合が高い低所得者には大変重い負担となってくるわけです。しかも、厚生労働省が10月7日発表した毎月の勤労統計調査によると、1人当たりの賃金は実質で前年同月比1.7%減少していると。実質賃金が下がっている下で生活必需品が値上がりしているわけですから、これは家計をまさに直撃しているというふうになるわけです。私たち議員団が行った市民アンケートでも、暮らしが大変だというふうに答える方が圧倒的でありました。理由として何かといえば、第1位が物価高騰によるというものです。そして、その次が収入が減っていると、これは多分年金なのだろうと思いますが。全国と同じように市民生活に大きく影響を与えているというふうに思うのですが、どのような認識なのかお示しください。

答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)

道内の10月の消費者物価指数は生鮮食品を除く総合では先ほど議員もおっしゃっていましたけれども、前年同期比4%上昇し、全国の3.6%を上回っており、生鮮食品を除く食料品も前年同期比で6.9%、全国の5.9%を上回っているところでございます。また、道内の特徴として、全国に比べ家計支出に占める光熱水費の割合が高く、物価全体の引上げ要因につながったと言われております。物価高騰により市民生活への影響についてでございますけれども、物価高はしばらく続くと見られており、消費者物価指数が上昇することにより家庭の支出は増加するため、収入が増えなければ家庭への影響を与えるものというふうに考えております。

質問 松浦敏司

取りあえずわかりました。それで次に移りますが、生活困窮者への支援についてです。帝国データバンクのレポートでは、10月の値上げは6,699品目、10月末までに2万品目以上が値上がりしているということになります。11月は833品目の予定のようですが、昨年秋の2倍超になっております。11月はパック牛乳などの乳製品の値上がりが多く、パック牛乳は消費期限が短いため買いだめもできない。また購入頻度も高いため、値上げによる消費者の心理的なインパクトも大きいと言われています。さらに来年は、円安を要因とする値上げが既に2,000品目を超え、来年2月から3月にかけてはそのピークになって、再値上げのラッシュが再来するだろうというふうにも言われております。このような状況について、市はどのような認識をお持ちなのか伺います。

答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)

帝国データバンクが12月に公表しました主要飲食料品メーカー105社における物価改定動向調査での来年2月に値上げする予定品目は11月末時点で4,000品目、12月中には5,000品目に達成する見込みとされております。これは本年、令和4年の値上げのピークでございました10月に匹敵する規模の可能性があると考えられており、市民生活への影響は大きいものと考えております。

質問 松浦敏司

いずれにしても、今二つ伺いましたけれども、市民生活に相当大きな影響を与えていると。賃金が下がっている下での生活必需品が上がっているということですから、暮らしがどんどん大変になっていくということで、そういった状況というのはこれからも続いていくということになります。賃金が上がるかもしれないのは来年の4月ですよね。4月以降になるというようなことを考えると、まさにこの冬、燃料はじめ非常に物価高によってさらに市民生活は苦しくなるのだろうということが想定できます。そういう点では、原課としてもぜひこの状況をしっかり、市民生活の状況をつかんで、そして、必要な手だてがあれば講ずるというようなことも必要ではないかというふうに思うのですが、その点での基本的な考え方を伺いたいと思います。

答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)

先ほどお話をさせていただきましたけれども、この物価高騰につきましては市民生活への影響は大きいものと考えております。そんなこともございますので、そのとき折々いろいろな状況もございますけれども、いろいろなことについては考えていく必要があるというふうには考えてございます。

質問 松浦敏司

ぜひその辺、対応をお願いしたいというふうに思います。次に移ります。当市では、12月1日からあばしり地域応援商品券、1世帯1万円の支給が始まっております。相当支給する場所ではたくさんの市民も来ていた状況を見ておりますが、進捗状況と経済効果についてどのように見込んでいるのか伺います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

