網走市議会 令和4年第3回定例会 2022年9月13日
一般廃棄物処理に関わる反省と検証について
2022年9月13日、網走市議会の一般質問で、古田純也議員が「一般廃棄物処理に関わる反省と検証について」質問し、市長 水谷洋一、市民環境部長 武田浩一が答弁しました。
- 質問者
- 古田純也 議員
- 答弁者
- 市長 水谷洋一、市民環境部長 武田浩一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 古田純也
では、次の質問に入ります。次の項目は、一般廃棄物処理に関わる反省と検証について伺います。こちらにつきましては、既に網走市も、そして市議会の文教民生委員会もそれぞれの視点から問題点の洗い出しや要因の掘り下げに取り組んでいるところであると認識しております。私も最終処分場を見させていただきましたが、相当なスピードで埋まっているという印象を持ちまして、大変厳しい状況であると危機感を持っているところです。そこで本題に入っていくわけですが、結局のところ、最終処分場がなぜこうも早く埋まっているのか、その原因は何なのか、そして、同じことを二度と繰り返さないようにするにはどうするのかという議論が非常に重要であります。このところは市側から一定の反省と検証の文書が発出され、これら原因等に記載がなされているところですが、その後のまちづくり懇談会などで出された意見などを踏まえ、今後の対応はどのようにお考えかお尋ねいたします。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- 最終処分場についてのお尋ねでございましたが、先ほども申しましたとおり、現計画のごみ処理施設につきましては、廃棄物の減容力の大きい焼却などの熱処理の施設の設置は当市の財政状況などから設置できないとの判断の下、資源物のリサイクルに加え、生ごみ、容器包装プラスチックの分別をし、可能な限りリサイクルをした上で埋立処理をするという計画を策定したところであります。1年間の埋立量を4,468トンとして、その15年分の埋立量を最終処分場の容量として建設をされたところであります。当初の3年間は8,000トン前後のごみが埋め立てられ、このままの利用では令和3年10月の測量結果で残余割合が52%となり、あと四、五年で埋立てが満了となるとの結果が出たところであります。それら要因につきましては、6月28日網走市一般廃棄物についてと題し、議会に対し、またホームページ上に掲載をし、その明示を行ったところでありますが、いずれにいたしましても現計画の徹底した分別、リサイクルを前提として、その上で破砕、埋立処理をすることとしておりましたが、リサイクルや堆肥化とならないごみの適正処理につきましては、市民の皆様に御負担をおかけをしておりますことを大変心苦しく、申し訳なく思っているところでございます。議員からお話のございました、まちづくり住民懇談会などで出された意見などを踏まえ、堆肥化の阻害要因の改善、残余量の公表、ごみ処理に関する周知などをさらなるごみの減量化を図るため、早期にお示しをしてまいりたいと、このように思っているところでございます。
質問 古田純也
当初の計画が4,468トン、翌年8,141トン、倍のような量が出ているという認識を受け、また、市民にも今後も分別、リサイクルの徹底をまた御協力を仰ぐというお考え、理解いたしました。それでは、その生ごみ堆肥化についての考えをお伺いしますが、これまでも様々な専門家や研究者から話を聞く中で、生ごみの堆肥化がうまくいっているケース、うまくいっていないケース、様々な状況を見させていただきました。そこで明らかになったのは、堆肥化を効率的に行っている事例においては、生ごみの分別設定を、いわゆる食品残渣に限定しています。当市のようにティッシュや割り箸、シュレッダーくず、貝殻、枝木などは入れないでくださいという設定にするのが堆肥化の常識とのことではあります。専門家や研究者の皆さんから毎回聞かれるのは、「なぜ網走市はこのような分別ルールの設定にしてしまったのか」という点であります。焼却炉を持たないという判断により、有機物の処理を単に埋立てに回すのではなく堆肥化による減容化によって対応しようとしたことは理解をしますが、そのことが埋立量の増加の原因になったことは指摘せざるを得ない。その有機物の堆肥化を全量することができないことがわかった今、今後の対応について、どのようにお考えかお尋ねいたします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
当市のごみ処理では熱処理を用いた中間処理を導入していないことから、有機性廃棄物を直接埋立てしないために、紙系や木質系のごみも一緒に堆肥化処理する内容としました。まずはそれらの阻害要因を分別することにより、堆肥化処理施設の正常な運用を確保するため、市民の皆様に御協力をお願いしていきたいと考えているところでございます。
質問 古田純也
ちょっと私も理解できなかった部分もあるのですけれども……、もう一度お願いいたします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
現在、堆肥化処理につきましては、機械の不具合等々により止まっていて堆肥化が進まないという状況もございます。それらの阻害要因を分別する、生ごみは生ごみ、あとティッシュですとか割り箸ですとか、その他木質系のものを分けて分別することによりまして、堆肥化処理の効率を上げ、適正な正常な運用を確保していくと、堆肥化処理における適正な運用を確保していくということで、また、市民の皆様にその辺についてもお示しして御協力いただきたいというふうに考えているところでございます。
質問 古田純也
