網走市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月22日
当市のごみ処理政策の課題と展望について
2022年6月22日、網走市議会の一般質問で、近藤憲治議員が「当市のごみ処理政策の課題と展望について」質問し、市民環境部長 武田浩一、企画総務部長 秋葉孝博、副市長 後藤利博が答弁しました。
- 質問者
- 近藤憲治 議員
- 答弁者
- 市民環境部長 武田浩一、企画総務部長 秋葉孝博、副市長 後藤利博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 近藤憲治
-登壇- おはようございます。それでは、私からも通告に従いまして、1点お伺いをさせていただきます。当市のごみ処理政策の課題と展望についてであります。おさらいになるような部分もございますけれども、改めて伺わせていただきますことを御了承いただきたいと思います。まず網走市明治の最終処分場が危機的状況にあることは御案内のとおりでございます。平成30年度から使い始めて15年間使えるはずだったものが、残り四、五年、つまりトータルで考えると8年ないし9年で満了になってしまうという危機的な状況でございますが、このようになった原因と背景についてお伺いをいたします。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
最終処分場の計画との乖離の要因についてでございますが、埋立ごみとして出されたごみの調査結果では約3分の1、令和3年度で見ると約1,500トンが缶やペットボトル、紙類、生ごみ、容器包装プラスチックといった資源化できるごみと推計されます。このことは、分別の理解促進に向けた啓発や協力を求める努力が一層必要であったと受け止めております。生ごみについては、衣類、ストッキングなど、不適正な異物が混入し、破袋処理の際に機械に不具合が生じ、堆肥化処理できず生ごみ排出量の15%と計画していた残渣数量より多くの量が埋立処理となったところです。一方、ごみの搬入方法や施設の操作方法で埋立量を減量できるものと考えており、早急な施設改良に至らず、これらの要因により、最終処分場の埋立量が計画に比べて多くなったと考えられております。なお、当初分別した紙おむつについては、最終処分場に負荷をかけることから再資源化を検討することとしていましたが、当市の状況に見合った処理の方式が見当たらず、現在埋立処理及び一部大空町での焼却処理をしております。
質問 近藤憲治
続きまして伺わせていただきますが、今答弁にあったように、最終処分場の逼迫の原因については網走市としては生ごみの堆肥化が停滞をしている、おむつの再資源化等の処理の方法が未確立である、そして、埋立粗大ごみに資源物が混在をしているという要素を挙げていらっしゃいます。それはこの廃棄物処理場が急速に埋まっている原因ではなく、私は表層的な現象であると思っています。分析や検証が不足していて、この状況を招いてしまった当事者意識が欠落しているような印象を持って、私は今の答弁を聞きました。深掘りをしてみますと、この現象が惹起された背景や遠因、これは一つはそもそも実現ができないような現実離れした処理計画をつくってしまったこと。それから、市民の皆さんに協力していただきやすい分別ルールではなかったこと。さらに計画策定時において、コンサルタント業者などの説明提案に対して本当にできるのかという現実に即した検討や、異なる視点からのセカンドオピニオンを求めることなく、いい話だけをうのみにしてしまったこと。さらに本当に必要な規模感や設備に即した予算確保がなされなかった。また、計画と実態のずれが運用開始後すぐにはっきりしたにもかかわらず効果的な改善修正を図らなかったという、より実態に即した問題点が浮き彫りになってくると受け止めています。この実態に即した問題点が、今冒頭の運用開始後から放置してしまった理由については一部触れられていましたが、このような実態に即した問題点が確かにあるというふうにお考えなのか、それともないとお考えなのか、当市の認識を伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
実態に即した認識ということでありますけれども、埋立数量の乖離については先ほどお答えした点が課題であったと認識しております。なお、現在の処理方式の設置については、当市の一般廃棄物処理基本計画に基づいた内容であり、これまでのごみ処理の経緯や循環型社会形成基本法に基づき、国が示す環境への負荷の少ない持続可能な循環型社会の構築と財政要因を勘案して選択すべき必要な方式であったこと、また、規模や予算につきましては、処理の内容に合わせて適正に算定したものと認識しております。
質問 近藤憲治
今、一つだけ答弁がありましたが、次の質問に移っていきますけれども、そもそも実現できないような現実離れした処理計画をつくってしまったのは、これ今答弁でいくと、きちんと試算に基づいてつくったのだという答弁だと思いますが、これまでも様々な場所で議論させていただいていますが、現行の処理計画、これ分別100%を基点にして、埋立ての見立てが当初から大きく乖離するような食い違いがありました。これまでの議論の中でもそのような計画をつくらないと国の交付金が獲得できなかったというような趣旨の説明もありましたけれども、そうなりますと、網走市も国も、そして仲介に入った北海道も、この分別の方式、また処理計画、実現可能性はとても難しいけれども、それがわかっていて計画を出し、承認し、交付金が支出されたということなのでしょうか。市の認識を伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
平成22年度に策定した網走市一般廃棄物処理基本計画では、本計画の基本目標を「もったいないの心で築く循環型社会の実現」と定めています。このことを実現するためにこれまでの破砕埋立処理をしていたごみの中から、生ごみと容器包装プラスチックを分別し、徹底した分別によるごみ処理をすることとしました。循環地域計画は焼却による中間処理をせず、環境に配慮した生ごみ堆肥化処理と容器包装リサイクル法に基づいた分別をすることで、可能な限り埋立処理を減らす内容の計画としたところでございます。
質問 近藤憲治
今の答弁でちょっとよくわからなかったのが、これは実現すると思ってつくった計画だったのかというところなのですけれども、市としての認識を伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
国、北海道とも協議を重ねて承認いただいた計画でございます。
質問 近藤憲治
承認は頂いたのはわかるのですけれども、出したのは網走市ですよね、提出者は。提出者は網走市。承認する側は出された以上は、これをやるということで承認をするのだと思うのですけれども、出す側の認識としてこれはできるのだという認識で出したということでよろしかったですか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
計画というものはそのような形で出すというふうに認識しております。〔「議長、休憩取って」と呼ぶ者あり〕
質問 近藤憲治