あばしり地域応援商品券についてのお尋ねでございますけれども、11月18日に一般世帯1万5,380世帯、子育て世帯2,533世帯、合計1万7,913世帯へ御案内のはがきを郵送したところでございます。商品券の引換え状況ですが、12月1日から引換えを開始をし、12月6日までで一般世帯1万524セット、子育て世帯3,582セット、合計1万4,106セット、7割弱の世帯が引き換えられている状況となっております。また、経済効果というお話でございますけれども、今回の商品券事業につきましては、物価高騰に対する生活支援が主な目的となっており、10月16日の日本経済新聞によりますと、円相場が145円の水準を維持し続けた場合、2人以上の世帯支出額は全体平均で前年度に比べて年8万1,674円、月にすると6,806円増えると、民間のシンクタンクが試算していると報じており、この金額から計算をいたしますと、一般世帯で約1か月半分、子育て世帯で約3か月分が緩和されることになると認識をしております。

質問 松浦敏司

よくわかりました。次に移りますが、この間、非課税世帯への5万円の支給などを行ってきましたが、本年度になって非課税世帯への支援策はどのような支援策を行ったのか伺いたいと思います。

答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)

非課税世帯等への支援策についてでありますが、これまでコロナ禍における原油価格高騰や物価高騰の負担軽減を図るため、国の住民税非課税世帯等臨時特別給付金や生活困窮者自立支援金及び価格高騰緊急支援給付金に取り組んできたところであります。また、市独自の支援策といたしましては、令和4年度の住民税非課税世帯のうち高齢者世帯、障がい者がいる世帯、ひとり親世帯、生活保護世帯を対象といたしまして、7月から8月にプレミアム付商品券を交付する住民税非課税世帯等物価高騰緊急支援事業を実施し、12月には昨年度に引き続き、燃料等の購入を助成する暖房用燃料等価格高騰緊急対策事業を実施したところであります。今後におきましても、物価高騰の推移や生活に及ぼす影響、さらには国の支援策の動向を注視しながら、必要に応じて対策を講じてまいりたいというふうに考えてございます。

質問 松浦敏司

いずれにしても今、市民全体もそうですし、生活困窮といいますか非課税世帯のような世帯ではとりわけ大変な暮らしということはもう明らかです。そんな中で今、これは直接市には関係ないかもしれませんが、今岸田政権は今後5年間で43兆円の軍事費を使うのだというようなことで、今現在第9位と言われている軍事力が、これをやるとアメリカ、中国に続いて第3位になるという軍事力を持つということになって、一体この日本はどうなっちゃったんだというふうに、今朝のテレビでも出ておりましたが、自民党の中においても非常に議論が出ていると。とりわけこれだけ大変な暮らしの状況の中で、新たに増税をするというようなことも出てきている。そして復興税、ここにも一部使うなどというとんでもないことさえ議論になっているということ自体、私は非常に危機感を感じています。戦前のあの軍備調達というようなことを想定させるような動きが今出ていて、非常にこれは危険だなというふうに思っていて、これほど国民が暮らしが大変なのに、世界の状況のものを利用してあおって、そして軍事を強めるというようなことを私は決してあってはならないなということは言わざるを得ません。次に移ります。中小・小規模事業者の経営状況と支援についてであります。中小・小規模事業者も物価高騰で不況に追い込まれております。東京リサーチが10月11日に発表した9月の倒産件数は、前年同月比で2割近く増加しております。中でも、仕入れ・原材料費の値上がり分を価格に転嫁できないために倒産に追い込まれた、いわゆる物価高倒産が急増しているようです。全国で起きている状況は、網走の中小・小規模事業者にも同じように、仕入れ・原材料の値上がり、加えて、電気料あるいは灯油代、ガソリン代なども値上がりして苦しんでいる。力が弱い事業者ほど価格に転嫁できずにいるというふうにも聞いております。市としては、中小・小規模事業者の経営状況について、どのように把握しているのか伺います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

中小・小規模事業者の経営状況の把握についてでございますが、商工会議所で実施をしております景気動向調査のほか、金融機関など関係機関への聞き取りや情報交換などにより、把握に努めているところでございます。また、事業者の原油価格や原材料など仕入価格高騰による影響は、現在実施をしております労働実態調査の結果も参考にしたいと考えております。