今の御答弁の中で、周知するという話でしたが、それはいつ頃周知していただけるのでしょうか。本当にこの部分に関しましては、よく我が家でもいろいろな問題が出ますので、ほかの家庭でも「どっちなんだ」という話も多々あると思います。もしその時期が、早い時期に私はもう動くべきだと思いますけれども、その辺の時期についてお伺いします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
10月中には行っていきたいというふうに、現在のところ考えているところでございます。
質問 古田純也
わかりました。10月中にはいわゆる先ほど、生ごみは食品残渣というような周知でよろしかったですか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
現在精査しておりますけれども、そういうような方向ということで考えているところでございます。
質問 古田純也
ちなみに、割り箸、ティッシュはどの分野に入るのでしょうか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
現在、割り箸、ティッシュ全て同じ袋で入れていてもらっているところ、分けていただいているところでございますけれども、それを生ごみは生ごみのみ、それ以外のティッシュ、割り箸、紙類ですか、について、また一つの袋に分けていただくというような方向で考えているところでございます。
質問 古田純也
もう一度はっきりさせたいのですけれども、袋はもう別にするというふうな考えでよろしいですか。生ごみは食品残渣の袋と、それから割り箸、ティッシュの袋、こういうのを分けるというふうな認識でよろしかったですか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
どういう袋で分けるかというのはあれですけれども、袋を別に分けるということでございます。
質問 古田純也
わかりました。次に、様々な改善策が過去のまちづくり懇談会でも提言されています。ごみ袋の色の設定を増やす、わかりやすい分別ルールにする、減額した集団回収インセンティブを復活させるなどの提言がありながらも、ほとんど反映されていない。ごみ排出量を減らし、最終処分場の埋立量を減らそうと知恵を絞ってくれる住民に対して、やる、やらない、やらないのであればなぜやらないのかのフィードバックすらなかった。なぜ、改善策の提案が実現できなかった理由は何なのかお尋ねいたします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
分別をわかりやすくするためのごみ袋の設定についてでありますが、兼用することで複数のごみ袋を用意することなく、市民負担の軽減につながるというふうに考えておりましたが、より細分化された方式を望まれる市民のいることも伺っているところでございます。なお、近隣の自治体では紙おむつの無料化や容器包装プラスチックの無料収集も行われているなど、様々な分別に係るインセンティブが講じられていることは承知しておりますが、ごみに係るコストの負担をどのように講じていくかを改めて考えていかなければならないと思っているところでございます。また、わかりやすい分別ルールについては、様々な年代層にも分別が進みやすいルールを考えていく必要がありますが、一つ一つの対応にメリット、デメリットが生じてまいります。変更に伴う住民合意形成と丁寧な説明が必要と考えており、これらを踏まえ対応してまいります。各種御意見の中で、それぞれの案件につきましては、適正な対応を図ってまいりたいと考えているところでございます。
質問 古田純也
適切な対応も、やはりたくさんのまちづくり懇談会で出た意見を、やはりこれはできる、できないというのをフィードバックするというのも適切な対応だと思うのですが、その辺の認識をお伺いいたします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
議員おっしゃるとおり、それも含めて適切なという対応ということを考えますので、そういった意味も含めて適切に対応していきたいと考えております。
質問 古田純也
網走市としても、市民の皆さんにごみの分別・減量に協力をいただくための様々な取組は私も評価しております。例えば、埋立ごみの袋を一回り小さくしてみませんかという市からのお願いで埋立ごみの減量のために、いま一度リサイクルできるものがないかチェックし、ごみの出し方、分別方法を簡単に検索できる分別辞典サイトの設定や、収集された埋立ごみを開封すると資源化できる容プラ等が多く混入されており、そのおよそ3分の1が資源化できることが調査で判明したので、容器包装プラスチックの分別方法をわかりやすく解説している動画の作成など、また、ごみの減量を図るために家庭での生ごみ処理への御協力をいただける方に生ごみ処理機やコンポスト購入費の一部助成を受けられる制度があります。お尋ねします、今までにこの助成金の制度を活用された件数はどのぐらいあるのでしょうか、お伺いいたします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
生ごみ処理機とコンポストの補助制度を開始したところでございますが、9月6日の時点で生ごみ処理機が13件、コンポストが11件となってございます。
質問 古田純也
本当にこの生ごみの減容を図るのであれば、もっと多くの市民にこの制度を活用していただきながら協力を仰ぎたい部分はありますが、何分やはり出費もある部分で、もし可能であればやはり積極的にこの器材を活用して、減容化に協力したいという申出があった場合、無料でこの器材を貸し出すという取組についてはいかがでしょうか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