できると思ってつくったという答弁を頂きました。これはまたちょっと後ほど触れさせていただきますので、次に入ってまいります。次に、市民に協力していただきやすい分別ルールであったのかという点であります。これは、生ごみの堆肥化の停滞や雑紙の分類設定にも関わってくる問題であります。どんなに緻密に処理計画を策定しても、それが市民の皆さんに協力をしていただけなければ、それは絵に描いた餅で終わってしまいます。そういう点でいいますと、当市の生ごみの分類、ティッシュや割り箸、木の枝も入れてもいいですよというルールに現行はなっていますけれども、そのようなルールを設定すると、ティッシュがいいなら雑巾もいいのですかとか、木の枝もいいなら大きな木もいいのというような拡大解釈を招いてしまい、結果的には堆肥化処理の妨げとなり、堆肥化率の停滞にもつながっています。また一方で、おむつや生ごみ、容器包装プラがいずれも黄色の袋でいいという点についても、黄色の袋のものならまとめて出してもいいという誤解もいまだにあります。さらには、これまでもお話をさせていただきましたが、わからなければ赤い袋の埋立ごみで出せばよいという認識も広がってしまっており、リットル当たり3.2円という道内最高峰の価格の処理費用でも、なるべく分けようとか、埋立ごみを減らそうというインセンティブは既に効かなくなってきています。市民から見て、協力しやすい、また、分別後の再資源化がイメージしやすい分別ルールではなかったという点については、どのような認識をお持ちか伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
分別ルールに関してでありますけれども、分別が浸透しなかったことにつきましては、啓発や協力を求める市としてのより一層の説明を重ねていくことが必要ではなかったのかと思うところでございます。また、分別の方法につきましては、わかりやすい分別にすることをはじめ、市民の皆様からいろいろな意見を伺っております。生ごみとして収集しているティッシュや割り箸などにつきましては、生ごみと混ざっているものは問題ございませんが、量が多くティッシュのみで固まったものや、割り箸の束が入った袋は破袋処理の際に機械に不具合が生じ、堆肥化処理できないことから収集処理方法について、改めて検討することが必要と認識しております。今後、懇話会の議論も踏まえ、市民の皆様の御理解を頂きながら、改善につきまして検討を進めてまいりたいと考えております。
質問 近藤憲治
今の答弁で分別の設定の仕方、ルールの設定の仕方には至らない点があったという認識に立っていることは理解をさせていただきました。あわせて、当初の冒頭の説明でありました埋立ごみに3分の1程度資源物が混在していることが、最終処分場に負担をかけている旨の説明が、これまで度々なされていますし、市民向けの説明会でもなされています。これ見方を変えると、3分の2程度はきちんと分別がなされているということでもあります。これ、分別協力率に置き換えると、66%の協力ですよ。廃棄物業界の常識で考えると、分別協力率は六、七割で上出来と言われているわけですから、この埋立ごみへの資源物の混入というのは業界の標準から考えれば、分別協力率としては上出来でありまして、問題なのは回収してからの手法やそもそもの回収以降のプロセスにおける再資源化及び結果的に埋め立てられる量に対しての見立てが不適切だったという印象を持っています。これは実は、生ごみにも言えることです。生ごみの分別協力率もごみ処理基本計画の中間見直しのときに89%でした。これ極めて高い分別協力率です。市民の皆さんはきちんと分別に協力をしてくれているのだけれども、堆肥にならない。なので、これやはり分別が悪い、分別に協力してもらえていないから最終処分場が早く埋まっていってしまっているのではなくて、そもそもの計画に無理があった。先ほど部長はできると思ってつくったという答弁をされていましたけれども、極めて実現可能性が低い計画だったと私は考えています。しかしながら、そういう計画をつくってしまっているわけですから、本当に実現するためには相応の工夫が必要だと思います。今、市民向けのガイドブックの配布ですとか、市民向けの説明会とかやっていますけれども、多分この手法では現状の分別協力率が私は妥当なところなのではないかと思っています。網走市として埋立ごみに3分の1程度資源物が混在していることは望ましくないという認識をお持ちなのか。業界標準からするとほぼいいレベルの分別協力率があるのにもかかわらず、さらに市民は分別に協力してほしいという認識なのか。そこを呼びかけるのであれば、やはりそもそも今の計画自体、処理計画自体が実現可能性にもうかなり乏しくなってきているとわかる中で、さらに無理筋な協力をお願いしていっているという状況が来ているという認識をお持ちなのか伺います。〔「議長、動議」と呼ぶ者あり〕
質問 山田庫司郎
近藤議員には一般質問最中に動議をかけさせていただいたことをおわびを申し上げますけれども、今質問の内容を聞いている段階で、私自身判断をさせていただいたのは、この議件と質問の内容については文教民生委員会の中で今議論中だというふうに私は認識をするわけです。そうなりますと、網走市議会は委員会を重要視してきた歴史がございます。これで一般質問で委員会の中で議論している議件をここで質問するということは、委員会を軽視することに、私はなるというふうに思いますから、ぜひ質問内容について、きちんと整理をして近藤議員には質問していただきたいと、こんなふうに思いますので、動議をかけさせていただきました。
質問 立崎聡一
-登壇- 先ほど本会議において、議会運営委員会に付託されました案件について、その審査経過と結果について御報告申し上げます。山田議員の動議を受けて、当委員会に付託されました案件でありますが、本件につきましては先ほどの本会議におきまして当委員会に付託され、本会議休憩中当委員会において詳細にわたり審査を行ったところでございます。審査の結果といたしましては、近藤憲治議員の一般質問は従前の議会運営委員会の決定を踏まえ、今回はそのまま続行することに決定することとし、また、後日動議及び議会運営委員会の議論を踏まえ、議事進行について改めて整理することといたしました。なお、過去の慣例や申合せ、委員会主義の重視の視点からその疑問を呈する意見がありましたので、そのことは申し添えておきます。以上が議会運営委員会での審査経過と結果であります。議員の皆様におかれましては、当委員会の決定に御賛同賜りますようお願い申し上げまして、委員会の結果報告といたします。〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
質問 近藤憲治
それでは、前段に引き続きまして質問を続けさせていただきますが、前段の段階で質問で終わっております埋立ごみに3分の1程度資源物が混在していることについての市の評価からお伺いしたいと思います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
分別協力への考え方についてでございますが、埋立ごみに含まれている3分の1の資源化できるものにつきましては、最終処分場の延命という点においては、分別の適正化を図るため改めて分別の協力をお願いしたいと考えております。徹底した分別で埋立処理する量を少なくするといったことからも継続して協力を求めてまいりたいと考えております。限りある資源を大切にし有効活用する資源循環型社会を目指し、引き続き分別の御協力をお願いしてまいります。
質問 近藤憲治
