網走市議会 令和3年第4回定例会 2021年12月14日
2項目めの地球温暖化対策について
2021年12月14日、網走市議会の一般質問で、村椿敏章議員が「2項目めの地球温暖化対策について」質問し、農林水産部長 川合正人、市民環境部長 武田浩一、建設港湾部長 吉田憲弘、庁舎整備推進室長 立花学、学校教育部長 田口徹が答弁しました。
- 質問者
- 村椿敏章 議員
- 答弁者
- 農林水産部長 川合正人、市民環境部長 武田浩一、建設港湾部長 吉田憲弘、庁舎整備推進室長 立花学、学校教育部長 田口徹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 村椿敏章
それでは、2項目めの地球温暖化対策について質問します。地球温暖化対策については、私も2年前に環境問題ということについて質問させていただきました。その後、日本や世界で気候変動は毎週のようにニュースに流れてくるようになり、アメリカの竜巻など非常に大変な状況も今起こっており、気候危機が待ったなしと感じる日が毎日のように起きています。そして国民の意識も変わってきていると思います。どうやってこの気候危機を乗り越えていくことができるか、真剣に考え取組を強化する必要があります。まず、温暖化による影響がこの網走市内でどのように起きているのか確認したいと思います。先月「進む地球温暖化、変わる食料基地」として農業や漁業で変化が起きているという新聞報道がありました。網走市の農産物の種類や生産量にどのように変化が起きているのか。また、水産統計を見てみると、サケの漁獲量は減り、その他の魚種の漁獲量が増えている。これはブリの漁獲量が増えたことなども考えられると思いますが、網走市やオホーツク海ではどのような影響が起きているのか伺います。
答弁 農林水産部長 川合正人(農林水産部長は2023年12月まで)
地球温暖化による農業、漁業への影響についてでございますが、まず農業についてですが、網走の農業につきましては、皆さん御承知のとおり、畑作が主体となっておりまして、その基幹作物は麦類、バレイショ、てん菜でございますが、これまでも自然環境や社会環境の変化に対応するために、品種の選択や品種改良及びそれに伴う営農技術の確立を図ってきたところでございます。こうしたことから、近年の地球温暖化の影響による生産品目の変化は特に報告をされてないところでございます。また、生産量につきましても、その年の気象状況などにより多少の増減はあるものの温暖化に起因する大きな増減は特段報告をされてないところでございます。また、一方漁業への影響についてでございますが、サケの来遊数の減少がここ数年見られておりまして、以前はほとんど漁獲されなかったブリも年間で50トン程度ですが、毎年漁獲されるようになってきております。これは地球温暖化による海水温の変化などが一因であると考えられているところでもあります。このような変化につきましては、市としては今後も沿岸環境モニタリング調査や各種資源量調査などの支援、水産統計資料などによるデータの蓄積を行いながらその変化の把握や分析を行いまして、関係機関と連携をして温暖化に対応できる漁業に向けて研究を続けていきたいというふうに考えております。
質問 村椿敏章
一部影響もあるということですので、今後も注視していっていただけたらと思います。今年11月に開かれた国連気候変動枠組条約締約国会議COP26が開かれました。石炭火力発電をなくそうという国々が増える中で、日本やアメリカ、中国などが反対し、段階的に削減していくということになりました。日本は世界第5位の排出国でありながら石炭火力発電にしがみつき、今年も不名誉な化石賞を受賞することになりました。また、日本の削減目標は2030年まで46%と世界から比べ非常に遅れた目標となっています。日本の方針に対する市の認識はいかがか伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
政府は2050年度までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることを目指す2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会を目指すと宣言しています。当市では、地球温暖化対策実行計画の事務事業編及び環境基本計画の中で地球温暖化対策を推進してきたところでございます。市としましても、省エネルギーを推進しながら、今ある資源を有効に活用した取組を進めていくことが必要と考えております。
質問 村椿敏章
今の答弁が何か私の質問の答えになっているかどうかよくわからなかったのですけれども、要は石炭火力発電を国は減らそうとしていないということに対して、網走市がどう考えているかということを聞きたかったのですが、その答えはありましたか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