以前にも生ごみ処理機の貸出について検討したことはあるのですけれども、複数の家庭で使い回すことについて、衛生上の問題があるということから見送った経過がございました。議員御指摘の件でもありますことから、効果的な手法を模索してまいりたいというふうに考えてございます。
質問 古田純也
確かに衛生上の問題はあるかもしれませんけれども、さらなる期待したい事業だと思います。最終処分場の、先ほど村椿議員からも穴のほう、最終処分場の関係は質問されておりましたが、広域のほうで意見がまとまらないと次の穴に手を加えられないというふうに私も認識しましたが、なかなかもう待ってられない。スピード感ある対応が必要だという御意見も、先ほど答弁も出ていたので、もう既に次の穴に関してもう準備をする時期ではないかと私は思います。しっかりとした測量で穴の大きさを決めなくても、もう準備、取っかかるべきだと私は思いますけれども、それはできないのでしょうか、お伺いします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
令和4年度より、延命化を含めた次期最終処分場の基本構想に着手をしているところでございます。
質問 古田純也
すみません。聞き逃しました。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
本年度予算づけをしていただいておりまして、令和4年度、本年度より、延命化を含めた次期最終処分場の基本構想に着手をしているところでございます。
質問 古田純也
着手するということは、穴を掘っていくというふうに捉えてもよろしいのでしょうか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
現在、次期最終処分場の基本構想、延命化を含めた基本構想を委託して出しているということ、着手しているということでございます。
質問 古田純也
ぜひスピード感を持った対応、着手していただきたいと思います。それでは最後に、一般廃棄物処理の今後の在り方に大変深い関わりのある中間処理の手法の検討について伺います。これまでの流れを整理しますと、文教民生委員会では、資料として、「大空町東藻琴の焼却炉の更新を広域で行う、建設費は99億円」と示され、過去の一般質問では、「焼却以外のほかの中間処理の検討も広域の協議の中で行っていく」という答弁でした。私どもの会派は、去る7月20日、環境コンサルタント会社をお招きして、網走市の現状の廃棄物処理政策について診断を行っていただいたほか、今後の広域化や焼却という手法の是非について分析を行っていただきました。そこでわかったのは、中間処理方法の確定というのは、まず精緻な現状分析、これは環境省の一般廃棄物処理システム評価支援ツールの活用や各地域のごみの組成調査をシーズンごとに行い、1年程度のデータを収集する。その上で、「技術の確かさ(安心・安全・安定性能)」「公共財政負担額の減額効果(財政負担額に対する最も効果的な高いサービス)」「最終処分率の縮小」「資源化率の向上」「CO₂削減効果」、各項目に優先順位をつけながら選定基準として選んでいくということなのです。現状、網走市が出した焼却という中間処理方法の選択までに、このような手順は踏んでいるのでしょうか。焼却の資料を出すに至るまでに、今述べたような手段、手順は踏んでいるのでしょうか。また、今後も中間処理の方法を検討するということですから、先に述べたような手順や視点で検討するのはいかがでしょうか。認識をお伺いいたします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
広域での中間処理の検討につきましては、令和3年度の事前調査では清里町も含めた1市5町での最大可燃ごみ量を基に、国内及び道内でも最も多く選択され減容力が大きい焼却処理施設を仮定として、この概算費用を算定したところでございます。令和4年度の広域協議会で行っていく施設基本構想では、技術の内容、財政負担額の縮減効果なども含め、中間処理の手法を検討する内容としているところでございます。
質問 古田純也
やはりいろいろな手法を検討していただきながら、よりよいものを考えていただきたい。その点で、メタン発酵によるバイオガス化、好気性発酵乾燥方式、いわゆるトンネルコンポストの財政面のメリット、焼却しない手法であるためCO₂削減効果も大きいという点で、改めて検討の俎上に積極的に上げていくべきであると考えますが、認識をお伺いいたします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
トンネルコンポスト方式についてでございますが、生ごみや紙、プラスチックなどが混在した可燃ゴミを発酵槽に入れ、発酵する際の熱と通気を利用して燃料化するというシステムというふうに認識しております。メリットとしましては、可燃ごみから固形燃料の原料が生成される、燃やさないためダイオキシンが発生しない、排水が出ない、臭気が発生しないなどが言われており、一方、デメリットとしましては、生成物の安定的、長期的な利用先の確保、災害廃棄物や罹災ごみを処理できない、ごみを17日間かけて発酵させるため施設整備にある程度の敷地が必要ということなどが言われております。方式を検討するに当たりましては、様々な中間処理施設についても検討の内容に入れる必要があるものと考えておりますが、御議論のあった燃料生成の場合は品質の保持とともに廃棄物の入り口と燃料としての出口の調整を図る必要がありますので、燃料供給先の確保が必要であり、域内での受入施設や安定的に受け入れる企業等が存在することが条件になるものと考えております。
質問 古田純也
私からの質問は以上です。