最終処分場の延命には必要だということだと思いますが、やはりそもそもの計画とのずれといいますか、これだけ分別に協力してもらっているのだけれども、達成できない計画になっているというところに私は問題意識を持っています。次に、計画策定時にコンサルタント業者などの説明・提案に対して、本当にできるのかという現実に即した検討や異なる視点からのセカンドオピニオンを求めることなく、いい話だけをうのみにしたという点であります。これは、埋立量自体を極めて過少に見積もったという点だけでなくて、生ごみの堆肥化の部分では、過去の議事録から引用させていただきますと、当時の生活環境課長は、「今回、網走市が進めております堆肥化処理施設は、基本的に堆肥が生成されて、どんどん出てくるというようなシステムにはなっておりません。ほとんどが減耗をして消滅するというような方式を、そういう施設を計画しております」と。平成28年6月20日の文教民生委員会で答弁をしております。つまり、生ごみはほとんどが減耗、消滅するという答弁だったわけですけれども、現実は処理できずにどうしても埋めてしまう生ごみ残渣、これは見立て量は703トンでありましたけれども、平成30年度で2,714トン、令和元年度で2,212トン、令和2年度で2,056トンと、最終処分場に大きな負担をかけてきていることがよくわかります。なぜ、さきのような答弁がなされてしまったのでしょうか。議会側でも、本当にそんな処理ができるのかという疑念や疑問の声はありました。しかし、議場や委員会室での説明だけではなく、現地視察の際にもそのような趣旨の説明を受けてきたこともございます。結果的には、その説明を信用して予算を可決し事業を認めてきたわけですけれども、結果的には全然話が違うという状況であります。堆肥化率が上がらない理由として、網走市としては異物の混入を何度も説明として挙げていますけれども、分別協力率は89%で極めて高いのです。そういう点から考えると、やはり堆肥化施設に入ってからのオペレーションに問題があるというところがわかってきています。そして、前段としてそもそも事業者の説明をうのみにし過ぎたのではないかという疑問も残っています。生ごみの堆肥化はうまくいっている地域、うまくいっていない地域、それぞれあります。なぜ、アンテナを広げて他の地域の様子を調査するなど、ほかの事業者にセカンドオピニオンを求めるといったような工夫をして、この事業の実現可能性を冷静に判断しなかったのか。これについてはどのような認識をお持ちでしょうか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
計画についてでございますけれども、異物の混入による機械装置の停止につきましては、計画時には想定外となっており、堆肥化処理に回すことができなかった生ごみが埋立処理に回っております。なお、破袋機を通過して発酵槽に回ったものは当初見込んで堆肥化処理ができている状況となってございます。計画策定時は、施工業者と検討・協議を重ねてきたところであり、その中で適切な情報を得て処理方式の導入の判断をしてきたところでございます。しかしながら、当初生ごみの破袋処理が機械処理の停止により間に合わず、大部分が埋立処理に回ってしまったことは性能評価に課題があったものと認識しております。
質問 近藤憲治
技術導入の段階での性能評価に問題があったという答弁は、これ極めて重大であると私は受け止めております。次に、現行の処理計画、処理手法全体についてですけれども、本当に必要な規模感や設備に即した予算確保がなされなかったのではないかという点についてです。網走市明治の各種リサイクル施設や最終処分場が稼働をし始めてすぐ明らかになったのは、その手狭さや設備の不十分さでした。例えば、タイヤショベルの切り返しの回数が多いから危険であるですとか、持ち込みの市民との動線が複雑だ、雑紙選別スペースが野ざらしで冬は雪の中、選別をしなければならなかった、埋立ごみの破砕機も八坂時代に比べ小規模化したため作業効率が悪化したなどなど数々の課題が次々と明らかになり、結果的には後追いで設備の増強を行う必要性に迫られました。生ごみの堆肥化やおむつの一部焼却については、そもそも出だしの計画が無理があったわけで、結果的に堆肥化ラインの増強で8,500万円ですとか、おむつの輸送焼却で3,500万円という支出を迫られたわけです。なぜ、完成直後から既に不十分だったのか。疑問を感じて調査をしてみますと、聞こえてくるのは、財政サイドから本来処理施設全体を十分に稼働させるために必要な部分の費用が削られてしまったという声でもあります。これ、予算書にまとまる前の段階なので、どのような判断があったのかというのはなかなか見えづらいわけでありますが、今回は明らかに稼働直後から設備の不足感や処理方法の行き詰まり感が大きく、最初から本当に必要な部分に必要な予算措置がなされていたのだろうかという印象があります。財源に制約があるという部分は理解はしていますけれども、一方で、必要な部分に必要な予算をつけるために財政健全化をやってきているわけですから、予算編成のプロセス面から振り返って、今回の処理計画の行き詰まり、それから後づけでの追加の支出が次々と必要となってしまった点について、どのような認識をお持ちなのか伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
当初計画した施設については、処理量に対して十分な能力を有していると判断して構想を立てており、始めから施設、設備等が不十分であるという認識で計画をしているものではございません。また、施設整備に関する予算についても同様に、不足することなく適正に措置を講じております。一方、議員御指摘のとおり、これまでリサイクル施設の増設、生ごみ堆肥化施設の増設、そして大空町における委託焼却処理と追加の支出が必要になったことは、性能評価に課題があったものでありますが、埋立処理量減量化のためには必要な措置であったと認識しております。
質問 近藤憲治
ちょっと今の答弁が判然としないのですけれども、予算としてはきちんとついていた、しかし回してみたら足りなかった、後づけで追加の支出が増えたのは性能評価に問題があったけれども仕方がなかったという答弁ですか。ちょっともう一度最後のくだりのニュアンスをお示しください。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
議員御指摘のとおり、これまでもリサイクル措置等々追加の支出が必要となったことは性能評価に課題があったものでありますけれども、埋立処理量減量化のためには必要な措置であったというふうに認識してございます。
質問 近藤憲治
計画と合わせていくために追加で支出をせざるを得なくなったというニュアンスなのですか、今の説明聞くと。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
予算も計画もそういう形でやってきておりましたけれども、性能評価に問題があったということで、その後の埋立処理減量化のためには必要な措置だったということでございます。
質問 近藤憲治
答弁を重ねていただくと、やはり当初の計画が相当無理であったということも浮き彫りになってくるかと思います。次に、計画と実態のずれが運用開始後からすぐにはっきりしたにもかかわらず効果的な改善修正が図られなかったという点についてであります。これはこれまでの議論の中でも、そこは至らない点だったという答弁はありましたが、なぜ放置されてしまったのかです。前段の答弁の中では、様々な改善策を導入すればうまくいくだろうと信じたというニュアンスの説明もありましたけれども、なぜ放置されてしまったのか伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
施設の改善や修繕が遅れたことにつきましては、ごみの搬入方法や施設の操作方法により埋立量を減量できるものと考えており、早急な施設改良に至りませんでした。もっと踏み込んだ調査、検証が必要だったと認識しております。なお、生ごみ残渣につきましては、生ごみ堆肥化施設の増設により、令和2年度2,714トンから令和3年度は1,345トンと711トン減少してきており、今後もしっかりと取り組んでまいりたいと考えてございます。
質問 近藤憲治