今政府のほうは2050年カーボンニュートラル、脱炭素を目指すということを宣言しております。そんな中で、市といたしましても最終的にはそういうような方向に向けて動いていくと。市としましても省エネルギーを推進しながら、今網走市にあります資源を有効に活用した取組を順次進めていくというところが現在の考え方でございます。
質問 村椿敏章
わかりました。すみません。国の進め方について、国も進めているよという認識をしているということですね。次に、原子力発電を再稼働、伊方原発が先日再稼働し始めました。全国で稼働中の原発は伊方3号機を含め5原発8基となりました。岸田政権は稼働原発をさらに増やす方針です。今も被害が続く10年前の東京電力福島第1原発の事故に反省もなく再稼働を推し進めることは安全神話の復活そのものであります。原発はコストが高く、廃棄物の処分さえ決まらない、そういう発電所であります。それを再稼働させるのではなく廃炉をすべきと考えますが、市の見解を伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
電力は市民生活と事業活動にとって必要不可欠なエネルギーであると考えております。市におきましては、太陽光発電やバイオマス発電が立地しており、また風力発電についても立地計画が進められております。しかし、再生可能エネルギーによる電力の供給技術が進展しない限り、現在の電源構成を変えていくことは非常に厳しい課題であると認識しております。
質問 村椿敏章
今の電力の構成の中では原発を止めることは難しいということでありますね。次に、網走市役所の地球温暖化対策実行計画について伺います。網走市の温暖化対策の取組は実行計画に基づいて行われていると認識しておりますが、対策はどこまで進んでいるのか。進捗状況はどのような状況なのか。さらに見直しの予定はあるのか伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
当市の地球温暖化対策実行計画事務事業編は、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき平成19年度から実施しております。現在の計画は第3期目であり、平成29年度から令和3年度までの計画期間となっております。平成27年度を基準年度とし、温室効果ガス排出量2万2,365二酸化炭素換算トンを、令和3年は10%削減する目標としております。なお、令和2年度では1万7,080二酸化炭素換算トンとなっていることから、現状では目標を達成している状況にございます。
質問 村椿敏章
目標は達成しているということでありますね。この実行計画の見直しの予定はどのようになっていますか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
カーボンニュートラルを目標にすると削減量が少ないという状況はございますけれども、しかし現状では電力会社から供給される電力と車両や暖房及び供給のエネルギーについては化石燃料を使用していることからも、この仕組みを抜本的に変更しなければ大きな削減は難しいと考えております。
質問 村椿敏章
わかりました。実際、私はこの削減の現状自体はかなりまだまだ少ない状況なのかなというふうに思ってはいましたが、今の答弁ですとほかの部分についても進めていって削減していくということでありますね。了解しました。見直しの予定ですね、令和3年度まで続いていると。令和3年度までの計画だということですが、この後またすぐに見直しをするというふうに考えてよろしいですか。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
令和3年度までの計画となっておりますので、その後見直し等々というのは国からの方針もございますので、それも含めて総合的に計画をしていきたいと考えております。
質問 村椿敏章
わかりました。次の質問に移ります。住環境改善補助金制度(住宅リフォーム助成)でありますが、毎年利用が進んでおります。リフォームによって断熱工事も行われていると思いますが、現在の補助事業の内容について伺います。また、長期優良住宅制度や低炭素住宅、ゼロ・エネルギー住宅の建築状況はどうなっているのか伺います。
答弁 建設港湾部長 吉田憲弘(建設港湾部長は2021年12月まで)
平成28年度に運用を開始した住環境改善補助金制度は、住環境を改善するため既存住宅を改修する工事に対し補助をするものであります。補助対象項目の一つに省エネ化を図るものがあり、窓、玄関ドア、床、壁、天井などの断熱改修のほか、省エネボイラーなどの設備更新も対象としております。申請状況については、昨年の全申請件数256件のうち他工事との重複も含め42件で断熱改修が行われ、本年度は11月末現在215件のうち45件となっております。また、長期優良住宅などの建築状況ですが、過去5年の平均で長期優良住宅が年間14件で、本年度も現在までに14件建築されております。低炭素住宅は、過去5年の平均で年間一、二件に対し、本年度は既に3件建築されております。なお、ゼロ・エネルギー住宅建築の届出はございません。
