網走市議会 令和3年第3回定例会 2021年9月14日
学校給食について
2021年9月14日、網走市議会の一般質問で、立崎聡一議員が「学校給食について」質問し、学校教育部長 田口徹が答弁しました。
- 質問者
- 立崎聡一 議員
- 答弁者
- 学校教育部長 田口徹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 立崎聡一
志誠会の立崎でございます。通告に従いまして進める前に、今、お昼を食べてちょっとゆっくりしたときに、理事者の方を見ましても、それから議員の皆さん見ましても、タブレットを持っています。時代の波に乗り遅れないように、僕も自信がないのですけれども、今月の議会から試行的にいろいろとやるということで、皆さん必死だと思います。僕も必死なので頑張っていきたいと思いますから、どうぞよろしくお願いしたいと思います。それでは、まず学校給食についてお聞きします。このことについては、3月議会から今までいろいろありました。そして、いろいろある中でもやはりコロナによる緊急事態宣言などもありまして、なかなか動けなかった状況にあるというふうに思っております。そんな中でも、教育委員会の方々にはいろいろ努力を頂きまして、水面下では様々な動きをしているということは認識させてもらっております。安全な学校給食の提供認識は市民の総意であり、誰もがそういうふうに思っていると思います。そうはいっても、現場の状況は危機的なものがあり、それはいまだに変わっていないというふうに思っております。調理員の募集のチラシなども見てはおります。実際小規模校の、具体的に言いますと白鳥台小学校の食材確保について、来年度から何か試行的にやるのか、どういうふうになるのかわからないですけれども、明るい材料を頂きました。ただ、まだそれが本当に決まっているかどうか、実行されるのかどうかというのはちょっとわからないところもあるのですけれども、うれしいなというふうに思います。この先、学校給食についてなのですけれども、どのような策を講じていくのか、教育委員会のほうにお尋ねしたいと思います。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
安全で安心な学校給食の提供は、安定的・持続的に児童生徒へ給食を届けることができて、初めて成り立つものと考えております。しかしながら、議員御指摘のとおり、調理人材の確保や一部の学校における食材納入など、これまでも議会の中で説明してまいりましたが、小規模校の安定的な給食の提供は喫緊の課題として認識しており、その体制を構築することが急務であると考えているところでございます。このようなことから、8月には給食調理員の募集広告を見直すとともに、FMあばしりやSNSなどを活用し、募集の方法を工夫したところであり、1名の採用を見てきたところでございます。また、一部の学校における食材納入に関する問題につきましては、来年度をめどとして事業者の変更について協議を進めているところでございます。引き続き、調理人材の確保と定着促進の取組を進めるとともに、学校現場の負担軽減につきまして検討してまいりたいと考えております。
質問 立崎聡一
来年度をめどに食材の提供のほうも変わるのかなというふうに思います。学校の負担軽減、業務の分担、本来業務というのがあると思いますので、その辺は進めていただきたいなというふうに思います。それで、先月下旬なのですけれども、学校給食調理場を集約する提案、本年度は断念するというふうに報道等で発表されました。その理由をお聞かせ願いたいと思います。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
8月27日開催の文教民生委員会の中でも御説明申し上げましたが、学校給食調理場の集約に関する補正予算を今回の第3回定例会に提案することを断念することといたしました。また、年内の提案についても困難というふうに考えているところでございます。その主な理由としましては、当市の給食調理場に関わる方針について、市民の皆様にさらに説明を要すると考えられること、それから冬季間における給食調理場の施行工事の施工費の増、さらには潮見小学校の共同調理場化に伴う建築基準法第48条のただし書き、この許可に時間を要し年度内に許可が下りないことが想定される、これらなどが主な要因となっております。
質問 立崎聡一
先ほども申しました、コロナによる緊急事態宣言というのもかなり影響あるのかなというふうに思います。時間が取れない、集めるといっても集められない、集めづらいという状況が、僕は個人的にそういうことも考えました。というか、考えざるを得ないし、集まれないというのはそういうことなのだろうなと思いますので、教育委員会としての説明というのが十分にできないという状況にあるのは重々わかっております。そればかりではないのだろうなというふうにも思いましたので、聞いてみました。それで、小規模校など安定的な給食提供がまた1年延びるのだなというふうに思いますが、その辺はいかがでしょうか。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
