網走市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月15日
東京農業大学オホーツクキャンパスの振興について
2021年9月15日、網走市議会の一般質問で、近藤憲治議員が「東京農業大学オホーツクキャンパスの振興について」質問し、市長 水谷洋一、企画総務部長 秋葉孝博が答弁しました。
- 質問者
- 近藤憲治 議員
- 答弁者
- 市長 水谷洋一、企画総務部長 秋葉孝博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 近藤憲治
次に、東京農業大学オホーツクキャンパスの振興についてお伺いをいたします。内容としては1点でございます。東京農業大学と国内の、いわゆる格安航空会社、ローコストキャリア最大手のピーチ・アビエーション株式会社が去る7月30日に包括連携協定を締結したと伺っております。東京農大全体での民間企業との連携ではあるものの、締結式がここ網走の地オホーツクキャンパスにおいて開催されたということは、大変重要なメッセージが含まれているものと受け止めています。なぜオホーツクキャンパスでの締結式だったのか。既にユーチューブでも動画が公開されておりますけれども、締結式の冒頭、来賓の挨拶は水谷市長でありました。そして、ピーチ・アビエーションの森建明CEOと東京農業大学の江口文陽学長、それぞれの御挨拶を動画で拝見しながらわかったのは、この包括連携協定締結の契機は、去る7月1日、ピーチの関西空港-女満別空港線の新規路線開設時に水谷市長が森CEOと江口学長を引き合わせたところから始まったということでありました。ピーチにとっては、初めての大学との連携でもあり、東京農大も極めて力を入れていることがわかる締結式で、地域としてもこの連携から新しい価値が両者に、さらにこの網走の地に生まれてくることを期待するところでありますけれども、この包括連携協定に至った経緯、特に網走市水谷市長が関与した経緯を改めて伺いたいと思います。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- 近藤議員の御質問にお答えをしたいと思います。ピーチ・アビエーションと東京農業大学が連携協定を結んだわけでありますけれども、様々、ピーチ・アビエーションが女満別空港へ就航に向けて、地域及び道東地域で要請活動を行ってきたわけでありますけれども、そうした要請をする際に、最終的にはロードファクターの確保をどう考えるかというところが一番の論点でありました。下り便の搭乗率よりも上り便の搭乗率が低いということは、道東地域においてかねてから指摘をされているところでございまして、LCC就航に当たりましては、そうしたロードファクターの努力というものを地域で見いだす必要があったということでございます。ですから、そこに潜在的需要のある大学へのアプローチというものが就航に向けて必要だと、このように考えたところでございまして、森CEOが関西空港線の就航に当たり、網走にお越しになることを見据えて、江口学長の日程を頂き、まさに交流から対流へ、大学・航空会社のそれぞれの新しい価値の創造に向けて話合いが行われた結果、包括連携協定が大学とLCCと初めて協定が結ばれたものと、このように考えているところでございます。
質問 近藤憲治
今の市長の御答弁を伺って経緯がよくわかりました。ローコストキャリアはやはり搭乗率をかなりシビアに見るというふうに伺っております。そういった点で、様々な要素を加えて、より搭乗者数を伸ばしていく。そしてまた、地域との絆を深めていただくことで、路線が安定的に維持されていくことを目指されたということはよく認識をさせていただきました。今回のピーチの路線就航を契機として、航空会社自身に地域の大学との連携を深めてもらうことで、路線の利用増を図りつつ、また大学にも新しい価値を生んでいこうという狙いもあるということで受け止めさせていただきました。また、網走の地としても、ピーチとの関係性が深まることで新しい観光振興施策への展開やローコストキャリアユーザー層へのアプローチによる情報発信が可能になると考えますが、この協定締結から広がっていく展開に関連して市長の思い、また、この連携から描いているビジョンをお聞かせいただきたいと思います。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- 農業大学の95%が道外の学生であるということに着目をいたしまして、東京農業大学には世田谷をはじめとする各キャンパスの学生がオホーツクキャンパスを訪ねる機会をつくって行きたい。そこから生まれる交流ではなく対流であるとの考えの下に、大学、航空会社そして地域が新たな価値を生み出そうという思いがございました。LCCの乗客のマーケティングを見ますと、若い人が乗るイメージというものがありますが、決してそうではないことがわかってきております。特に大学生が乗ることで、キャリアの認知度を向上させ、気軽に飛行機に乗ることができることで路線の定着化を図りたいと考えたところでございます。また、網走を訪ねてくる国内外のお客様を増やすことによって、需要を確実なものとして、地域の活性化を図り、航空会社と大学とのコラボレーションをすることで、若い人の目線で機内の新商品開発をするなど、農大の価値を高めていくことなど、様々な取組について期待をしているところであります。需要を掘り起こした中で、地域ができる今後の地域振興に向けて、3者の視点を踏まえた中で取り組んでまいりたいと、このように考えているところでございます。