質問 松浦敏司

今、商工会議所の聞いた情報とかと言われていますが、これまでも私は指摘しているのですが、商工会議所に加入している事業者というのは、全体の網走市の事業者の中の一定部分で、大半は入っていない人がいるわけですね。そこの情報がなかなかつかめないというところが、私は問題ではないかというふうにずっと以前から思っていて、そのことも何回か一般質問でも取り上げてきているのですが、私自身が聞いた中では、やっぱり飲食店などではお客の数が減った状況がまだ回復していないということです。居酒屋さんあたりでは一部回復している状況もあるけれども、やはりスナックなどの店は依然としてお客は戻っていないという、そういう話を聞きます。そして、このような状況が続くと、非常に廃業に追い込まれていくというようなことも言っております。特にやはり固定費、暖房料それから電気料、こういった固定費が上がって、商売をやるほど赤字が出るというようなことで、この間市からあるいは国からの支援があったのですけれども、例えば昨年あたりでいえば比較的そういうのが、給付金があってよかったのですが、今年でいうと今年の2月にあったきり。実は行動制限がないために一切そういった支援金がないということですから、言わば、これまで支援金を大事に使って、そして月々の赤字の補塡をしてきた。自分の預金なども切り崩して何とか維持してきているというような話ですけれども、しかしこのまま続けばいつまでももつわけではないというような話も聞いております。このそういった実態把握をつかむ必要があるのではないかと思うのですが、何らかの手だてを講じる必要があると思うのですが、原課としてはどんなふうにお考えでしょうか。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

中小企業、もしくは市内のお店の経営状況の把握のお尋ねということでございます。これまでも商工会議所ですとか、あと金融機関を通じて、聞き取りや情報交換という中で行っておりました。それで、そのほかにも、先ほど議員からもお話がありましたが、社交飲食業組合の部分におきましても、例えばお店に行ったときですとか、あと不定期ではありますけれども聞き取りをして、状況の把握には努めているところでございます。今後、例えば商工会議所の会員以外の部分の情報把握についてということで、例えば商工会議所さんですとか、あと金融機関も通じて何かいい工夫ができないか、よく相談をして努めてまいりたいと思っております。

質問 松浦敏司

ぜひ努力してほしいと。職員が少ない中で大変でしょうけれども、一番いいのは職員を増やしてでも調査をするということがあればいいのですが、なかなかそう簡単にはいかないでしょう。社交業組合のお話も出ましたけれども、ここも社交業の中でのほんの一定部分しか入っていないというようなことで、なかなか情報は限られているというふうにも思います。次に移ります。コロナ禍で企業の資金繰りというのを支えてきた実質無利子・無担保融資、いわゆるゼロゼロ融資の元金返済が道内では2021年度までに約半数、2023年度までには約9割の事業者が返済を開始するというふうに言われております。中小・小規模事業者の現在の経営状況からすると、過剰債務の状態にある事業者がいることは想像できるわけです。そこで、国として中小企業や小規模事業者の過剰債務を軽減、免除する仕組みをつくることが求められているというふうに思うのですが、その辺原課としてはどんなふうに考えているのか見解を伺います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

コロナ禍で実施をされました、民間のゼロゼロ融資、実質無利子・無担保融資につきましては、返済開始の時期が令和5年7月から令和6年4月の間に集中する見通しとなっておりまして、来年7月に向け、借換え需要が増える可能性があることから、国におきましてはコロナ関連融資返済の負担軽減を図るとともに、新たな資金需要にも対応できるよう借換保証制度を創設する第2次補正予算が12月2日に成立したところでございます。現状としましては、こうした民間の金融機関を通じた資金繰り支援が一定程度講じられているものと認識しており、今後につきましても国の動向を注視してまいりたいと考えてございます。