踏み込んだ検討が必要だったけれどもできなかったということです。この点については、私も令和2年の第4回定例会で最終処分場はすごいスピードで埋まっていますよと、次の計画つくらないと間に合いませんよというお話もさせていただきましたが、当時の部長の答弁は、しかるべきときに時期を逸することなくという答弁でした。しかし、状況としては相当時期を逸しつつある中で、時間がないと言いながら次の手を打たなければならない局面に来てしまっているので、ここは本当に大いに反省をしなければならない部分だというふうに思います。次に、危機的状況にある最終処分場の延命に向けた具体的な改善策や手法についてお伺いをします。次期計画については、現在の処理手法の構築時の反省を踏まえつつ余裕をもって進めていく必要があります。ですので、今の処分場を1年でも長く使う方法を講じることが重要です。そこでお伺いするが、まずはいわゆる軽微な変更により10%程度の能力変更が可能です、最終処分場は。ここは北海道と協議をして進めていく必要があると考えておりますけれども、このいわゆる10%程度のかさ上げ、能力変更についての考え方を伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
最終処分場の延命についてでございますが、今年度の次期最終処分場の検討業務で、次期処分場を検討するとともに同時に延命化に向けた方策についても検討する内容としてございます。最終処分場の軽微な変更につきましては、これまで使用していた八坂の最終処分場と同様、処分場のかさ上げなど技術的な検討や覆土量の在り方、運用方法等も併せて検討を進め、埋立終了の時期に向けた中で北海道と協議をしながら変更申請の手続をしてまいりたいと考えてございます。
質問 近藤憲治
そこの必要性については認識されているということでした。あわせて、先ほど来議論させていただいている分別方法です。さらなる減容化の可能性があるものというのもあります。廃棄物減量化等推進懇話会の議論もあり、年度内、これいきなりやるとまた市民の皆さんに混乱を招きますので、きちんと全体のルールを変更していくという取組が必要だと思いますが、可能な取組について、市民や事業者の皆さんの協力を仰いでいくべきだと考えております。これから述べる各分別種目について、今後の改善の余地についての見解をお伺いします。まず一つは、生ごみ分別精度、それから製品プラスチックの分別拡大、併せてミックスペーパーの活用による紙類のさらなる再資源化、それから埋立ごみの分別の強化とあとは破砕前の選別の強化、そして粗大ごみのリサイクル、破砕前の選別強化、最後に焼却委託量の拡大、これは大空町以外の選択肢はないのかという部分です。伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
今後の改善の方策についてでございますが、一つ目の生ごみについてでありますが、堆肥化の阻害要因となっている品目の収集・処理方法について早急に検討し実施していきたいと考えております。2つ目、製品プラスチックにつきましては、国から分別処理方法と施設の改良に関する補助等の情報が入り次第判断をしていく必要があるものと考えてございます。ミックスペーパーにつきましては、現在の処理事業者と協議し検討が必要と考えてございます。埋立ごみの分別につきましては、地域に入った説明を実施し、適正化に向けて理解度を高めてまいりたいと考えてございます。埋立ごみの選別や粗大ごみのリサイクルにつきましては、事業者と協議し、よりよい方向性を探る必要があると考えてございます。委託焼却の拡大につきましては、受入先との協議が必要になりますが、検討は進める必要があるものと認識しております。変更となる場合は、廃棄物減量化等推進懇話会の中で議論するなど、市民や事業者の皆さんの意見も必要と考えているところです。市民や事業者の御理解を頂きながら必要な施策は検討してまいりたいと考えてございます。
質問 近藤憲治
製品プラスチックの分別拡大の部分だけがちょっとまだ見通しが立たないけれども、それ以外は何らかの考えを持っているということは理解をさせていただきました。次に、最終処分場がそうはいっても満量となる期間が迫っています。その場合にごみの処理先がないという事態は避けなければなりません。これまでの答弁では、あと四、五年で満量になるということから、今年度、次の計画に着手しないと間に合わないという部分は市も理解をされていて、事業を進めているということだと思いますが、これまでの答弁を振り返りますと、最終処分場の整備には五、六年かかるという答弁でした。どのような中間処理を今後次の処理方法で選ぶにしても、最終処分場は必要です。私はこの間何度か明治の最終処分場の現地を見させていただいておりますけれども、あと四、五年というのも相当タイトです、厳しいと思われてなりません。まずは、可及的速やかに次期最終処分場の整備に向けた作業を進めるという認識でよろしいですか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
次期最終処分場の整備に向けた調査は、今年度実施する次期最終処分場検討事業として既に発注をしているところでございます。
質問 近藤憲治
そこは理解しているのですけれども、残された時間があまりないので、もっと早くやっていく必要があるかと思います。この残り四、五年という残余量、これ昨年10月の測量結果です。もう既にそこから1年たとうとしているわけですから、現実的にはあと三、四年。先ほど10%のかさ上げがあるという話もしましたけれども、かさ上げできても半年、よくて1年ですから、残り4年から5年という厳しい状況は大して変わらないと思っています。そこで今やらなければならないことは、残余量をもう少しリアルタイムで把握できないのかということです。せめて四半期ごとでもいいのですけれども、最終処分場が残りこれぐらいなのだということを把握できる仕組みが今後の冷静な議論のためには不可欠だと考えます。最終処分場の残余量の適時適切な把握のための仕組みについての必要性についての認識を伺います。もし、これは必要ないとするのであれば、残余量の把握にタイムラグがあって適切な対応が取れる理由もお示しいただきたいと思います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
最終処分場の残余測量調査についてでございますが、従来より毎年10月に測量をしています。調査回数を増やして把握することはリアルタイムに残余量を把握することができ望ましいのですけれども、積雪時期の測量は難しいものと考えてございます。埋立処分量につきましては、搬入従量で把握していますので、ごみの容積率から残余量を推計することも可能と考えており、必要な施策は検討してまいります。
質問 近藤憲治