質問 村椿敏章
年々進んできているのかなと思います。そして、脱炭素、省エネ・再エネを大規模にこれから進めていくためには、電力、産業、運輸、都市、住宅など、社会のあらゆる分野で取り組むことが必要であります。省エネ対策を取る小規模事業者、個人住宅に対する補助制度を市は国に求める必要があると思いますが、見解を伺います。
答弁 建設港湾部長 吉田憲弘(建設港湾部長は2021年12月まで)
住宅関係において、国では昨年度に引き続き本年度も地域の中小工務店等が整備する長期優良住宅や低炭素住宅、ゼロ・エネルギー住宅に対して補助を行う地域型住宅グリーン化事業を実施しており、また本年度は新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復を図るため、高い省エネ性能を有する住宅に対し最大100万円相当のグリーン住宅ポイント制度を実施しております。さらに、国は現在2021年度補正予算案にて、子育て世帯などが省エネ性能の高い住宅を購入する場合、最大100万円を補助する制度を設けるための関連経費を計上しております。このように国は、省エネに関する補助制度を創設し省エネ住宅の普及に向けた取組を進めているところでございます。
質問 村椿敏章
今の答弁にもありますように、やっぱり新築の住宅に対する助成制度は増えてきているのだなというふうに認識します。これからどんどんまだ続いていけばいいなと思います。次の質問に移ります。今のリフォーム助成、今の新築ですけれども、その前のリフォーム助成以外にも市が行っている事業があればお示しください。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
リフォーム助成以外で市が行っている事業といたしましては、建築課が所管しております網走市住環境改善資金補助制度があり、その中で太陽光発電システム新規設置、ペレットストーブ新規設置に対する助成も行っております。
質問 村椿敏章
わかりました。それに加えて、さらに様々な補助事業にも取り組んでいただきたいと思います。次の質問ですが、2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明自治体というのが増えております。2021年10月29日には40都道府県、287市、116町、24村に及んでおります。網走市もこの二酸化炭素排出実質ゼロ表明自治体として表明すべきと考えますが、市の考えを伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
地球温暖化対策の推進に関する法律では、都道府県及び市町村はその区域の自然的・社会的条件に応じて温室効果ガスの排出の抑制等のための総合的かつ計画的な施策を策定し、及び実施するよう努めるものとされております。こうした制度も踏まえつつ、昨今脱炭素社会に向けて2050年二酸化炭素実質排出ゼロに取り組むことを表明した地方自治体が増えつつあります。当市がゼロカーボンシティを宣言することにつきましては、引き続き脱炭素化に向けた次世代技術の進展について情報収集をし、状況を把握しながら取り組むべきものと認識しております。
質問 村椿敏章
状況を見て進めていきたいということですが、環境省の11月末の情報が出ておりましたが、1か月の間で東京の2区、そして全国の8市3町がさらに増えております。今全国の人口の88%に及んでいる状況です。こういう動向を見てすぐに実質ゼロの表明をしていただきたいと思います。次の質問に移ります。新庁舎の建設に当たり、ゼロ・エネルギー・ビル、ZEB化の検討が行われておりますが、現在の状況について、また見通しはどのようになっているのか伺います。
答弁 庁舎整備推進室長 立花学
新庁舎のZEB化の検討状況についてでございますが、これまで新庁舎建設基本設計に基づきまして、環境に配慮したZEBReady庁舎を目指すために、空調の一部に地中熱を活用することや、断熱工法やガラス等の外気性能、照明のLED化、太陽光発電の活用など、ZEB化の検討を進めてまいりました。現在におかれましても、ZEB化実現に向けて内容を精査している状況でありまして、詳細なZEB化の検討結果、ZEB化の方向性につきまして、今月中に御報告をさせていただきたいと考えているところでございます。
質問 村椿敏章
わかりました。近々報告されるというふうに認識いたします。そして、市役所の施設だけの取組だけでは温暖化の防止は進みません。地球温暖化対策推進法が改正され、今まで政令指定都市などではその区域の自然的、社会的条件に応じた再エネ利用促進などの施策に関する事項に加えて、施策の実施に関する目標を定めることとすると、今まで政令指定都市にはそのようなものだったのですが、それ以外の市町村は目標を今度は定めるような、定めることを努めることになりました。網走市は「流氷の来る街」であり、温暖化防止に本格的に取り組むとなれば、注目される要素がたくさんあると考えられます。区域施策をつくることが必要だと思いますし、追求する必要があると考えますが見解を伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