質問 松浦敏司

確かにそういうことがあるのですが、実はもっと大変な人たちもいるわけです。資金をつないで、借換えで何とかやりくりをしている人たちがいる一方で、それさえできない人たちというのは実は新たに借りることはまず不可能です。なぜなら、3年間分の申告書を出してくださいとなると、この3年間なんていうのはまさに地獄のような状況ですから、そういう中で、資金を新たに借りるなどというのは一般的になかなか簡単にはいかないというふうに、私なんかは感じています。そういう資金繰りが大変な人達が実はいるのだということもぜひ認識してほしいのです。だから借りることもできない。借換えすることもできない人たちがいる。結局そういう人たちは廃業、倒産というふうにならざるを得なくなってくると。ですから、これからまさに、来年の2月、3月あたりになると相当の中小零細・小規模事業者の中で、廃業に追い込まれる状況になることが想像されます。新たな国の政策なり、市の手だてを打てば救済されるかもしれませんけれども、それぐらい今実は大変な状況にあると。これまでも私、地元の小規模・中小企業の人たちのことを取り上げてきていますけれども、これまでになく今の状況というのは大変だというのが私の実感です。先ほど言ったように、年が明けた後、相当大変だろうなということなので、それはぜひ原課としても、その辺を注視していただいて、今後対応していただきたいというふうに思います。次に移ります。中小・小規模事業者を苦しめる問題のもう一つ、インボイス制度があります。来年10月から開始されます。それに向けて、申請が原則として来年の3月31日までとなっております。対象となる事業者は、年間売上げが1,000万円以下の消費税免税事業者であると。そこで、インボイス制度とは果たしてどういう制度なのかと改めて伺います。そして、対象事業者への周知はどうなっているのか、この辺も伺いたいと思います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

インボイス制度についてでございますが、インボイス制度は2019年の軽減税率の導入により、消費税という一つの税金の中に複数の税率が存在することになったため、納税額を計算しやすくするなど、事業者が消費税の仕入控除を適正に計算するための制度であると認識しております。インボイス制度につきましては、昨年に引き続き、今年9月1日に網走商工会議所と斜網地域通年雇用促進協議会の共催で、インボイス制度対応セミナーを開催をし、周知を図っている状況でございます。

質問 松浦敏司

適正にといいますか、ただ本来1,000万円以下の売上げの事業者は免税されているわけですよね。それがこのインボイス制度によって、適格何とかという言い方するのですけれども、それが適格どうか、私は適格でないと思っていますが、1,000万円以下で消費税を納めなくてもいいのに、800万円の売上げだろうと700万円の売上げだろうと、一般的な領収書はそれは経費で落ちないから、相手先の取引先との関係でいうと取引できないのですよ。相手先が一般的な領収書だと。いわゆる番号のついた、インボイスの番号のついた領収書でないと経費に落ちない。結局そういった業者ははねられてしまうということになるわけです。そして、もっと大変なのは、小さな店でも領収書を下さいというお客さんが多い店は、結局取らざるを得ない、インボイス制度の認証を受けざるを得ないのです。受けなければ、そのお客さんは来なくなりますから。そういった状況が今あるのだということです。実は現段階においても、私も何件か聞いているのですが、インボイス制度そのものを知らないのですよ、この段階で。もう来年10月から実施される、そして来年3月31日までに申請しなければならないという状況だけども、インボイスそのものがわからない、インボイスって何ですかという。これは事業者の自己責任だといえばそれでおしまいですけれども、しかし、このインボイス制度実践を実施する国側がこれまでに非常に周知が悪かったということだと思います。最近やっとコマーシャルで随分出ていますけれども、そういう状況で、今小規模事業者に対しての周知徹底というのをもっとしなければならないのに、実際には知らないという業者、この実態を原課では把握していますか。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

ただいま議員のほうから、インボイス制度の周知が行き渡っていないという状況についての認識のお尋ねでございます。担当課といたしましては、今市内全体でインボイス制度が周知されているかといいましたら、なかなかそうはなっていないかもしれませんけれども、ただ割合的にそこまで知らない人が多いという認識は持っておりませんでした。

質問 松浦敏司

確かにこれまでの原課のスタイルだと、相手先が商工会議所に入っていたり、社交飲食業組合に入っていたりと、一定程度安定した人たちとの交流はあるのだけれども、それ以外のところの交流が多分少ないのだろうと思うのですね。ですから、大体1,000万円以下で商売している人というのはあまり目立ちません、そして、やっているのは大体1人、せいぜいもう1人アルバイトで使っているぐらいの事業者ですから、なかなか表に出にくいといいますか、そういう状況にあると思うのです。ですから、やっぱりそういったところをしっかり把握、できるだけ把握して、そういった状況というのはつかむ必要があるのだろうということで、時間がもう4か月ありませんから、その辺はぜひ把握に努めてほしいと思います。次に移ります。中小・小規模事業者の経営を守るためには、国として物価高から国民の暮らしを守る政治であるというふうに思います。民間労働者の賃金を引き上げて、そして公務員の賃金も引き上げるということで、景気を回復させることが大事ではないかと思います。40年前の第2次オイルショックのときは、まだ労働運動が盛んであった時代でもありまして、賃金が上昇している中でのオイルショックでありました。しかし、今回の消費者指数の上昇というのは、先進国の中でも日本だけがこの20数年間賃金が下がったままで、まともに上昇していないという中で起きているわけです。ここが第2次オイルショックとの大きな違いではないかと私は感じています。国として、賃金を上げるための対策を講じることが求められているというふうに思います。そういうような動きもあるかと思うのですが、基本的な見解を伺います。