ちょっと手法はどうなるかですが、考えていくということですね。これ、本当にきちんと残余量をこれぐらいと、今も残り四、五年だと言っていますけれども、それが絶対そうなのかという保証はどこにもないので、気づいたら埋まってしまいましたということだけは避けなければならないと思います。本年の初旬ですね、ごみの広域処理化に向けた見解が網走市から一部示されました。この点についても伺ってまいります。これまで、速やかに実現可能な分別手法の変更など現処分場の延命、さらに新たな最終処分場の整備に力を尽くすべきだというお話をさせていただきましたけれども、これなぜかと申しますと、今後のごみ処理政策を考える上で、他の市町との広域連携による処理手法の確立という重要な局面をこれから迎えるものの、2月2日の文教民生委員会で示された令和9年までに広域で中間処理施設を持って、令和10年からの稼働させるというスケジュールが、これは極めて難しいスケジュール感なのではないかと、あまりにもタイトすぎるのではないかという問題意識があるからです。現在の最終処分場の残余年数は昨年から見て四、五年、あと四、五年と。かさ上げしても半年から1年程度ですから、トータルで5年から5年半しか残余量がない中で、令和10年に向けて7年間で焼却施設の整備、中間処理に焼却を取った場合ですけれども、の整備や稼働開始というのは、私はあまりにも楽観的な見立てだと思います。そのためにも、さきに述べた次期最終処分場の整備を先行して進めるように重ねて求めるものであります。その上で、周辺自治体との広域連携はしっかりと時間をかけて、周辺地域の住民の皆さん、そして、網走の市民の皆さんとの合意形成を丁寧に図っていくべきであります。2月2日の文教民生委員会の資料として提示された広域処理に関連する資料には、協議経過として断片的な情報は記載されていましたが、なぜ広域処理に踏み込んでいく方向性を持ったのかというプロセスの不透明さは否めません。周辺自治体も含めた課題を出し合って、解決に向けた議論を積み上げる。そのプロセスをやはりオープンにすべきであるのですが、2月2日に示された資料からはその経過は読み取れず、各自治体が何に困り、どう解決したいのか、また、どのような順序で広域処理に向けた意向が示されてきたのかも判然としません。根拠が曖昧なまま、取りあえず国の交付金を取るために広域で進めましょうという部分だけが示されているような印象がありまして、そこには違和感を覚えるところであります。周辺自治体とどのような情報を共有し、どのような困り感を出し合い、どのような順序で広域処理に向けた意向の整理がされたのか。その経過を明確に理解できるような議事録やそれに類する資料は存在しているのでしょうか。また、そういった経過を市民に知っていただくことが、そもそも広域処理の議論の初めの一歩になると考えますが、情報開示や共有に対しての考え方も併せて伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
広域処理の協議経過につきましては、委員会においても説明させていただいておりますが、現在斜里町、小清水町、美幌町、大空町と1市4町での広域処理に向けた検討を行っております。各市町では、最終処分場の残余、中間処理施設の経年、能力など様々な問題を抱えており、次期中間処理施設の整備に向けた検討を行っている状況です。なお、令和3年度は9月補正により広域中間処理施設の検討業務を実施しております。1市4町による広域について話をしている内容につきましては、意思形成過程の途中ということで、条例に基づく開示の要件に該当しておりません。なお、話合いでの決定事項については、委員会資料でもお示ししたとおり、開示をしております。
質問 近藤憲治
今の答弁ですと、それは今まで出てきている資料を見ればわかることなのですね。本来、広域のこういった廃棄物処理政策を決めていく際というのは、各自治体からの課題を出し合って、それをどういう順番で解決していくべきなのかというものが、見える化されて初めてそれが必要ですねとか必要ではないですね、やったほうがいいですね、やらないほうがいいですねという判断になるのですが、残念ながら今表に出されている資料だけではそれがきちんと理解できないという状況にあります。あわせて、広域処理に向けた意向の整理のプロセスが見えない中で、大空町、東藻琴で焼却という部分だけが突出していまして、こちらも違和感を覚えるところであります。2月2日に配られた資料では、第1候補地だという言葉も出てきていますが、そもそも中間処理の手法として焼却を優先的に検討することに対しての合理的判断に資する材料は乏しいと。併せて、建設費として99億円という数字だけが示されただけでしかありません。焼却炉の建設予定地第1候補地があるということは、第2候補地、第3候補地があるのかも資料からは読み取れませんでした。なぜ、中間処理の手法があまたある中で焼却だけが優先的に示されているのか。また、第1候補地のみだけが示されたのか。これ極めて、どういう話の進め方がしたいのか私はわからなくなってしまうのですけれども、そのような示し方、さらに言うと、輸送費も含まない建設費だけを示した。なぜこのような示し方をしたのか、理由をお示しいただきたいと思います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
中間処理手法として焼却と第1候補地を示した理由についてでありますが、現在1市4町の中で効率的な中間処理を実施している自治体は大空町のみであり、その方式が焼却であること。また、現に焼却施設を有しているということから、また、廃棄物を搬入する上で地域的中間地点であることから、第1の候補地として打診したところであります。また、令和3年度の広域中間処理施設の検討業務では、各市町のごみの量を算定し、施設の規模と概算費用を示したところでございます。なお、移送費につきましては、広域化による基本計画の中で精査していくものとしております。
質問 近藤憲治
第2候補地、第3候補地がないのはなぜですか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
先ほどもお話をいたしましたけれども、まずは廃棄物を搬入する上で地理的中間地点であることから第1候補地として打診したということでございます。
質問 近藤憲治
第1候補が載っている理由はわかりました。第2候補と第3候補、さらにそれ以外の選択肢がないのはなぜですかと聞いているのです。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
まずは第1候補地として打診をしたというところでございます。〔「それはわかってます」と呼ぶ者あり〕
質問 近藤憲治
先ほど来、何往復かさせていただいているのですけれども、第1候補地しかないのはなぜかという部分なのですね。第2候補はないのかという部分についての御答弁いただきたいと思います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
初めに、先ほどの答弁の発言に誤りがありましたので、訂正をさせていただきます。先ほど生ごみ残渣について、生ごみ堆肥化施設増設により令和2年度2,714トンから令和3年度は1,345トン、711トン減少ということでお話をさせていただきましたが、令和2年度の数字が間違っておりまして、令和2年度2,056トンから令和3年度は1,345トンと711トン減少ということでございます。申し訳ございません。訂正させていただきます。続きまして、候補地についての御質問でございますけれども、大空町より焼却処理施設を更新する話がありまして、更新に当たっては広域での検討ができないかという相談があり、大空町は効率的な中間処理を実施していることから、大空町を候補地として打診したところです。第2、第3の候補地はございません。
質問 近藤憲治
つまりそのプロセスで、今御答弁いただいた流れで考えると、大空町からそういう話があったからそこを第1候補地にしました。網走市としては特にそれ以外の選択肢を持ち合わせていないという状況ですね。網走市として、こういうやり方がいいのではないかな、こういう場所がいいのではないかなというのは特に考えずに、言われたまま記載したというニュアンスでいいですか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
1市4町の中のお話合いの中で、今お示しをいたしました内容より候補地ということで示させてもらったということでございます。
質問 近藤憲治