当市では2050年までに脱炭素や再生可能エネルギーの活用を推進して、グリーンなまちの実現を目指すため、地域再生可能エネルギー導入に関する計画を策定することについて検討しております。地球温暖化対策実行計画の区域施策編についても、次年度において併せて検討してまいりたいと考えております。
質問 村椿敏章
区域施策をつくることを検討しているということで理解しました。ぜひ早急に進めていただきたいと思います。次の質問に移ります。学校での取組についてであります。2021年6月2日に改正温暖化対策法が成立し公布されたことを受け、環境省は文部科学省との連盟で、全国の教育委員会に対し地球環境問題に関する教育の充実について通知を出しました。国民一人一人のライフスタイルを脱炭素型へと転換していくことが重要であり、持続可能な社会の創り手となることが期待される子供たちが地球環境問題について理解を深め、環境を守るための行動を取ることができるよう地球環境問題に関する教育を今後ますます充実していくことが求められております。NPO法人気候ネットワークという団体では、小中高生から作文などを募集しております。地球温暖化を防ぎ安心して暮らすことができる社会をつくっていくために、子供たちが学び、考え、実践などを後押ししております。一方、網走市の学校教育計画では、体験活動、環境教育の推進として、自然環境や環境問題への関心を高める環境教育の推進に努めるとあります。具体的にはどのような取組が行われているのか伺います。また、温暖化について学べる施設として、オホーツク流氷館の見学は行われているのか。そしてどのような状況なのか伺います。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
新学習指導要領に環境教育が示されておりまして、各校はそれに基づき教育課程を編成しております。具体的には道徳科の中で、全ての学年において自然環境について考える場面を設けているほか、社会科、理科、関連する学習として生活科、家庭科、技術科、保健体育科、総合的な学習の時間などでも環境教育を扱っております。当市では、網走市学校教育計画に七つの施策のカテゴリーを設けており、その一つに「豊かな人間性の育成」で体験活動、環境教育の推進について示しております。具体的には、小学校社会科での廃棄物処理場や上下水道等の見学や理科での自然環境に関わる体験的な学習などが行われているほか、総合的な学習の時間帯では地域の特色を生かし、網走川や藻琴川などの河川、網走湖や能取湖などの湖、さらには農地や森林など網走の資源を題材に探求活動が進められています。教育委員会では、教育課程の編成について必要に応じて指導・助言を行うとともに、実際の体験活動を行う際には移動に係るバスなどの助成や手配を行っているところでございます。なお、オホーツク流氷館の見学につきましては、地球環境学習のほか、ふるさと学習としても位置づけられ見学が行われているところです。
質問 村椿敏章
様々な環境教育がされていると認識しました。ただ、今の流氷館の見学ですが、年に何回というか、どのような頻度で行っているのでしょうか、伺います。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
流氷館への訪問なのですけれども、流氷館に行くかどうかは学校がその教育指導要領に基づき計画を立てるものですから、必ずしも全てが行くわけではございませんが、令和3年度につきましては5校、今のところ5校。昨年はコロナもあって少なくて4校というような状況となっております。
質問 村椿敏章
コロナの影響があるということはわかりました。ただ、今回流氷館が来年度にリニューアルする計画であります。その計画の中には、流氷の役割や流氷を守ることは地球を守ること、網走は地球温暖化の最前線にあるということを伝える計画もあります。流氷館を見学し温暖化の変化を体現できるよう、学校では年1回の見学などを検討してもいいのではないかと思いますが、見解を伺います。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
先ほども申しましたけれども、環境教育はほかにも申しましたとおり、川や湖や農地や森林を使ったりとか、様々な環境教育を各学校が選択してやっているような状況がございますので、流氷館だけに特化して行ってくださいというのはなかなか難しい状況にあるのかなというふうに思っております。
質問 村椿敏章