質問 近藤憲治
あわせて、今回の協定の締結式に関西エリアの複数の高校の校長先生も出席をされておりました。この関西エリアの高校と東京農大オホーツクキャンパスとが連携をし、関西エリアの高校生の農業や地域振興の実地研修をこのオホーツク地域、まずは美幌町と伺っておりますけれども、受入れ、東京農業大学オホーツクキャンパスへの進学促進を図る取組がある中、今回このピーチが連携協定を結べたことで、高校生の往来に活用していこうというプロジェクトがあるということも伺いました。この実地研修、年に三、四回はこのオホーツクの地に、高校生が足を運び、学びを深める、地方創生でありますとか、農業振興の学びを深めるというプロジェクトだということなのですが、ピーチの運賃が安い分、そういった形で年に何度もこの地に足を運ぶことを検討されておられるようであります。こういった大学への進学希望者を増やす取組を、ピーチが連携して行うのであれば、地域としても応援したいというふうに私は考えております。関西圏域の高校生の実地研修、まずは美幌町で始まったというふうに伺っておりますが、網走市でも受け入れる仕組みづくりに関与、協力すべきだと考えますがいかがでしょうか。
答弁 企画総務部長 秋葉孝博
ピーチ・アビエーションの就航により、関西圏に住む方々のオホーツク地域への心理的距離感は相当近くなったものと感じております。農大では、関西圏の私立高校と共同で、学習教材や実地研修を盛り込んだ教育プログラムの開発を進めるとしております。関西圏の高校生が網走を舞台に学び、その経験が農大オホーツクキャンパスへの通学へつながることを期待しているところでございます。引き続き、農大との情報共有、連携を図りながら、必要とされる対策に取り組んでまいります。
質問 近藤憲治
ぜひ積極的な協力をお願いしたいところだと思います。この項目の最後に、今回のピーチと東京農大の連携を地域経済の活性化、特に地域の事業者さんを守り立てていく流れに生かせないかという視点での質問をさせていただきます。ピーチ・アビエーション及び東京農業大学は、御存じのとおり、様々な知見や人的リソースを有しておられます。網走の地域課題の解決を図っていく上でも様々なお力添えをこれから頂きたいというふうに思っていますし、一方で網走に既にお心をお寄せいただいている事業者さん、それからそういった民間企業ですね、ピーチや東京農業大学とが御縁を深めていく仕掛けづくりも、先ほど市長のお話の中で交流から対流というフレーズもありましたけれども、化学変化を生み出していくものと考えております。この両者の包括連携を網走の地域の力に変えていくための意思やビジョンを持って、積極的に関わっていただきたいと考えております。市長も先ほどから交流ではなく対流だという旨のお話をされておりますけれども、様々な個性、バックグラウンドを持った個人、企業が網走の地を訪れ、地域の意欲ある人々や企業との連携・協働が始まり、新たな価値が生まれていくと、そういう大きな円をこの連携から描いていただきたいと思います。ピーチと東京農業大学の連携に網走の地も、そして網走の地の事業者も関わっていくことのできる仕組みづくりの必要性についての認識を含めて、この連携から新しい価値を生み具体的な成果を目指していく意欲を最後に伺いたいと思います。
答弁 市長 水谷洋一
-登壇- 農業大学とピーチの連携協定につきましては、今後の網走の関係人口の拡大における切り口の一つとして考えているところでございます。地域も関わる必要性とのことでございますけれども、連携協定の際、先ほど大阪の高校の校長先生がお見えになられまして、シンポジウムを御一緒にさせていただきましたが、高校の学びが探求というのがテーマであると、その学びの場としてオホーツクはその宝庫であるとの考えが示されたところでもございました。私たちの地域を知ってもらうきっかけづくりに教育旅行は大変大きいものと考えておりまして、様々な体験を網走でしていただく、味わっていただくという体験を地域と共につくり上げ、学際的には東京農業大学が、体験の提供は地元の企業団体が提供していくといった多くの広がりが期待をされるところであります。関西圏の教育旅行が隣国の韓国や沖縄での学びが従来であったとするならば、アップデートな課題としての地球温暖化への問題について、炭鉱のカナリアとしてのオホーツクの学びが、水産資源が豊富であるその理由や食料の供給、翻って食べ物のおいしさといったものは、私たちにとって当たり前と思うことが、地域に住まない人たちにとっては大きな感動であったり、学びであったりするのが、ここ網走であるというふうに考えております。気軽に移動コストをかけずにこの地を訪ねてもらうことは、地域の活性化、そして対流を通しての姿見を私たちに見せてくれるものと、このように思っているところでございます。
質問 近藤憲治
それでは、午前中に引き続きまして、3項目めを伺わせていただきたいと思います。