そうなってくると、やはり議論の、または協議のプロセスがわかるようなものがないと、今の答弁をされてもそうなのですかとなかなか理解納得できないのですよね、残念ながら。あわせて、これは候補地だけではありません。それ以外に焼却という中間処理方法を検討のメニューに載せたという部分についてでも関わってきます。網走市としては、これまで焼却炉は持てませんという説明を長年してきました。これは大きな方針転換だというふうに考えています。ごみ処理基本計画の中間見直しでも、中間処理方法の検討が必要であるという指摘は確かに記載されていますが、そこには焼却という具体的な方法は記載されていませんでした。今やっている生ごみの堆肥化という中間処理方法はほぼうまくいっていない、頓挫をしたというニュアンスについては、これまでの答弁で読み取れるのですけれども、生ごみの堆肥化がうまくいかないから、そこから一足飛びで焼却ですというふうに進んだ理由が何なのか判然としません。それ以外にも中間処理の方法がある中で、なぜ焼却なのか。焼却以外の方法を検討したのかしていないのか、その経過を明らかにされたいと思いますし、検討しなかったのであれば、なぜ検討しなかったのかも併せて明らかにしていただきたいと思います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
網走市の廃棄物処理といたしましては、ごみ処理を進めていく上で循環型社会の実現を目指し、目標に取り組むこととし、分別のリデュース・リユース・リサイクルができるよう進めていくこととしております。分別後、汚れていて再資源化できないものなどは埋立処分に回っている状況にあり、埋立てに混ぜて出された資源物などはリサイクルに回すことは難しい状況にあります。様々なリサイクルをしたとしても、どうしてもリサイクルできずに最終処分される品目につきましては、さらなる中間処理による減容が必要と考えております。また、生ごみの堆肥化につきましては、そのほかの中間処理を減量するためにも必要な施設と認識しております。1市4町による広域処理の検討の中では、中間処理として最も多い方式である焼却を例に取り、生ごみに特化せず燃えるごみ、燃えないごみの区分で最大の処理量を基に検討したところでございます。具体的な処理方法につきましては、広域の協議会を立ち上げた後、基本構想で検討していくことが必要であると考えてございます。
質問 近藤憲治
今の答弁からすると、焼却は例でしかないということなのですよね。例でしかないと言いながらも、それ以外の方法を検討したプロセスというのは全くわからないのですよ、残念ながら。さっきの第1候補地と一緒で、広域協議をしましたとは答弁していますけれども、それがどういうプロセスで協議をされ、どういう優先順位で検討された結果、こういう話になってきているのかというのが全くわからないのです。なので、今のように答弁されても、そうなのですねとしか受け止めようがないのと、今大事な答弁だったと思います。焼却は一つの例でしかないということなので、これ以外の選択肢も当然これから検討していくということなのですね。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
具体的な方式につきましては、今後広域の協議会を立ち上げた後、基本構想で検討していくことが必要であると考えてございます。
質問 近藤憲治
という答弁ができるのであれば、なおさらこの一例として焼却を挙げた理由がますますわからないです。なぜ焼却なのかという部分が、焼却炉の今後のデメリットについて触れないまま例示されたことにも違和感がございます。例えば、2030年までに国内の多くのごみ焼却炉が更新期を迎えます。また、カーボンニュートラルの制約もありますし、ウクライナ戦争などによる資機材の高騰も考えると、今後の焼却施設というものは極めて高額なものにならざるを得ません。また、仮に広域にしても人口が約8万人です。その状態で考えますと、焼却炉の費用対効果は10万人からとも言われる中で、今後の人口減少を考えると、ランニングコストも含めた住民負担は高止まりする可能性が極めて高いです。一方、焼却炉建設となった段階で、これもう、まさに今市民向けの説明会でも意見として出てしまっているのですけれども、焼却炉ができるかもとなった段階で、住民の皆さんからは、分別が面倒なので何でも燃やせる炉を造ってほしいという声も強まってしまいます。その結果として、高価な焼却炉を持たざるを得なくなったという問題を他の地域から伺いました。焼却ありきで先行した結果の極端な住民意思の発露だと感じていますけれども、現在の検討や協議の進め方ではそうなってしまうのではないかという強い懸念を持っています。焼却炉を持つことによるデメリットや将来負担も含めて、住民の皆さんに冷静に判断いただく材料を提示する必要があるのですが、これまでに出されている資料からは、何となく広域、何となく焼却というニュアンスにしか見えません。一旦、焼却という、これさっき一例でしかないということだったので、ここで行くということではないと思いますが、やはり広域で議論する上でもフラットでオープンな協議を求めたいと思います。その上で、焼却という中間処理方法を各自治体の住民が選び取るのであればまだわかりますが、現状の根拠のない何となくの方向づけというのは危険ですから避けるべきであると考えます。広域での議論に向けた当市の姿勢にも関わりますが、その点、明らかにされたいと思います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
広域での中間処理の手法につきましては、現状において減容効果が最も高いとされる焼却処理を想定した事前調査を実施したところであります。今後、広域の検討を進めていく際には、広域化の基本構想、広域によるごみ処理基本計画といった内容について、施設の在り方も含めて精査していく必要があります。中間処理の手法につきましては、各自治体が協議して検討すべき内容と考えております。また、地域の人口減少、ごみ処理量の減少、働き手の確保の問題もあることから、ごみ処理の広域による中間処理の議論、検討は避けて通れないものと考えております。
質問 近藤憲治
先ほどの答弁との整合性で伺いたいのですけれども、焼却は一例なのですよね。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
先ほどもお答えしましたけれども、広域の協議会を立ち上げた後、基本構想で検討していくことが必要というふうに考えてございます。
質問 近藤憲治
つまり、現段階では何も決まってないということでよろしかったですか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
今後検討してまいりますということでございます。
質問 近藤憲治
あわせて、網走市としての広域の協議に臨む際の姿勢です。処理方法について、今後広域のテーブルでは議論する必要があるとは思うのですけれども、網走市として今後どういうごみ処理方法が望ましいのかというものをきちんと持たないと、その議論というのはなかなか深まっていかないと思います。現状、生ごみの堆肥化もうまくいっていない、そして設定した分別ルールも、市民の皆さんには御協力いただいているけれども、つくった計画には合わないという状況がある中で、やはり網走市として本来当市にとってはどういうごみ処理方法が望ましいのかというのを日常的に考えてくる必要があったと思います。それがなくて、広域の協議も始まった、最終処分場も埋まりそうだ、大変だ、どうしようというところで付け焼き刃的に次の方法を考えても、それは残念ながらうまくいかないと私は感じています。そういう点では、今の処理方法がうまくいっていないという事実に基づいて、日常的な改善も含めて、網走としての処理方針を考え続けていくことが、反省も含めて必要だったなと思うのですけれども、原課の認識はどうですか、そこは。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