難しいということでしょうが、先ほど言ったように温暖化対策のことについて、子供たちにしっかり考えていただくには流氷館に何度も訪れられる、そういう仕組みも必要なのかなと思います。ぜひ検討をお願いしたいと思います。次の質問に移ります。札幌市では市の公共施設、学校、市有地などに太陽光発電施設を設置し、省エネ対策を率先して実施しています。実行計画をさらに進めるためにも、網走市も太陽光発電施設を設置すべきと考えますが、計画などはされているのか伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
2050年のカーボンニュートラルを目指すのであれば、再生可能エネルギーを利用した設備を整備していくことが必要であります。現時点では計画はありませんが、既存施設においても再生可能エネルギーの導入の可能性について研究していく必要があると認識しております。
質問 村椿敏章
ぜひ検討をお願いします。新しい温対法によって、再生可能エネルギーへ大きくかじが切られることになります。ただし、再生エネルギーによる乱開発の規制と住民合意、これは不可欠であります。再生エネルギーの地域づくりは住民自治と地域主導で進められるべきであり、住民や地域が主体となって目標の計画の策定、ゾーニングの設定、支援窓口の設置などが必要です。全国134自治体で、この再生エネルギー条例というものが制定されています。岡崎市の条例では、住民説明会開催を規定したり、中津川市の条例では利害関係団体との協定締結の義務化、そして抑制区域や禁止区域を設定する条例も66自治体で制定されております。今回、斜里町では再生可能エネルギー発電施設の設置に関する条例を12月議会に上程すると聞いております。国定公園を抱える、そして緑豊かな網走市を次世代に残すためにも、再生可能エネルギー条例の制定を検討すべきと考えますが見解を伺います。
答弁 市民環境部長 武田浩一(市民環境部長は2023年3月まで)
再生可能エネルギー条例の制定についてでございますが、施設を設置することが原因で景観を損ねる、土砂が崩れるといった事例があることから、市民の安全・安心な生活を守るため、再生エネルギーと環境保全の調和を目指した条例について、先進自治体の例を参考に研究してまいりたいと考えております。
質問 村椿敏章
ぜひ検討を進めていただきたいと思います。次の質問に移ります。今、灯油の価格の高騰によって多くの市民が影響を受けております。今回、市は非課税世帯への1万円の助成を行いましたが、今後もこのような状況は続くと思われます。イギリスでは、暖房で適正な室温を維持するために、世帯収入の10%以上を費やさなければならない家庭、この家庭を燃料貧困と規定し、対策を進めております。対策の一つは、建築物の断熱性能の改善、それが政策課題となっております。公営住宅が高断熱であれば、暖房費を削減でき、エネルギー貧困から脱することができます。札幌市では公営住宅の断熱化の試験施工も始めています。市営住宅の高断熱化を図ることが今後必要と考えますが、現在市の計画はあるのか伺います。
答弁 建設港湾部長 吉田憲弘(建設港湾部長は2021年12月まで)
市営住宅の省エネルギー性能については、平成4年の省エネ基準以前に建設された市営住宅は現行の公営住宅整備基準の技術的助言の断熱基準を満たしておりませんが、現在の網走市公営住宅等長寿命計画においては、高断熱化を図る計画はございません。
質問 村椿敏章
今のところ計画はないということですね。いま一つ、そもそも住人の実態がわかっていないということも問題なのではないかと思います。温暖化防止の重点施策として今後取り組んでいくためにも、自治体として調査を始めるべきではないかと考えますが、見解を伺います。
答弁 建設港湾部長 吉田憲弘(建設港湾部長は2021年12月まで)
先ほどの札幌市の公営住宅の断熱化試験施工は令和2年10月に、その効果検証が札幌市のホームページに公表されております。メリットとしては、住棟全体としての灯油使用量が18.9%削減となっており、エネルギー使用量削減効果が見受けられます。しかし、課題としては一般的な外壁改修と断熱改修とで2倍を超える工事費の開きがあり、ランニングコストの低減分で増加した工事費を賄うことは難しいとされております。市では現在優先度の高い長寿命化を図る工事を実施しているところであり、札幌市の断熱化試験のメリット・デメリットの結果から、当市においては断熱化改修を優先して実施する状況にはないことから、現在実態調査を行うことは考えていないところでございます。
質問 村椿敏章
今の答弁では、灯油の使用量が約18%削減できると。そしてランニングコストの比較ということをすると難しいということなのでしょうが、温暖化をストップするということはこのコスト以上のものがあると思います。区域の実行計画、これからつくっていくということでありますが、この区域施策をつくることで今後省エネによるCO₂削減の計画がさらに進むことになると思います。ぜひ実態調査をして市営住宅の断熱化、そして民間アパートの断熱化なども今後どんどん進めていただけるように求めて、私の質問を終わります。