網走市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月22日
漁業の担い手支援について
2022年6月22日、網走市議会の一般質問で、小田部照議員が「漁業の担い手支援について」質問し、農林水産部 川合正人、農林水産部長 川合正人が答弁しました。
- 質問者
- 小田部照 議員
- 答弁者
- 農林水産部 川合正人、農林水産部長 川合正人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 小田部照
それでは、次に移ります。漁業の担い手支援について伺います。網走にとって漁業は基幹産業であり、地域経済を支える屋台骨となっております。その網走の一次産業、漁業の大きな柱の一つがホタテ漁船団であります。昨シーズンは1万8,000トンの水揚げがあり、漁獲高40億円にも達したところであります。この網走の水産業を将来にわたって、持続的に発展していくためには、意欲のある新規就労者を安定的に確保し、漁業への定着を図ることが重要であります。今年もホタテ養殖部会の稚貝の出荷、放流事業が6月2日からスタートとなり、一部報道にもありましたが、農大生を含む1,200人ものたくさんの市民の皆さんの御協力でこのホタテ稚貝放流作業が終えたところであります。この作業にはホタテ漁船団の皆さんがそれぞれ船頭さんは放流船のかじを持ち、甲板の皆さんは養殖船に乗船し、それぞれ従事されてきたわけですが、13日の放流作業を終え、14日には準備をし、15日にはホタテの漁船団の本操業が開始されております。今シーズンは現在16トン操業ということで、9隻で150トン前後のホタテを毎日水揚げされているとのことです。ここの担い手であるホタテ操業船などの漁業従事者の現状については、市はどのように把握し認識しているのか伺いたいと思います。
答弁 農林水産部 川合正人
当市におきますホタテ漁船団の漁業就労者についてでありますが、当該労働は議員もおっしゃるとおりに非常に大変重労働でありまして、危険な労働であるというふうに認識をしております。また、収入がよいことから、以前は就労者の確保には苦労をすることはなかったのでありますが、近年は人口減少や高齢化、さらには若い人材の就労に関するニーズの変化などもありまして、就労者を確保することが年々厳しくなってきているというふうに認識をしております。
質問 小田部照
まさにそのとおりであります。先ほど稚貝の話をさせていただきましたが、養殖部会が1年かけ大切に中間育成したこの稚貝をみんなの力の協力の下放流し、3年後に立派に育ったホタテ貝を水揚げして初めて4年サイクルのホタテ事業が成り立つ、成立するわけであります。ホタテの操業船というのは本来5名で操業しております。1名の船頭さんに対して甲板5名の操業であるわけですが、今現在稚貝明けの本操業がスタートしましたが、2隻の船で既に欠員状態で操業がされているのが現状であります。4名でやると大変な周りに負担がかかって、大きな事故やけがにもつながり兼ねない状況ではありますが、やむを得ずそういった状況で操業しているわけでありますが、期間中に病気やけがなど様々な理由で辞めてしまう方が出ることもあるのがこの漁業の世界であります。漁師の現場では、先ほども答弁ありましたが、就労者の担い手である従事者を確保する努力を様々みんなやっているのですが、なかなか見つからないというのが現状であります。これ以上漁業の担い手が不足が進むと、現状の漁業体系を維持することができなくなることも想定されるわけでありますが、この漁業従事者の確保は難しいことについては、何が一体問題でどのような課題があると当市は認識しているのか伺いたいと思います。
答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)
漁業就労者の確保に対する問題と課題についてでありますが、議員がおっしゃるとおり欠員も出ている船もあるというふうに聞いております。ホタテ漁業の場合は、網走漁協の操業期間はおおむね4月から10月の7か月間、そして西網走漁協では6月から8月の3か月間という季節的雇用でありまして、通年雇用でないために人が集まらないというところが問題だというふうにも聞いております。また、漁業就労者の雇用はそれぞれその船ごとに行っておりまして、実際には船頭や既存就労者の人脈を通じまして就労者を確保しておりまして、広く周知募集をしていないこと、そして、漁業就労について就労時間や仕事の内容、雇用形態などに関する情報の発信が少ないことも課題であるというふうに認識をしているところであります。
質問 小田部照
ただいま御答弁いただきました。雇用の、例えばですけれども、雇用の問題ですが、操業がない冬季間、安定した仕事を得るために、例えば地元の除雪、排雪業者等の仕事に行政がパイプ役となってつないであげるですとか、地元の除雪、排雪に限らず、地元企業に仕事をつないであげる役割を果たすですとか、もう一つに例えば隣町の常呂漁協では寝泊まりのできるようなホタテ番屋が整備されております。そのおかげで部屋も探すことの心配もありませんので、地方からも10人程度の方が住み込みで従事されているのが現状であります。網走でも番屋を急に整備するというわけにはいかないでしょうから、例えば市の空いている随時住宅を紹介、優先的に利用してもらうですとか、そうしたことにより、遠方からの就労に対する住居面のサポートなどもしてあげることも可能だと私は思います。また、網走の漁業についてしっかりとホタテ漁業はどういうものだと知ってもらうということもすごく大切なことだと思います。例えば、就業フェアですとか、情報発信、様々なやり方があると思いますが、ぜひそういった面も含めて、今後市の支援に関する見解を伺いたいと思います。
答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)
今後の漁業者労働力確保についての支援についてでありますが、やはり議員のおっしゃるとおり、通年の就労確保が大きいというふうにも思っております。操業期間終了後の冬季の就業あっせんや漁業就労に関する情報発信のための説明会の開催、こういうことにつきましては漁協や関係機関とも協議をしまして検討していきたいというふうにも考えております。また、それと併せまして、番屋というお話もありましたが、住居確保などのサポートにつきましても、各関係機関と協議を行いながら、網走の基幹産業であります漁業を支える担い手の確保に向けて努力をしていきたいというふうに考えております。
質問 小田部照
ありがとうございます。今まで漁業従事者に対しての支援、網走市独自の支援というのはほとんどなかったような状況であります。昨年は1万8,000トン、40億円、今シーズンの予想トン数も1万6,000トンだそうです。金額に関しては上下しますので、どうかわからないですが、昨年とまでは行かなくても相当な漁獲量と金額が期待されているところであります。漁協と連携しながら、安心・安全・安定したホタテ漁船団の操業の支援とともに、網走の漁業が将来にわたり、持続的に発展していくように様々な支援の確立に協議しながらしっかりと努めていっていただきたいと思います。