ごみ処理の方式についてでありますが、現在はコロナ禍に伴うマスクごみや衛生ごみの処理、人口減少時代の中にあって、持ち家の処理、さらには住み替えに伴う粗大ごみの増加などが予想されます。罹災など不測の事態に伴って発生するごみの処理についても考えていく必要があります。これらの対応につきましては、さらなる中間処理は考えていく必要があるものと認識しております。懇話会の議論や早急な改善に対応していくなど、市民の皆様の御理解を頂きながら、必要な施策を検討してまいります。また、当市の処理方針を考えていく上では、日常生活を進むべき持続可能な社会と照らし合わせた上で必要な方針を検討してまいります。
質問 近藤憲治
そこは今後どうするかという部分なのですけれども、これからの視点については今部長が答弁された部分で、半分は理解するのですけれども、半分はやはり今うまくいっていない現行の処理方法に対しての検証と反省に基づいて次はつくられるべきなのですね。それは、この間の委員会の中でもこれから検証と反省を示すと、6月末までに出すという話だったので、出されてからまた議論をしたいと思うのですけれども、検証と反省があって次の手法が考えられるという認識をお持ちかどうか確認させていただきたいと思います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
先ほど申しましたけれども、検証につきましては6月、今月中に提出をさせていただくということでございます。〔「それがどうつながるのですか」と呼ぶ者あり〕
質問 近藤憲治
改めて伺いますけれども、網走市の今後のごみ処理方法を考える上で、常日頃から現状をきちんと捉えて考え続けなければならなかったですねという話と、併せて今やっている方法がうまくいってないわけですから、そこはきちんと検証と反省をして、それを基に次の方法を考える、きちんとつながっているという認識でいいですかという問いです。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
先ほど申しましたけれども、検証につきましてはしっかりと検証をしてまいりたいと考えております。その中で、広域ですとか、次の処理場、今審議会でも行っておりますけれども、ごみ処理の在り方等々につきまして併せて検証をしていくということでございます。
質問 近藤憲治
ちょっと日本語のニュアンスなのでちょっと判然としないのですが、でもここは大事なところだと思っています。幾ら検証して反省をしても、それは検証してしまえばもうそれでオーケー、次は関係ないよではないと思っています。もう本当に大変な行き詰まりを僕は網走のごみの処理方式に持ってしまっていると思っていますから、この検証と反省はきちんと次に生かすという視点が必要だと思うのですね。そこはつながっているのですよね。次の処理計画をつくる際には、この検証と反省を基にしてつくっていくというニュアンスで理解していいですかというのを何度も伺っています。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
検証いたしまして問題等については是正をしていき、その方向で次につなげていくということでございます。
質問 近藤憲治
そこは理解をさせていただきました。最後に、ごみ処理政策及びそれ以外の政策決定のプロセスにも関わってくるのですけれども、少し考え直さなければならないのではないかという指摘です。今、廃棄物減量等推進懇話会が設置をされて議論も進められていますが、当初から、懇話会の中でも、「このような大事な判断を市民レベルでしていいのか」とか、「ここまで行き詰っている手法を修正して新しい方法を考えるのであれば、専門家による審議会でやってほしい」というような声も出ています。取りあえず市民の声は聞きましたよというような懇話会の開き方、市が持っている考えを補完する場として、仮にこのような懇話会を利用するのであれば、それはやり方としていかがなものかと思いますし、参加していただいている皆さんにもちょっと誤った認識を持たせてしまうのではないかという懸念があります。現在進んでいる懇話会の議論、市としては、この懇話会を設置という方法を選んだ理由ももう当然お持ちだと思いますけれども、これまで2回開かれていますけれども、議論をどのように評価しているのか伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
網走市廃棄物減量化等推進懇話会についてでありますが、ごみ減量等の推進を図るため、市長の私的諮問機関として設置されております。これまでも、各種団体からの推薦された方、そして公募の一般市民の方を委員に委嘱し、ごみの出し方、分け方、処理方法について議論を重ねてまいりました。令和元年度の懇話会では、さらなる分別協力率の向上、そして中間処理方法の検討によるゼロエミッションを基軸としたごみ処理が答申をされております。今回の懇話会では、現状のごみ処理方式の検証を含め、現在のごみ処理で課題となっている点について様々な観点から議論を重ね、委員の皆様の意見を伺った上で、次期のごみ処理方式について検討してまいりたいと考えてございます。
質問 近藤憲治
これまでの懇話会、過去をひもといても、これは予算委員会の場でも議論させていただきましたが、答えはこれしかないのですという方式で誘導する結論一択型の政策構築が間違った判断につながってしまうというのは、今の処理方法の行き詰まりからすると、私は明白だと思います。様々な可能性を時間をかけてじっくりと判断していただく、各委員の納得とともに進むように、また、フラットな政策構築の場として、懇話会のような市民意思の集約の場が機能するように、プロセスをいま一度見直す必要があると思います。過去を振り返りますと、総合計画の策定や新庁舎建設時にも、それぞれ市民の声を聞くといって様々な会議体を置かれましたが、市民の方からは「市は意見を聞く気があるのですか」とか、「意見を聞く気がないのだったら最初から市が勝手にやればいいのではないですか」というような疑問やお怒りの声も伺いました。このままこのやり方を放置してしまいますと、残念ながら市民と行政との間には分断が起きかねないという心配をしています。政策に対する市民意思の集約や反映の在り方をきちんと見直す時期に来ていると思いますが認識を伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
現在のごみ処理方式につきましても、網走市廃棄物減量化等推進懇話会の中で議論し、焼却による中間処理を持たずに徹底した分別によるごみ処理をしていくといったところを議論した中で築き上げられたものと認識しております。今後新たな処理手法を検討するに際しましても、様々な観点から議論を重ね、課題を共有し、議論を深めてまいりたいと考えてございます。
質問 近藤憲治
ちょっと今私が指摘させていただいた問題意識に対してのお答え、これからきちんと聞くようにします、それはもう原則論なのですけれども、現状やっていることに対してこういう懸念がありますよという指摘をさせていただいたのですね。その懸念は杞憂でしかないという答弁ですか。それとも、そういう懸念を受け止めるのでこうなのだという答弁なのか、ちょっと今聞いていてもわからなかったのですけれども。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