今、申しましたとおり、今年度補正予算の提案を見送ったことによりまして、計画している集約化がさらに1年延び、何もしなければ小規模校における不安定な状況を解消することは難しいと認識しております。また、小規模校における養護教諭などが行っている食材発注等の業務につきましては、本来業務ではなく負担となっている部分であることは認識しており、当面その負担も解消は難しいのかなというふうに考えております。このようなことから、引き続き、調理人材の確保と定着促進に努めてまいるとともに、学校職員の負担軽減を図るための検討を行ってまいりたいと考えております。
質問 立崎聡一
引き続き、実施されていただきたいなというふうには思いますけれども、学校給食は進んでいるものなので、その辺のことを十分理解していただきたいなというふうに思います。それでは、先月うちの会派のほうでインターネットで行った学校給食供給体制に関してのアンケート調査の結果について、御紹介したいなというふうに思います。きっかけなのですけれども、全国で学校給食の調理業務を委託している複数の民間事業者の皆さんと、民間事業者が調理をすると給食の質が下がると言っている方々がいるが、それは本当なのか。真実に基づいた議論を深めていこうという趣旨で、公開学習会を企画したところでございます。コロナ禍ですので、大規模に人を集めるというわけにはいかなかったというのも事実でありますが、市民の皆さんが今般の学校給食提供をめぐる議論をどのように見ているのか把握すべく、アンケートも実施させていただきました。結果を御紹介しますと、寄せられた回答は14名、14件で、10歳未満の方から60代までの方、幅広く御回答を頂きました。回答者の属性としては、保護者が28%、食べている児童生徒が14%、残り50%の方が一般市民の方々でした。まず、学校給食の評価についてという問いに対して、「満足」が42%、「やや満足」が14%、「満足でも不満でもない」が42.9%、つまり回答していただいた方が不満はないという状況でした。次の問いで、網走市の学校給食に課題はあるかという問いには、71%の方が「課題はある」と答えました。つまり学校給食の提供される現状には満足しています。しかし、現状には課題が含まれるという多くの市民の皆さんの声が、認識されているということがわかりました。それでは、どのような点が課題だと思いますかという問いに対し、「安定的な給食提供が危うい」「小規模校の調理員が確保できない」「給食がいつ止まってもおかしくないという状況が放置されている点」「議会がよくわからないまま予算を止めてしまったと伺っている」「よりよい方法を議論すると言いつつ、議会が議論を深めているようには見えない。どうなっているのか」「公会計の導入が進まず、保護者への教職員が未納対応をさせられていること」「学校ごとに給食費の金額が異なるのもおかしい」「各学校現場の調理場の管理が学校の管理職に委ねられている結果、調理員の手配や食材の受取りなど、本来の教育業務以外にも多くの時間を使わざるを得ない状況になっているのは大きな問題」「学校ごとに調理場があることが理想とされる話を聞くが、衛生管理が我流になっているおそれ」「提供食数が少なく1食当たりの費用が多額になる点など、時代に合わなくなってきている点を理解すべき」などの御意見を頂戴したところでございます。その上で、網走の学校給食のあるべき姿についても伺いました。これはお子様からの御回答だとは思うのです。「どうして人数の少ない学校だけ給食室がなくなってしまうのですか。不公平」「うちは農家です。嫌だからで転校とかはできないです」「休み時間に給食室を廊下の窓から見るのも楽しみ」「あったかい給食が食べられなくなるのは嫌だし、お楽しみ給食や給食のおばちゃんたちと一緒にお弁当給食が食べられなくなるのも楽しくないです。お母さんから、そういうのもなくなると思うよと聞きました。嫌です」「給食室がなくなるのも、給食のおばちゃんたちが大変なのも、両方嫌です」という声や、「調理場統合と民間への業務委託、感情論ではなくファクターに基づいた議論をすべき。いたずらに議論を長引かせるのではなく、短期間に密度の濃い議論をし早急に結論を」「子供の意見より提供する側の大人の議論を尊重すべき」「民間が行うと質が下がるという偏見にも似た考え方は今の時代には受け入れられなかった」という御意見を頂戴しました。皆さん、網走の学校給食の在り方について、今のよさを保ちつつ児童生徒数の減少を見据えた未来志向で、具体的な政策を組み立てていく必要性を改めて実感しました。アンケートに御協力を頂いた皆さんに感謝を申し上げます。さて、その上で改めてになりますが、調理業務の民間委託についてお聞きしたいと思います。教育委員会では、民間委託への考えはないという理解でよろしかったでしょうか。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
調理場の業務委託につきましては、3月の市議会での議論経過を踏まえまして、集約化を図り、運営については直営で実施するという計画に変更したところでございます。しかしながら、市教委としまして、調理などを業務委託するという方向性については堅持しており、その在り方、手法については今後さらに検討してまいりたいと考えております。
質問 立崎聡一