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

国におきましては、令和4年10月28日に閣議決定された物価高克服経済再生実現のための総合経済対策におきまして、継続的な賃上げの促進、中小企業支援を掲げており、12月2日に令和4年度第2次補正予算にて支援の拡充について各種対策が講じられていると認識しております。具体的には、物価上昇に負けない継続的な賃上げを強力に促進するため、今年度から抜本的に拡充した賃上げ促進税制の活用促進、賃上げを行った企業の優先的な政府調達等に加え、中堅中小企業、小規模事業者における事業再構築、生産性向上等と一体的に行う賃金の引上げへの支援を大幅に拡充する内容になっていると認識しているところでございます。

質問 松浦敏司

もう四十数年にわたって新自由主義的な経済政策を進めてきているわけです。とりわけ2000年以降は極端な新自由主義経済が進められて、日本の賃金も労働条件もめちゃくちゃになっているというのが現状です。そしてアベノミクスによる異次元の金融政策で、円安ドル高の影響で致命的なダメージを受けているというのが現在の日本ではないかというふうに思います。そういう意味で、賃金を上げるという、最低賃金などもありますけれども、私たち日本共産党は大企業の内部留保、ここに対して5年間という一定期間限られたところに課税して、その分について中小企業の最低賃金や労働者の賃金を上げるところに支援をするというような考えも持っているところであります。次に移ります。国に軽減策を求めるのは当然だと思うのですが、市独自の支援も必要ではないかというふうにも考えます。当然、財政力を考えれば簡単ではないというふうには思いますが、そこで、これまで国からの地方創生臨時交付金が支給されて様々な支援を行ってきたと思うのですが、今、中小・小規模事業者が困っていることは、コロナ禍で売上げが落ちて経営が苦しい中で、先ほど指摘しましたけれども電気代、灯油代、ガソリン代の値上がりで固定費が上がっているという状況で二重苦になっていると聞いています。市としてどのように認識しているのか、また対策についてはどのように考えているのか伺います

答弁 観光商工部長 伊倉直樹(観光商工部長は2024年12月まで)

商工会議所や金融機関との情報交換の中でも聞いておりますが、大方の事業者は円安、ウクライナ情勢による原油価格や原材料など、仕入価格高騰により経営に影響を受けていると認識をしております。これまで、コロナ禍による影響を受けた事業者に対しまして、社交飲食店支援金や営業継続支援金などの給付を行っており、現在、本年第5回臨時会におきまして議決を頂きました原材料等の価格高騰の影響を受けている事業者を支援する事業継続緊急支援金給付事業を実施している状況でございます。今後におきましても、状況に応じ適宜支援について検討してまいりたいと考えているところでございます。

質問 松浦敏司

そういう支援があって、今何とか倒産、廃業する人たちが今のところ抑えられているのだろうというふうに思います。先ほど言いましたけれども、年明けてみるとどうなるかというのは非常に不安ですけれども、その辺ぜひ今後とも注視してやっていってほしいと思います。次に移ります。肥料・飼料高騰と農業・酪農畜産業への影響についてです。急激な物価高騰や円安によって、飼料・肥料が高騰し、農業や酪農・畜産業への影響に重大な影響を与えているというふうに聞いております。特に酪農業の副収入となる子牛の価格の急落、値段が500円などという極端な例もありますが、そういったことが起きております。道内の自治体でも独自の資材高騰対策が始まっているようです。音更町では、9月議会で1戸当たり最大230万円の肥料高騰支援として2億1,600万円、町の一般財源から1億1,142万円の支出をして予算が組まれたと聞いております。漁業支援では、苫前町で燃料費や漁具などの高騰に対して、対象経費に応じて5万円から30万円の支援金を支給するなど、1,000万円の予算が組まれたと聞いております。網走市の現在の農業・酪農畜産業への影響についてどのように把握しているのか。また、市独自の支援を考えているのか伺います。