市民の皆さんの声を各計画や施策に反映するため、これまでアンケートやパブリックコメント、ワークショップ、意見交換、協議会などの様々な形、手法を用いて民意の反映に努めてきたところでございます。計画の策定に当たりましては、現状の課題を正しく理解、認識していただくために、アンケートの結果なども含めた客観的なデータの提供や専門的な見地からの助言などにより、課題を共有する中で議論を深めていただくことが大切であり、市としての案をお示しする中で、これをたたき台としてその是非も含め多様な意見が行き交い、建設的な議論となり、合意形成を図っていくことが必要だと考えております。
質問 近藤憲治
今、原則的な考え方は伺いましたけれども、そのような運用をしなければならないという認識をお持ちだということでよかったですか。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
手法ではなく、こうした進行なり運営が必要だという認識でございます。
質問 近藤憲治
ごみ処理政策全般について伺わせていただきました。これちょっと本当に問題が多岐にわたっていると私は感じています。もしお伺いできるのであれば、最後に市長にもお伺いをしたいのですが、今市民向けの説明会が開かれています、市の主催で。私も毎回参加をさせていただいていますが、こういった意見が必ず出ます。真面目に分別に協力をしていただいている方が参加をされているわけですから、当然最終処分場がこのスピードで埋まっていることにショックを受けます。なぜこうなっているのだということでお怒りになる方、またあきれる方、様々いらっしゃいますが、このような感情が市民の間にある中で、次の方法をこうしますと、また協力してくださいといってもなかなかそのハードルは高いなと、素朴に感じているところです。やはり今の処理方法の至らなかった点や足りなかった点、それから計画自体にも問題があった点というのはきちんと把握をして認めて、その上で次はこのような形できちんとやるので改めて市民の皆さんに協力を呼びかけるという手順をしっかり踏んでいただきたいし、そうすれば次の方法、仮に今様々な方法がこれからいろいろなテーブルで議論されていくかと思いますが、何が選び取られてもうまくいくのではないのかなというふうに思っています。ですので、まず現状について、市民の皆さんにきちんと伝え、そしてその思いを受け止めた上で次の方法に進んでいくという、極めて原則的といいますかシンプルな思いを持って進んでいただきたいと思うのですけれども、市長いかがでしょうか。
答弁 副市長 後藤利博
現在、明治地区で稼働しています廃棄物処理施設は皆様も御承知のとおり、持続可能な社会、循環型社会の構築という大きなテーマがあり、リサイクルの推進、環境負荷の低減という中でいかに埋立ごみを減容していくのかが課された課題でございました。特に、中間処理施設の建設につきましては、一番減容力の大きい焼却施設の設置について、当時検討もいたしましたが、遡ると30年ほど前から焼却施設によるダイオキシンという有害物質の発生があり、それが問題となり、調査・研究がこれまで進められておりました。その結果、高温により連続して焼却炉を稼働することにより、ダイオキシンの発生が抑え込めるというものがあり、間欠運転では駄目ですということでございます。連続した稼働のためには多くのごみを集める必要があり、当時網走市の規模ではごみが足りない状況でございました。一方、分解処理技術の導入という方法もございましたが、設備装置には相当の費用もかかり、網走市の財政力を考えますと、中間処理の設置は導入できなかったわけでございます。そういう中にあって、これまで述べてきましたように、課せられた課題に向けてどのような廃棄物処理が望ましいかということを考えてきて、徹底した分別や生ごみの堆肥化、どうしても資源化、リサイクルできないものは埋立処分をするということとしたところでございます。しかし、埋立処分量が計画と比して多くのごみが埋立てになっているという現状があり、それは生ごみの残渣数量の把握の仕方、袋を破る破袋機の性能評価に課題があったというふうに思っております。また、埋立ごみに資源化できるものも1,500トンほども含まれているという点については、分別に対する理解度向上に向けてのより一層の説明を重ねる必要があったというふうに思っております。図らずも、市民の皆さんが排出されるごみの処理ができなくなるという事態は避けなければならないと考えております。今後、最終処分場の延命策、次期処分場の計画に当たりましても、迅速に検討を進めてまいりたいと考えております。
質問 近藤憲治
副市長に御答弁いただきましたが、今後の方向性はそれでいいと思いますが、その前提として今の処理方法がうまくいっていないのが、いいですか、今うまくいっていないのが、そもそも計画の見立てが甘かったこと、これは市民向け説明会で言っていますよね、甘かったこと。それから、計画とずれたけれどもすぐに修正しなかったこと、これについてもこの間の答弁で認めていますよね。そういった至らない点もあったからうまくいってないのです、だからこそ、そこは反省点として次はきちんとやります、なので御協力お願いしますという順番で話していかないと、何か何も至らなかった点はない、きちんとやっていたのだけれども埋まってしまったという他人事で済ませるような話で私はないと思うのですけれども、今の副市長の答弁だと、市として至らない部分があったという部分は何も伝わらなくて、何か勝手に埋まってしまったみたいなニュアンスに聞こえるのですけれども、そこはいかがですか。
答弁 副市長 後藤利博
反省とか検証をどこで捉えるかということなのですけれども、現実に私ども処理方式を計画をして、明治に新しい処分場を建設してまいりましたけれども、結果的に埋立処分量が増えているという部分を検証しましたら、そこはやはり先ほど申し上げましたけれども、生ごみの残渣数量の把握の仕方、それから分別の理解度が足りず進んでいないという部分は私ども反省すべき点であるというふうには考えてございます。
質問 近藤憲治
そこは事象をどう捉えるかという部分だと思いますけれども、私は今の答弁はかなりちょっと理解に苦しむ部分もあります。市民の皆さんは、私は真面目に分別に協力してくれている方が大半だというふうに思っていますので、分別の理解を、分別の理解をという以前に、そもそも計画自体に無理があったという部分は認めるべきだと思いますけれども、改めて伺いますけれどもいかがですか。〔発言する者あり〕
答弁 副市長 後藤利博
計画といいますか、先ほども言いましたけれども、どこで捉えるかということなのですけれども、選択をした処理方式は過去の背景も御説明させていただきましたけれども、そこは間違いはなかったというふうに考えてございます。〔「そうして」と呼ぶ者あり〕
質問 近藤憲治
時間がないので明確に御答弁いただきたいのですが、計画自体にそごがあったというのは市民向け説明会で原課は言っていますよ。見立てが甘かったと。なぜ市民向け説明会では言えるのに、議場では言えないのですか。〔発言する者あり〕性能評価に問題があったというのも認める点は多いと思いますけれども、計画そのものにも無理があった。〔「休憩、答弁調整」と呼ぶ者あり〕
答弁 副市長 後藤利博
現実、計画どおりの数量にはなっていないという結果は現実を受け入れたいと思います。
質問 近藤憲治
計画との乖離というのはもうこの間既に様々な場面で議論をさせていただいているので、そこは理解はしています。問題はなぜそのようなできない計画、乖離するような計画がつくられてしまったのかというところにも焦点が向いていると思いますし、市民向けの説明会でも市民の方から、なぜこのようなずさんな計画がつくられてしまったのか原因を明らかにしてほしいという意見も出ていました。ですので、ここは今市でやっている検証という作業の中にもしかすると書き込まれるのかもしれませんし、そこに書き込まれないのであれば、また別の場所で議論をさせていただきたいと思います。以上です。