全面的に考えてないというわけではないのだなというふうには思います。民間委託への移行により様々なことが考えられるというふうに思います。これは前回6月の質問でも行いました。民間業務への民間委託について質問させていただきました。今回は、網走の学校給食の未来を考える公開学習会、先ほどうちの会派でやらせてもらったものなのですけれども、その中から引用させて二、三質問させていただきたいと思います。児童生徒から「おいしかった」とか、「給食ありがとう」ですとか、先ほどのアンケートにもありましたように、給食のおばちゃんたちと一緒に食べられなくなるのが寂しくなるとかという意見がありました。児童生徒からおいしかったとか、給食の調理員さんたちにいつもありがとうという言葉など、励みになるのはすごく大事なことなのだろうなというふうに思います。そこはやはり子供たちのために作った給食を食べてもらって、喜んでもらえるというのは、調理員さんとしてやりがいのある職場なのだろうなというふうに思います。それから、その励みになる言葉をかけてもらえるように機会を増やしていく方法もあるのではないかなというふうにも思います。それから、ある民間企業さんは、学校給食のほかに食育レストランを開設し、学校給食の献立をそのまま提供してみたり、その献立を学校給食ができるまでを実習したり、または地元食材を活用した料理教室を開催するなど、地域住民にも様々な形で地元と関わった上で地元の活性化を促し、さらに学校給食も知ってもらい、住民に地元食材を利用した新商品の開発とともに学校給食の献立に定着させる。地域経済活性化の一助にもなった例があるそうです。民間企業だからこそ取り組める事業であるというふうに思います。また、民間が調理を行うと質が下がるのではないかという意見を聞きました。それは民間企業に対する失礼な意見かと思います。献立作成、食材調達は市教委直営で担当し、調理作業のみの委託となれば、そこは直営も民間も同じではないかと考えるべきで、質が下がるというのは話が中抜けしているようにも思います。どうやって質を下げないか議論が必要だというふうに思います。いずれにしても、学校給食の民間委託の議論も民間企業の取組も、内容を把握し議論を深めていく必要があると考えますがいかがでしょうか。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
民間委託の議論の必要性についてでありますけれども、市教委としましては、先ほど申しましたが、まずは小規模調理場の集約を進め、当面は直営で、安定的な給食調理体制の構築を進めようと考えております。その上で、課題となっている調理人材の確保や定着促進も含め、民間事業者の先進的取組や内容を改めて把握するなど、より一層研究してまいりたいと考えております。
質問 立崎聡一
それでは、次に給食費の徴収業務の公会計化についても質問させていただきます。現在、網走市では給食費が一律ではありません。小学校と中学校で乖離があるというのは、食べる量が違うからおのずと給食費に跳ね返ってくるのだというふうに思います。一方で、市内の学校間給食費のばらつきがあるということは教育委員会も理解しているというふうに思います。その理由をお尋ねしたいと思います。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
学校給食費につきましては、学校給食法第11条により、運営に必要な施設整備費、調理従業者等の人件費は学校設置者が負担し、それ以外の経費である食材料費、光熱水費などは保護者が負担することとなっております。当市におきましては、食材料のみを保護者負担としている状況があります。市内の標準的給食費は、1食当たりで小学校で245円、中学校で295円となっております。この違いにつきましては、議員が先ほどお話ししたとおり、小学校生と中学校生での給食の量によるものでございます。一方で、郊外地区の一部小規模校では、1食当たり5円から25円標準的給食費よりも高くなっているという状況がございます。これは食数が少数であることによる食材単価の高上がり、それに加えまして、食材仕入れの輸送距離に伴う流通コストが割高になっている、これらのことが主な理由となっております。
質問 立崎聡一
小学生と中学生が金額違うというのは、これは当たり前のことなのだろうなというふうに思います。僕らも、例えばお店に行って普通に頼むラーメンと大盛りラーメン頼んだら100円増しとか、当然金額が違うので、これは理解はできます。ただ、同じ給食、日によってメニューが違うのでしょうけれども、払う給食費に差があるというのは、これ意外と知っているようで知らなかったことなのかもしれないと思いますので、改めて付け加えさせていただきたいなというふうに思います。いずれにしろ、この問題については時間が限られています。児童生徒のこと、教員など、学校関係者のことなどを考え、よりよい方向に向けての議論を深めたいと思いますがいかがでしょうか。
答弁 学校教育部長 田口徹(学校教育部長は2023年3月まで)
議論につきましては、今後とも十分皆さんとやっていきたいというふうに考えております。
質問 立崎聡一
学校給食については、まだまだ議論しなければいけないことがあると思いますので、今後とも引き続きよろしく取り組んでいきたいというふうに思っております。