答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)

肥料・飼料の価格高騰についての網走市の農業・酪農畜産業への影響についてでありますが、肥料や飼料の価格高騰は当市の農業や酪農畜産業にも大きな影響を与えておりまして、特に酪農につきましては、生乳の生産調整や初生牛の個体価格の下落などと併せまして原油や農業資材価格高騰などの要因もありまして、収入と支出の両面で経営が非常に圧迫される状態であるというふうに認識をしております。また、本日の新聞報道によりますと、加工原料乳の生産者補給金がキロ当たり49銭上がることが決まったということでありましたが、生産者の要望にはまだ届かない内容となっておりまして、今後も生産現場の状況をしっかりと見ていきたいというふうにも考えております。また、肥料につきましても10月の農業物価指数によりますと、前年同月で38%の上昇が続いておりまして、畑作においても経営が圧迫されている状況となっており、農業にとっては非常に厳しい状況であるというふうに認識をしております。こうした中での市独自の支援についてでありますが、肥料や飼料価格の高騰対策につきましては、基本的には国が対処すべき課題でもありまして、国も飼料価格高騰緊急対策事業や肥料価格高騰対策事業を実施しておりますが、今回のような急激な高騰に対しては国の支援だけでは負担軽減ができないということから、市といたしましても、本第4回定例会におきまして補正予算を上程させていただきまして、配合飼料の補填材に対しましてJAとも協力し、トン当たり600円を支援することによりまして、令和4年度第3四半期の補塡を約8割とする給付事業を行う予定とさせていただいているところでもあります。また、肥料価格高騰対策につきましては、当市では畑作農家も春肥の負担が今後大きいということから、今後は国の対策の動向も注視をしながら検討していきたいというふうに考えております。

質問 松浦敏司

わかりました。特に酪農畜産業への影響が極めて厳しいのではないかというふうに思っておりまして、政府の対策として、2021年から2022年の上昇に限定していること、そして配合飼料価格高騰は示されておりますが、輸入粗飼料価格の高騰対策は示されていないとの報道もあります。支援策が必要だというふうに思うのですが見解を伺います。また、抜本的には農業・酪農・畜産業への生産物への価格の引下げをしなければ、営農が続けられなくなるというふうに思うのですが、これもまた農業者が勝手に上げられないというのが第一次産業の農業に対する大きな問題だと、なかなか転嫁できない。しかし、原価がものすごい勢いで半端でない形で上げられているわけですから、やはり生産物への価格転嫁というのが大事だというふうに思うのですが、その辺の見解を伺います。

答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)

飼料の関係でございますが、国ではいろいろな様々な政策を打っておりますが、やはり基本的には国内での飼料生産というところは大事になってくるのだと思います。今そういうことに対しましても、国でも国内での飼料の生産ということも考えておりますし、私どももそういったところをあわせて、身近なところでありましたら美岬牧場の牧草なども皆さんに活用していただくような方法も、今でもしておりますが、今後も引き続きしていきたいというふうにも思っております。また、価格転嫁につきましては、やはり農業の今の性質上、生産費の上昇分を価格転嫁できないという問題がありまして、これは国のほうでもいろいろと議論をされておりまして、フランスの法律があるということもありまして、そういうところを参考にしながら、今後その議論が進んでいくというふうに思っております。

質問 松浦敏司

やはり農業の在り方そのものでいえば、飼料関係でいうと、やはりもっと国内で生産できるはずでもあるので、やっぱりそういったものをしっかり見直していく必要もあると。しかしやはり、いずれにしても価格に転嫁できない限り営農そのものが進まない、できないということにもなりますし、今、酪農畜産関係でいうと、本当に今大変な状況になっているということでありますので、しっかり今後とも取り組んでいただきたいというふうに思います。

出典:網走市議会 令和4年第4回定例会 2022年12月14日 議事録 PDF(71ページ) 間違いを知らせる